JPH10120114A - 天井走行台車の入出庫用昇降台姿勢維持装置 - Google Patents

天井走行台車の入出庫用昇降台姿勢維持装置

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JPH10120114A
JPH10120114A JP27637896A JP27637896A JPH10120114A JP H10120114 A JPH10120114 A JP H10120114A JP 27637896 A JP27637896 A JP 27637896A JP 27637896 A JP27637896 A JP 27637896A JP H10120114 A JPH10120114 A JP H10120114A
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JP
Japan
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elevator
sides
shelf
gripping
overhead traveling
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JP27637896A
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English (en)
Inventor
Yasunari Obara
康成 小原
Shogo Okamoto
正吾 岡本
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Tsubakimoto Chain Co
Original Assignee
Tsubakimoto Chain Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 棚側に昇降台の振れを防止するための付属品
を設ける必要がなく昇降台を棚前面に接近させることが
でき、昇降台の片側にだけ棚が配置されている場合にも
昇降台を安定した姿勢に維持できる天井走行台車の入出
庫用昇降台姿勢維持装置を提供する。 【解決手段】 天井走行台車4の台車本体4Aから吊り
下げられた昇降台5の側面前後位置に、前記昇降台の側
面から物品Wを入出庫する棚区画の開口部両側の支柱の
両外側または両内側に突出してそれぞれの支柱側面を把
持する把持位置と昇降台側に退避して昇降台の昇降を可
能とする退避位置との間で進退移動される対の把持爪2
2を設ける。前記対の把持爪にはそれぞれ各支柱の両外
側または両内側に係合する凹部が形成され、把持爪駆動
機構によって進退駆動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品を棚に入出庫
する際に、天井走行台車から吊り下げられている入出庫
用昇降台の姿勢を維持するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、棚に対して物品を入出庫する機能
を備えた天井走行台車は、台車本体から吊りワイヤ等で
昇降自在に吊り下げられた入出庫用の昇降台を有してお
り、前記昇降台を入出庫を行う棚区画の位置に停止させ
て、昇降台に搭載された移載機構によって昇降台から目
的の棚区画へ物品を入庫し、あるいは、棚区画内の物品
を昇降台上へ出庫するようにしている。
【0003】入出庫時には棚に対して昇降台の振れを防
止してその姿勢を維持しておく必要があり、例えば、特
開平1−187111号公報、実開平3−9396号公
報、及び、実開平3−12893号公報に記載されてい
るものは、棚の前面に上下方向にガイドレールを設置し
て昇降台に設けられているローラを案内し、昇降台の姿
勢を維持するようにしている。
【0004】また、特開平2−291302号公報、実
開昭63−24108号公報、及び、実開平3−150
87号公報に記載されているものは、棚の前面に各棚区
画毎に被係合部材を設け、昇降台側に前記被係合部材と
選択的に係合離脱可能な係合部材を設けて、昇降台の係
合部材を入出庫を行う棚区画に設けられている被係合部
材に係合することによって、昇降台の振れを防止するよ
うにしている。
【0005】また、実開平3−9397号公報に記載さ
れているものは、昇降台の両側に配置されている2つの
棚のそれぞれの支柱の側面に昇降台の両側に設けられて
いる押圧部材を同時に押し付けてそれぞれの押圧部材と
支柱との間に作用する摩擦力によって、昇降台を両側の
棚の対向する支柱間で固定してその姿勢を維持してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た特開平1−187111号公報、実開平3−9396
号公報、及び、実開平3−12893号公報に記載され
ているような、ガイドレールを用いているものは棚列が
