JPH10126697A - 固体撮像素子およびその信号処理方法並びにカメラ - Google Patents

固体撮像素子およびその信号処理方法並びにカメラ

Info

Publication number
JPH10126697A
JPH10126697A JP8274337A JP27433796A JPH10126697A JP H10126697 A JPH10126697 A JP H10126697A JP 8274337 A JP8274337 A JP 8274337A JP 27433796 A JP27433796 A JP 27433796A JP H10126697 A JPH10126697 A JP H10126697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pixel
signal
horizontal
vertical
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8274337A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Yonemoto
和也 米本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP8274337A priority Critical patent/JPH10126697A/ja
Priority to GB9720989A priority patent/GB2318473B/en
Priority to GB0022243A priority patent/GB2351630B/en
Priority to US08/951,504 priority patent/US6483541B1/en
Priority to KR1019970053278A priority patent/KR100529808B1/ko
Publication of JPH10126697A publication Critical patent/JPH10126697A/ja
Priority to US10/262,050 priority patent/US7113212B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦筋状の固定パターンノイズを補正するため
にそのノイズ成分のみを出力するには、固体撮像素子を
何らかの方法で遮光する必要があった。 【解決手段】 デバイスの電源投入初期において、画素
信号を読み出す直前にタイミングジェネレータ22から
基板パルスφVsub.を出力することによって画素ト
ランジスタ11をリセットし、しかる後光入射による信
号が無い状態で直ぐに動作パルスφOPを立てることに
よって画素トランジスタ11から動作スイッチ17を介
して画素信号を読み出してキャパシタ18に保持し、そ
の後水平映像期間において水平シフトレジスタ21から
水平走査パルスφHを出力して水平スイッチ19を順次
導通させ、キャパシタ18の信号を順次出力すること
で、縦筋状の固定パターンノイズを補正するための基準
信号を得るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子およ
びその信号処理方法並びにカメラに関し、特に増幅型固
体撮像素子に代表されるX‐Yアドレス型固体撮像素子
およびその信号処理方法、並びに撮像デバイスとしてX
‐Yアドレス型固体撮像素子を用いたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】X‐Yアドレス型固体撮像素子は、図1
4に示すように、多数の画素が行列状に配列されてなる
画素部111と、この画素部111の各行を順に選択す
るための垂直走査回路112と、画素部111の各列を
順に選択するための水平走査回路113と、信号を出力
するための出力回路(電荷検出回路)114とを備えて
いる。垂直走査回路112および水平走査回路113
は、例えばシフトレジスタによって構成され、垂直走査
(垂直選択)パルスφVおよび水平走査パルスφHを各
行および各列ごとに1個ずつ順に発生するようになって
いる。
【0003】このX‐Yアドレス型固体撮像素子では、
水平走査回路113において、画素の信号電荷をキャパ
シタに保持し、このキャパシタの画素信号をMOSトラ
ンジスタからなる水平スイッチを介して水平信号線から
出力回路114に出力するとき、水平スイッチ(MOS
トランジスタ)のしきい値電圧Vthのバラツキが画素
信号に重畳し、これが画面上に縦筋状の固定パターンノ
イズとして現れ、画質を劣化させることになる。
【0004】ここで、この水平走査回路113から発生
する縦筋状の固定パターンノイズの発生メカニズムにつ
いて、図15に示す水平走査回路113のn列目の信号
経路の等価回路に基づいて説明する。説明の前提とし
て、ここでは水平スイッチのしきい値電圧Vthのバラ
ツキに注目する。
【0005】図15において、キャパシタ121に保持
された画素信号は、水平シフトレジスタ(図示せず)か
ら水平走査パルスφHnが水平スイッチ122のゲート
電極に与えられ、当該水平スイッチ122が導通状態に
なることによって水平信号線123に電荷として流れ、
出力回路124にて電圧に復調後出力される。このと
き、水平スイッチ122の遮断状態と導通状態の境界を
決めているしきい値電圧Vthにそれぞれの列の水平ス
イッチごとにバラツキがあると、そのしきい値電圧Vt
hのバラツキと水平スイッチ122と水平信号線123
の間に発生している容量の変化量との積で表される電荷
が水平信号線123に現れるため、この電荷量に相当す
る縦筋状の固定パターンノイズが画素信号に重畳してし
まう。
【0006】この様子を、水平スイッチ122をキャパ
シタンスモデルに変換した場合の等価回路を示す図16
を用いて説明する。図16において、(a)は水平スイ
ッチ(MOSトランジスタ)122の遮断(オフ)状態
の等価回路を、(b)は水平スイッチ(MOSトランジ
スタ)122の導通(オン)状態の等価回路をそれぞれ
示している。
【0007】図16(a)では、水平スイッチ122が
遮断状態にあり、キャパシタンスモデルとしては、水平
走査パルスφHnが印加される水平スイッチ(MOSト
ランジスタ)のゲート電極と画素信号が保持されている
キャパシタ121の間に、ゲート・ドレイン間キャパシ
タンス122aが発生し、水平スイッチのゲート電極と
水平信号線123の間にゲート・ソース間キャパシタン
ス122bが発生し、キャパシタ121と水平信号線1
23は遮断されている。
【0008】一方、図16(b)では、水平スイッチ1
22が導通状態にあり、キャパシタ121は水平信号線
123に接続され、水平走査パルスφHnが印加される
水平スイッチ(MOSトランジスタ)のゲート電極と水
平信号線123の間にゲート・チャネル間キャパシタン
ス122cが発生する。ここで、キャパシタンス122
cの容量は、キャパシタンス122aとキャパシタンス
122bの合計容量に比べてかなり大きい。
【0009】これら2つの状態(a),(b)が水平ス
イッチ122のゲート電極に印加される水平走査パルス
φHnの電圧に対して水平スイッチ122のしきい値電
圧Vthを境に切り替わるため、それぞれの列の水平ス
イッチでしきい値電圧Vthにバラツキがあると、その
しきい値電圧Vthのバラツキと2つの状態(a),
(b)の水平スイッチ122の容量の差との積が水平信
号線123にバラツキ電荷として現れ、縦筋状の固定パ
ターンノイズになる。
【0010】今、キャパシタンス122a,122b,
122cの容量をそれぞれCdg,Cgs,Cgとし、
水平スイッチ122のしきい値電圧Vthのバラツキを
ΔVth、水平信号線123に現れるバラツキ電荷をΔ
q,出力回路124の検出キャパシタ125の容量をC
d、出力に現れる縦筋状の固定パターンノイズをΔVo
utとすると、バラツキ電荷Δqと固定パターンノイズ
ΔVoutは、 Δq=(Cg−Cgd−Cgs)・ΔVth ΔVout=Δq/Cd で表される。
【0011】具体的に、数値例をもって説明するなら
ば、Cgd,Cgsが1fF、Cgが20fF、しきい
値電圧VthのバラツキΔVthが50mV、検出キャ
パシタ126の容量Cdが0.5pFであるとすると、
固定パターンノイズΔVoutは1.8mVになる。
【0012】この従来例に係るX‐Yアドレス型固体撮
像素子の駆動タイミングと縦筋状の固定パターンノイズ
の現れ方を図17のタイミングチャートに示す。同一行
の画素を選択する垂直走査パルスφV(φV1,…,φ
Vm,φVm+1,…)は水平ブランキング期間ごとに
順次立ち上がり、この垂直走査パルスφVに同期して動
作パルスφOPが立つ。この動作パルスφOPは、キャ
パシタ121に画素信号を読み出すためのMOSトラン
ジスタからなる動作スイッチ(図示せず)のゲート電極
に印加される。
【0013】動作パルスφOPが立つことにより、選択
された行の画素信号が動作スイッチを介してキャパシタ
