JPH10120143A - 円筒容器の処理搬送装置 - Google Patents

円筒容器の処理搬送装置

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JPH10120143A
JPH10120143A JP8297591A JP29759196A JPH10120143A JP H10120143 A JPH10120143 A JP H10120143A JP 8297591 A JP8297591 A JP 8297591A JP 29759196 A JP29759196 A JP 29759196A JP H10120143 A JPH10120143 A JP H10120143A
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cylindrical container
processing
container
drying
cylindrical
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JP8297591A
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Norimasa Gomiyou
憲理 後明
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Rozai Kogyo Kaisha Ltd
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Rozai Kogyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立置不安定な円筒容器を転倒させないで回転
させながら搬送させて、洗浄液の噴霧、水切り用エアー
の吹き付け、乾燥用熱風の吹き付け、冷却用冷風の吹き
付け等の処理時に、洗浄液、エアー、熱風、冷風の当ら
ない部分がなくなってより良い処理が行える円筒容器の
処理搬送装置を提供すること。 【解決手段】 本発明に係る円筒容器の処理搬送装置
は、底面を上部にした立置不安定な円筒容器Cが載る下
部レール1,1を搬送方向と平行に下面に配設し、搬送
方向の左右の両側に円筒容器Cの外側面が当接するガイ
ドプレート2,2を長さ方向に設け、そのガイドプレー
ト2,2間の中央部に、幅方向では円筒容器Cが回転可
能な小さな隙間を持ち、長さ方向では広い隙間を生じる
螺旋溝6を施した回転搬送軸5を配設し、円筒容器Cと
ガイドプレート2との接触点aを支点とし、かつ円筒容
器Cと回転搬送軸5の螺旋溝6との接触点bを力点と
し、円筒容器Cを回転させながら搬送するように構成し
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦に長い円筒容器
や重量の軽い円筒容器等立置が不安定で転倒のしやすい
円筒容器を、底部を上向きにして洗浄、乾燥、冷却等と
言った処理を行なう時の搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の円筒容器を洗浄する場合
は、立置の不安定性から図12に示すように、レール2
0に沿って走行する電動チェーンブロック21の下方位
置に前工程洗浄溶槽22と後工程洗浄溶槽23を配置
し、円筒状の被処理容器Cを入れた金属メッシュ籠24
を洗浄溶槽22,23の中へ順次漬け、超音波洗浄装置
25により洗浄するバッチ式の洗浄方式が主流であり、
洗浄した後の乾燥や冷却を必要とする際は、ネットコン
ベヤや吊下げ方式による別の乾燥、冷却装置により処理
されていた。
【0003】このため、洗浄装置については、各洗浄装
置工程毎に被処理容器Cの入った金属メッシュ籠24を
洗浄溶槽22,23から取り出す際に、金属メッシュ籠
24に洗浄液が付着して持ち出すだけでなく、被処理容
器Cの向きによっては被処理容器Cの中に多量の洗浄液
が入った状態で持ち出されるため、洗浄液が減少し持ち
出された分に相当する洗浄液を補充する必要があった。
【0004】また、後工程への洗浄溶槽23の中へ漬け
る際には、前工程洗浄溶槽22の洗浄液が持ち込まれる
