JPH10126695A - 固体撮像素子およびその駆動方法並びにカメラ - Google Patents

固体撮像素子およびその駆動方法並びにカメラ

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JPH10126695A
JPH10126695A JP8275692A JP27569296A JPH10126695A JP H10126695 A JPH10126695 A JP H10126695A JP 8275692 A JP8275692 A JP 8275692A JP 27569296 A JP27569296 A JP 27569296A JP H10126695 A JPH10126695 A JP H10126695A
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horizontal
signal
output
circuit
pixel
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JP8275692A
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English (en)
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Kazuya Yonemoto
和也 米本
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平信号線に水平画素数の2倍の水平スイッ
チが接続されることで、水平信号線の寄生容量が非常に
大きくなり、水平出力回路の利得が減少する。 【解決手段】 画素リセット前の信号と画素リセット後
の信号を順次出力し、CDS回路27で相関2重サンプ
リングして画素の固定パターンノイズを除去する構成の
増幅型固体撮像素子において、画素リセット前の信号と
画素リセット後の信号に対してそれぞれ第1,第2の水
平信号線20s,20nを割り当てるとともに、これら
水平信号線20s,20nの各出力端に第1,第2の切
り替えスイッチ22s,22nを接続し、水平出力回路
23から見て第1,第2の切り替えスイッチ22s,2
2nが交互に導通するように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像素子およ
びその駆動方法並びにカメラに関し、特に増幅型固体撮
像素子に代表されるX‐Yアドレス型固体撮像素子およ
びその駆動方法、並びに撮像デバイスとしてX‐Yアド
レス型固体撮像素子を用いたカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】X‐Yアドレス型固体撮像素子は、図5
に示すように、多数の画素が行列状に配列されてなる画
素部101と、この画素部101の各行を順に選択する
ための垂直走査回路102と、画素部101の各列を順
に選択するための水平走査回路103と、信号を出力す
るための出力回路(電荷検出回路)104とを備えた構
成となっている。垂直走査回路102および水平走査回
路103は、例えばシフトレジスタによって構成され、
垂直走査(垂直選択)パルスφVおよび水平走査パルス
φHを各行および各列ごとに順に発生するようになって
いる。
【0003】このX‐Yアドレス型固体撮像素子の一種
である増幅型固体撮像素子の構成の概略を図6に示す。
図6において、画素部101は、行列状に配置された複
数の画素トランジスタ(本例では、NMOSトランジス
タ)111と、これら画素トランジスタ111の各ゲー
ト電極が行単位で接続された垂直選択線112と、各ソ
ース電極が列単位で接続された垂直信号線113と、各
ドレイン電極に電源電圧VDを供給する電源線114と
から構成されている。垂直選択線112の各々は、垂直
走査回路102の各行の出力端に接続されている。
【0004】水平走査回路103は、垂直信号線113
の各々に各ドレイン電極が接続されたMOSトランジス
タからなる動作スイッチ115s,115nと、これら
動作スイッチ115s,115nの各ソース電極とグラ
ンドとの間に接続されたキャパシタ116s,116n
と、動作スイッチ115s,115nの各ソース電極に
各ドレイン電極が接続されたMOSトランジスタからな
る水平スイッチ117s,117nと、これら水平スイ
ッチ117s,117nの各ゲート電極に水平走査パル
