JP2002320141A - 固体撮像装置および撮像方法 - Google Patents

固体撮像装置および撮像方法

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JP2002320141A
JP2002320141A JP2001122707A JP2001122707A JP2002320141A JP 2002320141 A JP2002320141 A JP 2002320141A JP 2001122707 A JP2001122707 A JP 2001122707A JP 2001122707 A JP2001122707 A JP 2001122707A JP 2002320141 A JP2002320141 A JP 2002320141A
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reset
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noise
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Makoto Matsuura
誠 松浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズが少なく、メカニカルシャッタの走行
時間に依存しない高速な電子式シャッタ機能により、被
写体がゆがんで写ることの無い、固体撮像装置、撮像方
法を提供する。 【解決手段】 図示の画素セルを複数有するCMOS型
光電変換装置を備えた固体撮像装置において、フォトダ
イオードPDに入射する光量が少ない場合などには、C
MOS型光電変換装置よりノイズ信号,光変換信号の順
で信号を読み出し、フォトダイオードPDに入射する光
量が多い場合などには、CMOS型光電変換装置より光
変換信号,ノイズ信号の順で信号を読み出し、光変換信
号とノイズ信号の差の信号から画像信号を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体撮像装置に関
し、特にデジタルスチルカメラ用の画像入力に好適な固
体撮像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、固体撮像装置の光電変換素子(画
素セル)の高精細化が著しく、デジタルスチルカメラで
は既に数百万個の光電変換素子が組み込まれたものが主
流となっている。一方で機器の小型化に対する市場の強
い要求から、固体撮像装置も小型化を余儀なくされ、高
精細化とあいまって1画素あたりの大きさは、ますます
小さくなっている。さらに画質向上の点から今後、より
多くの階調が表現出来る必要がある。
【0003】このような固体撮像装置の画素面積の縮小
に伴う光変換信号出力の低下と多階調の再現のため、固
体撮像装置においては非常に微弱な信号を正確に検出す
ることが求められる。
【0004】以上より光電変換信号を増幅して出力する
ことが可能な増幅型の光電変換装置が注目されている。
なかでも、被写体像に応じてフォトダイオードで発生し
た光キャリアをMOSトランジスタ(以下MOSと略記
することもある)のゲート電極に蓄積し、走査回路から
の駆動タイミングに従って、そのゲート電極の電位変化
を、出力部へ電荷増幅して出力し、光電変換部や、その
周辺回路部を含め全てCMOSプロセスで実現するCM
OS型光電変換装置が特に注目されてきている。
【0005】ところで、前記CMOS型光電変換装置
は、画素内の電荷増幅アンプで信号電荷の増幅を行う反
面、前記アンプの入力MOSトランジスタのしきい値V
thや、アンプゲインのバラツキが、信号のS/Nの劣
化を招く。特にしきい値Vthのバラツキは数mV以下
に抑えることは現状の製造技術では困難であり、一方、
光変換出力信号の飽和電圧は電源電圧に依存するため、
数Vであるのが現状である。従って、両者の比であるS
/Nは3桁が上限で、市場の要求である70〜80dB
を達成するのは非常に困難であった。
【0006】この課題を解決する提案が特開2000−
4399号公報でなされた。図7は、特開2000−4
399号公報で示された固体撮像装置の要部構成を示す
ブロック図、図8は、例示的に示された画素セルの構成
を表す回路図である。前記固体撮像装置の要部を構成す
る各回路素子は、半導体集積回路の製造技術によって、
特に制限されないが、単結晶シリコンのような1個の半
導体基板上において、CMOS・LSIプロセス技術に
よって形成され、一般にCMOSセンサと称される。
【0007】まず、図8を用いて各画素セルS11〜S
mnの構成について説明する。光変換信号電荷を発生す
るフォトダイオードPDは、この例ではアノード側が接
地されている。フォトダイオードPDのカソード側は、
電荷転送スイッチTXを介して、増幅MOS M3のゲ
ートに接続されている。また、前記増幅MOS M3の
ゲートには、これをリセットするためのリセットMOS
M1のソースが接続され、リセットMOS M1のド
レインは、リセット電圧VRに接続されている。さら
に、前記増幅MOS M3のドレインは、動作電圧VD
Dを供給し、行を選択するための行選択MOS M2に
接続されている。
【0008】次に、図7,図8を用いて、従来例の要部
構成について説明する。画素セルS11の電荷転送スイ
ッチTXのゲートは、横方向に延長して配置される第1
の行選択線(垂直走査線)TX1に接続される。同じ行
に配置された他の画素セルの同様な電荷転送スイッチの
ゲートも前記第1の行選択線TX1に共通に接続され、
他の行Txiについても同様である。前記リセットMO
S M1のゲートは、横方向に延長して配置される第2
