JPH05286468A - ドアガラスの建付位置調整方法 - Google Patents

ドアガラスの建付位置調整方法

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JPH05286468A
JPH05286468A JP4095275A JP9527592A JPH05286468A JP H05286468 A JPH05286468 A JP H05286468A JP 4095275 A JP4095275 A JP 4095275A JP 9527592 A JP9527592 A JP 9527592A JP H05286468 A JPH05286468 A JP H05286468A
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glass
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体個々のドア開口部寸法に応じた最適なド
アガラスの建付け調整が行なえるドアガラスの建付位置
調整方法を提供するものである。 【構成】 まず、組付け予定のサッシュレスドアと少な
くとも周縁部付近が同一表面形状とされたダミードアD
と、車体1及びダミードアDの各外表面を計測するセン
サーS1 を用いて、ドア開口部3内に仮セットしたダミ
ードアDの外表面を車体外表面に対する最適な位置・傾
き状態にする。その後、ダミードアDに内蔵させた複数
のセンサーS2 〜S5 により、個々の車体1におけるド
ア開口部3の寸法を検出すると共にその検出信号を記憶
する。そして、この記憶しておいた検出信号や、建付け
直前に検出したドア本体外表面に関する検出信号から、
各々のドア開口部3の具体的寸法を計測し、このドア開
口部3の個別的寸法に応じてドアガラスのドア本体に対
する最適な建付けを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はドアガラスの建付位置
調整方法、特にサッシュレスドアのドアガラスの建付位
置調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のサッシュレスタイプのドアにつ
いては、サッシュ部がないために、ドアガラスの建付位
置についても正確な精度が要求され、そのため例えば特
開昭59−220580号公報及び実公昭62−598
3号公報に示されているような冶具を用いた建付位置調
整方法が提案されている。
【0003】これらの従来の方法においては、ドアガラ
スを上昇させることによりこのドアガラスの斜辺、上
辺、立辺などを冶具側の押さえローラに当接させてドア
ガラスのドア本体に対する上下及び前後方向の位置調整
を行い、続いてアジャストスクリューを回転操作してド
アガラスを所定位置まで倒し込むことによりドアガラス
のドア本体に対する内外方向の傾きを調整するようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、個々の車体におけるドア開
口部の寸法とは無関係に、サッシュレスドア内だけにお
いて、そのドア本体に対するドアガラスの位置や傾きを
調整しているだけなので、ドアガラス建付け後のサッシ
ュレスドアを車体のドア開口部内に組付けた際に、ドア
ガラスとドア開口部との間に若干の位置ずれが生じるお
それがある。なぜならば、ドア開口部の寸法にも個々の
車体ごとに若干の製造誤差等があるため、画一的な位置
や傾きの調整が行われただけのサッシュレスドアでは、
このようなドア開口部の微妙な寸法変化に対応できない
からである。従って、従来はサッシュレスドアをドア開
口部内へ組付けた後に、若干の位置ずれが生じたサッシ
ュレスドアのみ、再度ドアガラスの建付調整を行う必要
があり、作業能率の面で大変不利である。
【0005】この発明はこのような従来の技術に着目し
てなされたものであり、車体個々のドア開口部寸法に応
じた最適なドアガラスの建付け調整が行なえるドアガラ