スφH(S) ,φH(N) を与える水平シフトレジスタ11
8と、水平スイッチ117s,117nの各ソース電極
が接続された水平信号線119とから構成されている。
動作スイッチ115s,115nの各ゲート電極には、
動作パルスφOPS,φOPNが印加される。
【0005】出力回路104は、水平信号線119に入
力端が接続された水平出力回路120と、この水平出力
回路120の出力信号を相関2重サンプリングするCD
S回路121とから構成されている。水平出力回路12
0は、水平信号線119に反転(−)入力端が接続さ
れ、非反転(+)入力端に所定のバイアス電圧VBが印
加された差動増幅器122と、この差動増幅器122の
反転入力端と出力端との間に接続された検出キャパシタ
123と、この検出キャパシタ123に並列に接続され
たMOSトランジスタからなるリセットスイッチ124
とから構成されている。そして、リセットスイッチ12
4のゲート電極には、リセットパルスφRが印加され
る。
【0006】次に、上記構成の従来例に係る増幅型固体
撮像素子の動作について、図7のタイミングチャートを
用いて説明する。
【0007】水平ブランキング期間中に、垂直走査回路
102から出力される垂直走査パルスφV(φV1,…,
φVm,φVm+1,…)が、垂直選択線112を介して画素
トランジスタ111のゲート電極に与えられ、ある行の
画素トランジスタ111が選択されることにより、画素
トランジスタ111のソース電極から垂直信号線113
に、入射光を光電変換することによって蓄積された信号
電荷に応じた第1の画素信号が出力される。この第1の
画素信号はノイズを含む信号成分であり、動作スイッチ
115sを制御する動作パルスφOPSが立ち上がり、
当該動作スイッチ115sが導通状態となることで、キ
ャパシタ116sに保持される。
【0008】同じ水平ブランキング期間中に、同じ行の
画素トランジスタ111に蓄積された信号電荷が、基板
パルスφVsub.が立つことによってリセットされ
る。そして、画素トランジスタ111に信号電荷が無い
状態で、再び画素トランジスタ111のソース電極から
垂直信号線113に第2の画素信号が出力される。この
第2の画素信号はノイズ成分であり、動作スイッチ11
5nを制御する動作パルスφOPNが立ち上がり、当該
動作スイッチ115nが導通状態となることで、キャパ
シタ116nに保持される。
【0009】続いて、水平映像期間に入ると、キャパシ
タ116s,116nに保持された第1,第2の画素信
号(信号成分,ノイズ成分)は、水平シフトレジスタ1
18から出力される水平走査パルスφH(S)(φH(S)1,
…,φH(S)n,φH(S)n+1,…)によって制御される水
平スイッチ117s,117nが順次導通することによ
り、それぞれの画素信号が電荷として水平信号線119
に流れる。そして、水平出力回路120で電圧に復調さ
れて順次出力Det.-OUTとしてCDS回路121に
供給され、このCDS回路121で相関2重サンプリン
グされる。これにより、画素の表面電位のバラツキ等に
起因する固定パターンノイズが除去された映像信号OU
Tを得ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た増幅型固体撮像素子では、1本の水平信号線119に
1列につき2個の水平スイッチ117s,117n、即
ち水平画素数の2倍の水平スイッチが接続されているた
め、MOSトランジスタ等で形成された水平スイッチ1
17s,117nの各ソース電極の持つ寄生容量の影響
で、水平信号線119の容量が非常に大きくなり、水平
出力回路120の利得が減少するという問題があった。
【0011】いま、キャパシタ116s,116nの容
量をCl、水平スイッチ117s,117nのソース電
極の持つ寄生容量が大半を占める水平信号線119の容
量をCb、水平出力回路120の検出キャパシタ123
の容量をCdとしたとき、キャパシタ116s,116
nに保持された信号電圧に対する水平出力回路120の
出力Det.-OUTの信号電圧の利得Gは、次式で表さ
れる。
【0012】
【数1】 ただし、Aは差動増幅器122のオープンループ利得で
ある。
【0013】現実的に差動増幅器122の利得Aは10
〜100程度であり、水平信号線119の容量Cbが1
/A倍されても検出キャパシタ123の容量Cdに近い
値を示すため、特に水平信号線119の容量Cbが大き
いと水平出力回路120の利得が減少してしまうのは明
らかである。そして、ハイビジョン等のように水平画素
