JPH10125194A - 電磁式のリレー及びリレーの製造方法 - Google Patents

電磁式のリレー及びリレーの製造方法

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JPH10125194A
JPH10125194A JP26881396A JP26881396A JPH10125194A JP H10125194 A JPH10125194 A JP H10125194A JP 26881396 A JP26881396 A JP 26881396A JP 26881396 A JP26881396 A JP 26881396A JP H10125194 A JPH10125194 A JP H10125194A
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contact
relay
yoke
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leg
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JP26881396A
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Hendel Horst
ヘンデル ホルスト
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Siemens AG
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース1に配置されたスイッチ機構A,B、
コイル本体2、ほぼプレート状の接極子4、固定接点支
持体14,15、及び接触ばね41を備えたリレー装置
を改善して、できるだけ少ない種類の構成部材で個別リ
レーもダブルリレーも製造でき、リレーの構造が特に自
動的な製造に適していて、かつ完成したリレーが問題な
く高い電流を切り換えできるようにする。 【解決手段】 ばね支持体17が少なくとも1つの固定
接点支持体の横でかつ運動可能な接極子端部の前の領域
でベース内に固定されており、かつ接触ばね41が端部
区分に接極子の支承端部を保持していて、かつ接極子4
の運動可能な端部に向かう方向でフォーク状に、上下に
位置する少なくとも2つの脚部、即ち少なくとも1つの
接続脚部44と少なくとも1つの接触脚部43とに分割
されており、接続脚部がばね支持体17に結合されてお
り、かつ接触脚部が運動可能な接点を支持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁式のリレーで
あって、底面を規定するベースを備えており、ベースに
少なくとも1つのスイッチ機構を配置してあり、スイッ
チ機構が次の構成を備えており、即ち −巻き線及び軸線方向のコアを備えたコイル本体が、底
面に対して平行な軸線を備えたベースに配置されてお
り、 −折り曲げられたヨークが第1のヨーク脚部で以てコア
の1つの端部に連結されているのに対して、第2のヨー
ク脚部が巻き線の横を延びており、 −ほぼプレート状の接極子が第2のヨーク脚部の自由な
端部に支承されていて、かつコアの自由な端部と一緒に
作業空隙を形成しており、 −固定接点を備えた少なくとも1つの固定接点支持体が
ベース内に固定されており、かつ −接触ばねが接極子に接続されていて、かつ運動可能な
接触脚部に運動可能な接点を保持しており、該接点が少
なくとも1つの固定接点と協働するようになっている形
式のものに関する。
【0002】さらに、本発明は1つ若しくは2つのスイ
ッチ機構を備えた前記形式のリレーを製造するための方
法にも関する。
【0003】
【従来の技術】個別リレー及びダブルリレーのための前
記形式のリレー装置は、ドイツ連邦共和国特許出願公開
第4233807A1号公報により公知であり、この場
合、第2のヨーク脚部はコイルの横ではなく、上側を延
びている。接極子は一般的に接触ばねを介してヨークに
取り付けられており、接触ばねは湾曲して支承箇所の上
側を延びている。接触ばねとヨークとの結合は、比較的
に煩雑な製作段階を必要として、かつ高い切換電流にと
って接続までの不都合に長い電流路を意味している。ダ
ブルリレーとして構成する場合には、同一の2つの単一
