JPH11306945A - 電磁継電器およびその製造方法 - Google Patents

電磁継電器およびその製造方法

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JPH11306945A
JPH11306945A JP12179798A JP12179798A JPH11306945A JP H11306945 A JPH11306945 A JP H11306945A JP 12179798 A JP12179798 A JP 12179798A JP 12179798 A JP12179798 A JP 12179798A JP H11306945 A JPH11306945 A JP H11306945A
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coil
electromagnetic relay
wire
lug
coil bobbin
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Application number
JP12179798A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Hotta
朋章 堀田
Noboru Sato
登 佐藤
Kenji Hirota
健治 広田
Kiyobumi Nakayama
清文 中山
Yuichi Nagase
裕一 長瀬
Haruichi Katagiri
晴一 片桐
Masakatsu Kimura
正勝 木村
Kazuhiro Misawa
和宏 三澤
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H50/00Details of electromagnetic relays
    • H01H50/44Magnetic coils or windings
    • H01H2050/446Details of the insulating support of the coil, e.g. spool, bobbin, former

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  • Electromagnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造を自動化できる電磁継電器を提供する。 【解決手段】 コイル線材47が捲線されたコイルボビ
ン39が組み付けられるベース10にコイル用ターミナ
ル部材16、17、接点用ターミナル部材19、20が
固定され、コイル線材47がコイル用ターミナル部材1
6、17に電気的に接続され、ダイオード31、レジス
タ34がコイル用ターミナル部材16、17に電気的に
接続されている電磁継電器において、ラグ70の取付部
71がコイルボビン39の左側フランジ41に当接固定
され、左側フランジ41の左脇方向に屈曲されたアーム
部74、75の接続部76、77にはダイオード31、
レジスタ34のリード線の他端部が機械的かつ電気的に
接続されている。 【効果】 アーム部をフランジの前方に延在させてラグ
の干渉を避けた状態でコイル線材をコイルボビンへ捲線
することで、捲線作業を自動化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁継電器に関
し、例えば、車載用電装品に利用して有効な電磁継電器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電磁継電器としては、コ
イルボビンがベースに固定されているとともに、一対の
コイル用ターミナル部材および一対の接点用ターミナル
部材がベースの各長孔内にそれぞれ挿入されており、コ
イルボビンに捲線されたコイル線材の一対の端末部が一
対のコイル用ターミナル部材に電気的にそれぞれ接続さ
れているものが、知られている。そして、コイル線材の
端末部をコイル用ターミナル部材に電気的に接続する方
法としては、コイル用ターミナル部材に薄板形状のラグ
が一体的に突設され、このラグが折り曲げられてコイル
線材の端末部が挟み込まれた状態でヒュージングまたは
半田付けされる接続方法が、採用されている。
【0003】また、このような電磁継電器においては、
コイルの通電のオフ時に発生するサージ電圧を吸収する
ために、コイル線材の両端末部間にダイオードやレジス
タ等のサージ吸収素子が並列に接続されたり、回路の逆
接続を防止するためにダイオードがコイル線材に直列に
接続されている。一般に、サージ吸収素子や逆接続防止
用のリード線付電気素子をコイル線材の端末部に電気的
に接続するに際しては、リード線付電気素子のリード線
とコイル線材の端末とが半田付け法やかしめ加工法によ
