JPH10122076A - 内燃機関の燃料供給制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料供給制御装置

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JPH10122076A
JPH10122076A JP8270498A JP27049896A JPH10122076A JP H10122076 A JPH10122076 A JP H10122076A JP 8270498 A JP8270498 A JP 8270498A JP 27049896 A JP27049896 A JP 27049896A JP H10122076 A JPH10122076 A JP H10122076A
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pump
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃料圧力の調整機能を有する燃料供給制御装置
において、複数の貯留室に貯留された燃料を只1つのポ
ンプを用いて全て効率よく内燃機関へ供給すること。 【解決手段】燃料タンク11は凹部32により区画され
た第1及び第2の貯留室19,20を含む。第1の貯留
室19に配置された燃料ポンプ12は、同室19内の燃
料を燃料ライン22へ吐出する。リリーフ通路13に設
けられたリリーフバルブ14は同通路13を選択的に開
閉する。リリーフ通路13に設けられたジェットポンプ
15はリリーフ通路13を流れる燃料により負圧を生
じ、その負圧の吸引力により第2の貯留室20の中の燃
料を連通路31を通じて第1の貯留室19へ移送する。
第1の貯留室19の液位FLが所定値FL1未満の場
合、燃料圧力PFを増大させリリーフバルブ14を開閉
することにより、ジェットポンプ15を作動させて燃料
の移送を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車載用内燃機関
の燃料供給制御装置に関し、特に複数の貯留室を含む燃
料タンクに貯留される燃料を同機関の運転状態に応じて
調整供給する上で好適な燃料供給制御構造の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、後輪駆動式及び4輪駆動式の
車輌に搭載されるエンジンに燃料を供給制御するための
装置が種々提案されている。特開昭62−214263
号公報はその一例を開示する。
【0003】図9に示すように、この装置は基本的に、
エンジン61に供給する燃料が貯留される燃料タンク6
2をはじめ、燃料ポンプ63、ジェットポンプ64、弁
装置65、及び残量計66を備えて構成される。
【0004】上記燃料タンク62は、ドライブシャフト
67等との干渉を避けるために鞍型状をなし、凹部68
において2分された第1及び第2の貯留室69,70を
有する。燃料ポンプ63及びジェットポンプ64は第1
の貯留室69に配置される。また、戻し流路配管71は
ジェットポンプ64に連結されている。ジェットポンプ
64にその一端が連結された副吸入流路配管72は、そ
の他端が第2の貯留室70内に配置されている。また、
残量計66は第2の貯留室70に設けられ、同貯留室7
0の燃料の液位、即ち燃料残量を検出する。そして、弁
装置65はこの検出された燃料の液位に基づいて作動
し、戻し流路配管71を開閉する。
【0005】即ち、同装置において、第1の貯留室69
内の燃料は、上記ポンプ63が作動することにより吸引
及び吐出され、主吐出流路配管73を通じてエンジン6
1へ供給される。ポンプ63に供給されるバッテリ74
の電圧が変更されることにより、同ポンプ63の駆動力
が変更され、その結果、燃料圧力が調節される。
【0006】ここで、残量計66により第2の貯留室7
0内の燃料の液位が、同図9に付記するレベルL1とレ
ベルL2との間にあることが検出された場合、弁装置6
5が開弁して戻し流路配管71へ燃料が流れる。そし
て、この配管71に燃料が流れることにより、ジェット
ポンプ64が作動する。この結果、第2の貯留室70内
の燃料はジェットポンプ64により吸引され、副吸入流
路配管72を通じて第1の貯留室69へ移送される。
【0007】このように、複数の貯留室69,70を有
する鞍型状の燃料タンク62にあっても、第1の貯留室
69に設けられた只1つの燃料ポンプ63を用いて、両
貯留室69,70内の燃料を全てエンジン61へ供給す
ることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報記
載の装置では、ポンプ63が配置されていない第2の貯
留室70内の燃料の液位に基づきジェットポンプ64を
作動させて燃料の移送を行っているため、ポンプ63が
配置された第1の貯留室69内の燃料の液位は反映され
ない。
【0009】このため、例えば、車輌の旋回時等に第1
の貯留室69内の燃料が偏り、ポンプ63周辺の液位が