の行選択線(垂直走査線)RES1に接続される。同じ
行に配置された他の画素セルの同様なリセットMOSの
ゲートも前記第2の行選択線RES1に共通に接続さ
れ、他の行RESiについても同様である。
【0009】また、前記行選択MOS M2のゲート
は、横方向に延長して配置される第3の行選択線(垂直
走査線)SEL1に接続される。同じ行に配置された他
の画素セルの同様な行選択MOSのゲートも前記第3の
行選択線SEL1に共通に接続され、他の行SELiに
ついても同様である。
【0010】これら第1〜第3の行選択線は、垂直走査
回路ブロックVSRに接続され、後述する動作タイミン
グに基づいて、信号電圧が供給される。図7に示されて
いる残りの行においても同様な構成の画素セルと、行選
択線が設けられる。これらの行選択線としては、前記垂
直走査回路ブロックVSRに接続されたTX2〜TX
m,RES2〜RESm,SEL2〜SELmが有り、
同様に信号電圧が供給される。
【0011】前記増幅MOS M3のソースは、縦方向
に延長して配置される垂直信号線V1に接続される。同
じ列に配置される画素セルの同様な増幅MOS M3の
ソースも前記垂直信号線V1に接続される。前記垂直信
号線V1は、負荷手段である定電流源I1に接続される
とともに、垂直信号線V1をリセットするためのMOS
M8を介して垂直線リセット電圧VVRに接続され
る。さらに、前記垂直信号線V1は、ノイズ信号転送ス
イッチM4を介してノイズ信号を一時保持するための容
量CTNに、また、光変換信号転送スイッチM5を介し
て光変換信号を一時保持するための容量CTSに接続さ
れる。このノイズ信号保持容量CTNと光変換信号保持
容量CTSの逆側の端子は接地されている。ノイズ信号
転送スイッチM4とノイズ信号保持容量CTNとの接続
点V1Nと、光変換信号転送スイッチM5と光変換信号
保持容量CTSとの接続点V1Sはそれぞれ、保持容量
リセットスイッチM9,M10を介してVRCTに接続
されるとともに、水平転送スイッチM6,M7を介し
て、光変換信号とノイズ信号の差をとるための差動回路
ブロックに接続される。水平転送スイッチM6,M7の
ゲートは列選択線H1に共通に接続され、水平走査回路
ブロックHSRに接続される。図7に示されている残り
の列V2〜Vnにおいても同様な構成の読み出し回路が
設けられる。
【0012】また、各列に接続された垂直信号線リセッ
トスイッチM8、ノイズ信号転送スイッチM4、光変換
信号転送スイッチM5のゲートは、それぞれVRES、
TN、TSに共通に接続され、後述する動作タイミング
にもとづいてそれぞれφVRES、φTN、φTSなる
信号電圧が供給される。
【0013】次に、従来例の動作について、図9のタイ
ミングチャートを用いて説明する。フォトダイオードP
Dからの信号電荷の読み出しに先立って、リセットMO
SM1のゲートへのφRES1および、垂直信号線リセ
ットMOS M8のゲートへのφVRESがハイレベル
となる(〜t201参照、以下同様)。これによって、
増幅MOS M3のゲートがVRに、垂直信号線V1〜
VnがVVRにリセットされる。リセットMOS M1
のゲートへのφRES1および、垂直信号線リセットM
OS M8のゲートへのφVRESがローレベルに復帰
した後に(t201)、行選択MOS M2のゲートへ
のφSEL1および、ノイズ信号転送スイッチM4のゲ
ートへのφTNがハイレベルとなる(t202)。これ
によって、リセットノイズが重畳されたリセット信号
(ノイズ信号)をゲート・ソース間電圧VGSだけレベ
ルシフトした電圧が、増幅MOS M3のゲインA倍さ
れてノイズ信号保持容量CTNに読み出される。この電
圧V1Nは次式で表される。
【0014】V1N=A(VR−VGS)……(1) ここで、ゲート・ソース間電圧VGSは、前述のように
各画素セルごとの増幅MOS M3のしきい値Vthの
ばらつきによってばらつく。次に、行選択MOS M2
のゲートへのφSEL1および、ノイズ信号転送スイッ
チM5のゲートへのφTNがローレベルに復帰する(t
203)。
【0015】このとき、垂直信号線V1の電圧は、垂直
信号線につく寄生容量CPと負荷の定電流I1で決まる
時定数で徐々に放電され降下する。ここで、負荷の定電
流I1が接続されているために、垂直信号線V1をリセ
ットする電圧VVRを高めに設定し、信号読み出し初期
において、増幅MOS M3がオフ状態にあったとして
も、負荷の定電流により垂直信号線の電圧が降下してい
くため、最終的には増幅MOS M3はオン状態とな
り、信号が読み出されることになる。したがって、垂直
信号線のリセット電圧に制限がない。
【0016】次に、信号電荷の転送に先立って垂直信号
線リセットMOS M8のゲートへのφVRESがハイ
レベルとなり(t204)、垂直信号線が再度VVRに
リセットされる。これによって、次に光変換信号を読み
出すときの垂直信号線の初期電圧が、ノイズ信号を読み
出したときのそれに等しくなる。従って、高速読み出し
を行う場合のように、ノイズ信号の読み出しと光変換信
号の読み出しとの間に十分な時間がとれない場合におい
ても、ノイズ信号と光変換信号間に出力電圧差が生じな
いため、後述するノイズ除去動作を高精度に行うことが
可能である。
【0017】次に、電荷転送スイッチTXのゲートへの
φTX1がハイレベルとなり(t205)、フォトダイ
オードPDの光変換信号電荷が、増幅MOS M3のゲ
ートに転送される。電荷転送スイッチTXのゲートへの
φTX1がローレベルに(t206)、垂直信号線リセ
ットスイッチのゲートへのφVRESがローレベルに復
帰した後に(t207)、行選択MOS M2のゲート
へのφSEL1および、光変換信号転送スイッチM5の
