JPH10123739A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPH10123739A
JPH10123739A JP27351596A JP27351596A JPH10123739A JP H10123739 A JPH10123739 A JP H10123739A JP 27351596 A JP27351596 A JP 27351596A JP 27351596 A JP27351596 A JP 27351596A JP H10123739 A JPH10123739 A JP H10123739A
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electrophotographic photoreceptor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電性が高く、かつ低温低湿下においても高
感度で、低い残留電位を示し、常に安定した電子写真特
性を有する電子写真感光体の提供。 【解決手段】 導電性支持体上に、下記一般式(I)で
示されるポリマーを含有する層を設けた電子写真感光
体。ポリマーを含有する層は下引き層であるのが好まし
い。 【化1】 [式中、Rは水素原子、炭素数1〜10の脂肪族または
芳香族炭化水素基を表し、Aは下記一般式(II)〜(V
I)を表し、 【化2】 〔Xは、C=O、O、S、SO2 またはNR3 (R3
水素原子、アルキル基、アリール基またはアシル基)、
1 およびR2 は、アルキル基、アリール基、ハロゲン
原子、ニトロ基、アシル基またはシアノ基を表し、qお
よびrは0〜2の整数を意味する。〕 lは0以上の整数、mおよびnは1以上の整数を意味
し、l+m+nは20〜10,000の範囲にあり、か
つ、0.1<n/(l+m+n)<0.9である。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の高分子化合
物を用いた電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、電子写真用有機感光体(OPC)
において、光導電性の有機材料として種々の構造のもの
が提案され、実用化されている。光導電性の有機材料
は、正孔輸送性のものと、電子輸送性のものとに大別で
きるが、有機材料の特性上、正孔輸送性の材料の方がよ
り高性能のものが得られるため、特に大きな移動度の要
求される電荷輸送層に正孔輸送性の材料を使用し、これ
を電荷発生層上に積層したマイナス帯電型のものが、実
用化されたOPCの大半を占めているのが現状である。
この場合、導電性支持体上に直接光導電層を形成した場
合、帯電性が低く、また繰り返し時の安定性に欠ける等
の問題があった。また、導電性支持体と光導電層との接
着性の不足により光導電層が剥離したり、導電性支持体
上に光導電層を塗布する際に塗布欠陥が発生する等の問
題もあった。さらに、導電性支持体表面の凹凸により光
導電層の膜厚のむらを生じ、その結果として黒点、白抜
け等の画像欠陥が発生する等の問題もあった。
【0003】これらの問題を解決するための手段とし
て、導電性支持体と光導電層との間に下引き層を設ける
ことが試みられている。この下引き層を構成する材料と
しては、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルアコール、ポ
リビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、ポリエ
ステル、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、或いはエポキシ
樹脂、ウレタン樹脂、フェノール樹脂等の熱硬化製樹脂
を用いることが検討されている(特開昭48−4734
4号公報、特開昭52−20386号公報、特開昭58
−30757号公報、特開昭60−22586号公報
等)。しかしながら、これらの材料を主成分とする下引
き層を用いた場合、前述の帯電性や画像欠陥等に対する
改善の効果を十分に引き出すべく下引き層の膜厚を厚く
すると、感光体の光感度の低下や残留電位の増大を招き
やすいという難点がある。
【0004】また、金属アルコキシドや金属キレート等
の有機金属化合物を主成分とする下引き層を用いると、
