JPH10119847A - カバーパネルの組付方法及び組付装置、並びに、サンルーフユニット - Google Patents

カバーパネルの組付方法及び組付装置、並びに、サンルーフユニット

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JPH10119847A
JPH10119847A JP8282653A JP28265396A JPH10119847A JP H10119847 A JPH10119847 A JP H10119847A JP 8282653 A JP8282653 A JP 8282653A JP 28265396 A JP28265396 A JP 28265396A JP H10119847 A JPH10119847 A JP H10119847A
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panel
frame
positioning
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JP8282653A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tokuhara
博 徳原
Kouzou Oomiya
香蔵 大宮
Hirohiko Nishida
浩彦 西田
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Daikyo Webasto Co Ltd
Original Assignee
Daikyo Webasto Co Ltd
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  • Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両組立ラインにおけるカバーパネルの位置
合わせ作業を不要とし、車両の生産性の向上を図る。 【解決手段】 位置決め台31上のカバーパネル16を
前後及び左右方向にセンタリングする工程と、位置決め
台31に対する供給装置33の前後及び左右方向の位置
決めをした状態でセンタリングされたカバーパネル16
を供給装置33の吸着部材85により吸着する工程と、
吸着部材85に吸着されたカバーパネル16を供給装置
33によりパネルフレーム2上に供給する工程と、パネ
ルフレーム2に対する供給装置33の前後及び左右方向
の位置決めをした状態で吸着部材85に吸着されたカバ
ーパネル16をパネルフレーム2に連結する工程とによ
り、カバーパネル16をパネルフレーム2に組み付け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルフレームに
昇降カム機構や開閉機構等を介してカバーパネルが連結
されたサンルーフユニットに関する。また、本発明は、
サンルーフユニットにおけるパネルフレームへのカバー
パネルの組付方法及び組付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、乗用車等の車両ルーフの開口にサ
ンルーフユニットを装着する場合、車両組立ラインにお
いて、まず、ルーフ昇降カム機構やルーフ開閉機構を装
着したパネルフレームを、車両ルーフに対して凹凸嵌合
によって前後及び左右方向に正確に位置決めした状態で
固定し、次に、ルーフ開口に対するカバーパネルの位置
合わせを行った後に、パネルフレームに上記機構を介し
て取付固定されていた。
【0003】このように組付けを行うのは、パネルフレ
ームとカバーパネルの間に介装される構成部品(例え
ば、ルーフ昇降カム機構のリフターや、ルーフ開閉機構
のスライダや、リンク部材等)の取付誤差が必然的に生
じるため、パネルフレームに対するカバーパネルの適正
な取付位置は、パネルフレームを車両ルーフに固定した
後にカバーパネルをルーフ開口に位置合わせしなければ
判らなかったからである。
【0004】したがって、サンルーフユニットの製造ラ
インが車両組立ラインとは独立している場合、例えば、
サンルーフユニットのメーカが車両メーカにサンルーフ
ユニットを受注生産している場合等には、サンルーフユ
ニットの組付時においてはカバーパネルはパネルフレー
ム側に仮止めされているのみであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の組
付方法によれば、車両組立ラインにおけるサンルーフ装
着作業が煩雑で、かかる作業に時間を要してしまうた
め、車両の生産性が悪くなる。そこで、本発明は、車両
組立ラインにおけるカバーパネルの位置合わせ作業が不
要なサンルーフユニットを提供することを目的とする。
【0006】また、本発明は、サンルーフユニットの製
造時において、車両ルーフに位置決めして取付けられる
パネルフレームに対してカバーパネルを正確な位置に連
結し得るようにして、車両組立ラインにおけるカバーパ
ネルの位置合わせ作業を不要とし、車両の生産性の向上
を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、車両ルーフに対して前後及び左右方向に位置決め
して取付けられるパネルフレームにカバーパネルを組付
ける方法において、以下のセンタリング工程、供給装置
への吸着工程、パネルフレーム上への供給工程、並び
に、パネルフレームへの連結工程を含むものである。
【0008】センタリング工程においては、位置決め台
上に設置されたカバーパネルを、該位置決め台に対して
前後及び左右方向にセンタリングする。このセンタリン
グが完了すると、カバーパネルは、位置決め台に対して