多数ある場合、各棚列に正確に対応するように多数のガ
イドレールを高い取付精度で設置する必要があるためコ
ストが高くなる問題がある。
【0007】また、特開平2−291302号公報、実
開昭63−24108号公報、及び、実開平3−150
87号公報に記載されているような、棚側に設けられて
いる被係合手段に昇降台側の係合手段を係合させる構造
のものでは、各棚の段の正確な位置に被係合部材を設け
る必要があり、しかも、被係合部材は、棚の前面から突
出しているので、昇降台を支障なく昇降させるためには
棚前面と昇降台との間隔を大きくとる必要がある。
【0008】ところが、これに対応するように昇降台に
搭載されている物品移載機構の伸縮腕の伸縮ストローク
を長くすると、移載機構の剛性や強度を大きくする必要
が生じ、さらに、これに伴って天井走行台車全体の重量
が増加するため、走行レール等の天井走行台車を支持す
る部材までも強度を高める必要が生じ設備全体のコスト
が高くなる問題がある。
【0009】さらに、昇降台の両側に棚が設置されてい
る場合には、それぞれの棚の被係合部材に昇降台の係合
部材を係合させて昇降台を安定して支持することができ
るが、昇降台の片側にしか棚が設置されていない場合に
は、昇降台の一方の係合部材のみを棚側の被係合部材に
点支持状態で係合させるため、入出庫時に昇降台の重心
が物品の移動によって棚側に移動すると、昇降台に前記
被係合部材と係合部材との係合点のまわりにモーメント
が作用し、昇降台に振れが生じたり傾いたりする恐れが
ある。
【0010】また、実開平3−9397号公報に記載さ
れているものは、昇降台の片側のみに棚が設けられてい
る場合には使用することができない構造であるととも
に、押圧部材を棚の支柱に単に押し付ける構造であるた
め、支柱の表面が曲面であったり、接触面積が少ない場
合には、押圧部材が滑り易く安定性に欠ける問題もあっ
た。
【0011】そこで、本発明は、前述した種々の従来技
術における問題を解決し、棚側に昇降台の振れを防止す
るための付属品を設ける必要がなく昇降台を棚前面に接
近させることができるとともに、昇降台の片側にだけ棚
が配置されている場合にも昇降台を安定した姿勢に維持
できる、天井走行台車の入出庫用昇降台姿勢維持装置を
提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の天井走行台車の入出庫用昇降台姿勢維持装
置は、棚に対して入出庫を行う天井走行台車の台車本体
から昇降自在に吊り下げられた昇降台の少なくとも一方
の側面前後位置にそれぞれ設けられ、前記昇降台の側面
から物品を入出庫する棚区画の開口部両側の支柱の両外
側または両内側に突出してそれぞれの支柱側面を把持す
る把持位置と昇降台側に退避して昇降台の昇降を可能と
する退避位置との間で進退移動自在な対の把持爪と、前
記対の把持爪を進退駆動する把持爪駆動機構から構成さ
れている。そして、前記対の把持爪にはそれぞれ前記各
支柱の両外側または両内側に係合する凹部が形成されて
いる。前記対の把持爪は、前記各支柱の上下に離間した
2カ所で把持するように、上下に2組設けられているこ
とが好ましい。
【0013】
【作用】昇降台と棚との間で物品の入庫あるいは出庫を
行う場合には、天井走行台車を目的の棚区画のある位置
の棚列上方に停止させて、昇降台を前記棚区画の開口部
に対向する位置まで下降させる。
【0014】ここで、把持爪駆動機構によって昇降台の
側面から対の把持爪を突出させて、前記棚区画の開口部
両側の支柱の両外側または両内側の側面をそれぞれの把
持爪の凹部を係合させて把持することにより昇降台をこ
れらの支柱に支持して、入出庫時に昇降台の振れを防止
し、その姿勢が維持されるようにする。
【0015】その後、前記棚区画へ昇降台上の物品を入
庫する作業または、棚区画に載置されている物品を昇降
台上へ出庫する作業を行う。そして、前記作業の終了
後、昇降台の把持爪駆動機構を動作させて各支柱の側面
からそれぞれの把持爪の凹部を外し、これらの把持爪を
昇降台の昇降動作に支障がない位置まで昇降台側に退避
させてから昇降台を昇降させる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の1実施例を示す天井走行台車によ
って物品の入出庫を行う棚設備の斜視図であって、高架
式の走行レール1下方両側に沿って多段の棚2,3が配
置されており、これらの棚2,3の間を、物品Wの入出
庫を行う自走式の天井走行台車4が前記走行レール1に
案内支持されて走行するように構成されている。
【0017】前記天井走行台車4は物品Wを搭載する昇
降台5を備えており、前記昇降台5は、図2に示すよう
に台車本体4Aに内蔵されているホイストから吊り下げ
られている4本の吊りワイヤ6に上端の4隅がそれぞれ
連結されて、図1に示す棚2,3の間を昇降可能に構成
されている。
【0018】昇降台5の下部には、前記棚2,3に入出