数が益々多くなる傾向にあり、水平信号線119の容量
Cbがさらに大きなものとなることから、その対策が望
まれている。
【0014】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、水平信号線の寄生容
量を半減させ、水平出力回路の利得の低減を防止した固
体撮像素子およびその駆動方法並びにカメラを提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明による固体撮像素
子は、行列状に配置された複数の画素と、垂直選択線で
共通に接続された同一行の画素の制御電極を制御する垂
直走査回路と、同一列の画素の主電極が共通に接続され
た垂直信号線を介して供給される画素リセット前の信号
と画素リセット後の信号とを第1,第2の水平信号線を
通して行単位で順次出力する水平走査回路と、第1,第
2の水平信号線の各々の出力端に各入力端が接続されか
つ各出力端が共通接続された第1,第2の切り替えスイ
ッチと、この第1,第2の切り替えスイッチの共通出力
端に入力端が接続された出力回路とを備えた構成となっ
ている。
【0016】本発明による駆動方法は、上記構成の固体
撮像素子において、画素リセット前の信号と画素リセッ
ト後の信号とを順次第1,第2の水平信号線に出力し、
その出力に同期して第1,第2の切り替えスイッチを交
互に導通させて画素リセット前の信号と画素リセット後
の信号とを順次出力回路から出力させるように駆動す
る。
【0017】本発明によるカメラは、上記構成の固体撮
像素子と、この固体撮像素子の撮像エリアに入射光を導
く光学系と、固体撮像素子の出力信号を処理する信号処
理回路とを具備した構成となっている。
【0018】上記構成の固体撮像素子およびこれを撮像
デバイスとして用いたカメラにおいて、画素リセット前
の信号(明時信号)と画素リセット後の信号(暗時信
号)に対してそれぞれ第1,第2の水平信号線を割り当
て、出力回路から見て第1,第2の切り替えスイッチを
交互に導通させることで、実効的な水平信号線の寄生容
量が従来の半分近くまで低減する。その結果、水平信号
線の寄生容量による出力回路の利得の低減が抑えられ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は、X‐Yアド
レス型固体撮像素子の一種である増幅型固体撮像素子に
適用された本発明の一実施形態を示す概略構成図であ
る。
【0020】図1において、画素トランジスタ(本例で
は、NMOSトランジスタ)11が行列状に多数配列さ
れている。この画素トランジスタ11において、各ゲー
ト電極(制御電極)が行単位で垂直選択線12に、各ソ
ース電極(一方の主電極)が列単位で垂直信号線13に
それぞれ接続され、各ドレイン電極(他方の主電極)に
は電源線14を介して電源電圧VDが供給されている。
以上により、画素部10が構成されている。垂直選択線
12の各々は、垂直走査回路15の各行の出力端に接続
されている。
【0021】垂直走査回路15はシフトレジスタ等によ
って構成され、垂直走査しつつ各行ごとに画素信号を読
み出すために各垂直選択線12に垂直走査パルスφV
(φV1,…,φVm,φVm+1,…)を与える。垂直信号線
13の各々は水平走査回路16に接続されている。水平
走査回路16は、MOSトランジスタからなる第1,第
2の動作スイッチ17s,17n、第1,第2のキャパ
シタ18s,18n、MOSトランジスタからなる第
1,第2の水平スイッチ19s,19n、水平信号線2
0s,20nおよび水平シフトレジスタ21によって構
成されている。
【0022】この水平走査回路16において、動作スイ
ッチ17s,17nの各ゲート電極には、動作パルスφ
OPS,φOPNが印加される。動作スイッチ17s,
17nの各ドレイン電極には垂直信号線13が接続さ
れ、各ソース電極にはキャパシタ18s,18nの各一
端および水平スイッチ19s,19nの各ドレイン電極
がそれぞれ接続されている。キャパシタ18s,18n
の各他端は接地されている。水平スイッチ19s,19
nの各ソース電極は、水平信号線20s,20nに接続
され、各ゲート電極は水平シフトレジスタ21の各列の
出力端に接続されている。
【0023】水平シフトレジスタ21は、水平走査しつ
つ各列ごとにキャパシタ18s,18nに保持された画
素信号を読み出すために、水平スイッチ19s,19n
のゲート電極の各々に対して水平走査パルスφH(S)(φ