局所的に低くなるような状況にあっても、検出される液
位がレベルL1以上であれば第1の貯留室69への燃料
の移送は行われず、この結果、一時的にエンジン61に
は燃料が供給されない、いわゆるガス欠状態となるおそ
れがある。
【0010】この発明はこうした事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、上記燃料圧力の制御機能を
有する燃料供給制御装置にあって、燃料タンクが複数の
貯留室を備える場合であっても、内燃機関の運転状態に
拘わらず貯留室内の燃料を全て効率よく内燃機関へ供給
することのできる内燃機関の燃料供給制御装置を提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数の貯留室からなる
タンクのうちの特定の1つの貯留室に配置されたポンプ
の駆動力を制御して内燃機関に供給する燃料圧力を同機
関の運転状態に応じて調整する燃料供給制御装置であっ
て、特定の貯留室においてポンプから吐出される燃料の
一部を同特定の貯留室へ還流する還流通路と、還流通路
に設けられ、同還流通路を流れる燃料の作用力に基づき
特定の貯留室以外の貯留室の中の燃料を特定の貯留室へ
移送する移送手段と、還流通路の移送手段上流に設けら
れ、内燃機関に供給される燃料圧力が所定値以上のとき
同還流通路を開放し、それ以外のとき同還流通路を閉塞
する開閉手段と、特定の貯留室内の燃料の液位を検出す
る液位検出手段と、液位検出手段により検出される液位
が所定値以下のとき、ポンプの駆動力を高めて同ポンプ
による燃料吐出量を増量補正する補正手段とを備えるこ
とを趣旨とする。
【0012】即ち、同装置にあっては、複数の貯留室内
に燃料が貯留されている状態において、ポンプが作動す
ることにより、特定の貯留室内の燃料が内燃機関へ圧送
されて供給される。そして、その燃料圧力が内燃機関の
運転に応じた目標燃料圧力となるように、ポンプから吐
出される燃料量が調節される。
【0013】ここで、燃料圧力が所定値未満である場
合、上記開閉手段は作動せず閉状態に維持され、還流通
路は閉ざされた状態に保たれる。この状態において、ポ
ンプにより吐出される燃料は全て内燃機関へ供給され
る。
【0014】これに対して、燃料圧力が所定値以上であ
る場合、上記開閉手段が開作動し、還流通路は開かれ
る。この状態においては、ポンプにより吐出された燃料
の一部は還流通路へ供給され、その燃料が還流通路を流
れることにより生じる燃料の作用力、例えば負圧によっ
て、移送手段は特定の貯留室以外の貯留室内の燃料を特
定の貯留室へ移送する。そして、移送された燃料は前述
したように内燃機関へ供給される。
【0015】一方、液位検出手段により検出される燃料
の液位が所定値以上である場合、特定の貯留室には充分
な量の燃料が貯留されているため、ポンプにより燃料は
内燃機関へ確実に供給される。
【0016】他方、上記測定の貯留室に設けられた液位
検出手段によって検出される燃料の液位が所定値よりも
低い場合、補正手段は燃料圧力が所定値以上となるよう
にポンプの駆動力を高める。この結果、前述したように
開閉手段が開作動し、上述の態様で該特定の貯留室への
燃料の移送が行われる。このため、特定の貯留室内の燃
料量が増量され、内燃機関に対する円滑な燃料供給が保
証されるようになる。
【0017】このように、同構成によれば、複数の貯留
室を含む燃料タンクが採用される場合であっても、只1
つのポンプを用いて貯留室内の燃料を全て効率よく内燃
機関へ供給することが可能となる。
【0018】また、ポンプが配置される特定の貯留室の
燃料の液位に応じて燃料の移送が行われるため、内燃機
関が消費する燃料残量(液位)が直接反映されることと
なる。従って、車輌の旋回時に燃料が偏り、液位が局所
的に低くなるような状況であっても、特定の貯留室には
燃料不足が生じることなく、充分な燃料量が確保される
ようになる。
【0019】請求項2に記載の発明では、液位検出手段
は、ポンプの燃料吸引ポート付近の液位を検出すること
を趣旨とする。この構成によれば、燃料の吸引を行う上
記吸引ポート付近の液位が液位検出手段により検出さ
れ、その液位が所定値以上であれば、ポンプによる燃料
の吸引が確実に行われることが判断される。これに対し
て、特定の貯留室内に充分な量の燃料が貯留されていて
も、燃料が偏った場合に、検出される液位が所定値より
も低くなるときには、ポンプに燃料の吸い込み不良が起
こるおそれがあることが判断される。そして、この場合
には、上記移送手段により、燃料の移送が行われる。従
って、検出される液位に基づき、燃料の移送を行うか否
かの判断を正確に行うことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る内燃機関の燃
料供給制御装置を具体化した一実施形態を図1〜8を参
照して詳細に説明する。
【0021】図1は、この実施形態の燃料供給制御装置
を示す概略構成図である。同図に示すように、この装置
において、燃料タンク11は下端中央に凹部32を有す