って直接的に接続される方法、または、リード線付電気
素子のリード線がコイル用ターミナル部材の切欠部内に
圧入されて間接的に接続される方法が、採用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁継電器においては、その製造に際してラグの固定作
業や、ラグへのリード線付電気素子およびコイル線材の
端末部の接続作業が困難であるばかりでなく、ターミナ
ル部材に組み付けられたラグがコイル線材のコイルボビ
ンへの捲線作業に際して捲線機におけるキャピラリーの
旋回作動の邪魔になるため、製造方法の自動化が困難に
なってしまう。
【0005】本発明の目的は、自動化による組み付けを
可能とするとともに、巻線作業やリード線付電気素子の
電気的接続を確実かつ容易にすることができる電磁継電
器およびその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電磁継電器
は、コイル線材が捲線されたコイルボビンがベースに組
み付けられているとともに、一対のコイル用ターミナル
部材および一対の接点用ターミナル部材が前記ベースの
複数の孔にそれぞれ挿入されており、前記コイル線材の
一対の端末部が前記両コイル用ターミナル部材にそれぞ
れ電気的に接続されており、リード線付電気素子が前記
コイル用ターミナル部材に電気的に接続されている電磁
継電器において、前記コイルボビンの一方のフランジの
外側端面にはラグが固定されているとともに、このラグ
にはアーム部がその一部がコイルホビンの軸方向外向き
に屈曲されて形成されており、このアーム部には前記リ
ード線付電気素子の一方のリード線が機械的かつ電気的
に接続されていることを特徴とする。
【0007】前記した手段によれば、ラグを使用するこ
とにより、リード線付電気素子のリード線に対する特殊
フォーミング加工を施さなくて済むため、電磁継電器の
製造方法を自動化することができる。しかも、ラグをベ
ースに組み付けるのではなくコイルボビンに組み付ける
ことにより、コイル線材の端末部をコイルボビンからベ
ースに掛け渡す空中架線状態を回避することができるた
め、コイル線材の断線の危険性を防止することができ
る。
【0008】予め、アーム部を屈曲させた状態でラグを
コイルボビンのフランジに固定させることにより、コイ
ル線材のコイルボビンへの捲線作業に際して、コイルボ
ビンに組み付けたラグの捲線作業への妨害を回避するこ
とができるとともに、ラグのコイルボビンへの組付後の
屈曲作業を廃止することができるため、コイルボビンへ
のラグの組み付けを実現することができ、電磁継電器の
製造方法を自動化することができる。
【0009】なお、ラグのコイルボビンに対する両側に
アーム部を形成することにより、コイルボビンの両側に
一対のリード線付電気素子をそれぞれ配置することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
電磁継電器を示す分解斜視図である。図2はその電磁継
電器の組立状態を示しており、(a)は正面図、(b)
は左側面図、(c)は右側面図である。図3は電気的接
続を示しており、(a)は配線図、(b)は等価回路図
である。図4以降は本発明の一実施形態である電磁継電
器の製造方法を示す各説明図である。
【0011】本実施形態において、本発明に係る電磁継
電器は、絶縁性を有する樹脂が用いられて略長方形の平
盤形状に形成されたベース10を備えており、ベース1
0には5本の長孔11〜15が細長い長方形の孔形状に
開設されている。5本の長孔11〜15のうち3本が長
辺に平行に、2本が短辺に平行に配されてそれぞれ厚さ
方向に貫通するように開設されている。長辺に平行な3
本の長孔のうち両脇の長孔11および12には一対のコ
イル用ターミナル部材16、17がそれぞれ挿通されて
おり、中央の長孔13には可動接点位置決め用ターミナ
ル部材18が挿通されている。他方、短辺に平行な一対
の長孔14および15には一対の接点用ターミナル部材
19、20がそれぞれ挿通されている。そして、各ター
ミナル部材は各長孔にそれぞれ挿通されることにより、
固定された状態になっている。
【0012】両接点用ターミナル部材19、20は実質
的に均等に形成されているので、その構成は一方の接点
用ターミナル部材20について代表的に説明する。接点
用ターミナル部材20は電磁継電器を電装品に電気的に
接続するための雌カプラのソケット部(図示せず)に嵌
入されるプラグ部21を備えており、プラグ部21の基
端部側にはベース10の長孔15に嵌合される嵌合部2
2が一体的に形成されている。嵌合部22の両端辺には
各係止爪23、23がそれぞれ外向きに突設されてお
り、各係止爪23は嵌合部22が長孔15に嵌合された
状態において長孔15の内壁面に喰い付いて係止した状
態になっている。
【0013】嵌合部22のプラグ部21と反対側には係
