JPH06200226A - 合板の製造方法およびその接着剤 - Google Patents
合板の製造方法およびその接着剤Info
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- JPH06200226A JPH06200226A JP35983692A JP35983692A JPH06200226A JP H06200226 A JPH06200226 A JP H06200226A JP 35983692 A JP35983692 A JP 35983692A JP 35983692 A JP35983692 A JP 35983692A JP H06200226 A JPH06200226 A JP H06200226A
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- Japan
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- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 特定の接着剤組成物を使用して直火式ドライ
ヤーで乾燥した単板を貼り合わせて合板を製造する方法
およびそのための接着剤を提供する。 【構成】 レゾール型フェノール樹脂および／又はアミ
ノ系樹脂よりなる樹脂接着剤に、レゾルシノール系樹脂
を０．５〜１０重量％、水性エマルジョンを１〜５０重
量％、蛋白質を１０重量％以上含む蛋白質含有物質を１
〜３０重量％配合して得られる接着剤配合組成物、およ
び該接着剤配合組成物を直火式ドライヤーで乾燥した単
板に対して適用することを特徴とする合板の製造方法。 【効果】 直火式ドライヤーにより乾燥した単板の接着
に際し、上記の接着剤配合組成物を用いることにより、
表面の濡れ性が改善されると共に、耐水接着力も向上
し、優れた性能を有する合板を製造することができ、合
板製造工程における単板の乾燥時間の短縮化、合板の生
産性の向上が達成できる。
ヤーで乾燥した単板を貼り合わせて合板を製造する方法
およびそのための接着剤を提供する。 【構成】 レゾール型フェノール樹脂および／又はアミ
ノ系樹脂よりなる樹脂接着剤に、レゾルシノール系樹脂
を０．５〜１０重量％、水性エマルジョンを１〜５０重
量％、蛋白質を１０重量％以上含む蛋白質含有物質を１
〜３０重量％配合して得られる接着剤配合組成物、およ
び該接着剤配合組成物を直火式ドライヤーで乾燥した単
板に対して適用することを特徴とする合板の製造方法。 【効果】 直火式ドライヤーにより乾燥した単板の接着
に際し、上記の接着剤配合組成物を用いることにより、
表面の濡れ性が改善されると共に、耐水接着力も向上
し、優れた性能を有する合板を製造することができ、合
板製造工程における単板の乾燥時間の短縮化、合板の生
産性の向上が達成できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は直火式ドライヤーで乾燥
した単板を、レゾール型フェノール樹脂および／又はア
ミノ系樹脂よりなる樹脂接着剤に、レゾルシノール系樹
脂、水性エマルジョン、蛋白質含有物を配合して得られ
る接着剤配合組成物で接着することを特徴とする合板の
製造方法およびそれに使用される接着剤に関する。
した単板を、レゾール型フェノール樹脂および／又はア
ミノ系樹脂よりなる樹脂接着剤に、レゾルシノール系樹
脂、水性エマルジョン、蛋白質含有物を配合して得られ
る接着剤配合組成物で接着することを特徴とする合板の
製造方法およびそれに使用される接着剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、合板製造に際しては、ロータリー
レースにより原木から剥板された単板は、スチームドラ
イヤーで乾燥していた。一方、構造用合板およびコンク
リート型枠用合板の製造には、接着剤用の樹脂としてメ
ラミン樹脂やフェノール樹脂が使用されてきた。しかる
に、近年、コストダウンに伴う生産性の向上の必要か
ら、乾燥時間の短縮化が望まれるようになり、単板の乾
燥工程に直火式ドライヤーが導入されるに至った。
レースにより原木から剥板された単板は、スチームドラ
イヤーで乾燥していた。一方、構造用合板およびコンク
