JPH10121043A - 蛍光体 - Google Patents
蛍光体Info
- Publication number
- JPH10121043A JPH10121043A JP27219496A JP27219496A JPH10121043A JP H10121043 A JPH10121043 A JP H10121043A JP 27219496 A JP27219496 A JP 27219496A JP 27219496 A JP27219496 A JP 27219496A JP H10121043 A JPH10121043 A JP H10121043A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor
- oxide
- compd
- silver
- blue
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Luminescent Compositions (AREA)
- Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(A1-x Tmx )By Mz O3 (式
中、AはCa、Sr、およびBaから成る群より選択さ
れる少なくとも一種の元素を表し、BはLi、Na、
K、およびAgから成る群より選択される少なくとも一
種の元素を表し、MはZrおよび/またはHfを表し、
xは0.1<x≦0.7の実数を表し、yは0≦y≦
0.7の実数を表し、zは0.5≦z≦1.5の実数を
表す)で表される組成を有することを特徴とする青色発
光蛍光体。 【効果】 色純度が良く、電流輝度特性(γ特性)の良
好な新規の青色発光蛍光体が得られる。
中、AはCa、Sr、およびBaから成る群より選択さ
れる少なくとも一種の元素を表し、BはLi、Na、
K、およびAgから成る群より選択される少なくとも一
種の元素を表し、MはZrおよび/またはHfを表し、
xは0.1<x≦0.7の実数を表し、yは0≦y≦
0.7の実数を表し、zは0.5≦z≦1.5の実数を
表す)で表される組成を有することを特徴とする青色発
光蛍光体。 【効果】 色純度が良く、電流輝度特性(γ特性)の良
好な新規の青色発光蛍光体が得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線、X線およ
び紫外線等の励起によって青色発光を呈するツリウム付
活ペロブスカイト型酸化物蛍光体に関する。
び紫外線等の励起によって青色発光を呈するツリウム付
活ペロブスカイト型酸化物蛍光体に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョンの大型化に伴い、投写形テ
レビジョンが普及し始めている。投写形テレビジョンに
用いられるブラウン管は、拡大投写する為、高輝度を必
要とし、一般のテレビジョン用ブラウン管に比べて高い
電流密度下で動作している。したがって、投写形テレビ
ジョン用ブラウン管に使用される蛍光体は、一般に電流
輝度特性(γ特性)がよいこと、長時間の励起に対して
劣化しないこと、温度特性がよいことなどが要求され
る。
レビジョンが普及し始めている。投写形テレビジョンに
用いられるブラウン管は、拡大投写する為、高輝度を必
要とし、一般のテレビジョン用ブラウン管に比べて高い
電流密度下で動作している。したがって、投写形テレビ
ジョン用ブラウン管に使用される蛍光体は、一般に電流
輝度特性(γ特性)がよいこと、長時間の励起に対して
劣化しないこと、温度特性がよいことなどが要求され
る。
【0003】現在、投写形テレビジョン用ブラウン管に
使用されている蛍光体としては、赤色としてY2 O3 :
Eu3+、緑色としてY3 (Al,Ga)5 O12:T
b3+、InBO3 :Tb3+、Y3 Al5 O12:Tb3+、
Y2 SiO5 :Tb3+、LaOCl:Tb3+等、また、
青色としてZnS:Ag,Alが用いられている。しか
し、このうち青色発光蛍光体として唯一実用化されてい
るZnS:Ag,Alは、他の色の蛍光体に比較して高
電流密度域でのγ特性、すなわち入力する電流に対する
出力が、入力する電流が大きくなると、単純に比例して
増える直線から外れてしまうという好ましくない特性を
示すため、電子ビームスポットのフォーカスをぼかして
実質の電流密度を下げて赤や緑色にγ特性を合わせて実
用化されているのが現状である。
使用されている蛍光体としては、赤色としてY2 O3 :
Eu3+、緑色としてY3 (Al,Ga)5 O12:T
b3+、InBO3 :Tb3+、Y3 Al5 O12:Tb3+、
Y2 SiO5 :Tb3+、LaOCl:Tb3+等、また、
青色としてZnS:Ag,Alが用いられている。しか
し、このうち青色発光蛍光体として唯一実用化されてい
るZnS:Ag,Alは、他の色の蛍光体に比較して高
電流密度域でのγ特性、すなわち入力する電流に対する
出力が、入力する電流が大きくなると、単純に比例して
増える直線から外れてしまうという好ましくない特性を
示すため、電子ビームスポットのフォーカスをぼかして
実質の電流密度を下げて赤や緑色にγ特性を合わせて実
用化されているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、ブラウン管の高
精細化が進み、従来より各色とも電子ビームのスポット
を絞る必要が生じてきている。即ち、ブラウン管の蛍光
体膜面上の電流密度を増やす必要がある。そこで、γ特
性のよい蛍光体が、特に青色で望まれている。本発明