光感度の低下や残留電位の増大を引き起こすことなく、
帯電性の低下や画像欠陥等を抑制できることが知られて
いる(特公平3−66663号公報、特開昭59−22
3439号公報等)。しかしながら、これらの有機金属
化合物を用いた下引き層は、一般に湿度等の環境の影響
を受けやすく、また、塗液状態では化学的に不安定なた
めに、比較的短期間で劣化する等の問題がある。
【0005】下引き層は、その要求される機能上、電子
輸送性であることが好ましく、十分な性能を有する電子
輸送性材料が得られれば、これらの問題を回避すること
が可能となると考えられる。その一つのアプローチとし
て、高分子樹脂中に特定の電子輸送性または電子受容性
の低分子化合物を添加した下引き層を用いることが検討
されている(特開昭55−142356号公報、特開昭
59−170846号等)。しかしながら、これら低分
子化合物を用いる場合、有機溶剤に溶解しやすいものの
場合には、導電性支持体上に形成された下引き層の上に
光導電層を塗布する工程において、上層中に浸出して下
引き層中での濃度の低下を起こし、また、その逆に有機
溶剤に溶解し難いものの場合には、下引き層中で結晶化
を起こすため、目的とする改善効果が得られ難いという
問題があった。
【0006】また、電荷発生層と電荷輸送層の順序を逆
にして、プラス帯電用OPCとして使用することも検討
されているが、この場合には機械的な強度の低い電荷発
生層が上層となるため、OPCのライフを伸ばすために
保護層を形成する必要がある。この場合にも機能上、保
護層は電子輸送性であることが好ましいが、使用される
電子輸送性材料は一般的に溶剤に溶解し難く、かつ、樹
脂にも相溶し難いため、均一で機械的強度の高い塗膜よ
りなる保護層が得られ難いという欠点があった。
【0007】さらにこれを改良するものとして、電子輸
送性材料をポリマー化してアクセプターを有するポリマ
ーを製造する試みもなされている(特開昭52−121
53号公報、特開昭52−12154号公報等)。しか
しながら、アクセプターを有するポリマーは、他層との
接着性、強度等の点で未だ十分な性能を有するものでは
なく、満足すべきものは未だ得られていないのが現状で
ある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、従来の技術における上記のような実情に鑑みてなさ
れたものである。すなわち、本発明の目的は、特定の電
子輸送性のポリマーを使用し、帯電性、光感度、繰り返
し安定性等において改良された特性を有する電子写真感
光体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】電子輸送性のポリマーを
得るためには、空気中の酸素によるトラップを避けるた
め、飽和カロメル電極(SCE)に対し、概ね−0.8
V以上の還元電位を有することが必要であるが、本発明
者等は、鋭意検討した結果、特に下記一般式(I)で示
されるポリマーが、上記の要求を満足し、均一で機械的
強度が高いポリマー層を形成することを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の電子写真感光体は、導
電性支持体上に、下記一般式(I)で示されるポリマー
を含有する層を設けたことを特徴とする。
【化3】 [式中、Rは水素原子、炭素数1〜10の脂肪族または
芳香族炭化水素基を表し、Aは下記一般式(II)〜(V
I)で示される基を表し、
【化4】 〔式中、Xは、C=O、O、S、SO2 またはNR
3 (R3 は水素原子、アルキル基、アリール基またはア
シル基を表す。)、R1 およびR2 は、アルキル基、ア
リール基、ハロゲン原子、ニトロ基、アシル基またはシ
アノ基を表し、qおよびrは、それぞれ0ないし2の整
数を意味する。〕 lは0以上の整数、mおよびnは1以上の整数を意味
し、l+m+nは20〜10,000の範囲にあり、か
つ、0.1<n/(l+m+n)<0.9である。] 本発明における上記一般式(I)で示される電子輸送性
のポリマーは、飽和カロメル電極(SCE)に対し、概
ね−0.8V以上の還元電位を有するが、そのために、
基:A−CO−O−として、概ね−0.8V以上の還元
電位を有する基である上記一般式(II)〜(VI)で示さ
れるものが採用される。また、nの値は、それに対する
割合が大きいほど電子輸送性に関しては有効であるが、