リート型枠用合板の製造には、接着剤用の樹脂としてメ
ラミン樹脂やフェノール樹脂が使用されてきた。しかる
に、近年、コストダウンに伴う生産性の向上の必要か
ら、乾燥時間の短縮化が望まれるようになり、単板の乾
燥工程に直火式ドライヤーが導入されるに至った。
【０００３】直火式ドライヤーでは、確かに単板の乾燥
速度は高められるが、その半面、乾燥温度が２５０℃以
上にもなるため、単板の表面が炭化したり、セルロース
が損傷を受けたりして単板の濡れ性が低下する、所謂、
不活性化現象が生ずることが多い。こうした不活性化単
板を合板の材料として使用すると、従来から使用されて
いるメラミン樹脂やフェノール樹脂等の接着剤では十分
な接着性能が得られず、直火式ドライヤーによる合板製
造上の大きな問題となっていた。
速度は高められるが、その半面、乾燥温度が２５０℃以
上にもなるため、単板の表面が炭化したり、セルロース
が損傷を受けたりして単板の濡れ性が低下する、所謂、
不活性化現象が生ずることが多い。こうした不活性化単
板を合板の材料として使用すると、従来から使用されて
いるメラミン樹脂やフェノール樹脂等の接着剤では十分
な接着性能が得られず、直火式ドライヤーによる合板製
造上の大きな問題となっていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】こうした問題に対し
て、単板の濡れ性を改善するために接着剤に界面活性剤
を添加したり、接着力の低下を防ぐためにイソシアネー
ト化合物を併用したりする方法が試みられているが、い
ずれも十分な効果は得られていない。本発明は、単板の
乾燥に直火式ドライヤーを使用する際の上記の問題点を
克服し、不活性化単板を使用しても優れた接着性能を示
す合板の製造方法を提供せんとするものである。
て、単板の濡れ性を改善するために接着剤に界面活性剤
を添加したり、接着力の低下を防ぐためにイソシアネー
ト化合物を併用したりする方法が試みられているが、い
ずれも十分な効果は得られていない。本発明は、単板の
乾燥に直火式ドライヤーを使用する際の上記の問題点を
克服し、不活性化単板を使用しても優れた接着性能を示
す合板の製造方法を提供せんとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明者は、これら従来
法の問題点を解決するため鋭意検討を重ねた結果、直火
型ドライヤーで乾燥した不活性化単板を接着するに際
し、レゾール型フェノール樹脂および／又はアミノ系樹
脂よりなる樹脂接着剤に、レゾルシノール系樹脂、水性
エマルジョン、蛋白質含有物を配合して得られる接着剤
配合組成物を使用すると、接着性良好で安定した接着力
を有する合板が得られることを見出し本発明を完成し
た。
法の問題点を解決するため鋭意検討を重ねた結果、直火
型ドライヤーで乾燥した不活性化単板を接着するに際
し、レゾール型フェノール樹脂および／又はアミノ系樹
脂よりなる樹脂接着剤に、レゾルシノール系樹脂、水性
エマルジョン、蛋白質含有物を配合して得られる接着剤
配合組成物を使用すると、接着性良好で安定した接着力
を有する合板が得られることを見出し本発明を完成し
た。
【０００６】すなわち、本発明は、レゾール型フェノー
ル樹脂および／又はアミノ系樹脂よりなる樹脂接着剤
に、レゾルシノール系樹脂を０．５〜１０重量％、水性
エマルジョンを１〜５０重量％、蛋白質含有物質を１〜
３０重量％配合して得られる接着剤配合組成物を直火式
ドライヤーで乾燥した単板に対して適用することを特徴
とする合板の製造方法である。
ル樹脂および／又はアミノ系樹脂よりなる樹脂接着剤
に、レゾルシノール系樹脂を０．５〜１０重量％、水性
エマルジョンを１〜５０重量％、蛋白質含有物質を１〜
３０重量％配合して得られる接着剤配合組成物を直火式
ドライヤーで乾燥した単板に対して適用することを特徴
とする合板の製造方法である。
【０００７】本発明に用いる接着剤配合組成物が、不活
性化単板の接着に於いて優れた接着性と安定した接着力
を生ぜしめる機構は未だ詳細には明らかでないが、水
性エマルジョンが劣化した単板表面に浸透し、濡れ性を
回復し、フェノール樹脂、アミノ系樹脂の単板への被
覆、展開を容易にすること、レゾルシノール系樹脂が
フェノール樹脂、アミノ系樹脂の硬化を促進し、硬化、