庫するための物品Wを搭載する載置板7が前後の縦枠
8,8によって支持されていて、載置板7に対して両側
から物品Wの出し入れが可能になっている。前記載置板
7の上方には、棚2,3に対して物品Wの出し入れを行
うための移載機構9が搭載されている。
【0019】図3は、昇降台5の正面図、すなわち図2
において天井走行台車4の走行方向から見た図であっ
て、前記移載機構9は左右何れの方向にも突出可能な移
載ビーム10を有しており、前記移載ビーム10の両端
にそれぞれ一対ずつ設けられた物品係合爪11によっ
て、物品Wの左右側面の上部を両側から挟み込んで、昇
降台5の載置板7上と図1に示す棚2または棚3の棚区
画との間で物品Wの移載を行うようになっている。
【0020】詳細には図示していないが、前記移載ビー
ム10の伸縮動作は、昇降台5の上部に搭載したモータ
12でボールねじ軸13を回転させてボールナット14
を移動することにより行なっており、前記ボールナット
14と一体に移動するピニオンを固定側のラックと移動
側のラックとの両方に噛み合わせて、移載ビーム10と
同方向にスライド自在に支持されている中間ビーム15
に前記移動ラックを介してボールナット14の変位を拡
大して伝達している。そして、さらに、中間ビーム15
からチェーンとスプロケットを組み合わせた機構を介し
て中間ビーム15の変位を拡大して移載ビーム10に伝
達するようにしている。
【0021】また、前記物品係合爪11は、図2に示す
ように、物品Wと係合する垂下位置と両外側に横向きと
なる退避位置との間で回動自在になっている。一方、図
4は図1に示す棚2,3の一つの棚区画の平面図であっ
て、棚区画16は、4本の丸パイプの支柱17の間に角
パイプの横材18が連結されて画成されており、その底
部に入庫される物品を支持するための一対の物品支持板
19が配置されている。
【0022】また、これらの物品支持板19の両外側か
らは、棚区画16内に入庫された物品の位置決めを行う
ためのガイド板20がそれぞれ立設されている。前記物
品支持板19とガイド板20の棚区画16の開口側の端
部にはそれぞれ、入庫時に物品を案内するために下方と
両外側に傾斜した折曲部19A,20Aが設けられてい
る。
【0023】次に、図5は昇降台5の平面図であって、
昇降台5の天井走行台車の走行方向に対する左右両側に
は、それぞれ本発明の昇降台姿勢維持装置21が設けら
れている。これらの昇降台姿勢維持装置21は、前述し
た図4に示す棚区画16の開口部両側に立設された一対
の支柱17の側面をそれぞれ両外側から対の挟み込む把
持爪22を有しており、これらの把持爪22は、昇降台
5側に支持された把持アーム軸23の回りに回動自在な
把持アームの先端に設けられている。
【0024】図6に示すように、それぞれの把持爪22
には、棚区画の前面両側の支柱の側面と把持位置で係合
する凹部22Aが形成されていて、図5に示す棚区画開
口部の両側の支柱17を対の把持爪22で両外側から把
持した際に、前記凹部22Aに断面円形の支柱17の外
周面が係合するようになっている。
【0025】また、それぞれの把持アーム24には把持
アーム軸22回りに一体に回動するレバー25が連結さ
れ、前記レバー25の先端は駆動シリンダ26のロッド
27の先端に回動自在に枢支されている。また、それぞ
れの駆動シリンダ26は、シリンダ揺動軸28によって
昇降台側に水平面内で揺動自在に取り付けられ、ロッド
27の伸縮によるレバー25の把持アーム軸回りの回動
を可能にしている。
【0026】図3に示すように、把持爪22が先端に設
けられている把持アーム24は、昇降台5の上下方向に
間隔をあけて2つ設けられており、上下の把持アーム2
4の基端側はそれぞれ、把持アーム軸23の外側に回動
自在に嵌装されているスリーブ28の外周面に固着され
てこれと一体に回動するようになっている。また、レバ
ー25も前記スリーブ28に固定されて上下2つの把持
アーム24と一体に回動するようになっている。
【0027】次に、昇降台姿勢維持装置21の動作を説
明する。図1に示すように自走搬送車4が棚2,3間に
侵入し、物品Wの入庫または出庫を行う棚区画がある棚
列の上方に停止した後、昇降台5を図2に示す4本の吊
りワイヤ6を同期して台車本体4Aから繰り出して目的
の棚区画の高さまで下降させる。
【0028】昇降台5の昇降動作時には、昇降台5の左
右両側に対向している棚2,3の前面と各把持爪22と
を干渉しないように、全ての把持爪22は、図5に仮想
線で描かれている退避位置に回動されている。
【0029】昇降台5の下降停止位置は、図2に示す昇
降台5の縦枠8に取り付けられている反射式のフォトセ
ンサSが、棚前面の支柱に貼られている反射テープを検
出することによって確認されて正確に位置決めされる。
そして、昇降台5が目的の棚区画側方まで下降して停止
した後、図6に示す位置へ駆動シリンダ26のロッド2
