JPH10122059A - Egrバルブの制御装置 - Google Patents

Egrバルブの制御装置

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JPH10122059A
JPH10122059A JP8283576A JP28357696A JPH10122059A JP H10122059 A JPH10122059 A JP H10122059A JP 8283576 A JP8283576 A JP 8283576A JP 28357696 A JP28357696 A JP 28357696A JP H10122059 A JPH10122059 A JP H10122059A
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JP
Japan
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egr valve
motor
motor torque
valve
opening
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JP8283576A
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English (en)
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Osamu Fujita
治 藤田
Yoshiyuki Kobayashi
喜幸 小林
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 EGRバルブの開度を高い分解能をもって高
精度に制御することができるEGRバルブの制御装置を
提供すること。 【解決手段】 付勢手段によってバルブの閉方向に所定
のリターントルクが付与され、かつ直流モータ20の一
方向の通電によってバルブの開方向に可変のモータトル
クが付与され、それらのトルクバランスにより開閉され
るEGRバルブの制御装置であって、EGRバルブの目
標開閉位置に応じたモータトルクを発生させるように直
流モータ20をオープンループにより制御するオープン
ループ制御部65と、EGRバルブの目標開閉位置に対
応する入力データとEGRバルブの現開閉位置の検出デ
ータとの偏差に基づいて、直流モータ20をフィードバ
ック制御するためのPID制御系を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガスの再循環
系中に備わるEGR(Exhaust GasReci
rculation)バルブの制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のEGRバルブの制御装置
は、例えば、ハイブリッドPM型4相などのステッピン
グモータによってEGRバルブを開閉制御するようにな
っており、そのステッピングモータをステップ角単位で
オープンループ制御することにより、EGRバルブの開
度が調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ステッピングモータを用いた従来の制御装置は、ステッ
ピングモータのステップ角単位でしかEGRバルブの開
度を制御することができないため、EGRバルブの調整
開度の分解能に限界があった。さらに、ステッピングモ
ータのオープン制御においては、脱調現象が生じること
があるため応答性にも限界があり、また一度脱調した場
合には、制御量に誤差が発生したままとなるため信頼性
が悪化するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、EGRバルブの開度を高
い分解能をもって高精度に制御することができるEGR
バルブの制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
のEGRバルブの制御装置は、付勢手段によってEGR
バルブの開閉方向の一方向に所定のリターントルクが付
与され、かつ直流モータの一方向の通電によってEGR
バルブの開閉方向の他方向に可変のモータトルクが付与
され、それらのトルクバランスにより開閉されるEGR
バルブの制御装置であって、前記EGRバルブの目標開
閉位置に応じたモータトルクを発生させるように前記直
流モータをオープンループにより制御するオープンルー
プ制御系と、前記EGRバルブの目標開閉位置に対応す
る入力データと前記EGRバルブの現開閉位置の検出デ
ータとの偏差に基づいて、前記直流モータをフィードバ
ック制御するフィードバック制御系とを備えたことを特
徴とする。
【0006】請求項2に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、請求項1において、前記オープンループ制
御系は、前記EGRバルブを目標開閉位置まで開動させ
るときと閉動させるときにおいて、モータトルクを異な
らせるように前記直流モータを制御することを特徴とす
る。
【0007】請求項3に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、請求項1において、前記オープンループ制