は、上記のような課題を解決するためになされたもので
ある。その目的は、ツリウムを付活した新規ペロブスカ
イト型酸化物蛍光体を開発することによってγ特性が向
上した青色蛍光体を提供することにある。
精細化が進み、従来より各色とも電子ビームのスポット
を絞る必要が生じてきている。即ち、ブラウン管の蛍光
体膜面上の電流密度を増やす必要がある。そこで、γ特
性のよい蛍光体が、特に青色で望まれている。本発明
は、上記のような課題を解決するためになされたもので
ある。その目的は、ツリウムを付活した新規ペロブスカ
イト型酸化物蛍光体を開発することによってγ特性が向
上した青色蛍光体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、一般式
(A1-x Tmx )By Mz O3 (式中、AはCa、S
r、およびBaから成る群より選択される少なくとも一
種の元素を表し、BはLi、Na、K、およびAgから
成る群より選択される少なくとも一種の元素を表し、M
はZrおよび/またはHfを表し、xは0.1<x≦
0.7の実数を表し、yは0≦y≦0.7の実数を表
し、zは0.5≦z≦1.5の実数を表す)で表される
組成を有することを特徴とする蛍光体に存する。
(A1-x Tmx )By Mz O3 (式中、AはCa、S
r、およびBaから成る群より選択される少なくとも一
種の元素を表し、BはLi、Na、K、およびAgから
成る群より選択される少なくとも一種の元素を表し、M
はZrおよび/またはHfを表し、xは0.1<x≦
0.7の実数を表し、yは0≦y≦0.7の実数を表
し、zは0.5≦z≦1.5の実数を表す)で表される
組成を有することを特徴とする蛍光体に存する。
【0006】本発明の蛍光体は他の既存の蛍光体、例え
ばZnS:Ag,Al等と混合して用いることも可能で
ある。他の蛍光体の含有量は全体の半分以下とした場合
に特に優れた特性が認められる。本発明はこれまでに得
られていない色純度の良好な青色を提供することが長所
の一つであり、バンドフィルター等の光学的手段により
Tm由来の色純度のよい青色成分を取り出して用いるこ
とにより、この特性を更に増大させることができる。例
えば、Tm由来の450nm近傍の純なる青色を透過さ
せ、それより長波長の成分をカットするフィルターを用
いることによりこれが実現できる。特に色純度の劣る既
存の蛍光体と混合して用いるときに有効である。
ばZnS:Ag,Al等と混合して用いることも可能で
ある。他の蛍光体の含有量は全体の半分以下とした場合
に特に優れた特性が認められる。本発明はこれまでに得
られていない色純度の良好な青色を提供することが長所
の一つであり、バンドフィルター等の光学的手段により
Tm由来の色純度のよい青色成分を取り出して用いるこ
とにより、この特性を更に増大させることができる。例
えば、Tm由来の450nm近傍の純なる青色を透過さ
せ、それより長波長の成分をカットするフィルターを用
いることによりこれが実現できる。特に色純度の劣る既
存の蛍光体と混合して用いるときに有効である。
【0007】本発明の蛍光体は、次のようにして合成す
ることができる。蛍光体原料として、 (1)アルカリ土類金属(Ca、Sr、Ba)は、酸化
物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等のアルカリ土類金属酸
化物 (2)酸化ツリウム、蓚酸ツリウム、炭酸ツリウム等の
ツリウム化合物 (3)アルカリ金属(Na、K、Li)は、酸化物、水
酸化物、炭酸塩、硝酸塩等のアルカリ金属酸化物または
アルカリ金属塩化物 (4)酸化銀、塩化銀、硝酸銀等の銀化合物 (5)酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム をそれぞれ得ようとする蛍光体のモル比に合わせ所定量
秤量し、原料混合物を十分に混合する。
ることができる。蛍光体原料として、 (1)アルカリ土類金属(Ca、Sr、Ba)は、酸化
物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等のアルカリ土類金属酸
化物 (2)酸化ツリウム、蓚酸ツリウム、炭酸ツリウム等の
ツリウム化合物 (3)アルカリ金属(Na、K、Li)は、酸化物、水
酸化物、炭酸塩、硝酸塩等のアルカリ金属酸化物または
アルカリ金属塩化物 (4)酸化銀、塩化銀、硝酸銀等の銀化合物 (5)酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム をそれぞれ得ようとする蛍光体のモル比に合わせ所定量
秤量し、原料混合物を十分に混合する。
【0008】この混合物を常法に従い焼成、粉砕、水
洗、乾燥を行って本発明の蛍光体を得る。その一例とし
ては、ルツボ等の耐熱容器に充填し、空気中もしくは酸
化雰囲気中800〜1600℃で1〜12時間一回以上
焼成する。この焼成物を粉砕、水洗、乾燥、篩を行え
ば、本発明の青色発光のペロブスカイト型酸化物蛍光体
を得ることができる。
洗、乾燥を行って本発明の蛍光体を得る。その一例とし
ては、ルツボ等の耐熱容器に充填し、空気中もしくは酸
化雰囲気中800〜1600℃で1〜12時間一回以上
焼成する。この焼成物を粉砕、水洗、乾燥、篩を行え
ば、本発明の青色発光のペロブスカイト型酸化物蛍光体
を得ることができる。
【0009】なお、一般式(A1-x Tmx )By Mz O
3 で表される本発明の蛍光体においては、Tmの含有量
は、0.1<x≦0.7であり、好ましくは0.11≦
x≦0.7である。xが多すぎると濃度消光を生じやす
