JPH1011977A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH1011977A
JPH1011977A JP8165554A JP16555496A JPH1011977A JP H1011977 A JPH1011977 A JP H1011977A JP 8165554 A JP8165554 A JP 8165554A JP 16555496 A JP16555496 A JP 16555496A JP H1011977 A JPH1011977 A JP H1011977A
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data line
semiconductor memory
memory device
sense amplifier
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JP8165554A
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English (en)
Inventor
Shizunori Oyu
静憲 大湯
Yoshifumi Kawamoto
佳史 川本
Shinpei Iijima
晋平 飯島
Masayuki Nakada
昌之 中田
Misuzu Hirayama
美鈴 平山
Yasuhiro Sugawara
安浩 菅原
Toshihiro Tanaka
利広 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャパシタ誘電膜中の電荷の影響を受けた記
憶情報の破壊を防止し、情報記憶部の記憶能力劣化を防
止する。 【解決手段】 情報の保持のための再書き込みや書換え
の際に、再書き込みや書換えの前の情報から一旦反対の
情報にした後、再書き込み情報や新しい書換え情報をキ
ャパシタ誘電膜に記憶する。 【効果】 情報記憶部の記憶能力劣化のない情報を記憶
する装置を実現できる。また、その記憶能力の安定性や
信頼性も向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘電膜に捕獲され
る電荷を減少させる方法を用いた半導体記憶装置に関す
るもので、特に情報記憶部に誘電膜を具備し、誘電膜を
介した電極間に電位差を付加することにより情報の記憶
を行う場合に、誘電膜に捕獲される電荷を減少させるこ
とで記憶情報の劣化を少なくした記憶情報の保持・書換
え方法を用いた半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体記憶装置、特にその情報記
憶単位であるメモリセルにキャパシタを用いたものとし
ては、いわゆるDRAM(ダイナミック・ランダム・ア
クセス・メモリ)が知られている。
【0003】このような従来のDRAMは、スイッチン
グMISFET(金属−絶縁体−半導体電界効果トラン
ジスタ)と該スイッチングMISFETに直列に接続さ
れたキャパシタにより構成されるメモリセルを有し、該
キャパシタに電荷を蓄積することにより情報の記憶を行
うものである。このようなDRAMにおいてメモリセル
への情報の書き込みは、スイッチングMISFETを介
してデータ線の電位をキャパシタの一方の電極に印加
し、その後スイッチングMISFETのソースドレイン
間を電気的に開放し、キャパシタに電位差を保持させる
ことにより行われる。つまり、DRAMではキャパシタ
の両電極間に蓄積された電荷により情報を保持する。そ
のため、電荷のリークによるキャパシタ電極間の電位差
の低下によって記憶情報の読み出し不能となるのを防止
する必要がある。つまり所定期間ごとにリフレッシュ動
作を行う必要がある。このリフレッシュ動作は、所定期
間(例えば4M程度DRAMの場合は約16ms)ごと
にキャパシタに蓄積されている情報を読み出し、増幅
し、再書き込みすることにより実行される。
【0004】また、従来のDRAMでは、外部からの情
報の書き込み動作の際、書き込み前にメモリセルが記憶
している情報とは無関係に、書き込みたい所望情報に対
応する電位をデータ線を介してキャパシタに印加するこ
とによって行われる。一方、上述したように情報保持の
ためのリフレッシュ動作は、書き込まれている情報をそ
のまま再書き込みすることによりおこなわれる。
【0005】また、従来の他の半導体装置である、いわ
ゆるフラッシュメモリ(電気的に書き込み一括消去可能
なリードオンリーメモリー)は、フローティングゲート
(浮遊ゲート)とコントロールゲート(制御ゲート)と
を有する2層ゲート構造のメモリセルにより構成され、
フローティングゲートに注入される電子によるしきい値
の変動を利用して情報を記憶するものである。一般的な