前後及び左右方向に一定の相対位置(相対姿勢)に位置
決めされる。そして、吸着工程では、供給装置に設けた
位置決め基準部と、位置決め台に設けた位置決め基準部
とを合致させて位置決め台に対する供給装置の前後及び
左右方向の位置決めをした状態で、上記センタリング工
程によりセンタリングされたカバーパネルを、供給装置
の吸着部材により吸着する。すると、吸着部材に吸着さ
れているカバーパネルは、供給装置の位置決め基準部に
対して前後及び左右方向に一定の相対位置に位置決めさ
れる。
【0009】かかる状態で、供給工程においてカバーパ
ネルをパネルフレーム上に供給した後、連結工程におい
て、供給装置に設けた位置決め基準部と、これに対応し
てパネルフレームに設けた位置決め基準部とを合致させ
てパネルフレームに対する供給装置の前後及び左右方向
の位置決めをした状態で、吸着部材に吸着されたカバー
パネルをパネルフレームに連結する。この連結時におい
ては、カバーパネルは供給装置の位置決め基準部に対す
る一定位置に位置決めされているとともに、供給装置は
パネルフレームの位置決め基準部に対する一定位置に位
置決めされていることから、カバーパネルはパネルフレ
ームの位置決め基準部に対する前後及び左右方向に一定
の相対位置に位置決めされることとなり、カバーパネル
はパネルフレームに対して正確な位置付けで連結される
こととなる。
【0010】このように組立てられたサンルーフユニッ
トを車両のルーフに装着すると、そのパネルフレーム
は、車両ルーフに対して前後及び左右方向に位置決めし
て取付けられるものであり、また、上記したようにカバ
ーパネルはパネルフレームに対して一定の相対位置に連
結されているから、カバーパネルは車両のルーフ開口に
対して前後及び左右方向に一定の相対位置に位置付けら
れることとなる。したがって、カバーパネルの周縁部が
ルーフ開口に密着するように各所の寸法設計をしておく
ことによって、車両組立ラインにおいてカバーパネルの
位置合わせ作業をせずとも、カバーパネルを車両ルーフ
に対して正確な位置付けで取付けることができる。
【0011】上記したカバーパネルの組付方法におい
て、吸着部材にカバーパネルを吸着する際にカバーパネ
ルに対する吸着部材の高さを一定に規制するとともに、
パネルフレームにカバーパネルを連結する際にパネルフ
レームに対する吸着部材の高さを一定に規制すれば、前
後・左右方向のみならず、高さ方向においても車両ルー
フに対してカバーパネルを正確な位置付けで組付けるこ
とができるようになる。
【0012】また、上記した組付方法によりカバーパネ
ルをパネルフレームに組付けるための本発明の組付装置
は、カバーパネルの位置決め台を有するセンタリング装
置と、前記位置決め台上のカバーパネルをパネルフレー
ム上へ供給する供給装置とを有し、前記センタリング装
置は、位置決め台に対するカバーパネルの前後及び左右
方向の位置を矯正する押動手段と、位置決め台に設けら
れた位置決め基準部とを備え、前記供給装置は、センタ
リング装置の位置決め基準部に適合する位置決め基準部
と、パネルフレームに設けた位置決め基準部に適合する
位置決め基準部と、カバーパネルを吸着する吸着部材と
を備えているものとするのが好適である。
【0013】なお、各位置決め基準部は、ピンと挿通
孔、凸部と凹部、磁石の正極と負極などの、対応する位
置決め基準部同士を合致させる作業を正確かつ容易に行
い得るように適合する構成とすることができる。なお、
供給装置に設けられた、センタリング装置の位置決め基
準部に適合する位置決め基準部と、パネルフレームに設
けた位置決め基準部に適合する位置決め基準部とは、共
通の位置決めピン又は位置決め孔等により共用すること
ができる。
【0014】また、上述のように高さ方向の位置決めを
も行う場合には、供給装置の構成を、供給装置の装置フ
レームに、位置決め台上のカバーパネルを吸着する際に
位置決め台に対する装置フレームの高さを規制するとと
もにパネルフレームにカバーパネルを連結する際にパネ
ルフレームに対する装置フレームの高さを規制する高さ
設定基準部を設け、吸着部材を装置フレームに上下動可
能に装着し、カバーパネル上面に当接することで吸着部
材の上下動を停止させるストッパを取付たものとする。
【0015】このようにすれば、カバーパネルを吸着す
る際にはカバーパネルに対して装置フレームを一定の高
さに保持した状態でストッパにより停止されるまで吸着
部材を下動させることによって、装置フレームに対して
一定の高さでパネルフレームを吸着することができ、吸
着部材の吸着力のばらつきによるパネルフレームの高さ
の誤差が生じることを防止し得る。そして、パネルフレ
ームを一定の高さで保持したまま、装置フレームをパネ
ルフレームに対して一定の高さに位置付けて、パネルフ
レームに対して一定の相対高さでルーフフレームを連結
することができる。
【0016】ここで、吸着部材を少なくとも3ヵ所に配
設し、各吸着部材にそれぞれ対応してストッパを設けれ
ば、パネルの面方向の傾きを生ずることなくパネルフレ
ームにカバーパネルを連結することができる。さらに、
左右方向の押動手段を、カバーパネルの左右両側にそれ
ぞれ少なくとも前後方向2ヵ所に設け、これら前後方向
2ヵ所の押動手段をそれぞれ独立して駆動可能に構成す
るとともに、左右対となる押動手段は同期駆動するよう
構成すれば、平面視台形状のカバーパネルであっても、
該パネルの左右側縁の形状に応じて左右方向の押動手段
がそれぞれ駆動されて正確なセンタリングが行われるよ
うになる。
【0017】カバーパネルが正確な位置付けでパネルフ
レームに連結されているか否かを、サンルーフユニット
の組立ラインにおいて検査する場合には、上記したカバ