121に読み出される。このキャパシタ121に保持さ
れたある行の画素信号は、水平映像期間に入ると、水平
シフトレジスタから出力される水平走査パルスφH(φ
H1,…,φHn,φHn+1,…)が順次立ち上がる
ことにより、水平スイッチ122が順次導通状態にな
り、出力回路124から画素信号が出力される。
【0014】このとき、例えばどの画素からも同じ信号
量が出力され、水平スイッチ122のしきい値電圧Vt
hだけがそれぞれバラツキを持っているとすると、図1
7のタイミングチャートに示すように、出力信号OUT
の信号量が一定でなく、水平スイッチ122のしきい値
電圧Vthのバラツキが画素信号に重畳されたものとな
る。そして、画面上に縦筋状の固定パターンノイズとし
て現れ、画質を劣化させることになる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この縦筋状の固定パタ
ーンノイズに起因する画質の劣化を防止する方法として
は、固定パターンノイズ成分のみを抽出してこれを補正
のための基準信号として保持しておき、通常の撮像動作
時に固体撮像素子の信号出力から基準信号を減算するこ
とによって固定パターンノイズを補正する方法が考えら
れる。
【0016】しかしながら、先述した固定パターンノイ
ズの発生メカニズムの説明では、光の入射が無い条件で
固定パターンノイズが出力信号に現れる様子を示した
が、ここで、撮像領域の中心部に光が照射されると、固
定パターンノイズ成分に光入射による信号成分が加算さ
れ、図17のOUT‐Lのような出力信号波形になり、
この出力信号を補正のための基準信号として使うことが
できない。
【0017】すなわち、従来のX‐Yアドレス型固体撮
像素子では、縦筋状の固定パターンノイズを補正するた
めに、補正信号の基準として固定パターンノイズ成分の
みを出力するには、固体撮像素子を何らかの方法で入射
光に対して遮光する必要がある。具体的には、カメラの
レンズにカバーを被せるとか、メカニカルシャッタで入
射光を遮るなどの機械的な操作が必要となる。このよう
な操作は、カメラを操作する人に対して固定パターンノ
イズの補正のための手動操作を強いたり、メカニカルシ
ャッタのようなカメラにとって本来不要な部品を必要と
することによってカメラの価格面や小型化の点で不利に
なる。
【0018】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、カメラを操作する人
に対して手動操作を強いたり、あるいはメカニカルシャ
ッタを用いたりしなくても、縦筋状固定パターンノイズ
を補正するための基準信号を容易に得ることが可能な固
体撮像素子およびその信号処理方法並びにカメラを提供
することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像素
子は、行列状に配置された複数の画素と、垂直選択線で
共通に接続された同一行の画素の制御電極を制御する垂
直走査回路と、同一列の画素の主電極が共通に接続され
た垂直信号線を介して出力される画素信号を行単位で順
次出力する水平走査回路と、前記水平走査回路からの画
素信号を外部に出力する出力回路とを備えた固体撮像素
子であって、画素信号を読み出してから画素をリセット
する第1の動作モードと、画素をリセットしてから画素
信号を読み出す第2の動作モードとを有する構成となっ
ている。
【0020】上記構成の固体撮像素子において、第1の
動作モードでは、画素信号を読み出してから画素をリセ
ットすることで通常の撮像動作が行われる。一方、第2
の動作モードでは、画素をリセットしてから画素信号を
読み出すことで、光入射の有無に拘らず、水平走査回路
から発生する縦筋状の固定パターンノイズを補正するた
めの基準信号を得る処理が行われる。
【0021】本発明による固体撮像素子の信号処理方法
では、上記構成の固体撮像素子の出力信号の処理に際
し、第2の動作モード時に得られる固体撮像素子の出力
信号を基準信号として保持し、第1の動作モード時にこ
の基準信号を用いて固体撮像素子の出力信号の補正処理
を行う。
【0022】上記の信号処理方法において、第2の動作
モード時に得られる固体撮像素子の出力信号を、水平走
査回路から発生する縦筋状の固定パターンノイズを補正
するための基準信号として記憶保持しておく。そして、
第1の動作モード時には、固体撮像素子の出力信号か
ら、記憶保持しておいた基準信号を減算することで、水
平走査回路から発生する縦筋状の固定パターンノイズを
補正する。
【0023】本発明によるカメラは、上記構成の固体撮
像素子と、この固体撮像素子の撮像エリア上に入射光を
導く光学系と、第2の動作モード時に得られる固体撮像
素子の出力信号を基準信号として保持し、第1の動作モ
ード時にこの基準信号を用いて固体撮像素子の出力信号
の補正処理を行う信号処理回路とを具備した構成となっ
ている。
【0024】上記構成のカメラにおいて、固体撮像素子
の第2の動作モード時には、シャッタなどの機械的な遮
光手段を用いなくても、入射光などの影響を受けること
なく縦筋状の固定パターンノイズを補正するための基準
信号が得られる。この基準信号を信号処理回路内に記憶
保持しておく。そして、第1の動作モード時には、信号
処理回路において、固体撮像素子の出力信号から、記憶
保持しておいた基準信号を減算することで、水平走査回
路から発生する縦筋状の固定パターンノイズを補正す
る。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、本発明の第
1実施形態に係るX‐Yアドレス型固体撮像素子の一種
である増幅型固体撮像素子を示す概略構成図である。
【0026】図1において、画素トランジスタ(本例で
は、NMOSトランジスタを示す)11が行列状に多数
配列されている。この画素トランジスタ11において、
各ゲート電極が行単位で垂直選択線12に、各ソース電
極が列単位で垂直信号線13に、各ドレイン電極が電源
電圧VDの電源線14にそれぞれ接続されている。垂直
選択線12の各々は、垂直走査回路15の各行の出力端
に接続されている。垂直走査回路15はシフトレジスタ
等によって構成され、垂直走査しつつ各行ごとに画素信
号を読み出すために各垂直選択線12に垂直走査(垂直
選択)パルスφV(φV1,…,φVm,φVm+1,
…)を与える。
【0027】垂直信号線13の各々は、水平走査回路1
6に接続されている。この水平走査回路16は、MOS
トランジスタからなる動作スイッチ17、キャパシタ1
8、MOSトランジスタからなる水平スイッチ19、水
平信号線20および水平シフトレジスタ21によって構
成されている。
【0028】水平走査回路16において、動作スイッチ
17のゲート電極には、タイミングジェネレータ22か
ら出力される動作パルスφOPが印加される。動作スイ
ッチ17のドレイン電極には垂直信号線13が接続さ
れ、ソース電極にはキャパシタ18の一端および水平ス
イッチ19のドレイン電極がそれぞれ接続されている。
キャパシタ18の他端は接地されている。水平スイッチ
19のソース電極は、水平信号線20に接続され、その
ゲート電極は水平シフトレジスタ21の各列の出力端に
接続されている。
【0029】水平シフトレジスタ21は、水平走査しつ
つ各列ごとにキャパシタ18に保持された画素信号を読
み出すために、水平スイッチ19のゲート電極に水平走
査パルスφH(φH1,…,φHn,φHn+1,…)
を与える。タイミングジェネレータ22は、動作パルス
φOPを含む各種のタイミングパルスを発生するととも
に、各画素トランジスタ11をリセットするための基板
パルスφVsub.を発生する。この基板パルスφVs
ub.は基板に印加されることにより、各画素の基板側
のポテンシャルバリアを崩し、画素に溜まった電荷を基
板に掃き捨てることによって画素リセットを行う。
【0030】水平信号線20は、出力回路23を構成す
る演算増幅器24の反転(−)入力端に接続されてい
る。演算増幅器24の非反転(+)入力端には、水平信
号線20の動作電位を決める所定のバイアス電圧VBが
印加されている。出力回路23は、この演算増幅器24
と、演算増幅器24の反転入力端と出力端との間に接続
された検出キャパシタ25と、この検出キャパシタ25
に並列に接続されたMOSトランジスタからなるリセッ
トスイッチ26とから構成されている。そして、リセッ
トスイッチ26のゲート電極には、リセットパルスφR
が印加される。
【0031】上記構成の増幅型固体撮像素子において、
本実施形態では、縦筋状固定パターンノイズの補正のた
めの基準信号を得るために、通常の撮像動作時とは異な
り、入射光の有無に拘らず補正の基準信号として使う固
定パターンノイズ成分のみを出力するようにした動作タ
イミングを特徴としている。すなわち、デバイスの電源
投入初期において、画素信号を読み出す直前に画素リセ
ットを行い、入射光による信号成分が固定パターンノイ
ズに加算されないようにしている。
【0032】具体的には、タイミングジェネレータ22
において、図2のタイミングチャートに示すように、水