フラッシュメモリでの情報の書き込み・消去はコントロ
ールゲートとソース又はドレイン又は基板との間に高い
電位差が印加されることにより行われ、コントロールゲ
ートとフローティングゲート間やフローテイングゲート
と基板等との間はキャパシタとして動作するものであ
る。
【0006】以上示した従来のDRAM及びフラッシュ
メモリについては、例えば培風館発行の伊藤清男著「超
LSIメモリ」に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】発明者は、以上説明し
たような従来の半導体記憶装置について検討した結果以
下のような問題が存在することを見いだした。
【0008】半導体記憶装置では、大容量化の要求によ
りメモリセルを構成する素子についても微細化・高集積
化が進んでいる。DRAMにおいても、高集積化により
キャパシタの面積が縮小される分、キャパシタ容量を確
保するためにキャパシタ誘電膜を薄くする必要が生じて
いる。また、キャパシタの容量を確保するために、従来
誘電膜として用いていたものから更に高い誘電率(例え
ばTa25やPZTなど)を持つ膜へと変換してゆく必
要も生じている。このようにキャパシタの誘電膜を薄く
してゆくと、キャパシタの両電極間に印加される電位差
は等しくても、誘電膜に印加される電界はより強くな
り、誘電膜中に電荷が捕獲されやすくなる。また、従来
の誘電膜に替わる誘電率の高い誘電膜の中には従来の誘
電膜に比べて電荷を捕獲しやすいという特性を持つもの
がある。下記に示すように、リフレッシュなどによっ
て、強い電界を何度も誘電膜に印加したり、誘電率の高
い膜に何度も電界を印加した場合、膜中のより深い部分
への電荷の捕獲を招き、捕獲された電荷による記憶能力
の劣化を誘発する。
【0009】図3は、リフレッシュ動作により同じ情報
が再書き込みされた場合のキャパシタ誘電体膜に捕獲さ
れる電荷を概念的に示したものである。図3において横
軸は、キャパシタの誘電膜に対して垂直な方向の距離を
示している。図中の101は誘電膜の領域、102は電
極の領域を示す。また、縦軸は電位を示しており、誘電
膜101と電極102領域の縦軸方向の底面が0V、上
面がVccとなり、メモリセル内のキャパシタの一方の
端子には常に1/2Vccを印加しているため図中10
3を基準電位の1/2Vccと定めておく。また、10
4は基準電位1/2Vccに対したキャパシタ電極に蓄
積されている記憶情報としての電荷を示している。10
5a,105b等は誘電膜に捕獲される電荷の分布を1
04と同様に基準電位に対して示している。
【0010】上述したように、誘電率の高い誘電膜の中
には誘電膜中の深いところに電荷が捕獲されるという特
性を持つものがある。また、高い電界を印加すること
で、従来の誘電膜でも深いところに電荷が捕獲されるこ
とがある。これは、再書き込みの回数が増え、同一方向
に電界が印加される回数が増えるに従って、誘電膜のよ
り深い部分(電極102から遠い部分)にまでも電荷が
捕獲されるようになる。つまり再書き込みの回数が増え
るに従い誘電膜中に捕獲される電荷の分布は105a,
105bというように図中の矢印に示す方向へ電荷の捕
獲が進行してゆく。
【0011】このような状態の後に、図4に示すよう
に、これまで記憶のために保持していた情報と反対の情
報(“1”を記憶していた場合は“0”)の書き込みを
行なう場合を考える。新たに記憶しようとするこれまで
と反対の情報に対応する電位(Vccに対応する情報が
“1”の場合は“0”に対応するVss)がキャパシタ
に印加されるため、電極102にはこれまでとは反対の
電荷106が蓄積される。蓄積された電荷106は電極
102との界面に近い誘電膜101中に再び捕獲されは
じめる。界面近くに捕獲された電荷の分布107内の電
荷は、これまでに捕獲されていた電荷の分布105内の
電荷のうち界面に近い電荷によって相殺される。この状
態で情報を保持していると、電極102中の電荷の誘電
膜中への捕獲は続く。その結果、図5に示すように、電
極102との界面から離れた誘電膜101中には書き込
み前に捕獲された電荷が108に示すような分布で残留
し、図4に示す反対情報に応じた電荷106は109の
ように減少してしまう。その結果、新たに書き込んだ情
報に対応した電荷106は等価的には電荷の漏れた状況
となり、この情報をリフレッシュのため、或は記憶情報
の外部への出力を行うために読み出す際、センスアンプ
によりキャパシタの電位差を増幅できるだけの電位以下
になってしまう。つまり、記憶情報が読み出せない状態
となり、実質的に記憶情報を失い、情報記憶部の記憶能
力の劣化を引き起こすこととなる。
【0012】このような問題は、キャパシタの両電極に
繰り返し同じ方向の電界が印加される場合に特に問題と