あまり大きすぎると他層との接着性、機械的強度が低下
し、一方、その割合が小さいと他層との接着性、機械的
強度に関しては有利であるが、電子輸送性が低下し、期
待する効果が得られにくい。したがって、nの値は、
0.1<n/(l+m+n)<0.9の範囲に設定する
ことが必要であり、好ましくは0.2<n/(l+m+
n)<0.85の範囲に設定される。n/(l+m+
n)の値が上記の範囲にある電子輸送性ポリマーを用い
ると、上層の塗布溶剤に対しても適切な耐性が得られ、
電子輸送性も高いものとなる。
【0011】また、本発明において、上記一般式(I)
で示されるポリマーは、下引き層に含有させるのが好ま
しい。更にまた、ポリマーは顔料分散に有利な水酸基を
有するため、有機微粉末として、電子輸送性の顔料、特
にアントアントロン顔料、ペリレン顔料、アゾ顔料を分
散させるのが好ましく、それにより電子輸送性をさらに
改良することもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の発明の実施の形態
について詳しく説明する。本発明において用いられる前
記一般式(I)で示されるポリマーは、下記一般式(VI
I )で示されるポリビニルアルコールまたはポリビニル
アセタール樹脂と下記一般式(VIII)で示されるカルボ
ン酸またはそのハロゲン化物とを反応させることにより
合成することができる。
【0013】
【化5】 (式中、Rは前記と同意義を有し、l′およびm′はモ
ル数を意味し、l′は0であってもよい。) A−CO−Z (VIII) (式中、Aは前記と同意義を有し、Zはハロゲン原子ま
たは水酸基を表す。) 上記一般式(VIII)がA−CO−OH:すなわちカルボ
ン酸を用いて合成を行う場合には、例えば、Langm
uir Vol.9,第211頁(1993)に記載さ
れているように、一般式(VII )で示されるポリビニル
アルコールまたはポリビニルアセタール樹脂とA−CO
−OHで示される化合物を、ピリジン、テトラヒドロフ
ラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアミド等の溶剤に溶解し、2,4,6−トリニトロク
ロロベンゼン等の脱水剤を加え、加熱することにより合
成することができる。この場合、ポリビニルアルコール
またはポリビニルアセタール樹脂とA−CO−OHで示
される化合物との比率は、必要に応じて任意の割合で使
用することができるが、0.1<n/(l+m+n)<
0.9の範囲にすることが必要である。それにより、他
層との接着性、強度、電子輸送性、上層の塗布溶剤に対
する耐性等の点で優れたものとなる。溶剤は、ポリビニ
ルアルコールまたはポリビニルアセタール樹脂1重量部
に対して1〜1000重量部の範囲で使用できるが、溶
剤の量が少ないと反応中の粘度が高くなり、また、多す
ぎると廃液が増加し、処理が煩雑となるため5〜500
重量部、さらに好ましくは10〜200重量部の範囲で
使用すればよい。2,4,6−トリニトロクロロベンゼ
ン等の脱水剤は、A−CO−OHで示される化合物1当
量に対し0.5〜10当量、好ましくは0.7〜5当
量、さらに好ましくは1〜3当量の範囲で使用する。さ
らに必要に応じて、ピリジン、トリエチルアミン等の触
媒を用いてよく、2,4,6−トリニトロクロロベンゼ
ン等の脱水剤1当量に対し、0.5〜100当量、好ま
しくは0.7〜70当量、さらに好ましくは1〜50当
量の範囲で使用すればよい。反応温度は室温〜溶剤の沸
点の範囲の温度で任意に選択できるが、50℃〜溶剤の
沸点、さらに好ましくは70℃〜溶剤の沸点の範囲で反
応させることが好ましい。
【0014】また、上記一般式(VIII)で示される化合
物として、ハロゲン化物を用いて合成を行う場合には、
一般に用いるエステル化と同様にして合成することがで
きる。例えば、上記一般式(VII )で示されるポリビニ
ルアルコールまたはポリビニルアセタール樹脂と上記一
般式(VIII)においてZがハロゲン原子を表すハロゲン
化物とを、ピリジン、テトラヒドロフラン、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアミド等の溶剤
に溶解し、ピリジンやトリエチルアミン等の有機塩基性
触媒を用いて反応させる。この場合、ポリビニルアルコ
ールまたはポリビニルアセタール樹脂とハロゲン化物の
比率は、必要に応じて任意の割合で使用することができ