平ブランキング期間の前半に先ず基板パルスφVsu
b.を発生することにより、選択された行の画素トラン
ジスタ11をリセットし、次に光入射による信号の無い
状態で直ぐに動作パルスφOPを発生することにより、
その選択された行の信号を読み出すようにしている。
【0033】次に、デバイスの電源投入初期において、
縦筋状固定パターンノイズの補正用の基準信号を得るた
めの回路動作について、図2のタイミングチャートを用
いて説明する。
【0034】水平ブランキング期間にm行の画素トラン
ジスタ11が、そのゲート電極に共通に接続された垂直
選択線12に垂直走査回路15から垂直走査パルスφV
mが与えられることによって選択される。そして、水平
ブランキング期間の前半にタイミングジェネレータ22
から基板パルスφVsub.が出力されることで、その
選択されたm行の画素トランジスタ11がリセットさ
れ、続いて光入射による信号の無い状態で直ぐに、タイ
ミングジェネレータ22から動作パルスφOPが出力さ
れることで、その選択されたm行の画素トランジスタ1
1の信号が動作スイッチ17を介してキャパシタ18に
出力される。
【0035】その後水平映像期間に入ると、画素トラン
ジスタ11から読み出されてキャパシタ18に保持され
た信号は、水平スイッチ19が水平シフトレジスタ21
から出力される水平走査パルスφH(φH1,…,φH
n,φHn+1,…)に応答して順次導通することによ
り、水平スイッチ19を介して水平信号線20から出力
回路23に送られる。これにより、図2のタイミングチ
ャートに示すような出力波形を持つ、撮像素子の縦筋状
の固定パターンノイズ成分のみを含む出力信号が得られ
る。
【0036】上述したように、デバイスの電源投入初期
において、画素信号を読み出す直前に画素リセットの動
作を行い、しかる後光入射による信号が無い状態で直ぐ
に画素信号を読み出すようにしたことにより、光入射の
有無に拘らず、撮像素子の水平走査回路16から発生す
る縦筋状の固定パターンノイズを補正するための基準信
号を容易に得ることができる。したがって、当該基準信
号を生成するに際し、カメラを操作する人に対して手動
操作を強いたり、あるいはメカニカルシャッタを用いた
りする必要がなくなる。
【0037】図3は、本発明の第2実施形態に係る増幅
型固体撮像素子を示す概略構成図である。本実施形態に
係る増幅型固体撮像素子は、画素の表面電位のバラツキ
等に起因する固定パターンノイズを除去するために、画
素リセット前と画素リセット後の2つの画素信号を出力
する構成となっている。
【0038】図3において、画素トランジスタ31が行
列状に多数配列されている。この画素トランジスタ31
において、各ゲート電極が行単位で垂直選択線32に、
各ソース電極が列単位で垂直信号線33に、各ドレイン
電極が電源電圧VDの電源線34にそれぞれ接続されて
いる。垂直選択線32の各々は、垂直走査回路35の各
行の出力端に接続されている。垂直走査回路35はシフ
トレジスタ等によって構成され、垂直走査しつつ各行ご
とに画素信号を読み出すために各垂直選択線32に垂直
走査(垂直選択)パルスφV(φV1,…,φVm,φ
Vm+1,…)を与える。
【0039】垂直信号線33の各々は、水平走査回路3
6に接続されている。この水平走査回路36は、MOS
トランジスタからなる第1,第2の動作スイッチ37
s,37n、第1,第2のキャパシタ38s,38n、
MOSトランジスタからなる第1,第2の水平スイッチ
39s,39n、水平信号線40および水平シフトレジ
スタ41によって構成されている。
【0040】水平走査回路36において、動作スイッチ
37s,37nの各ゲート電極には、タイミングジェネ
レータ42から出力される動作パルスφOPS,φOP
Nが印加される。動作スイッチ37s,37nの各ドレ
イン電極には垂直信号線33が接続され、各ソース電極
にはキャパシタ38s,38nの各一端および水平スイ
ッチ39s,39nの各ドレイン電極がそれぞれ接続さ
れている。キャパシタ38s,38nの各他端は接地さ
れている。水平スイッチ39s,39nの各ソース電極
は、水平信号線40s,40nに接続され、各ゲート電
極は水平シフトレジスタ41の各列の出力端に接続され
ている。
【0041】水平シフトレジスタ41は、水平走査しつ
つ各列ごとにキャパシタ38s,38nに保持された画
素信号を読み出すために、水平スイッチ39s,39n
の各ゲート電極に水平走査パルスφH(φH1,…,φ
Hn,φHn+1,…)を与える。タイミングジェネレ
ータ42は、動作パルスφOPS,φOPNを含む各種
のタイミングパルスを発生するとともに、各画素トラン
ジスタ31をリセットするための基板パルスφVsu
b.を発生する。この基板パルスφVsub.は基板に
印加されることにより、各画素の基板側のポテンシャル
バリアを崩し、画素に溜まった電荷を基板に掃き捨てる
ことによって画素リセットを行う。
【0042】水平信号線40s,40nは、出力回路4
3s,43nを構成する演算増幅器44s,44nの各
反転入力端にそれぞれ接続されている。演算増幅器44
s,44nの各非反転入力端には、水平信号線40s,
40nの動作電位を決める所定のバイアス電圧VBが印
加されている。出力回路43s,43nは、これら演算
増幅器44s,44nと、演算増幅器44s,44nの
各反転入力端と各出力端との間に接続された検出キャパ
シタ45s,45nと、これら検出キャパシタ45s,
45nの各々に並列に接続されたMOSトランジスタか
らなるリセットスイッチ46s,46nとから構成され
ている。
【0043】これら出力回路43s,43nにおいて、
リセットスイッチ46s,46nの各ゲート電極には、
リセットパルスφRが印加される。出力回路43s,4
3nの各出力信号は、差動増幅器(演算増幅器)48の
2入力となり、この差動増幅器48においてその差分が
とられる。この差分信号は出力信号OUTとして外部に
導出される。
【0044】上記構成の増幅型固体撮像素子において、
通常の撮像動作では、垂直信号線33に出力された画素
リセット前の画素信号が、第1の動作スイッチ37sの
ゲート電極に与えられる動作パルスφOPSが立ち、当
該動作スイッチ37sが導通状態になることによって第
1のキャパシタ38sに保持され、さらに垂直信号線3
3に出力された画素リセット後の画素信号が、第2の動
作スイッチ37nのゲート電極に与えられる動作パルス
φOPNが立ち、当該動作スイッチ37nが導通状態に
なることによって第2のキャパシタ38nに保持され
る。
【0045】そして、画素リセット前と画素リセット後
のそれぞれの画素信号は、水平映像期間中に水平シフト
レジスタ41から出力される水平走査パルスφH(φH
1,…,φHn,φHn+1,…)が第1,第2の水平
スイッチ39s,39nの各ゲート電極に与えられ、こ
れら水平スイッチ39s,39nが導通状態になること
により、水平信号線40s,40nを通して出力回路4
3s,43nから出力され、差動増幅器48でその差分
がとられる。その結果、画素の表面電位のバラツキ等に
起因する固定パターンノイズが除去された映像信号が出
力される。
【0046】このように、画素の表面電位のバラツキ等
に起因する固定パターンノイズを除去するようになされ
た増幅型固体撮像素子において、本実施形態では、画素
に起因する固定パターンノイズとは別に水平走査回路3
6の動作スイッチ37s,37nや水平スイッチ39
s,39nのしきい値電圧Vthのバラツキなどに起因
する縦筋状の固定パターンノイズの除去にも対応できる
ようにした点を特徴としている。
【0047】すなわち、縦筋状の固定パターンノイズを
除去するのに使う基準信号を得るために、通常の撮像動
作で画素リセット前の画素信号を第1のキャパシタ38
sに保持するところ、第2のキャパシタ38nと同様に
第1のキャパシタ38sにも画素リセット後の信号を保
持し、同じ画素リセット後の信号を出力回路43s,4
3nから出力してその縦筋状の固定パターンノイズ成分
のみを出力するようにしている。
【0048】以下に、この縦筋状の固定パターンノイズ
成分のみを出力するための回路動作について、図4のタ
イミングチャートに基づいて説明する。なお、この動作
は、デバイスの電源投入初期において行われるものとす
る。
【0049】ある水平ブランキング期間中に、垂直走査
回路35からの垂直走査パルスφV(φV1,…,φV
m,φVm+1,…)のうちの垂直走査パルスφVmが
立つことによって選択されたm行目の画素行について、
基板パルスφVsub.が立ち下がることによってm行
目の画素がリセットされる。そして、その直後に第1の
動作スイッチ37sのゲート電極に与えられる動作パル
スφOPSが立ち、当該動作スイッチ37sが導通する
ことにより、画素リセット後の信号が第1のキャパシタ
38sに保持される。
【0050】さらに、同じ水平ブランキング期間中に同
じm行目の画素行について、もう一度基板パルスφVs
ub.が立ち下がることによってm行目の画素が再度リ
セットされる。そして、その直後に第2の動作スイッチ