御系は、前記EGRバルブを目標開閉位置まで開動させ
るときに、モータトルク増大時における前記EGRバル
ブの作動特性に基づいて前記EGRバルブの目標開閉位
置に応じたモータトルクを発生させ、前記EGRバルブ
を目標開閉位置まで閉動させるときに、モータトルク減
少時における前記EGRバルブの作動特性に基づいて前
記EGRバルブの目標開閉位置に応じたモータトルクを
発生させることを特徴とする。
【0008】請求項4に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、請求項3において、モータトルク増大時お
よびモータトルク減少時における前記EGRバルブの作
動特性を学習により求める学習機能部を備えたことを特
徴とする。
【0009】請求項5に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、請求項1において、前記オープンループ制
御系は、前記モータトルク増大時における前記EGRバ
ルブの作動特性と前記モータトルク減少時における前記
EGRバルブの作動特性から求めた中間作動特性に基づ
いて、前記EGRバルブの目標開閉位置に応じたモータ
トルクを発生させることを特徴とする。
【0010】請求項6に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、請求項5において、モータトルク増大時お
よびモータトルク減少時における前記EGRバルブの作
動特性と前記中間作動特性を学習により求める学習機能
部を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項7に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、請求項1から6のいずれかにおいて、前記
フィードバック制御系は前記直流モータをPID制御す
るものであることを特徴とする。
【0012】請求項8に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、請求項1から7のいずれかにおいて、前記
オープンループ制御系および前記フィードバック制御系
は、前記直流モータをチョッパ制御するものであること
を特徴とする。
【0013】請求項9に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、請求項1から8のいずれかにおいて、前記
フィードバック制御系は、前記直流モータの他方向の通
電によって前記EGRバルブの開閉方向の一方向にも可
変のモータトルクを付与可能であることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、EGRバルブの開閉制
御のために、直流モータを用いた特定の駆動方式を採用
することを前提としている。そこで、本発明の実施形態
の説明に先立ち、その直流モータを用いた駆動方式につ
いて説明する。
【0015】(直流モータを用いた駆動方式)EGRバ
ルブの開度をDCサーボモータ方式によりフィードバッ
ク制御する場合、摺動抵抗式のようなポジションセンサ
を用いてEGRバルブの開度を連続的に検知してフィー
ドバックすることにより、直流モータの発生トルクを連
続的に制御して、EGRバルブの調整開度の分解能を理
論上無限に小さくすることができる。また、直流モータ
は、ステッピングモータのような脱調現象による制御誤
差が発生せず、その分、ステッピングモータを用いた場
合に比して応答性を上げることができ、信頼性も向上す
る。
【0016】本発明は、このような直流モータを用い、
EGRバルブの駆動方式としていわゆるトルクバランス
方式を採用した。
【0017】このトルクバランス方式は、EGRバルブ
に対し、付勢手段としてのスプリングによって閉方向
(または開方向)に所定のリターントルクを付与し、か
つ直流モータの一方向の通電によって開方向(または閉
方向)に可変のモータトルクを付与し、それらのトルク
バランスにより開閉制御しようとするものである。この
ような駆動方式の場合、EGRバルブには、常にリター
ントルクが付与されることになるため、図7のようなフ
リクションによるヒステリシスを持ったラインA、Bの
傾きやシフト量が変化することになる。ここで、ライン
Aはモータトルクを増大させてEGRバルブを開くとき
の作動特性、ラインBはモータトルクを減少させてEG
Rバルブを閉じるときの作動特性であり、リターントル
クを付与するスプリングのばね定数によりラインA、B
の傾きが変化し、そのセットトルクの大きさによりライ
ンA、Bが図7中の左右にシフトする。
【0018】いま、このような作動特性のEGRバルブ
を制御するために、単に、EGRバルブの目標開閉位置
に対応する入力データとEGRバルブの現開閉位置の検
出データとの偏差に基づいて、直流モータをPID(比
例、積分、微分)制御する方法を採用した場合を想定す
る。この場合には、図7のような作動特性との関連か
ら、EGRバルブを目標開閉位置に安定させることが難
しくなる。
【0019】すなわち、モータトルクを増大させてEG
Rバルブを目標開閉位置まで開かせるためには、図7の
作動特性を考慮し、ラインA上に沿った制御を実行すべ
くP(比例)ゲインとI(積分)ゲインを増加させなけ