スの建付位置調整方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るドアガラ
スの建付位置調整方法は、上記の目的を達成するため
に、車体のドア開口部内へ組付け予定のサッシュレスド
アと少なくとも周縁部付近が同一表面形状とされたダミ
ードアを用意し、該ダミードアをドア開口部内に仮セッ
トした後、ダミードアと車体の各外表面を計測するセン
サーにて、車体外表面に対するダミードア外表面の位置
を検出し、その位置・傾きの誤差を演算し、該演算され
た位置・傾きの誤差を是正する方向にダミードアを移動
・回転させて該ダミードアの外表面を車体外表面に対す
る最適位置・傾き状態とし、その後、ダミードアの側端
面に沿って内蔵した複数のセンサーにて該ダミードアに
対するドア開口部の寸法を検出すると共にその検出信号
を記憶しておき、そして、ドアガラスが仮止めされた状
態のドア本体をドアガラス建付治具に固定し、該ドア本
体の外表面を計測するセンサーにてドア本体外表面の位
置を検出して、その位置・傾きを演算し、次いで、該セ
ンサーによるドア本体外表面の検出信号と、先に記憶し
ておいたドア開口部寸法に関する検出信号より、該ドア
開口部寸法に応じたドアガラスの最適な位置・傾きを求
め、該求められた最適な位置・傾きに基づいてドアガラ
スをドア本体に対して建付けるものである。
【0007】
【作用】組付け予定のサッシュレスドアと少なくとも周
縁部付近が同一表面形状とされたダミードアと、車体及
びダミードアの各外表面を計測するセンサーを用いて、
ドア開口部内に仮セットしたダミードアの外表面を車体
外表面に対する最適な位置・傾き状態にする。
【0008】しかし、このダミードアはそのドア本体相
当部とドアガラス相当部との位置関係が固定されたもの
であり、言わば従来の建付調整方法により画一的にドア
ガラスを建付けたサッシュレスドアと同じ性質のものと
なっており、ダミードアの外表面と車体外表面同士の位
置・傾きは一応合致させられているものの、個々のドア
開口部寸法に対するドアガラスの位置・傾きは未だ最適
状態に特定されていない。
【0009】そこで、この発明では、このダミードアの
側端面に沿って内蔵させた複数のセンサーにより、個々
の車体におけるドア開口部の寸法を検出すると共にその
検出信号を記憶し、そしてこの検出信号に応じて各々の
ドア開口部寸法に応じたドアガラスの建付けを行ってい
る。
【0010】すなわち、ドアガラスを仮止めした状態の
ドア本体をまずドアガラス建付冶具に固定すると共に、
該ドア本体の外表面をセンサーにて計測し、そして、こ
のドア本体の外表面の位置・傾きに関する検出信号と、
先に記憶しておいたドア開口部寸法に関する検出信号か
ら、ドアガラスの当該ドア開口部寸法に応じた最適位置
・傾きが求められ、この求められた最適な位置・傾きに
基づいてドアガラスをドア本体に対して建付けるもので
ある。
【0011】このように、個別的に検出したドア開口部
寸法に応じてドアガラスの建付調整を行うため、外観品
質の向上はもちろんのこと、シール性や風切り音抑制等
の機能性も向上する。
【0012】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1〜図1
1に基づいて説明する。1が車体で、製造ライン中のも
のである。この車体1の側部には、後述するサッシュレ
スドア2が組付けられるドア開口部3が形成してある。
そして、Dがダミードアで、ドア開口部3よりひとまわ
り小さく形成され、中央に開口4が形成してあり、車体
1の外表面に隣接するその周縁部付近だけが、このドア
開口部3内に組付けられる前記サッシュレスドア2と同
一の表面形状となっている。このダミードアDの下方に
は製造ラインに並置されたロボットアーム5が固定して
あり、このロボットアーム5は駆動装置Pにて動かされ
るようになっている。そして、このロボットアーム5に
てダミードアDを前後・左右・上下方向へ水平移動でき
ると共に、更に前後・左右方向(内外方向)での傾きも
調整できるようになっている。
【0013】また、この車体1の側方の製造ラインに