合部24が突設されており、係合部24は嵌合部22が
長孔15に嵌合された状態においてベース10の上面に
おける長孔15の開口縁辺に係合した状態になってい
る。この係合によって接点用ターミナル部材20は下方
への遊動を規制された状態になっている。係合部24の
嵌合部22と反対側には接続部25が突設されており、
この接続部25には取付孔26が開設されている。接続
部25には後記する継鉄51が取付孔26を介して電気
的に接続されている。なお、他方の接点用ターミナル部
材(以下、固定接点用ターミナル部材という。)19の
接続部25には固定接点65が取付孔26を介して電気
的に接続されている。
【0014】ベース10の上にはコイルボビン39が上
面に近接されて平行に配置されており、コイルボビン3
9は両コイル用ターミナル部材16、17の上端部に一
体的に突設された支持片16b、17bによって支持さ
れている。すなわち、コイルボビン39は絶縁性を有す
る樹脂が用いられて糸巻形状に一体成形されているとと
もに、一方のフランジ(以下、左側フランジという。)
41の下端部における両端部(以下、前後端部とす
る。)にそれぞれ突設された前後で一対の凸部42、4
3には各支持孔44、45がそれぞれ開設されており、
両支持孔44、45には両コイル用ターミナル部材1
6、17の支持片16b、17bがそれぞれ下からそれ
ぞれ嵌入されている。
【0015】コイルボビン39の筒部46には導体にエ
ナメル等の絶縁被膜が被着されて成るコイル線材47が
捲線されており、コイル線材47の巻き始め端末部48
と巻き終わり端末部49とは後記するラグ70と一方の
コイル用ターミナル部材17の各接続片17cにヒュー
ジング加工されることによってそれぞれ電気的に接続さ
れている。また、コイルボビン39の筒部46内にはコ
ア50が左側フランジ41側から挿通されており、コア
50には継鉄51が反対側のフランジ(以下、右側フラ
ンジという。)40においてかしめ加工によって固定さ
れている。
【0016】継鉄51は鉄等の磁性材料が用いられてア
ングル型鋼形状に形成されており、横部材52を上側に
配置されて縦部材53を右側フランジ40に当接された
状態でコア50にかしめ付けられることによってコイル
ボビン39に固定されている。継鉄51の縦部材53の
下端部におけるフランジ側端面には接点用ターミナル部
材結合用の突起54が複数個突設されており、各突起5
4はベース10の外側に配置された接点用ターミナル部
材20の各取付孔26にそれぞれ嵌入されてかしめ加工
されている。この突起54と取付孔26とのかしめ付け
により、継鉄51と接点用ターミナル部材(以下、可動
接点用ターミナル部材という。)20とは機械的かつ電
気的に接続された状態になっている。この状態におい
て、コイルボビン39は両コイル用ターミナル部材1
6、17と可動接点用ターミナル部材20とによって両
持ち支持されている。
【0017】他方、継鉄51の横部材52の上面には可
動接点ばね取付用の突起55が複数個突設されており、
突起55には可動接点ばね56の一端部が固定されてい
る。すなわち、可動接点ばね56は導電性を有する板ば
ね材が用いられてアングル型鋼形状に屈曲成形され、そ
の横部材57に開設された取付孔58が突起55にかし
め付けられている。可動接点ばね56の縦部材59は継
鉄51を介してコイルボビン39に支持された状態にお
いて、左側フランジ41の両凸部42、43間に垂下さ
れた状態になっている。この状態において、縦部材59
のコア50に対向する側の主面にはアーマチュア62が
当接されており、アーマチュア62は縦部材59の上端
部に開設された複数個の取付孔60に突起63をかしめ
加工されて固定されている。
【0018】可動接点ばね56の縦部材59の下端部に
は可動接点取付用の取付孔61が開設されており、取付
孔61には可動接点64がかしめ加工によって固定され
ている。可動接点64は固定接点用ターミナル部材19
の接続部25に固定された固定接点65に接触可能に相
対向されている。すなわち、固定接点用ターミナル部材
19の接続部25はコイルボビン39の左側フランジ4
1における両凸部42、43に配置されて、可動接点ば
ね56の下端部に対向されている。
【0019】左側フランジ41の筒部46と反対側の端
面である左端面における筒心周りの四箇所には、ラグ7
0を支持するための突起68がそれぞれコイルボビン3
9の軸方向外向き(左方向)にそれぞれ突設されてい
る。そして、左側フランジ41の左端面には図4に示さ
れているラグ70のCリング形状の取付部71が、取付
部71の外周上の四箇所に開設された各小孔72が各突
起68に嵌入されて当接されており、図2に示されてい
るように、取付部71は各突起68が溶融かしめ加工さ
れて形成されたかしめ加工部69によって固定されてい
る。Cリング形状の取付部71の外径は左側フランジ4
1の外径よりも小さく設定されており、Cリング形状の