H(S)1,…,φH(S)n,φH(S)n+1,…),φH(N)(φ
H(N)1,…,φH(N)n,φH(N)n+1,…)を与える。水
平信号線20s,20nの各出力端と水平出力回路23
の入力端との間には、MOSトランジスタからなる第
1,第2の切り替えスイッチ22s,22nが接続され
ている。これら切り替えスイッチ22s,22nの各ゲ
ート電極には、切り替えパルスφS,φNが印加され
る。
【0024】上記の動作パルスφOPS,φOPNおよ
び切り替えパルスφS,φNを含む各種のタイミングパ
ルスは、図示せぬタイミングジェネレータから発生され
る。このタイミングジェネレータからはさらに、各画素
トランジスタ11をリセットするための基板パルスφV
sub.(図3に示す)も発生される。この基板パルス
φVsub.は基板に印加されることにより、各画素ト
ランジスタ11の基板側のポテンシャルバリアを崩し、
画素トランジスタ11に溜まった電荷を基板に掃き捨て
ることによって画素リセットを行う。
【0025】水平出力回路23は、第1,第2の切り替
えスイッチ22s,22nの各出力を反転(−)入力と
し、所定のバイアス電圧VBを非反転(+)入力とする
差動増幅器24と、この差動増幅器24の反転入力端と
その出力端との間に接続された検出キャパシタ25と、
この検出キャパシタ25に対して並列に接続されたMO
Sトランジスタからなるリセットスイッチ26とから構
成されている。リセットスイッチ26のゲート電極に
は、リセットパルスφRが印加される。水平出力回路2
3の出力Det.-OUTは、CDS回路27に供給され
て相関2重サンプリングされる。
【0026】図2に、CDS回路27の構成の一例を示
す。図2から明らかなように、CDS回路27は、水平
出力回路23の出力Det.-OUTを入力とする第1の
サンプルホールド(S/H)回路31と、同様に水平出
力回路23の出力Det.-OUTを入力とする第2のサ
ンプルホールド回路32と、この第2のサンプルホール
ド回路32の出力を入力とする第3のサンプルホールド
回路33と、第1のサンプルホールド回路31の出力を
非反転入力とし、第3のサンプルホールド回路33の出
力を反転入力とする差動アンプ34とから構成されてい
る。そして、第1,第3のサンプルホールド回路31,
33にサンプルホールドパルスφSHSが、第2のサン
プルホールド回路32にサンプルホールドパルスφSH
Nがそれぞれ与えられる。
【0027】第1,第2,第3のサンプルホールド回路
31,32,33は、ドレイン電極が入力端となるサン
プリング用MOSトランジスタQ1と、このサンプリン
グ用MOSトランジスタQ1のソース電極とグランドと
の間に接続されたホールド用キャパシタCと、サンプリ
ング用MOSトランジスタQ1のソース電極にゲート電
極が接続されかつドレイン電極が電源Vddに接続され
たMOSトランジスタQ2と、このMOSトランジスタ
Q2のソース電極とグランドとの間に接続された抵抗R
とからなり、MOSトランジスタQ2のソース電極から
出力を導出する構成となっている。
【0028】次に、上記構成の本実施形態に係る増幅型
固体撮像素子の動作について、図3のタイミングチャー
トを用いて説明する。
【0029】水平ブランキング期間中に、垂直走査回路
15から出力される垂直走査パルスφV(φV1,…, φ
Vm,φVm+1,…)が、垂直選択線12を介して画素トラ
ンジスタ11のゲート電極に与えられ、ある行の画素ト
ランジスタ11が選択されることにより、画素トランジ
スタ11のソース電極から垂直信号線13に、入射光を
光電変換することによって蓄積された信号電荷に応じた
第1の画素信号が出力される。この第1の画素信号はノ
イズを含む信号成分であり、動作スイッチ17sを制御
する動作パルスφOPSが立ち上がり、当該動作スイッ
チ17sが導通状態となることで、キャパシタ18sに
保持される。
【0030】同じ水平ブランキング期間中に、同じ行の
画素トランジスタ11に蓄積された信号電荷が、基板パ
ルスφVsub.が立つことによってリセットされる。
そして、画素トランジスタ11に信号電荷が無い状態
で、再び画素トランジスタ11のソース電極から垂直信
号線13に第2の画素信号が出力される。この第2の画
素信号はノイズ成分であり、動作スイッチ17nを制御
する動作パルスφOPNが立ち上がり、当該動作スイッ
チ17nが導通状態となることで、キャパシタ18nに
保持される。
【0031】次に、水平映像期間に入ると、キャパシタ
18s,18nに保持された第1,第2の画素信号(信