ればならない。しかし、このような設定下において、P
ID制御によってモータトルクを増大させた場合には、
EGRバルブが目標開閉位置まで開くやいなやEGRバ
ルブの開閉位置の偏差が“0”となって、P成分が
“0”、I成分がクリアされ、リターントルクによって
EGRバルブが閉じ始めてしまう。それが閉じ始めた初
期の段階(小偏差時)では、P、I成分が共に小さいた
め、モータトルクがリターントルクに打ち勝つことがで
きず、偏差が大きくなる。その後、偏差がある程度大き
くなってモータトルクとリターントルクが釣り合ったと
しても、直流モータのイナーシャのためにEGRバルブ
の閉じ動作は急停止できず、直ちにEGRバルブを開き
動作させることができない。仮に、小偏差時においても
比較的大きなモータトルクを発生させるようにゲインを
大きくした場合には、図8のようにオーバーシュートと
アンダーシュートの増加を招く悪循環に陥ってしまう。
【0020】本発明は、このような事情を考慮し、直流
モータを用いたいわゆるトルクバランスの駆動方式の利
点を生かしつつ、EGRバルブの制御の安定化を実現し
ようとするものである。以下、本発明の実施形態につい
て説明する。
【0021】(第1の実施形態)図1から図4は、本発
明の第1の実施形態を説明するための図である。まず、
EGRバルブの構成を図1により説明する。
【0022】図1において1は、排気ガスの再循環系中
に介在する排ガス通路が内部に形成されたバルブボディ
であり、バルブ11が図のように上動してシート12に
接することによって排気ガス通路が閉じられ、バルブ1
1が下動してシート12から離れることによって排気ガ
ス通路が開かれる。2は直流モータ20を内蔵するモー
タケースである。モータ20において、21はコイル2
2が巻回されたロータ、23はマグネット24を備えた
ヨークであり、ロータ21の上端部は、スライドボール
25とロータシャフト26によってモータケース2に回
転自在に支持され、ロータ21の下端部は、ベアリング
27によってバルブボディ1に回転自在に支持されてい
る。ロータ21の上端にはコミュテータ28が取り付け
られ、ブラシスプリング29によってモータケース2側
のモータブラシ30がコミュテータ28に押し付けられ
ている。
【0023】40は、ロータ21の回動位置を検出する
ためのポジションセンサであり、本例の場合は、ロータ
21の回動位置に応じて抵抗値が変化する形式となって
いる。このポジションセンサ40とモータブラシ30
は、コネクター端子3によって後述する制御装置に接続
される。
【0024】ロータ21の内部にはモータシャフト31
が螺合されており、そのモータシャフト31は、ボディ
1側のガイドブッシュ13によって回り止めされてい
る。したがって、ロータ21の回動量に応じてモータシ
ャフト31が上下動することになる。モータシャフト3
1の下端にはシャフト14が連結されており、そのシャ
フト14の中間部は、ガイドシール15とガイドプレー
ト16によってバルブボディ1に上下動自在にガイドさ
れ、またシャフト14の下端にはバルブ11が取り付け
られている。17はガイドシールカバーである。モータ
シャフト14の上端に取り付けられたスプリングシート
18とガイドプレート16との間には、シャフト14を
上方つまりバルブ11の閉動方向に付勢するためのスプ
リング19が介在されている。
【0025】このように構成されたEGRバルブは、前
述したようなトルクバランス方式により駆動される。
【0026】すなわち、EGRバルブに対し、付勢手段
としてのスプリング19によってバルブ11の閉動方向
に所定のリターントルクを付与し、かつ直流モータ20
の一方向の通電によってバルブ11の開動方向に可変の
モータトルクを付与し、それらのトルクバランスにより
バルブ11が開閉制御される。このような駆動方式の場
合、EGRバルブには、常にリターントルクが付与され
ることになるため、図5のようなフリクションによるヒ
ステリシスを持ったラインA、Bの傾きやシフト量が変
化することになる。図5において、横軸はモータトルク
に対応する後述の駆動デューティー、縦軸はバルブ11
の開閉位置であり、モータトルクを増大させてEGRバ
ルブを開くときはラインAのような作動特性を示し、一
方、モータトルクを減少させてEGRバルブを閉じると
きはのラインBのような作動特性を示し、リターントル
クを付与するスプリング19のばね定数によりライン
A、Bの傾きが変化し、そのセットトルクの大きさによ
りラインA、Bが図5中の左右にシフトする。図5にお
いてはA、Bを傾きKの直線とし、DAをラインAの立
ち上がり時点の駆動デューティー、DBを直線Bの立ち
上がり時点の駆動デューティー、DCを駆動デューティ
ーVA、VBの中間点の駆動デューティー{(VA+V
B)/2}、CをDCから立ち上がる傾きKの仮想の直
線とする。
【0027】図2は、制御装置全体の概略構成図であ
り、マイクロコンピュータ形態の制御部50によってモ
ータ20をチョッパ制御する。すなわち、モータ20に
加える電圧を一定周期でオン、オフさせ、その1周期当
たりのオン時間とオフ時間の比(駆動デューティ)に応
じたPWM信号によりFET(電解効果トランジスタ)
51をスイッチ動作させて、モータ20に加える平均駆
動電圧を制御するようになっている。
