JPH1012103A - 真空遮断器及びそれに用いる真空バルブと電気接点 - Google Patents

真空遮断器及びそれに用いる真空バルブと電気接点

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JPH1012103A
JPH1012103A JP8161423A JP16142396A JPH1012103A JP H1012103 A JPH1012103 A JP H1012103A JP 8161423 A JP8161423 A JP 8161423A JP 16142396 A JP16142396 A JP 16142396A JP H1012103 A JPH1012103 A JP H1012103A
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conductive metal
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JP8161423A
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Shigeru Kikuchi
菊池  茂
Katsuhiro Komuro
勝博 小室
Noboru Baba
馬場  昇
Toru Tanimizu
徹 谷水
Katsuzo Kuroda
勝三 黒田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
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    • H01H1/02Contacts characterised by the material thereof
    • H01H1/0203Contacts characterised by the material thereof specially adapted for vacuum switches
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高強度で経時変化の小さい信頼性の高い電極と
その製造法及びそれを使用した真空バルブとそれを用い
た真空遮断器を提供する。 【解決手段】本発明は、アーク電極と該アーク電極を支
持するアーク電極支持部材と、支持部材と連なるコイル
電極とを有する固定側電極及び可動側電極を備えた真空
遮断器において、アーク電極とアーク電極支持部とを非
接合からなる溶融一体の構造とし、アーク電極を特定の
粒径を有する耐火性金属粒子と高導電性金属と低融点合
金とを有する合金によって構成したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な真空遮断器
とそれに用いる真空バルブ、更にそれに用いられる電気
接点及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】真空遮断器は固定電極,可動電極があ
り、これらの電極は、セラミックスや結晶化ガラスなど
からなる絶縁筒,金属製の端子板,ベローズ及びそれに
連なる可動端子板によって真空封止される。真空封止
は、端子板に設けられた排気管から所定の圧力まで真空
に排気後、封止される。電極を取り囲むように配置され
る円筒状のシールドは、遮断時に電極成分が蒸発,飛散
し、絶縁筒に付着して絶縁を劣化させることを防ぐため
のものである。
【0003】電極は複合金属よりなる接点部材と、それ
に連なる高導電性金属よりなる通電電極棒とで構成され
る。従来、接点部材と通電電極棒とは、ろう付けにより
接合されていた。しかし、ろう付け部の電気抵抗による
局部発熱や、エネルギーロスの増大が問題となり、現在
では溶浸法(例えば特開平7−29461号)や熱間等方加圧
法(例えば特開平7−335092 号)などによる接点部材と
通電電極棒との一体化技術が開発されている。中でも、
溶浸法は熱間等方加圧法などに比べて特別な前処理や専
用の装置が不要で、大量生産にも適した有用な技術であ
る。
【0004】真空遮断器用接点材料には、従来から遮断
性能に優れたCu−Cr系材料が用いられてきた。しか
し、遮断容量,耐電圧特性の他、特に耐溶着性を向上さ
せるために、さらにCo,Mo,Vなどの元素が添加さ
れて用いられる場合がある(例えば特開平7−29461
号)。通電電極棒には、高導電性を有するCuが用いら
れる。
【0005】電極の溶浸法による製造は、接点材料であ
るCu−Cr複合金属の仮焼結体に、通電電極棒の材料
であるCuを真空中で溶融含浸させることにより、接点
部材と通電電極棒を一体化している。
【0006】また、Cu−Cr系合金にTa,Zr,T
e,Ti,Nb等を添加した真空遮断器用電極材が特開
昭59−201331号,同59−201333号,同59−201334号公報
に開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】真空遮断器用接点材料
には、前述のようにCu−Cr系材料を基として、さら
に耐溶着性向上のためにCo等の金属材料を添加,分散
させた材料が用いられる。これは、異種金属をいわゆる
不純物として分散させることにより、アーク加熱による
電極同士の溶着を防止するのが目的である。しかし、異
種金属を分散させると、接点部材の電気抵抗が大きくな
り、高電圧化,大電流化に不適な構造となる。また、上
記のCo,Mo,Vなどの元素は、Cu−Cr系のマト
リックスと反応せず、マトリックスとの結合が弱い。そ
のため、溶着を解離する際にCo等の異種金属とマトリ
ックスとの界面が起点となって解離するものの、異常金
属は相手側電極に溶着したままとなる。異種金属が抜け
落ちた後の電極表面にはマトリックスが露出するため、
効果的な耐溶着性能は望めない。
【0008】本発明の目的は、耐溶着性の高い電極を備
えた真空遮断器とそれに用いる真空バルブ及びそれを用
いる電気接点とその製造法を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁容器内に
固定側電極と可動側電極とを備えた真空バルブと、該真
空バルブ内の前記固定側電極と可動側電極との各々に前
記真空バルブ外に接続された導体端子と、前記可動電極
に接続された絶縁ロッドを介して前記可動電極を駆動す
る開閉手段とを備えた真空遮断器において、前記固定側
電極及び可動側電極は主成分のCr,Mo及びWの1種
又は2種以上の耐火性金属粒子とCu,Au及びAgの
1種からなる高導電性金属とに前記耐火性金属と化合物
を形成する耐溶着性金属と低融点金属との合金からなる
アーク電極と、該アーク電極を支持する高導電性金属か
らなる電極支持部とを有し、前記アーク電極と電極支持