るが、0.1<n/(l+m+n)<0.9の範囲のポ
リマーが得られるように調整する必要がある。それによ
り、他層との接着性、強度、電子輸送性、上層の塗布溶
剤に対する耐性などの点で優れたポリマーが得られる。
溶剤は、ポリビニルアルコールまたはポリビニルアセタ
ール樹脂1重量部に対し1〜1000重量部で使用でき
るが、溶剤の量が少ないと反応中の粘度が高くなり、ま
た、多すぎると廃液が増加し、処理が煩雑となるため5
〜500重量部、さらに好ましくは10〜200重量部
で使用すればよい。ピリジン、トリエチルアミン等の触
媒は、ハロゲン化物1当量に対し1〜10当量、好まし
くは1.5〜7当量、さらに好ましくは2〜5当量の範
囲で使用する。反応温度は室温〜溶剤の沸点の範囲の温
度で任意に選択できるが、反応の情況によりコントロー
ルするのが望ましい。
【0015】上記のいずれかの方法で得られたポリマー
含有反応溶液は、反応終了後、メタノール、エタノール
等のアルコール類、アセトン、水等のポリマーが溶解し
にくい貧溶剤中に滴下し、析出させ、ポリマーを分離し
た後、ポリマーを水や有機溶剤で十分に洗浄し、乾燥さ
せる。さらに、必要に応じて、再沈澱処理により、適当
な有機溶剤に溶解させ、貧溶剤中に滴下し、ポリマーを
析出させる処理を繰り返してもよい。再沈澱処理の際に
は、メカニカルスターラー等で、効率よく撹拌しながら
行うことが好ましい。再沈澱処理の際にポリマーを溶解
させる溶剤は、ポリマー1重量部に対して、1〜100
重量部、好ましくは2〜50重量部の範囲で用いられ
る。また、貧溶剤はポリマー1重量部に対して、1〜1
000重量部、好ましくは10〜500重量部の範囲で
用いられる。
【0016】本発明における上記ポリマーの分子量は、
前記式(I)中の(l+m+n)の値が20〜10,0
00の範囲で任意の値を取り得るが、機械的強度、溶解
度等の点からGPCによるポリスチレン換算で5,00
0〜200,000の範囲、特に10,000〜15
0,000の範囲のものが好ましい。ポリマーの具体例
として、表1〜表6に記載のものがあげられるが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】
【表6】
【0023】本発明の電子写真用感光体において、前記
一般式(I)で示されるポリマーは、下引き層、電荷発
生層、電荷輸送層、表面保護層等の如何なる層にも使用
することができるが、下引き層、電荷発生層、表面保護
層に使用することが好ましく、特に下引き層に使用する
ことが好ましい。以下、下引き層に使用する場合につい
て、さらに詳しく説明する。
【0024】下引き層の構成成分としては、前記一般式
(I)で示されるポリマーの1種を単独で用いても2種
以上を混合して用いてもよく、或いは他の一般的な高分
子材料と混合して用いてもよい。混合する高分子材料と
しては、ポリアクリル酸エステル誘導体、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコール、ポリビニルフォルマール、
ポリビニルブチラール、ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリアミド等の熱可塑性樹脂、或いはエポキシ樹
脂、メラミン樹脂、ウレタン樹脂等の熱硬化性樹脂等を
あげることができる。
【0025】下引き層は、上記の材料を有機溶剤に溶解
し、浸漬塗布等の方法で導電性支持体上に塗布した後、
加熱乾燥して形成することができる。有機溶剤としては
2−プロパノール、1−ブタノール等のアルコール系溶
媒、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン
系溶媒、ジクロロメタン、1,1,2,2−テトラクロ
ロエタン等のハロゲン化炭化水素系溶媒、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン等のエーテル系溶媒、クロロベンゼ
ン、m−クレゾール等の芳香族系溶媒、N,N−ジメチ
ルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−
メチルピロリドン等のアミド系溶媒等の中から適宜選択
することができる。乾燥は50〜200℃の温度範囲で
行えばよい。
【0026】下引き層の構成成分として、前記一般式
(I)で示されるポリマーとともに硬化性の材料を混合
