JPH11232983A - 電磁継電器およびその製造方法 - Google Patents

電磁継電器およびその製造方法

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JPH11232983A
JPH11232983A JP5277798A JP5277798A JPH11232983A JP H11232983 A JPH11232983 A JP H11232983A JP 5277798 A JP5277798 A JP 5277798A JP 5277798 A JP5277798 A JP 5277798A JP H11232983 A JPH11232983 A JP H11232983A
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JP
Japan
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coil
lug
electromagnetic relay
coil bobbin
wire
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Application number
JP5277798A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Hotsuta
朋章 堀田
Noboru Sato
登 佐藤
Kenji Hirota
健治 広田
Kiyobumi Nakayama
清文 中山
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Mitsuba Corp
Original Assignee
Mitsuba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造を自動化できる電磁継電器を提供する。 【解決手段】 コイル線材47が捲線されたコイルボビ
ン39が組み付けられるベース10にコイル用ターミナ
ル部材16、17、接点用ターミナル部材19、20が
固定されており、コイル線材47がコイル用ターミナル
部材16、17に電気的に接続され、サージ吸収素子3
1、34がコイル用ターミナル部材16、17に電気的
に接続されている電磁継電器において、前後対称形のラ
グ74がコイルボビン39に組み付けられ、ラグ74に
はサージ吸収素子31、34のリード線の一端部が機械
的かつ電気的に接続されている。 【効果】 ラグをコイルボビンに組み付けることでサー
ジ吸収素子の特殊フォーミング加工を省略できる。コイ
ルボビンに対しラグを傾けることで、ラグの捲線作業へ
の妨害を回避できる。よって、電磁継電器の製造方法を
自動化できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁継電器に関
し、例えば、車載用電装品に利用して有効な電磁継電器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電磁継電器としては、ベ
ースにコイルボビンが固定されているとともに、ベース
の各長孔内に複数本のターミナル部材がそれぞれ挿入さ
れてベース上に固定されており、コイルボビンに捲線さ
れたコイル線材の一対の端末部が一対のターミナル部材
に電気的にそれぞれ接続されているもの、が知られてい
る。そして、コイル線材の端末をターミナル部材に電気
的に接続する方法としては、ターミナル部材に薄板形状
のラグが一体的に突設され、このラグが折り曲げられて
コイル線材の端末部が挟み込まれた状態でヒュージング
または半田付けされる接続方法が、採用されている。
【0003】また、このような電磁継電器においては、
コイルの通電のオフ時に発生するサージ電圧を吸収する
ために、コイル線材の両端末部間にダイオードやレジス
タ等のサージ吸収素子が並列に接続されたり、回路の逆
接続を防止するためにダイオードがコイル線材に直列に
接続されている。一般に、サージ吸収素子や逆接続防止
用のリード線付電気素子をコイル線材の端末部に電気的
に接続するに際しては、リード線付電気素子のリード線
とコイル線材の端末とが半田付け法やかしめ加工法によ
って直接的に接続される方法、または、リード線付電気
素子のリード線がターミナル部材の切欠部内に圧入され