部とは前記高導電性金属の溶融によって一体に形成さ
れ、前記耐火性金属粒子は全耐火性金属に対して重量で
粒径140μm以上が5%以下,70μm〜140μm
未満が45〜90%,40μm〜70μm未満が7〜3
5%及び40μm未満が0.5〜15% であることを特
徴とする真空遮断器にある。
【0010】前記アーク電極はCr,W及びMoの1種
又は2種以上の混合物と、Cu,Ag及びAuの1種か
らなる高導電性金属又はこれらを主にした高導電性合金
と、Nb,Be,Hf,Ir,Pt,Zr,Ti,T
a,Si,Rh,Ruの1種又は2種以上と、Pb,B
i,Te及びSbの1種又は2種以上との合金からな
り、前記電極支持部は前記高導電性金属又は合金からな
るのが好ましい。
【0011】更に、前記アーク電極はCr,W及びMo
の1種又は2種以上の合計量20〜60重量%とCu,
Ag及びAuの1種又はこれらを主にした合金30〜7
0重量%と、Nb,Be,Hf,Ir,Pt,Zr,T
i,Ta,Si,Rh及びRuの1種又は2種以上1〜
20重量%Pb,Bi,Te及びSbの1種又は2種以
上の合計量0.5〜1.5重量%以下とを含む合金からな
り、前記電極支持部はCr,Ag,W,V,Nb,M
o,Ta,Zr,Si,Be,Ti,Co,Feの1種
又は2種以上の合計量が2.5重量%以下とCu,Ag又
はAuとの合金からなるものが好ましい。
【0012】本発明におけるアーク電極は多孔質耐火金
属中に含浸した高導電性金属との複合合金よりなり、前
記アーク電極と電極支持部とは前記高導電金属の溶融に
よって一体に形成されているのが好ましい。
【0013】本発明における電極支持部は0.2%耐力
が10kg/mm2以上で、比抵抗が2.8μΩcm以下のものと
する。
【0014】本発明は、前記固定側電極と可動側電極の
少なくとも一方は前記電極支持部に高導電性金属からな
る縦磁界発生コイルが設けられているものが好ましい。
【0015】前記縦磁界発生コイルは前記電極支持部に
ろう付け又は前記高導電性金属の溶融凝固によって一体
に形成することができる。
【0016】製造過程で生成されるNb,Be,Hf,
Ir,Pt,Zr,Ti,Te,Ta,Si,Rh,R
uの1種以上と耐火性金属のCr化合物と、Cuの残部
とで構成されることで、優れた耐溶着性,遮断性能,耐
電圧特性を有する電極材が得られる。
【0017】前記接点部材の成分であるNb,Be,H
f,Ir,Pt,Zr,Ti,Te,Ta,Si,R
h,Ruはその周辺部に、製造過程において他の成分で
あるCrとの化合物を生成する。この化合物は、Cu中
に固溶したCrが、例えばNb等の分散粒子の周辺部と
反応するもので、硬くて脆い性質をもち、電極同士が溶
着した際にこれが起点となって解離を容易にする。ま
た、この脆性の化合物が電極表面に分布することで、溶
着しにくくする効果も併せもつ。従って、粒径の小さい
化合物が接点部材内に均一に分散するのが好ましく、そ
のためには化合物生成の基となるNb等の分散粒子の粒
径は小さいことが望ましい。具体的には、Nb,Be,
Hf,Ir,Pt,Zr,Ti,Te,Ta,Si,R
h,Ruの粒径は10〜50μm、好ましくは10〜2
0μmがよい。
【0018】前記通電電極棒の成分はCuとすること
で、エネルギーロスの少ない、優れた大電流遮断特性を
有する電極材が得られる。ただし、製造過程で、通電電
極棒の成分であるCu中に接点部材成分であるCrやP
b等が拡散,混入する場合があるが、その混入量は5重
量%以下、好ましくは2重量%以下に抑え、通電電極棒
の電気抵抗を増大させないことが望ましい。
【0019】前記接点部材と通電電極棒との一体化は、
一体溶浸により可能である。即ち、接点部材の成分であ
るCr,Cu及びPbの粉末と、Nb,Be,Hf,I
r,Pt,Zr,Ti,Te,Ta,Si,Rh,Ru
のうちの1種以上よりなる材料の粉末とを所定量混合し
た後、成形し、これを軽度に焼結して仮焼結体を得、こ
の仮焼結体に通電電極棒の成分であるCuを真空含浸す
ることで、接点部材と通電電極棒とが金相学的に一体化
された電極材が得られ、接点部材と通電電極棒とをろう
付け接合する場合に比べて、製造工程も大幅に削減でき
る。
【0020】一体溶浸は、通電電極棒の成分であるCu
の融点以上の温度で、Cuが接点部材の仮焼結体に十分
含浸し、且つ、上記Cr化合物が生成し得る条件で溶浸
することが望ましい。本発明者らは、溶浸温度が115
0〜1350℃の範囲では、Cr化合物の生成量にほと
んど変化がないことを見い出した。溶浸温度が1150℃よ
り低いと、Cuの溶融が不十分で含浸不足が生ずる恐れ
があり、1350℃以上になるとCr化合物の生成量が
急激に多くなるため、接点部材全体が脆くなる。これら
の知見から、溶浸温度は1150〜1350℃、好まし
くは生産効率上、1150〜1200℃がよい。また、
溶浸温度における保持時間(溶浸時間)は1時間以内が
良い。溶浸時間を1時間以上にしても、Cr化合物の生
成量には変化がなく、製造効率が悪くなるのに加え、C
uやPbが揮散し、所望の組成が得られなくなるので、
溶浸時間はできるだけ短くすべきである。溶浸時の炉内
雰囲気は、高真空に脱気することが望ましい。これによ
り、得られる電極材内の残留気体がなくなり、真空遮断
器使用中に電極から残留気体が放出されて遮断器内の真
空度を低下させることがなくなる。
【0021】以上の製法により、Cr化合物を分散させ
た接点部材が得られるため、上記溶浸法により接点部材
のみを作製し、通電電極棒と接合して用いることも可能
である。但し前述のように、接合部における電気抵抗に
よる局部発熱や、エネルギーロスを考慮しなければなら
ない。
【0022】なお、前記固定側電極と可動側電極には、
電極面に垂直なスリット溝を設け、そのスリット溝は接
点部材を外周部において分離させない範囲で設けること
が望ましい。これにより発生したアークは溝に沿って流
れる電流により生じる磁界で円周方向に駆動されるため
電極の局部加熱が防止させ、遮断性能が向上する。
【0023】本発明は、固定電極と可動側電極ともに耐
火性金属粒子と高導電性金属と耐溶着性金属と低融点金
属との複合部材よりなるアーク電極と、該アーク電極を
支持する高導電性金属からなる電極支持部とを有し、前
記アーク電極と電極支持部とは前記高導電性金属の溶融
によって一体に形成され、耐火性金属粒子は前述の粒径
を有することを特徴とする真空バルブにある。
【0024】本発明における真空バルブは3相に対して
は3組あり、その3組を横に並べて樹脂の絶縁筒によっ
て一体に組込まれる。
【0025】本発明は、前述のアーク電極と、該アーク
電極を支持する高導電性金属からなる電極支持部とが前
記高導電性金属の溶融によって一体に形成されているこ
とを特徴とする電極接点にある。
【0026】本発明における電気接点のアーク電極の構
