JPH10121021A - 合板製造用接着剤及びこれを用いた合板の製造方法 - Google Patents

合板製造用接着剤及びこれを用いた合板の製造方法

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JPH10121021A
JPH10121021A JP8275033A JP27503396A JPH10121021A JP H10121021 A JPH10121021 A JP H10121021A JP 8275033 A JP8275033 A JP 8275033A JP 27503396 A JP27503396 A JP 27503396A JP H10121021 A JPH10121021 A JP H10121021A
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JP
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adhesive
plywood
filler
polyvinyl alcohol
veneer
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JP8275033A
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English (en)
Inventor
Tsukane Tanaka
束 田中
Nobuteru Kuwako
延照 桑子
Hideji Shima
秀二 嶋
Noriyuki Murakami
典之 村上
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Koyo Sangyo Co Ltd
Original Assignee
Koyo Sangyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルマリンを含まず、安価で接着時の作業性
が良好で、いかなる種類の単板にも良好に接着する合板
製造用接着剤を得る。この合板製造用接着剤を用いて簡
便にかつ単板を堅固に接着し、耐水性、耐候性、耐久
性、耐衝撃性に優れた合板を作る。防虫・防菌効果のあ
る木粉の充填剤により接着剤及び製造した合板に防虫・
防菌性を付与する。 【解決手段】 ポリビニルアルコール及び/又は水性エ
マルジョンと充填剤とクルードMDIを含む合板製造用
接着剤である。接着剤を用いて複数の単板を積層して圧
締接着することにより合板を製造する際に、接着剤には
ポリビニルアルコール及び/又は水性エマルジョンと充
填剤とクルードMDIを含む合板製造用接着剤を用い
て、室温で複数の単板を圧締することにより接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホルムアルデヒド
(以下、ホルマリンという)を含まない合板製造用接着
剤及びこれを用いた合板の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、合板製造用接着剤には、ユリ
ア系樹脂接着剤、メラミン系樹脂接着剤、フェノール系
樹脂接着剤等のホルマリンを含む熱硬化性樹脂接着剤が
使用されている。これらの接着剤は安価でかつ接着性に
も優れているものの、合板の製造中に毒性のあるホルマ
リンが大気中に放散して作業環境を悪化させるばかりで
なく、製品化された後でも合板内部の接着剤層が加水分
解することによりホルマリンが長期に亘って徐々に放出
する欠点があった。また合板は家具材料や住宅の内装材
として密閉された建物内において、放出したホルマリン
が使用者の皮膚や粘膜に接触し易い状態で使用されるた
め、ホルマリンを含まない接着剤が求められていた。ま
たこれらの接着剤は熱硬化性樹脂接着剤であるため、複
数の単板を重ね合わせて接着し合板にするときに、11
0〜120℃の高い温度を必要とした。上記ホルマリン
含有の接着剤の欠点を解消するために、合板製造用接着
剤ではないが、ホルマリンを含まない2液硬化型の水性
高分子−イソシアネート系接着剤が知られている。この
接着剤はホルマリンを使用せず、木材などに含まれる水
酸基を有する成分とも反応して優れた接着性能を示す。
またこの接着剤は一般に耐水性、耐久性、耐衝撃性に優
れることから、集成材の分野での使用量が大きい。この
種のイソシアネート系接着剤としては、例えば特公昭5
5−18759号公報及び特公昭55−33478号公
報にそれぞれ開示される接着剤がある。これらの公報に
記載された接着剤は、ホルマリンを含まず、イソシアネ