て間接的に接続される方法が、採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電磁継電器においては、その製造に際してラグの固定作
業や、ラグへのリード線付電気素子およびコイル端末部
の接続作業が困難であるばかりでなく、ターミナル部材
またはコイルボビンに組み付けられたラグがコイル線材
のコイルボビンへの捲線作業に際して捲線機におけるキ
ャピラリーの旋回作動の邪魔になるため、製造方法の自
動化が困難になってしまう。
【0005】本発明の目的は、自動化による組み付けを
可能とするとともに、巻線作業やリード線付電気素子の
電気的接続を確実かつ容易にすることができる電磁継電
器およびその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電磁継電器
は、コイル線材が捲線されたコイルボビンがベースに組
み付けられているとともに、ベースの複数の孔に一対の
コイル用ターミナル部材および一対の接点用ターミナル
部材がそれぞれ挿入されてベースにそれぞれ固定されて
おり、コイルボビンに捲線されたコイル線材の一対の端
末部が前記両コイル用ターミナル部材にそれぞれ電気的
に接続されており、リード線付電気素子が前記コイル用
ターミナル部材に電気的に接続されている電磁継電器に
おいて、前記コイルボビンにラグが回転自在に係合した
凸部と凹部とにより組み付けられているとともに、この
ラグには前記リード線付電気素子の一方のリード線が機
械的かつ電気的に接続されていることを特徴とする。
【0007】前記した手段によれば、ラグを使用するこ
とにより、リード線付電気素子のリード線に対する特殊
フォーミング加工を施さなくて済むため、電磁継電器の
製造方法を自動化することができる。しかも、ラグをベ
ースに組み付けるのではなくコイルボビンに組み付ける
ことにより、コイル線材の端末部をコイルボビンからベ
ースに掛け渡す空中架線状態を回避することができるた
め、コイル線材の断線の危険性を防止することができ
る。また、ラグのコイルボビンに対する両側にリード線
付電気素子の取付部を形成することにより、コイルボビ
ンの両側に一対のリード線付電気素子をそれぞれ配置す
ることができる。
【0008】さらに、コイル線材のコイルボビンへの捲
線作業に際して、コイルボビンに組み付けたラグを傾け
ることにより、ラグの捲線作業への妨害を回避すること
ができるため、コイルボビンへのラグの組み付けを実現
することができ、電磁継電器の製造方法を自動化するこ
とができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態である
電磁継電器を示す分解斜視図である。図2はその電磁継
電器の組立状態を示しており、(a)は正面図、(b)
は左側面図、(c)は右側面図である。図3は電気的接
続を示しており、(a)は配線図、(b)は等価回路図
である。図4以降は本発明の一実施形態である電磁継電
器の製造方法を示す各説明図である。
【0010】本実施形態において、本発明に係る電磁継
電器は、絶縁性を有する樹脂が用いられて略長方形の平
盤形状に形成されたベース10を備えており、ベース1
0には5本の長孔11〜15が細長い長方形の孔形状に
開設されている。5本の長孔11〜15のうち3本が長
辺に平行に、2本が短辺に平行に配されてそれぞれ厚さ
方向に貫通するように開設されている。長辺に平行な3
本の長孔のうち両脇の長孔11および12には一対のコ
イル用ターミナル部材16、17がそれぞれ挿通されて
おり、中央の長孔13には可動接点位置決め用ターミナ
ル部材18が挿通されている。他方、短辺に平行な一対
の長孔14および15には一対の接点用ターミナル部材
19、20がそれぞれ挿通されている。そして、各ター
ミナル部材は各長孔にそれぞれ挿通されることにより、
固定された状態になっている。
【0011】両接点用ターミナル部材19、20は実質
的に均等に形成されているので、その構成は一方の接点
用ターミナル部材20について代表的に説明する。接点
用ターミナル部材20は電磁継電器を電装品に電気的に
接続するための雌カプラのソケット部(図示せず)に嵌
入されるプラグ部21を備えており、プラグ部21の基
端部側にはベース10の長孔15に嵌合される嵌合部2
2が一体的に形成されている。嵌合部22の両端辺には
各係止爪23、23がそれぞれ外向きに突設されてお
り、各係止爪23は嵌合部22が長孔15に嵌合された