ゲートへのφTSがハイレベルとなる(t208)。こ
れによって、光変換信号Vsigをゲート・ソース間電
圧だけレベルシフトした電圧が、増幅MOS M3のゲ
インA倍され、光変換信号保持容量CTSに読み出され
る。この電圧は次式で表される。
【0018】 V1S=A(Vsig−VGS)……(2) 次に、行選択MOS M2のゲートへのφSEL1およ
び、光変換信号転送スイッチM5のゲートへのφTSが
ローレベルに復帰する(t209)。このとき、垂直信
号線V1の電圧は、垂直信号線V1につく寄生容量CP
と負荷の定電流I1で決まる時定数で徐々に放電され降
下する。
【0019】次に、垂直信号線リセットMOS M8の
ゲートへのφVRESが再度ハイレベルとなり(t21
0)、垂直信号線V1〜Vnがリセットされる。ここま
での動作で、第1行目に接続された画素セルS11〜S
1nのノイズ信号と光変換信号が、それぞれの列に接続
されたノイズ信号保持容量CTNと光変換信号保持容量
CTSに保持される。
【0020】この後、水平走査回路ブロックからの信号
H1〜Hnによって、各列の水平転送スイッチM6,M
7のゲートが順次ハイレベルとなり(t211)、ノイ
ズ信号保持容量CTNと光変換信号保持容量CTSに保
持されていた電圧が、順次差動回路ブロックに読み出さ
れる。差動回路ブロックでは、光変換信号V1S〜Vn
Sとノイズ信号V1N〜VnNの差がとられ、出力端子
VOUTに順次出力される。例えば第1列の出力電圧V
OUTは、前記式(2)から式(1)を差し引いた次式
で表される。
【0021】 VOUT=V1S−V1N=A(Vsig−VR)……(3) 従って、固定パターンノイズの原因となる各画素セルご
との増幅MOSのしきい値Vthのばらつきが除去され
た信号が出力される。また、式(3)の右項中Vsig
及びVRには、リセットノイズが加算されているので、
結果としてフォトダイオードPDで得られた光電荷が増
幅されて出力電圧VOUTとなっている。
【0022】以上で、第1行目に接続された画素セルの
読み出しが完了する。この後、第2行目の読み出しに先
立って、ノイズ信号保持容量CTNおよび光変換信号保
持容量CTSのリセットスイッチM9,M10のゲート
へのφCTRがハイレベルとなり、VRCTにリセット
される。以下同様に、垂直走査回路のブロックVSRか
らの信号によって、第2行目〜第m行目に接続された画
素セルS21〜Smnの信号が順次読み出され、全画素
セルの読み出しが完了する。
【0023】前記式(3)におけるゲインAは、増幅M
OS M3が電流源I1を負荷とするソースフォロワ方
式の増幅器で構成されているので、電圧ゲインはほぼ1
である。従って、差動回路ブロックのゲインを1とする
と、光変換信号成分とノイズ信号成分の差電圧がそのま
ま出力されることになる。また、増幅MOS M3のし
きい値のバラツキやリセットMOS M1のしきい値の
バラツキ及びリセットノイズ等を除去できるので、高S
/Nの画像信号を得ることができる。
【0024】また、前述の従来例では、保持容量CT
N,CTSまでの読み出しに、キャパシタ容量の分割電
圧で読み出す方式を採用していないので、保持容量の値
が垂直出力線の寄生容量に影響されず、コンパクトな光
電変換部及び高速読み出しを可能とする。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】特開2000−004
399号公報に示された光電変換部では、画素の信号を
読み出す際に、まずノイズ信号を読み出し、次にフォト
ダイオードで発生した信号を読み出す。これを1行ずつ
順次行うため、そのままではあとで読み出される行のフ
ォトダイオードほど光の入射時間が長くなってしまうた
め、通常はメカニカルのシャッタと併用している。
【0026】ただし、この場合に高速で動く被写体を撮
影するとシャッタ幕の速さが有限であるため、スリット
露光となる高速シャッタでは画面の上下または左右で露
光のタイミングが異なるため被写体が歪んで写る。
【0027】これを図10を用いて説明する。メカニカ
ルシャッタは画面の上から下に走行するフォーカルプレ
ーンシャッタとし、画面の左から右方向に高速の被写体
像が通過するとき、最初に開き始めるシャッタ幕(以
後、先幕と表記する)が少し開いた時点で、被写体像は
図10の(a)の位置にある。先幕に続いて画面を遮光
し始めるシャッタ幕(以後、後幕と表記する)が閉じ始
めてきた時点で、被写体像は図10の(b)の位置に移
動している。後幕が閉じる寸前には被写体像は図10の
(c)の位置に移動している。従って、このとき固体撮
像装置から得られる画像は図19の(d)のように変形
してしまうことになる。幕速の速いシャッタを使えばあ
る程度改善されるがこのようなシャッタは一般に高価で
ある。
【0028】本発明は、このような状況のもとでなされ
たもので、ノイズが少なく、メカニカルシャッタの走行
時間に依存しない高速な電子式シャッタ機能により、被
写体が歪んで写ることの無い、固体撮像装置、撮像方法
を提供することを目的とするものである
【0029】
【課題を解決するための手段】まず、本願発明の解決手
法の概要を説明する。被写体が明るくてフォトダイオー
ドに蓄積される電荷が多い場合には、光変換信号とノイ
ズ信号の読み出しの順序を前記従来例に対して逆にす
る。すなわち、メカニカルシャッタが全開になってから
全画素内の増幅MOSのゲートを同時にリセットし、そ
れから全フォトダイオードの光変換信号電荷を増幅MO
Sのゲートへ一括して同時に転送する。こうすること
で、メカニカルシャッタの走行速度によらずに、全画素
の光変換信号電荷を同時に増幅MOSのゲートに保持す
る(電子シャッタ動作といえる)。この光変換信号を読