ート系化合物をポリビニルアルコールなどの水溶液を含
む水性のエマルジョンと混合して調製される水性接着剤
である。この接着剤は、主として集成材等の表面が平滑
で厚い被着材を室温で接着するために使用される。また
被着材の緻密性と接着時間の短縮化のために、接着剤の
主剤の濃度が50〜60重量%であり、架橋剤であるイ
ソシアネート系化合物を含めると57〜65重量%と高
濃度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高濃度と2液硬化型で
あるため、上記水性高分子−イソシアネート系接着剤は
先ず高価である。また表面が比較的粗い単板に塗布する
場合には、均一な塗布が難しく、かつ塗布後すぐに圧締
しないと溶媒が単板に浸透して接着剤が硬化し始める。
このため迅速な作業を要求され、接着時の作業性が悪
い。また脂分を多く含む単板に対しての接着性能に劣る
不具合があった。このような理由から上記水性高分子−
イソシアネート系接着剤は合板用の接着剤としてこれま
で使用されていなかった。
【0004】本発明の目的は、ホルマリンを含まず、安
価で接着の際の作業性が良く、脂分の多寡に拘わらずい
かなる種類の単板にも良好に接着する合板製造用接着剤
を提供することにある。本発明の別の目的は、防虫・防
菌性のある合板製造用接着剤を提供することにある。本
発明の更に別の目的は、この合板製造用接着剤を用いて
簡便にかつ単板を堅固に接着し、耐水性、耐候性、耐久
性、耐衝撃性、防虫・防菌性に優れた合板を製造する方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
ポリビニルアルコール及び/又は水性エマルジョンと充
填剤とクルードMDIを含む合板製造用接着剤である。
ポリビニルアルコール及び/又は水性エマルジョンの室
温における接着性能に加えて、クルードMDIが被着材
である単板及び他の接着剤成分と反応架橋し、充填剤が
単板の粗い接着面を充填するため、耐水性、耐候性、耐
久性、耐衝撃性に優れた合板を作り出す。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、充填剤は防虫・防菌効果のある樹木の粉末
である合板製造用接着剤である。この充填剤を使用する
と、接着した合板に防虫・防菌効果を生じる。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、ポリビニルアルコールと充填剤とク
ルードMDIの各成分の重量比が、ポリビニルアルコー
ル:充填剤:クルードMDI=0.2〜1.0:1.0
〜4.0:1であって、これら全ての成分の接着剤中に
おける濃度が43〜56重量%である合板製造用接着剤
である。ここで、各成分は溶媒に希釈する前の純成分又
は他の成分と混合しない前の純成分を意味する。単板を
接着して作られる合板は、大きく分けて一類合板と二類
合板に分けられる。二類合板用の接着剤は、特に塗布後
圧締するまでの間に接着性能が低下しにくく、安価で、
脂分の多寡に拘わらずいかなる種類の単板にも良好に接
着するものが要求される。このような観点から請求項3
に係るポリビニルアルコール、充填剤及びクルードMD
Iを配合した接着剤は、二類合板製造用接着剤に好適で
ある。特に脂分の多さ等に起因して接着することが難し
い、クルイン、カポール、オクメ材等の単板を接着する
ための接着剤として有効である。
【0008】上記各成分の重量比は、ポリビニルアルコ
ール:充填剤:クルードMDI=0.2〜0.7:1.
5〜2.5:1であることが好ましい。この接着剤で
は、接着性能を有する成分はポリビニルアルコールのみ
であるため、クルードMDIを1としたときのポリビニ
ルアルコールの重量比が0.2未満では接着性能に劣
り、1.0を越えると接着剤が高価になる。また同じく
充填剤の重量比が1.0未満では単板の比較的粗い表面
を充填できず、またポリビニルアルコール成分が単板内
部へ浸透し易くなり、結果的に接着性が不安定になる。
4.0を越えると接着剤中に占める非接着成分の比率が
高まって接着剤の流動性及び接着性能を低下させる。ま
た全成分の接着剤中における濃度が43重量%未満では
接着性能が十分でなく、56重量%を越えると接着時の
作業性が悪くなる。この濃度は44〜52重量%が好ま
しい。接着剤の残部は溶媒であって、主として水であ
る。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、ポリビニルアルコールと水性エマル
ジョンと充填剤とクルードMDIの各成分の重量比が、
ポリビニルアルコール:水性エマルジョン:充填剤:ク
ルードMDI=0.2〜0.7:0.5〜2.0:1.