リレー(Einfach-relais)が軸線を互いに平行にした状態
で、若しくは軸線を互いに合致させた状態で相対して配
置されている。軸線を互いに合致させた状態で相対して
配置された単一リレーの場合には、すべての接点が両方
のスイッチ機構間の中央に位置しており、従って高い切
換電流において接点に生じる熱の導出が悪い。
【0004】ドイツ連邦共和国特許第3834283C
2号明細書に記載のダブルリレーにおいては、同一の2
つのリレーブロックが中心に対して点対称的(punktsymm
e-trisch)にベースに配置されており、接触エレメント
が互いに入り組んでいる。この場合にも接点に生じる熱
が問題であるので、接触エレメントが付加的に一体形成
された冷却体を備えている。
【0005】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3834
283A1号公報により公知の切換リレーにおいては、
2つのマグネット機構が互いに鏡面対称的にベースに配
置されており、被覆されたU字形のコアが中央区分で互
いに接触しており、マグネット機構の接極子が逆の端部
で接触している。この場合にも接極子が接触ばねを介し
てコアの外側脚部に支承されており、個別の構成部分の
組立にはコイル本体の支持作用の不足に基づき比較的費
用がかかる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
に述べた形式のリレー装置を改善して、できるだけ少な
い種類の構成部材で個別リレーもダブルリレーも製造で
き、リレーの構造が特に自動的な製造に適していて、か
つ完成したリレーが問題なく高い電流を切り換えできる
ようにすることである。さらに、このようなリレーのた
めの有利な製造方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の構成では、ばね支持体が少なくとも1つの固
定接点支持体の横でかつ運動可能な接極子端部の前の領
域でベース内に固定されており、かつ接触ばねが端部区
分に接極子の支承端部を保持していて、かつ接極子の運
動可能な端部に向かう方向でフォーク状に、上下に位置
する少なくとも2つの脚部、即ち少なくとも1つの接続
脚部と少なくとも1つの接触脚部とに分割されており、
接続脚部がばね支持体に結合されており、かつ接触脚部
が運動可能な接点を支持している。
【0008】本発明に基づくリレーを製造するための本
発明に基づく方法では、 a)固定接点支持体及びばね支持体をベースに差し込ん
で、 b)少なくとも1つの巻き線、少なくとも1つのコア及
び少なくとも1つのヨークを備えた少なくとも1つのコ
イル本体をベース上に装着して、固定し、 c)接触ばねを備えた少なくとも1つの接極子を差し込
んで、それぞれの接触ばねの取り付け区分を所属のばね
支持体に結合する。
【0009】
【発明の効果】本発明に基づくリレーにおいては、主平
面で底面に対して垂直でかつ垂直な軸線を中心として旋
回可能な接極子が、接極子ばねを介してヨークに結合す
ることなしにヨーク縁部にしか接触していない。これに
よって、リレーの異なる構成部材、即ち一方でヨーク及
びコアを備えたコイル構成ユニット(Spulenbaugruppe)
と他方で接極子及び接触ばねを備えた接極子ユニット(A
nkerbaugruppe)とが分離して順次にベースに組立られ
る。この場合利点として、固定接点支持体もばね支持体
も運動可能な接極子端部の前の領域でベースに固定され
ており、これによって接触部分の製作誤差の少ない配置
が達成される。負荷電流を供給するすべての接続部がリ
レー装置の1つの側に位置しており、従ってコイル接続
部が別の側に配置され得る。
【0010】本発明の有利な構成では、接続脚部がそれ
ぞれほぼ直角に曲げられて、運動可能な接極子端部の前
を横方向に延びる取り付け区分を有しており、取り付け
区分がばね支持体に結合されている。このような取り付
け区分はベースの底面に対して垂直な絶縁壁に接触して
いてよく、絶縁壁が例えば固定接点支持体を部分的に取
り囲んでいる。さらに有利には、ばね支持体のロウ付け
耳片が取り付け区分に面接触していて、該取り付け区分
とロウ付け若しくは溶接されている。この場合、接触ば
ねの取り付け区分は組立状態でベースの前記絶縁壁とば