架橋後のセルロースとの結合を補強すること、および
蛋白質含有物質が樹脂と架橋、不溶化し、硬化後の接着
層の耐水性を向上させることの相乗的効果の所産である
と推測される。
性化単板の接着に於いて優れた接着性と安定した接着力
を生ぜしめる機構は未だ詳細には明らかでないが、水
性エマルジョンが劣化した単板表面に浸透し、濡れ性を
回復し、フェノール樹脂、アミノ系樹脂の単板への被
覆、展開を容易にすること、レゾルシノール系樹脂が
フェノール樹脂、アミノ系樹脂の硬化を促進し、硬化、
架橋後のセルロースとの結合を補強すること、および
蛋白質含有物質が樹脂と架橋、不溶化し、硬化後の接着
層の耐水性を向上させることの相乗的効果の所産である
と推測される。
【０００８】本発明に用いられるレゾール型フェノール
樹脂とは、アルカリ触媒の存在下でフェノール（Ｐ）を
過剰のモル比（Ｆ／Ｐ＝１〜４）のホルムアルデヒド
（Ｆ）と反応させることにより調製されるものが好まし
い。このフェノール樹脂としては、フェノール、クレゾ
ール、キシレノール等のフェノール類の単独または混合
物からなるフェノール樹脂、さらにはフェノールと相溶
性のあるナフタリン、レゾルシノール、アルキルレゾル
シノール、エポキシ、ユリア、アセトン、メラミン等に
よる変性フェノール樹脂がある。
樹脂とは、アルカリ触媒の存在下でフェノール（Ｐ）を
過剰のモル比（Ｆ／Ｐ＝１〜４）のホルムアルデヒド
（Ｆ）と反応させることにより調製されるものが好まし
い。このフェノール樹脂としては、フェノール、クレゾ
ール、キシレノール等のフェノール類の単独または混合
物からなるフェノール樹脂、さらにはフェノールと相溶
性のあるナフタリン、レゾルシノール、アルキルレゾル
シノール、エポキシ、ユリア、アセトン、メラミン等に
よる変性フェノール樹脂がある。
【０００９】本発明に用いられるアミノ系樹脂とは、ア
ミノ基を有する化合物とホルムアルデヒドとを付加縮合
せしめた反応生成物である。この反応生成物としては、
例えば、尿素・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホル
ムアルデヒド樹脂、尿素・メラミン・ホルムアルデヒド
共縮合樹脂およびこれらのメタノール変性物などがあ
る。本発明において該フェノール樹脂とアミノ系樹脂
は、各々単独、または混合して使用できる。その配合割
合は、原木の種類、製品である合板の用途によって決め
られるものである。
ミノ基を有する化合物とホルムアルデヒドとを付加縮合
せしめた反応生成物である。この反応生成物としては、
例えば、尿素・ホルムアルデヒド樹脂、メラミン・ホル
ムアルデヒド樹脂、尿素・メラミン・ホルムアルデヒド
共縮合樹脂およびこれらのメタノール変性物などがあ
る。本発明において該フェノール樹脂とアミノ系樹脂
は、各々単独、または混合して使用できる。その配合割
合は、原木の種類、製品である合板の用途によって決め
られるものである。
【００１０】本発明におけるレゾルシノール系樹脂は、
レゾルシノール系化合物とホルムアルデヒドとの縮合生
成物をいう。レゾルシノール系化合物とは、レゾルシノ
ール又はレゾルシノールの１個又は２個以上のアルキル
置換体をいう。このレゾルシノール系樹脂としては、上
記の他にフェノール、クレゾール、キシレノール等のフ
ェノール類の単独または混合物、エポキシ、尿素、アセ
トン、メラミン等により変性した樹脂も利用できる。該
レゾルシノール系樹脂の樹脂接着剤に対する配合量は、
０．５〜１０重量％、好ましくは１〜５重量％である。
０．５重量％以下では、増強効果が乏しく、１０重量％
以上にしても極端な効果の向上は具現せず、却って経済
的に不利となる。
レゾルシノール系化合物とホルムアルデヒドとの縮合生
成物をいう。レゾルシノール系化合物とは、レゾルシノ
ール又はレゾルシノールの１個又は２個以上のアルキル
置換体をいう。このレゾルシノール系樹脂としては、上
記の他にフェノール、クレゾール、キシレノール等のフ
ェノール類の単独または混合物、エポキシ、尿素、アセ
トン、メラミン等により変性した樹脂も利用できる。該
レゾルシノール系樹脂の樹脂接着剤に対する配合量は、
０．５〜１０重量％、好ましくは１〜５重量％である。
０．５重量％以下では、増強効果が乏しく、１０重量％
以上にしても極端な効果の向上は具現せず、却って経済