状態において長孔15の内壁面に喰い付いて係止した状
態になっている。
【0012】嵌合部22のプラグ部21と反対側には係
合部24が突設されており、係合部24は嵌合部22が
長孔15に嵌合された状態においてベース10の上面に
おける長孔15の開口縁辺に係合した状態になってい
る。この係合によって接点用ターミナル部材20は下方
への遊動を規制された状態になっている。係合部24の
嵌合部22と反対側には接続部25が突設されており、
この接続部25には取付孔26が開設されている。接続
部25には後記する継鉄51が取付孔26を介して電気
的に接続されている。なお、他方の接点用ターミナル部
材(以下、固定接点用ターミナル部材という。)19の
接続部25には固定接点65が取付孔26を介して電気
的に接続されている。
【0013】ベース10の上にはコイルボビン39が上
面に近接されて平行に配置されており、コイルボビン3
9は両コイル用ターミナル部材16、17の上端部に一
体的に突設された支持片16b、17bによって支持さ
れている。すなわち、コイルボビン39は絶縁性を有す
る樹脂が用いられて糸巻形状に一体成形されているとと
もに、一方のフランジ(以下、左側フランジという。)
41の下端部における両端部(以下、前後端部とす
る。)にそれぞれ突設された前後で一対の凸部42、4
3には各支持孔44、45がそれぞれ開設されており、
両支持孔44、45には両コイル用ターミナル部材1
6、17の支持片16b、17bがそれぞれ下からそれ
ぞれ嵌入されている。
【0014】コイルボビン39の筒部46には導体にエ
ナメル等の絶縁被膜が被着されて成るコイル線材47が
捲線されており、コイル線材47の巻き始め端末部48
と巻き終わり端末部49とは後記するラグ74と一方の
コイル用ターミナル部材17の各接続片17cにヒュー
ジング加工されることによってそれぞれ電気的に接続さ
れている。また、コイルボビン39の筒部46内にはコ
ア50が左側フランジ41側から挿通されており、コア
50には継鉄51が反対側のフランジ(以下、右側フラ
ンジという。)40においてかしめ加工によって固定さ
れている。
【0015】継鉄51は鉄等の磁性材料が用いられてア
ングル型鋼形状に形成されており、横部材52を上側に
配置されて縦部材53を右側フランジ40に当接された
状態でコア50にかしめ付けられることによってコイル
ボビン39に固定されている。継鉄51の縦部材53の
下端部におけるフランジ側端面には接点用ターミナル部
材結合用の突起54が複数個突設されており、各突起5
4はベース10の外側に配置された接点用ターミナル部
材20の各取付孔26にそれぞれ嵌入されてかしめ加工
されている。この突起54と取付孔26とのかしめ付け
により、継鉄51と接点用ターミナル部材(以下、可動
接点用ターミナル部材という。)20とは機械的かつ電
気的に接続された状態になっている。この状態におい
て、コイルボビン39は両コイル用ターミナル部材1
6、17と可動接点用ターミナル部材20とによって両
持ち支持されている。
【0016】他方、継鉄51の横部材52の上面には可
動接点ばね取付用の突起55が複数個突設されており、
突起55には可動接点ばね56の一端部が固定されてい
る。すなわち、可動接点ばね56は導電性を有する板ば
ね材が用いられてアングル型鋼形状に屈曲成形され、そ
の横部材57に開設された取付孔58が突起55にかし
め付けられている。可動接点ばね56の縦部材59は継
鉄51を介してコイルボビン39に支持された状態にお
いて、左側フランジ41の両凸部42、43間に垂下さ
れた状態になっている。この状態において、縦部材59
のコア50に対向する側の主面にはアーマチュア62が
当接されており、アーマチュア62は縦部材59の上端
部に開設された複数個の取付孔60に突起63をかしめ
加工されて固定されている。
【0017】可動接点ばね56の縦部材59の下端部に
は可動接点取付用の取付孔61が開設されており、取付
孔61には可動接点64がかしめ加工によって固定され
ている。可動接点64は固定接点用ターミナル部材19
の接続部25に固定された固定接点65に接触可能に相
対向されている。すなわち、固定接点用ターミナル部材
19の接続部25はコイルボビン39の左側フランジ4
1における両凸部42、43に配置されて、可動接点ば
ね56の下端部に対向されている。
【0018】右側フランジ40の下端部における前後の