み出した後、再度ゲートをリセットしてからノイズ信号
を読み出す。このとき、閾値ばらつきVthについて
は、増幅MOSのゲートのリセットに依存しないため、
前述の順序でも除去できる。一方、リセットノイズにつ
いては、光変換信号読み出しとノイズ信号読み出しの間
にリセットを行うので重畳されるリセットノイズが両者
で異なる。従って、光変換信号とノイズ信号とが差動回
路に送られると、その出力には両者のリセットノイズの
差分が重畳される。しかしながら、リセットノイズは、
閾値ばらつきに比べて十分小さいので被写体が明るくて
フォトダイオードからの光出力が十分大きい場合は無視
できる。
【0030】被写体が暗い場合は、レンズの絞りを広げ
たり、シャッタの開放時間を長くしたりするが、それで
も不十分な場合は光電変換出力を増幅する。このとき、
リセットノイズも増幅されてしまうため、リセットノイ
ズが無視できなくなる。このような場合は、前記従来例
に示された読み出しを行えばよい。
【0031】以上説明したように、本発明では、被写体
が明るいときは、高速の電子シャッタを利用するので、
被写体像が歪んで写ることがなく、被写体像が暗いとき
は、高S/Nの従来例同様の読み出しを行うので、増幅
MOSのしきい値のバラツキによるノイズ及びリセット
ノイズ等を除去でき、その結果、ノイズが小さく、被写
体像が歪んで写ることの無い固体撮像装置を提供するこ
とができる。
【0032】詳しくは、前記目的を達成するため、本発
明では、固体撮像装置を次の(1)ないし(4)のとおり
に構成し、撮像方法を次の(5),(6)のとおりに構
成する。
【0033】(1)被写体像に応じた信号電荷を発生す
るフォトダイオードと、このフォトダイオードで発生し
た信号電荷を転送する電荷転送手段と、この電荷転送手
段により前記フォトダイオードから転送された電荷を入
力端子に受け、画素の出力線に出力する増幅手段と、こ
の増幅手段の入力端子をリセットするリセット手段とを
有する複数の画素セルを備えた固体撮像装置であって、
第1のタイミングにおいて、前記リセット手段を動作さ
せて前記増幅手段の入力端子をリセットして、リセット
電圧を前記出力線に読み出し、第2のタイミングで、前
記電荷転送手段を制御して前記フォトダイオードで発生
した信号電荷を前記増幅手段の入力端子に転送して、そ
れに対応した信号電圧を前記出力線に読み出す第1の駆
動方法と、前記第1のタイミングにおいて、前記リセッ
ト手段を動作させるが、リセット電圧を読み出さず、前
記第2のタイミングで、前記電荷転送手段を制御して前
記フォトダイオードで発生した信号電荷を前記増幅手段
の入力端子に転送して、それに対応した信号電圧を前記
出力線に読み出し、第3のタイミングにおいて、前記リ
セット手段を動作させて増幅手段の入力端子をリセット
して、リセット電圧を前記出力線に読み出す第2の駆動
方法とを切り換える、切り換え手段を備えた固体撮像装
置。
【0034】(2)前記(1)記載の固体撮像装置にお
いて、前記第1のタイミングまたは、第3のタイミング
において読み出したリセット電圧を一時保持するための
第1の記憶手段と、前記第2タイミングにおいて読み出
した信号電圧を一時保持するための第2の記憶手段と、
前記第1の記憶手段および前記第2の記憶手段の出力を
入力する増幅率可変の差動増幅手段とを有し、前記切り
換え手段による、前記第1の駆動方法と前記第2の駆動
方法の切り換えを前記差動増幅手段の増幅率にもとづい
て行う固体撮像装置。
【0035】(3)前記(1)記載の固体撮像装置にお
いて、前記切り換え手段による前記第1の駆動方法と前
記第2の駆動方法の切り換えを前記フォトダイオードに
光が入射する時間にもとづいて行う固体撮像装置。
【0036】(4)前記(1)ないし(3)のいずれか
に記載の固体撮像装置において、フォーカルプレーンシ
ャッタを備えた固体撮像装置。
【0037】(5)CMOS型光電変換装置を備えた固
体撮像装置における撮像方法であって、前記CMOS型
光電変換装置内のフォトダイオードに入射する光量が少
ない場合には、前記CMOS型光電変換装置より、ノイ
ズ信号,光変換信号の順で信号を読み出し、前記CMO
S型光電変換装置内のフォトダイオードに入射する光量
が多い場合には、前記CMOS型光電変換装置より光変
換信号,ノイズ信号の順で信号を読み出し、光変換信号
とノイズ信号の差の信号から画像信号を形成する撮像方
法。
【0038】(6)CMOS型光電変換装置を備えた固
体撮像装置における撮像方法であって、前記CMOS型
光電変換装置内のフォトダイオードに光が入射する時間
が長い場合には、前記CMOS型光電変換装置より、ノ
イズ信号,光変換信号の順で信号を読み出し、前記CM
OS型光電変換装置内のフォトダイオードに光が入射す
る時間が短い場合には、前記CMOS型光電変換装置よ
り光変換信号,ノイズ信号の順で信号を読み出し、光変
換信号とノイズ信号の差の信号から画像信号を形成する
撮像方法。
【0039】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を固体撮
像装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明
は、装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて、
方法の形で実施することもできる。
【0040】
【実施例】図2は、実施例である“固体撮像装置”の全
体構成を示すブロック図である。図2において、1はレ
ンズのプロテクトとメインスイッチを兼ねるバリア、2
は被写体の光学像を光電変換部4に結像させるレンズ、
3はレンズ2を通った光量を可変するための絞り、4は
レンズ2で結像された被写体像を画像信号に変換する光