ため、洗浄溶槽23内の液が変質したり、汚されたり、
薄められたりすることから、洗浄効率の低下を来たし、
洗浄効率を維持するためには洗浄液を再投入しなければ
ならず、洗浄液が多量使用されることになり、それに伴
う廃液処理設備の大型化が必要でありコスト高になっ
た。またバッチ式であるから、洗浄、乾燥、冷却と言っ
た連続処理ができず生産効率が非常に悪かった。
【0005】一方、連続処理できる円筒容器としては、
ビールや清涼飲料水等の飲料缶に多く使われているDI
缶がある。このDI缶のような処理容器は、比較的安定
した状態で立置できることから、洗浄するには、メッシ
ュベルトコンベヤ上に処理容器の底部を上面にして搬送
し、洗浄工程に合わせて処理容器上面に配備された噴霧
ノズルより洗浄液を吹き付けて洗浄し、各洗浄工程後に
処理容器の底部に溜った洗浄液を吹き落とすエヤブロー
オフ装置やメッシュベルトコンベヤに付着した洗浄液の
一部を接触またはノッキングにて落とす装置等が取付け
られた連続洗浄方式のものがある。
【0006】この洗浄方式は、各洗浄工程において洗浄
液の噴霧圧力が高かったり、噴霧流量が多すぎたり、噴
霧ノズルの目づまり等による噴霧のバラツキが生じた
り、噴霧角度に違いが生じたりして処理容器を転倒させ
ることがあった。処理容器が転倒すると、その周囲にあ
る処理容器も転倒する割合が高くなると共に、転倒した
処理容器はその内部が洗浄されないだけでなく、容器内
に溜った洗浄液が次の洗浄工程へと搬送されることにな
り、洗浄液の持ち出しや、次の洗浄工程への持ち込みと
言った状況を招くことから、極力転倒を起さない又転倒
した場合には早急にこれを取除く装置等が設けられてい
る。
【0007】処理容器の転倒防止手段としては、処理容
器の上面にメインコンベヤと同速度で動くメッシュベル
トコンベヤを配備することが行なわれているが、処理容
器に荷重がかかると処理容器に傷を付けたり、処理容器
底部との間に隙間が生じすぎると処理容器が転倒したり
するので定期的に点検しなければならず取扱いが容易で
はなかった。
【0008】また、転倒した処理容器の除去手段として
は、メインコンベヤを2つ以上の複数に分割して各々駆
動できるようし、メインコンベヤ間に転倒容器を落とせ
るほどの間隔を設け、正常な形で搬送されて来た処理容
器のみを先工程のメインコンベヤ上に乗せて搬送すべく
設けられたバキュームトランスファ装置で搬送している
が、処理容器が密集して搬送されてくる中に転倒容器が
あると、転倒容器の周囲を取り囲む処理容器で挾まれ、
処理容器に付着した洗浄液の毛細管現象と表面張力によ
り転倒容器がその周囲の処理容器にくっついた状態とな
り転倒したまゝ先工程のメインコンベヤ上に運ばれ支障
を来たした。
【0009】場合によっては処理容器の底部が下面(逆
倒立処理容器)となって先工程メインコンベヤ上に運ば
れたりすることもあることから、転倒容器の除去は勿論
のこと、洗浄液の持出しや次工程への持ち込み等も完全
に防止できるものではなかった。このため、バッチ式ほ
どではないが洗浄液の使用量もやゝ多く、それに伴ない
廃液処理設備もやゝ大きめのものを必要とした。
【0010】乾燥装置においては、バッチ式の場合、処
理容器内への残留洗浄液量の有無または多少により、乾
燥時間の長短が発生するのは勿論のこと、場合によって
は、処理容器が乾燥してから、乾燥処理温度に達し保持
される迄の時間の違いによる材質的異常(軟化、変形)
をおこすことがあった。
【0011】DI缶のようにメッシュベルトコンベヤ等
を利用した乾燥の場合、転倒処理容器が1つあると乾燥
用熱風の吹付けにより、乾燥装置内を転げ回り、隣接の
処理容器も転倒させてしまったり、転倒処理容器内に溜
った洗浄液が乾燥装置を出た際にも残ってしまい処理容
器の乾燥不良に止まらず、その後搬送装置に残留洗浄液
を撒き散らし、乾燥装置を通過する正常な処理容器の表
面をも濡らして未乾燥としてしまうことがあった。
【0012】さらにひどい場合には、後にコ−ティング
工程がある場合には、その部分に迄洗浄液を持込み、塗
装不良を引きおこす場合もあったため、転倒容器の完全
なる除去装置を設けるか、転倒をおこさないような装置
を必要としていた。