37nのゲート電極に与えられる動作パルスφOPNが
立ち、当該動作スイッチ37nが導通することによっ
て、画素リセット後の信号が第2のキャパシタ38nに
保持される。
【0051】第1,第2のキャパシタ38s,38nに
保持された同じ画素リセット後の信号は、水平映像期間
中に水平シフトレジスタ41から出力される水平走査パ
ルスφH(φH1,…,φHn,φHn+1,…)が第
1,第2の水平スイッチ39s,39nの各ゲート電極
に与えられ、これら水平スイッチ39s,39nが導通
することにより、水平信号線40s,40nを通して出
力回路43s,43nから別々の水平スイッチ等に起因
する縦筋状の固定パターンノイズ成分のみを含む信号と
して出力される。
【0052】上述したように、画素の表面電位のバラツ
キ等に起因する固定パターンノイズを除去するために、
通常の撮像動作時に画素リセット前と画素リセット後の
2つの画素信号を出力する構成の増幅型固体撮像素子に
おいても、デバイスの電源投入時に、通常の撮像動作と
は別に、水平ブランキング期間中にある画素行に対して
画素をリセットしてから画素リセット後の信号を第1の
キャパシタ38sに読み出し、その画素行についてもう
一度同じように画素をリセットしてから画素リセット後
の信号を第2のキャパシタ38nに読み出し、続いて水
平映像期間に第1,第2のキャパシタ38s,38nか
らそれぞれ画素リセット前と画素リセット後の2つの信
号を列ごとに順次出力し、それぞれの信号の差をとるこ
とで、シャッタなどの機械的な遮光手段を用いなくて
も、入射光などの影響を受けることなく、縦筋状の固定
パターンノイズ成分のみを容易に得ることができる。
【0053】図5は、第2実施形態の変形例についての
動作説明のためのタイミングチャートである。第2実施
形態との違いを簡単に説明すると、第2実施形態では画
素リセットを2回行い、各画素リセット後の画素信号を
別々のタイミングで読み出して第1,第2のキャパシタ
38s,38nに保持していたのに対して、本変形例で
は、画素リセットを1回行い、その画素リセット後の画
素信号を同時に第1,第2のキャパシタ38s,38n
に保持するようにしている。
【0054】すなわち、図5のタイミングチャートから
明らかなように、水平ブランキング期間において、画素
をリセットした後、動作パルスφOPSと動作パルスφ
OPNを同時に出力し、これらを第1,第2の動作スイ
ッチ37s,37nの各ゲート電極に与え、これら動作
スイッチ37s,37nを同時に導通させることによ
り、1回の画素リセットで同じ画素リセット後の画素信
号を第1,第2のキャパシタ38s,38nに保持する
動作を行う。
【0055】このように、1回の画素リセットで同じ画
素リセット後の画素信号を読み出して保持することによ
り、第2実施形態では通常の撮像動作時に比べて水平ブ
ランキング期間の中に画素リセット期間が余分に必要な
のに対して、水平ブランキング期間の中に縦筋状固定パ
ターンノイズ成分のみを出力するために余分な期間を設
ける必要がなく、動作余裕が減少することがない。
【0056】以上説明した第1,第2実施形態では、デ
バイスの電源投入初期に、縦筋状固定パターンノイズの
補正用の基準信号を得るための専用の動作モードを設定
し、この動作モードにおいて有効画素領域の各画素の信
号を用いて縦筋状固定パターンノイズを補正するための
基準信号を得るとしたが、受光面が遮光されて有効画素
領域の上下両側または片側に数ラインから数十ラインに
亘って設けられた垂直OPB(Optical Black;光学的
黒)領域の各画素の信号を用いることにより、連続した
撮像状態においてリアルタイムで基準信号を得ることが
できる。
【0057】ここで、垂直OPB領域の各画素の信号を
用いて縦筋状固定パターンノイズを補正するための基準
信号を得る場合には、垂直OPB領域の各画素から出力
されるバラツキのある暗電流成分の影響が問題となる。
特に、垂直OPB領域は画素数が少ないことから、平均
化処理を行ったとしても、各画素から出力されるバラツ
キのある暗電流成分を十分に抑圧することはできない。
以下、垂直OPB領域の各画素の信号を用いて縦筋状固
定パターンノイズを補正するための基準信号を得る場合
の各実施形態について説明する。
【0058】図6は、本発明の第3実施形態に係る増幅
型固体撮像素子を示す概略構成図である。図6におい
て、画素トランジスタ51が行列状に多数配列されてい
る。この画素トランジスタ51において、各ゲート電極
が行単位で垂直選択線52に、各ソース電極が列単位で
垂直信号線53に、各ドレイン電極が電源電圧VDの電
源線54にそれぞれ接続されている。以上により、画素
部が構成されている。
【0059】この画素部は、実際に映像信号として用い
られる画素信号を出力する有効画素領域68と、映像信
号の基準レベルとして用いられる画素信号を出力する垂
直OPB領域69とに分離される。垂直OPB領域69
においては、各画素の受光面の上方が遮光膜(図示せ
ず)によって遮光された状態にある。なお、本例では、
垂直OPB領域69が有効画素領域68の図の上側にの
み存在するとしたが、図の下側にのみ、あるいは有効画
素領域68の上下両側に存在しても良いことは勿論であ
る。
【0060】画素部において、垂直選択線52の各々
は、垂直走査回路55の各行の出力端に接続されてい
る。垂直走査回路55はシフトレジスタ等によって構成
され、垂直走査しつつ各行ごとに画素信号を読み出すた
めに各垂直選択線52に垂直走査(垂直選択)パルスφ
V(φV1,…,φVm,φVm+1,…)を与える。
垂直信号線53の各々は、水平走査回路56に接続され
ている。水平走査回路56は、MOSトランジスタから
なる動作スイッチ57、キャパシタ58、MOSトラン
ジスタからなる水平スイッチ59、水平信号線60およ
び水平シフトレジスタ61によって構成されている。
【0061】水平走査回路56において、動作スイッチ
57のゲート電極には、タイミングジェネレータ62か
ら出力される動作パルスφOPが印加される。動作スイ
ッチ57のドレイン電極には垂直信号線53が接続さ
れ、ソース電極にはキャパシタ58の一端および水平ス
イッチ59のドレイン電極がそれぞれ接続されている。
キャパシタ58の他端は接地されている。水平スイッチ
59のソース電極は、水平信号線60に接続され、その
ゲート電極は水平シフトレジスタ61の各列の出力端に
接続されている。
【0062】水平シフトレジスタ61は、水平走査しつ
つ各列ごとにキャパシタ58に保持された画素信号を読
み出すために、水平スイッチ59のゲート電極に水平走
査パルスφH(φH1,…,φHn,φHn+1,…)
を与える。タイミングジェネレータ57は、動作パルス
φOPを含む各種のタイミングパルスを発生するととも
に、各画素トランジスタ51をリセットするための基板
パルスφVsub.を発生する。この基板パルスφVs
ub.は基板に印加されることにより、各画素の基板側
のポテンシャルバリアを崩し、画素に溜まった電荷を基
板に掃き捨てることによって画素リセットを行う。
【0063】水平信号線60は、出力回路63を構成す
る演算増幅器64の反転入力端に接続されている。演算
増幅器64の非反転入力端には、水平信号線60の動作
電位を決める所定のバイアス電圧VBが印加されてい
る。出力回路63は、この演算増幅器64と、演算増幅
器64の反転入力端と出力端との間に接続された検出キ
ャパシタ65と、この検出キャパシタ65に並列に接続
されたMOSトランジスタからなるリセットスイッチ6
6とから構成されている。そして、リセットスイッチ6
6のゲート電極には、リセットパルスφRが印加され
る。
【0064】次に、上記構成の増幅型固体撮像素子の回
路動作について、図7および図8のタイミングチャート
に基づいて説明する。なお、図7には垂直映像期間のタ
イミングと出力波形が、図8には垂直OPB期間のタイ
ミングと出力波形がそれぞれ示されている。
【0065】先ず、図7に示す垂直映像期間では、垂直
走査回路55から出力される垂直走査パルスφV(…,
φVm(VAL) ,φVm+1(VAL) ,…)により選択され
た垂直映像期間m行目の画素が水平ブランキング期間に
動作状態に入る。そして、動作パルスφOPが立ち、動
作スイッチ57が導通することにより、この動作スイッ
チ57を通して画素信号が読み出され、キャパシタ58
に保持される。その直後に基板パルスφSUBが立つこ
とにより、読み出しの完了したm行目の画素がリセット
される。
【0066】水平映像期間に入ると、画素トランジスタ
51から読み出されてキャパシタ58に保持された信号
は、水平スイッチ59が水平シフトレジスタ61から出
力される水平走査パルスφH(φH1,…,φHn,φ
Hn+1,…)に応答して順次導通することにより、水
平スイッチ59を介して水平信号線60から出力回路6
3に送られ、出力信号OUTとして導出される。
【0067】このとき、輝度のある被写体に対応した画
素信号は、図7に示す出力波形から明らかなように、出