号成分,ノイズ成分)は、水平シフトレジスタ21から
出力される水平走査パルスφH(S)(φH(S)1,…,φH
(S)n,φH(S)n+1,…),φH(N)(φH(N)1,…,φH
(N)n,φH(N)n+1,…)によって制御される水平スイッ
チ19s,19nが順次導通することにより、それぞれ
の画素信号が電荷として水平信号線20s,20nに流
れる。
【0032】そして、切り替えパルスφS,φNによっ
て制御される切り替えスイッチ22s,22nが、水平
スイッチ19s,19nに同期して交互に導通すること
により、水平信号線20s,20nを流れる電荷が水平
出力回路23に交互に供給される。切り替えスイッチ2
2s,22nを介して交互に供給される電荷は、水平出
力回路23で電圧に復調されて順次出力Det.-OUT
としてCDS回路27に供給される。
【0033】水平走査パルスφH(S),φH(N) の後半の
タイミングでは、次の画素信号の出力に備えて、検出キ
ャパシタ25と切り替えスイッチ22s,22nのうち
導通している方に接続されている水平信号線20s,2
0nがリセットパルスφRによってリセットされる。こ
のように順次出力Det.-OUTとしてCDS回路27
に供給される第1,第2の画素信号は、CDS回路27
で相関2重サンプリングされる。これにより、画素の表
面電位のバラツキ等に起因する固定パターンノイズが除
去された映像信号OUTを得ることができる。
【0034】上述したように、第1,第2の水平スイッ
チ19s,19nに対してそれぞれ第1,第2の水平信
号線20s.20nを割り当てるとともに、これら水平
信号線20s.20nの各出力端に第1,第2の切り替
えスイッチ22s,22nを接続し、水平出力回路23
から見て第1,第2の切り替えスイッチ22s,22n
が交互に導通するように制御する構成としたことによ
り、実効的な水平信号線の容量Cbを従来の半分近くま
で低減できるので、水平信号線の容量Cbによる水平出
力回路23の利得の低減を抑えることができる。
【0035】ところで、水平出力回路を2つ具備し、画
素リセット前と画素リセット後の2つの画素信号を得る
ととともにその差分をとることにより、画素の表面電位
のバラツキ等に起因する固定パターンノイズの除去を可
能とした増幅型固体撮像素子がある。かかる増幅型固体
撮像素子でも、水平信号線を2本有する構成となってい
る。その構成の概略を図8に示す。
【0036】図8において、画素トランジスタ51が行
列状に多数配列されている。この画素トランジスタ51
において、各ゲート電極が行単位で垂直選択線52に、
各ソース電極が列単位で垂直信号線53にそれぞれ接続
され、各ドレイン電極には電源線54を介して電源電圧
VDが供給されている。以上により、画素部50が構成
されている。垂直選択線52の各々は、垂直走査回路5
5の各行の出力端に接続されている。
【0037】垂直走査回路55はシフトレジスタ等によ
って構成され、垂直走査しつつ各行ごとに画素信号を読
み出すために各垂直選択線52に垂直走査パルスφV
(φV1,…,φVm,φVm+1,…)を与える。垂直信号線
53の各々は水平走査回路56に接続されている。水平
走査回路56は、MOSトランジスタからなる第1,第
2の動作スイッチ57s,57n、第1,第2のキャパ
シタ58s,58n、MOSトランジスタからなる第
1,第2の水平スイッチ59s,59n、水平信号線6
0s,60nおよび水平シフトレジスタ61によって構
成されている。
【0038】この水平走査回路56において、動作スイ
ッチ57s,57nの各ゲート電極には、動作パルスφ
OPS,φOPNが印加される。動作スイッチ57s,
57nの各ドレイン電極には垂直信号線53が接続さ
れ、各ソース電極にはキャパシタ58s,58nの各一
端および水平スイッチ59s,59nの各ドレイン電極
がそれぞれ接続されている。キャパシタ58s,58n
の各他端は接地されている。水平スイッチ59s,59
nの各ソース電極は、水平信号線60s,60nに接続
され、各ゲート電極は水平シフトレジスタ61の各列の
出力端に接続されている。
【0039】水平シフトレジスタ61は、水平走査しつ
つ各列ごとにキャパシタ58s,58nに保持された画
素信号を読み出すために、水平スイッチ59s,59n
のゲート電極の各々に対して水平走査パルスφH(S)(φ
H(S)1,…,φH(S)n,φH(S)n+1,…),φH(N)(φ
H(N)1,…,φH(N)n,φH(N)n+1,…)を与える。水