0〜3.0:1であって、これら全ての成分の接着剤中
における濃度が43〜56重量%である合板製造用接着
剤である。ここで、各成分は溶媒に希釈する前の純成分
又は他の成分と混合しない前の純成分を意味する。請求
項4に係るポリビニルアルコール、水性エマルジョン、
充填剤及びクルードMDIを配合した接着剤は、二類合
板に要求される特性に加えて、より高度の耐水性が要求
される一類合板製造用接着剤に好適である。上記各成分
の重量比は、ポリビニルアルコール:水性エマルジョ
ン:充填剤:クルードMDI=0.2〜0.5:0.5
〜1.0:1.0〜2.0:1であることが好ましい。
この接着剤では耐水性能のある水性エマルジョンを含有
するため、クルードMDIを1としたときのポリビニル
アルコールの重量比が0.2未満では接着剤の流動性が
劣り、0.5を越えると水性エマルジョンの比率が相対
的に小さくなり耐水性が低下する。また同じく水性エマ
ルジョンの重量比が0.5未満では耐水性が低下し、
1.0を越えると接着剤が高価になる。また同じく充填
剤の重量比が1.0未満では安価な充填剤の量が少なく
なり接着剤を高価にし、2.0を越えると接着剤中に占
める非接着成分の比率が高まり接着性能を低下させる。
また全成分の接着剤中における濃度が43重量%未満で
は接着性能が十分でなく、56重量%を越えると単板へ
の塗布が困難になる。この濃度は44〜52重量%が好
ましい。接着剤の残部は溶媒であって、主として水であ
る。
【0010】請求項5に係る発明は、接着剤を用いて複
数の単板を積層して圧締接着することにより合板を製造
する方法において、上記接着剤は請求項1ないし4いず
れか記載の合板製造用接着剤であって、室温で圧締接着
することを特徴とする合板の製造方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳述する。本発明
の被着材は、合板の構成要素である単板である。ポリビ
ニルアルコールは主として重合度と鹸化度により規定さ
れる水溶性高分子である。本発明に用いられるポリビニ
ルアルコールに適する重合度は、500〜3000、好
ましくは1000〜2500、更に好ましくは1200
〜1800である。重合度が上記下限値未満では接着強
度が低くなり、また上記上限値を越えると接着剤の粘度
が高くなり過ぎて使用が難しく、いずれも本発明の目的
に合致しない。また本発明に適する鹸化度は、82〜9
9モル%、好ましくは85〜97モル%、更に好ましく
は86〜90モル%である。鹸化度が上記下限未満では
接着剤が泡立って使いにくく、かつ耐水性も低下し易
い。また上記上限値を越えると水溶液の安定性が悪く使
いにくくなる。また本発明の水性エマルジョンとして
は、スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、スチレ
ン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ラテック
ス、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体ラテ
ックス、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ラテッ
クス、各種ポリアクリル酸エステルエマルジョン、クロ
ロプレンゴムラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合
体エマルジョン、酢酸ビニルエマルジョン、エチレン−
酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体エマルジョ
ン、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体エマルジ
ョン、エチレン−酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体エマ
ルジョン等の有機高分子エマルジョンである。これらの
中でスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス、スチレ
ン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体ラテック
ス、各種ポリアクリル酸エステルエマルジョン、エチレ
ン−酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体エマルジ
ョン等はより好ましい水性エマルジョンである。これら
の水性エマルジョンにカルボキシル変性、イミノ変性、
アミノ変性、一級アルコール変性等の官能基変性をした
水性エマルジョンは更に好ましい。
【0012】また本発明の充填剤としては、ア)クレー、
ベントナイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなど
の炭酸塩、イ)カオリン、タルクなどのケイ酸塩、ウ)硫酸
カルシウム、ケイ酸カルシウムなどのカルシウム化合
物、エ)アルミニウム、亜鉛、マグネシウム、鉄などの金
属酸化物又は水酸化物、オ)カーボン、ガラス、マイカな
どの無機物の粉末又は繊維状物、カ)樹木の粉末、ヤシ殻
粉、モミガラ、キ)玉蜀黍、高りゃんなどの茎の粉末、ク)
クルミ、モモなどの種子穀粉、ケ)小麦粉、米粉、イモデ
ンプン、脱脂大豆粉、血粉、カゼインなどのタンパク質
やデンプン質が例示される。特に上記ケ)の充填剤は増量
剤的な性質をも有する。本発明の充填剤は、自然の含水
率であれば、予め加熱乾燥したり、脱水処理したりする
必要はない。また充填剤は一種類のものを配合すること
も、複数種類のものを混合することもできる。粒径の異
なる充填剤を混合することは、充填剤の沈降防止に有効
である。上記充填剤の中で炭酸カルシウムは安価で比較
的容易に入手でき、硬度が低いため、好ましい。また樹
木の粉末として、特にヒバ、アスナロ、台湾ヒノキ、ユ
ウカリ、サイプレス等の防虫・防菌効果のある樹木の粉
末を充填剤の一部として使用することにより、接着剤や
接着した合板に防虫・防菌性を付与することができる。
従来のホルマリンを含有する熱硬化性樹脂接着剤に比較
して、本発明の接着剤はホルマリンを含有しないため、
防虫・防菌性能に劣ると考えられるので、上記防虫・防
菌効果のある樹木の粉末を充填剤の一部に使用すること
により、防虫・防菌性を付与することができる。
【0013】更に本発明のクルードMDIは、ポリメリ
ックMDI(4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート)を含む室温で液状のMDIをいう。従ってクルー
ドMDIは室温で固体状の4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネートと液状のポリメリックMDIの混合物
であるが、安価でかつイソシアネート官能基が多いため
に本発明に好適なイソシアネート化合物である。クルー
ドMDIの構造式を次の式(1)に示す。
【0014】
【化1】
【0015】本発明の目的に適合するイソシアネート化
合物としては、クルードMDI単独で十分であるが、水
素化MDI、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシレ
ンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソシア
ネート、イソホロンジイソシアネートなどの分子中にイ
ソシアネート基を2個以上含むイソシアネート化合物を
併用してもよい。本発明の接着剤には、ポリビニルアル
コール、水性エマルジョン、充填剤、クルードMDIの
他に、適宜消泡剤、防腐剤、分散剤、着色剤などを添加
することができる。
【0016】本発明の合板製造用接着剤を用いて、合板
を製造するには、合板にするための複数の単板、具体的
には3枚以上の奇数枚の単板を用意し、表層の単板とな
る以外の他の単板のそれぞれの両面に上述した接着剤を
塗布する。次いで表層の単板と接着剤付きの単板とをそ
れぞれ繊維方向が交互に直角方向になるように重ねて、
室温で圧締することにより、各単板を相互に接着する。
特に本発明の合板製造用接着剤の使用にあたっては、従
来の水性高分子−イソシアネート系接着剤のような、接
着剤メーカーが接着剤を主剤と架橋剤の2液に分けた状
態での接着剤の使用ではなく、複数の単板を接着する合
板製造現場において、ポリビニルアルコール及び/又は
水性エマルジョンと充填剤とクルードMDIと溶媒を所
定の比率で混合して調製し、調製された接着剤をそのま
ま被着材である単板に適宜塗布し、圧締接着する。この
場合、単板両面への塗布量は30cm×30cmの単位
面積当り30〜40g(333〜444g/m2)、2
0分程度堆積する。室温で圧締する場合には、堆積後、
室温で10kg/cm2、40分間圧締する。水分を比
較的多く含む単板を使用した場合にはできあがった合板
の水分調整の目的で加圧することなく、乾燥してもよ
い。また加熱圧締して乾燥する場合には、室温で圧締し
た後、圧力を解放して10〜120分間放置した後、1
10℃で10kg/cm2、0.5〜2分間圧締して乾
燥する。
【0017】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明の技
術範囲は下記の実施例に限定されるものではない。 <実施例1>乾燥状態又は溶媒に希釈しない状態での各
成分を次の重量比で配合して合板製造用接着剤を製造し
た。 ポリビニルアルコール:スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス:炭酸カルシウム:クルードMDI=0.