7が伸長駆動され、レバー25を介してそれぞれの把持
アーム24が棚側に突出するように回動される。
【0030】そうすると、これらの把持アーム24先端
に固定されている把持爪22の凹部22Aが図5の実線
で示すように棚区画の開口部両側の支柱17の両外側に
係合し、昇降台5の位置が図1に示す棚2と棚3の両方
に対して固定される。
【0031】本実施例では、図2及び図3に示すよう
に、把持爪22は上下方向に間隔をあけて2組並んで設
けられ、両側の支柱17の上下2カ所を両外側から把持
する構造であるため、昇降台5の傾きは確実に防止さ
れ、また、支柱17に負荷される荷重が上下に分散され
るので支柱17を屈曲変形させる可能性が少ない。
【0032】こうして、昇降台5の位置を固定した後、
昇降台5に搭載されている物品Wを目的の棚区画に入庫
する場合には、移載ビーム10両端の物品係合爪11を
図2及び図3に示す下方へ向いた位置に回動させて載置
板7上の物品Wの両側面に係合させた状態で、モータ1
2を駆動して移載ビーム10を目的の棚側に突出させ
る。
【0033】その結果、載置板7上の物品Wは、移載ビ
ーム10の突出方向後方の物品係合爪11に押されて棚
側に送り出され、図4に示す一対の物品支持板19前端
の折曲部19Aに誘導されて物品支持板19上に移載さ
れる。また、前記物品Wは同時に両方の物品支持板19
の両外側に立設されているガイド板20前端の折曲部2
0Aによってセンタリングされて2つのガイド板20の
中央に位置決めされる。
【0034】こうして、目的の棚区画への物品の入庫が
完了したら、図2に示す位置から物品係合爪11を両外
側に回動して退避させ、次いで、モータ12の逆転によ
って移載ビーム10を昇降台5側に収縮させる。
【0035】その後、各駆動シリンダ26のロッド27
を収縮させて、図5に仮想線で示した位置まで把持爪2
2を退避させることにより、昇降台5は各支柱17との
連結が解除されて昇降動が可能となる。
【0036】また、棚区画内の物品Wを出庫する場合に
は、前述した入庫動作と同様に、昇降台姿勢維持装置2
1によって、昇降台5を棚区画両側の支柱17に固定し
た後、図2及び図3に示す移載ビーム10両端の物品係
合爪11を両外側へ横向きに回動させて退避させた状態
で、移載ビーム10を棚区画内部に伸長させ、次いで、
移載ビーム10両端の物品係合爪11を下方の係合位置
に回動させてそれぞれの物品係合爪11を物品Wの両側
面に対向させる。
【0037】その後、移載ビーム10を収縮させると、
移載ビーム10の突出端側の物品係合爪11が物品Wに
当接係合し、図4に示す棚区画16の一対の物品支持板
19上から昇降台5の載置板7の上へ物品Wが移載され
る。物品Wが完全に載置板7上へ移動したら、昇降台姿
勢維持装置21を解除して昇降台5を上昇させ、天井走
行台車4を走行させて目的の場所へ搬送する。
【0038】前述した実施例では、支柱17に丸パイプ
を採用したことで、レバー25を介して駆動シリンダ2
6で把持アーム24を揺動するようにした把持爪駆動機
構によって、把持爪22の凹部22Aを支柱17側面に
確実に係合させることができる。前記把持爪駆動機構
は、把持爪22の係脱及び進退動作を一動作で行え、構
造が簡単であるため、制御が容易で製作コストを安くで
きる利点を有する。
【0039】しかしながら、把持爪駆動機構はこれに限
定されるものではなく、例えば、昇降台側面から棚側へ
の出没自在な可動枠上に対の把持爪を対向して相互に接
近離間自在に設け、前記可動枠の出没動作とそれぞれの
把持爪の両方の支柱に対する係合動作とを別個の駆動シ
リンダで行う構造としてもよく、支柱も把持爪を側面に
係合可能な断面形状を有していればよい。
【0040】また、前述した実施例においては、図1に
示すように天井走行台車4の走行レール1の両側に棚
2,3を配置しているため、昇降台5には両側に昇降台
姿勢維持装置21を設けて、物品Wの入出庫時には昇降
台5を両方の棚2,3の支柱に支持するようにしている
が、昇降台姿勢維持装置は入出庫を行う棚側のもののみ
を使用してもよく、また、昇降台の片側にしか棚が設置
されていない場合には、昇降台姿勢維持装置は昇降台の
棚と面する側だけに設ければよい。
【0041】また、本実施例では、上下方向に並んだ2
つの把持爪22でそれぞれ支柱17の上下2カ所を把持
して昇降台5の傾動が有効に防止されるようにしている
が、把持爪の支柱と係合する面が上下方向に長く形成さ
れている場合や、本実施例のように、左右両側の棚のそ
れぞれの両方の支柱に昇降台を支持させる場合には、そ
れぞれの支柱に対して一つの把持爪を係合させるだけで
もよい。
【0042】さらに、前述した実施例では、対の把持爪
22を昇降台5の側面から棚区画の開口部両側の支柱1
7の両外側に突出させて、それぞれの把持爪22の凹部
22Aをそれぞれの支柱17の両外側の側面に係合させ
ているが、棚区画両側の支柱間の間隔が広い場合には、