ーパネル組付装置に、パネルフレームの位置決め基準部
に対するカバーパネルの前後、左右及び高さ方向の相対
位置を検出するセンサを具備する検査装置を付加する。
かかる検査装置のセンサによって、カバーパネルが正確
な位置付けで取付けられているか否かを検出し、表示装
置に取付誤差を表示したり、不適正であればブザー等の
警告を発したりすることが可能となる。
【0018】さらに、カバーパネルの周縁部にウェザー
ストリップ(シール材)が装着されている場合において
も正確な検査を行えるように、検査装置は、検出センサ
からの検出値の演算処理部と、該演算処理部による演算
結果を表示する表示部とを備え、前記演算処理部は、カ
バーパネルの周縁部に装着されたウェザーストリップに
検出センサが当接することによるウェザーストリップの
弾性変形量の補正手段を有するものとするのが好まし
い。
【0019】かかる補正手段を有する検査装置によれ
ば、構造の簡素化、コスト低減を図りつつも、検出セン
サがウェザーストリップに当接することによりウェザー
ストリップが変形しても、極めて正確な検査を行うこと
が可能となる。上述の組付方法並びに組付装置によっ
て、車両ルーフに設けられた位置決め基準部に適合する
位置決め基準部が設けられたパネルフレームに、車両ル
ーフ開口に対する位置合わせを行うことなくカバーパネ
ルが連結されたサンルーフユニットにおいては、前記カ
バーパネルが、パネルフレームを車両ルーフに取付けた
ときにルーフ開口を密着状に閉塞する位置付けでパネル
フレームに組付けられているものとなり、かかるサンル
ーフユニットによれば、車両の組立ラインおけるカバー
パネルの位置合わせ作業が不要となり、車両の生産性の
向上が図られる。
【0020】
【発明の実施の形態】図13〜図15は、サンルーフユ
ニット1の一実施例を示しており、該サンルーフユニッ
ト1は、枠状のパネルフレーム2を有している。このパ
ネルフレーム2は、鋼板材をプレス加工してなるフレー
ム本体3と、該フレーム本体3の左右端部に固定された
前後方向に延びる左右のガイドレール4と、該ガイドレ
ール4に一体成形された張出片5とから主構成されてい
る。なお、パネルフレーム2の前部には車両のルーフ開
口6に対応する開口部7が形成されている。
【0021】フレーム本体3の張出片5には、位置決め
用孔8(位置決め基準部)が形成されている。一方、車
両ルーフ開口6の縁部には、張出片5に対応する位置に
ブラケット9が取付固定されており、該ブラケット9
に、車両のルーフ開口6に対する前後及び左右方向の所
定位置に配置された基準ピン10(車両ルーフ11の位
置決め基準部)が設けられている。この基準ピン10は
パネルフレーム2の位置決め用孔8に適合するものであ
って、該基準ピン10を前記孔8に挿通することによっ
て、車両ルーフ開口6に対してパネルフレーム2を前後
及び左右方向に一定の相対位置(相対姿勢)に位置決め
可能となっている。
【0022】前記張出片5は、その長手方向複数箇所に
はボルト固定用孔12が設けられ、該孔12にナット部
材13が嵌め込まれている。一方、車両のフレームに取
付けられたブラケット14には、前記孔12に対応する
位置にそれぞれアジャストボルト15が設けられてお
り、該ボルト15が上記ナット部材13に締結されるこ
とで車両ルーフ11に対してパネルフレーム2が取付固
定されている。
【0023】このように車両ルーフ11に取付固定され
るパネルフレーム2には、車両ルーフ開口6に対する位
置合わせを行うことなく、カバーパネル16が従来公知
の開閉駆動機構17を介して連結されている。ここで、
本実施例に係るサンルーフユニット1においては、後述
するカバーパネルの組付装置(方法)によりカバーパネ
ル16をパネルフレーム2に連結することによって、カ
バーパネル16が、パネルフレーム2を車両ルーフ11
に取付けたときにルーフ開口6を密着状に閉塞する位置
付けでパネルフレーム2に組付られている。
【0024】本実施例では、カバーパネル16の周縁部
にはウェザーストリップ18が取着されており、カバー
パネル16が閉塞位置にあるときにはウェザーストリッ
プ18がルーフ開口部6内面に沿って圧接されるように
なっており、而して、ルーフ開口における水密性・気密
性を確保している。なお、カバーパネル16の後端縁に
は、左右方向に延びる上方開放コ字状のドリップレール
25が取着されており、カバーパネル16の後側の排水
樋を形成して、ガイドレール4に形成された樋4aに導
かれる。
【0025】なお、開閉駆動機構17は、ガイドレール
4に前後摺動自在に案内されたスライダ19と、該スラ
イダ19に連係するブラケット20とを備えており、該
ブラケット20に、カバーパネル16に設けたサポート
部材21が取付固定されている。また、スライダ19
は、ガイドレール4に案内保持された駆動ケーブル22
により前後駆動可能に構成されている。また、ガイドレ
ール4の左右内端側には、サンシェード23が前後移動
自在に案内保持されている。
【0026】図1〜図12は、上記したルーフユニット
1のカバーパネル16をパネルフレーム2に組付けるた
めの組付装置30の一実施例を示している。この組付装
置30は、図1に概略して示すように、カバーパネル1
6の位置決め台31(設置台)を有するセンタリング装
置32と、位置決め台31上のカバーパネル16を、パ
ネルフレーム2上へ供給する供給装置33と、パネルフ
レーム2に対してカバーパネル16が適正な位置に組付
けられたか否かを検査する検査装置29とを有してい
る。
【0027】前記センタリング装置32は、位置決め台
31に対するカバーパネル16の前後及び左右方向の位
置を矯正する押動手段34,35,36と、位置決め台