5:1.0:2.0:1 ここで、ポリビニルアルコールは重合度が1700、鹸
化度が88モル%のものを使用し、スチレン−ブタジエ
ン共重合体ラテックスはスチレン:ブタジエン=1:1
のものを用いた。
【0018】<実施例2>炭酸カルシウムの10重量%
を防虫・防菌効果のあるアスナロ粉末に置換した以外、
実施例1と同一の配合で合板製造用接着剤を製造した。 <実施例3>炭酸カルシウムの30重量%を防虫・防菌
効果のあるアスナロ粉末に置換した以外、実施例1と同
一の配合で合板製造用接着剤を製造した。 <実施例4>炭酸カルシウムの10重量%を防虫・防菌
効果のあるサイプレス粉末に置換した以外、実施例1と
同一の配合で合板製造用接着剤を製造した。 <実施例5>炭酸カルシウムの30重量%を防虫・防菌
効果のあるサイプレス粉末に置換した以外、実施例1と
同一の配合で合板製造用接着剤を製造した。
【0019】<合板の製造及び防虫効果の確認>厚さ
1.8mmのホワイトラワン単板を実施例毎に3枚ずつ
用意し、表層の単板となる以外の他の2枚の単板のそれ
ぞれの両面に実施例1〜5の合板製造用接着剤を30g
/(30cm×30cm)でそれぞれ塗布し、次いで表
層の単板と接着剤付きの2枚の単板とをそれぞれ繊維方
向が交互に直角方向になるように重ねて、25℃で40
分間、10kg/cm2の圧力で圧締することにより、
合板を製造した。実施例1〜5の5枚の合板を別々の容
器に入れ、次いで各容器にヒラタキワイムシの成虫を1
00匹ずつ入れた後、容器を密封した。60時間経過後
のヒラタキワイムシの死亡率を調べた。その結果を表1
に示す。
【0020】
【表1】
【0021】<実施例6〜9及び比較例1,2>乾燥状
態又は溶媒に希釈しない状態でのポリビニルアルコール
と炭酸カルシウムとクルードMDIの各成分の重量比を
表2に示すように変化させて配合することにより、合板
製造用接着剤を製造した。ポリビニルアルコールの重合
度と鹸化度は実施例1と同一であった。厚さ1.8mm
のホワイトラワン単板を実施例及び比較例毎に3枚ずつ
用意し、表層の単板となる以外の他の2枚の単板のそれ
ぞれの両面に実施例6〜9及び比較例1,2の合板製造
用接着剤を30g/(30cm×30cm)でそれぞれ
塗布し、次いで表層の単板と接着剤付きの2枚の単板と
をそれぞれ繊維方向が交互に直角方向になるように重ね
て、冷圧10kg/cm2で40分間圧締する。
【0022】得られた合板を3日間室温にて養生した
後、JIS K−6852の「接着剤の接着強さ試験方
法」に準じて、常態試験、耐温水試験及び煮沸繰返し試
験を行った。耐温水試験は供試体を60±3℃の温水中
に3時間浸漬した後、室温の水中に供試体が冷めるまで
最低10分間以上浸し、濡れたままの状態で試験する。
煮沸繰返し試験は供試体を沸騰水中に4時間浸漬した
後、60±3℃の空気中に20時間放置して乾燥し、再
び沸騰水中に4時間浸漬する。この処理後、供試体を室
温の水中に冷めるまで最低15分間浸し、濡れたままの
状態で試験する。その結果を表2に示す。
【0023】
【表2】
【0024】表2の各種試験の上段(単位:kg/cm2で示
す値)は合板の平均接着強度を示し、下段(単位:%で
示す値)は合板の平均木破率を示す。後述する表3〜表
5においても同じである。表2から明らかなように、実
施例6〜9の合板が比較例1及び比較例2の合板と比べ
て、接着強さに優れていた。
【0025】<実施例10〜12及び比較例3,4>乾
燥状態又は溶媒に希釈しない状態でのポリビニルアルコ
ールと炭酸カルシウムとクルードMDIの各成分の重量
比を表3に示すように変化させて配合することにより、
合板製造用接着剤を製造した。ポリビニルアルコールの
重合度と鹸化度は実施例1と同一であった。単板に厚さ
1.6mmのラジアタパインを実施例及び比較例毎に3
枚ずつ用意して、合板を製造した。この合板の製造条
件、圧締条件及び試験内容は実施例6〜9及び比較例
1,2と同一であった。その結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】表3から明らかなように、実施例10〜1
2の合板が比較例3及び比較例4の合板と比べて、接着
強さに優れていた。
【0028】<実施例13〜17及び比較例5,6>乾
燥状態又は溶媒に希釈しない状態でのポリビニルアルコ
ールとスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスと炭酸
カルシウムとクルードMDIの各成分の重量比を表4に
示すように変化させて配合することにより、合板製造用
接着剤を製造した。ポリビニルアルコールの重合度と鹸
化度は実施例1と同一であった。また単板に厚さ1.8
mmのホワイトラワン単板を実施例及び比較例毎に3枚
ずつ用意して、合板を製造した。この合板の製造条件、
圧締条件及び試験内容は実施例6〜9及び比較例1,2
と同一であった。その結果を表4に示す。
【0029】
【表4】
【0030】表4から明らかなように、実施例13〜1
7の合板が比較例5及び比較例6の合板と比べて、接着
強さに優れていた。
【0031】<実施例18〜22及び比較例7〜10>
乾燥状態又は溶媒に希釈しない状態でのポリビニルアル
コールとスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスと炭
酸カルシウムとクルードMDIの各成分の重量比を表5
に示すように変化させて配合することにより、合板製造
用接着剤を製造した。ポリビニルアルコールの重合度と
鹸化度は実施例1と同一であった。また単板に厚さ1.
6mmのラジアタパインを実施例及び比較例毎に3枚ず
つ用意して、合板を製造した。この合板の製造条件、圧
締条件及び試験内容は実施例6〜9及び比較例1,2と
同一であった。その結果を表5に示す。
【0032】
【表5】
【0033】表5から明らかなように、実施例18〜2
2の合板が比較例7〜10の合板と比べて、接着強さに
優れていた。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の合板製造用
接着剤は、ホルマリンを含まないため、接着して作られ
た合板を家具材料や住宅の内装材に用いても、使用者に
ホルマリンの放出による悪影響を及ぼすことがない。ま
た安価で接着の際の作業性が良く、脂分の多い単板や接
着し難い単板に対しても、単板の種類に拘わらずいかな
る単板にも良好に接着することができる。これにより各
種合板への高い頻度での使用が見込まれる。またこの合
板製造用接着剤を用いて簡便にかつ単板を堅固に接着す
ることができ、その結果、耐水性、耐候性、耐久性、耐
衝撃性、防虫・防菌性に優れた合板が得られる。更に防
虫・防菌効果のある樹木の粉末を充填剤に用いれば、接
着剤及び製造した合板に防虫・防菌性を付与する。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明の合板製造用接着剤を用いて、合板
を製造するには、合板にするための複数の単板、具体的
には3枚以上の奇数枚の単板を用意し、偶数枚目の単板
両面に上述した接着剤を塗布する。次いで複数の単板
をそれぞれ繊維方向が交互に直角方向になるように重ね
て、室温で圧締することにより、各単板を相互に接着す
る。特に本発明の合板製造用接着剤の使用にあたって
は、従来の水性高分子−イソシアネート系接着剤のよう
な、接着剤メーカーが接着剤を主剤と架橋剤の2液に分
けた状態での接着剤の使用ではなく、複数の単板を接着
する合板製造現場において、ポリビニルアルコール及び
/又は水性エマルジョンと充填剤とクルードMDIと溶
媒を所定の比率で混合して調製し、調製された接着剤を
そのまま被着材である単板に適宜塗布し、圧締接着す
る。この場合、単板両面への塗布量は30cm×30c
mの単位面積当り30〜40g(333〜444g/m
2)、20分程度堆積する。室温で圧締する場合には、
堆積後、室温で10kg/cm2、40分間圧締する。
水分を比較的多く含む単板を使用した場合にはできあが
った合板の水分調整の目的で加圧することなく、乾燥し
てもよい。また加熱圧締して乾燥する場合には、室温で
圧締した後、圧力を解放して10〜120分間放置した
後、110℃で10kg/cm2、0.5〜2分間圧締
して乾燥する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】<合板の製造及び防虫効果の確認>厚さ
1.8mmのホワイトラワン単板を実施例毎に3枚ずつ
用意し、表面層及び裏面層の単板となる以外の他の1枚
の単板の両面に実施例1〜5の合板製造用接着剤を30
g/(30cm×30cm)で塗布し、次いで表面層
単板と接着剤付きの枚の単板と裏面層の単板とをそれ