ね支持体のロウ付け耳片との間に締め込まれて、あらか
じめ固定されてよく、その結果、本来のロウ付け過程若
しくは溶接過程にとって特別な保持手段が不必要であ
る。さらに、取り付け区分はあらかじめ固定する際にば
ねフラップを用いてベース付加部に締め付けられてよ
い。別の構成では、取り付け区分がばねスリーブを形成
しており、ばねスリーブが有利には円形のばね支持体に
差しはめられている。
【0011】既に述べたように、本発明に基づく構成は
単一リレーにも有利に用いられる。しかしながら、本発
明に基づく構成によってダブルリレーを形成すると、付
加的な利点が得られる。この場合に有利には、2つのス
イッチ機構がコイル軸線に対して垂直な1つの平面を中
心として鏡面対称的にベースに配置されており、第1の
両方のヨーク脚部が−絶縁間隔を考慮して−互いに平行
に配置されており、両方の接極子が互いに平行にリレー
の逆の端部に配置されている。このような配置において
は、両方のスイッチ機構の接触を行う構成部分が互いに
遠く離されてダブルリレーの外側に配置され、その結
果、発生する熱が良好に導出される。両方のスイッチ機
構の鏡面対称的な配置及び構成においては、すべての個
別構成部分が両方のスイッチ機構内で同一のスイッチ機
構におけるように完全に同じに用いられないものの、わ
ずかな構成部分のみを変更するだけでよく、このような
構成部分は自動化された製造に際して実質的に超過費用
なしに共通の帯状材料からあらかじめ製造されて、次い
で組立られる。両方のスイッチ機構の鏡面対称的な配置
は個別構成部分の組立、及び総数に関しても利点であ
る。このような配置においては例えば共通の1つのダブ
ル・コイル本体が両方のスイッチ機構にとって用いら
れ、かつばね支持体も両方のスイッチ機構にとってあら
かじめ一体的に製造されて、組立られ、次いで、即ち組
立た後にはじめて分離される。
【0012】本発明に基づく前記製造方法においては利
点として、1つのスイッチ機構若しくは異なる2つのス
イッチ機構に配属されたそれぞれ2つの固定接点支持体
及び/又はばね支持体がつながったままベースに装着さ
れて、あとから互いに分離される。コア及びヨークを組
立るための特に有利な方法では、スイッチ機構のための
ヨークが第1のヨーク脚部で以て、接極子と逆のコイル
フランジの溝内に引き出し式に押し込まれて、保持さ
れ、次いでコイルのコアがコア本体内に差し込まれて、
前方の端部で以て第1のヨーク脚部のフランジ側面に接
触して、次いで該ヨーク脚部とコアとが有利には抵抗熱
によって溶接若しくはロウ付けされ、この場合、有利に
はヨーク脚部及びコアの銅・表面被覆が硬質ロウとして
作用する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1及び図2に示すリレー(Relai
s)のベース1には、2つのスイッチ機構(Schaltsystem)
A,Bが図1の座標X,Zによって規定された対称平面
に対して鏡面対称的に配置されている。両方のスイッチ
機構においてはすべての構成部分が鏡面対称的に配置さ
れているか、鏡面対称的に形成されていて、かつ同じ機
能を有しているので、同じ符号が両方のスイッチ機構に
用いられている。
【0014】ベース1はほぼフラットなプレートとして
構成されており、プレートが底面11を規定しており、
底面上には上方へ垂直に付加部12を成形してあり、付
加部はラビリントス状(labyrinthartig)に構成されてい
いて、2対の固定接点支持体14,15のための差込溝
13並びに2つのばね支持体17のための差込溝16を
形成している。固定接点支持体及びばね支持体の接続ピ
ンがベース1の下面から突出している。固定接点支持体
14は開放接点(Oeffnerkontakt)14aを有しているの
に対して、固定接点支持体15は閉鎖接点(Schliesserk
ontakt)15aを備えている。各ばね支持体17は側面
に向かって折り曲げられたロウ付け耳片17aを有して
いる。
【0015】ベース1にダブル・コイル本体(Doppel-Sp
ulenkoerper)2を配置してあり、ダブル・コイル本体は
両方のスイッチ機構間の対称平面内に位置する1つの中
央フランジ21及び2つの端部フランジ22を有してお
り、中央フランジと各端部フランジとの間にはそれぞれ
巻き線23が配置されている。各端部フランジ22はば