31に設けられた位置決め基準部37とを備えている。
位置決め台31には、上方突出状に設けられた4つのガ
ラス受けローラ42が備えられており、該ガラス受けロ
ーラ42上にカバーパネル16が水平方向(前後左右方
向)に移動自在に載置されるようになっている。
【0028】また、位置決め台31は、車輪38を有す
る移動台39に、横軸40を介して図3に実線で示す水
平姿勢と、図3に二点鎖線で示す傾斜姿勢とに姿勢変更
可能に取り付けられている。さらに、位置決め台31と
移動台39との間には、位置決め台を水平姿勢と傾斜姿
勢との間で姿勢変更させるための傾動シリンダ41が介
装されており、該シリンダ41を駆動することにより位
置決め台31を傾動可能に構成している。このように位
置決め台31を傾斜姿勢とすることで、位置決め台31
へのカバーパネル16の載置作業を容易に行えるように
なる。
【0029】上記押動手段は、図2〜図4に示すよう
に、カバーパネル16の前端縁を押動する前端押動手段
34と、カバーパネル16の後端縁を押動する後端押動
手段35と、カバーパネル16の左右側端縁を左右両側
から押動する側端押動手段36とからなる。前端押動手
段34は、位置決め台31を傾動したときに下端側とな
る位置に配設されており、傾斜された位置決め台31に
カバーパネル16を載置したときに少なくともカバーパ
ネル16の前端側を当接支持して、カバーパネル16の
ある程度の位置決めがなされるようにしている。また、
前端押動手段34は左右一対設けられており、カバーパ
ネル16の前端縁の左右2ヵ所を当接支持するよう構成
している。
【0030】各前端押動手段34は、位置決め台31に
固定の基台43と、該基台43に左右方向位置変更可能
に設けられた調整台49と、該調整台49に設けられた
前後方向に延びるレール44と、該レール44に前後方
向移動自在に案内された移動ブラケット45と、該移動
ブラケット45を前後方向に移動させる駆動手段46
(伸縮シリンダ)と、移動ブラケット45に縦軸回り回
転自在に設けられた押動ローラ47とを備えており、該
ローラ47が、ガラス受けローラ42上に載置されたカ
バーパネル16の前端縁部に当接するよう構成されてい
る。このようにローラ47をカバーパネル16の縁部に
当接させることにより、カバーパネル16の押動時の抵
抗を軽減し、スムースな動作を実現している。特に、周
縁部にウェザーストリップ18が装着されているカバー
パネル16においては、そのウェザーストリップ18の
ゴム抵抗を少なくすることができる。
【0031】また、レール44には、図3に示すよう
に、移動ブラケット45の移動範囲を規制するストッパ
48が設けられており、左右の押動ローラ47を同じ前
後方向位置まで移動可能としており、かかるフロントロ
ーラ47により前後方向の基準位置を設定するよう構成
している。前記後端押動手段35は、位置決め台31を
傾動したときに上端側となる位置に配設されており、位
置決め台31の左右中央に固定の基台50と、該基台5
0に左右方向位置変更可能に設けられた調整台51と、
該調整台51に、駆動手段52(伸縮シリンダ)の伸縮
動により前後方向移動可能に設けられた移動ブラケット
53と、該移動ブラケット53に縦軸54を介して揺動
自在に設けられた揺動ブラケット55とを備えている。
【0032】この揺動ブラケット55は、縦軸54から
左右両側方に延出されており、該ブラケット55の左右
両端部にそれぞれ、ガラス受けローラ42上に載置され
たカバーパネル16の後端縁部に設けたドリップレール
25の後面に当接する押動ローラ56が縦軸回り回転自
在に設けられている。前記側端押動手段36(左右方向
の押動手段)は、図2及び図4に示すように、位置決め
台31上に設置されるカバーパネル16の左右両側にそ
れぞれ前後方向2ヵ所設けられており、これら前後方向
2ヵ所の押動手段36はそれぞれ独立して駆動可能に構
成されているとともに、左右対となる押動手段36は同
期駆動するよう構成されている。
【0033】具体的には、側端押動手段36は、位置決
め台31の左右方向中央部に設けられた前後一対の駆動
手段60(シリンダ)を備え、各駆動手段60には伸縮
ロッド61が左右両方に突出されており、この左右の伸
縮ロッド61は伸縮量が同じになるように同期駆動する
よう構成されている。左右の伸縮ロッド61の左右外端
には、それぞれ、連結ブラケット62を介して移動ブラ
ケット63が連動連結されており、該移動ブラケット6
3は、位置決め台31に固定の左右方向に延びる案内レ
ール64に左右方向移動自在に案内されている。そし
て、各移動ブラケット63には、縦軸回り回動自在な押
動ローラ65が取付けられており、この押動ローラ65
が、ガラス受けローラ42上に載置されたカバーパネル
16の左右側端縁部のウェザーストリップ18に当接す
るよう構成されている。
【0034】したがって、前後の各駆動手段60を駆動
することによって、左右対となる押動手段36は同じ移
動量だけ左右に開閉駆動されることとなるとともに、前
後の押動手段36はそれぞれ独立して駆動するようにな
る。かかる構成によれば、例えば、カバーパネル16が
台形状である場合でも、その傾斜辺に沿うように前後の
押動手段36が移動可能であるから、正確なセンタリン
グを行うことができる。
【0035】前記位置決め台31の位置決め基準部37
は、上方に突出する基準ピンにより構成されており、位
置決め台31の左右両端部の前後方向中央部にそれぞれ
設けられている。このように、位置決め基準部37をピ
ンにより構成するときには、少なくとも2つ設けること
によって、前後及び左右方向に位置決めを正確に行うこ
とができる。
【0036】以上説明したセンタリング装置32によっ