取付部71の内径部はコア50を逃げる逃げ部73を構
成している。
【0020】図4(a)に示されているように、ラグ7
0の取付部71のCリング形状における前後の開口部の
外周には、L字形状に形成されたアーム部(以下、前側
アーム部という。)74と矩形状に形成されたアーム部
(以下、後側アーム部という。)75がそれぞれ径方向
外向きに突設されている。両アーム部74、75にはリ
ード線付電気素子を接続するための各接続部76、77
がそれぞれ長円形状に膨出成形(エンボッシング加工)
されている。両アーム部74、75の取付部71との境
界部位には屈曲を容易にするための各折り線孔78、7
9がそれぞれ開設されており、図4(d)〜(f)に示
されているように、両アーム部74、75は両折り線孔
78、79を起点にしてコイルボビン39の左側フラン
ジ41の左側端面に対して外向きに直角に屈曲されてい
る。前側アーム部74のL字形状の縦部片の先端部には
接続部片80がV字形状に形成されており、この縦部片
の途中には屈曲部81がZ字形状に形成されている。こ
の屈曲部81によって接続部片80は前側アーム部74
が屈曲された状態においてラグ70の中心線に近寄った
状態になっいる。
【0021】ラグ70において前側に位置する接続部
(以下、前側接続部という。)76には、逆接続防止用
のリード線付電気素子としてのダイオード31の一方の
リード線32が機械的かつ電気的に接続されており、ダ
イオード31の他方のリード線33は前側のコイル用タ
ーミナル部材16の接続部16aに機械的かつ電気的に
接続されている。ラグ70の後側に位置する接続部(以
下、後側接続部という。)77には、サージ吸収素子と
してのレジスタ34の一方のリード線35が機械的かつ
電気的に接続されており、レジスタ34の他方のリード
線36は後側のコイル用ターミナル部材17の接続部1
7aに機械的かつ電気的に接続されている。ラグ70の
前側アーム部74の下端部に形成された接続部片80に
はコイル線材47の巻き始め端末部48が機械的かつ電
気的に接続されている。
【0022】以上のように両方のコイル用ターミナル部
材16、17に接続されたコイル線材47は図3に示さ
れているように電気的に接続された状態になっている。
すなわち、一方のコイル用ターミナル部材(以下、前側
コイル用ターミナル部材という。)16と他方のコイル
用ターミナル部材(以下、後側コイル用ターミナル部材
という。)17との間にはコイル線材47が、図3
(a)に示されているようにラグ70の前側アーム部7
4の接続部片80を介して直列に接続されており、コイ
ル線材47にはダイオード31が、図3(a)に示され
ているようにラグ70の接続部片80、前側アーム部7
4、接続部76および前側コイル用ターミナル部材16
を介して直列に接続されているとともに、レジスタ34
が同じく図3(a)に示されているように、後側コイル
用ターミナル部材17、ラグ70の後側接続部77、後
側アーム部75および接続部片80を介して並列に接続
されている。
【0023】そして、コイル線材47およびコア50に
よって構成されたコイルは、固定接点用ターミナル部材
19と可動接点用ターミナル部材20との間に構成され
たアーマチュア62を磁気的に吸引することによって、
可動接点64と固定接点65とを開閉するように構成さ
れている。
【0024】便宜上図示を省略するが、ベース10の上
には箱形状に形成されたカバーがコイルボビン39の外
側を全体的に包囲するように被せ付けられている。
【0025】ここで、以上のように構成された電磁継電
器の作用を説明する。電装品の雌カプラ(図示せず)が
ベース10のコイルボビン39と反対側に装着される
と、電磁継電器は電装品と電気的に接続された状態にな
る。その電装品のコントローラから一対のコイル用ター
ミナル部材16、17に電圧が印加されると、コイル線
材47が励磁されてコア50によってアーマチュア62
が磁気的に吸引されることにより、可動接点64が固定
接点65に接触されるため、固定接点用ターミナル部材
19と可動接点用ターミナル部材20とが電気的に接続
されて、電装品の電力需要部に電力が供給される。
【0026】次に、以上のように構成された電磁継電器
の製造方法をコイルの捲線工程を主体にして、図4〜図
9について説明する。
【0027】ラグ準備工程において予め準備された図4
に示されているラグ70は、前側コイル用ターミナル部
材16および後側コイル用ターミナル部材17が組み立
てられたコイルボビン39の左側フランジ41に図5に
示されているように組み付けてられて固定される。すな
わち、ラグ70の取付部71は図5(a)に示されてい
るようにコイルボビン39の左側フランジ41の左端面
に各小孔72が各突起68に整合された状態で当接さ
れ、各突起68が溶融かしめ加工されて形成された図5
(b)に示されているかしめ加工部69によって固定さ