る鞍形状をなし、左右両側には凹部32により互いに区
画された第1及び第2の貯留室19,20を備える。両
貯留室19,20は、凹部32の上部において互いに連
通している。このタンク11は凹部32において、車輌
駆動系の構成部品やエンジン排気系の構成部品を跨ぐよ
うにして車両に取付けられる。タンク11がこのような
形状をなしていることから、燃料の液位が凹部32の上
部よりも低くなる場合には、燃料が第1の貯留室19と
第2の貯留室20とに分断される。
【0022】また、第1の貯留室19の中には同貯留室
19よりも容積の小さいサブタンク16が設けられてい
る。サブタンク16の下端部には連通孔35が形成さ
れ、燃料がサブタンク16の外側と内側とを通過可能と
なっている。ここで、サブタンク16はその容積が小さ
いため、同タンク16の中に収容される燃料はその液面
の揺れが少なくなる。
【0023】また、同装置において、燃料ポンプ12、
燃料フィルタ24、吐出された燃料の一部をタンク11
に戻すためのリリーフ通路13、リリーフ通路13を開
閉するリリーフバルブ14、リリーフ通路13を流れる
燃料により負圧を生じるジェットポンプ15及び燃料ラ
イン22の一部はユニット化されており、それらはタン
ク11の内部に装着されている。
【0024】ポンプ12は直流モータ(図示しない)
と、そのモータにより駆動される羽根車(インペラ:図
示しない)とを内蔵する。通電によりモータが駆動さ
れ、インペラが回転されることにより、ポンプ12が作
動してタンク11の中の燃料がストレーナ39を介して
ポンプ12に吸い上げられ、その吐出ポート21から吐
出される。ポンプ12から吐出される燃料量は、モータ
に供給される電圧のデューティー比、つまりはモータに
より駆動されるインペラの回転速度に基づいて決定され
る。ポンプ12から吐出される燃料量により燃料圧力P
Fが決定される。
【0025】このポンプ12の吐出ポート21には、燃
料フィルタ24を介して燃料ライン22が接続され、こ
の燃料ライン22において、そのタンク11内の一部に
は、上記吐出された燃料をサブタンク16へ燃料を戻す
ためにリリーフ通路13が設けられている。リリーフ通
路13に設けられたリリーフバルブ14は、弁体17
と、同弁体17を閉弁方向へ付勢するスプリング18と
からなる。リリーフバルブ14は燃料ライン22を流れ
る燃料の圧力に応じて作動する。燃料圧力PFが所定値
PF1よりも小さな状態では、スプリング18の付勢力
により弁体17は図面左方へ付勢され、リリーフバルブ
14は閉弁する。この結果、リリーフ通路13が閉ざさ
れる。これに対して、燃料圧力PFが所定値PF1より
も大きな状態では、スプリング18の付勢力に抗して弁
体17が図面右方へ押圧され、リリーフバルブ14は開
弁する。この結果、リリーフ通路13が開かれる。この
ように、燃料圧力PFに応じてリリーフバルブ14が作
動することにより、リリーフ通路13が開閉される。
【0026】また、リリーフ通路13において、上記リ
リーフバルブ14の下流側に設けられたジェットポンプ
15は、その下端に吐出ポート33を有する。ジェット
ポンプ15は流路断面積が他よりも小さなジェット部3
4を有する。タンク11内において、リリーフ通路13
を流れる燃料は、ジェットポンプ15のジェット部34
及び吐出ポート21を介してサブタンク16へ戻され
る。このとき、燃料がジェットポンプ15を流れること
により、同ジェットポンプ15のジェット部34には負
圧が生じ、この負圧の吸引力により燃料の移送が行われ
る。
【0027】一方、上記燃料ライン22は、タンク11
の上蓋23を貫通してタンク11の外へ延び、その先が
デリバリパイプ25に接続される。デリバリパイプ25
に設けられた複数のインジェクタ26は、内燃機関(ガ
ソリンエンジン)27の各気筒に対応して配設される。
各インジェクタ26は電磁弁付きのノズルであり、通電
により開弁し、通電の遮断により閉弁する。即ち、同装
置にあっては、燃料ポンプ12が作動することにより、
タンク11の中の燃料が燃料ライン22へ吐出され、こ
の吐出された燃料がフィルタ24で異物が除去された
後、燃料ライン22を通じてデリバリパイプ25へ圧送
され、デリバリパイプ25において各インジェクタ26
へ分配される。このとき、ポンプ12から吐出される燃
料量に応じてデリバリパイプ25における燃料圧力PF
が調整される。分配された燃料は、各インジェクタ26
の開弁時に、同インジェクタ26から噴射されることに
より、対応する各気筒へ供給される。エンジン27にあ
っては、これら各気筒に空気を導く吸気通路28が設け
られており、この吸気通路28内に設けられたスロット
ルバルブ29の開度(スロットル開度)TAがアクセル
ペダル(図示しない)の操作に基づき調整されることに
より、同吸気通路28を通じてエンジン27の各気筒へ
吸入される空気量(吸気量)が調整される。そして、各
気筒へ供給されたこれら燃料と空気との混合気が燃焼さ
れることにより、エンジン27のクランクシャフト(図
示しない)が回転され、エンジン27に動力が得られ
る。