電変換部、5は、光電変換部4から出力される画像信号
を増幅するゲイン可変アンプ部及びゲイン値を補正する
ためのゲイン補正回路部等を含む差動増幅部、6は差動
増幅部5より出力される画像信号のアナログ―デジタル
変換を行うA/D変換器、7はA/D変換器6より出力
された画像データに各種の補正を行ったりデータを圧縮
する信号処理部、8は、差動増幅部5,A/D変換器
6,信号処理部7に、各種タイミング信号を出力するタ
イミング発生部、9は各種演算と固体撮像装置全体を制
御する全体制御・演算部(MPU)、10は画像データ
を一時的に記憶する為のメモリ部、11は記録媒体12
に記録または読み出しを行うためのインターフェース
部、12は画像データの記録または読み出しを行う為の
半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、13は外部コン
ピュータ等と通信する為のインターフェース部である。
【0041】次に、前述の構成における撮影時の固体撮
像装置の動作について説明する。バリア1がオープンさ
れるとメイン電源がオンされ、次にコントロール系の電
源がオンし、更にA/D変換器6などの撮像系回路の電
源がオンされる。
【0042】それから、露光量を制御する為に、全体制
御・演算部9は絞り3を開放にし、光電変換部4から出
力された信号はA/D変換器6で変換された後、信号処
理部7に入力される。そのデータを基に露出の演算を全
体制御・演算部9で行う。この測光を行った結果により
明るさを判断し、その結果に応じて全体制御・演算部9
は絞りを制御する。
【0043】次に、光電変換部4から出力された信号を
もとに、高周波成分を取り出し被写体までの距離の演算
を全体制御・演算部9で行う。その後、レンズ2を駆動
して合焦か否かを判断し、合焦していないと判断した時
は、再びレンズ2を駆動し測距を行う。
【0044】そして、合焦が確認された後に本露光が始
まる。露光が終了すると、光電変換部4から出力された
画像信号はA/D変換器6でA/D変換され、信号処理
部7を通り全体制御・演算部9によりメモリ部に書き込
まれる。
【0045】その後、メモリ部10に蓄積されたデータ
は、全体制御・演算部9の制御により記録媒体制御I/
F部を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体12に
記録される。また、外部I/F部13を通り直接コンピ
ュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
【0046】図1は、光電変換部4の構成を示すブロッ
ク図で、各構成要素および信号名などは、図7に示す従
来例とほぼ共通であるので、以下においてもこれらの要
素名および信号名を使う。図7の構成と異なるのは、全
ての画素セルのフォトダイオードの電荷を同時に転送す
るために、全ての転送MOS TXのゲートを同時に選
択する信号TXaが、各行ごとの転送パルスTX1〜T
XmとのOR回路を通して各転送MOS TXに接続さ
れていることと、全ての画素の増幅MOS M3のゲー
トを同時にリセットするために、全てのリセットMOS
M1ゲートを同時に選択する信号RESaが、各行ご
とのリセットパルスRES1〜RESmとのOR回路を
通して各リセットMOS M1に接続されていることで
ある。
【0047】図1に示す光電変換部4の画素セルS11
〜Smnは、m行×n列となっているが、数値的な限定
は特にない。各画素セルの回路構成は、従来例と同様な
ので、図8およびその説明を援用する。
【0048】図3は、本実施例における撮像関連部分の
構成を示すブロック図で、シャッタには、メカニカルな
フォーカルプレーンシャッタ(図示せず)を使用する。
図3における光電変換部4は、図1の回路で構成され、
タイミング発生部8からの駆動パルスで動作して光に応
じた信号を出力する。光変換信号出力は増幅率可変の差
動増幅器を有する差動増幅部5で適正な振幅の信号に変
換された後、A/D変換器6でデジタルデータに変換さ
れてデジタル信号処理部7に送られる。タイミング発生
部8は、後述の2種類の駆動方法のタイミングパルスを
マイクロプロセッサMPU9からの指示により、適宜切
り換えて光電変換部4に与える。また、MPU9からシ
ャッタ時間の情報を得て、光電変換素子の電荷蓄積時間
あるいは、メカニカルシャッタの制御を行う。MPU9
は被写体の光量を測定する測光センサ31の出力をもと
に、レンズ2(図示せず)の絞りとシャッタの開放時
間、および増幅器の増幅率を決定する。MPU9は、ま
た、このシャッタ時間、増幅器の増幅率および後述の図
6に示す、操作者が使用するモードの情報を得て、タイ
ミング発生部8への駆動方法の切り換え信号を適宜切り
換える。
【0049】次に、本実施例における光電変換部4の第
1の駆動方法を図4を用いて、第2の駆動方法を図5を
用いて説明する。
【0050】 第1の駆動方法 まず、リセットMOS M1のゲートへのパルスφRE
Sa、フォトダイオードPDの電荷転送スイッチ TX
のゲートパルスφTXa、および垂直信号線リセットM
OS M8のゲートへのパルスφVRESがハイレベル
となる。これによって、増幅MOS M3のゲートとフ
ォトダイオードPDが電圧VRに、垂直信号線V1〜V
nが電圧VVRにリセットされる。次に、φTXaがロ
ーレベルになり(t1)、フォトダイオードPDは光に
応じた電荷の発生が可能になる。
【0051】続いて、リセットMOS M1のゲートへ
のパルスφRESa、および垂直信号線リセットMOS
M8のゲートパルスφVRESがローレベルとなり
(t2)、その後メカニカルシャッタの先幕制御信号φ
S1がハイレベルになり(t3)、先幕が開き出す。図