して用いた場合には、乾燥の前後または乾燥と同時に加
熱、光照射、或いは適当な化学的処理等の方法によって
硬化処理を行うこともできる。硬化性の材料としては前
記の熱硬化性樹脂のほか、メタクリル酸−2−ヒドロキ
シエチル、メタクリル酸グリシジルなどのアクリル酸誘
導体、テトラメトキシシラン、3−アミノプロピルトリ
メトキシシラン、メタクリルオキシプロピルトリメトキ
シシラン等のアルコキシシラン類、テトラブトキシチタ
ン、テトラブトキシジルコニウム等の金属アルコキシド
等の架橋性の単量体があげられる。
【0027】さらに粒径0.01〜0.5μmの有機微
粉末を含有することもでき、特にアントアントロン顔
料、ペリレン顔料、アゾ顔料から選択される電子輸送性
の有機顔料を含有させると、安定な電気特性の感光体を
得ることができるので、好ましく使用される。これらの
具体的なものとしては、例えば、下記に示すビスアゾ顔
料および縮合芳香族系顔料等があげられる。
【0028】
【化6】
【0029】
【化7】
【0030】下引き層の膜厚は、0.1〜10μmの範
囲で任意に設定することができるが、0.3〜7μmの
範囲が好ましく、特に好ましくは0.5〜5μmの範囲
であって、安定した画質と電気特性を得ることができ
る。
【0031】光導電層は、電荷発生材料、電荷輸送材料
を含有する単一の層からなる単層型、あるいは電荷発生
材料を含有する電荷発生層と電荷輸送材料を含有する電
荷輸送層の2層からなる積層型のいずれであってもよい
が、特に積層型の光導電層を採用した場合において、本
発明による著しい改善の効果が得られる。これらの光導
電層には、必要に応じてさらに表面保護層を積層しても
よく、表面保護層に前記一般式(I)で示されるポリマ
ーを用いてもよい。
【0032】積層型の電子写真用感光体の場合、電荷発
生層は、電荷発生材料を適当な結着樹脂とともに有機溶
剤中に分散し、下引き層上に浸漬塗布等の方法で塗布し
た後に乾燥するか、或いは蒸着等の方法により形成する
ことができる。電荷発生材料としてはフタロシアニン系
顔料、各種アゾ顔料、ペリレン顔料、ジブロモアントア
ントロン等の縮合環芳香族系顔料、スクエアリリウム顔
料等を用いることができるが、特に無金属フタロシアニ
ン、クロロガリウムフタロシアニン、ヒドロキシガリウ
ムフタロシアニン、ジクロロスズフタロシアニン、チタ
ニルフタロシアニン等のフタロシアニン系顔料を用いた
場合において、本発明による著しい改善の効果が得られ
るので好ましい。
【0033】また、結着樹脂としては、ポリビニルフォ
ルマール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコー
ル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメチルメタ
クリレート等の中から適宜選択することができる。電荷
発生層の膜厚は0.1〜5μmの範囲で任意に設定する
ことができるが、0.2〜3μmの範囲が特に好まし
い。
【0034】また、電荷輸送層は、電荷輸送層材料を適
当な結着樹脂とともに有機溶剤に溶解し、前記の電荷発
生層上に浸漬塗布等の方法で塗布した後に、乾燥するこ
とによって形成することができる。用いる電荷輸送材料
としてはアントラセン、ピレン等の多環芳香族化合物、
カルバゾール、イミダゾール等の含窒素複素環化合物、
ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、トリフェニルア
ミン誘導体、テトラフェニルベンジジン誘導体等の中か
ら適宜選択することができる。また、結着樹脂としては
ポリエステル、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリ
レート等の中から適宜選択することができる。電荷輸送
層の膜厚は5〜50μmの範囲で任意に設定することが
できるが、10〜40μmの範囲が特に好ましい。
【0035】
【実施例】以下、本発明に用いられる化合物の合成例、
実施例により、本発明を具体的に説明する。 合成例1(化合物(20)の合成) ポリビニルアルコール(和光純薬社製、重合度約50
0)1g、2,7−ジニトロフルオレノン−4−カルボ
ン酸7.1g、N,N−ジメチルアセトアミド50ml
およびピリジン7.9mlを200mlのフラスコに入
れ、これに2,4,6−トリニトロクロロベンゼン5.
