JP2000234564A - Egrバルブの制御装置 - Google Patents

Egrバルブの制御装置

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JP2000234564A
JP2000234564A JP11033383A JP3338399A JP2000234564A JP 2000234564 A JP2000234564 A JP 2000234564A JP 11033383 A JP11033383 A JP 11033383A JP 3338399 A JP3338399 A JP 3338399A JP 2000234564 A JP2000234564 A JP 2000234564A
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JP
Japan
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motor
egr valve
control system
control
torque
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JP11033383A
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Osamu Fujita
治 藤田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)
  • Control Of Direct Current Motors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 EGRバルブの開度を高い分解能をもって高
精度に制御することができ、しかもEGRバルブの環境
変化などに起因する作動特性の変化に対応して、常に最
適な制御を維持することができるEGRバルブの制御装
置を提供すること。 【解決手段】 付勢手段によるリターントルクと直流モ
ータ20のモータトルクとのバランスによりバルブを開
閉させるトルクバランス駆動方式を採用して、その直流
モータ20をフィードフォワード制御系とフィードバッ
ク制御系との組み合わせによって制御し、さらに、補正
部101は、定常偏差に応じてフィードフォワード制御
系およびフィードバック制御系による操作量を補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガスの再循環
系中に備わるEGR(Exhaust GasReci
rculation)バルブの制御装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のEGRバルブの制御装置
は、例えば、ハイブリッドPM型4相などのステッピン
グモータによってEGRバルブを開閉制御するようにな
っており、そのステッピングモータをステップ角単位で
フィードフォワード制御することにより、EGRバルブ
の開度が調整される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ステッピングモータを用いた従来の制御装置は、ステッ
ピングモータのステップ角単位でしかEGRバルブの開
度を制御することができないため、EGRバルブの調整
開度の分解能に限界があった。さらに、ステッピングモ
ータのオープン制御においては、脱調現象が生じること
があるため応答性にも限界があり、また一度脱調した場
合には、制御量に誤差が発生したままとなるため信頼性
が悪化するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、EGRバルブの開度を高
い分解能をもって高精度に制御することができ、しかも
EGRバルブの環境変化などに起因する作動特性の変化
に対応して、常に最適な制御を維持することができるE
GRバルブの制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
のEGRバルブの制御装置は、付勢手段によってEGR
バルブの開閉方向の一方向に所定のリターントルクが付
与され、かつ直流モータの一方向の通電によってEGR
バルブの開閉方向の他方向に可変のモータトルクが付与
され、それらのトルクバランスにより開閉されるEGR
バルブの制御装置であって、前記EGRバルブの開閉位
置と前記リターントルクとの相関に基づいて、前記EG
Rバルブの目標開閉位置に応じたモータトルクを発生さ
せるように前記直流モータをオープンループにより制御
するフィードフォワード制御系と、前記EGRバルブの
目標開閉位置に対応する入力データと前記EGRバルブ
の現開閉位置の検出データとの偏差に基づいて、前記直
流モータをフィードバック制御するフィードバック制御
系と、前記EGRバルブの開閉位置の定常偏差に応じ
て、前記フィードフォワード制御系または前記フィード