2の被写体の光量測定用の測光センサ31からの出力は
マイクロプロセサMPU9に入り、MPU9はそれに応
じてレンズの絞り3とシャッタ時間を決定する。図3の
タイミング発生部8ではMPU9からシャッタ時間情報
を受け、t3から時間カウントを開始し、指示された時
間になった時点でメカニカルシャッタの後幕制御信号φ
S2をハイレベルにして(t4)、後幕を動かし、シャ
ッタを閉じる動作に入る。後幕が走行し終えるとフォト
ダイオードPDは後幕により遮光される。ここから、各
画素のノイズ、および光変換信号読み取りに入るが、こ
れは従来例の図9のt202以降と同じである。
【0052】すなわち、行選択MOS M2のゲートパ
ルスφSEL1および、ノイズ信号転送MOS M4の
ゲートパルスφTNがハイレベルとなる(t6)。これ
によって、リセットノイズが重畳されたリセット信号
(ノイズ信号)をゲート・ソース間電圧VGSだけレベ
ルシフトした電圧が増幅MOS M3のゲインA倍され
て、ノイズ信号保持容量CTNに読み出される(t6〜
t7)。この電圧V1Nは次式で表される。
【0053】 V1N=A(VR′+Vr−VGS)……(4) なお、(4)式のVR′はリセットノイズを除いたリセ
ット電圧、Vrはリセットノイズ電圧である。
【0054】ノイズ信号を読み出した後、垂直信号線リ
セットMOS M8のゲートパルスφVRESがハイレ
ベルとなり、垂直信号線がリセットされる(t8)。次
にφTX1がハイレベルになりシャッタ開放期間にフォ
トダイオードPDに蓄積された電荷が増幅MOS M3
のゲートに転送される(t9〜t10)。ΦVRESが
ローレベルになって(t14)垂直信号線のリセットが
解除された後、行選択MOS M2のゲートパルスφS
EL1および、光変換信号転送MOS M5のゲートパ
ルスφTSがハイレベルとなる(t12)。これによっ
て、リセットノイズが重畳された光変換信号をゲート・
ソース間電圧VGSだけレベルシフトした電圧が増幅M
OS M3のゲインA倍されて、光変換信号保持容量C
TSに読み出される(t12〜t13)。この電圧V1
Sは次式で表される。
【0055】 V1S=A(Vsig′+Vr−VGS)……(5) (5)式のVsig′はリセットノイズを除いた光変換
信号電圧、Vrはリセットノイズ電圧である。
【0056】その後、φVRESがハイレベルとなり、
垂直信号線がリセットされる(t14)。
【0057】この後、水平走査回路ブロックからの信号
H1〜Hnによって、各列の水平転送スイッチM6,M
7のゲートが順次ハイレベルとなり(t15)、ノイズ
信号保持容量CTNと光変換信号保持容量CTSに保持
されていた電圧が、順次差動部5に読み出される。差動
増幅部5では、光変換信号V1S〜VnSとノイズ信号
V1N〜VnNの差がとられ、出力端子VOUTに順次
出力される。例えば第1列の出力電圧VOUTは、前記
式(5)から式(4)を差し引いた次式で表される。
【0058】 VOUT=V1S−V1N=A(Vsig′−VR′)……(6) 従って、固定パターンノイズの原因となる各画素セル毎
の増幅MOSのしきい値Vthのばらつきが除去された
信号が出力される。また、式(3)の右項中Vsig′
及びVR′には、リセットノイズが含まれていないの
で、結果としてフォトダイオードPDで得られた光電荷
が増幅されて出力電圧VOUTとなっている。
【0059】以上で、第1行目に接続された画素セルの
読み出しが完了する。この後、第2行目の読み出しに先
立って、ノイズ信号保持容量CTNおよび光変換信号保
持容量CTSのリセットスイッチM9,M10のゲート
へのφCTRがハイレベルとなり、VRCTにリセット
される。以下同様に、垂直走査回路のブロックVSRか
らの信号によって、第2行目〜第m行目に接続された画
素セルS21〜Smnの信号が順次読み出され、全画素
セルの読み出しが完了する。
【0060】 第2の駆動方法 第2の駆動方法においては、図5に示すようなタイミン
グで信号を読み出す。まず、リセットMOS M1のゲ
ートへのパルスφRESa、転送MOS TXのゲート
パルスφTXaおよび、垂直信号線リセットMOS M
8のゲートへのパルスφVRESがハイレベルとなる。
これによって、増幅MOS M3のゲートとフォトダイ
オードPDがVRに、垂直信号線V1〜VnがVVRに
リセットされる。
【0061】ここでメカニカルシャッタの先幕制御信号
φS1がハイレベルになり、先幕が開き出す(t10
1)。シャッタの先幕速のばらつきを含めて、シャッタ
が確実に全開となる時間t102で、φTXaがローレ
ベルになりフォトダイオードPDには光に応じた電荷の
発生が可能になる。続いて、リセットMOS M1のゲ
ートへのパルスφRESa、垂直信号線リセットMOS
M8のゲートパルスφVRES、がローレベルとな
り、リセットMOS M1のゲートと垂直信号線のリセ
ットが解除される。その後、φTXaを再度ハイレベル
にしてフォトダイオードPDの電荷を増幅MOS M3
のゲートに転送する(t104)。図3の被写体の光量
測定用の測光センサ31からの出力はマイクロプロセサ
MPU9に入り、MPU9はそれに応じてレンズの絞り
3とシャッタ時間を決定する。図3のタイミング発生部
8ではMPU9からシャッタ時間情報を受け、t102
から時間カウントを開始し、指示された時間になった時
点でφTXaをローレベルにする(t105)。t10
5でフォトダイオードPDの電荷の転送が終了した後、
メカニカルシャッタの後幕制御信号φS2をハイレベル
にして、後幕を動かしてシャッタを閉じる動作に入る
(t102〜t105は電子シャッタ動作、t10
6)。
【0062】次に、行選択MOS M2のゲートパルス
φSEL1および、光変換信号転送MOS M5のゲー