ね支持体若しくは固定接点支持体14,15と逆の側に
フランジ付加部24を有しており、フランジ付加部がフ
ランジ付加部自体内に固定された2つのコイル・接続ピ
ン(Spulen-Anschlussstift)25を備えている。コイル
本体の各巻き線23内には外側から、極プレート32を
備えたコア31が押し込まれて、極プレート32が部分
的に端部フランジ22の凹所内に位置していて、フラン
ジ付加部24に対する側を切り落とされている。さら
に、各スイッチ機構は折り曲げられたヨーク33を有し
ており、ヨークが第1のヨーク脚部34及び第2のヨー
ク脚部35を備えており、両方のヨーク脚部の平面は互
いに直角にかつ底面11に対して垂直に位置している。
第1の両方のヨーク脚部34は互いに平行に中央フラン
ジ21の側方の開口26内に差し込まれている(図6も
参照)。中央フランジ21の側方の開口26は環状の中
央ウエブ(Mittelsteg)27を有しており、これによって
各ヨーク脚部34に対して3つの側を取り囲まれた縁部
溝(Randnut)28が形成されており、縁部溝内にそれぞ
れのヨーク脚部34が引き出し式(schub-ladenartig)に
押し込まれる。同時に、中央ウエブ27の厚さによって
両方のヨーク脚部34間の絶縁間隔が確保される。
【0016】ほぼプレート状の接極子(Anker)4は主平
面で以て同じく底面11に対して垂直に位置していて、
図示の実施例ではコイル本体の形に適合させてクランク
状に曲げられている。接極子4は、支承ばね若しくは類
似のものを介してヨークに結合されることなしに第2の
ヨーク脚部35の自由な終端縁部35aに支承されてい
る。接極子の支承及び保持は接触ばね(Kontaktfeder)4
1を介して行われ、接触ばねは端部区分41aで以て接
極子の側面に接触していて、1つ若しくは2つのリベッ
ト42を介して接極子に結合されている。接触ばね41
は端部区分41aから出発して自由な端部区分に向かっ
てフォーク状に構成されていて、可動の中央接点43a
の備えられた接触脚部(Kontaktschenkel)43及び接続
脚部(An-schlussschenkel)44を形成している。折り曲
げられた接触ばね41のすべての区分は、底面11に対
して垂直を成しており、従って接触脚部43がほぼ接続
脚部44の上側に位置している。接続脚部44からほぼ
直角に取り付け区分45を折り曲げてあり、取り付け区
分が自由な端部に内側へフック状に曲げられたばねフラ
ップ(Federlappen)46を保持している。取り付け区分
45はベース1の付加部12の垂直な絶縁壁18とばね
支持体17のロウ付け耳片17aとの間に差し込まれて
いて、ばねフラップ46で以てベース1の付加部12に
締め付けられている。さらに、ロウ付け耳片17aがそ
れぞれ取り付け区分45に導電的に結合され、有利には
ロウ付けされ、若しくは溶接されている。
【0017】ダブルリレー(Doppelrelais)の両方のスイ
ッチ機構の機能は容易に理解され得るものである。それ
ぞれの巻き線23の励起に際して、所属の接極子4が所
属の極プレート32に引き付けられて、接触脚部43を
介して運動可能な中央接点43aを開放接点14aから
閉鎖接点15aへ切り換える。両方のスイッチ機構は個
別に若しくは一緒に作動され得る。両方のスイッチ機構
の巻き線23が同じ方向に直列的に励起されると、両方
のスイッチ機構の相互の支持作用が軽い応答で達成され
る。もちろん、両方のスイッチ機構を一緒に転極リレー
として使用することも可能である。この場合には、両方
のばね支持体17が図2に示すように結合されたままで
あってよく、開放・接点支持体(Oeffner-Kontakttraege
r)14並びに両方の閉鎖・接点支持体(Schliesser-Kont
akttraeger)15がそれぞれ互いに外部で結合される。
【0018】前述のリレーの製造に際して、まずベース
1に接点支持体が装着される。図3に示してあるよう
に、両方のスイッチ機構のための固定接点支持体14,
15が同時に1つの帯材(Band)140から製造サイクル
で順次に対を成して切り出し形成され、最終的な形に曲
げられ得る。図3には、両方の対の固定接点支持体の最
後の5つのサイクル段階のそれぞれの形が示してある。