的に不利となる。
【００１１】本発明における水性エマルジョンとして
は、通常木材の接着分野で知られている、ＳＢＲ、ＮＢ
Ｒ、アクリル変性ＳＢＲなどのゴム系高分子エマルジョ
ン、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリル樹脂エマル
ジョン、アクリルスチレン共重合樹脂エマルジョンなど
のエマルジョン組成物が利用できる。これらのエマルジ
ョン組成物の固形分含有量は、通常、４０〜６０％であ
る。該水性エマルジョンの樹脂接着剤に対する配合量は
１〜５０重量％であり、好ましくは、５〜２０重量％で
ある。１重量％以下では湿潤浸透効果が少なく、５０重
量％以上にしても顕著な効果の向上は見られず、却って
耐水接着力を低下させるため好ましくない。
は、通常木材の接着分野で知られている、ＳＢＲ、ＮＢ
Ｒ、アクリル変性ＳＢＲなどのゴム系高分子エマルジョ
ン、酢酸ビニル樹脂エマルジョン、アクリル樹脂エマル
ジョン、アクリルスチレン共重合樹脂エマルジョンなど
のエマルジョン組成物が利用できる。これらのエマルジ
ョン組成物の固形分含有量は、通常、４０〜６０％であ
る。該水性エマルジョンの樹脂接着剤に対する配合量は
１〜５０重量％であり、好ましくは、５〜２０重量％で
ある。１重量％以下では湿潤浸透効果が少なく、５０重
量％以上にしても顕著な効果の向上は見られず、却って
耐水接着力を低下させるため好ましくない。
【００１２】本発明における蛋白質含有物質としては、
植物蛋白としては、小麦蛋白、トウモロコシ蛋白、大豆
蛋白等が、動物蛋白としては、血粉等が用いられる。こ
れらの蛋白質含有量は、１０重量％以上であり、特に好
ましい蛋白質含有物質としては、蛋白質を３０重量％以
上含有する物質である。１０重量％以下では、接着層の
耐水化に寄与しない。蛋白質含有量が１０重量％以下の
物質を多量に添加すれば、配合中の蛋白質を増やすこと
はできるが、糊液の状態が悪化して使用に堪えず、実用
的でない。該蛋白質含有物質の樹脂接着剤に対する配合
加量は１〜３０重量％であり、好ましくは５〜２０重量
％である。１重量％以下では、耐水性の向上に寄与せ
ず、３０重量％以上になると単板への接着剤配合組成物
の塗布性が悪化することになり、好ましくない。
植物蛋白としては、小麦蛋白、トウモロコシ蛋白、大豆
蛋白等が、動物蛋白としては、血粉等が用いられる。こ
れらの蛋白質含有量は、１０重量％以上であり、特に好
ましい蛋白質含有物質としては、蛋白質を３０重量％以
上含有する物質である。１０重量％以下では、接着層の
耐水化に寄与しない。蛋白質含有量が１０重量％以下の
物質を多量に添加すれば、配合中の蛋白質を増やすこと
はできるが、糊液の状態が悪化して使用に堪えず、実用
的でない。該蛋白質含有物質の樹脂接着剤に対する配合
加量は１〜３０重量％であり、好ましくは５〜２０重量
％である。１重量％以下では、耐水性の向上に寄与せ
ず、３０重量％以上になると単板への接着剤配合組成物
の塗布性が悪化することになり、好ましくない。
【００１３】本発明の接着剤配合組成物には、更に、必
要に応じて、トウモロコシ澱粉、小麦澱粉、木粉、椰子
殻粉等の増量材、塩化アンモニウム、リンゴ酸等の硬化
剤、防腐剤、防虫剤等の通常合板製造時の糊液に使用さ
れる副資材を混合しても差し支えない。
要に応じて、トウモロコシ澱粉、小麦澱粉、木粉、椰子
殻粉等の増量材、塩化アンモニウム、リンゴ酸等の硬化
剤、防腐剤、防虫剤等の通常合板製造時の糊液に使用さ
れる副資材を混合しても差し支えない。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、直火式ドライヤーによ
り乾燥した単板の接着に際し、上記の接着剤配合組成物
を用いることにより、表面の濡れ性が改善されると共
に、耐水接着力も向上し、優れた性能を有する合板を製
造することができるので、合板製造工程における単板の
乾燥時間の短縮化が可能となり、従来からの合板工業の
課題とされている合板の生産性の向上が達成できる。
り乾燥した単板の接着に際し、上記の接着剤配合組成物
を用いることにより、表面の濡れ性が改善されると共
に、耐水接着力も向上し、優れた性能を有する合板を製
造することができるので、合板製造工程における単板の
乾燥時間の短縮化が可能となり、従来からの合板工業の