成は前述と同様である。
【0027】本発明は、前述の耐火性金属粒子と高導電
性金属と耐溶着性金属と低融点金属との合金からなるア
ーク電極と、該アーク電極を支持する高導電性金属から
なる電極支持部とを有する電気接点の製造法において、
前記アーク電極は耐火性金属を有する多孔質焼結体上に
前記高導電性金属を載置し、該高導電性金属を溶融して
前記多孔質体中に溶浸させることにより形成し、前記電
極支持部は前記溶浸後に残留する前記高導電性金属の厚
さを前記電極支持部として必要な厚さに設定することに
よって形成することを特徴とする電気接点の製造法にあ
る。特に、本発明は前述の多孔質体の焼結時に低融点金
属の融点付近の固相状態で十分な時間加熱することによ
りその金属を耐火性金属粒子及び高導電性金属粒子に拡
散接合させて、溶浸での低融点金属の脱落を防止するも
のである。その加熱温度としては融点より30〜100
℃低い温度で加熱するのが好ましい。
【0028】また、本発明は、前記アーク電極及び電極
支持部を前記高導電性金属の溶浸させて凝固させて形成
後、所望の温度に保持させて前記高導電性金属中に過飽
和に固溶した金属又は金属間化合物を析出させる熱処理
工程を有するものである。
【0029】前記電気接点は真空バルブの固定側電極又
は可動側電極に用いることができる。
【0030】本発明は、前記電極支持部に高導電性金属
からなる縦磁界発生コイルを有し、前記高導電性金属の
前記多孔質体への溶浸後に残留する厚さと形状を前記電
極支持部及び縦磁界発生コイルの形状に合わせて溶融凝
固によって形成することができる。
【0031】真空遮断器の電極構造は、アーク電極,ア
ーク電極支持部材及び電極棒からなり、必要に応じてコ
イル電極から構成される。アーク電極は耐火金属と導電
性金属との複合合金からなり、前者にはCr,W,Mo
は約1800℃以上の高融点の金属が用いられ、高導電
性金属としてのCu,Ag,Auに対して固溶量として
3%以下の小さいものが好ましい。アーク電極支持部
材,コイル電極材及び電極棒には特に純Cuが好ましい
が、強度が小さいことからこれら各部材の変形防止対策
として鉄系材料の純Fe,ステンレス鋼で補強し電極の
変形防止に努めている。
【0032】耐火金属は20〜60重量%、特に40〜
50重量%とCu,Ag及びAuの1種又はこれらを主
にした合金30〜60重量%、好ましくは30〜50重
量%と、Nb,Be,Hf,Ir,Pt,Zr,Ti,
Te,Ta,Si,Rh,Ruの1種又は2種以上1〜
20重量%、好ましくは2.5 〜10重量%と、Pb等
を0.2 〜2重量%、好ましくは0.5〜1.5重量%と
を含む合金で、特に前者の多孔質焼結体又は若干の10
重量%以下の高導電金属を含む多孔質焼結体中に高導電
性金属を溶融含浸させた複合材とするのが好ましい。
【0033】また、アーク電極と電極支持部の2層構造
とし、電極支持部はアーク電極を補強支持するもので、
その半分以上の厚さとするのが好ましく、特にそれと同
等以上の厚さとすることが好ましい。多孔質焼結体は空
隙率を50〜70%とすることが好ましい。
【0034】本発明のアーク電極は重量でCr40〜6
0%,Nb1.0〜5.0%及びPb0.1〜1.0%を含
むCu溶浸合金が好ましい。
【0035】コイル電極には高導電性金属をろう付け又
は電極支持部とともに多孔質耐火金属中への溶浸の際に
同時に鋳造技術と同様の方法で製造することができ、ア
ーク電極材,アーク電極支持部材、及びコイル電極材と
は金相学的に連続した一体構造で構成できる。この結
果、各部材の機械加工工程,ろう付け時の各部材組立工
程の低減、また、非接合であることから従来のろう付け
部の極部発熱,ろう付け不良によるアーク電極材の破
壊,脱落等の問題がなくなる。コイル電極をろう付けに
て形成する場合にはセラミックス粒子を分散した複合材
を用いることができる。
【0036】また、本発明によれば、電極を構成するア
ーク電極材,アーク電極支持部材及びコイル電極材は、
金相学的に連続した一体構造で構成されると同時に一体
構造の電極製造と同一工程内でアーク電極支持部材及び
コイル電極材が得られ、0.01〜2.5 重量%のCr,A
g,W,V,Zr,Si,Mo,Ta,Be,Nb,T
iの1種又は2種以上をAu,Ag,Cu中に含有せし
めたものを用いることができる。したがって、アーク電
極支持部材及びコイル電極材の電気導伝性をあまり低下
させずに機械的強度、特に耐力を大幅に高めることがで
きる。その結果、電極間の接触圧力の増大,電極開閉時
の衝撃力にも充分対応でき、経時的な変形も解決でき
る。
【0037】このように、アーク電極材,アーク電極支
持部材及びコイル電極材とは非接合であるとともに金相
学的に連続した一体化構造にしたことと、上記核部材の
高強度化の組み合わせにより従来の電極構造に比べて悪
影響を除去したより信頼性及び安全性の高い真空遮断器
を提供できる。
【0038】本発明によれば、Cr,W,Mo粉末,N
b,Be,Hf,Ir,Pt,Zr,Ti,Ta,S
i,Rh,Ru粉末と、Pb,Bi,Te,Sb粉末と
Cu,Ag,Au粉末あるいは他の任意の金属粒子とを
所定組成に混合し、その混合粉を所定の空隙含有率にな
るように成形後、焼結し多孔質焼結体を形成する。その
後、純Cu,Ag,Au又はこれらの合金からなるブロ
ックを前記焼結体上に載置し、溶融させて多孔質焼結体
の空隙に純Cu又はCu合金等の金属を溶浸させる。そ
の時、溶融溶浸材中への焼結体組成元素の液相拡散を積
極的に利用し、溶融溶浸材を前述の含有量となるように
合金化する。溶浸完了後の鋳塊を所定形状の電極に加工
する。
【0039】高導電性金属の溶浸に際しては溶浸の温度
と保持時間によって高導電性金属への多孔質体金属の溶
解量をコントロールでき、特に電極支持部,コイル電極
に対する比抵抗と強度とを考慮して温度及び時間が設定
される。勿論高導電性金属に対して予め合金元素を加え
た合金を用いることもできるので、両者を考慮して決定
される。その結果、前述の強度が高く、比抵抗の低いも
のが得られることから高い性能のものが得られる。
【0040】本発明における電極は前述の如く所望の形
状で溶浸と鋳造技術との組み合わせによって求めるもの
を作ることができるが、前述した最終形状として切削加
工によって得られる。
【0041】真空遮断器は、断路器,接地開閉器,避雷
器,変流器とともに用いられ、高層ビル,ホテル,イン
テリジェントビル,地下街,石油コンビナート,各種工
場,駅,病院,会館,地下鉄,上下水道等の公共設備な
どの電源として欠かせない高圧受変電設備として用いら
れる。
【0042】
【発明の実施の形態】
実施例1 図1(a)は、本発明の方法で試作した一体構造電極の
鋳塊断面を示すものである。図中、1がアーク電極、2
が通電電極棒、3が溶浸用Cuの供給材と押湯の部材で
ある。