【0013】また、バッチ式の場合は、処理容器とそれ
に付着した洗浄液を乾燥させるだけでなく、処理容器を
入れるための金属メッシュ容器とそれに付着した洗浄液
を乾燥させるだけの熱量を必要とし、又メッシュベルト
コンベヤを用いた連続乾燥装置においては、乾燥装置を
通すために設けられた前後受渡しテーブル部においてメ
ッシュベルトコンベヤが冷却されてしまうこと、洗浄液
がメッシュベルトコンベヤに付着してしまうことによ
り、処理容器とそれに付着した洗浄液を乾燥させるだけ
でなく、メッシュベルトコンベヤおよびそれに付着した
洗浄液を乾燥させるだけの熱量を必要とすることから、
本来の処理容器の乾燥以外に必要とする熱損失割合が大
きかった。
【0014】なお、バッチ式の乾燥処理する場合にはド
ライオーブンと言った180℃〜250℃の処理温度で
することが多いことから、対流伝熱を利用した加熱昇温
による乾燥となるため、乾燥用熱風吹き付け速度が速く
流量的にも多い程早期乾燥ができ、その分乾燥装置の長
さも短くてすみ、乾燥装置とその占有面積的なことから
設備投資額も安価ですむ。
【0015】しかしながら、メッシュベルトコンベヤを
用いた連続乾燥装置においては、処理容器の不安定性か
ら乾燥用熱風の吹き付け速度も遅く、流量的にも少なく
しなければならず、乾燥効率的にも決して良いものとは
言えなかった。また、乾燥用吹き付け熱風の向きが垂直
下方で、吹き付けられた後の熱風が乱流をおこさないよ
うに下方へ均一に吸引する必要があるため、乾燥装置自
体必要以上の機構を有することになり、複雑な構造とな
っていて、より簡素化された乾燥装置を必要としてい
た。
【0016】冷却装置においては、バッチ式の場合、処
理容器だけでなく、それらを入れる金属メッシュ籠の冷
却分をも含む冷却装置を必要とし、メッシュベルトコン
ベヤを用いた連続冷却の装置の場合、処理容器だけでな
く搬送装置であるメッシュベルトコンベヤの冷却分をも
含む冷却装置を必要とすると共に、冷却時においても吹
き付け温度だけでなく、冷風吹き付け速度および流量に
より冷却速度が決まるものであるが、処理容器の不安定
性からその速度も遅く、流量的にも少なくしなければ処
理容器が転倒してしまい、冷却効率的にも良いものとは
言えない問題点があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決することを課題として開発されたもので、請求項
1の発明は、立置不安定な円筒容器を転倒させないで回
転させながら搬送させて、洗浄液の噴霧、水切り用エア
ーの吹き付け、乾燥用熱風の吹き付け、冷却用冷風の吹
き付け等の処理時に、洗浄液、エアー、熱風、冷風の当
らない部分がなくなってより良い処理が行える円筒容器
の処理搬送装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の目
的に加えて、回転搬送軸に付着した洗浄液が前方の回転
搬送軸に伝わることなく、水切りが確実に行なえ、かつ
薬液や乾燥冷却時間に応じて取り換えることができる円
筒容器の処理搬送装置を提供することを目的とするもの
である。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の目
的に加えて、処理容器の送り速度を早くしたり、遅くし
たりすることができ、必要な処理時間に合わせて処理で
きる円筒容器の処理搬送装置を提供することを目的とす
るものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、その
目的を達成する手段として、本発明のうち、請求項1記
載の発明は、底面を上部にした立置不安定な円筒容器が
載る下部レールを搬送方向と平行に下面に配設し、搬送
方向の左右の両側に円筒容器の外側面が当該するガイド
プレートを長さ方向に設け、そのガイドプレート間の中
央部に、幅方向では円筒容器が回転可能な小さな隙間を
持ち、長さ方向では広い隙間を生じる螺旋溝を施した回
転搬送軸を配設し、円筒容器とガイドプレートとの接触
点を支点とし、かつ円筒容器と回転搬送軸の螺旋溝との
接触点を力点とし、円筒容器を回転させながら搬送する
ように構成したことを特徴とする円筒容器の処理搬送装