平信号線60s,60nの各出力端は、水平出力回路6
3s,63nの各入力端にそれぞれ接続されている。
【0040】水平出力回路63s,63nは、水平信号
線60s,60nの各出力端に各反転入力端が接続さ
れ、かつ各非反転入力端に所定のバイアス電圧VBが印
加された差動増幅器64s,64nと、これら差動増幅
器64s,64nの各反転入力端と各出力端との間に接
続された検出キャパシタ65s,65nと、これら検出
キャパシタ65s,65nの各々に並列に接続されたM
OSトランジスタからなるリセットスイッチ66s,6
6nとから構成されている。リセットスイッチ66s,
66nの各ゲート電極には、リセットパルスφRが印加
される。
【0041】水平出力回路63s,63nの各出力信号
は、感度補正回路67s,67nを介して差動増幅器6
8の2入力となる。そして、この差動増幅器68におい
て、画素リセット前の第1の画素信号、即ち画素の表面
電位のバラツキ等に起因する固定パターンノイズを含む
信号成分と、画素リセット後の第2の画素信号、即ちノ
イズ成分との差分がとられる。これにより、画素の表面
電位のバラツキ等に起因する固定パターンノイズが除去
された映像信号OUTが得られる。
【0042】この従来例に係る増幅型固体撮像素子にお
いても、2本の水平信号線60s,60nを有してお
り、実効的な水平信号線の容量Cbを半分近くまで低減
できるので、水平信号線の容量Cbによる水平出力回路
63s,63nの利得低減を抑えることができる。しか
しながら、水平出力回路63s,63nが別々に設けら
れていると、相関2重サンプリングができないため、水
平出力回路63s,63nから発生する低域のランダム
ノイズ、特に1/fノイズを抑圧することができず、S
/Nの劣化を引き起こしたり、水平出力回路63s,6
3n相互のバラツキのために第1,第2の画素信号の感
度が違ってしまい、その感度差を補正するための回路6
7s,67nが必要になってしまう。
【0043】これに対し、本発明のように、画素の表面
電位のバラツキ等に起因する固定パターンノイズを除去
するのに、画素リセット前後の信号を順次出力し、相関
2重サンプリングを行う構成の増幅型固体撮像素子にお
いて、画素リセット前後の信号に対して別々の水平信号
線20s,20nを用意し、それぞれの出力端に接続し
た切り替えスイッチ22s,22nを交互に切り替える
制御を行い、1つの水平出力回路23から画素リセット
前後の信号を順次出力することにより、S/Nの劣化を
引き起こしたり、画素リセット前後の信号に感度差を生
じさせたりすることなく、水平出力回路23の利得の低
減を抑えることができる。
【0044】図4は、本発明に係るカメラの一例を示す
概略構成図である。図4において、被写体からの光はレ
ンズ41等の光学系を経て撮像素子42の撮像エリアに
入射する。撮像素子42としては、先述した画素の表面
電位のバラツキに起因する固定パターンノイズを除去可
能な増幅型固体撮像素子が用いられる。この撮像素子4
2は、駆動回路43によって駆動される。撮像素子42
の出力信号は、信号処理回路44において所定の信号処
理が行われる。撮像素子42の駆動回路43および信号
処理回路44は、システムコントローラ45によって制
御される。
【0045】このように、S/Nの劣化を引き起こした
り、画素リセット前後の信号に感度差を生じさせたりす
ることなく、水平信号線の寄生容量に起因する水平出力
回路の利得低減を防止可能な増幅型固体撮像素子を撮像
デバイスとして用いることにより、カメラの性能を向上
できることになる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画素リセット前の信号と画素リセット後の信号に対して
それぞれ第1,第2の水平信号線を割り当てるととも
に、これら水平信号線の各出力端に第1,第2の切り替
えスイッチを接続し、水平出力回路から見て第1,第2
の切り替えスイッチが交互に導通するように制御する構
成としたことにより、実効的な水平信号線の寄生容量を
従来の半分近くまで低減できるので、水平信号線の寄生
容量に起因する出力回路の利得の低減を抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】CDS回路の構成の一例を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明に係るタイミングチャートである。
【図4】本発明に係るカメラの一例を示す概略構成図で