【0043】29重量%で粒径約150μmのCu粉末
と重量で粒径140〜170μm2%,95〜140μ
m未満40%,70〜95μm未満30%,60〜70
μm未満11%,40〜60μm未満8%及び40μm
未満10%を有する63重量%のCr粉末と1重量%で
粒径約20μmのNb粉末と、1重量%で粒径25μm
のPb粉末をV型ミキサーにより混合後、直径52mmの
金型を用いて、成形圧力3.0ton/cm2 で直径52mm,
厚さ9mmの成形体を作製した。その後5Pa以下の真空
中で焼結温度1050℃仮焼結を行った。1050℃ま
での加熱に当ってはPbの融点近傍の固相下で長時間保
持した後に所定の温度に加熱した。この時の焼結体空隙
率は65%である。次に図1(b)は電極の製造法を示
す図で、図に示すように、100メッシュ〜325メッ
シュのアルミナ(Al23)粉4を10mm程度に敷いた
黒鉛容器5の底面中央に上記多孔質焼結体6を置き、純
Cuからなる直径52mm,長さ90mmの通電電極棒2を
前記多孔質焼結体6と同一円心上に載置した。次に直径
28mm,長さ25mmの溶浸材及び押湯部を形成するCu
からなる部材8を前記部材2と同一円心上に設置する。
黒鉛容器5と純Cuからなる2種の部材2,8の側面及
び溶浸材及び押湯部となる部材8上部にはAl23粉末
9を充填する。Cr粉末は重量で粒径140μm以上2
%,70〜140μm未満70%,40〜70μm未満
19%及び40μm未満が10%である。
【0044】溶浸条件は、5Pa以下の真空中で115
0℃×10分間保持し、通電電極棒2と溶浸用Cu供給
及び押湯8が溶融するとともに溶浸材が多孔質焼結体6
のスケルトン中に均一にしみ込ませた後、真空雰囲気中
で放冷凝固させる。図1(a)は、凝固後に黒鉛製容器か
ら取り出した所定の加工を施した電極の形状である。ま
た図1(c)には切削加工後のアーク電極1と通電電極
棒2とを示し、両者の界面部を顕微鏡組織写真により観
察した結果、Cr粒子焼結体の空孔にCuが溶浸してお
り、Cr粒子は互いに複数個結合しているが、粒子とし
ての元の原形が見られ、その粒径の大きさを測定できる
ことが分かった。本実施例における溶浸後の電極は重量
でCu54%,Cr41%,Nb4.4%及びPb0.6
%の組成を有する。
【0045】このように本発明方法によれば図1(a)
及び図1(c)からもわかるようにアーク電極と通電電
極棒とが一体構造で構成される電極が十分作製可能であ
ることがわかる。アーク電極と通電電極棒の支持部とは
同等の厚さである。また、アーク電極材と電極棒の支持
部材の界面は金相学的に完全に連続一体化がなされてお
り、ろう付け等による接合が不必要であることがわか
る。また、アーク電極1の断面のPbを分析した結果、
Pbが均一に分散されていた。
【0046】図2は図1(b)の鋳型を3段にしたもの
で、一度に3個のものを製造することができる。3個に
限らず、所望の個数を一度に製造することができる。
【0047】実施例2 実施例1と異なるのは成形体の本焼結工程の前に仮焼結
工程を設けたことである。仮焼結条件は、1×10~5
ル以下の真空中でPbの融点以下の300℃で120分
間保持した。その後本焼結を行った。本焼結条件は、1
×10~5トル以下の真空中で1050℃×120分間保
持した。次の、一体溶浸条件は、1×10~5トル以下の
真空中で1050℃×60分間保持し、アーク電極支持
部及びコイル電極部材と溶浸用Cu供給及び押湯8が溶
融するとともに溶浸材が多孔質焼結体6のスケルトン中
に均一にしみ込ませた後、真空雰囲気中で放冷凝固させ
る。実施例1と同様に切削加工後のアーク電極1と通電
電極棒2との両者の界面部を顕微鏡組織写真により観察
した結果、実施例1と同様に、焼結体の空孔にCuが溶
浸し、界面は金相的に連続一体化していることが明らか
となった。また、アーク電極1から分析試料を切り出し
Pbの分析を行った結果、Pb含有量は0.7 %であっ
た。
【0048】このように本発明方法によれば、アーク電
極,通電電極棒とが一体構造で構成される電極が十分作
製可能であることがわかる。また、アーク電極材と通電
電極棒の界面は金相学的に完全に連続一体化がなされて
おり、ろう付け等による接合が不必要であることがわか
る。また、アーク電極1から分析試料を切り出しPbの
分析を行った結果からも分かるようにPb含有量は0.
7 %であった。本焼結の前に低融点金属の融点直下の
固相で仮焼結を行うことにより高導電性金属の溶浸にお
いてアーク電極1にPbを均一に分散含有させることが
できる。
【0049】また、アーク電極1の表面を走査電子顕微
鏡で観察した結果、Nbとその周辺のCr化合物は、接
点部材中にほぼ均一に分散していることが確認された。
【0050】得られた電極材に対し、7.2kV,29.
8kAの遮断試験を行い、電極同士が溶着した際の解離
力を測定した。用いた電極材の直径は20mmである。そ
の結果、解離力は152MPaであった。比較のためにNbの
含まれていない、重量%で56Cu−43Cr−1Pb
の接点部材をもつ電極材で同様の試験を行った結果、そ
の解離力は227MPaであった。これより、本発明の組成を
もつ電極材は、耐溶着性に優れることが確認された。
【0051】上記遮断試験後の電極材を用いて、その解
離部の断面を走査電極顕微鏡で観察した結果の概要を、
図3の模式図で示す。解離部にはNbと、その周辺にN
bとCrの化合物が存在する。この化合物を微小X線回
折により分析した結果、NbCr2 であることがわかっ
た。NbCr2 にはクラックがみられ、解離破断の起点
の役割を有することが確認できた。この化合物が生成す
ることにより、溶着した際の解離力が低減できる。
【0052】このほか、接点部材の成分のうち、Nbを
他の成分に代えたもの、すなわち、CuとCrとPbか
らなる材料と、Be,Hf,Ir,Pt,Zr,Ti,
Te,Ta,Si,Rh,Ruのうち1種以上よりなる
材料及びそのCr化合物からなる接点部材と、通電電極
棒がCuからなる電極材を作製したところ、上記と同様
の結果が得られた。
【0053】以上より、本発明の製法により、接点部材
と通電電極棒とが一体化された電極材が比較的簡単な工
程で得られ、また、本発明の組成をもつことで、耐溶着
性に優れた電極材が得られることが証明された。
【0054】実施例3 図4は、溶浸状態とその鋳塊を用いて製作した各種電極
形状を示したものである。溶浸条件は実施例1とほぼ同
様である。
【0055】No.1は、実施例1に対し黒鉛容器5の長
さを150mmにし、通電電極棒及びコイル電極部材11
の長さを45mmとした。このようにして得た鋳塊から
(a)及び(b)型の電極を作製した。つまり(a)型
は、アーク電極12,通電電極棒13及びコイル電極1
4を一体構造とし、電極棒15をろう付けにより接合1