てカバーパネル16のセンタリングを行うには、まず、
位置決め台31を傾斜姿勢にするとともに、各押動ロー
ラ47,56,65を後退させておく。なお、前後・左
右の押動ローラの間隔を広げる方向を後退方向といい、
狭める方向を前進方向という。この状態で、位置決め台
31のガラス受けローラ42上にカバーパネル16を載
置すると、少なくとも前端押動手段34の2つのフロン
トローラ47が、カバーパネル16の前端縁を当接支持
する状態となる。
【0037】次に、傾動シリンダ41を縮動作させて位
置決め台31を水平姿勢に姿勢変更した後、まず、前端
押動手段34の駆動シリンダ46を作動させてストッパ
48により前進移動が規制されるまでフロントローラ4
7を前進させ、両フロントローラ47を予め設定された
基準位置に合わせる。そして、後端押動手段35の駆動
シリンダ52を作動させてリアローラ56を前進させ、
このリアローラ56とフロントローラ47との間でカバ
ーパネル16を挟持する状態として、前後方向のセンタ
リングを完了する。
【0038】次に、フロントローラ47とリアローラ5
6とを保持したまま、側端押動手段36の駆動シリンダ
60(平行開閉シリンダ)を作動させて左右のサイドロ
ーラ65を同時に開閉動作させ、左右方向のセンタリン
グを行う。なお、このサイドローラ65の開閉動作は3
回程度繰り返し行うことが好ましく、このように複数回
に分けて行うことによって、前後のローラ47,56に
よりカバーパネル16を挟持して前後方向の位置決めを
した状態であっても、正確な左右方向のセンタリングを
行うことができるようになる。
【0039】なお、以上の動作は、手動操作によって行
うこともできるが、シーケンサやコンピュータを利用し
た自動制御装置により自動制御することが好ましい。前
記供給装置33は、図1、図5〜図10に示すように、
平面視略長方枠状の装置フレーム70を備えており、こ
の装置フレーム70は、基台71にバランサ72及びア
ーム73を介して移動自在に支持され、装置フレーム7
0に設けたハンドル74を作業者が把持して三次元空間
を自在に移動操作可能に構成されている。
【0040】また、装置フレーム70には、図5及び図
9に示すように、センタリング装置32の2つの位置決
めピン37に対応して形成された2つの位置決め孔75
(センタリング装置32に対する供給装置33の位置決
め基準部)と、パネルフレーム2に設けた2つの位置決
め孔8に対応して形成された2つの位置決めピン77
(パネルフレーム2に対する供給装置33の位置決め基
準部)とが設けられている。
【0041】したがって、センタリング装置32の位置
決めピン37が供給装置33の位置決め孔75に挿通す
るように装置フレーム70を移動操作すると、装置フレ
ーム70は、センタリング装置32に対して前後及び左
右方向の一定位置に位置付けられることとなる。また、
供給装置33の位置決めピン77がパネルフレーム2の
位置決め孔8に挿通するように装置フレーム70を移動
操作すると、装置フレーム70は、パネルフレーム2に
対して前後及び左右方向の一定位置に位置付けられるこ
ととなる。
【0042】また、装置フレーム70には、位置決め台
31上のカバーパネル16を吸着する際に位置決め台3
1に対する装置フレーム70の高さを規制するとともに
パネルフレーム2にカバーパネル16を連結する際にパ
ネルフレーム2に対する装置フレーム70の高さを規制
する高さ設定基準部78が設けられている。この高さ設
定基準部78は、図8〜図10に示すように、装置フレ
ーム70に固定の側面視略L字状ブラケットにより主構
成され、該ブラケットの下端面が高さ設定基準面として
利用され、該ブラケット78の下端を、位置決め台31
又はパネルフレーム2に、直接又はスペーサ79を介し
て間接的に当接させることで、高さ方向の規制を行い得
るようになっている。スペーサ79を用いる場合には、
種々の大きさのものを用意しておくことで、高さ方向の
位置の微調整を行うことができる。
【0043】また、高さ設定基準部を構成するブラケッ
ト78の先端部には、シリンダ80によって開閉駆動可
能なクランプ部材81が横軸回り揺動自在に取付けられ
ている。このクランプ部材81は側面視略L字状であっ
て、該クランプ部材81とブラケット78との間で、セ
ンタリング装置32の位置決め台31に固定の高さ基準
ブラケット82を挟持可能としている。このようにクラ
ンプ部材81によって位置決め台31に対して供給装置
33の装置フレーム70を固定することにより、カバー
パネル16の吸着作業の安定化を図ることができる。
【0044】また、装置フレーム70には、図5及び図
6に示すように、カバーパネル16を吸着する吸着部材
85が、該フレーム70のコーナー部分の四ヵ所にそれ
ぞれ配設されている。各吸着部材85は、二個一対のバ
キュームカップからなり、エアの吸引力によってカバー
パネル16を吸着保持するよう構成されている。各吸着
部材85は、上下動シリンダ86を介して装置フレーム
70に上下動可能に装着されている。また、吸着部材8
5を構成する2つのバキュームカップの間には、吸着部
材85とともに上下動するストッパ87が各吸着部材8
5ごとにそれぞれ設けられている。該ストッパ87は略
棒状であって、その先端部にはカバーパネル16上面に
当接したことを検出する検出部88が設けられており、
ストッパ87の先端がカバーパネル16に当接すると上
下動シリンダ86の作動を停止させるとともに吸着部材
85によるバキューム動作を開始してカバーパネル16
を吸着するよう構成している。このような検出部88の
構成としては、電気式のタッチセンサや、流体弁などを
採用することができる。