【0028】スロットルバルブ29の近傍に設けられた
スロットルセンサ45は、同バルブ29の開度TAを検
出し、その大きさに応じた信号を出力する。このセンサ
45は周知のアイドルスイッチ(図示しない)を内蔵す
る。このスイッチは、バルブ29が全閉となったときに
「オン」され、全閉であることを示すアイドル信号ID
Lを出力する。デリバリパイプ25に設けられた燃圧セ
ンサ46は、各インジェクタ26へ圧送される燃料の圧
力、即ちデリバリパイプ25の中の燃料圧力PFを検出
し、その大きさに応じた信号を出力する。
【0029】また、エンジン27に設けられた回転速度
センサ47はクランクシャフト(図示しない)の回転速
度、即ちエンジン回転速度NEに相当する値を検出し、
その値の大きさに応じた信号を出力する。
【0030】また、このセンサ47は、クランクシャフ
トの回転位相に同期したかたちで所定角度毎にクランク
シャフトの回転を断続的に検出し、その検出結果をパル
ス信号として連続的に出力する。
【0031】また、エンジン27に設けられた水温セン
サ48は、エンジン27の内部を流れる冷却水の温度
(冷却水温度)THWを検出し、その大きさに応じた信
号を出力する。
【0032】また、吸気通路28に設けられた吸気圧セ
ンサ49は、同通路28における吸気圧力PMを検出
し、その大きさに応じた信号を出力する。また、燃料計
44はポンプ12のストレーナ39上方に設けられ、第
1の貯留室19内(正確にはサブタンク16内)の燃料
の液位FL、即ち燃料残量を検出し、その大きさに応じ
た信号を出力する。同燃料計44は、フロート36を有
するアーム37と、同アーム37の角度に対応して電気
抵抗が変化する可変抵抗38とを備える。フロート36
はポンプ12のストレーナ39付近に配置されているた
め、燃料を吸引するストレーナ39付近の液位が検出さ
れる。フロート36は第1の貯留室19内の燃料の液位
FLに対応してその位置(高さ)が変動し、これに伴い
アーム37の角度が変化する。そして、可変抵抗38は
同アーム37の角度に応じてその抵抗値が変わる。この
可変抵抗38の抵抗値に基づき、第1の貯留室19内の
燃料の液位FLが検出される。これら各センサ44〜4
9によってエンジン27の運転状態が検出される。
【0033】電子制御装置(ECU)50は、入力信号
処理回路、メモリ、演算回路及び出力信号処理回路等を
有して構成されている。ECU50には前述した各種セ
ンサ44〜49、インジェクタ26、駆動回路40及び
バッテリ41が接続されている。ECU50は前述した
各種センサ44〜49から出力される信号を入力する。
ECU50はこれら入力信号に基づき、燃料噴射制御及
び燃料供給制御を実行するために、ポンプ12、各イン
ジェクタ26及び駆動回路40を制御する。
【0034】ここで、燃料噴射制御とは、エンジン27
の運転状態に応じて各インジェクタ26の開弁時間を制
御することにより、各インジェクタ26から各気筒へ噴
射される燃料量を制御することである。
【0035】また、燃料供給制御とは、エンジン27の
運転状態に応じて駆動回路40を制御し、ポンプ12を
制御することにより、ポンプ12から吐出される燃料量
を制御し、もって各インジェクタ26へ供給される燃料
圧力PFを調整することである。
【0036】図2は燃料噴射制御の処理内容に関する
「燃料噴射制御ルーチン」を示すフローチャートであ
る。ECU50は、エンジン27の運転時に本ルーチン
を所定期間毎に周期的に実行する。
【0037】ステップ100において、ECU50は各
種センサ45,47〜49により検出されるエンジン2
7の運転状態を反映した各種パラメータIDL,NE,
THW,PMに係る値を入力値として読み込む。
【0038】ステップ110において、ECU50はエ
ンジン27が減速運転状態にあるか否かを判断する。E
CU50は、この判断をアイドル信号IDLに基づき行
う。ここで、スロットルバルブ29が全閉状態となり、
エンジン27が減速運転状態にある場合、ECU50は
処理をステップ120へ移行する。スロットルバルブ2
9が開かれ、エンジン27が減速運転状態にない場合、
ECU50は処理をステップ140へ移行する。
【0039】エンジン27の減速運転時には、ステップ
120において、ECU50はエンジン27の各気筒に
対する燃料噴射を強制的に中止するために、即ち燃料カ
ットを行うために、各インジェクタ26を強制的に閉弁
する。
【0040】ステップ130において、ECU50は、
燃料カットが実行されていることを示すために燃料カッ
トフラグXFCを「1」に設定し、その後の処理を一旦
終了する。
【0041】エンジン27が減速運転状態にない場合、
ステップ140において、ECU50は、燃料カットが
実行されていないことを示すために燃料カットフラグX
FCを「0」に設定する。
【0042】ステップ150において、ECU50はエ
ンジン回転速度NE及び吸気圧力PMの値に基づいて基
本噴射量TAUbの値を算出する。この基本噴射量TA
Ubは、時間を単位とする値である。ECU50はこの