は、車体1及びダミードアDのサッシュレスドア2のド
ア本体12(後述)に相当する部分の外表面に沿って前
後・上下方向へ移動自在なセンサーの一例としての距離
センサーS1 が備えられている(図2参照)。そして、
この距離センサーS1 の検出信号は、制御装置Cに入力
されて、駆動装置Pを制御し、また距離センサーS1
移動も制御する。また、制御装置Cには、製造ラインの
移動スピードの信号等も入力されて、ラインにロボット
アーム5が同期するようになっている。
【0014】更に、このダミードアDの側端面には、そ
のフロントピラー6に対応する部分、ルーフサイドレー
ル7に対応する部分、センタピラー8に対応する部分、
ステップ9に対応する部分に、それぞれ検出方向が互い
に相違した一対のセンサーの一例としての距離センサー
2 、S3 、S4 、S5 が内蔵されている。フロントピ
ラー6に対応する部分に内蔵された一対の距離センサー
2 は、フロントピラー6の開口側面6aと、ドア開口
部3側へ突出した接合フランジ6bの寸法を各々検出で
きるようになっている(図3参照)。ルーフサイドレー
ル7に対応する部分に内蔵された一対の距離センサーS
3 は、ルーフサイドレール7の開口側面7aと、ドア開
口部3側へ突出した接合フランジ7bの寸法を各々検出
できるようになっている(図4参照)。センタピラー8
に対応する部分に内蔵された一対の距離センサーS
4 は、センタピラー8の開口側面8aと、ドア開口部3
側へ突出した接合フランジ8bの寸法を各々検出できる
ようになっている(図5参照)。ステップ9に対応する
部分に内蔵された一対の距離センサーS5 は、アウタシ
ル10に形成された段差部10aの縦面10bと水平面
10cの寸法を各々検出できるようになっている(図6
参照)。
【0015】次に、このダミードアDを用いて、ドア開
口部3の寸法を予め検出する手順を説明する。まず、ロ
ボットアーム5によりダミードアDを車体1のドア開口
部3内へ仮セットする(図2参照)。この時、製造ライ
ンが移動ラインで車体1が移動する場合は、ロボットア
ーム5も車体1に同期して移動する。そして、車体1の
側方の製造ラインに備えられている距離センサーS1
このダミードアD及び車体1の外表面に沿って前後・上
下方向へ移動させ、車体1の外表面に対するダミードア
Dの外表面の位置を検出し、その検出信号を基にして、
制御装置Cにて、位置・傾き等を演算する。また、距離
センサーS1 も前記ロボットアーム5と同様に車体1と
同期し得るようになっている。すなわち、車体1と外表
面とダミードアDの外表面との間に生じている段差量
(傾き誤差又は左右方向での位置誤差)や、ダミードア
Dとドア開口部3との間隔の不均一さ(前後方向又は上
下方向等における位置誤差)を検出する。この場合、車
体1やサッシュレスドア2のドア本体12の表面にある
キャラクタラインL等を利用するのが良い。
【0016】そして、今度は、制御装置Cの信号に基づ
いて、駆動装置Pにより、前記検出された位置・傾きに
関する誤差を是正する方向へ、ダミードアDを移動させ
たり或いは回転させて、該ダミードアDの外表面を車体
1の外表面に対する最適な位置・傾き状態とする。尚、
距離センサーS1 は一つとは限らず、例えば上下に複数
並設しても良い。
【0017】次に、この最適な位置及び傾き状態となっ
たダミードアDから、ドア開口部3の寸法を内蔵の各距
離センサーS2 〜S5 を用いてそれぞれ検出する。すな
わち、各距離センサーS2 〜S5 からドア開口部3内に
おける各測定点までの距離を検出し、当該車体1におけ
るドア開口部3の寸法(形状)を認識する。
【0018】以上の手順を製造ライン中にある各車体1
において行い、そして内蔵の距離センサーS2 〜S5
て検出した各ドア開口部3の寸法に関する検出信号は、
記憶・制御装置Mにてそれぞれ記憶しておく。尚、各距
離センサーS2 〜S5 のダミードアD上での位置は予め
記憶・制御装置Mに入力されている。
【0019】次に、実際にドアガラス11をドア本体1
2に建付ける際の手順を説明するが、その前に、建付作