この場合、最後の段階でそれぞれ対の相対する固定接点
支持体14,15が互いに平行な位置に曲げられ、しか
しながらまだ上側で案内区分141につながっている。
従って、固定接点支持体は案内区分141と一緒に切断
され、図4に示すようにそれぞれ差込溝13内に差し込
まれる。次いで、案内区分141が分離箇所142で切
断されて、はじめて両方の固定接点支持体が互いに分離
される。有利には、第2のスイッチ機構のための第2の
対の固定接点支持体14,15が第1の固定接点支持体
と一緒にベース内に差し込まれて、分離される。同じく
図4に示してあるように、両方のスイッチ機構のための
2つのばね支持体17が一緒にベース1内に差し込まれ
て、次いで分離箇所143で互いに分離される。
【0019】両方のコアの組立に際して、コアは既に述
べたように、コイル本体2内に押し込まれ、その結果、
それぞれのコアが内側の端部でヨーク脚部34の平面に
接触する。次いでそれぞれのヨーク33及びそれぞれの
コア31を介して、溶接電流を供給し、溶接電流が接触
箇所で抵抗熱によって両方の構成部分間の溶接若しくは
ロウ付けを生ぜしめる。硬質ロウ付け法(Hartloetverfa
hren)においては、コア及び/又はヨークの表面コーテ
ィングとして存在する銅被覆が硬質はんだ(Hart-lot)と
して用いられる。これによって、コアとヨークとの間の
ほぼ間隙のない結合が達成されて、磁気的な抵抗(magne
tischer Widerstand)が減少される。ヨーク脚部へのコ
アの突き合わせ溶接(stumpfes Anschweissen)は、ヨー
クが薄く所要スペースの少ない、即ち例えば<1mmの
厚さの薄板から成っている場合に特に有利に行われる。
この場合、薄板に対する有効な磁気的な飽和値(Saettig
ungs-wert)は磁気回路にポジチブに作用する。
【0020】従って、コアの前記形式の突き合わせ溶接
若しくはロウ付けが本発明に基づくリレーにおいて行わ
れ、それというのは第1のヨーク脚部34が中央フラン
ジ21の縁部溝28内に案内されかつ安定的に保持され
ているからである。コア31自体は同じくコイル本体内
に保持されているので、接続箇所36(図5及び図6、
参照)が、てこの力(Hebelkraft)によって負荷されるこ
とはなく、従って、突き合わせロウ付け結合部が危険に
さらされない。さらに、両方のコア・ヨーク・結合部が
同時に形成される。このために両方の第1のヨーク脚部
34間に絶縁間隙内に接触薄板を差し込み、接触薄板は
溶接電流源の1つの極に接続されている。両方のコアを
溶接電流源の別の極に接続すると、両方の接続箇所36
が同時に溶接され、若しくはロウ付けされる。次いで、
接触薄板は再びコイル本体から抜き取られる。コア及び
ヨークを装着されたコイル本体2がベース上に位置決め
され、この場合、中央フランジ21及びフランジ付加部
の保持突起(係止エレメント)29がベースの相応にア
ンダーカットされた切欠き19内に係合する。
【0021】鏡面対称的に曲げられた接触ばね41を備
える両方の接極子4は、コイル本体に次いでベース内に
差し込まれ、この場合、それぞれの接触ばねの取り付け
区分45が絶縁壁18とロウ付け耳片17aとの間に差
し込まれて、ばねフラップ46によってベースの付加部
12に締め付けられる。有利には、ロウ付け耳片17a
が取り付け区分45に向いた側にすず被覆(Zinnbeschic
htung)17bを備えていて、従って熱源を用いて接触ば
ね41の取り付け区分45にロウ付けされる。これは、
例えばWIG・アーク(WIG-Lichtbogen)を用いて行われ
る。レーザー若しくは別の熱源を用いたロウ付け結合若
しくは溶接結合も可能である。
【0022】固定接点支持体14,15は接点14a,
15aで以て接触ばねの接続脚部44若しくは取り付け
区分45を越えて突出しているので、場合によって必要
な曲げ調節(Biegejustierung)のために容易に接近でき
る。
【0023】図7は、ケーシングキャップ5を備えたリ
レーを示している。部分破断して示されたケーシングキ
ャップ5は縁部に、内側へ向けられた環状の縁部ウエブ
(Randsteg)51を有しており、縁部ウエブがベースの環
状の溝52内に係合している。ケーシングキャップを差
しはめた後に、縁部ウエブ51が溝52内で接着され