課題とされている合板の生産性の向上が達成できる。
【００１５】
【実施例】以下に本発明の実施例および比較例を示して
本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。
【００１６】実施例１ レゾール型フェノール樹脂（（株）ホーネンコーポレー
ション製 ＰＬ−１６０）７５０部、尿素樹脂（（株）
ホーネンコーポレーション製 ＵＬ−００２）２５０
部、レゾルシノール樹脂（（株）ホーネンコーポレーシ
ョン製 ＲＷ−２０４）２０部、スチレン−ブタジエン
−ラテックス（ＳＢＲ 日本合成ゴム製ＪＳＲ−０６６
８）１５部を混合し、該混合物へ蛋白質含有物質として
大豆蛋白（蛋白質含有量３５重量％）を６０部、増量材
として小麦粉１００部、水８０部、硬化剤として塩化ア
ンモニウム５部を添加混合して接着剤配合組成物を調製
した。該組成物を用い、直火式ドライヤーで乾燥した不
活性化単板を接着して合板を製造し、その性能を表１に
示した。
ション製 ＰＬ−１６０）７５０部、尿素樹脂（（株）
ホーネンコーポレーション製 ＵＬ−００２）２５０
部、レゾルシノール樹脂（（株）ホーネンコーポレーシ
ョン製 ＲＷ−２０４）２０部、スチレン−ブタジエン
−ラテックス（ＳＢＲ 日本合成ゴム製ＪＳＲ−０６６
８）１５部を混合し、該混合物へ蛋白質含有物質として
大豆蛋白（蛋白質含有量３５重量％）を６０部、増量材
として小麦粉１００部、水８０部、硬化剤として塩化ア
ンモニウム５部を添加混合して接着剤配合組成物を調製
した。該組成物を用い、直火式ドライヤーで乾燥した不
活性化単板を接着して合板を製造し、その性能を表１に
示した。
【００１７】なお、接着条件は下記の通りである。 接着条件 単板構成 １６．＋３．６＋１．６ｍ／ｍの各厚みの
単板 （直火型式ドライヤーで乾燥して表面全体の約３割が炭
化している物） 単板材種 ラワン＋センガワン＋ラワン 単板含水率 １５％＋１０％＋１５％ 塗布量 ３５ｇ／９００ｃｍ2 堆積時間 ２０分 冷圧条件 １０Ｋｇ／ｃｍ2 １５分 熱圧条件 １０Ｋｇ／ｃｍ2 １２０℃ ２分４０秒
単板 （直火型式ドライヤーで乾燥して表面全体の約３割が炭
化している物） 単板材種 ラワン＋センガワン＋ラワン 単板含水率 １５％＋１０％＋１５％ 塗布量 ３５ｇ／９００ｃｍ2 堆積時間 ２０分 冷圧条件 １０Ｋｇ／ｃｍ2 １５分 熱圧条件 １０Ｋｇ／ｃｍ2 １２０℃ ２分４０秒
【００１８】実施例２ 実施例１で使用したレゾルシノール系樹脂（ＲＷ−２０
４）をアルキルレゾルシノール樹脂（（株）ホーネンコ
ーポレーション製 Ｋ−ＰＲ）に代えた他は、すべて実
施例１と同様に試験を行って合板を製造し、得られた合
板の性能を表１に示した。
４）をアルキルレゾルシノール樹脂（（株）ホーネンコ
ーポレーション製 Ｋ−ＰＲ）に代えた他は、すべて実
施例１と同様に試験を行って合板を製造し、得られた合
板の性能を表１に示した。
【００１９】実施例３ 実施例１で使用した大豆蛋白をトウモロコシ蛋白（蛋白
質含有量４８重量％）に代えた他は、すべて実施例１と
同様に試験を行って合板を製造し、得られた合板の性能
を表１に示した。
質含有量４８重量％）に代えた他は、すべて実施例１と
同様に試験を行って合板を製造し、得られた合板の性能
を表１に示した。
【００２０】実施例４ 実施例１で使用したＳＢＲをアクリル樹脂エマルジョン
（昭和高分子製 ポリゾール ＡＢ−４６１）に代えた
他は、すべて実施例１と同様に試験を行って合板を製造
し、得られた合板の性能を表１に示した。
（昭和高分子製 ポリゾール ＡＢ−４６１）に代えた
他は、すべて実施例１と同様に試験を行って合板を製造
し、得られた合板の性能を表１に示した。
【００２１】比較例 レゾール型フェノール樹脂（（株）ホーネンコーポレー
ション製 ＰＬ−１６０）７７０部、尿素樹脂（（株）
ホーネンコーポレーション製 ＵＬ−００２）２６５部
を混合し、該混合物へ増量剤として小麦粉１１０部、水
８０部、塩化アンモニウム５部を添加混合して接着剤配
合組成物を調製した。該組成物を用い、実施例１と同様
の直火式ドライヤーで乾燥した不活性化単板を、実施例
１と同様の条件で接着して合板を製造し、その合板の性
能評価を行った。その結果を表１に示した。
ション製 ＰＬ−１６０）７７０部、尿素樹脂（（株）