7gを100mlのN,N−ジメチルアセトアミドに溶
解した溶液をゆっくりと滴下した。滴下終了後、80℃
に加熱し、24時間反応を続けた。反応終了後、50m
lのアセトンを加え、析出したポリマーをろ別し、アセ
トンで十分に洗浄し、得られたポリマーを50mlの
N,N−ジメチルアセトアミドに溶解させた。この溶液
をアセトン200ml中に撹拌しながらゆっくりと滴下
し、再沈澱処理を行った。析出したポリマーをろ別し、
アセトンで十分に洗浄し、減圧乾燥して、黄色固体3.
5gを得た。その赤外吸収スペクトルを図1に示す。得
られたポリマーのmとnの比は、 1H−NMRよりm/
n〜約1/1であることが確認された。(l=0、m=
約250、n=約250、l+m+n=約500)
【0036】合成例2(化合物(22)の合成) 500mlのフラスコ中、ポリビニルアルコール(和光
純薬社製、重合度約500)10gを蒸留水120ml
に65℃で溶解させ、1gの濃硫酸を加えた。これに激
しく撹拌しながら、n−ブチルアルデヒド4gを一度に
加え、65℃で1時間撹拌した。析出したポリマーをろ
別し、蒸留水で十分に洗浄し、乾燥して11.1gのポ
リビニルブチラール(ブチラール樹脂1)を得た。得ら
れたポリビニルブチラール10gを500mlのフラス
コ中に入れ、N,N−ジメチルアセトアミド200ml
に溶解させ、2,7−ジニトロフルオレノン−4−カル
ボン酸15g、およびピリジン7.6mlを加え、これ
に2,4,6−トリニトロクロロベンゼン11.9gを
200mlのN,N−ジメチルアセトアミドに溶解した
溶液をゆっくりと滴下した。滴下終了後、80℃に加熱
し、5時間反応を続けた。反応終了後、2000mlの
アセトン中に撹拌しながらゆっくりと滴下し、ポリマー
を析出させた。析出したポリマーをろ別し、アセトンで
十分に洗浄し、得られたポリマーを100mlのN,N
−ジメチルアセトアミドに溶解させ、このポリマー溶液
をアセトン2000ml中に撹拌しながらゆっくりと滴
下し、再沈澱処理を行った。析出したポリマーをろ別
し、メタノールで十分に洗浄し、減圧乾燥して、黄色固
体8.5gを得た。その赤外吸収スペクトルを図2に示
す。得られたポリマーのl、mおよびnの比は、1H−
NMRよりl/m/n=約3/3/2であることが確認
された。(l=約180、m=約180、n=約14
0、l+m+n=約500)
【0037】合成例3(化合物(13)の合成) 合成例2と同様にして得たポリビニルブチラール10g
を500mlのフラスコ中に入れ、N,N−ジメチルア
セトアミド200mlに溶解させ、ナフトキノン−2−
カルボン酸15.0gおよびピリジン9.4mlを加
え、これに2,4,6−トリニトロクロロベンゼン1.