バック制御系の少なくとも一方による前記直流モータの
操作量を補正する補正手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0006】請求項2に記載のEGRバルブの制御装置
は、請求項1において、前記補正手段は、環境温度に応
じて変化する前記リターントルクと前記定常偏差との相
関に基づき、前記定常偏差に応じて、前記フィードフォ
ワード制御系または前記フィードバック制御系の少なく
とも一方による前記直流モータの操作量を補正して温度
補償することを特徴とする。
【0007】請求項3に記載のEGRバルブの制御装置
は、請求項1または2において、前記補正手段は、異な
る時点の複数の前記定常偏差の平均値に応じて、前記フ
ィードフォワード制御系または前記フィードバック制御
系の少なくとも一方による前記直流モータの操作量を補
正することを特徴とする。
【0008】請求項4に記載のEGRバルブの制御装置
は、請求項1から3のいずれかにおいて、前記フィード
バック制御系は、前記直流モータをPID制御すること
を特徴とする。
【0009】請求項5に記載のEGRバルブの制御装置
は、請求項1から4のいずれかにおいて、前記フィード
バック制御系は、前記直流モータをチョッパ制御するこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0011】A.「EGRバルブの構成」 まず、EGRバルブの構成を図1により説明する。
【0012】図1において1は、排気ガスの再循環系中
に介在する排ガス通路が内部に形成されたバルブボディ
であり、バルブ11が図のように上動してシート12に
接することによって排気ガス通路が閉じられ、バルブ1
1が下動してシート12から離れることによって排気ガ
ス通路が開かれる。2は直流モータ20を内蔵するモー
タケースである。モータ20において、21はコイル2
2が巻回されたロータ、23はマグネット24を備えた
ヨークであり、ロータ21の中央には、上下のシャフト
部25A、25Bを結合したロータシャフト25が構成
されている。上側のシャフト部25Aは、ベアリング2
6によってモータケース2に回転自在に支持され、下側
のシャフト部25Bは、ベアリング27によってバルブ
ボディ1に回転自在に支持されている。ロータ21の上
端にはコミュテータ28が取り付けられ、このコミュテ
ータ28に対して、モータケース2側に備えられたモー
タブラシ29がブラシスプリング30によって押し付け
られている。
【0013】40は、ロータ21の回動位置を検出する
ためのポジションセンサであり、本例の場合は、ロータ
21の回動位置に応じて抵抗値が変化する形式となって
いる。すなわち、モータケース2側に取り付けられた抵
抗体41と、ロータシャフト25に取り付けられかつブ
ラシ42を備えたブラシプレート43とを有し、ロータ
21の回動位置に応じて、ブラシ42が抵抗体41上を
摺接するようになっている。このポジションセンサ40
とモータブラシ29は、コネクター端子3によって後述
する制御装置に接続される。
【0014】ロータシャフト25の内部にはモータシャ
フト31が螺合されており、そのモータシャフト31
は、ボディ1側のガイドブッシュ13によって回り止め
されている。したがって、ロータ21の回動量に応じて
モータシャフト31が上下動することになる。また、ロ
ータシャフト25にはストッパープレート31が取り付
けられており、そのストッパープレート31の外周部
と、モータケース2の内周面に形成されたストッパー部
2Aとの当接によって、ロータ21の回動範囲が規制さ
れるようになっている。32は渦巻きばねであり、その
内側端部32Aはストッパープレート31に取り付けら
れ、その外側端部32Bはモータケース2の内側に取り
付けられている。この渦巻きばね32はロータ21を一
方向に付勢し、モータ20が駆動されていないときは、
ストッパープレート31とストッパー部2Aとによって
規制される一方向の回動限位置にロータ21を保持す
る。ロータ21が一方向の回動限位置にあるときは、モ
ータシャフト31が図1のような上方限位置まで移動す
る。ロータ21が他方向に回転駆動されたときは、モー
タシャフト31が下方に移動することになる。
【0015】モータシャフト31の下端は、下端にバル
ブ11が取り付けられたバルブシャフト14の上端と対
向する。そのバルブシャフト14の中間部は、ガイドシ
ール15とガイドプレート16によってバルブボディ1
に上下動自在にガイドされている。17はガイドシール
カバーである。モータシャフト14の上端に取り付けら
れたスプリングシート18とバルブボディ1との間に
は、シャフト14を上方つまりバルブ11の閉動方向に
付勢するためのコイルスプリング19が介在されてい
る。
【0016】B.「駆動方式」 このように構成されたEGRバルブは、いわゆるトルク
バランス方式により駆動される。
【0017】すなわち、EGRバルブに対し、付勢手段
としてのコイルスプリング19によってバルブ11の閉