れる。この際、前側アーム部74の縦部片は左側フラン
ジ41の前側下端部に突設された凸部42の溝に挿入さ
れることより、保持された状態になる。この状態におい
て、ラグ70の両アーム部74、75は左側フランジ4
1の左脇において開いた状態になっており、コイルボビ
ン39の筒部46の外側領域に延びた状態になってい
る。
【0028】次いで、図6に示されているように、コイ
ルボビン39の筒部46にはコイル線材47が捲線機に
よって巻かれる。この際、捲線機のキャピラリー91は
コイルボビン39の外周方を旋回する状態になるが、前
述した通りにラグ70の両アーム部74、75は左側フ
ランジ41の左脇方向に延びた状態になって筒部46の
外側領域からは外れた状態になっているため、ラグ70
がキャピラリー91の捲線作業を妨害することはない。
【0029】コイル線材47の捲線作業が終了した後
に、図7に示されているように、ラグ70の前側アーム
部74の接続部片80および後側コイル用ターミナル部
材17の接続片17cにはコイル線材47の巻き始め端
末部48および巻き終わり端末部49がそれぞれヒュー
ジング加工によって電気的に接続される。
【0030】その後、図8に示されているように、ラグ
70の前側接続部76にはダイオード31の一方のリー
ド線32が、前側コイル用ターミナル部材16の接続部
16aにはダイオード31の他方のリード線33がそれ
ぞれヒュージング加工や半田付けによって機械的かつ電
気的に接続される。また、ラグ70の後側接続部77に
はレジスタ34の一方のリード線35が、後側コイル用
ターミナル部材17の接続部17aにはレジスタ34の
他方のリード線36がそれぞれヒュージング加工や半田
付けによって機械的かつ電気的に接続される。
【0031】以上のようにしてコイル線材47が捲線さ
れ、両コイル用ターミナル部材16、17が装着され、
かつ、ダイオード31およびレジスタ34が電気的に接
続されたコイルボビン39にはコア50が組み付けられ
る。また、コイルボビン39は固定接点用ターミナル部
材19および可動接点用ターミナル部材20が装着され
たベース10に組み付けられ、継鉄51が組み付けられ
る。
【0032】なお、リード線付電気素子であるダイオー
ドやレジスタおよびコイル線材の電気的接続状態におい
て、ラグの屈曲状態を変更調整することにより、コイル
線材に弛みを持たせることができるため、コイル線材の
断線を防止することができる。
【0033】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更可能であることはいうまでもない。
【0034】例えば、リード線付電気素子としては、逆
接続防止素子としてのダイオードおよびサージ吸収素子
としてのレジスタを使用するに限らず、図9に示されて
いるように、一方を省略してもよいし、サージ吸収素子
としてダイオードをコイル線材に並列に接続してもよ
い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。ラグを使用することによ
り、リード線付電気素子のリード線に対する特殊フォー
ミング加工を施さなくて済むため、電磁継電器の製造方
法を自動化することができる。しかも、ラグをベースに
組み付けるのではなくコイルボビンに組み付けることに
より、コイル線材の端末部をコイルボビンからベースに
掛け渡す空中架線状態を回避することができるため、コ
イル線材の断線の危険性を防止することができる。ま
た、ラグに一対のアーム部を設けることにより、一対の
リード線付電気素子をコイル線材に対して並列に電気的
接続することができる。
【0036】さらに、コイル線材のコイルボビンへの捲
線作業に際して、ラグの両アーム部を外脇に延ばすこと
により、ラグの捲線作業への妨害を回避することができ
るため、コイルボビンへのラグの装着を実現することが
でき、電磁継電器の製造方法を自動化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電磁継電器を示す分
解斜視図である。
【図2】その電磁継電器の組立状態を示しており、
(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図
である。
【図3】電気的接続を示しており、(a)は配線図、
(b)は等価回路図である。
【図4】本発明の一実施形態である電磁継電器の製造方
法に使用されるラグを示しており、(a)は展開状態の
正面図、(b)は(a)のb−b線に沿う断面図、
(c)は(a)のc−c線に沿う断面図、(d)は屈曲
後の正面図、(e)はその側面図、(f)はその底面図
である。
【図5】その製造方法のラグ組付工程を示しており、
(a)は組付前の正面図、(b)は組付後の左側面図で
ある。
【図6】同じく捲線工程を示す正面図である。