業に用いるドアガラス建付冶具Aの構造と、サッシュレ
スドア2におけるドアガラス11の上昇限位置調整手段
及び傾き調整手段について先に説明しておく。
【0020】まず最初に、図7〜図9により、ドアガラ
ス建付治具Aの構造について説明する。このドアガラス
建付治具Aにおけるベース13上には、サッシュレスド
ア2のドア本体12の下部を固定するための固定ブラケ
ット14と、側部を固定するためのクランプバー15と
が備えてある。また、ベース13にはコラム16が立設
してあり、このコラム16にはドア本体12に建付られ
たドアガラス11を包囲するようにしてアーム17が取
付けられている。そして、このアーム17には、シリン
ダCに支持された押さえローラRが、ドアガラス11の
斜辺11aに対応する位置に1つ、上辺11bの前後対
応位置にそれぞれ1つづつ、そして立辺11cに相当す
る位置に1つ、それぞれ設けられている。この押さえロ
ーラRのドアガラス11側への突出量dはシリンダCに
より調整可能とされている。この各シリンダCは前記記
憶・制御装置Mと電気的に接続されており、この記憶・
制御装置Mからの制御信号により押さえローラRの突出
量dを制御できるようになっている。尚、この記憶・制
御装置Mには、ドア本体12の外表面に沿って移動する
センサーの一例としての距離センサーS6 も接続されて
いる。
【0021】また、このドアガラス建付治具Aのコラム
16には角度θが可変とされたバキュームカップVが設
けられており、前記押さえローラRにて位置決めがなさ
れたドアガラス11をこのバキュームカップVで吸着支
持するようになっている。すなわち、前記の各押さえロ
ーラRがドアガラス11の上下及び前後方向の位置を規
制する機能を有しているのに対して、バキュームカップ
Vはドアガラス11の内外方向の傾きを規制する機能を
有しているものである。
【0022】次に、図10及び図11を用いて、ドアガ
ラス11の上昇限位置調整手段と、内外方向の傾き調整
手段について説明する。サッシュレスドア2には、ドア
ガラス11の下端の略中央位置にフック部18が設けら
れている。そして、ドア本体12のドアインナパネル1
2aには、前記フック部18が当接するストッパ19が
上下動自在に設けられており、このストッパ19のネジ
部19aにナット20を締め付け固定するものである。
そして、このストッパ19をドアインナパネル12aの
どの高さ位置に締付け固定するかによってドアガラス1
1の上昇限位置が決定されるようになっている。
【0023】また、ドアガラス11の下端の前後両端に
はガイドローラ23が各々設けてあり、このガイドロー
ラ23はガイドレールG内へ上下滑動自在に係合せしめ
られている。そして、このガイドローラ23の上端には
アジャストスクリュー21の一端が螺合してある。この
アジャストスクリュー21の中間にはフランジ部21a
が一体的に形成してあり、このアジャストスクリュー2
1の他端側に螺合されるロックナット22と、このフラ
ンジ部21aとで、ドアインナパネル12aを挟持する
ことで固定される。従って、ガイドレールGの傾きは、
このアジャストスクリュー21の一端側をどの程度ガイ
ドレールGに螺合させるか、即ちガイドレールGとフラ
ンジ部21aとの間隔をどの程度にするかによって調整
される。
【0024】ここで、ドアガラス11の組付け手順を説
明する。まず、サッシュレスドア2のドア本体12を、
ドアガラス建付治具Aの固定ブラケット14及びクラン
プバー15に固定する。この状態においては、ドアガラ
ス11の上昇限位置調整用のナット20と、傾き調整用
のロックナット22は緩められており、ドアガラス11
自体はドア本体12に対して「仮止め状態」となってい
る。
【0025】次に、この状態において、ドア本体12の
外表面に沿って前後・上下方向に移動する距離センサー
6 を用いてドア本体12の外表面の位置を検出し、そ
の検出信号を記憶・制御装置Mに伝達し、ドア本体12
の外表面の位置・傾き等を演算する。
【0026】そして、記憶・制御装置M内において、こ
の距離センサーS6 によるドア本体12の位置・傾きに