基本噴射量TAUbの値を、基本噴射量TAUb、エン
ジン回転速度NE及び吸気圧力PMをパラメータとして
予め定められた関数データを参照して算出する。
【0043】ステップ160において、ECU50は冷
却水温度THWの値に基づいて温度補正係数KTHの値
を算出する。ECU50はこの温度補正係数KTHの値
を、温度補正係数KTH及び冷却水温度THWをパラメ
ータとして予め定められた関数データを参照して算出す
る。
【0044】ステップ170において、ECU50は基
本噴射量TAUbの値に温度補正係数KTHを乗算する
ことにより、最終的な燃料噴射量TAUの値を算出す
る。この燃料噴射量TAUは、時間を単位とする値であ
り、インジェクタ26の開弁時間を決定する値である。
【0045】ステップ180において、ECU50は、
各気筒毎に燃料を噴射すべきタイミングが到来したか否
かを判断する。ECU50は、この噴射タイミングの到
来を、エンジン回転速度NEに係るパルス信号に基づい
て判断する。
【0046】噴射タイミングが到来したとき、ステップ
190において、ECU50は算出された燃料噴射量T
AUの値に基づき各インジェクタ26を所要時間だけ開
弁することにより、燃料噴射を実行する。この処理を終
了した後、ECU50はその後の処理を一旦終了する。
即ち、この実施形態で、上記「燃料噴射制御ルーチン」
は、インジェクタ26の開弁時間を制御するための手段
に相当する。
【0047】図3は、燃料供給制御の処理内容に関する
「燃料供給制御ルーチン」を示すフローチャートであ
る。ECU50は、エンジン27の運転時に本ルーチン
を所定期間毎に周期的に実行する。
【0048】ステップ200において、ECU50は各
種センサ44,46,47,49により検出される各種
パラメータFL,PF,NE,PMに係る値を入力値と
して読み込む。併せて、ECU50は、前述した「燃料
噴射制御ルーチン」において設定された燃料カットフラ
グXFCの値を読み出す。
【0049】ステップ210において、ECU50はエ
ンジン回転速度NE及び吸気圧力PMの値に基づき、エ
ンジン27にて要求される燃料量(要求燃料量)QFを
算出する。ECU50はこの要求燃料量QFを、要求燃
料量QF、エンジン回転速度NE及び吸気圧力PMをパ
ラメータとして予め定められた関数データを参照して算
出する。
【0050】ステップ220において、ECU50は燃
料カットフラグXFCが「1」であるか否かを判断す
る。このフラグXFCが「1」である場合、燃料カット
が行われており、エンジン27が減速運転状態にあるこ
とからECU50は処理をステップ222へ移行する。
これに対して、フラグXFCが「0」である場合、燃料
噴射が行われていることから、ECU50は処理をステ
ップ230へ移行する。
【0051】ステップ222において、燃料カットが行
われてエンジン27が減速運転状態にあることから、E
CU50はポンプ12を停止し、ポンプ12による燃料
の吸引及び吐出を停止させる。
【0052】ステップ220から移行してステップ23
0において、ECU50は、燃料計44により検出され
る液位FLが所定値FL1よりも低いか否かを判断す
る。この所定値FL1は、ポンプ12が燃料の吸い込み
不良を起こすおそれがあるか否かを判断するための基準
値である。液位FLが所定値FL1以上である場合、第
1の貯留室19内には充分な量の燃料が貯留されている
こととなり、ECU50はその後の処理をステップ24
0へ移行する。これに対して、液位FLが所定値FL1
よりも低い場合、第1の貯留室19内に貯留される燃料
量が不足していることとなり、ECU50はその後の処
理をステップ250へ移行する。
【0053】ステップ230から移行してステップ24
0において、ECU50は関数データ(マップA)を用
いて要求燃料量QFに基づき目標燃料圧力TPFを算出
する。マップAは後述するように図4に示すグラフで表
される。
【0054】一方、ステップ230から移行してステッ
プ250において、ECU50は関数データ(マップ
B)を用いて要求燃料量QFに基づき目標燃料圧力TP
Fを算出する。後述するように、図6に示すマップBは
図4のマップAを目標燃料圧力TPFが増加する方向へ
シフト補正したグラフである。
【0055】ステップ260において、ECU50は、
算出された目標燃料圧力TPFに基づき、ポンプ12を
駆動するためのデューティー比DTを算出する。このデ
ューティー比DTは0〜100%の値を取り得る。
【0056】ステップ270において、ECU50は、
算出されたデューティー比DTに基づきポンプ12を駆
動する。このとき、デューティー比DTが大きくなるに
従ってポンプ12の駆動力は高まり、結果的に同ポンプ
12が吐出する燃料量も増大するようになる。
【0057】ステップ280において、ECU50は、
検出される実際の燃料圧力PFの値が算出される目標燃
料圧力TPFと同じであるか否かを判断する。両者P
F,TPFが同じ場合、ECU50はその後の処理を一
旦終了する。両者PF,TPFが異なる場合、ECU5