動方向に所定のリターントルクを付与し、かつ直流モー
タ20の一方向の通電によってバルブ11の開動方向に
可変のモータトルクを付与し、それらのトルクバランス
によりバルブ11が開閉制御される。モータトルクは、
ロータ21の回転量に応じて上下動するモータシャフト
31がバルブシャフト14を下方に押すことによって、
バルブ11に伝達される。このようにモータトルクをバ
ルブ11に伝達する動力伝達系においては、図1のよう
なバルブ11の閉成時に、バルブシャフト14とモータ
シャフト31との間に所定の間隔の遊びSが形成され
る。すなわち、図1のように、コイルスプリング19に
よってバルブ11が閉成位置に保持され、かつ渦巻きば
ね32によって、ロータ21が一方の回動限位置にまで
回動されてモータシャフト31が上方限位置にて保持さ
れているときに、それらのシャフト11、31の対向面
間に遊びSが形成される。
【0018】このようなトルクバランスの駆動方式の場
合は、直流モータ20の発生トルクを連続的に制御し
て、バルブ11の調整開度の分解能を理論上無限に小さ
くすることができる。また直流モータ20は、ステッピ
ングモータのような脱調現象による制御誤差が発生せ
ず、その分、ステッピングモータを用いた場合に比して
応答性を上げることができて、信頼性も向上する。され
らに、動力伝達系中のバルブシャフト14とモータシャ
フト31との間に、所定の間隔の遊びSを形成したとこ
とにより、バルブ11およびシート12などに磨耗が生
じたとしてもバルブ11の完全な閉成が補償されること
になる。遊びSの間隔は、それらの磨耗を考慮して例え
ば0.2mm程度に設定する。
【0019】このような構成のEGRバルブの作動特性
は、図5(a)のようなフリクションによるヒステリシ
スをもつことになる。図5(a)において、横軸は直流
モータ20の駆動デューティー、縦軸は、ロータ21の
回動位置に対応するポジションセンサ40のセンサ出力
(電圧)であり、モータトルクを増大させてEGRバル
ブを開くときはラインAのような作動特性を示し、一
方、モータトルクを減少させてEGRバルブを閉じると
きはのラインBのような作動特性を示す。図5(b)
は、説明の便宜上、図5(a)の縦軸と横軸を逆にした
作動特性図である。この図5(b)においては、A、B
を傾きKSの直線とし、DAをラインAの立ち上がり時
点の駆動デューティー、DBを直線Bの立ち上がり時点
の駆動デューティー、BSを駆動デューティーDA、D
Bの中間点の駆動デューティーつまりBS={(DA+
DB)/2}、CをDAから立ち上がる傾きKSの仮想
の直線とする。
【0020】C.「制御装置」 図2は、制御装置全体の概略構成図であり、マイクロコ
ンピュータ形態の制御部50によってモータ20をチョ
ッパ制御する。すなわち、モータ20に加える電圧を一
定周期でオン、オフさせ、その1周期当たりのオン時間
とオフ時間の比(駆動デューティ)に応じたPWM信号
によりFET(電解効果トランジスタ)51をスイッチ
動作させて、モータ20に加える平均駆動電圧を制御す
るようになっている。
【0021】52はバッテリー、53はツェナーダイオ
ード、54はダイオードであり、モータ20に流れる電
流は一方向にのみとされている。55は制御部50とF
ET51との間のインターフェース、56は制御部50
の駆動電圧(5V)を確保するためのレギュレータであ
る。
【0022】制御部50には、クランク角センサ等の運
転状態量センサ57からの検出信号と、ポジションセン
サ40からの検出信号が入力される。58、59はイン
ターフェースである。本例のポジションセンサ40は、
定電圧(5V)が印加される抵抗体41上にて移動する
可動接点部としてのブラシ42を備えており、そのブラ
シ42がロータ21の回動に伴って移動することによ
り、そのブラシ42から、ロータ21の回動位置に応じ
た電圧が検出信号として出力される。60は、抵抗体4
1に定電圧を印加するための電圧供給部である。
【0023】図3は、制御部50によって構成される制
御系を説明するための概略のブロック図である。
【0024】図3において61は、運転状態量センサ5
7の検出信号に基づいてEGRバルブの最適な開閉位置
を求めるための目標位置演算部であり、その目標位置に
対応する電圧(以下、「目標値」という)を出力する。
62は、ポジションセンサ40の検出信号をA/D変換
する変換部であり、EGRバルブの現在の開閉位置に対
応する電圧(以下、「現在値」という)を出力する。こ
れらの目標値と現在値の偏差ERに基づいて、PID制
御量演算部63が比例成分(P成分;Kp)、積分成分
(I成分;Ki/s)、微分成分(D成分;Kds)を
合わせたPID制御量(=ER(Kp+Ki/s+Kd
s))を演算して出力する。そのPID制御量は、駆動
デューティー演算部64によって直流モータ20の駆動
デューティー(PID制御用駆動デューティー)に変換
される。
【0025】このようにして、目標値と現在値との偏差