7gをN,N−ジメチルアセトアミド200mlに溶解
した溶液をゆっくりと滴下した。滴下終了後、80℃に
加熱し、5時間反応を続けた。反応終了後、2000m
lのアセトンと1000mlのメタノールを混合して得
た溶剤中に、撹拌しながらゆっくりと滴下し、ポリマー
を析出させた。析出したポリマーをろ別し、メタノール
で十分に洗浄し、得られたポリマーを4400mlのテ
トラヒドロフランに溶解させ、得られたポリマー溶液を
メタノール2000ml中に撹拌しながらゆっくりと滴
下し、再沈澱処理を行った。析出したポリマーをろ別
し、メタノールで十分に洗浄し、減圧乾燥して、黄色固
体9.8gを得た。その赤外吸収スペクトルを図3に示
す。得られたポリマーのl、mおよびnの比は、1H−
NMRよりl/m/n=約3/3/2であることが確認
された。(l=約180、m=約180、n=約14
0、l+m+n=約500)
【0038】実施例1 合成例1で得られた化合物(20)1.50gをN,N
−ジメチルアセトアミド30mlに溶解し、アルミニウ
ムパイプ(40mmφ×318mm)上に浸漬塗布し、
150℃で30分間乾燥して、膜厚1.0μmの下引き
層を形成した。次に、X型−無金属フタロシアニン1重
量部、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(VMCH;ユ
ニオンカーバイド社製)1重量部および酢酸n−ブチル
40重量部を1mmφのガラスビーズを用いたサンドミ
ルで2時間分散処理し、得られた分散液を上記の下引き
層に浸漬塗布し、100℃で10分間乾燥して、膜厚
0.5μmの電荷発生層を形成した。
【0039】最後に、N,N−ビス(3,4−ジメチル
フェニル)ビフェニルアミン1重量部およびポリ(4,
4−シクロヘキシリデンジフェニレンカーボネート)樹
脂1重量部をモノクロロベンゼン6重量部に溶解した溶
液を、上記の電荷発生層上に浸漬塗布し、135℃で1
時間乾燥して、膜厚20μmの電荷輸送層を形成し、試
験用の電子写真感光体を作製した。
【0040】上記のようにして得られた電子写真感光体
について、レーザープリンター(XP、富士ゼロックス
社製)を改造した評価装置により、電気特性の評価試験
を行った。電気特性の評価は、常温常湿下(20℃、4
0%RH)および低温低湿下(10℃、20%RH)に
おける、帯電後レーザー光を照射しない場合の感光体の
表面電位(VH )、12erg/cm2 のレーザー光を
照射した場合の表面電位(VL )、30erg/cm2
の光を照射した場合の表面電位(VR )を測定すること
により行った。さらに、操作を1000サイクル繰り返
した後、同様の測定を行った。それらの結果を表7に示
す。
【0041】実施例2および3 下引き層の構成成分として合成例(2)または(3)で
得られた化合物(22)または(13)を用いた以外
は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、電
気特性の評価試験を行った。その結果を表7に示す。
【0042】実施例4 下引き層の構成成分として合成例(1)で得られた化合
物(20)1.0g、ジブロモアントアントロン2.0
g、1mmφのガラスビーズ50g、N,N−ジメチル
アセトアミド40mlをペイントシェーカーに入れて1
時間分散処理し、アルミニウムパイプ(40mmφ×3
18mm)上に浸漬塗布し、150℃で30分間乾燥し
て、膜厚1.5μmの下引き層を形成した。この下引き
層上に実施例1と同様にして電荷発生層および電荷輸送
層を形成して電子写真感光体を作製し、電気特性の評価
試験行った。その結果を表7に示す。
【0043】実施例5および6 下引き層の構成成分として合成例(2)または(3)で
得られた化合物(22)または(13)を用いた以外
は、実施例4と同様にして電子写真感光体を作製し、電
気特性の評価試験を行った。その結果を表7に示す。
【0044】実施例7 下引き層の構成成分として合成例(1)で得られた化合
物(20)1.0g、ジブロモアントアントロン2.0
g、1mmφのガラスビーズ50g、N,N−ジメチル
アセトアミド40mlをペイントシェーカーに入れ、1
時間分散処理した。これにさらにトリブトキシジルコニ
ウムアセチルアセトネート0.5gを加え、ペイントシ
ェーカーで30分間分散処理した。得られた分散液をア
ルミニウムパイプ(40mmφ×318mm)上に浸漬
塗布し、150℃で30分間乾燥して、膜厚1.5μm