なり、同一情報の再書き込みとなるリフレッシュ動作だ
けでなく、ランダムなアクセスの中で同じメモリセルへ
の同じ情報の書き込み或は読み出しが連続する場合など
にも問題となる。また、特に、素子の微細化により高い
誘電率の誘電膜に印加される電界が強くなるにしたが
い、問題が顕在化するものである。
【0013】また、上述した問題はDRAMのメモリセ
ルを構成するキャパシタに限定されるものではなく、キ
ャパシタの両電極に電界を印加することにより情報が記
憶される他のメモリ、例えばコントロールゲートとフロ
ーティングゲートを有し、それらがキャパシタの働きを
しているとも言えるフラッシュメモリ、蓄積ノードにキ
ャパシタが付加されたSRAM(スタティック・ランダ
ム・アクセス・メモリ)においても同様に問題となるも
のである。
【0014】従って、本発明の目的は、上記従来の半導
体記憶装置の問題点を解決することにある。
【0015】更に、本発明の他の目的は、情報記憶部の
記憶能力劣化の少ない半導体記憶装置及びその記憶情報
の保持・書き換え方法を提供することにある。
【0016】本発明の更なる他の目的は、本発明の明細
書及び図面から明らかとなるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の代表的な実施形
態による半導体装置は、該半導体装置に具備された、誘
電膜を介した電極によって構成されるキャパシタにおい
て、該キャパシタの誘電膜に捕獲される電荷を減少させ
るような電位を印加する構成をもつ。
【0018】また、本発明の代表的な実施形態による半
導体記憶装置は、リフレッシュのためメモリセルに記憶
されている情報と同じ情報を再書き込みする場合に、記
憶されている情報と反対の情報をリフレッシュ動作の度
に、又は複数回のリフレッシュ動作の度に印加するよう
に構成される。
【0019】また、本発明の他の代表的な実施形態によ
る半導体記憶装置は、メモリセルに記憶されている情報
を読み出す際、読み出しを行う前或は後に記憶されてい
る情報と反対の情報を印加するように構成される。
【0020】また、本発明の他の代表的な実施形態によ
る半導体装置は、外部からの情報をメモリセルに書き込
む場合に、既に記憶されていた情報と反対の情報を印加
した後に外部からの情報を書き込む、或は上記外部から
の情報を反転した情報を一時印加した後に上記外部から
の信号を書き込むよう構成される。
【0021】また、本発明の他の代表的な実施形態によ
る半導体記憶装置は、上記構成を適宜組み合わせた構成
とされる。
【0022】また、本発明の他の代表的な実施形態によ
る半導体記憶装置は、一定の間隔ごとに、上記反対の情
報を印加するように構成される。
【0023】このような形態により、キャパシタ誘電膜
とキャパシタ電極の界面から遠い部分に電荷が捕獲され
るのを防止することが可能となり、上記界面から離れた
部分に捕獲された電荷によって情報が失われることを防
止できる。
【0024】また、書換え前の情報に応じた電荷の影響
を受けることなく新しい情報に書き替えることができる
ため、情報記憶部の記憶能力劣化を防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の代表的な実施形態を説明する。
【0026】図1には本発明の第1の実施形態である半
導体記憶装置(DRAM)の回路構成を示す。
【0027】以下、図面に記されているMISFETに
おいて、矢印の書かれていないものはNチャンネル型M
ISFETとし、矢印の書かれているものをPチャンネ
ル型MISFETとする。また、明細書中で記している
反対情報とは、“1”に対しては“0”、“0”に対し
ては“1”の意味であり、Vccとは電源電位に近い高
電位、Vssとは接地電位に近い低電位とする。また、
情報に対応する電位は、“1”に対応する電位をVcc
として、“0”に対応する電位をVssとする。情報の
反転とは、情報を反対情報に変更することである。
【0028】図1に示す本発明の実施形態のDRAM
(図1中番号0)は単一の半導体基板上に形成されてお
り、1ビットの情報を記憶する1つのメモリセル6が行
列状に複数個(例えば1MDRAMでは約100万個)
配列されている。なお、図1では省略して一対のデータ
線対のみ示し、それらに接続されているメモリセルのう
ちの一部のみ示している。
【0029】図1において、1は複数のメモリセルが存
在するメモリセル領域、2はメモリセルに記憶されてい
る情報を増幅するセンスアンプ、3は情報反転部であ
る。データ線17は情報反転部3を構成するMISFE
T26によりメモリセル領域1の部分17aとセンスア
ンプ2に接続される17bとに分割されている。データ
線17と対をなすデータ線17’についても同様にMI
SFET26’を介してデータ線17’aおよび17’