6したものである。また、(b)型は、(a)型に対し
中心に純Feからなる補強部材17を設けたものであ
る。補強部材17は通電電極棒13と電極棒15に各々
ろう付けされる。
【0056】No.2はNo.1に対し通電電極棒及びコイ
ル電極部材19の形状を凹形にするとともに、溶浸用C
u供給及び押湯8を排除した状態で溶浸した。No.2の
鋳塊からは(a)型の電極形状を製作した。
【0057】No.3はNo.1に対し溶浸用Cu供給及び
押湯20の長さを100mmとし、黒鉛容器5の長さを2
00mmとした。No.3の鋳塊からは(c)型の電極を作
製した。(c)型の電極はろう付け接合を使用せずとも
電極棒22を含めた一体構造の電極構成が可能である。
No.2の鋳塊からは(c)型以外にも(a)型及び
(b)型の電極構造を切削加工によって作製できる。
【0058】No.4はNo.3に対し通電電極棒及びコイ
ル電極部材23及び溶浸用Cu供給及び押湯24の中心
に焼結体26に向ってラッパ型の鉄芯を入れたものであ
る。この鉄芯に関してはCuの融点より高いものであ
り、形状にはこだわらない。No.4の鋳塊からは(d)
型と(e)型の電極を作製した。(d)型電極は(c)型
電極の中心に鉄芯を鋳ぐるんだ形状である。(e)型電
極は(b)型電極の補強部材17の替りに鉄芯を鋳ぐる
んだ形状の電極である。
【0059】以上の結果において、それぞれの鋳塊寸法
と溶浸前の状態の寸法変化を測定した結果、通電電極棒
及びコイル電極部材の寸法は溶浸前の状態と溶浸後の鋳
塊寸法の差異はほとんどなかった。一方、押湯部材の寸
法測定結果、溶浸前の状態で25mmに対し、溶浸後の鋳
塊寸法は10mmに減少した。このように本発明を達成さ
せる第1条件として、通電電極棒及びコイル電極部材と
溶浸用Cu又はCu合金供給及び押湯部材とを2重構造
にすることである。
【0060】また健全かつ、目的の鋳塊寸法を得るため
には、鋳塊の冷却速度のコントロールが重要である。鋳
塊側面からの冷却速度より鋳塊上部の冷却速度を大きく
する必要がある。本発明を達成する第2条件として、鋳
塊上部の冷却速度を大きくする保温剤としてアルミナ
(Al23)等の比熱が大きく、Cu溶湯と反応しない
セラミックス粒子が適当である。この時のセラミックス
粒径が大き過ぎたり,小さ過ぎたりすると溶湯はセラミ
ックス粒子間を通して流れ出てしまい鋳型の役目をなさ
ない。最適粒径は20メッシュから325メッシュであ
る。また、保温のためのセラミックス粒子の必要量は、
目的の鋳塊直径寸法の2/3以上の厚さが必要である。
【0061】実施例4 表1は、実施例2の溶浸温度を種々に変えた場合の鋳塊
中のCr量を分析した結果と、多孔質焼結体6及びアー
ク電極支持部材及びコイル電極部材のそれぞれの組成を
変化させた場合の鋳塊中のそれぞれの組成元素を分析し
た結果を示したものである。
【0062】
【表1】
【0063】No.5〜11で得た鋳塊の電気抵抗及び強
度を、電気抵抗測定は4点式抵抗測定法で、強度測定は
アームスラ引張試験機を用いて実施した。
【0064】従来方法でろう付け接合した界面の強度は
22〜12kg/mm2 とばらつきが大きく、強度12kg/
mm2 の試験片にはろう付け不良部が確認された。また、
界面部を含む電気抵抗値は4.82μΩ・cm と純銅材に
比べ約3〜4倍の高い抵抗値である。それに対しNo.5
〜11の界面強度は24〜25kg/mm2 以上と安定した
強度を示し、試験片の欠陥は観察されなかった。また、
本発明の実施例では界面を含む電気抵抗値は測定できな
いものである。No.11の相手材にはCrが0.61%
以上含むCu合金であるにもかかわらず、界面がないの
で、比抵抗は1.95μΩcm と低い値である。これは従
来技術のろう付け接合部界面の抵抗値が非常に大きいこ
とが分かる。
【0065】一方、純Cuの強度は最大値22〜23kg
/mm2 に対し0.2% 耐力は4〜5kg/mm2 と非常に軟
弱であり、通電電極棒あるいはコイル電極材に使用した
場合には衝撃的な荷重に耐えきれず経時的に変形してし
まうが、CrあるいはV,Nb,Zr,Si,Be等を
それぞれ含有したCu合金からなるNo.5〜11の電気
抵抗値は、焼鈍純Cuに比較すれば約1.5〜2.0倍の
抵抗値を示したが、従来技術のろう付け接合界面抵抗値
と比較すると約半分以下であり充分に実機真空遮断器用
電極材に使用可能である。またこれらの強度は、いずれ
も最大強度22〜25kg/mm2 と純Cuとあまり変って
いないが0.2% 耐力値において10〜14kg/mm2
2倍に強度向上が図られている。
【0066】溶浸温度が1150℃では0.55〜0.7
5%,1200℃では0.9〜1.0%,1250℃では
1.6〜1.7%とCrの固溶量が増加する。
【0067】このように、本発明によるCrあるいは
V,Nb,Zr,Si及びBe等をそれぞれ含有するC
u合金製アーク電極支持部材,コイル電極材及び電極棒
は、電極開閉時の衝撃的荷重の繰り返しによる変形が生
じないため変形に伴う溶着障害を防止して信頼性及び安
全性の向上が図られる。
【0068】Cu中への合金元素の含有量と0.2%耐
力との関係を検討すると、Cr0.6%の含有により9k
g/mm2の耐力が得られ、1.6%で11.5kg/mm2と直
線的に増加する。そして、Crの他に他の合金元素を含
有することによってその量の増大によって強化される。
各元素の含有量としてZr0.1%,Si0.1%,Be
0.05%,Nb,V,Wは各々0.01% 以上とする
ことにより10kg/mm2以上の耐力が得られる。
【0069】0.2% 耐力と比抵抗との関係を検討する
と、Cu中への全固溶量の増大によって強度の向上とと
もに比抵抗も増すので、比抵抗の増加を少なくして強度
の向上を図るにはCr単独よりも他の元素を加えること
によって得られることが分かる。特に、Si以外は比抵
抗が小さくて高強度が得られる。特に、0.2% 耐力を
10kg/mm2以上、比抵抗1.9〜2.8μΩcmが好まし
い。
【0070】Cr,Si,Be,Zr,Ag,Nb,V
及びW量と比抵抗との関係を検討すると、比抵抗は合金
元素をCr+3.4Si+3.5Be+1.2Zr+15
(Nb+V+W)の比率で加えることによってその含有
量を0.57 倍して1.61 加えた値に添って増加する
が、電極支持部及びコイル電極の比抵抗はできるだけ小
さくすることによって通電中の電極温度を低く抑えるこ
とができること及び遮断時のアーク発生に伴うアーク熱
を電極棒を通して冷却する必要があり、その熱伝導を高
くする必要があることから熱伝導率を高く維持すること
ができる。本実施例においては所望の比抵抗を図によっ
ておおよその値のものを求めることができる。Crをア
ーク電極として用いる場合にはCrの溶浸量を考慮し、
各元素の含有量をSi0.5%,Be0.5%,Zr1.