力信号OUTに電圧の低い信号S1として現れる。ま
た、m+1行目の画素の中に他に比べて暗電流を多く発
する画素があったとすると、被写体の信号に加えて暗電
流成分信号S2が現れる。
【0068】一方、図8に示す垂直OPB期間では、縦
筋状の固定パターンノイズを補正するための基準信号に
垂直OPBの出力信号を使うのに、画素からの暗電流成
分信号の発生を除去する必要がある。そのために、垂直
走査パルスφVで選択された画素を前もって読み出し前
にリセットしてから読み出すようにする。動作として
は、垂直走査回路55から出力される垂直走査パルスφ
V(…,φVm(OPB) ,φVm+1(OPB) ,…)により
選択された垂直OPB期間m行目の画素が水平ブランキ
ング期間中に動作状態に入る。
【0069】そして、先ず、基板パルスφSUBが立つ
ことにより、画素に溜まっている暗電流成分の電荷がリ
セットされ、その後動作パルスφOPが立ち、動作スイ
ッチ57が導通することにより、画素からの信号が動作
スイッチ57を介してキャパシタ58に出力される。こ
のとき、キャパシタ58に保持される信号は、画素の暗
電流成分信号を含まない画素の信号となる。
【0070】上述したように、垂直OPB期間におい
て、画素信号を読み出す直前に画素リセットの動作を行
い、その直後に画素信号を読み出すようにしたことによ
り、画素の暗電流成分を含まない、動作スイッチ57お
よび水平スイッチ59のしきい値電圧Vthのバラツキ
に起因する縦筋状の固定パターンノイズを補正するため
の正確な基準信号を容易に得ることができる。
【0071】図9は、本発明の第4実施形態に係る増幅
型固体撮像素子を示す概略構成図である。本実施形態に
係る増幅型固体撮像素子は、第2実施形態に係る増幅型
固体撮像素子の場合と同様に、画素の表面電位のバラツ
キ等に起因する固定パターンノイズを除去するために、
画素リセット前と画素リセット後の2つの画素信号を出
力する構成となっている。
【0072】図9において、画素トランジスタ71が行
列状に多数配列されている。この画素トランジスタ71
において、各ゲート電極が行単位で垂直選択線72に、
各ソース電極が列単位で垂直信号線73に、各ドレイン
電極が電源電圧VDの電源線74にそれぞれ接続されて
いる。以上により、画素部が構成されている。
【0073】この画素部は、実際に映像信号として用い
られる画素信号を出力する有効画素領域88と、映像信
号の基準レベルとして用いられる画素信号を出力する垂
直OPB領域89とに分離される。垂直OPB領域89
においては、各画素の受光面の上方が遮光膜(図示せ
ず)によって遮光された状態にある。なお、本例では、
垂直OPB領域89が有効画素領域88の図の上側にの
み存在するとしたが、図の下側にのみ、あるいは有効画
素領域88の上下両側に存在しても良いことは勿論であ
る。
【0074】画素部において、垂直選択線72の各々
は、垂直走査回路75の各行の出力端に接続されてい
る。垂直走査回路75はシフトレジスタ等によって構成
され、垂直走査しつつ各行ごとに画素信号を読み出すた
めに各垂直選択線72に垂直走査(垂直選択)パルスφ
V(φV1,…,φVm,φVm+1,…)を与える。
垂直信号線73の各々は、水平走査回路76に接続され
ている。水平走査回路76は、MOSトランジスタから
なる第1,第2の動作スイッチ77s,77n、第1,
第2のキャパシタ78s,78n、MOSトランジスタ
からなる第1,第2の水平スイッチ79s,79n、水
平信号線80および水平シフトレジスタ81によって構
成されている。
【0075】水平走査回路76において、動作スイッチ
77s,77nの各ゲート電極には、タイミングジェネ
レータ82から出力される動作パルスφOPS,φOP
Nが印加される。動作スイッチ77s,77nの各ドレ
イン電極には垂直信号線73が接続され、各ソース電極
にはキャパシタ78s,78nの各一端および水平スイ
ッチ79s,79nの各ドレイン電極がそれぞれ接続さ
れている。キャパシタ78s,78nの各他端は接地さ
れている。水平スイッチ79s,79nの各ソース電極
は、水平信号線80s,80nに接続され、各ゲート電
極は水平シフトレジスタ81の各列の出力端に接続され
ている。
【0076】水平シフトレジスタ81は、水平走査しつ
つ各列ごとにキャパシタ78s,78nに保持された画
素信号を読み出すために、水平スイッチ79s,79n
の各ゲート電極に水平走査パルスφH(φH1,…,φ
Hn,φHn+1,…)を与える。タイミングジェネレ
ータ82は、動作パルスφOPS,φOPNを含む各種
のタイミングパルスを発生するとともに、各画素トラン
ジスタ71をリセットするための基板パルスφVsu
b.を発生する。この基板パルスφVsub.は基板に
印加されることにより、各画素の基板側のポテンシャル
バリアを崩し、画素に溜まった電荷を基板に掃き捨てる
ことによって画素リセットを行う。
【0077】水平信号線80s,80nは、出力回路8
3s,83nを構成する演算増幅器84s,84nの各
反転入力端にそれぞれ接続されている。演算増幅器84
s,84nの各非反転入力端には、水平信号線80s,
80nの動作電位を決める所定のバイアス電圧VBが印
加されている。出力回路83s,83nは、これら演算
増幅器84s,84nと、演算増幅器84s,84nの
各反転入力端と各出力端との間に接続された検出キャパ
シタ85s,85nと、これら検出キャパシタ85s,
85nの各々に並列に接続されたMOSトランジスタか
らなるリセットスイッチ86s,86nとから構成され
ている。
【0078】これら出力回路83s,83nにおいて、
リセットスイッチ86s,86nの各ゲート電極には、
リセットパルスφRが印加される。出力回路83s,8
3nの各出力信号は、差動増幅器(演算増幅器)87の
2入力となり、この差動増幅器87においてその差分が
とられる。この差分信号が出力信号OUTとして外部に
導出される。
【0079】次に、上記構成の増幅型固体撮像素子の回
路動作について、図10および図11のタイミングチャ
ートに基づいて説明する。なお、図10には垂直映像期
間のタイミングと出力波形が、図11には垂直OPB期
間のタイミングと出力波形がそれぞれ示されている。
【0080】図10に示す垂直映像期間では、画素リセ
ット前の信号と画素リセット後の信号を別々のキャパシ
タ78s,78nに読み出すために、水平ブランキング
期間中に先ず動作スイッチ77sのゲート電極に動作パ
ルスφOPSが与えられ、当該動作スイッチ77sが導
通状態になることにより、垂直走査パルスφVによって
選択された画素のリセット前の信号がキャパシタ78s
に読み出され、次いで選択された画素が基板パルスφS
UBが立ち下がることによりリセットされる。その後、
動作パルスφOPNが動作スイッチ77nのゲート電極
に与えられ、当該動作スイッチ77nが導通状態になる
ことにより、選択された画素のリセット後の信号がキャ
パシタ78nに読み出される。
【0081】キャパシタ78s,78nに読み出された
画素リセット前後の信号は、水平映像期間中に水平シフ
トレジスタ81から出力される水平走査パルスφHによ
って制御された水平スイッチ79s,79nが順次導通
することにより、水平信号線80s,80nを介してそ
れぞれ出力回路83s,83nに供給され、差動アンプ
87で画素に起因した固定パターンノイズが除去された
信号出力OUTとして導出される。
【0082】一方、図11に示す垂直OPB期間では、
垂直OPB領域89の画素信号に画素の暗電流成分が乗
ってくることを防止するために、上述した垂直映像期間
の動作とは違って、水平ブランキング期間に先ず垂直走
査パルスφVによって選択された画素の暗電流による電
荷のリセット動作が行われる。すなわち、基板パルスφ
SUBが立ち下がることにより、選択された画素のリセ
ット動作が行われ、その直後に第1の動作スイッチ77
sのゲート電極に与えられる動作パルスφOPSが立
ち、当該動作スイッチ77sが導通することにより、画
素リセット後の信号が第1のキャパシタ78sに保持さ
れる。
【0083】さらに、同じ水平ブランキング期間中に同
一の画素行について、もう一度基板パルスφVsub.
が立ち下がることによって画素が再度リセットされる。
そして、その直後に第2の動作スイッチ77nのゲート
電極に与えられる動作パルスφOPNが立ち、当該動作
スイッチ77nが導通することにより、画素リセット後
の信号が第2のキャパシタ78nに保持される。水平映
像期間では、前述の垂直映像期間と同じ動作により、垂
直OPB期間は画素の暗電流成分信号を含まない、動作
スイッチ77s,77nと水平スイッチ79s,79n
から素子のバラツキのみに起因した縦筋状の固定パター
ンノイズの信号が出力される。
【0084】上述したように、画素の表面電位のバラツ
キ等に起因する固定パターンノイズを除去するために、
通常の撮像動作時に画素リセット前と画素リセット後の
2つの画素信号を出力する構成の増幅型固体撮像素子に
おいても、垂直OPB期間において、水平ブランキング
期間中にある画素行に対して画素をリセットしてから画