対の把持爪を昇降台側面からこれらの支柱の両内側に突
出させてそれぞれの把持爪の凹部を両方の支柱の両内側
の面に係合させるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の天井走
行台車の昇降台姿勢維持装置によれば、物品を入出庫す
る棚区画の開口部両側に立設された支柱を両外側または
両内側から対の把持爪で把持して昇降台の振れを拘束
し、その姿勢を維持することができ、また、前記対の把
持爪を昇降台側へ退避させて昇降台を昇降させることが
できる。
【0044】その結果、昇降台を案内するガイドレール
等の付属部材を棚側に設ける必要が無くなるとともに、
昇降台側面と棚前面との隙間を小さくできることで昇降
台に搭載する移載機構の移載ビームの伸縮ストロークが
短くて済み、移載機構の剛性を高める必要がないので設
備コストを安くできる。
【0045】また、本発明の天井走行台車の昇降台姿勢
維持装置によれば、昇降台の片側のみに棚が存在する場
合にも使用することができ、特に、前記対の把持爪が前
記各支柱の上下に離間した2カ所で把持するように、上
下に2組設けられている場合には、物品移載時に昇降台
の重心が大きく移動しても、昇降台が傾斜することを確
実に防止でき、入出庫作業を支障なく行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の天井走行台車の昇降台姿勢維持装置
が適用される棚設備の斜視図である。
【図2】 本発明の天井走行台車の昇降台姿勢維持装置
の1実施例を示す側面図である。
【図3】 本発明の天井走行台車の昇降台姿勢維持装置
の1実施例を示す昇降台の正面図である。
【図4】 本発明が適用される棚区画の平面図である。
【図5】 本発明の天井走行台車の昇降台姿勢維持装置
の1実施例を示す昇降台の平面図である。
【図6】 本発明の天井走行台車の昇降台姿勢維持装置
の把持爪駆動機構を示す概略部分平面図である。
【符号の説明】
1 走行レール 2,3 棚
4 天井走行台車 4A 台車本体 5 昇降台
6 吊りワイヤ 7 載置板 8 縦枠
9 移載機構 10 移載ビーム 11 物品係合爪
12 モータ 13 ボールねじ軸 14 ボールナット
15 中間ビーム 16 棚区画 17 支柱
18 横材 19 物品支持板 19A 折曲部
20 ガイド板 20A 折曲部 21 昇降台姿勢維持装置 22 把持爪 22A 凹部
23 把持アーム軸 24 把持アーム 25 レバー
26 駆動シリンダ 27 ロッド 28 シリンダ揺動軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚に対して入出庫を行う天井走行台車の
    台車本体から昇降自在に吊り下げられた昇降台の少なく
    とも一方の側面前後位置にそれぞれ設けられ、前記昇降
    台の側面から物品を入出庫する棚区画の開口部両側の支
    柱の両外側または両内側に突出してそれぞれの支柱側面
    を把持する把持位置と昇降台側に退避して昇降台の昇降
    を可能とする退避位置との間で進退移動自在な対の把持
    爪と、前記対の把持爪を進退駆動する把持爪駆動機構か
    ら構成され、 前記対の把持爪にはそれぞれ前記各支柱の両外側または
    両内側に係合する凹部が形成されていることを特徴とす
    る天井走行台車の入出庫用昇降台姿勢維持装置。
  2. 【請求項2】 前記対の把持爪は、前記各支柱の上下に
    離間した2カ所で把持するように、上下に2組設けられ
    ていることを特徴とする請求項1記載の天井走行台車の
    入出庫用昇降台姿勢維持装置。
JP27637896A 1996-10-18 1996-10-18 天井走行台車の入出庫用昇降台姿勢維持装置 Pending JPH10120114A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012056664A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Muratec Automation Co Ltd 搬送システム
WO2019203257A1 (ja) * 2018-04-17 2019-10-24 株式会社椿本チエイン 栽培装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012056664A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Muratec Automation Co Ltd 搬送システム
WO2019203257A1 (ja) * 2018-04-17 2019-10-24 株式会社椿本チエイン 栽培装置

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