る。このために、ベース1の下面から切欠き19(図
8、参照)を介して液状の接着剤を充填し、接着剤は毛
管作用によって溝52内に分配される。毛管作用を改善
するために下側のキャップ縁部に、切欠き19内へ到達
するピン(図示せず)が設けられている。縁部ウエブ5
1によって、ケーシングキャップ5とベース1との間の
ダブルの接着面が得られ、これによって通常著しく薄い
材料から成るケーシングキャップのあらゆる方向での形
状結合(形状による拘束:Form-schluss)が達成され
る。
【0024】前に既に述べたように、本発明に基づく構
成はダブルリレーとしてのみ実施され得るのではなく、
個別リレー(Einzelrelais)としても実施され得る。この
ためにダブルリレーの構造が図1に暗示されるように、
鏡面対称平面に沿って二分されるだけでよい。このよう
にして生じた個別リレーを完全にするために、二分され
たベース及び二分されたコイル本体を切断面で適合させ
るだけでよく、これによって同じく半分の大きさのケー
シングキャップを用いて閉じられた個別リレーが得られ
る。ほかの構成部分は変更することなしに個別リレーの
ためにも用いられる。
【0025】図9は図1のリレーのバリエーション(Abw
andlung)を示している。バリエーションは異なる形に形
成された接触ばね及びばね支持体においてのみ行われて
いる。ほかの構成部分は変更されないままであるので、
説明は省略する。図9に示す接触ばね61は図示の実施
例では1つの接触脚部63と1つの接続脚部64とを有
しており、これらは互いに上下に位置している。前述の
実施例との相違点として、取り付け区分65が端部を締
め付けスリーブ66として形成されており、締め付けス
リーブが円形のばね支持体67に差しはめられている。
必要な場合には、締め付けスリーブ66が付加的にばね
支持体67にロウ付け若しくは溶接されてよい。
【0026】図10は図9の接触ばねのバリエーション
を示している。接触ばね71はフォーク状に3つのばね
脚部に、即ち中央の1つの接触脚部73と外側の2つの
接続脚部74とに分割されており、中央の接触脚部はリ
ベット72を介して接極子4に固定されるようになって
おり、外側の接続脚部は図9に類似して取り付け区分7
5を形成しており、取り付け区分が端部に一体成形され
た締め付けスリーブ76を有している。両方の締め付け
スリーブ76は図9におけると同様に1つのばね支持体
67に差しはめられる。締め付けスリーブは必要に応じ
て付加的にロウ付け若しくは溶接されてよい。このよう
な2つの取り付け区分(取り付け脚部)によって、接極
子がより高い安定性を有する。
【0027】さらに別のバリエーションが考えられる。
2つの接続脚部74が図2に示す取り付け区分45を備
えていてもよい。逆に、唯一の接触脚部の代わりに2つ
の接触脚部を設けることも考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくダブルリレーの、ケーシングキ
ャップを取り除いた状態の斜視図
【図2】図1のダブルリレーの分解斜視図
【図3】図1及び図2のダブルリレーの2対の固定接点
支持体の製造及び組立のためのダブル・金属帯材の斜視
【図4】図1のリレーの、固定接点支持体及びばね支持
体を組立る状態での斜視図
【図5】図1のリレーの垂直断面図
【図6】図1のリレーの水平断面図
【図7】図1のリレーの、部分破断して示すケーシング
キャップを備えた状態の斜視図
【図8】図1のリレーのベースの下面側から見た斜視図
【図9】異なる構造の接触ばねを備えたダブルリレーの
第2実施例の斜視図
【図10】図9のリレーのための接触ばねの別の実施例
の斜視図
【符号の説明】 1 ベース、 2 ダブル・コイル本体、 4 接
極子、 5 ケーシングキャップ、 11 底面、
12 付加部、 13 差込溝、 14 固定
接点支持体、 14a 開放接点、 15 固定接
点支持体、15a 閉鎖接点、 16 差込溝、
17 ばね支持体、 17a ロウ付け耳片、 1
8 絶縁壁、 19 切欠き、 21 中央フラン
ジ、22 端部フランジ、 23 巻き線、 24
フランジ付加部、25 コイル・接続ピン、 26
開口、 27 中央ウエブ、 28縁部溝、
29 保持突起、 31 コア、 32 極プレー
ト、 33 ヨーク、 34,35 ヨーク脚部、