0は処理をステップ290へ移行する。
【0058】ステップ290において、ECU50は実
際の燃料圧力PFの値が目標燃料圧力TPFよりも大き
いか否かを判断する。燃料圧力PFが目標燃料圧力TP
Fよりも小さい場合、ステップ300において、ECU
50は駆動回路40を制御してポンプ12から吐出され
る燃料量を増大させる。その後、ECU50は処理をス
テップ280へ戻る。
【0059】ステップ290において、燃料圧力PFが
目標燃料圧力TPFよりも大きい場合、ステップ310
において、ECU50は駆動回路40を制御してポンプ
12から吐出される燃料量を低減させる。その後、EC
U50は処理をステップ280へ戻る。即ち、ステップ
280〜310において、ECU50は実際の燃料圧力
PFの値が算出された目標燃料圧力TPFと一致するよ
うにポンプ12から吐出される燃料量を制御する。この
「燃料供給制御ルーチン」はエンジン27の運転状態に
基づきポンプ12を制御するための手段に相当する。
【0060】ここで、上記目標燃料圧力TPFの算出態
様について説明する。同装置にあっては上述のように、
目標燃料圧力TPFを算出するに当たり、検出される液
位FLに対応して異なる2つのマップA,Bが使用され
る。
【0061】まず、液位FLが所定値FL1以上である
場合、第1の貯留室19内には充分な量の燃料が貯留さ
れていることから、ECU50は、図4に示すマップA
を用いて要求燃料量QFに対応した目標燃料圧力TPF
を算出する。この所定値FL1は、ポンプ12が確実に
燃料を吸引及び吐出することができること、即ちエンジ
ン27のあらゆる運転状態においてポンプ12が吸い込
み不良を起こさないことを保証する基準値である。
【0062】図4に示すように、マップAは目標燃料圧
力TPFは要求燃料量QFが所定値QF0未満では所定
値TPF0で一定となり、所定値QF0以上では目標燃
料圧力TPFは要求燃料量QFに比例している。
【0063】また、要求燃料量QFが所定値QF1であ
るとき、目標燃料圧力TPFは所定値TPF1で一定に
保たれる。実際の燃料圧力PFがこの所定値TPF1と
なることにより、リリーフバルブ14が開作動し、リリ
ーフ通路13に燃料が流れるようになる。このとき、燃
料がジェットポンプ15を流れることにより、同ジェッ
トポンプ15のジェット部34には前述したように負圧
が生じる。この負圧の吸引力により、第2の貯留室20
内の燃料は連通路31を介して吸引され、ジェットポン
プ15の吐出ポート33からサブタンク16へ移送され
る。
【0064】図5は、上記マップAが選択された条件の
もとでの要求燃料流量QFに対するジェットポンプ15
の移送流量を示す。同図5において、破線で示される直
線はエンジン27にて実際に消費される燃料量である。
エンジン27の要求燃料量QFが所定値QF1である時
には、燃料圧力TPFが上記所定値TPF1となること
から、リリーフ通路13が開かれて、図5に実践にて示
す態様で、ジェットポンプ15による燃料の移送が行わ
れる。
【0065】このように、エンジン27の要求燃料量Q
Fが所定値QF1よりも大きい状態では、サブタンク1
6内の燃料がエンジン27で短期間に消費されるため、
上記ジェットポンプ15によって、第2の貯留室20内
の燃料をサブタンク16へ移送し、サブタンク16内の
燃料残量を増加させる。これにより、サブタンク16内
には充分な量の燃料が貯留されることとなり、エンジン
27に対して確実に燃料が供給される。
【0066】これに対して、液位FLが所定値FL1よ
りも低い場合には、第1の貯留室19内に貯留される燃
料量が不足していることが考えられるため、ECU50
は図6に示すマップBを用いて要求燃料量QFに基づく
目標燃料圧力TPFを算出する。
【0067】図6に示すように、マップBは、例えばエ
ンジン27のアイドリング時のように負荷が小さな状態
であっても、目標燃料圧力TPFの値は常に上記所定値
TPF1よりも大きくなるように設定されている。この
ようにマップBにあっては、目標燃料圧力TPFが図4
のマップAよりも相対的に高く設定されているため、ポ
ンプ12の駆動力は相対的に高められ、同ポンプ12に
よる燃料吐出量も相対的に増量補正されることとなる。
そしてこの場合、エンジン27の要求燃料量QFに拘わ
らず、常にリリーフバルブ14は開状態に保たれること
から、燃料がリリーフ通路13へ供給され、ジェットポ
ンプ15が作動される。
【0068】その結果、図7に、先の図5との対応のも
とに要求燃料流量QFに対する同ジェットポンプ15の
移送流量を示すように、第2の貯留室20内の燃料は、
常にサブタンク16へ移送されることとなり、第1の貯
留室19内の液位FLは迅速に所定値FL1以上となっ
て充分な量の燃料が確保されるようになる。
【0069】従って、車輌の旋回時等にタンク11内の
燃料が偏り、局所的に液位FLが所定値FL1よりも低
くなるような場合であっても、第2の貯留室20内に燃
料が残ってさえいればその燃料が第1の貯留室19へ移