ERに基づいて直流モータ20をPID制御するフィー
ドバック制御系が構成されている。そのPID制御系か
らの駆動デューティーは、後述するフィードフォワード
制御系からの駆動デューティーを補うように加算されて
直流モータ20の駆動デューティーとなるため、それの
みで直流モータ20を制御するフィードバック制御の場
合に比して、小さい値として出力される。
【0026】65はオープンループ制御部であり、前述
した図5(a)中のラインA、Bのような目標値と駆動
デューティーとの関係から、目標値に応じて、リターン
トルクによる反力成分に相当する直流モータ20の駆動
デューティー(オフセット制御用駆動デューティー)を
演算して出力する。本例の制御部65は、前述した図5
(b)中の直線Cのような目標値と直流モータ20の駆
動デューティーとの関係から、目標値に対応するオフセ
ット制御用駆動デューティーを直流モータ20の回動方
向の如何に拘わらず演算する。つまり、ラインA、Bの
中間に位置する直線Cをバルブ11の開動時と閉動時の
オフセット制御用駆動デューティー演算用として共通に
利用する。具体的には、直線Cの立ち上がり時点の駆動
デューティーBSと傾きをKSを用い、演算式(目標値
×KS+BS)によって、開動時と閉動時のオフセット
制御用駆動デューティーを演算する。このようにして、
現在値に応じて直流モータ20を制御するフィードフォ
ワード制御系が構成されている。
【0027】フィードバック制御系とフィードフォワー
ド制御系のそれぞれからの駆動デューティーは加算され
て、モータ駆動デューティーとして出力される。したが
って、フィードフォワード制御系によって、リターント
ルク分のモータトルク発生用の駆動電圧がバルブ11の
開閉方向に応じて常に加えられ、それによる現在値と目
標値との偏差分(フィードフォワード制御の過不足分)
を補うように、フィードバック制御系がPID制御する
ことになる。
【0028】100は補正部であり、バルブ11の開閉
位置の定常偏差に応じて、フィードフォワード制御系と
フィードバック制御系における制御ゲインを補正する。
温度などの環境変化に起因するEGRバルブの作動特性
の変化は、定常偏差に現れる。以下、フィードフォワー
ド制御系の制御ゲインを補正する機能部を「第1補正
部」、フィードバック制御系の制御ゲインを補正する機
能部を「第2補正部」という。
【0029】第1補正部は、定常偏差に基づいて、オー
プンループ制御部65によって算出されるオフセット制
御用駆動デューティー、つまりフィードフォワード制御
系による操作量を補正する。本例の場合は、特に、環境
温度Tの変化に伴うEGRバルブの作動特性の変化を考
慮し、温度Tと図5中の駆動デューティーBSとの相関
に基づき、定常偏差に応じてBSを補正する。つまり、
リターントルクによる反力成分が温度Tに応じて変化す
ることを考慮し、その反力成分を温度補正すべく、定常
偏差に応じてBSを補正する。一方、第2補正部は、定
常偏差に基づいて、PID制御量演算部63によって算
出されるPID制御用駆動デューティー、つまりフィー
ドバック制御系による操作量を補正する。本例の場合
は、特に、環境温度Tの変化に伴うEGRバルブの作動
特性の変化を考慮し、温度Tと図5中の駆動デューティ
ーBSとの相関、BSと比例成分(P成分;Kp)との
相関、およびBSと微分成分(D成分;Kds)との相
関に基づき、定常偏差に応じて制御ゲインとしてのK
p、Kdを補正する。
【0030】図6に、温度Tの変化に伴うBS,Kp,
Kd,およびKsの変化の想定例を示す。本例の場合
は、この図6のようなデータに基づいて、予め、定常偏
差に現れる温度TとBSとの相関式、そのBSとKpお
よびKdとの相関式を設定しておき、それらの相関式を
用いて、第1、第2補正部がBS,Kp,Kd、つまり
図6の制御ゲインを求めることになる。
【0031】図6において、Kp−pは正偏差時のPゲ
イン、Kp−mは負偏差時のPゲイン、Kd−pは正偏
差時のDゲイン、Kd−mは負偏差時のDゲインであ
る。図7は、図6中の温度Tに対応するBSの変化特性
を表す。図8(a)は、図6中のBSに対応するKp−
pの変化特性を表し、同図(b)は、図6中のBSに対
応するKp−mの変化特性を表す。図9(a)は、図6
中のBSに対応するKd−pの変化特性、同図(b)
は、図6中のBSに対応するKd−mの変化特性を表
す。図7、図8(a)、(b)、および図9(a)、
(b)の横軸をx,縦軸をyとした場合、それらの縦軸
の値は、それらの図中に表す相関式により求められる。
【0032】第1補正部は、定常偏差に応じてBSを補
正することにより、結果的に、BSが図7のように温度
Tに対応する値に補正されることになる。オープンルー
プ制御部65は、その補正後のBSに基づき、演算式
(目標値×KS+BS)によって、オフセット制御用駆
動デューティーを演算する。
【0033】一方、第2制御部は、図8(a)、(b)
および図9(a)、(b)中の相関式を用いて、補正後