【図7】コイル線材のヒュージング工程を示しており、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図8】リード線付電気素子のヒュージングを示してお
り、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図9】電気的接続の他の実施形態を示しており、
(a)は配線図、(b)は等価回路図である。
【符号の説明】
10…ベース、11〜15…長孔、16、17…コイル
用ターミナル部材、16a、17a…接続部、16b、
17b…支持片、17c…接続片、18…可動接点位置
決め用ターミナル部材、19…固定接点用ターミナル部
材、20…可動接点用ターミナル部材、21…プラグ
部、22…嵌合部、23…係止爪、24…係合部、25
…接続部、26…取付孔、31…ダイオード(リード線
付電気素子)、32、33…リード線、34…レジスタ
(リード線付電気素子)、35、36…リード線、39
…コイルボビン、40、41…フランジ、42、43…
凸部、44、45…支持孔、46…筒部、47…コイル
線材、48…巻き始め端末部、49…巻き終わり端末
部、50…コア、51…継鉄、52…横部材、53…縦
部材、54、55…突起、56…可動接点ばね、57…
横部材、58…取付孔、59…縦部材、60…取付孔、
61…可動接点取付孔、62…アーマチュア、63…突
起、64…可動接点、65…固定接点、68…突起、6
9…かしめ加工部、70…ラグ、71…取付部、72…
小孔、73…逃げ部、74、75…アーム部、76、7
7…接続部、78、79…折り線孔、80…接続部片、
81…屈曲部、91…キャピラリー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 清文 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 長瀬 裕一 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 片桐 晴一 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 木村 正勝 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内 (72)発明者 三澤 和宏 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル線材が捲線されたコイルボビンが
    ベースに組み付けられているとともに、一対のコイル用
    ターミナル部材および一対の接点用ターミナル部材が前
    記ベースの複数の孔にそれぞれ挿入されており、前記コ
    イル線材の一対の端末部が前記両コイル用ターミナル部
    材にそれぞれ電気的に接続されており、リード線付電気
    素子が前記コイル用ターミナル部材に電気的に接続され
    ている電磁継電器において、 前記コイルボビンの一方のフランジの外側端面にはラグ
    が固定されているとともに、このラグにはアーム部がコ
    イルホビンの軸方向外向きに屈曲されて形成されてお
    り、このアーム部には前記リード線付電気素子の一方の
    リード線が機械的かつ電気的に接続されていることを特
    徴とする電磁継電器。
  2. 【請求項2】 前記アーム部は前記ラグのコイルボビン
    に対する両側にそれぞれ形成されており、両アーム部に
    は一対の前記リード線付電気素子の一方のそれぞれが機
    械的かつ電気的に接続されていることを特徴とする請求
    項1に記載の電磁継電器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電磁継電器の製造方法
    であって、前記アーム部が予め屈曲された状態で前記ア
    ーム部が前記コイルボビンに固定されることにより、前
    記コイル線材が前記コイルボビンに捲線されるに際し
    て、前記アーム部は前記コイルボビンのフランジにおい
    てコイルボビンの軸方向外側領域に延設された状態とさ
    れ、その後、前記リード線付電気素子の両リード線が前
    記アーム部およびコイル用ターミナル部材に機械的かつ
    電気的に接続されることを特徴とする電磁継電器の製造
    方法。
JP12179798A 1998-04-15 1998-04-15 電磁継電器およびその製造方法 Pending JPH11306945A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103928265A (zh) * 2014-04-25 2014-07-16 上海沪工汽车电器有限公司 车用继电器的电阻安装装置

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