トパルスφTSがハイレベルとなる(t107)。これ
によって、リセットノイズが重畳された光変換信号をゲ
ート・ソース間電圧VGSだけレベルシフトした電圧が
増幅MOS M3のゲインA倍されて、光変換信号保持
容量CTSに読み出される(t107〜t108)。こ
の電圧V1Sは次式で表される。
【0063】 V1S=A(Vsig′+Vr−VGS)……(7) (7)式のVsig′はリセットノイズを除いた光変換
信号電圧、Vrはリセットノイズ電圧である。
【0064】光変換信号を読み出した後、リセットMO
S M1のゲートへのパルスφRES1、垂直信号線リ
セットMOS M8のゲートパルスφVRESがハイレ
ベルとなり、リセットMOS M1のゲートと垂直信号
線がリセットされる(t109)。φRES1とφVR
ESがローレベルとなり(t110)、増幅MOSM1
のゲートと垂直信号線のリセットが解除された後、行選
択MOS M2のゲートパルスφSEL1および、ノイ
ズ信号転送MOS M4のゲートパルスφTNがハイレ
ベルとなる(t111)。これによって、リセットノイ
ズが重畳されたノイズ信号をゲート・ソース間電圧VG
Sだけレベルシフトした電圧が増幅MOS M3のゲイ
ンA倍されて、ノイズ信号保持容量CTNに読み出され
る(t111〜t112)。この電圧V1N′は次式で
表される。
【0065】 V1N′=A(VR′+Vr′−VGS)……(8) (8)式のVR′はリセットノイズを除いたリセット電
圧、Vr′はリセットノイズ電圧であるが、V1Sを読
み出した後に再度増幅MOS M1のゲートをリセット
しているので(7)式のVrとは異なる電圧になる。
【0066】この後、水平走査回路ブロックからの信号
H1〜Hnによって、各列の水平転送スイッチM6,M
7のゲートが順次ハイレベルとなり(t114)、ノイ
ズ保持容量CTNと光変換信号保持容量CTSに保持さ
れていた電圧が、順次差動増幅部5に読み出される。差
動増幅部5では、光変換信号V1S〜VnSとノイズ信
号V1N〜VnNの差がとられ、出力端子VOUTに順
次出力される。例えば第1列の出力電圧VOUTは、前
記式(7)から式(8)を差し引いた次式で表される。
【0067】 VOUT=V1S−V1N′=A{Vsig−VR+(Vr−Vr′)}…… (9) 従って、固定パターンノイズの原因となる各画素セルご
との増幅MOSのしきい値Vthのばらつきが除去され
た信号が出力される。なお、式(9)の右項中(Vr−
Vr′)は、リセットノイズであるが、被写体が明るく
てVsigが大きい場合は無視できる。結果として、ほ
ぼフォトダイオードPDで得られた光電荷が増幅されて
出力電圧VOUTとなっている。
【0068】以上で、第1行目に接続された画素セルの
読み出しが完了する。この後、第1の駆動方法と同様
に、第2行目の読み出しに先立って、ノイズ信号保持容
量CTNおよび光変換信号保持容量CTSのリセットス
イッチM9,M10のゲートへのφCTRがハイレベル
となり、VRCTにリセットされる。以下同様に、垂直
走査回路のブロックVSRからの信号によって、第2行
目〜第m行目に接続された画素セルS21〜Smnの信
号が順次読み出され、全画素セルの読み出しが完了す
る。
【0069】前述の第1の駆動方法と第2の駆動方法の
切り換えは、測光センサ31の出力をもとに決定した、
シャッタの開放時間、増幅器の増幅率および図6に示す
操作者が使用するモードの情報による。
【0070】図6の各情報は本実施例の固体撮像装置の
操作者がボタンやダイヤルなどの情報入力手段により設
定する。
【0071】まず駆動方法は自動切り換えかどちらかに
固定かを設定する。
【0072】固定の場合は、第1の駆動方法か第2の駆
動方法か、を操作者が選択する。
【0073】自動切り換えの場合は、シャッタの開放時
間で切り換えるか、増幅器の増幅率で切り換えるかを操
作者が選択する。その各々について、予め決められてい
る固定値で切り換えるか、操作者が設定した指定値で切
り換えるかを選択し、後者の場合はその値が操作者によ
り入力される。
【0074】自動切り換えの場合は、シャッタ開放時
間、または増幅器の増幅率の予め決められている固定
値、あるいは操作者により入力された指定値に対して、
測光センサ31の出力をもとに決定した、シャッタの開
放時間が長い場合、または増幅器の増幅率が大きい場合
は、第1の駆動方法を選択する。そうでない場合は第2
の駆動方法を選択する。
【0075】前記増幅率の固定値Gは、画像評価などで
得られるA/D変換器入力換算での許容ノイズ電圧をV
adとするとき、次式で決める。
【0076】 G=Vad/A(Vr−Vr′)max……(10) この式の(Vr−Vr′)maxは、(9)式に示した
第2の駆動方法でのリセットノイズの最大値で、Aは図
1の増幅MOS M3のゲインである。
【0077】前記シャッタ開放時間の固定値は、少なく
ともシャッタの先幕が光電変換素子の一端から他端まで
到達する時間よりも長くして、光電変換素子面が確実に
全開になるような値にする。
【0078】以上説明したように、本実施例によれば、
例えば被写体が明るいときは、高速の電子シャッタを利
用するので、メカニカルのシャッタによって被写体がゆ
がんで写るということがなく、また光変換信号が大きい
のでリセットノイズが無視でき、被写体が暗いときなど
は、高S/Nの従来例と同様の読み出しを行うので、増
幅MOSのしきい値のバラツキによるノイズ及びリセッ
トノイズ等を除去でき、その結果、ノイズが小さく、被
写体が歪んで写ることの無い固体撮像装置を提供するこ
とができる。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ノイズが小さく、メカニカルシャッタの走行時間に依存