置を開発し、採用した。
【0021】また、本発明では上記のように構成した円
筒容器の処理搬送装置において、回転搬送軸が小間隔を
存して長さ方向に連結されてあり、その連結部から分離
できるように構成されている円筒容器の処理搬送装置、
および回転搬送軸に施した螺旋状溝のピッチが短ピッチ
と長ピッチとで構成されている円筒容器の処理搬送装置
を開発し、採用した。
【0022】ここで、円筒容器を回転させながら搬送す
ると言うのは、円筒容器が回転搬送軸に設けた螺旋溝の
下部端面で押され、その一部が螺旋溝内に入り、円筒容
器外周面とガイドプレートとの接触点を支点として、螺
旋溝で円筒容器自体が回転しながら搬送方向に送られる
ことを言う。
【0023】このように構成すると、洗浄液の噴霧、水
切り用のエアー、乾燥用熱風の吹き付け、冷却用冷風の
吹き付けに際して、円筒容器面に洗浄液、エアー、熱
風、冷風の当らない個所がなくなり、立置不安定な円筒
容器を転倒させないでより良く洗浄、水切り、乾燥、冷
却を連続処理できるものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を添
付図面に基づいて説明すれば、図1〜図2は円筒容器の
洗浄装置を示している。1は縦に細長い立置不安定な円
筒容器Cを載せる下部レールで、一定間隔を存して搬送
方向と平行に配設してあり、円筒容器Cは底面を上部に
して立置している。
【0025】2は搬送方向の左右の両側に設けたガイド
プレートで、図2に示すように、円筒容器Cの高さの略
中間部に位置してあり、長さ方向に配設されていて、円
筒容器Cの搬送時に外側面が当接して、回転を与える時
の支点となっている。そのガイドプレート2は、上下の
両端部が拡大頭部2a,2bに形成されていて、円筒容
器Cの外側面と当接する。このガイドプレート2は支持
具3によって支持されていて、支持具3は下部ブラケッ
ト4に取り付けられている。
【0026】5は左右のガイドプレート2,2間の中間
部の位置に配設した外周面に螺旋溝6を施した回転搬送
軸である。この螺旋溝6は同一ピッチで長さ方向の全長
に亘って形成されているが、図7に示すように、リード
角が異なりピッチP1からP6までスクリューピッチの
異なる螺旋溝6の回転搬送軸5を使用することもある。
【0027】この螺旋溝6は上下端6a,6bの間が図
6に示すように、円弧面6cに形成されたり、或いは図
7に示すように、上下端6a,6bの間が台形状の凹部
6dに形成されるが、その円弧面6cおよび台形状凹部
6dは円筒容器Cの曲率より大きく形成されている。つ
まり、螺旋溝6は幅方向では円筒容器Cが回転可能な微
量隙間を持つと共に、長さ方向では円筒容器Cに外力が
加わっても倒れない程度のやヽ広い隙間が生じるような
螺旋溝6になっている。
【0028】また、この回転搬送軸5は図8に示すよう
に、長さ方向に複数本が連結されていて、隣接する回転
搬送軸5,5の側端部5a,5b間を小間隔を存して連
結具7によって連結されている。連結される回転搬送軸
5,5はそれぞれが同一材料の場合もあるし、前後の回
転搬送軸5で使用される薬液が異なったり、乾燥温度等
が異なる場合には別な材料のものを用いることもある。
【0029】8は下部噴霧ノズル9から噴出する洗浄水
の水圧によって円筒容器Cが持ち上げられて転倒を防ぐ
ための上部レールであり、上部取付用ブラケット10に
所定間隔毎に取り付けられている。11は円筒容器Cの
上方部に設けた上部噴霧ノズルである。
【0030】このように構成した円筒容器Cの洗浄搬送
装置の使用例を説明すると、セパレータ(図示せず)に
て誘導された円筒容器Cは、円筒容器Cとガイドプレー
ト2との接触点aが支点、円筒容器Cと回転搬送軸5と
の接触点bが力点となる。すなわち、この力点は回転搬
送軸5の螺旋溝6の下端6bであり、この下端6bに押
されて円筒容器Cの内側面が螺旋溝6内に入ると共に、
外側面がガイドプレート2と接触し、その接触点aが支
点となりその位置関係により円筒容器Cが回転する。
【0031】円筒容器Cが回転することから、上部噴霧
ノズル11および下部噴霧ノズル9から噴霧される水や
薬液が満遍なく外周面に当り、当たらない部分がなくな