ある。
【図5】X‐Yアドレス型固体撮像素子の概略構成図で
ある。
【図6】一従来例を示す概略構成図である。
【図7】従来例に係るタイミングチャートである。
【図8】他の従来例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10 画素部 11 画素トランジスタ 12 垂
直選択線 13 垂直信号線 15 垂直走査回路 16 水
平走査回路 17s,17n 動作スイッチ 18s,18n キ
ャパシタ 19s,19n 水平スイッチ 20s,20n 水
平信号線 21 水平シフトレジスタ 22s,22n 切り替
えスイッチ 23 水平出力回路 27 CDS回路 28 出
力回路 31,32,33 サンプルホールド回路 34 差
動増幅器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 行列状に配置された複数の画素と、 垂直選択線で共通に接続された同一行の画素の制御電極
    を制御する垂直走査回路と、 同一列の画素の主電極が共通に接続された垂直信号線を
    介して供給される画素リセット前の信号と画素リセット
    後の信号とを第1,第2の水平信号線を通して行単位で
    順次出力する水平走査回路と、 前記第1,第2の水平信号線の各々の出力端に各入力端
    が接続されかつ各出力端が共通に接続された第1,第2
    の切り替えスイッチと、 前記第1,第2の切り替えスイッチの共通出力端に入力
    端が接続された出力回路とを備えたことを特徴とする固
    体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記出力回路は、前記第1,第2の切り
    替えスイッチの共通出力端に入力端が接続された水平出
    力回路と、前記水平出力回路の出力信号を相関2重サン
    プリングするCDS回路とからなることを特徴とする請
    求項1記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 行列状に配置された複数の画素と、垂直
    選択線で共通に接続された同一行の画素の制御電極を制
    御する垂直走査回路と、同一列の画素の主電極が共通に
    接続された垂直信号線を介して供給される画素リセット
    前の信号と画素リセット後の信号とを第1,第2の水平
    信号線を通して行単位で順次出力する水平走査回路と、
    前記第1,第2の水平信号線の各々の出力端に各入力端
    が接続されかつ各出力端が共通に接続された第1,第2
    の切り替えスイッチと、前記第1,第2の切り替えスイ
    ッチの共通出力端に入力端が接続された出力回路とを備
    えた固体撮像素子において、 前記画素リセット前の信号と前記画素リセット後の信号
    とを順次前記第1,第2の水平信号線に出力し、 その出力に同期して前記第1,第2の切り替えスイッチ
    を交互に導通させて前記画素リセット前の信号と前記画
    素リセット後の信号とを順次前記出力回路から出力させ
    ることを特徴とする固体撮像素子の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記出力回路において、前記画素リセッ
    ト前の信号と前記画素リセット後の信号とを相関2重サ
    ンプリングすることを特徴とする請求項3記載の固体撮
    像素子の駆動方法。
  5. 【請求項5】 行列状に配置された複数の画素と、垂直
    選択線で共通に接続された同一行の画素の制御電極を制
    御する垂直走査回路と、同一列の画素の主電極が共通に
    接続された垂直信号線を介して供給される画素リセット
    前の信号と画素リセット後の信号とを第1,第2の水平
    信号線を通して行単位で順次出力する水平走査回路と、
    前記第1,第2の水平信号線の各々の出力端に各入力端
    が接続されかつ各出力端が共通に接続された第1,第2
    の切り替えスイッチと、前記第1,第2の切り替えスイ
    ッチの共通出力端に入力端が接続された出力回路とを備
    えた固体撮像素子と、 前記固体撮像素子の撮像エリアに入射光を導く光学系
    と、 前記固体撮像素子の出力信号を処理する信号処理回路と
    を具備することを特徴とするカメラ。
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