【0045】前記検査装置29は、パネルフレーム2に
対するカバーパネル16の前後、左右及び高さ方向の相
対位置を検出するセンサ90と、該センサ90からの検
出値を演算処理する演算処理部91と、該演算処理部9
1による演算結果を表示する表示部92とを備えてい
る。各位置検出センサ90はタッチセンサからなり、そ
の検出ロッドの先端部が検査対象に10g程度の押し付
け力で当接されたときのストローク値を検出値として出
力するよう構成されている。
【0046】高さ方向の検出センサ90は図5〜図7に
示すように供給装置33の装置フレーム70の4カ所に
配設され、上下動シリンダ93によって上下動可能に構
成されており、該センサ90の先端部は、図11に示す
ようにカバーパネル16のガラス面に上方から当接する
よう構成されている。また、前後・左右方向の検出セン
サ90は、装置フレーム70の各辺部にそれぞれ2カ所
ずつ配設されており、進退シリンダ94によって検出セ
ンサ90がカバーパネル16に対して近接・離反可能に
構成されている。これら検出センサ90は、カバーパネ
ル16の周縁部に側方から当接される。上記実施例のカ
バーパネル16の場合には、前後左右の検出センサ90
は、図11に示すように、カバーパネル16の周縁部に
装着したウェザーストリップ18に当接される。なお、
後側の検出センサ90は、カバーパネル16に設けたド
リップレールの後面に当接するようにしてもよい。
【0047】これら検出センサ90は、図1又は図12
に示すように基台71に固定の制御ボックス95内に設
けた演算処理部91に接続されている。この演算処理部
91は、中央演算処理装置と、検査対象となるカバーパ
ネル16の適正な組付位置を設定して記憶する適正位置
記憶部と、上記タッチセンサ90がウェザーストリップ
18に当接されたときのウェザーストリップ18の弾性
変形量を予め計測して記憶する弾性変形量記憶部とを備
えており、検出センサ90からの検出値を、弾性変形量
記憶部に記憶されている値により補正した後、適正位置
記憶部に記憶されたカバーパネル16の適正位置と比較
し、取り付け誤差を数値表示により図1に示す表示部9
2に表示するよう構成されている。特に本実施例では、
表示部92には、測定値の公差を表示するようになって
いる。
【0048】また、演算処理部91には、許容される取
り付け誤差の記憶部が設けられており、検査結果がかか
る許容範囲であれば「OK」のランプを、許容範囲外で
あれば「NG」のランプを点灯させるとともにブザー等
の警報装置を作動させるよう構成している。上記した供
給装置33によって、センタリング装置32によりセン
タリングされたカバーパネル16をパネルフレーム2上
に供給するには、カバーパネル16を押動手段34,3
5,36により位置決めした状態で、供給装置33の装
置フレーム70をハンドル74を把持して移動操作し
て、位置決め台31の基準ピン37を供給装置33の装
置フレーム70の位置決め孔75に挿通させる。そし
て、高さ設定基準ブラケット78の下端をスペーサ79
を介して位置決め台31の高さ基準ブラケット82上面
に当接させ、クランプ部材81によって装置フレーム7
0を位置決め台31に固定する。以上の操作により、位
置決め台31上でセンタリングされたカバーパネル16
に対して、装置フレーム70が前後方向、左右方向、及
び、高さ方向のいずれにおいても一定の相対位置に位置
付けられる。
【0049】かかる状態で、吸着部材85の上下動シリ
ンダ86を下動方向に作動させる。各吸着部材85のス
トッパ87がカバーパネル16上面に当接すると、対応
する吸着部材85の上下動シリンダ86の作動が停止さ
れるとともに、該吸着部材85によるバキューム動作が
開始される。このようなストッパ87の作用によって、
カバーパネル16が湾曲するものであっても各吸着部材
85ごとに適切な吸着高さとなるまで自動的に上下動さ
せることができ、装置フレーム70に対して一定の高さ
でカバーパネル16を吸着することが可能となる。
【0050】カバーパネル16の吸着が完了すると、ク
ランプ部材81を解除して装置フレーム70をパネルフ
レーム2上へ移送し、パネルフレーム2に設けた位置決
め用孔8に対して供給装置33の装置フレーム70に設
けた位置決めピン77を挿通するとともに、高さ設定基
準ブラケット78の下端をスペーサ79を介してパネル
フレーム2の左右側縁部上面に当接させ、クランプ部材
81によってパネルフレーム2と装置フレーム70とを
固定する。かかる操作により、装置フレーム70に対し
て一定位置に吸着保持されたカバーパネル16を、パネ
ルフレーム2に対して前後、左右及び高さ方向に一定の
相対位置に位置決めされる。
【0051】かかる状態で、パネルフレーム2に予め装
着された開閉駆動機構17のブラケット20とカバーパ
ネル16のサポート部材21とをボルト等により締結し
て、パネルフレーム2にカバーパネル16を組付ける。
なお、このとき、締結される両部材の間に高さ調整用シ
ムを介在させることで、両者の間の隙間がなくなるよう
にする。
【0052】そして、吸着部材85によるバキュームを
解除するとともに、吸着部材85を上動させてカバーパ
ネル16から離反させた後、検査装置29を作動して取
付精度の検査を行う。このように、カバーパネル16の
締め付け後にすぐに検査確認をすることで、不具合の発
生を防止できる。以上のカバーパネル16の組付工程に
よって、パネルフレーム2に対して一定の前後、左右及
び高さ方向の相対位置にカバーパネル16が連結される
こととなり、かかるサンルーフユニット1によれば、車
両の組立ラインにおいてはカバーパネル16の位置決め
作業が不要でありながら、ルーフ開口に対して精度良く
組付けることができる。