36 接続箇所、 41 接触ばね、 41a
端部区分、 42 リベット、 43 接触脚
部、43a 中央接点、 44 接続脚部、 45
取り付け区分、 46ばねフラップ、 51 縁
部ウエブ、 52 溝、 61 接触ばね、63
接触脚部、 64 接続脚部、 65 取り付け区
分、 66締め付けスリーブ、 67 ばね支持
体、 71 接触ばね、 72リベット、 73
接触脚部、 74 接続脚部、 75 取り付け
区分、 76 締め付けスリーブ、 X,Z 座標

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁式のリレーであって、底面(11)
    を規定するベース(1)を備えており、ベースに少なく
    とも1つのスイッチ機構(A,B)を配置してあり、ス
    イッチ機構が次の構成を備えており、即ち −巻き線(23)及び軸線方向のコア(31)を備えた
    コイル本体(2)が、底面(11)に対して平行な軸線
    を備えたベース(1)に配置されており、 −折り曲げられたヨーク(33)が第1のヨーク脚部
    (34)で以てコア(31)の1つの端部に連結されて
    いるのに対して、第2のヨーク脚部(35)が巻き線の
    横を延びており、 −ほぼプレート状の接極子(4)が第2のヨーク脚部
    (35)の自由な端部(35a)に支承されていて、か
    つコア(31)の自由な端部(32)と一緒に作業空隙
    を形成しており、 −固定接点(14a,15a)を備えた少なくとも1つ
    の固定接点支持体(14,15)がベース(1)内に固
    定されており、かつ −接触ばね(41;61;71)が接極子(4)に接続
    されていて、かつ運動可能な接触脚部(43;63;7
    3)に運動可能な接点(43a)を保持しており、該接
    点が少なくとも1つの固定接点(14a,15a)と協
    働するようになっている形式のものにおいて、 −ばね支持体(17;67)が少なくとも1つの固定接
    点支持体(14;15)の横でかつ運動可能な接極子端
    部の前の領域でベース(1)内に固定されており、かつ −接触ばね(41;61;71)が端部区分(41a;
    61a;71a)に接極子の支承端部を保持していて、
    かつ接極子(4)の運動可能な端部に向かう方向でフォ
    ーク状に、上下に位置する少なくとも2つの脚部、即ち
    少なくとも1つの接続脚部(44;64;74)と少な
    くとも1つの接触脚部(43;63;73)とに分割さ
    れており、接続脚部がばね支持体(17;67)に結合
    されており、かつ接触脚部が運動可能な接点(43a)
    を支持していることを特徴とする電磁式のリレー。
  2. 【請求項2】 接続脚部(44;64;74)がそれ
    ぞ、ほぼ直角に曲げられて、運動可能な接極子端部の前
    を横方向に延びる取り付け区分(45;65;75)を
    有しており、取り付け区分がばね支持体(17;67)
    に結合されている請求項1記載のリレー。
  3. 【請求項3】 取り付け区分(45;65;75)がベ
    ース(1)の底面に対して垂直な絶縁壁(18)に接触
    している請求項2記載のリレー。
  4. 【請求項4】 ばね支持体(17)のロウ付け耳片(1
    7a)が取り付け区分(45)に面接触していて、該取
    り付け区分とロウ付け若しくは溶接されている請求項2
    又は3記載のリレー。
  5. 【請求項5】 取り付け区分(45)が自由な端部で以
    てばねフラップ(46)によってベースにあらかじめ固
    定されている請求項2から4のいずれか1項記載のリレ
    ー。
  6. 【請求項6】 取り付け区分(65;75)がばねスリ
    ーブ(66;76)を形成しており、ばねスリーブがば
    ね支持体(67)に差しはめられている請求項2又は3
    記載のリレー。
  7. 【請求項7】 接触ばね(71)が2つの接続脚部(7
    4)及び該接続脚部間に1つの接触脚部(73)を形成
    している請求項2から6のいずれか1項記載のリレー。
  8. 【請求項8】 第1のヨーク脚部(34)がコイル本体
    (2)の溝(28)内に押し込んで取り付けられてお