ホーネンコーポレーション製 ＵＬ−００２）２６５部
を混合し、該混合物へ増量剤として小麦粉１１０部、水
８０部、塩化アンモニウム５部を添加混合して接着剤配
合組成物を調製した。該組成物を用い、実施例１と同様
の直火式ドライヤーで乾燥した不活性化単板を、実施例
１と同様の条件で接着して合板を製造し、その合板の性
能評価を行った。その結果を表１に示した。
【００２２】
【表１】 単位はＫｇ／ｃｍ2 、（）内は木部破断率（％）、 試
験片数は各々３０片
験片数は各々３０片
【００２３】以上の実施例および比較例の結果から明ら
かなごとく、本発明の方法によれば、直火式ドライヤー
で乾燥した不活性化単板を使用して、常態接着力および
耐水接着力が共に優れた合板を製造することができる。
かなごとく、本発明の方法によれば、直火式ドライヤー
で乾燥した不活性化単板を使用して、常態接着力および
耐水接着力が共に優れた合板を製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項１】 レゾール型フェノール樹脂および／又は
アミノ系樹脂よりなる樹脂接着剤に、レゾルシノール系
樹脂を０．５〜１０重量％、水性エマルジョンを１〜５
０重量％、蛋白質を１０重量％以上含む蛋白質含有物質
を１〜３０重量％配合して得られる接着剤配合組成物を
直火式ドライヤーで乾燥した単板に対して適用すること
を特徴とする合板の製造方法。 - 【請求項２】 蛋白質含有物質が、小麦蛋白、トウモロ
コシ蛋白、大豆蛋白、血粉のうちの一種又は二種以上の
混合物である請求項１に記載の合板の製造方法。 - 【請求項３】 レゾール型フェノール樹脂および／又は
アミノ系樹脂よりなる樹脂接着剤に、レゾルシノール系
樹脂を０．５〜１０重量％、水性エマルジョンを１〜５
０重量％、蛋白質を１０重量％以上含む蛋白質含有物質
を１〜３０重量％配合して得られる、直火式ドライヤー
で乾燥した単板用の接着剤配合組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35983692A JPH06200226A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 合板の製造方法およびその接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35983692A JPH06200226A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 合板の製造方法およびその接着剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06200226A true JPH06200226A (ja) | 1994-07-19 |
Family
ID=18466552
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35983692A Pending JPH06200226A (ja) | 1992-12-29 | 1992-12-29 | 合板の製造方法およびその接着剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06200226A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1318000A2 (de) * | 2001-12-05 | 2003-06-11 | IHD Institut für Holztechnologie Dresden gGmbH | Bindemittel für die Herstellung von Holzwerkstoffen und die Verklebung von Holz und Holzwerkstoffen |
| JP2004202839A (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-22 | Dainippon Ink & Chem Inc | 木質材料接着剤用樹脂組成物、木質材料接着剤及び木質ボードの製造方法 |
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