【0053】さらに、サンルーフユニット1の組立ライ
ンにおいては、カバーパネル16をフレーム2に対して
確実に固定しておくことができるとともに、前後、左右
及び高さ方向の位置決めが位置ずれを起こすことなく正
確に行うことができる。また、センタリングされたカバ
ーパネル16を移動させるものでありながら、位置ずれ
することなくパネルフレーム2上に供給することがで
き、かかる供給工程において高さ方向の位置決めをも行
うことができ、非常に効率が良い。
【0054】本発明は、上記実施例に限定されるもので
はなく、適宜設計変更することができる。例えば、パネ
ルフレームは、フレーム本体と、基準部を有する張出片
が一体成形されたガイドレールで構成されているが、フ
レーム本体に張出片が一体成形されて、フレーム本体上
にガイドレールが固定されたものでもよく、基準部が設
けられる構造は上記実施例に限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】本発明の組付装置及び組付方法によれ
ば、車両ルーフ開口に対するカバーパネルの位置合わせ
作業を行わずとも、正確な位置付けでカバーパネルをパ
ネルフレームに組み付けることができ、よって、車両組
立ラインにおけるカバーパネルの位置合わせ作業が不要
となり、車両の生産性を向上することができる。
【0056】また、検査装置によって、カバーパネルの
組付時に即座に適正な位置に組み付けられたか否かを判
別することができ、不良製品の発生を未然に防止し得
る。また、検出センサの検出値の補正手段によってパネ
ル周縁に装着されたウェザーストリップの弾性変形量を
補正することにより、検出センサによる検出誤差を解消
して、正確な位置検出を行うことができる。
【0057】本発明のカバーパネルによれば、そのパネ
ルフレームの位置決め基準部を車両ルーフの位置決め基
準部に合致させて両者を連結することによって、車両ル
ーフ開口に対して適切な位置付けでカバーパネルが取り
付けられるようになり、車両組立ラインにおけるカバー
パネルの位置合わせ作業が不要であるため、車両の生産
性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカバーパネルの組付装置の実施例
を、一部破断して示す概略斜視図である。
【図2】センタリング装置の実施例の全体概略平面図で
ある。
【図3】同センタリング装置の全体概略側面図である。
【図4】同センタリング装置の全体概略正面図である。
【図5】供給装置の実施例の概略平面図である。
【図6】図5のA−A線矢示断面図である。
【図7】図5のB−B線矢示断面図である。
【図8】図5のC−C線矢視図である。
【図9】図5のD−D線矢視図である。
【図10】供給装置の吸着部材にカバーパネルを吸着す
る工程を示す縦断面拡大図である。
【図11】検出センサの当接位置の説明図である。
【図12】検査装置の実施例の概略構成図である。
【図13】本発明に係るサンルーフユニットの実施例の
全体平面図である。
【図14】同サンルーフユニットを車両ルーフに取り付
けた状態で示す図14のE−E線断面拡大図である。
【図15】同サンルーフユニットを車両ルーフに取り付
けた状態で示す図14のF−F線断面拡大図である。
【符号の説明】
1 サンルーフユニット 2 パネルフレーム 16 カバーパネル 29 検査装置 30 カバーパネルの組付装置 31 位置決め台 32 センタリング装置 33 供給装置 34 後方への押動手段 35 前方への押動手段 36 左右方向押動手段 37 供給装置に対する位置決め台の位置決め基準部 70 供給装置の装置フレーム 75 位置決め台に対する供給装置の位置決め基準部 76 供給装置に対するパネルフレームの位置決め基準
部 77 パネルフレームに対する供給装置の位置決め基準
部 78 高さ設定基準部 85 吸着部材 87 ストッパ 90 検出センサ 91 演算処理部 92 表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西田 浩彦 広島県東広島市八本松町吉川5702−4 ダ イキョー・ベバスト株式会社テクニカルセ ンター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両ルーフ(11)に対して前後及び左
    右方向に位置決めして取付けられるパネルフレーム
    (2)にカバーパネル(16)を組付ける方法におい
    て、 位置決め台(31)上に設置されたカバーパネル(1
    6)を、該位置決め台(31)に対して前後及び左右方
    向にセンタリングする工程と、 供給装置(33)に設けた位置決め基準部(75)と、
    位置決め台(31)に設けた位置決め基準部(37)と
    を合致させて位置決め台(31)に対する供給装置(3
    3)の前後及び左右方向の位置決めをした状態で、上記
    工程によりセンタリングされたカバーパネル(16)
    を、供給装置(33)の吸着部材(85)により吸着す
    る工程と、 吸着部材(85)に吸着されたカバーパネル(16)を
    供給装置(33)によりパネルフレーム(2)上に供給
    する工程と、 供給装置(33)に設けた位置決め基準部(77)と、
    これに対応してパネルフレーム(2)に設けた位置決め
    基準部(8)とを合致させてパネルフレーム(2)に対
    する供給装置(33)の前後及び左右方向の位置決めを
    した状態で、吸着部材(85)に吸着されたカバーパネ
    ル(16)をパネルフレーム(2)に連結する工程と、 を含むことを特徴とするカバーパネルの組付方法。