く、また、少なすぎると、やはり発光が弱い。一方、B
の含有量は0≦y≦0.7であり、多すぎると、不純物
が増加して発光が悪くなり、また、電荷補償の目的から
Bは含有されていることが好ましく、0.001≦y≦
0.1の範囲が好ましい。特には0.001≦y≦0.
05の範囲が好ましい。Mの含有量は通常1であるが、
0.5≦z≦1.5の範囲でもよい。
3 で表される本発明の蛍光体においては、Tmの含有量
は、0.1<x≦0.7であり、好ましくは0.11≦
x≦0.7である。xが多すぎると濃度消光を生じやす
く、また、少なすぎると、やはり発光が弱い。一方、B
の含有量は0≦y≦0.7であり、多すぎると、不純物
が増加して発光が悪くなり、また、電荷補償の目的から
Bは含有されていることが好ましく、0.001≦y≦
0.1の範囲が好ましい。特には0.001≦y≦0.
05の範囲が好ましい。Mの含有量は通常1であるが、
0.5≦z≦1.5の範囲でもよい。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 (Ca0.95Tm0.5)Na0.5HfO3を用いたところ、
この蛍光体の色度座標値はx=0.170、y=0.0
80を示し、良好な色純度であった。
この蛍光体の色度座標値はx=0.170、y=0.0
80を示し、良好な色純度であった。
【0011】
【発明の効果】本発明を採用することにより、色純度が
よく、γ特性のよい青色蛍光体が得られ、電子管用、ラ
ンプ用、およびX線用に好適な蛍光体が得られる。
よく、γ特性のよい青色蛍光体が得られ、電子管用、ラ
ンプ用、およびX線用に好適な蛍光体が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 下村 康夫 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 三浦 千里 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 (72)発明者 中村 振一郎 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内
Claims (4)
- 【請求項1】 一般式(A1-x Tmx )By Mz O
3 (式中、AはCa、Sr、およびBaから成る群より
選択される少なくとも一種の元素を表し、BはLi、N
a、K、およびAgから成る群より選択される少なくと
も一種の元素を表し、MはZrおよび/またはHfを表
し、xは0.1<x≦0.7の実数を表し、yは0≦y
≦0.7の実数を表し、zは0.5≦z≦1.5の実数
を表す)で表される組成を有することを特徴とする蛍光
体。 - 【請求項2】 xが0.11≦x≦0.7の実数である
ことを特徴とする請求項1に記載の蛍光体。 - 【請求項3】 yが0.001≦y≦0.1の実数であ
ることを特徴とする請求項1または2に記載の蛍光体。 - 【請求項4】 yが0.001≦y≦0.05の実数で
あることを特徴とする請求項3に記載の蛍光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27219496A JPH10121043A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 蛍光体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27219496A JPH10121043A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 蛍光体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10121043A true JPH10121043A (ja) | 1998-05-12 |
Family
ID=17510405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27219496A Pending JPH10121043A (ja) | 1996-10-15 | 1996-10-15 | 蛍光体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10121043A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6683409B2 (en) | 2000-12-27 | 2004-01-27 | Mitsubishi Chemical Corporation | Structured lighting material, method to generate incoherent luminescence and illuminator |
-
1996
- 1996-10-15 JP JP27219496A patent/JPH10121043A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6683409B2 (en) | 2000-12-27 | 2004-01-27 | Mitsubishi Chemical Corporation | Structured lighting material, method to generate incoherent luminescence and illuminator |
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