ってより良い洗浄ができる。また、円筒容器Cは回転搬
送軸5とガイドプレート2とで受止されているので、多
少の外力が加わっても転倒しないことから、洗浄液の噴
霧の吹き付けに関しては従来にない高圧力、高流量での
使用が可能となり、洗浄効果が上る。
【0032】図4は円筒容器Cにかかる力(ベクトル)
図を示している。αは回転搬送軸からの容器搬送力であ
り、βは流れ方向にかかる容器推進分力、γはガイドプ
レート方向にかかる容器押付力を示している。θ1は接
触点a、bの形成する角度、θ2は容器の流れ方向に対
して接触点bの形成する角度であり、θ1=90°+
θ2、θ2=5°〜60°程度、θ1=95°〜150°
程度の範囲が適している。
【0033】図9は熱風または冷風を吹き付ける乾燥装
置または冷却装置を示している。下面に配設する下部レ
ール1,1、搬送方向の左右の両側に設けるガイドプレ
ート2,2、螺旋状の溝6を有する回転搬送軸5は前記
の第1の実施の形態と同様であり、円筒容器Cの上方部
にエアーボックス12とエアーノズル13があり、円筒
容器Cの下部に送風管14に多数のエアーノズル15が
付設されている点が異なっている。
【0034】このように構成した円筒容器Cの乾燥搬送
装置または冷却搬送装置の使用例を述べると、円筒容器
Cの上下面に処理容量に適した高圧、高流量形乾燥用熱
風吹き付けノズル13,15または高圧、高流量形冷却
用冷風吹き付けノズル13,15から、乾燥装置では、
搬送装置への吸熱量を極力少なくし、円筒容器Cのみへ
の乾燥昇温に必要な熱量ですむよう熱エネルギー損失を
押さえると共に、冷却搬送装置では搬送装置の冷却をし
なくてすむように円筒容器Cのみへの冷却用冷却量にす
ることにより省エネルギーを計ることができる。
【0035】また、乾燥搬送装置、冷却搬送装置とも円
筒容器Cを転倒しないよう支持しつつ円筒容器C自体を
回転させながら搬送させることにより、円筒容器Cの外
面(必要に応じて内面)に高圧、高流量で乾燥用熱風ま
たは冷却用冷風を満遍なく吹き付けられるようにしたの
で、外周面をムラなく均一に乾燥または冷却できるもの
である。
【0036】図10は、洗浄後の水切り装置を示してい
る。前述の第1、第2の実施の形態と同様に、下面に配
設する下部レール1、搬送方向の左右方向の両側に設け
るガイドプレート2,2、螺旋状の溝6を有する回転搬
送軸5、円筒容器Cの上方に設ける上部レール8は同じ
であり、上部レール8,8の間にある上部水切用エアー
ノズル16と、円筒容器Cの下部に下部水切り用エアー
ノズル17が配置されている点が相違している。
【0037】このように構成した円筒容器の洗浄水切り
装置の使用例を述べると、洗浄工程を終えた外周面に水
や薬液の付着した円筒容器Cが回転搬送軸5の回転に伴
って螺旋溝6に導入され、回転されながら搬送中に、上
下部の水切用エアーノズル16,17からエアーが吹き
付けられ水切りが行なわれる。この時、回転搬送軸5,
5は隙間を設けて連結具7で連結されてあるので、付着
水は前方の回転搬送軸5に送られることがなくなる。
【0038】なお、前述の実施の形態においては、回転
搬送軸5を単列の場合で説明したが、並列の場合もあ
り、また特に縦に長い円筒容器の場合は図11に示すよ
うに、回転搬送軸5を上部と下部の二段とする場合もあ
る。要するに、本発明は前記の実施の形態に限定される
ものではなく、発明の目的を達成でき、且つ発明の要旨
を逸脱しない範囲内で、種々の設計変更が可能であるこ
とは当然である。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1の円筒
容器の処理搬送装置によれば、従来では非常に困難であ
った細長い立置不安定な円筒容器を転倒させることな
く、洗浄工程、水切り工程、乾燥工程、冷却工程等の連
続処理作業が容易に行なうことができる。また、円筒容
器自体が螺旋溝内で回転することにより、洗浄液の噴
霧、水切り用エアーの吹き付け、乾燥用熱風の吹き付
け、冷却用冷風の吹き付け時において、円筒容器に洗浄
液やエアー、熱風、冷風の当らない部分がなくなり、立
置不安定な円筒容器を転倒させないでより良い洗浄、水
切り、乾燥、冷却の処理ができる。
【0040】さらに、円筒容器は多少の外力が加わって