    り、コア(31)が端面(31a)で以て第1のヨーク
    脚部(34)の表面に突き合わせて接触させられて取り
    付けられている請求項1から7のいずれか1項記載のリ
    レー。
  9. 【請求項9】 コア(31)が第1のヨーク脚部(3
    4)に硬質ロウ付けされている請求項8記載のリレー。
  10. 【請求項10】 コイル本体(2)がベース(1)内で
    係止エレメント(29)によってあらかじめ固定され、
    次いで注入物質によって接着されている請求項1から9
    のいずれか1項記載のリレー。
  11. 【請求項11】 2つの固定接点支持体(14,15)
    がコイル本体の、ヨーク脚部(35)に相対する側でそ
    れぞれ互いに相対してベース(1)の付加部(12)の
    ソケット溝内に固定されている請求項1から10のいず
    れか1項記載のリレー。
  12. 【請求項12】 2つのスイッチ機構(A,B)がコイ
    ル軸線に対して垂直な1つの平面を中心として鏡面対称
    的にベースに配置されており、第1の両方のヨーク脚部
    (34)が−絶縁間隔を考慮して−互いに平行に配置さ
    れており、両方の接極子(4)が互いに平行にリレーの
    逆の端部に配置されている請求項1から11のいずれか
    1項記載のリレー。
  13. 【請求項13】 両方のスイッチ機構(A,B)のコイ
    ル本体が共通の1つの中央フランジ(21)を備えた1
    つの一体的なダブル・コイル本体(2)を形成してお
    り、中央フランジ内に第1の両方のヨーク脚部(34)
    が互いに平行に差し込まれている請求項1から11のい
    ずれか1項記載のリレー。
  14. 【請求項14】 請求項1から13に記載のリレーを製
    造する方法において、 a) 固定接点支持体(14,15)及びばね支持体
    (17)をベース(1)に差し込んで、 b) 少なくとも1つの巻き線(23)、少なくとも1
    つのコア(31)及び少なくとも1つのヨーク(33)
    を備えた少なくとも1つのコイル本体(2)をベース
    (1)上に装着して、固定し、 c) 接触ばね(41;61;71)を備えた少なくと
    も1つの接極子(4)を差し込んで、それぞれの接触ば
    ね(41;61;71)の取り付け区分(44)を所属
    のばね支持体(17;67)に結合することを特徴とす
    るリレーの製造方法。
  15. 【請求項15】 1つのスイッチ機構に所属するそれぞ
    れ2つの固定接点支持体(14,15)を1つの薄板ス
    トリップに互いに関連して切り出し成形して、相対する
    位置に曲げて、一緒にベース(1)内に差し込んで、次
    いで互いに分離する請求項14記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 2つのスイッチ機構を備えたリレーに
    おいて、両方のばね支持体(17)を1つの薄板ストリ
    ップに互いに関連して切り出し成形して、曲げて、一緒
    にベース(1)内に差し込んで、次いで互いに分離する
    請求項14又は15記載の製造方法。
  17. 【請求項17】 ヨーク(33)をそれぞれ第1のヨー
    ク脚部(34)で以てコイル本体(2)の溝(28)内
    に差し込んで、コイルのコア(31)をそれぞれ軸線方
    向にコア本体(2)内に差し込んで、第1のヨーク脚部
    (34)に接触させ、該ヨーク脚部(34)とコア(3
    1)とをこれらの接触箇所への溶接電圧の作用によって
    抵抗熱に基づき材料組織的に結合する請求項14から1
    6のいずれか1項記載の製造方法。
  18. 【請求項18】 両方のスイッチ機構(A,B)を鏡面
    対称的に配置してある場合に、平行に配置された第1の
    両方のヨーク脚部(34)間に1つの接触薄板を押し込
    んで、一方で両方のヨークに結合される接触薄板と他方
    で両方のコアとの間に電圧を作用させて両方のコアを同
    時に所属のヨーク脚部に溶接若しくはロウ付けする請求
    項17記載の製造方法。
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