【0028】52はバッテリー、53はツェナーダイオ
ード、54はダイオードであり、モータ20に流れる電
流は一方向にのみとされている。55は制御部50とF
ET51との間のインターフェース、56は制御部50
の駆動電圧(5V)を確保するためのレギュレータであ
る。
【0029】制御部50には、クランク角センサ等の運
転状態量センサ57からの検出信号と、ポジションセン
サ40からの検出信号が入力される。58、59はイン
ターフェースである。本例のポジションセンサ40は、
定電圧(5V)が印加される抵抗体41上にて移動する
可動接点部42を備えており、その可動接点部42がロ
ータ21の回動に伴って移動することにより、その可動
接点部42から、ロータ21の回動位置に応じた電圧が
検出信号として出力される。60は、抵抗体41に定電
圧を印加するための電圧供給部である。
【0030】図3は、制御部50によって構成される制
御系を説明するための概略のブロック図である。
【0031】図3において61は、運転状態量センサ5
7の検出信号に基づいてEGRバルブの最適な開閉位置
を求めるための目標位置演算部であり、その目標位置に
対応する電圧(以下、「目標値」という)を出力する。
62は、ポジションセンサ40の検出信号をA/D変換
する変換部であり、EGRバルブの現在の開閉位置に対
応する電圧(以下、「現在値」という)を出力する。こ
れらの目標値と現在値の偏差に基づいて、PID制御量
演算部63が比例成分(P成分)、積分成分(I成
分)、微分成分(D成分)を合わせたPID制御量(電
圧)を演算して出力する。そのPID制御量は、駆動デ
ューティー演算部64によって直流モータ20の駆動デ
ューティー(PID制御用駆動デューティー)に変換さ
れる。その演算部64は、前述した図5のリターントル
クによる作動特性の傾きKを考慮して{(PID制御
量)/K}の補正を加え、リターントルクによる作動特
性の影響を小さくする。
【0032】このようにして、目標値と現在値との偏差
に基づいて直流モータ20をPID制御するフィードバ
ック制御系が構成されている。そのPID制御系からの
駆動デューティーは、後述するオープンループ制御系か
らの駆動デューティーを補うように加算されて直流モー
タ20の駆動デューティーとなるため、それのみで直流
モータ20を制御するフィードバック制御の場合に比し
て、小さい値として出力される。
【0033】65はオープンループ制御部であり、前述
した図5中のラインA、Bのような目標値と駆動デュー
ティーとの関係から、目標値に対応する直流モータ20
の駆動デューティーを演算して出力する。本例の制御部
65は、直流モータ20の回動方向つまりバルブ11の
開閉方向を検知する開動方向検知部66の検知方向に応
じて、異なる駆動デューティーを演算して出力する。す
なわち、バルブ11が開動するときは、前述した図5中
のラインAの関係から目標値に対応する駆動デューティ
ー(開動時のオフセット制御用駆動デューティー)を算
出し、一方、バルブ11が閉動するときは、図5中の直
線Bの関係から目標値に対応する駆動デューティー(閉
動時のオフセット制御用デューティー)を算出する。そ
れらの駆動デューティーを算出する際には、前述した図
5のリターントルクによる作動特性の傾きKと直線Cの
立ち上がり時点の駆動デューティーDCを考慮して、
{(駆動デューティー)/K+DC}の補正を加え、リ
ターントルクによる作動特性の影響を小さくする。検知
部66は、現在値と、それよりも一時刻前の現在値とを
比較し、それらの差がプラスであるかマイナスであるか
によって、直流モータ20の回動方向を検知する。この
ようにして、現在値に応じて直流モータ20を制御する
オープンループ制御系が構成されている。
【0034】フィードバック制御系とオープンループ制
御系のそれぞれからの駆動デューティーは加算されて、
モータ駆動デューティーとして出力(デューティー出
力)される。したがって、オープンループ制御系によっ
て、リターントルク分のモータトルク発生用の駆動電圧
がバルブ11の開閉方向に応じて常に加えられ、それに
よる現在値と目標値との偏差分(オープンループ制御の
過不足分)を補うように、フィードバック制御系がPI
D制御することになる。この結果、バルブ11の開閉方
向の如何に拘わらずフィードバック制御量を比較的小さ
くして、振動の発生が抑制できることになる。
【0035】図4は、制御部50の動作を説明するため
のフローチャートである。
【0036】まず、目標値を現在値を読み込んで偏差を
求め(ステップS1、S2)、その偏差に基づいて演算
部63がPID制御量を演算し(ステップS3)、その
PID制御量をデューティー演算部64がPID制御用
駆動デューティーに変換する(ステップS4)。一方、
オープンループ制御系において、検知部66が直流モー
タ20の回動方向を検知し(ステップS5)、その検知
方向に応じて、制御部65が開動時のオフセット制御用
駆動デューティーまたは閉動時のオフセット制御用駆動
デューティーを算出する(ステップS6、S7)。そし
て、PID制御用駆動デューティーとオフセット制御用
駆動デューティーとを加算してモータ駆動デューティー
とし(ステップS8)、その駆動デューティーによって
直流モータ20を駆動する(ステップS9)。
【0037】(第2の実施形態)オープンループ制御部