両端部には、前後で一対のラグ支持部70、71がそれ
ぞれコイルボビン39の軸方向外向き(右方向)にそれ
ぞれ突設されており、両ラグ支持部70、71にそれぞ
れ突設された前後で一対の凸部72、73には、図4に
示されている略H形状のラグ74における前後の支柱部
76、77の上端部にそれぞれ開設された前後の凹部7
8、79が支持されている。ラグ74の前側支柱部76
と後側支柱部77とは連結部75によって機械的かつ電
気的に接続されている。
【0019】ラグ74の前側支柱部76の下端部に突設
された接続部80には、リード線付電気素子としてのダ
イオード31の一方のリード線32が機械的かつ電気的
に接続されており、ダイオード31の他方のリード線3
3は前側のターミナル部材16の接続部16aに機械的
かつ電気的に接続されている。また、ラグ74の後側支
柱部77の下端部に突設された接続部81には、リード
線付電気素子としてのレジスタ34の一方のリード線3
5が機械的かつ電気的に接続されており、レジスタ34
の他方のリード線36は後側のターミナル部材17の接
続部17aに機械的かつ電気的に接続されている。さら
に、ラグ74の前側支柱部76および後側支柱部77の
中間部にそれぞれ突設された接続部片82、83のうち
後側支柱部77の接続部片83にはコイル線材47の巻
き始め端末部48が機械的かつ電気的に接続されてい
る。
【0020】以上のように両コイル用ターミナル部材1
6、17が接続されたコイル線材47は、図3に示され
ているように電気的に接続された状態になっている。す
なわち、一方のコイル用ターミナル部材(以下、前側コ
イル用ターミナル部材という。)16と他方のコイル用
ターミナル部材(以下、後側コイル用ターミナル部材と
いう。)17との間にはラグ74を介してコイル線材4
7が直列に接続されており、コイル線材47には逆接続
防止用のリード線付電気素子としてのダイオード31が
ラグ74を介して直列に接続されているとともに、サー
ジ吸収素子としてのレジスタ34がラグ74を介して並
列に接続されている。つまり、図3(a)に示されてい
るように、コイル線材47は後側コイル用ターミナル部
材17とラグ74の後側支柱部77との間に接続され、
ラグ74の連結部75によって前側コイル用ターミナル
部材16と接続されている。ダイオード31は前側コイ
ル用ターミナル部材16とラグ74の前側支柱部76と
の間に接続され、ラグ74の連結部75を介してコイル
線材47に接続されている。レジスタ34は後側コイル
用ターミナル部材17とラグ74の後側支柱部77との
間に接続されることにより、コイル線材47に並列に接
続されている。
【0021】そして、コイル線材47およびコア50に
よって構成されたコイルは、固定接点用ターミナル部材
19と可動接点用ターミナル部材20との間に構成され
たアーマチュア62を磁気的に吸引することにより、可
動接点64と固定接点65とを開閉するように構成され
ている。
【0022】便宜上図示を省略するが、ベース10の上
には箱形状に形成されたカバーがコイルボビン39の外
側を全体的に包囲するように被せ付けられている。
【0023】ここで、以上のように構成された電磁継電
器の作用を説明する。電装品の雌カプラ(図示せず)が
ベース10のコイルボビン39と反対側に装着される
と、電磁継電器は電装品と電気的に接続された状態にな
る。その電装品のコントローラから一対のコイル用ター
ミナル部材16、17に電圧が印加されると、コイル線
材47が励磁されてコア50によってアーマチュア62
が磁気的に吸引されることにより、可動接点64が固定
接点65に接触されるため、固定接点用ターミナル部材
19と可動接点用ターミナル部材20とが電気的に接続
されて、電装品の電力需要部に電力が供給される。
【0024】次に、以上のように構成された電磁継電器
の製造方法をコイルの捲線工程を主体にして、図4〜図
7について説明する。
【0025】ラグ準備工程において予め準備された図4
に示されているラグ74は、前側コイル用ターミナル部
材16および後側コイル用ターミナル部材17が組み立
てられたコイルボビン39の前後で一対の凸部72、7
3に図5に示されているように組み付けられる。この
際、ラグ74は図5に示されているように両支柱部7
6、77がコイルボビン39の右側フランジ40と平行
に配置された状態で、右方から前後のラグ支持部70、