5%,Nb,V,Wは各々0.1%を上限として含有さ
せることが好ましい。比抵抗として3.0μΩcm 以下と
するのが好ましい。
【0071】実施例5 図5は本発明に係るアーク電極を用いた真空バルブの断
面図である。
【0072】絶縁材で形成された絶縁筒体からなる真空
容器35の上・下開口部に上・下一体をなす端板38
a,38bを設けて真空室を形成する真空容器を構成
し、上記上端板38aの中程に固定電極30aの一部を
形成する固定側の電極棒34aを垂設し、この固定側の
電極棒34aにアーク電極31aを設け、上記固定電極
30aの直下に位置する上記下端板38bの中程に可動
電極30bの一部を形成する可動側の電極棒34bを昇
降自在に設け、この可動側の電極棒34bにアーク電極
31bと同形等大の縦磁界発生コイル33b及びアーク
電極31bを付設し、上記固定電極30aのアーク電極
31aに対して上記可動電極30bのアーク電極31b
を接離するようにし、上記可動側の電極棒34bの周り
に位置する上記下端板38bの内側に金属製のベローズ
37を伸縮するようにして被冠して設け、さらに、上記
両アーク電極の周りに円筒状をなす金属板のシール部材
36を絶縁筒体の真空容器35によって設置し、このシ
ール部材36は上記絶縁筒体の真空容器の絶縁性を損な
わないようにして構成したものである。
【0073】さらに、上記アーク電極31a,31bは
前述の溶浸によって得られた通電電極棒32a,32b
に一体固着される。純鉄からなる補強部材39a,39
bによって補強されてろう付けされ、補強部材39a,
39bとして他にオーステナイト系ステンレス鋼が用い
られる場合もある。絶縁筒体の真空容器35にはガラ
ス,セラミックス焼結体が用いられる。絶縁筒体の真空
容器35は金属製端板38a,38bにコバール等のガ
ラス,セラミックスの熱膨脹係数に近い合金板を介して
ろう付けされ、10~6mmHg以下の高真空に保たれる。
【0074】固定側の電極棒34aは端子に接続され、
電流の通路となる。排気管(図示なし)は上端板38a
に設けられ、排気のとき真空ポンプに接続される。ゲッ
タは真空容器内部に微量のガスが発生した場合に吸収し
て真空を保つ働きとして設けられる。シール部板36は
アークによって発生した主電極表面の金属蒸気を付着さ
せ、冷却させる働きを有し、また付着した金属はゲッタ
作用を有する真空度保持の働きを有する。
【0075】図6は本発明に係る真空バルブ59とその
操作機とを示す真空遮断器の構成図である。
【0076】操作機構部を前面配置とし、背面に真空バ
ルブを支持する3相一括型の3組の耐トラッキング性を
有するエポキシレジン筒60を配置した小型,軽量な構
造である。
【0077】各相端はエポキシレジン筒,真空バルブ支
持板で水平に支持された水平引き出し形である。真空バ
ルブは、絶縁操作ロッド61を介して、操作機構によっ
て開閉される。
【0078】操作機構部は、構造が簡単で、小型,軽量
な電磁操作式の機械的引外し自由機構である。開閉スト
ロークが少なく、可動部の質量が小さいために衝撃は僅
少である。本体前面には、手動連結式の二次端子のほ
か、開閉表示器,動作回数計,手動引外しボタン,手動
投入装置,引出装置およびインターロックレバーなどが
配置されている。
【0079】(a)閉路状態 遮断器の閉路状態を示し、電流は上部端子62,主電極
30,集電子63,下部端子64を流れる。主電極間の
接触力は、絶縁操作ロッド61に装着された接触バネ6
5によって保たれている。
【0080】主電極の接触力,早切バネの力および短絡
電流による電磁力は、支えレバー66およびプロップ6
7で保持されている。投入コイルを励磁すると開路状態
からプランジャ68がノッキングロッド69を介してロ
ーラ70を押し上げ、主レバー71を回して接触子を閉
じたあと、支えレバー66で保持している。
【0081】(b)引外し自由状態 開離動作により可動主電極が下方に動かされ、固定・可
動両主電極が開離した瞬間からアークが発生する。アー
クは、真空中の高い絶縁耐力と激しい拡散作用によって
短時間に消弧される。
【0082】引外しコイル72が励磁されると、引外し
レバー73がプロップ67の係合を外し、主レバー71
は早切バネの力で回って主電極が開かれる。この動作
は、閉路動作の有無には全く関係なく行われる機械的引
外し自由方式である。
【0083】(c)開路状態 主電極が開かれたあと、リセットバネ74によってリン
クが復帰し、同時にプロップ67が係合する。この状態
で投入コイル75を励磁すると(a)の閉路状態にな
る。76は排気筒である。
【0084】真空遮断器は高真空中でアーク遮断し、真
空の持っている高い絶縁耐力と、アークの高速拡散作用
により優れた遮断性能を有しているが、反面無負荷のモ
ートル,変圧器を開閉する場合電流が零点に達する以前
に遮断してしまい、いわゆるさい断電流を生じ、この電
流とサージインピーダンスの積に比例する開閉サージ電
圧を発生する場合がある。このため3kV変圧器や3k
V,6kV回転機などを真空遮断器で直接開閉するとき
は、サージアブソーバを回路に接続してサージ電圧を抑
制し、機器を保護する必要がある。サージアブソーバと
しては、コンデンサを標準としますが、負荷の衝撃波耐
電圧値によって、ZnO非直線抵抗体を使用することも
できる。
【0085】以上の本実施例により、圧力150kg,遮
断速度0.93m/秒で、7.2kV,31.5kAの遮
断が可能となる。
【0086】図7は本実施例の真空遮断器2段積スイッ
チギアの内部構造を示すものである。91は上段遮断器
コンパートメント、92はメタルクラッドフレームコン
パートメント、93は下段遮断器コンパートメント、9
4は母線コンパートメント、95は変流器、96は接続
導体、97はケーブルコンパートメント、98は制御引
込ケーブル部、99はサージアブソーバである。真空遮
断器は電源が3相であるので一電源に対して紙面に対し
て奥行きに3個有する。
【0087】実施例8 図8は実施例4と同じ真空バルブを用いて直流回路を遮
断する主回路構成を示す図である。80は直流電源、8
1は直流負荷、82は真空バルブ、83はショートリン
グ、84は電磁反発コイル、85は転流コンデンサ、8
6は転流リアクトル、87はトリガギャップ、88は静
止型過電流引外し装置、89はZnO非直線抵抗体であ
る。
【0088】本実施例においては、次の特徴が得られ
る。
【0089】(1)遮断時に気中アークを発生しないの
で、騒音を発生せず、防災効果が大きい。
【0090】(2)開極時間が短いため(約1ms)規格
値を上まわる突進率の事故電流の遮断が可能で、限流値
を小さく抑えることができる。
【0091】(3)真空バルブの使用により高周波のコン
デンサ放電電流の遮断が可能で、アーク時間が極めて短
く(約0.5ms)接点消耗が少なくできる。
【0092】(4)静止型過電流引外し装置の採用により
電流目盛を精度良く設定でき、経年変化がない。
【0093】(5)ラッチ式の電動ばね操作器の採用によ