関する検出信号と、先にダミードアDに内蔵されている
距離センサーS2 〜S5 で検出して記憶しておいた個々
のドア開口部3の寸法に関する検出信号とから、このサ
ッシュレスドア2が組付けられるドア開口部3の寸法に
応じたドアガラス11の最適な位置・傾きが計算されて
求められる。すなわち、ダミードアDに内蔵した距離セ
ンサーS2 〜S5 により予め個々のドア開口部3の寸法
を検出してあるため、ドアガラス11をどの方向へどの
程度移動させれば最適位置か、或いはどの程度傾ければ
最適な傾きかが、個々のドア開口部3ごとに判明する。
従って、後は、この求められた最適な位置・傾きに基づ
いて、ドアガラス11を建付ければ良い。
【0027】具体的には、ドアガラス11の最適な位置
・傾きが求められると、記憶・制御装置Mが、ドアガラ
ス建付治具Aの各押さえローラRの突出量dと、バキュ
ームカップVの角度θを、当該ドア開口部3に応じた最
適値に制御するので、後は、仮止め状態のドアガラス1
1をドア本体12内の図示せぬレギュレータ機構により
上昇させて、ドアガラス11の斜辺11a、上辺11
b、立辺11cを、それぞれ対応する押さえローラRに
当接させると共に、ドアガラス11を倒し込んでバキュ
ームカップVに吸着保持させれば、ドアガラス11を前
記求められた最適の位置・傾きにすることができる。
【0028】以上により、ドアガラス11の上下方向・
前後方向での位置及び内外方向での傾きが正確に位置決
めされたことになるので、ドアガラス11をこの状態の
ままで最終的に建付ければ良い。すなわち、図10に示
すストッパ19の位置を調整してナット20より締付け
固定したり、図11に示すアジャストスクリュー21を
そのフランジ部21aがドア本体12のインナパネル1
2aに当接するまで回転操作し、そしてそのフランジ部
21aがドアインナパネル12aに当接した時点でアジ
ャストスクリュー21の他端にロックナット22を螺合
して固定すれば良い。
【0029】これにより、ドアガラス11のドア本体1
2への建付作業が完了したため、後は、サッシュレスド
ア2をドアガラス建付治具Aから取外して、車体1のド
ア開口部3に組付ければ良い。サッシュレスドア2をド
ア開口部3へ組付けた際も、予めダミードアDを用いて
サッシュレスドア2と車体1の外表面同士を間接的に位
置合わせしているため、実際に組付けられたサッシュレ
スドア2と車体1の外表面同士も段差等のない正確な位
置合わせ状態で組付けられるはずであるし、しかも、ド
アガラス11が個々のドア開口部3の寸法に応じた最適
の位置・傾きにされていることから、ドアガラス11と
ドア開口部3との位置関係に誤差が生ぜず、シール性や
風切り音抑制等の機能性も向上する。
【0030】尚、以上の説明において、ドアガラス建付
治具Aとして押さえローラRやバキュームカップV等を
備えたものを例にしたが、これに限定されるものではな
く、求められた最適な位置・傾きにドアガラス11を建
付けることが可能であれば、どのようなタイプのもので
あっても良い。
【0031】
【発明の効果】この発明に係るドアガラスの建付位置調
整方法は、以上説明してきた如き内容のものであって、
ドアガラスを車体個々のドア開口部寸法に応じた最適の
位置・傾きで建付けることができるので、サッシュレス
ドアの外観品質が向上すると共に、シール性や風切り音
抑制等の機能性も向上する。
【0032】また、個々のドア開口部寸法に応じたドア
ガラスの個別的な建付けを行うため、各ドア開口部に多
少の寸法誤差があっても、その寸法誤差に追従した最適
な状態でドアガラスの建付けが行なえる。従って、サッ
シュレスドアをドア開口部に組付けた後に、再度ドアガ
ラスの建付調整を行ったりする必要が無くなるため、建
付作業の能率向上にも寄与する。
【0033】更に、ダミードアに内蔵した複数の距離セ
ンサーにて、ドア開口部の各箇所の寸法を同時に知るこ
とができるため、ドア開口部の寸法チェック工程の簡略
化が図れると同時に、過去にレイアウトマシン等により
一点づつ計測しておいた寸法の再チェックも簡単に行な
える。