65は、前述した図5中の直線Cのような目標値と直流
モータ20の駆動デューティーとの関係から、目標値に
対応するオフセット制御用駆動デューティーを直流モー
タ20の回動方向の如何に拘わらず演算するものであっ
てもよい。つまり、前述したようにラインA、Bの中間
に位置する直線Cをバルブ11の開動時と閉動時のオフ
セット制御用駆動デューティー演算用として共通に利用
してもよい。
【0038】この結果、ラインA、C間および直線B、
C間のトルク差分だけ外乱の影響を受けにくくなり、E
GRバルブを安定的に制御しやすくなる。
【0039】(第3の実施形態)前述した図5のライン
A、B、Cは学習によって取得することができる。
【0040】その取得手順は、まず、目標値と現在値が
所定の単位時間内にほぼ一致する毎に、その時々の目標
値と直流モータ20の駆動デューティーを保存して、1
つの目標値に対して所定数の駆動デューティーのデータ
を取得してから、1つの目標値毎における駆動デューテ
ィーの平均値を1つずつ求める。そして、それらの目標
値毎の平均値からラインA、B、Cの傾きKと立ち上が
り時点の駆動デューティーDA、DB、DCを近似計算
する。このようにして求めたラインA、B、Cに関して
のデータが古くなった場合には、それを求め直して更新
する。
【0041】(第4の実施形態)また、フィードバック
制御系によって、リターントルクと逆方向のモータトル
クを発生させるべく、直流モータ20を一方向にのみ通
電制御するだけではなく、リターントルクと同方向のモ
ータトルクを発生させるべく、直流モータ20を他方向
にも通電制御するようにしてもよい。その場合には、直
流モータ20を一方向に通電制御するときのPID制御
量をプラスとし、それがマイナスとなったときのPID
制御量に応じて直流モータ20を他方向に通電制御すれ
ばよい。このように、リターントルクと同方向のモータ
トルクを発生させることにより、バルブ11の閉動方向
の応答性が向上することになる。
【0042】図6は、このように直流モータ20を双方
向通電する場合における回路構成例の説明図である。本
例の場合は、4組のトランジスタ71、72、73、7
4とダイオード75、76、77、78を組み合わせた
構成とされ、前述した実施形態と同様に直流モータ20
をチョッパ制御するようになっている。すなわち、直流
モータ20を一方向に通電制御するときには、トランジ
スタ71をオンにして、トランジスタ72をPWM信号
によりスイッチ動作させ、また直流モータ20を他方向
に通電制御するときには、トランジスタ73をオンにし
て、トランジスタ74をPWM信号によりスイッチ動作
させる。81、82、83、84は、トランジスタ7
1、72、73、74と制御部50との間のインターフ
ェースである。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
本発明のEGRバルブの制御装置は、付勢手段によるリ
ターントルクと直流モータのモータトルクとのバランス
によりバルブを開閉させるトルクバランス駆動方式を採
用することにより、EGRバルブの開度を高い分解能を
もって高精度に制御することができ、しかもオープンル
ープ制御系とフィードバック制御系の組み合わせによ
り、EGRバルブを安定性良く制御することができる。
【0044】請求項2および3に記載の本発明のEGR
バルブの制御装置は、EGRバルブの開動時と閉動時に
おけるモータトルクを異ならせるように直流モータを制
御することにより、フリクションによるEGRバルブの
作動特性のヒステリシスに対応して、より高精度な制御
を実行することができる。
【0045】請求項4に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、EGRバルブの開動時と閉動時において異
ならせるモータトルクを学習により求めるため、常に最
適なモータトルクを発生させることができる。
【0046】請求項5に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、EGRバルブの作動特性に基づいて、EG
Rバルブの開動時と閉動時に共通するモータトルクを求
めることにより、制御系を簡素化することができる。
【0047】請求項6に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、EGRバルブの開動時と閉動時に共通する
モータトルクを学習により求めるため、常に最適なモー
タトルクを発生することができる。
【0048】請求項7に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、フィードバック制御系としてPID制御系
を採用することにより、より高精度な制御を実行するこ
とができる。
【0049】請求項8に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、直流モータをPWM信号によりチョッパ制
御することができる。
【0050】請求項9に記載の本発明のEGRバルブの
制御装置は、リターントルクと同方向にもモータトルク
を発生させるように直流モータを制御することにより、
リターントルクの付与方向におけるEGRバルブの応答