71を挟み込むように押されて、前後の凹部78、79
がコイルボビン39の両凸部72、73に嵌合される。
【0026】次いで、ラグ74は図6(a)に示されて
いるように両凸部72、73を中心にα度(例えば、4
5度)上向きに回動される。この状態で、ラグ74の筒
部46にはコイル線材47が捲線機によって巻かれる。
この際、図6(a)、(b)に示されているように、捲
線機のキャピラリー91はコイルボビン37の外周方を
旋回する状態になるが、ラグ74は上向きに傾斜されて
右側フランジ40の延長線空間内側に納まった状態にな
っているため、ラグ74がキャピラリー91の捲線作業
を妨害することはない。
【0027】コイル線材47の捲線作業が終了した後
に、図7(a)に示されているように、ラグ74は凸部
72、73を中心にしてα度(45度)下向きに回動さ
れることにより、支柱部76、77が垂直になった状態
に戻される。この状態で、ラグ74の接続部80、81
にはダイオード31のリード線32およびレジスタ34
のリード線35がそれぞれ絡げられる。
【0028】次いで、図7(b)に示されているよう
に、ラグ74は凸部72、73を中心にして支柱部7
6、77が水平になった状態にβ(90度)左方向に回
動される。この状態において、ダイオード31の他方の
リード線33およびレジスタ34の他方のリード線36
が前側コイル用ターミナル部材16の接続部16aおよ
び後側コイル用ターミナル部材17の接続部17aにそ
れぞれ絡げられる。
【0029】その後、ダイオード31の両リード線3
2、33、レジスタ34の両リード線35、36および
コイル線材47の両端末部48、49が半田付けまたは
ヒュージング加工されて、ラグ74および両コイル用タ
ーミナル部材16、17に電気的に接続される。なお、
これらの電気的接続は前記した絡げ作業の都度それぞれ
同時に実施してもよい。
【0030】以上のようにしてコイル線材47が捲線さ
れ、両コイル用ターミナル部材16、17が装着され、
かつ、ダイオード31およびレジスタ34が電気的に接
続されたコイルボビン39にはコア50が組み付けられ
る。また、コイルボビン39は固定接点用ターミナル部
材19および可動接点用ターミナル部材20が装着され
たベース10に組み付けられ、継鉄51が組み付けられ
る。
【0031】なお、リード線付電気素子であるダイオー
ドやレジスタおよびコイル線材の電気的接続状態におい
て、ラグの姿勢を変更することにより、コイル線材に弛
みを持たせることができるため、コイル線材の断線を防
止することができる。
【0032】なお、本発明は前記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更可能であることはいうまでもない。
【0033】例えば、リード線付電気素子としては、逆
接続防止素子としてのダイオードおよびサージ吸収素子
としてのレジスタを使用するに限らず、一方を省略して
もよいし、サージ吸収素子としてダイオードをコイル線
材に並列に接続してもよい。
【0034】ラグをコイルボビンに回転自在に支持させ
るための互いに回転自在に係合する凸部および凹部は、
凸部をコイルボビン側に凹部をラグ側に配設するに限ら
ず、凹部をコイルボビン側に凸部をラグ側に配設しても
よい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。ラグを使用することによ
り、リード線付電気素子のリード線に対する特殊フォー
ミング加工を施さなくて済むため、電磁継電器の製造方
法を自動化することができる。しかも、ラグをベースに
組み付けるのではなくコイルボビンに組み付けることに
より、コイル線材の端末部をコイルボビンからベースに
掛け渡す空中架線状態を回避することができるため、コ
イル線材の断線の危険性を防止することができる。ま
た、ラグを対称形に形成することにより、コイル線材に
対して一対のリード線付電気素子をそれぞれ電気的に接
続することができる。
【0036】さらに、コイル線材のコイルボビンへの捲
線作業に際して、コイルボビンに組み付けたラグを傾け
ることにより、ラグの捲線作業への妨害を回避すること
ができるため、コイルボビンへのラグの装着を実現する
ことができ、電磁継電器の製造方法を自動化することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である電磁継電器を示す分
解斜視図である。