【0034】加えて、実際のサッシュレスドアをドア開
口部に組付ける前に、予めダミードアをドア開口部内に
セットするので、本来サッシュレスドアを組付けた後に
行われる予定であった各種のチェック工程をこのダミー
ドアをセットした段階で行うこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る車体及びダミードア
を示す斜視図である。
【図2】ダミードアをドア開口内にセットした状態を示
す図1相当の斜視図である。
【図3】図2中矢示SA−SA線に沿う断面図である。
【図4】図2中矢示SB−SB線に沿う断面図である。
【図5】図2中矢示SC−SC線に沿う断面図である。
【図6】図2中矢示SD−SD線に沿う断面図である。
【図7】ドアガラスが位置決めされる前の状態を示すド
アガラス建付冶具の側面図である。
【図8】ドアガラスが位置決めされた状態を示すドアガ
ラス建付冶具の側面図である。
【図9】図8中矢示DA方向から見た側面図である。
【図10】ドアガラスの上昇限位置調整手段を示すドア
本体の概略断面図である。
【図11】ドアガラスの傾き調整手段を示すドア本体の
概略断面図である。
【符号の説明】
1 車体 2 サッシュドア 3 ドア開口部 11 ドアガラス 12 ドア本体 D ダミードア S1 、S6 車体又はダミードアの外表面に沿って移動
する距離センサー S2 〜S5 ダミードアに内蔵された距離センサー M 記憶・制御装置 A ドアガラス建付冶具 C シリンダ R 押さえローラ V バキュームカップ θ バキュームカップの傾き G ガイドレール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のドア開口部内へ組付け予定のサッ
    シュレスドアと少なくとも周縁部付近が同一表面形状と
    されたダミードアを用意し、 該ダミードアをドア開口部内に仮セットした後、ダミー
    ドアと車体の各外表面を計測するセンサーにて、車体外
    表面に対するダミードア外表面の位置を検出し、その位
    置・傾きの誤差を演算し、 該演算された位置・傾きの誤差を是正する方向にダミー
    ドアを移動・回転させて該ダミードアの外表面を車体外
    表面に対する最適位置・傾き状態とし、 その後、ダミードアの側端面に沿って内蔵した複数のセ
    ンサーにて該ダミードアに対するドア開口部の寸法を検
    出すると共にその検出信号を記憶しておき、 そして、ドアガラスが仮止めされた状態のドア本体をド
    アガラス建付治具に固定し、該ドア本体の外表面を計測
    するセンサーにてドア本体外表面の位置を検出して、そ
    の位置・傾きを演算し、 次いで、該センサーによるドア本体外表面の検出信号
    と、先に記憶しておいたドア開口部寸法に関する検出信
    号より、該ドア開口部寸法に応じたドアガラスの最適な
    位置・傾きを求め、該求められた最適な位置・傾きに基
    づいてドアガラスをドア本体に対して建付けることを特
    徴とするドアガラスの建付位置調整方法。
  2. 【請求項2】 ドアガラス建付治具が、ドア本体を固定
    する手段と、上昇する仮止め状態のドアガラスと当接し
    て該ドアガラスの前後・上下方向の位置を調整する突出
    量調整自在な押さえローラと、前記前後・上下方向での
    位置が調整されたドアガラスを吸着保持して該ドアガラ
    スの内外方向での傾きを調整する角度調整自在なバキュ
    ームカップとを、備え、 センサーによるドア本体外表面の検出信号と、記憶して
    おいたドア開口部寸法に関する検出信号より求められた
    ドアガラスの最適な位置・傾きに基づいて、前記押さえ
    ローラの突出量及びバキュームカップの角度を調整する
    請求項1記載のドアガラスの建付位置調整方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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