り、操作電流が大幅に低減するとともに保持電流が不要
となる。
【0094】(6)占有面積が約1/4となり、変電所ス
ペースの縮小が可能となる。
【0095】
【発明の効果】本発明によれば、接点部材と該接点部材
に連なる通電電極棒を有する固定側電極及び可動側電極
を備えた真空遮断器において、前記接点部材と通電電極
棒とは一体に形成され、接合部が存在しないため接合部
の局部発熱による接点部材の脱落やエネルギーロスがな
い。また、接点部材中には製造過程においてCr化合物
を生成させ、この化合物が脆性があるために溶着しにく
くすると共に、溶着した電極同士を解離する際の破断の
起点となる。これにより、耐溶着性に優れた電極材が得
られる。
【0096】本発明によれば、前記アーク電極と上記ア
ーク電極支持部材、好ましくは、コイル電極材とは非接
合からなる溶融一体の構造を有し、前記支持部材及びコ
イル電極は0.01〜2.5重量%のCr,Ag,V,N
b,Zr,Si及びBe等を含有したCu合金から構成
されるので、ろう付け接合に伴う各部材の機械加工工程
及び組立工程の低減とろう付け接合不良による電極材の
破壊や脱落を防止するとともに、アーク電極支持部材及
びコイル電極材の強度向上により電極変形に伴う溶着障
害を防止でき、更に、アーク電極内にPb等の低融点金
属を多く含有でき溶着を防止できることからより信頼性
及び安全性の高い真空遮断器とそれに用いる真空バルブ
及び電気接点を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電気接点の断面図及びその製造法を示
す図。
【図2】3個の電気接点を一度に製造する場合の鋳型の
断面図。
【図3】遮断試験後の電極断面の組織を示す模式図。
【図4】各種電極の形状とその製造鋳型の関係を示す断
面図。
【図5】真空バルブの断面図。
【図6】真空遮断器の全体構成図。
【図7】真空遮断器2段積スイッチギアの構成図。
【図8】直流真空遮断器を用いた回路図。
【符号の説明】
1,12,31a,31b,…アーク電極、2,13,
32a,32b…通電電極棒、4,9…アルミナ粉、5
…黒鉛容器、6…多孔質焼結体、7…溶浸材、8,2
0,24…押湯、14…コイル電極、15,22,34
a,34b…電極棒、17,27,39a,39b…補
強部材、35…真空容器、36…シール部材、37…ベ
ローズ、56…スリット溝、60…エポキシレジン筒、
61…絶縁操作ロッド、62…上部端子、63…集電
子、64…下部端子、65…接触バネ、66…支えレバ
ー、68…プランジャ、71…主レバー、72…引外し
コイル、75…投入コイル、76…排気筒、80…直流
電源、81…直流負荷、82…真空バルブ、83…ショ
ートリング、84…電磁反発コイル、85…転流コンデ
ンサ、86…転流リアクトル、87…トリガギャップ、
88…静止型過電流引外し装置、89…ZnO非直線抵
抗体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷水 徹 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内 (72)発明者 黒田 勝三 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分工場内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁容器内に固定側電極と可動側電極とを
    備えた真空バルブと、該真空バルブ内の前記固定側電極
    と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接続された
    導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロッドを介
    して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備えた真空遮
    断器において、前記固定側電極及び可動側電極は主成分
    のCr,Mo及びWの1種又は2種以上の耐火性金属粒
    子とCu,Au及びCuの1種又は2種以上の高導電性
    金属とに該耐火性金属粒子と化合物を形成する耐溶着性
    金属と低融点金属とを有する合金からなるアーク電極
    と、該アーク電極を支持する高導電性金属からなる電極
    支持部とを有し、前記アーク電極と電極支持部とは前記
    高導電性金属の溶融によって一体に形成され、前記耐火
    性金属粒子は全耐火性金属に対して重量で粒径140μ
    m以上が5%以下,70μm以上140μm未満が45
    〜90%,40μm以上70μm未満が7〜35%及び
    40μm未満が0.5〜15% であることを特徴とする
    真空遮断器。
  2. 【請求項2】前記耐溶着性金属はNb,Be,Hf,I
    r,Pt,Zr,Ti,Ta,Si,Rh,Ruの1種
    又は2種以上からなり、前記高導電性金属はCu,Ag
    及びAuの1種からなる金属又はこれらを主にした合金
    及び前記低融点金属はPb,Bi,Te及びSbの1種
    以上からなり、前記電極支持部は前記高導電性金属又は
    合金からなる請求項1に記載の真空遮断器。
  3. 【請求項3】前記アーク電極はCr,W及びMoの1種
    又は2種以上の合計量40〜80重量%とCu20〜6
    0重量%とを含む複合合金からなり、前記電極支持部は
    Cr,Ag,W,V,Nb,Mo,Ta,Zr,Si,
    Be,Co,Feの1種又は2種以上の合計量が2.5
    重量%以下,Pb,Bi,Te及びSbの1種又は2種
    以上の合計量0.2 〜2重量%及びCu,Ag又はAu
    との合金からなる請求項1又は2に記載の真空遮断器。
  4. 【請求項4】前記固定側電極と可動側電極の少なくとも
    一方は前記電極支持部に高導電性金属からなる縦磁界発
    生コイルが設けられている請求項1〜3のいずれかに記
    載の真空遮断器。
  5. 【請求項5】前記縦磁界発生コイルは前記電極支持部に
    ろう付け又は前記高導電性金属の溶融凝固によって一体
    に形成されている請求項4に記載の真空遮断器。
  6. 【請求項6】前記真空バルブは3組あり、該3組の真空
    バルブを横に並べて樹脂の絶縁筒によって一体に組込ま
    れている請求項1〜6のいずれかに記載の真空遮断器。
  7. 【請求項7】絶縁容器内に固定側電極と可動側電極とを
    備えた真空バルブと、該空気バルブ内の前記固定側電極
    と可動側電極との各々に前記真空バルブ外に接続された
    導体端子と、前記可動電極に接続された絶縁ロッドを介
    して前記可動電極を駆動する開閉手段とを備えた真空遮
    断器において、前記固定側電極及び可動側電極は主成分
    のCr,Mo及びWの1種又は2種以上の耐火性金属粒