送され、ポンプ12が吸い込み不良等を起こすこともな
くなる。即ち、この場合も、エンジン27に対して確実
に燃料を供給することができる。
【0070】同装置にあってはこのように、燃料の移送
に際して第1の貯留室19内の燃料の液位FL、即ちエ
ンジン27が消費する側の貯留室の燃料残量(液位)が
直接反映されている。特に、燃料の吸引が行われるスト
レーナ39付近の液位FLを燃料計44により検出して
いる。このため、確実に液位FLの減少を判断でき、第
1の貯留室19に充分な燃料量が確保されるように燃料
の移送を実行することができる。このため、エンジン2
7の運転状態に拘わらず第1の貯留室19内に充分な量
の燃料を確保することができ、燃料不足を確実に防止す
ることができる。
【0071】また、サブタンク16の下部に形成された
連通孔35は、小さな孔であり、燃料の通過性が低くな
っているため、サブタンク16内の燃料が急激に減少す
る場合、サブタンク16の内側と外側では液位FLに差
が生じることがある。この実施形態では、サブタンク1
6内の燃料の液位FLに基づいて、サブタンク16への
燃料の移送を行っているため、そのような状態であって
もポンプ12に燃料不足が生じることを防止することが
できる。
【0072】また、燃料カット時には、ポンプ12を停
止させる際のポンプ12の応答遅れが原因となり、燃料
圧力PFが高くなる傾向にある。即ち、インジェクタ2
6が強制的に閉弁された後であっても、ポンプ12のイ
ンペラは即座に停止しないためである。ところが、この
実施形態では、燃料圧力PFが上昇してもこの燃料圧力
PFが所定値TPF1となることにより、リリーフバル
ブ14が作動してリリーフ通路13が開かれる。従っ
て、燃料の一部がリリーフ通路13へ流れることによ
り、燃料圧力PFは所定値PF1に保たれ、燃料圧力P
Fの過剰な上昇が抑制される。
【0073】また、この実施形態では、燃料カット中で
あっても、リリーフバルブ14が開弁することにより、
燃料の流れ出る経路が形成され、ポンプ12の駆動に基
づいて燃料圧力PFを調節することができる。従って、
燃料カットの前後における空燃比を制御することがで
き、エミッションを低減することができるとともに、ド
ライバビリティを向上することができる。
【0074】また、この実施形態において、燃料供給制
御に当たって、目標燃料圧力TPFは、エンジン回転速
度NE及び吸気圧力PMの値に対応して図8の関数デー
タとしても表される。
【0075】図8に示すように、上記関数データは2つ
のモード(LO,HI)に別れている。更に、LOモー
ドでは、検出される液位FLに対応した2つのモード
(LO1,LO2)に別れている。LO1及びLO2モ
ードは共にエンジン27の負荷が比較的小さい運転条件
において選択される。詳しくは、LO1モードは、検出
される液位FLが所定値FL1以上であるときに選択さ
れ、このモードではリリーフバルブ14を開作動させる
ための所定値TPF1以下の目標燃料圧力TPFが設定
されている。LO2モードは、検出される液位FLが所
定値FL1よりも低いときに選択され、このモードでは
リリーフバルブ14を開作動させるための所定値TPF
1よりも大きな目標燃料圧力TPFが設定されている。
【0076】これに対して、HIモードはエンジン27
の負荷が比較的大きな運転条件において選択され、所定
値TPF1以上の目標燃料圧力TPFが設定されてい
る。例えば、エンジン27の始動時及び高負荷運転時に
はこのモードが選択される。
【0077】以上のように、目標燃料圧力TPFが上記
3つの範囲を有するモードにおいて設定される。図6及
び図7には、目標燃料圧力TPFの各モードの範囲が示
されている。
【0078】また、第1の貯留室19内に充分な量の燃
料が貯留されている場合、エンジン27のアイドリング
時にはLO1モードとなり、燃料圧力PFを低くしてい
るため、ポンプ12の消費電力を低減することができる
とともに、ポンプ12から発生する作動音を低減するこ
とができる。
【0079】また、この実施形態では、リリーフバルブ
14が閉ざされた状態では、ジェットポンプ15が作動
せず、またタンク11内へ戻される燃料もないため、タ
ンク11内の燃料流騒音をほぼ「ゼロ」とすることがで
きる。
【0080】また、この実施形態では、リリーフバルブ
14は燃料圧力PFが所定値PF1以上において開弁す
るとしたが、リリーフバルブ14のスプリング18の付
勢力を変えることにより、燃料圧力PFの任意の値に対
応してリリーフバルブ14を開弁させることができる。
【0081】また、この実施形態では、図5及び図7に
示すように、同一のエンジン要求流量QFにおいて、ジ
ェットポンプ15により移送される燃料量は、エンジン
27で消費される燃料量よりも常に多くなるように設定
されている。従って、エンジン27の燃料消費量が比較
的多い運転状態であっても、常時サブタンク16内には
燃料が確保されるようになっている。
【0082】また、燃料カット中及びエンジン27が消
費する燃料量が少ない時には、ポンプ12が吐出する燃