素リセット後の信号を第1のキャパシタ78sに読み出
し、その画素行についてもう一度同じように画素をリセ
ットしてから画素リセット後の信号を第2のキャパシタ
78nに読み出し、続いて水平映像期間に第1,第2の
キャパシタ78s,78nからそれぞれ画素リセット前
と画素リセット後の2つの信号を列ごとに順次出力し、
それぞれの信号の差分をとることで、画素の暗電流成分
を含まない、動作スイッチ77s,77nおよび水平ス
イッチ79s,79nのしきい値電圧Vthのバラツキ
に起因する縦筋状の固定パターンノイズを補正するため
の正確な基準信号を容易に得ることができる。
【0085】なお、第4実施形態についても、第2実施
形態の変形例の場合のように、画素リセットを1回行
い、その画素リセット後の画素信号を同時に第1,第2
のキャパシタ78s,78nに保持する変形例が可能で
ある。この変形例によれば、第4実施形態では通常の撮
像動作時に比べて水平ブランキング期間の中に画素リセ
ット期間が余分に必要なのに対して、水平ブランキング
期間の中に縦筋状固定パターンノイズ成分のみを出力す
るために余分な期間を設ける必要がなく、動作余裕が減
少することがない。
【0086】図12は、第1〜第4実施形態に係る増幅
型固体撮像素子において、縦筋状の固定パターンノイズ
成分のみを出力する動作により得られた基準信号を基
に、縦筋状の固定パターンノイズを補正する信号処理回
路の一例を示すブロック図である。
【0087】図12において、第1〜第4実施形態に係
る増幅型固体撮像素子91から出力される基準信号は加
算器92の一方の入力となる。この加算器92のアナロ
グ出力信号はアンプ93で増幅された後、ADコンバー
タ94でデジタル信号に変換される。ここで得られた縦
筋状固定パターンノイズのデジタル基準信号はDSP(D
igital Signal Processor)95を通してラインメモリ9
6に書き込まれる。このラインメモリ96に書き込まれ
たデータは、DAコンバータ97でアナログ信号に変換
された後加算器92の他方の入力となる。
【0088】上記構成の信号処理回路において、固体撮
像素子91から水平走査回路に起因する縦筋状固定パタ
ーンノイズを補正するための基準信号を得て、その基準
信号をアンプ93で増幅した後、ADコンバータ94で
デジタル信号に変換する。このデジタル信号をDSP9
5を通してラインメモリ96に書き込み、その値をDA
コンバータ97を通して加算器97に入力することで、
縦筋状固定パターンノイズのおおまかな補正を行う。
【0089】この補正された信号を再びアンプ93で増
幅し、かつADコンバータ94でデジタル信号に変換し
た後、DSP95による信号処理により、先にラインメ
モリ96に書き込んだ値と平均値処理等を行い、より高
精度な補正信号を作成してラインメモリ96に書き込
む。この書き込んだ値をDAコンバータ97を通して加
算器92に入力することで、撮像素子91の出力から縦
筋状固定パターンノイズを除去する補正処理を行う。こ
のような処理の繰り返しにより、補正信号の精度を高
め、縦筋状の固定パターンノイズを無視できる程度に補
正する。
【0090】図13は、本発明に係るカメラの一例の概
略構成図である。図13において、被写体からの光はレ
ンズ101等の光学系を経て撮像素子102の撮像エリ
アに入射する。撮像素子102としては、縦筋状の固定
パターンノイズ成分のみを出力可能な第1〜第4実施形
態に係る増幅型固体撮像素子が用いられる。この撮像素
子102は、駆動回路103によって駆動される。
【0091】撮像素子102の出力信号は、信号処理回
路104において縦筋状固定パターンノイズの補正など
の信号処理が行われる。この信号処理回路104の一部
として、図12に示した縦筋状固定パターンノイズを補
正するための信号処理回路が用いられる。撮像素子10
2の駆動回路103および信号処理回路104は、シス
テムコントローラ105によって制御される。
【0092】ここで、撮像素子102として、第1,第
2実施形態に係る増幅型固体撮像素子を用いた場合に
は、有効画素領域の全画素(全画角)を使った縦筋状固
定パターンノイズの補正処理が行われることになる。し
たがって、精度の高い補正を実現できることになるた
め、スチルカメラ等に有用なものとなる。また、電源投
入初期に、縦筋状固定パターンノイズを補正する期間を
設定することで、電源投入の度に補正値がリフレッシュ
され、固体撮像素子の僅かな経年変換などに影響されな
い縦筋状固定パターンノイズの補正が可能になる。
【0093】一方、撮像素子102として、第3,第4
実施形態に係る増幅型固体撮像素子を用いた場合には、
垂直OPB領域の画素数が少ないことから、第1,第2
実施形態に係る増幅型固体撮像素子を用いた場合よりも
精度は劣るが、リアルタイムでの補正処理が行われるこ
とから、撮像開始後に撮像素子の温度や処理回路の特性
の時間/温度ドリフトなどにも対処できるため、監視カ
メラ等に有用なものとなる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による固体
撮像素子によれば、通常の撮像動作モードとは別に、画
素をリセットしてから画素信号を読み出す動作モードを
有する構成としたことにより、水平走査回路などから発
生する縦筋状の固定パターンノイズを補正するための基
準信号を、光入射の有無に拘らず、垂直走査回路の動作
タイミングを変えることで容易に得ることができる。
【0095】本発明による固体撮像素子の信号処理方法
によれば、上記構成の固体撮像素子から第2の動作モー
ド時において得られる出力信号を基準信号として記憶保
持しておき、第1の動作モード時には、この基準信号を
用いて固体撮像素子の出力信号を補正することで、水平
走査回路などから発生する縦筋状の固定パターンノイズ
を確実に補正することができる。
【0096】本発明によるカメラによれば、固体撮像素
子の第2の動作モード時には、シャッタなどの機械的な
遮光手段を用いなくても、入射光などの影響を受けるこ
となく、水平走査回路から発生する縦筋状の固定パター
ンノイズを補正するための基準信号が得られ、第1の動
作モード時には、信号処理回路においてこの基準信号を
用いて固体撮像素子の出力信号の補正処理が確実に行わ
れるので、画質の良好な画像出力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る増幅型固体撮像素
子の概略構成図である。
【図2】第1実施形態に係るタイミングチャートであ
る。
【図3】本発明の第2実施形態に係る増幅型固体撮像素
子の概略構成図である。
【図4】第2実施形態に係るタイミングチャートであ
る。
【図5】第2実施形態の変形例に係るタイミングチャー
トである。
【図6】本発明の第3実施形態に係る増幅型固体撮像素
子の概略構成図である。
【図7】第3実施形態に係る垂直映像期間でのタイミン
グチャートである。
【図8】第3実施形態に係る垂直OPB期間でのタイミ
ングチャートである。
【図9】本発明の第4実施形態に係る増幅型固体撮像素
子の概略構成図である。
【図10】第4実施形態に係る垂直映像期間でのタイミ
ングチャートである。
【図11】第4実施形態に係る垂直OPB期間でのタイ
ミングチャートである。
【図12】信号処理回路の構成の一例を示すブロック図
である。
【図13】本発明に係るカメラの概略構成図である。
【図14】X‐Yアドレス型固体撮像素子の概略構成図
である。
【図15】水平走査回路の信号経路の等価回路図であ
る。
【図16】水平スイッチをキャパシタンスモデルに変換
した場合の等価回路図である。
【図17】従来の課題を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
11,31,51,71 画素トランジスタ 12,32,52,72 垂直選択線 13,33,53,73 垂直信号線 15,35,55,75 垂直走査回路 16,36,56,76 水平走査回路 17,37s,37n,57,77s,77n 動作ス
イッチ 18,38s,38n,58,78s,78n キャパ
シタ 19,39s,39n,59,79s,79n 水平ス
イッチ 21,41,61,81 水平シフトレジスタ 22,42,62,82 タイミングジェネレータ 23,43s,43n,63,83s,83n 出力回
路 47,87 差動アンプ 68,88 有効画素領域 69,89 垂直OPB領域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配置された複数の画素と、垂直
    選択線で共通に接続された同一行の画素の制御電極を制
    御する垂直走査回路と、同一列の画素の主電極が共通に
    接続された垂直信号線を介して出力される画素信号を行
    単位で順次出力する水平走査回路と、前記水平走査回路
    からの画素信号を外部に出力する出力回路とを備えた固
    体撮像素子であって、 画素信号を読み出してから画素をリセットする第1の動