も、回転搬送軸の螺旋溝とガイドプレートで支持され転
倒しないことから、洗浄液の噴霧、水切り用エアーの吹
き付け、乾燥用熱風の吹き付け、冷却用冷風の吹き付け
時に、高圧力、高流量での吹き付けが可能となり、洗浄
性の向上、水切り効率の向上、乾燥の低温化、乾燥効率
の向上が計れる。
【0041】また、搬送装置自体は動かず円筒容器だけ
が搬送方向に動くことから、水切り用エアー吹き付け等
により、円筒容器内部等に付着した洗浄液が極く微量持
ち出されるだけで、洗浄液を節約できるだけでなく、次
工程の洗浄部への持ち込み量も極く微量となって、次工
程の洗浄液を薄めたり、汚したりすることもなく、次工
程での洗浄効率も向上すると共に、薄められることに対
応すべく投入される洗浄液の節約率向上も計れる。洗浄
液の節約率が向上することにより洗浄液使用量に応じた
廃液処理設備の小型化が計れる。
【0042】また、本発明の請求項2の円筒容器の処理
搬送装置によれば、洗浄工程での付着水が前方の回転搬
送軸に伝わるのを防止することができ、次工程の乾燥工
程での乾燥効率を良くすることができると共に、乾燥工
程や冷却工程での熱膨張、熱収縮にも対応できる。さら
に、各洗浄工程の薬液や乾燥温度、冷却温度等に適応し
た回転搬送軸の材質が得られ、回転搬送軸を連結具で順
次連結して行けばよく、安価で無駄のない材質選定が行
える。
【0043】さらに、本発明の請求項3の円筒容器の処
理搬送装置によれば、回転搬送軸の回転数を変更するこ
となく、スクリューピッチの変更により各洗浄工程、乾
燥工程、冷却工程に合ったラインスピードにすることが
でき、より効率的に円筒容器の処理が行えるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の円筒容器の処理搬送装置の簡略平面図
である。
【図2】本発明の円筒容器の洗浄装置での簡略正面図で
ある。
【図3】円筒容器自体が回転しながら搬送される説明図
である。
【図4】円筒容器にかかる力(ベクルト)図である。
【図5】螺旋溝のピッチが異なる回転搬送軸の平面図で
ある。
【図6】円弧面の溝を施した回転搬送軸の平面図であ
る。
【図7】台形溝を施した回転搬送軸の平面図である。
【図8】回転搬送軸の連結部分を示す簡略正面図であ
る。
【図9】円筒容器の乾燥または冷却装置での簡略側面図
である。
【図10】円筒容器の水切り装置での簡略側面図であ
る。
【図11】回転搬送軸を複数段設けた場合の簡略側面図
である。
【図12】従来のバッチ式円筒容器の洗浄工程を示す側
面図である。
【符号の説明】 1 下部レール 2 ガイドプレート 5 回転搬送軸 6 螺旋溝 C 円筒容器 a 支点 b 力点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底面を上部にした立置不安定な円筒容器
    が載る下部レールを搬送方向と平行に下面に配設し、搬
    送方向の左右の両側に円筒容器の外側面が当接するガイ
    ドプレートを長さ方向に設け、そのガイドプレート間の
    中央部に、幅方向では円筒容器が回転可能な小さな隙間
    を持ち、長さ方向では広い隙間を生じる螺旋溝を施した
    回転搬送軸を配設し、円筒容器とガイドプレートとの接
    触点を支点とし、かつ円筒容器と回転搬送軸の螺旋溝と
    の接触点を力点とし、円筒容器を回転させながら搬送す
    るように構成したことを特徴とする円筒容器の処理搬送
    装置。
  2. 【請求項2】 回転搬送軸は、小間隔を存して長さ方向
    に連結されてあり、その連結部分から分離できるように
    構成されている請求項1に記載の円筒容器の処理搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 回転搬送軸に施した螺旋状溝のピッチが
    短ピッチと長ピッチとで構成されている請求項1に記載
    の円筒容器の処理搬送装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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