ぞれ繊維方向が交互に直角方向になるように重ねて、2
5℃で40分間、10kg/cm2の圧力で圧締するこ
とにより、合板を製造した。実施例1〜5の5枚の合板
を別々の容器に入れ、次いで各容器にヒラタキクイムシ
の成虫を100匹ずつ入れた後、容器を密封した。60
時間経過後のヒラタキクイムシの死亡率を調べた。その
結果を表1に示す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【表1】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】<実施例6〜9及び比較例1,2>乾燥状
態又は溶媒に希釈しない状態でのポリビニルアルコール
と炭酸カルシウムとクルードMDIの各成分の重量比を
表2に示すように変化させて配合することにより、合板
製造用接着剤を製造した。ポリビニルアルコールの重合
度と鹸化度は実施例1と同一であった。厚さ1.8mm
のホワイトラワン単板を実施例及び比較例毎に3枚ずつ
用意し、表面層及び裏面層の単板となる以外の他の
の単板の両面に実施例6〜9及び比較例1,2の合板製
造用接着剤を30g/(30cm×30cm)でそれぞ
れ塗布し、次いで表面層の単板と接着剤付きの枚の単
板と裏面層の単板とをそれぞれ繊維方向が交互に直角方
向になるように重ねて、冷圧10kg/cm2で40分
間圧締する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】<実施例18〜21及び比較例7〜10>
乾燥状態又は溶媒に希釈しない状態でのポリビニルアル
コールとスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスと炭
酸カルシウムとクルードMDIの各成分の重量比を表5
に示すように変化させて配合することにより、合板製造
用接着剤を製造した。ポリビニルアルコールの重合度と
鹸化度は実施例1と同一であった。また単板に厚さ1.
6mmのラジアタパインを実施例及び比較例毎に3枚ず
つ用意して、合板を製造した。この合板の製造条件、圧
締条件及び試験内容は実施例6〜9及び比較例1,2と
同一であった。その結果を表5に示す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】
【表5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】表5から明らかなように、実施例18〜
の合板が比較例7〜10の合板と比べて、接着強さに
優れていた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 典之 東京都世田谷区梅ケ丘2丁目21番12号 光 洋産業株式会社研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコール及び/又は水性エ
    マルジョンと充填剤とクルードMDIを含む合板製造用
    接着剤。
  2. 【請求項2】 充填剤は防虫・防菌効果のある樹木の粉
    末である請求項1記載の合板製造用接着剤。
  3. 【請求項3】 ポリビニルアルコールと充填剤とクルー
    ドMDIの各成分の重量比が、ポリビニルアルコール:
    充填剤:クルードMDI=0.2〜1.0:1.0〜
    4.0:1であって、これら全ての成分の接着剤中にお
    ける濃度が43〜56重量%である請求項1又は2記載
    の合板製造用接着剤。
  4. 【請求項4】 ポリビニルアルコールと水性エマルジョ
    ンと充填剤とクルードMDIの各成分の重量比が、ポリ
    ビニルアルコール:水性エマルジョン:充填剤:クルー
    ドMDI=0.2〜0.7:0.5〜2.0:1.0〜
    3.0:1であって、これら全ての成分の接着剤中にお
    ける濃度が43〜56重量%である請求項1又は2記載
    の合板製造用接着剤。
  5. 【請求項5】 接着剤を用いて複数の単板を積層して圧
    締接着することにより合板を製造する方法において、 前記接着剤は請求項1ないし4いずれか記載の合板製造
    用接着剤であって、室温で圧締接着することを特徴とす
    る合板の製造方法。
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