    作モードと、 画素をリセットしてから画素信号を読み出す第2の動作
    モードとを有することを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記第2の動作モードの処理は、デバイ
    スの電源投入初期において実行されることを特徴とする
    請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記第2の動作モードの処理は、画素部
    の垂直OPB期間において実行されることを特徴とする
    請求項1記載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記水平走査回路は画素リセット前の画
    素信号と画素リセット後の画素信号をそれぞれ記憶する
    第1,第2の記憶素子を有し、前記出力回路は前記第
    1,第2の記憶素子の各出力信号の差分をとる構成とな
    っており、 前記第2の動作モードでは、同一画素について画素リセ
    ット後の画素信号を前記第1,第2の記憶素子にそれぞ
    れ記憶することを特徴とする請求項1記載の固体撮像素
    子。
  5. 【請求項5】 前記第2の動作モードでは、水平走査期
    間中にある画素行に対して画素をリセットしてから画素
    リセット後の信号を前記第1の記憶素子に読み出し、そ
    の画素行に対して再度画素をリセットしてから画素リセ
    ット後の信号を前記第2の記憶素子に読み出し、続いて
    水平映像期間に前記第1,第2の記憶素子の各信号を順
    次出力することを特徴とする請求項4記載の固体撮像素
    子。
  6. 【請求項6】 前記第2の動作モードでは、水平走査期
    間中にある画素行に対して画素をリセットしてから画素
    リセット後の信号を前記第1,第2の記憶素子に読み出
    し、続いて水平映像期間に前記第1,第2の記憶素子の
    各信号を順次出力することを特徴とする請求項4記載の
    固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 行列状に配置された複数の画素と、垂直
    選択線で共通に接続された同一行の画素の制御電極を制
    御する垂直走査回路と、同一列の画素の主電極が共通に
    接続された垂直信号線を介して出力される画素信号を行
    単位で順次出力する水平走査回路と、前記水平走査回路
    からの画素信号を外部に出力する出力回路とを備えると
    ともに、画素信号を読み出してから画素をリセットする
    第1の動作モードと、画素をリセットしてから画素信号
    を読み出す第2の動作モードとを有する固体撮像素子の
    信号処理方法であって、 前記第2の動作モード時に得られる前記固体撮像素子の
    出力信号を基準信号として保持し、 前記第1の動作モード時に前記基準信号を用いて前記固
    体撮像素子の出力信号の補正処理を行うことを特徴とす
    る固体撮像素子の信号処理方法。
  8. 【請求項8】 前記基準信号をメモリに書き込み、今回
    得られた基準信号を前記メモリに書き込まれている値と
    平均値処理して前記メモリに書き込むことを特徴とする
    請求項7記載の固体撮像素子の信号処理方法。
  9. 【請求項9】 行列状に配置された複数の画素と、垂直
    選択線で共通に接続された同一行の画素の制御電極を制
    御する垂直走査回路と、同一列の画素の主電極が共通に
    接続された垂直信号線を介して出力される画素信号を行
    単位で順次出力する水平走査回路と、前記水平走査回路
    からの画素信号を外部に出力する出力回路とを備えると
    ともに、画素信号を読み出してから画素をリセットする
    第1の動作モードと、画素をリセットしてから画素信号
    を読み出す第2の動作モードとを有する固体撮像素子
    と、 前記固体撮像素子の撮像エリア上に入射光を導く光学系
    と、 前記第2の動作モード時に得られる前記固体撮像素子の
    出力信号を基準信号として保持し、前記第1の動作モー
    ド時に前記基準信号を用いて前記固体撮像素子の出力信
    号の補正処理を行う信号処理回路とを具備することを特
    徴とするカメラ。
JP8274337A 1996-10-17 1996-10-17 固体撮像素子およびその信号処理方法並びにカメラ Pending JPH10126697A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8274337A JPH10126697A (ja) 1996-10-17 1996-10-17 固体撮像素子およびその信号処理方法並びにカメラ
GB9720989A GB2318473B (en) 1996-10-17 1997-10-01 Solid state imaging device,signal processing method and camera
GB0022243A GB2351630B (en) 1996-10-17 1997-10-01 Solid state imaging device, driving method therefor and camera
US08/951,504 US6483541B1 (en) 1996-10-17 1997-10-16 Solid state imaging device, signal processing method and driving method therefor and camera
KR1019970053278A KR100529808B1 (ko) 1996-10-17 1997-10-17 고체촬상디바이스와,그의신호처리방법과구동방법및카메라
US10/262,050 US7113212B2 (en) 1996-10-17 2002-10-01 Solid state imaging device, signal processing method and driving method therefor and camera

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8274337A JPH10126697A (ja) 1996-10-17 1996-10-17 固体撮像素子およびその信号処理方法並びにカメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10126697A true JPH10126697A (ja) 1998-05-15

Family

ID=17540261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8274337A Pending JPH10126697A (ja) 1996-10-17 1996-10-17 固体撮像素子およびその信号処理方法並びにカメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10126697A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1615425A1 (en) 2004-07-07 2006-01-11 Sony Corporation Image-pickup device and signal processing method
EP1615426A1 (en) 2004-07-07 2006-01-11 Sony Corporation Signal processing device and method
EP1615424A1 (en) 2004-07-07 2006-01-11 Sony Corporation Image pickup device and signal processing method
JP2007336006A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Seiko Instruments Inc 光電変換装置、イメージセンサ、光学読み取り装置及び光電変換装置の駆動方法
JP2009296671A (ja) * 2009-09-24 2009-12-17 Sony Corp カメラシステム
JP2010154376A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Hoya Corp 固定パターンノイズ除去ユニット、撮像ユニット、および電子内視鏡システム
US7986353B2 (en) 2008-01-28 2011-07-26 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus and imaging system
US8081229B2 (en) 2007-08-03 2011-12-20 Nikon Corporation Imaging apparatus