料量が少ないため、燃料によるポンプ12の冷却が不足
してポンプ12は発熱する傾向にある。この実施形態で
は、このような場合には、ポンプ12の駆動力を制御
し、一時的に燃料圧力PFを所定値PF1よりも高くす
ることによって、ポンプ12を冷却することができる。
【0083】また、この実施形態では、ポンプ12のイ
ンペラ(図示しない)の回転による摩擦に伴い微小なゴ
ミが生じ、そのゴミがポンプ12に貯まることがある
が、ポンプ12の吐出量を増大させることにより、その
ようなゴミをポンプ12から吐出し、フィルタ24にて
捕捉することができる。
【0084】尚、この発明は次のような更に別の実施形
態に具体化することもできる。以下の各実施形態でも、
前記実施形態と同等の作用及び効果を得ることができ
る。 (1)上記実施形態では、1つの燃料タンク11が鞍形
であり、2つの貯留室19,20を含む。これに対し
て、互いに離間した複数の燃料タンクを使用してもよ
い。例えば、2つの燃料タンクが使用される場合、一方
の燃料タンクに燃料ポンプ及びジェットポンプを設ける
とともに、他方の燃料タンクにジェットポンプへ連通す
る連通路を開口する。
【0085】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、車輌の
旋回時等に燃料が偏り、液位が局所的に低くなるような
状況であっても、ポンプが配設されている特定の貯留室
に充分な燃料量が確保されるよう他の貯留室から燃料の
移送が行われる。このため、複数の貯留室の燃料を全て
効率よく内燃機関に供給することができる。
【0086】請求項2に記載の発明によれば、ポンプの
燃料吸引ポート付近の液位が検出され、その検出結果に
基づいて上述した燃料の移送が行われる。従って、燃料
の移送を行うか否かの判断をより正確に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】燃料供給制御装置の構成を示す構成図。
【図2】「燃料噴射制御ルーチン」を示すフローチャー
ト。
【図3】「燃料供給制御ルーチン」を示すフローチャー
ト。
【図4】要求燃料量及び目標燃料圧力の関係を示すグラ
フ。
【図5】要求燃料量及び移送流量の関係を示すグラフ。
【図6】要求燃料量及び目標燃料圧力の関係を示すグラ
フ。
【図7】要求燃料量及び移送流量の関係を示すグラフ。
【図8】回転速度、吸気圧力及び燃料圧力の関係を示す
関数データ。
【図9】従来の燃料供給制御装置の一例を示す構成図。
【符号の説明】
11…燃料タンク、12…燃料ポンプ、13…リリーフ
通路、14…リリーフバルブ、34…ジェット部、16
…サブタンク、27…内燃機関としてのガソリンエンジ
ン、50…電子制御装置(ECU)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02M 55/00 F02M 55/00 B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の貯留室からなるタンクのうちの特
    定の1つの貯留室に配置されたポンプの駆動力を制御し
    て内燃機関に供給する燃料圧力を同機関の運転状態に応
    じて調整する燃料供給制御装置であって、 前記特定の貯留室において前記ポンプから吐出される燃
    料の一部を同特定の貯留室へ還流する還流通路と、 前記還流通路に設けられ、同還流通路を流れる燃料の作
    用力に基づき前記特定の貯留室以外の貯留室の中の燃料
    を前記特定の貯留室へ移送する移送手段と、 前記還流通路の前記移送手段上流に設けられ、前記内燃
    機関に供給される燃料圧力が所定値以上のとき同還流通
    路を開放し、それ以外のとき同還流通路を閉塞する開閉
    手段と、 前記特定の貯留室内の燃料の液位を検出する液位検出手
    段と、 前記液位検出手段により検出される液位が所定値以下の
    とき、前記ポンプの駆動力を高めて同ポンプによる燃料
    吐出量を増量補正する補正手段とを備えることを特徴と
    する内燃機関の燃料供給制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の燃料供給制御装置にお
    いて、前記液位検出手段は、前記ポンプの燃料吸引ポー
    ト付近の液位を検出することを特徴とする燃料供給制御
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008190512A (ja) * 2007-02-08 2008-08-21 Aisan Ind Co Ltd 燃料供給装置
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JP2016053334A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 内燃機関の燃料供給圧制御装置

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