    子とCu,Au及びAgの1種からなる高導電性金属と
    に前記耐火性金属と化合物を形成する耐溶着性金属と低
    融点金属とを有する合金からなるアーク電極と、該アー
    ク電極を支持する高導電性金属からなる電極支持部とを
    有し、前記アーク電極と電極支持部とは前記高導電性金
    属によって一体に形成され、前記電極支持部の0.2%
    耐力が10kg/mm2以上で比抵抗が2.8μΩcm以下であ
    り、前記耐火性金属粒子は全耐火性金属に対して重量で
    粒径140μm以上が5%以下,70μm〜140μm
    未満が45〜90%,40μm〜70μm未満が7〜3
    5%及び40μm未満が0.5〜15% であることを特
    徴とする真空遮断器。
  8. 【請求項8】高真空に保たれた絶縁容器内に固定側電極
    と可動側電極とを備えた真空バルブにおいて、前記両電
    極は主成分のCr,Mo及びWの1種又は2種以上の耐
    火性金属粒子とCu,Au及びAgの1種からなる高導
    電性金属とに前記耐火性金属と化合物を形成する耐溶着
    性金属と低融点金属とを有する複合部材よりなるアーク
    電極と、該アーク電極を支持する高導電性金属からなる
    電極支持部とを有し、前記アーク電極と電極支持部とは
    前記高導電性金属の溶融によって一体に形成され、前記
    耐火性金属粒子は全耐火性金属に対して重量で粒径14
    0μm以上が5%以下,70μm〜140μm未満が4
    5〜90%,40μm〜70μm未満が7〜35%及び
    40μm未満が0.5〜15% であることを特徴とする
    真空バルブ。
  9. 【請求項9】高真空に保たれた絶縁容器内に固定側電極
    と可動側電極とを備えた真空バルブにおいて、前記両電
    極は主成分のCr,Mo及びWの1種又は2種以上の耐
    火性金属粒子とCu,Au及びAgの1種からなる高導
    電性金属とに前記耐火性金属と化合物を形成する耐溶着
    性金属と低融点金属とを有する複合部材よりなるアーク
    電極と、該アーク電極を支持する高導電性金属からなる
    電極支持部とを有し、前記アーク電極と電極支持部とは
    前記高導電性金属によって一体に形成され、前記電極支
    持部の0.2%耐力が10kg/mm2以上で比抵抗が2.8
    μΩcm 以下であり、前記耐火性金属粒子は全耐火性金
    属に対して重量で粒径140μm以上が5%以下,70
    μm〜140μm未満が45〜90%,40μm〜70
    μm未満が7〜35%及び40μm未満が0.5〜15
    % であることを特徴とする真空バルブ。
  10. 【請求項10】主成分のCr,Mo及びWの1種又は2
    種以上の耐火性金属粒子とCu,Au及びAgの1種か
    らなる高導電性金属とに前記耐火性金属と化合物を形成
    する耐溶着性金属と低融点金属とを有する合金からなる
    アーク電極と、該アーク電極を支持する高導電性金属か
    らなる電極支持部とが前記高導電性金属の溶融によって
    一体に形成され、前記耐火性金属粒子は全耐火性金属に
    対して重量で粒径140μm以上が5%以下,70μm
    〜140μm未満が45〜90%,40μm〜70μm
    未満が7〜35%及び40μm未満が0.5 〜15%あ
    ることを特徴とする電気接点。
  11. 【請求項11】前記耐溶着性金属はNb,Be,Hf,
    Ir,Pt,Zr,Ti,Ta,Si,Rh,Ruの1
    種又は2種以上、及び前記低融点金属はPb,Bi,T
    e及びSbの1種以上からなり、前記電極支持部は前記
    高導電性金属又は合金からなる請求項10に記載の電気
    接点。
  12. 【請求項12】前記アーク電極はCr,W及びMoの1
    種又は2種以上の合計量20〜60重量%とCu,Ag
    及びAuの1種又はこれらを主にした合金30〜70重
    量%とPb,Bi,Te及びSbの1種又は2種以上の
    合計量0.2 〜2重量%とNb,Be,Hf,Ir,P
    t,Zr,Ti,Ta,Si,Rh及びRuの1種又は
    2種以上1〜20重量%とを含む複合合金からなり、前
    記電極支持部はCr,Ag,W,V,Nb,Mo,T
    a,Zr,Si,Be,Ti,Co及びFeの1種又は
    2種以上の合計量が2.5 重量%以下及び残部Cu,A
    g又はAuである高導電性合金からなる請求項16に記
    載の電気接点。
  13. 【請求項13】主成分のCr,Mo及びWの1種又は2
    種以上の耐火性金属とCu,Au及びAgの1種からな
    る高導電性金属とに前記耐火性金属と化合物を形成する
    耐溶着性金属と低融点金属との合金からなるアーク電極
    と、該アーク電極を支持する高導電性金属からなる電極
    支持部とが前記高導電性金属によって一体に形成され、
    前記電極支持部の0.2%耐力が10kg/mm2以上で比抵
    抗が2.8μΩcm 以下であり、前記耐火性金属粒子は全
    耐火性金属に対して重量で粒径140μm以上が5%以
    下,70μm〜140μm未満が45〜90%,40μ
    m〜70μm未満が7〜35%及び40μm未満が0.
    5〜15% であることを特徴とする電気接点。
  14. 【請求項14】主成分のCr,Mo及びWの1種又は2
    種以上の耐火性金属粒子とCu,Au及びAgの1種か
    らなる高導電性金属とに前記耐火性金属と化合物を形成
    する耐溶着性金属と低融点金属とを有する合金からなる
    アーク電極と、該アーク電極を支持する高導電性金属か
    らなる電極支持部とを有する電気接点の製造法におい
    て、前記アーク電極を全耐火性金属に対して重量で粒径
    140μm以上が5%以下,70μm〜140μm未満
    が45〜90%,40μm〜70μm未満が7〜35%
    及び40μm未満が0.5〜15% である耐火性金属
    粉,高導電性金属粉,耐溶着性金属粉及び低融点金属粉
    を有する多孔質仮焼結体に前記高導電性金属を溶融して
    含浸させることにより形成し、前記電極支持部は前記含
    浸後に残留する前記高導電性金属の厚さを前記電極支持
    部として必要な厚さに設定することによって形成するこ
    とを特徴とする電気接点の製造法。
  15. 【請求項15】前記アーク電極及び電極支持部は前記高
    導電性金属を溶浸凝固させて形成後、所望の温度に保持
    させて前記高導電性金属中に過飽和に固溶した金属又は
    金属間化合物を析出させる熱処理工程を有する請求項1
    4に記載の電気接点の製造法。
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