US8199233B2 (en) 2008-09-05 2012-06-12 Sony Corporation Solid-state imaging device and camera capable of correcting shading of a captured image
US8253809B2 (en) 2008-08-27 2012-08-28 Sony Corporation Analog-digital converter, analog-digital conversion method, image pickup device, method of driving the same, and camera
US8638377B2 (en) 2008-09-30 2014-01-28 Sony Corporation Solid state image pick-up device, semiconductor device, and camera system having auxiliary replacement pixels
US8953068B2 (en) 2008-07-03 2015-02-10 Nikon Corporation Imaging device
US9118873B2 (en) 2013-10-08 2015-08-25 Ricoh Company, Limited Imaging device, image reading apparatus, image forming apparatus, and image reading method
JP2018101903A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 株式会社リコー 光電変換装置、光電変換方法及び画像形成装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1615425A1 (en) 2004-07-07 2006-01-11 Sony Corporation Image-pickup device and signal processing method
EP1615426A1 (en) 2004-07-07 2006-01-11 Sony Corporation Signal processing device and method
EP1615424A1 (en) 2004-07-07 2006-01-11 Sony Corporation Image pickup device and signal processing method
US7567277B2 (en) 2004-07-07 2009-07-28 Sony Corporation Image-pickup device and signal processing method for noise correction
US7623162B2 (en) 2004-07-07 2009-11-24 Sony Corporation Signal processing device and method for reducing influence on column noise detection from defective pixels
US7701620B2 (en) 2004-07-07 2010-04-20 Sony Corporation Image pickup device and signal processing method
JP2007336006A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Seiko Instruments Inc 光電変換装置、イメージセンサ、光学読み取り装置及び光電変換装置の駆動方法
JP4614286B2 (ja) * 2006-06-12 2011-01-19 セイコーインスツル株式会社 光電変換装置、イメージセンサ、光学読み取り装置
US8081229B2 (en) 2007-08-03 2011-12-20 Nikon Corporation Imaging apparatus
US7986353B2 (en) 2008-01-28 2011-07-26 Canon Kabushiki Kaisha Image sensing apparatus and imaging system
US8953068B2 (en) 2008-07-03 2015-02-10 Nikon Corporation Imaging device
US8253809B2 (en) 2008-08-27 2012-08-28 Sony Corporation Analog-digital converter, analog-digital conversion method, image pickup device, method of driving the same, and camera
US8199233B2 (en) 2008-09-05 2012-06-12 Sony Corporation Solid-state imaging device and camera capable of correcting shading of a captured image
US8638377B2 (en) 2008-09-30 2014-01-28 Sony Corporation Solid state image pick-up device, semiconductor device, and camera system having auxiliary replacement pixels
JP2010154376A (ja) * 2008-12-26 2010-07-08 Hoya Corp 固定パターンノイズ除去ユニット、撮像ユニット、および電子内視鏡システム
JP2009296671A (ja) * 2009-09-24 2009-12-17 Sony Corp カメラシステム
US9118873B2 (en) 2013-10-08 2015-08-25 Ricoh Company, Limited Imaging device, image reading apparatus, image forming apparatus, and image reading method
JP2018101903A (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 株式会社リコー 光電変換装置、光電変換方法及び画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7113212B2 (en) Solid state imaging device, signal processing method and driving method therefor and camera
KR100681986B1 (ko) 고체 이미지 센서
KR100552946B1 (ko) 확장된 동적 범위의 이미지 센서 시스템
US20040046879A1 (en) Solid state image pickup apparatus
JPH10126697A (ja) 固体撮像素子およびその信号処理方法並びにカメラ
JP5630991B2 (ja) 撮像装置
KR20060045614A (ko) 강한 입사광에 의한 영상 어두워짐을 방지하기 위한 촬상시스템
US6950131B1 (en) Simultaneous access and reset system for an active pixel sensor
JP6708492B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP4253908B2 (ja) 固体撮像素子およびその駆動方法、並びに固体撮像素子の信号処理方法
JP2002320141A (ja) 固体撮像装置および撮像方法
JP4238377B2 (ja) 固体撮像素子およびその駆動方法
JPH10126695A (ja) 固体撮像素子およびその駆動方法並びにカメラ
JPH10145681A (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法
JP3680458B2 (ja) 固体撮像装置およびその駆動方法
GB2351630A (en) Cancellation of noise in a solid state imaging device.
JP2003101005A (ja) 固体撮像装置
KR100996342B1 (ko) 광전 변환 장치
JP3332375B2 (ja) 撮像装置
JP2625570B2 (ja) 光電変換装置
JP4165493B2 (ja) 固体撮像装置
JP3967906B2 (ja) 相関2重サンプリング回路およびそれを用いた増幅型固体撮像装置
JP2004304380A (ja) 撮像装置
JPH09172577A (ja) 固体撮像素子の駆動方法およびビデオカメラ
JPH04162886A (ja) 固体撮像装置