のBSに対応するKp(Kp−p,Kp−m)およびK
d(Kd−p,Kd−m)、つまり温度Tに対応して補
正されたKpおよびKdを求めることになる。PID制
御量演算部63は、その補正後のKpおよびKdに基づ
き、PID制御量(=ER(Kp+Ki/s+Kd
s))を演算する。
【0034】D.「制御動作」 図4は、制御部50の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【0035】まず、目標値と現在値を読み込んで偏差E
Rを求める(ステップS1、S2)。そして、前述した
ように、制御部100の第1、第2制御部が定常偏差に
応じてフォワード制御系およびフィードバック制御系の
制御ゲインを補正する(ステップS9、S10)。これ
らの制御ゲインに基づいて、前述したように演算部63
がPID制御量を演算し(ステップS3)、そのPID
制御量をデューティー演算部64がPID制御用駆動デ
ューティーに変換する(ステップS4)。一方、フィー
ドフォワード制御系においては、前述したように制御部
65がオフセット制御用駆動デューティーを算出する
(ステップS5)。そして、PID制御用駆動デューテ
ィーとオフセット制御用駆動デューティーとを加算して
モータ駆動デューティーとし(ステップS6)、その駆
動デューティーによって直流モータ20を駆動する(ス
テップS8)。
【0036】これらの結果、フィードフォワード制御系
によって、リターントルク分のモータトルク発生用の駆
動電圧がバルブ11の開閉方向に応じて常に加えられ、
それによる現在値と目標値との偏差分(フィードフォワ
ード制御の過不足分)を補うように、フィードバック制
御系がPID制御することになる。したがって、バルブ
11の開閉方向の如何に拘わらずフィードバック制御量
を比較的小さくして、振動の発生が抑制できることにな
る。
【0037】さらに、定常偏差に応じてBS、Kp、お
よびKdを補正することにより、定常偏差に現れるEG
Rバルブの作動特性の変化、つまり環境温度Tなどの変
化に伴うEGRバルブの作動特性の変化に応じて、最適
な制御ができることになる。また、補正部100は、第
1、第2補正部の内のいずれか一方を備えるだけでもよ
い。
【0038】また、本例のように、ラインA、Bの中間
に位置する直線Cをバルブ11の開動時と閉動時のオフ
セット制御用駆動デューティー演算用として共通に利用
することにより、ラインA、C間、およびB、C間のト
ルク差分だけ外乱の影響を受けにくくなり、EGRバル
ブを安定的に制御しやすくなる。
【0039】(他の実施形態)上述した実施形態におい
ては、フィードフォワード制御系とフィードバック制御
系による直流モータの操作量を補正して温度補償すべ
く、環境温度に応じて変化するリターントルクと定常偏
差との相関に基づいて、定常偏差に応じた補正量を設定
している。しかし、環境温度以外の種々の外乱を考慮し
て、定常偏差に応じた補正量を設定することにより、種
々の外乱の影響を抑えた制御を実施することができる。
【0040】また、定常偏差に応じて制御量を補正する
時期は、前述した実施形態のような制御周期毎の他、動
作保証応答速度などを基準とする所定間隔毎、あるいは
温度変化などの外乱があったときや定常偏差が所定量以
上に変化したときなどとしてもよい。さらに、複数の時
点における定常偏差の平均値、あるいは定常偏差を線形
的に増減させた値、つまり定常偏差に所定数を乗算また
は除算した値などを用いて、補正量を設定するようにし
てもよい。
【0041】また、目標値が所定値以上に大きく変化し
たときに、所定期間(例えば、150msec)だけ、
補正部100による補正を中止するようにしてもよい。
また、定常偏差が所定値以内(例えば、±24μm以
内)となったときに、補正部100による補正を中止す
るようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明は、付勢手段によるリターントルクと直流モータの
モータトルクとのバランスによりバルブを開閉させるト
ルクバランス駆動方式を採用して、その直流モータをフ
ィードフォワード制御系とフィードバック制御系との組
み合わせによって制御し、さらにEGRバルブの開閉位
置の定常偏差に応じて、フィードフォワード制御系また
はフィードバック制御系の少なくとも一方による直流モ
ータの操作量を補正することにより、EGRバルブの開
度を高い分解能をもって高精度に制御することができる
と共に、EGRバルブの環境変化などに起因する作動特
性の変化に対応して、常に最適な制御を維持することが
できる。
【0043】請求項2に記載の発明は、環境温度に応じ
て変化するリターントルクと定常偏差との相関に基づ
き、定常偏差に応じて、フィードフォワード制御系また
はフィードバック制御系の少なくとも一方による直流モ
ータの操作量を補正することにより、環境温度の変化に
応じた温度補償をすることができる。
【0044】請求項3に記載の発明は、異なる時点の複