しない高速な電子式シャッタ機能により、被写体が歪ん
で写ることが無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の要部構成を示すブロック図
【図2】 実施例の全体構成を示すブロック図
【図3】 撮像関連部分の構成を示すブロック図
【図4】 第1の駆動方法のタイミングチャート
【図5】 第2の駆動方法のタイミングチャート
【図6】 駆動方法の切換えの説明図
【図7】 従来例の要部構成を示すブロック図
【図8】 画素セルの回路図
【図9】 従来例のタイミングチャート
【図10】 従来例の問題点を説明する図
【符号の説明】
M1 リセットMOS M2 行選択MOS M3 増幅MOS PD フォトダイオード TX 電荷転送スイッチ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H01L 27/14 A Fターム(参考) 4M118 AA05 AB01 BA14 CA02 DB09 DD09 DD12 FA06 FA32 5C022 AA13 AB51 AC52 AC69 CA00 5C024 BX01 CX03 CX54 CY17 GX03 GY38 GY39 GZ22 HX17 HX29 HX50 HX57

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像に応じた信号電荷を発生するフ
    ォトダイオードと、このフォトダイオードで発生した信
    号電荷を転送する電荷転送手段と、この電荷転送手段に
    より前記フォトダイオードから転送された電荷を入力端
    子に受け、画素の出力線に出力する増幅手段と、この増
    幅手段の入力端子をリセットするリセット手段とを有す
    る複数の画素セルを備えた固体撮像装置であって、 第1のタイミングにおいて、前記リセット手段を動作さ
    せて前記増幅手段の入力端子をリセットして、リセット
    電圧を前記出力線に読み出し、第2のタイミングで、前
    記電荷転送手段を制御して前記フォトダイオードで発生
    した信号電荷を前記増幅手段の入力端子に転送して、そ
    れに対応した信号電圧を前記出力線に読み出す第1の駆
    動方法と、前記第1のタイミングにおいて、前記リセッ
    ト手段を動作させるが、リセット電圧を読み出さず、前
    記第2のタイミングで、前記電荷転送手段を制御して前
    記フォトダイオードで発生した信号電荷を前記増幅手段
    の入力端子に転送して、それに対応した信号電圧を前記
    出力線に読み出し、第3のタイミングにおいて、前記リ
    セット手段を動作させて増幅手段の入力端子をリセット
    して、リセット電圧を前記出力線に読み出す第2の駆動
    方法とを切り換える、切り換え手段を備えたことを特徴
    とする固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の固体撮像装置において、 前記第1のタイミングまたは、第3のタイミングにおい
    て読み出したリセット電圧を一時保持するための第1の
    記憶手段と、 前記第2タイミングにおいて読み出した信号電圧を一時
    保持するための第2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段および前記第2の記憶手段の出力を
    入力する増幅率可変の差動増幅手段とを有し、 前記切り換え手段による、前記第1の駆動方法と前記第
    2の駆動方法の切り換えを前記差動増幅手段の増幅率に
    もとづいて行うことを特徴とする固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の固体撮像装置において、
    前記切り換え手段による前記第1の駆動方法と前記第2
    の駆動方法の切り換えを前記フォトダイオードに光が入
    射する時間にもとづいて行うことを特徴とする固体撮像
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の固
    体撮像装置において、フォーカルプレーンシャッタを備
    えたことを特徴とする固体撮像装置。
  5. 【請求項5】 CMOS型光電変換装置を備えた固体撮
    像装置における撮像方法であって、前記CMOS型光電
    変換装置内のフォトダイオードに入射する光量が少ない
    場合には、前記CMOS型光電変換装置より、ノイズ信
    号,光変換信号の順で信号を読み出し、前記CMOS型
    光電変換装置内のフォトダイオードに入射する光量が多
    い場合には、前記CMOS型光電変換装置より光変換信
    号,ノイズ信号の順で信号を読み出し、光変換信号とノ
    イズ信号の差の信号から画像信号を形成することを特徴
    とする撮像方法。
  6. 【請求項6】 CMOS型光電変換装置を備えた固体撮
    像装置における撮像方法であって、前記CMOS型光電
    変換装置内のフォトダイオードに光が入射する時間が長
    い場合には、前記CMOS型光電変換装置より、ノイズ
    信号,光変換信号の順で信号を読み出し、前記CMOS
    型光電変換装置内のフォトダイオードに光が入射する時
    間が短い場合には、前記CMOS型光電変換装置より光
    変換信号,ノイズ信号の順で信号を読み出し、光変換信
    号とノイズ信号の差の信号から画像信号を形成すること
    を特徴とする撮像方法。
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