【図2】その電磁継電器の組立状態を示しており、
(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図
である。
【図3】電気的接続を示しており、(a)は配線図、
(b)は等価回路図である。
【図4】本発明の一実施形態である電磁継電器の製造方
法に使用されるラグを示しており、(a)は正面図、
(b)は側面図、(c)は(b)のc−c線に沿う矢視
図である。
【図5】その製造方法のラグ組付工程を示しており、
(a)は正面図、(b)は平面図である。
【図6】同じく捲線工程を示しており、(a)は捲線前
の正面図、(b)は捲線後の正面図である。
【図7】同じくサージ吸収素子組付工程を示しており、
(a)は組み付けステップの正面図、(b)は接続ステ
ップの正面図である。
【符号の説明】
10…ベース、11〜15…長孔、16、17…コイル
用ターミナル部材、16a、17a…接続部、16b、
17b…支持片、18…可動接点位置決め用ターミナル
部材、19…固定接点用ターミナル部材、20…可動接
点用ターミナル部材、21…プラグ部、22…嵌合部、
23…係止爪、24…係合部、25…接続部、26…取
付孔、31…ダイオード(リード線付電気素子)、3
2、33…リード線、34…レジスタ(リード線付電気
素子)、35、36…リード線、39…コイルボビン、
40、41…フランジ、42、43…凸部、44、45
…支持孔、46…筒部、47…コイル線材、48…巻き
始め端末部、49…巻き終わり端末部、50…コア、5
1…継鉄、52…横部材、53…縦部材、54、55…
突起、56…可動接点ばね、57…横部材、58…取付
孔、59…縦部材、60…取付孔、61…固定接点取付
孔、62…アーマチュア、63…突起、64…可動接
点、65…固定接点、70、71…支持部、72、73
…凸部、74…ラグ、75…連結部、76、77…支柱
部、78、79…凹部、80、81…接続部、82、8
3…接続部片、91…キャピラリー。
フロントページの続き (72)発明者 中山 清文 群馬県桐生市広沢町1丁目2681番地 株式 会社ミツバ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル線材が捲線されたコイルボビンが
    ベースに組み付けられているとともに、ベースの複数の
    孔に一対のコイル用ターミナル部材および一対の接点用
    ターミナル部材がそれぞれ挿入されてベースにそれぞれ
    固定されており、コイルボビンに捲線されたコイル線材
    の一対の端末部が前記両ターミナル部材にそれぞれ電気
    的に接続されており、リード線付電気素子が前記コイル
    用ターミナル部材に電気的に接続されている電磁継電器
    において、 前記コイルボビンにはラグが回転自在に係合されて組み
    付けられているとともに、このラグには前記リード線付
    電気素子の一方のリード線が機械的かつ電気的に接続さ
    れていることを特徴とする電磁継電器。
  2. 【請求項2】 前記ラグにはコイルボビンに対して両側
    にリード線付電気素子の取付部が形成されているととも
    に、この両取付部には一対の前記リード線付電気素子の
    一方のリード線のそれぞれが機械的かつ電気的に接続さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の電磁継電
    器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電磁継電器の製造方法
    であって、 前記コイルボビンに前記コイル線材が捲線されるに際し
    て、前記ラグが回動されることにより前記コイルボビン
    のフランジの延長空間に収められることを特徴とする電
    磁継電器の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103971993A (zh) * 2014-03-25 2014-08-06 厦门宏发汽车电子有限公司 一种引出脚、插拔式电磁继电器及其装配方法
CN103971993B (zh) * 2014-03-25 2017-01-11 厦门宏发汽车电子有限公司 一种引出脚、插拔式电磁继电器及其装配方法

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