数の定常偏差の平均値に応じて、フィードフォワード制
御系またはフィードバック制御系の少なくとも一方によ
る直流モータの操作量を補正することにより、制御の安
定化を図ることもできる。
【0045】請求項4に記載の発明は、フィードバック
制御系としてPID制御系を採用することにより、より
高精度な制御を実施することができる。
【0046】請求項5に記載の発明は、直流モータをP
WM信号によりチョッパ制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態におけるEGRバルブの
縦断面図である。
【図2】この発明の一実施形態における制御系のブロッ
ク構成図である。
【図3】図2における制御部のブロック構成図である。
【図4】図3における制御部の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図5】図3のオープンループ制御部における制御用デ
ータの説明図である。
【図6】図3の補正部における相関式設定用のデータの
一例の説明図である。
【図7】図6のデータから求めた温度とBSとの相関の
説明図である。
【図8】図6のデータから求めたBSと比例ゲインとの
相関の説明図である。
【図9】図6のデータから求めたBSと微分ゲインとの
相関の説明図である。
【符号の説明】
11 バルブ 12 シート 19 スプリング(付勢手段) 20 直流モータ 40 ポジションセンサ 50 制御部 61 目標位置演算部 62 A/D変換部 63 PID制御量演算部 64 駆動デューティー演算部 65 オープンループ制御部 100 補正部(補正手段)
フロントページの続き Fターム(参考) 3G062 EA11 FA09 GA12 GA21 5H004 GA04 GA15 GB12 HA07 HB01 HB07 JB19 JB20 KA22 KB02 KB04 KB06 KB13 KB32 KC32 KC53 KD70 LA17 5H571 AA03 BB06 CC02 GG01 GG08 HD02 JJ16 JJ22 JJ23 JJ24 JJ25 LL33 LL34

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付勢手段によってEGRバルブの開閉方
    向の一方向に所定のリターントルクが付与され、かつ直
    流モータの一方向の通電によってEGRバルブの開閉方
    向の他方向に可変のモータトルクが付与され、それらの
    トルクバランスにより開閉されるEGRバルブの制御装
    置であって、 前記EGRバルブの開閉位置と前記リターントルクとの
    相関に基づいて、前記EGRバルブの目標開閉位置に応
    じたモータトルクを発生させるように前記直流モータを
    オープンループにより制御するフィードフォワード制御
    系と、 前記EGRバルブの目標開閉位置に対応する入力データ
    と前記EGRバルブの現開閉位置の検出データとの偏差
    に基づいて、前記直流モータをフィードバック制御する
    フィードバック制御系と、 前記EGRバルブの開閉位置の定常偏差に応じて、前記
    フィードフォワード制御系または前記フィードバック制
    御系の少なくとも一方による前記直流モータの操作量を
    補正する補正手段とを備えたことを特徴とするEGRバ
    ルブの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、環境温度に応じて変化
    する前記リターントルクと前記定常偏差との相関に基づ
    き、前記定常偏差に応じて、前記フィードフォワード制
    御系または前記フィードバック制御系の少なくとも一方
    による前記直流モータの操作量を補正して温度補償する
    ことを特徴とする請求項1に記載のEGRバルブの制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、異なる時点の複数の前
    記定常偏差の平均値に応じて、前記フィードフォワード
    制御系または前記フィードバック制御系の少なくとも一
    方による前記直流モータの操作量を補正することを特徴
    とする請求項1または2に記載のEGRバルブの制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記フィードバック制御系は、前記直流
    モータをPID制御することを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載のEGRバルブの制御装置。
  5. 【請求項5】 前記フィードバック制御系は、前記直流
    モータをチョッパ制御することを特徴とする請求項1か
    ら4のいずれかに記載のEGRバルブの制御装置。
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