  2. 【請求項2】 吸着部材(85)にカバーパネル(1
    6)を吸着する際にカバーパネル(16)に対する吸着
    部材(85)の高さを一定に規制するとともに、パネル
    フレーム(2)にカバーパネル(16)を連結する際に
    パネルフレーム(2)に対する吸着部材(85)の高さ
    を一定に規制することを特徴とする請求項1に記載のカ
    バーパネルの組付方法。
  3. 【請求項3】 カバーパネル(16)の位置決め台(3
    1)を有するセンタリング装置(32)と、前記位置決
    め台(31)上のカバーパネル(16)をパネルフレー
    ム(2)上へ供給する供給装置(33)とを有し、 前記センタリング装置(32)は、位置決め台(31)
    に対するカバーパネル(16)の前後及び左右方向の位
    置を矯正する押動手段(34,35,36)と、位置決
    め台(31)に設けられた位置決め基準部(37)とを
    備え、 前記供給装置(33)は、センタリング装置(32)の
    前記位置決め基準部(37)に適合する位置決め基準部
    (75)と、パネルフレーム(2)に設けた位置決め基
    準部(76)に適合する位置決め基準部(77)と、カ
    バーパネル(16)を吸着する吸着部材(85)とを備
    えていることを特徴とするカバーパネルの組付装置。
  4. 【請求項4】 供給装置(33)の装置フレーム(7
    0)に、位置決め台(31)上のカバーパネル(16)
    を吸着する際に位置決め台(31)に対する装置フレー
    ム(70)の高さを規制するとともにパネルフレーム
    (2)にカバーパネル(16)を連結する際にパネルフ
    レーム(2)に対する装置フレーム(70)の高さを規
    制する高さ設定基準部(78)が設けられており、吸着
    部材(85)は、装置フレーム(70)に上下動可能に
    装着され、カバーパネル(16)上面に当接することで
    吸着部材(85)の上下動を停止させるストッパ(8
    7)が取付けられていることを特徴とする請求項3に記
    載のカバーパネルの組付装置。
  5. 【請求項5】 吸着部材(85)が少なくとも3ヵ所に
    配設され、各吸着部材(85)にそれぞれ対応してスト
    ッパ(87)が設けられていることを特徴とする請求項
    4に記載のカバーパネルの組付装置。
  6. 【請求項6】 左右方向の押動手段(36)は、カバー
    パネル(16)の左右両側にそれぞれ少なくとも前後方
    向2ヵ所に設けられており、これら前後方向2ヵ所の押
    動手段(36)はそれぞれ独立して駆動可能に構成され
    ているとともに、左右対となる押動手段(36)は同期
    駆動するよう構成されていることを特徴とする請求項3
    乃至5のいずれか1項に記載のカバーパネルの組付装
    置。
  7. 【請求項7】 パネルフレーム(2)に対するカバーパ
    ネル(16)の前後、左右及び高さ方向の相対位置を検
    出するセンサ(90)を具備する検査装置(29)を有
    することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項に
    記載のカバーパネルの組付装置。
  8. 【請求項8】 検査装置(29)は、検出センサ(9
    0)からの検出値の演算処理部(91)と、該演算処理
    部(91)による演算結果を表示する表示部(92)と
    を備え、前記演算処理部(91)は、カバーパネル(1
    6)の周縁部に装着されたウェザーストリップ(18)
    に検出センサ(90)が当接することによるウェザース
    トリップ(18)の弾性変形量の補正手段を有すること
    を特徴とする請求項7に記載のカバーパネルの組付装
    置。
  9. 【請求項9】 車両ルーフ(11)に設けられた位置決
    め基準部(10)に適合する位置決め基準部(8)が設
    けられたパネルフレーム(2)に、車両ルーフ開口
    (6)に対する位置合わせを行うことなくカバーパネル
    (16)が連結されたサンルーフユニットにおいて、 前記カバーパネル(16)が、パネルフレーム(2)を
    車両ルーフ(11)に取付けたときにルーフ開口(6)
    を密着状に閉塞する位置付けでパネルフレーム(2)に
    組付られていることを特徴とするサンルーフユニット。
JP8282653A 1996-10-24 1996-10-24 カバーパネルの組付方法及び組付装置、並びに、サンルーフユニット Pending JPH10119847A (ja)

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KR100903332B1 (ko) 2007-12-14 2009-06-18 현대자동차주식회사 차량용 선루프 투입장치
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CN104527839A (zh) * 2015-01-28 2015-04-22 江苏德福来汽车部件有限公司 一种汽车天窗玻璃安装工站
CN112810731A (zh) * 2021-01-26 2021-05-18 上海天永智能装备股份有限公司 一种适用于白车身调整线后盖安装调试方法
CN117124003A (zh) * 2023-10-26 2023-11-28 广州富士汽车整线集成有限公司 一种汽车焊接装备顶盖伺服对中台机构

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