の下引き層を形成した。この下引き層上に実施例1と同
様にして電荷発生層および電荷輸送層を形成して電子写
真感光体を作製し、電気特性の評価試験を行った。その
結果を表7に示す。
【0045】比較例1 下引き層の構成成分として合成例(2)で得られたポリ
ビニルブチラール(ブチラール樹脂1)を用いた以外
は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、電
気特性の評価試験を行った。その結果を表7に示す。
【0046】比較例2 共重合ナイロン樹脂(アラミンCM8000、東レ社
製)1重量部をエタノール8重量部に溶解して得た溶液
をアルミニウムパイプ上に浸漬塗布し、150℃で10
分間乾燥して、膜厚1.0μmの下引き層を形成した。
以下、実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、
電気特性の評価試験を行った。その結果を表7に示す。
【0047】
【表7】
【0048】
【発明の効果】本発明の電子写真用感光体は、上記の一
般式(I)で示されるポリマーを含有する層を設けたこ
とにより、帯電性が高く、かつ低温低湿下においても高
感度で、低い残留電位を示し、常に安定した電子写真特
性を有するものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 合成例1で得られたポリマーの赤外吸収スペ
クトル図。
【図2】 合成例2で得られたポリマーの赤外吸収スペ
クトル図。
【図3】 合成例3で得られたポリマーの赤外吸収スペ
クトル図。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に、下記一般式(I)で
    示されるポリマーを含有する層を設けたことを特徴とす
    る電子写真感光体。 【化1】 [式中、Rは水素原子、炭素数1〜10の脂肪族または
    芳香族炭化水素基を表し、Aは下記一般式(II)〜(V
    I)で示される基を表し、 【化2】 〔式中、Xは、C=O、O、S、SO2 またはNR
    3 (R3 は水素原子、アルキル基、アリール基またはア
    シル基を表す。)、R1 およびR2 は、アルキル基、ア
    リール基、ハロゲン原子、ニトロ基、アシル基またはシ
    アノ基を表し、qおよびrは、それぞれ0ないし2の整
    数を意味する。〕 lは0以上の整数、mおよびnは1以上の整数を意味
    し、l+m+nは20〜10,000の範囲にあり、か
    つ、0.1<n/(l+m+n)<0.9である。]
  2. 【請求項2】 少なくとも上記一般式(I)で示される
    繰り返し単位を有するポリマーを含有する層が下引き層
    であることを特徴とする請求項1記載の電子写真感光
    体。
  3. 【請求項3】 上記一般式(I)で示される繰り返し単
    位を有するポリマーを含有する層中に、さらに粒径0.
    01〜0.5μmの有機微粉末を含有することを特徴と
    する請求項1または請求項2記載の電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 粒径0.01〜0.5μmの有機微粉末
    が、アントアントロン顔料、ペリレン顔料およびアゾ顔
    料から選択される有機顔料であることを特徴とする請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の電子写真感光
    体。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003330209A (ja) * 2002-05-10 2003-11-19 Canon Inc 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置
JP2006085172A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Xerox Corp 光導電性画像形成部材
JP2014029480A (ja) * 2012-06-29 2014-02-13 Canon Inc 電子写真感光体、電子写真感光体の製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置

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