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に備わるEGRバルブ
の縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における制御部の概略
説明図である。
【図3】図2における制御部のブロック構成図である。
【図4】図2における制御部の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図5】図3のオープンループ制御部における制御用デ
ータの説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における直流モータの
駆動回路の説明図である。
【図7】トルクバランス駆動方式のEGRバルブにおけ
る動作特性の説明図である。
【図8】トルクバランス駆動方式のEGRバルブに対す
る制御例の説明図である。
【符号の説明】
11 バルブ 12 シート 19 スプリング(付勢手段) 20 直流モータ 40 ポジションセンサ 50 制御部 61 目標位置演算部 62 A/D変換部 63 PID制御量演算部 64 駆動デューティー演算部 65 オープンループ制御部 66 開動方向検知部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付勢手段によってEGRバルブの開閉方
    向の一方向に所定のリターントルクが付与され、かつ直
    流モータの一方向の通電によってEGRバルブの開閉方
    向の他方向に可変のモータトルクが付与され、それらの
    トルクバランスにより開閉されるEGRバルブの制御装
    置であって、 前記EGRバルブの目標開閉位置に応じたモータトルク
    を発生させるように前記直流モータをオープンループに
    より制御するオープンループ制御系と、 前記EGRバルブの目標開閉位置に対応する入力データ
    と前記EGRバルブの現開閉位置の検出データとの偏差
    に基づいて、前記直流モータをフィードバック制御する
    フィードバック制御系とを備えたことを特徴とするEG
    Rバルブの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記オープンループ制御系は、前記EG
    Rバルブを目標開閉位置まで開動させるときと閉動させ
    るときにおいて、モータトルクを異ならせるように前記
    直流モータを制御することを特徴とする請求項1に記載
    のEGRバルブの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記オープンループ制御系は、前記EG
    Rバルブを目標開閉位置まで開動させるときに、モータ
    トルク増大時における前記EGRバルブの作動特性に基
    づいて前記EGRバルブの目標開閉位置に応じたモータ
    トルクを発生させ、前記EGRバルブを目標開閉位置ま
    で閉動させるときに、モータトルク減少時における前記
    EGRバルブの作動特性に基づいて前記EGRバルブの
    目標開閉位置に応じたモータトルクを発生させることを
    特徴とする請求項1に記載のEGRバルブの制御装置。
  4. 【請求項4】 モータトルク増大時およびモータトルク
    減少時における前記EGRバルブの作動特性を学習によ
    り求める学習機能部を備えたことを特徴とする請求項3
    に記載のEGRバルブの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記オープンループ制御系は、前記モー
    タトルク増大時における前記EGRバルブの作動特性と
    前記モータトルク減少時における前記EGRバルブの作
    動特性から求めた中間作動特性に基づいて、前記EGR
    バルブの目標開閉位置に応じたモータトルクを発生させ
    ることを特徴とする請求項1に記載のEGRバルブの制
    御装置。
  6. 【請求項6】 モータトルク増大時およびモータトルク
    減少時における前記EGRバルブの作動特性と前記中間
    作動特性を学習により求める学習機能部を備えたことを
    特徴とする請求項5に記載のEGRバルブの制御装置。
  7. 【請求項7】 前記フィードバック制御系は前記直流モ
    ータをPID制御するものであることを特徴とする請求
    項1から6のいずれかに記載のEGRバルブの制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記オープンループ制御系および前記フ
    ィードバック制御系は、前記直流モータをチョッパ制御
    するものであることを特徴とする請求項1から7のいず
    れかに記載のEGRバルブの制御装置。
  9. 【請求項9】 前記フィードバック制御系は、前記直流
    モータの他方向の通電によって前記EGRバルブの開閉
    方向の一方向にも可変のモータトルクを付与可能である
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のE
    GRバルブの制御装置。
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