bに分割されている。
【0030】さらにDRAM0は、データ線17、1
7’をプリチャージするための回路4a,4b、データ
線17、17’とコモンデータ線対22との接続を制御
するカラムスイッチ5、アドレスバファADB、ロウデ
コーダR−DEC、カラムデコーダC−DEC、マルチ
プレクサMPX、タイミングコントローラTC、センス
アンプ用電源回路10、入出力バッファ11、リフレッ
シュアドレスカウンタ、リフレッシュタイマ等を具備し
ている。
【0031】メモリセル領域1内の1ビットのメモリセ
ル6はMISFET7とキャパシタ8からなっており、
キャパシタの一方の端子は固定電位の供給端子16に接
続されており1/2Vcc(後述するデータ線に印加さ
れる動作電位の約半分の電位)が印加されている。これ
はキャパシタ8に係る電位差を低くする効果があると共
に情報の読み出し速度を向上する効果がある。またキャ
パシタのもう一方の端子はMISFET7のソース或い
はドレインに接続されている。MISFET7はそのソ
ース或いはドレインが上記キャパシタの一方の端子に接
続されており、ドレイン或いはソースはデータ線17a
に接続されている。また上記MISFETのゲートはワ
ード線18を構成している。センスアンプ2は、上記1
対のデータ線対に備わっており、メモリセル6内のキャ
パシタに蓄積された電荷が反映されることによるデータ
線17の電位変動を検出し増幅する。特に制限されない
が、センスアンプ2は交差接続された一対のN型MIS
FETと交差接続された一対のP型MISFETがデー
タ線対17、17’に接続されて構成される。
【0032】また、上記データ線対を1/2Vccにプ
リチャージするためのプリチャージ回路は、上記メモリ
セル領域のデータ線17a、17’aにプリチャージ回
路4aが具備され、上記センスアンプの接続されたデー
タ線17b、17’bにはプリチャージ回路4bが具備
されている。上述したようにデータ線17、17’はそ
れぞれデータ線17a、17b、17’a17’bに分
割されており、後述するように分割されたデータ線対を
独立にプリチャージする必要からそれぞれのデータ線対
にプリチャージ回路が接続されている。プリチャージ回
路4aは、データ線17a、17’aをプリチャージす
るためのPC信号を伝達する信号線20に接続され、プ
リチャージ回路4bはそれを駆動し、データ線17b、
17’bをプリチャージするためのRSL信号を伝達す
る信号線21に接続されており、それぞれPC、RSL
信号によって駆動される。尚、ここで示すプりチャージ
回路4a、4bにはデータ線対17aと17’a、17
bと17’bを短絡しデータ線対間の電位差を縮小する
MISFETを付加することもできる。
【0033】カラムスイッチ5はデータ線対17,1
7’とコモンデータ線対22間のデータのやり取りを制
御する。カラムスイッチ5は、カラムデコーダC−DE
Cの出力信号により制御され、データ線17b及びデー
タ線17’bとコモンデータ線対22とを選択的に接続
する。 また、アドレス信号入力端子23を通じてDR
AM0の外部より入力されたアドレス信号はアドレスバ
ファADBを通じてマルチプレクサMPXに送られる。
マルチプレクサMPXではアドレスバファADBより送
られた信号を、/RAS信号(以下便宜上、ロウレベル
で活性化する信号をこの様に記す。図面においては上線
付きとして示す)及び/CAS信号に同期してロウデコ
ーダR−DECとカラムデコーダC−DECに分配す
る。ロウデコーダR−DECにはワード線18等の一方
端が接続されており、カラムデコーダC−DECにはセ
ンスアンプに接続されたデータ線17bとコモンデータ
線22との電気的接続を司るカラムスイッチ5のMIS
FETのゲートが接続されている。以上の装置の働き
と、入力端子24より入力された/RAS、/CASを
もとにタイミングコントローラTCによって発生しロウ
デコーダとカラムデコーダに送られた信号によって、外
部から送られてくるアドレス信号に基づいた所望のメモ
リセルを選択することが出来る。
【0034】更に、タイミングコントローラTCはDR
AM0の外部より、入力端子24を通じて送られてくる
/RAS,/CAS,/WE等の信号を処理して当該D
RAMの動作に必要なプりチャージ回路の駆動信号、カ
ラムデコーダの駆動信号、情報反転部の駆動信号等を発
生し、内部の各部分へその信号を送出する。入出力バッ
ファ11はコモンデータ線対22に接続されており、タ
イミングコントローラTCからの信号により上記コモン
データ線に接続された出力バッファによって記憶情報を
当該DRAMの外部に入出力端子25より出力したり、
入出力端子25を通じて入力バッファに入力された外部
からの信号を上記コモンデータ線に送出したりする。
【0035】センスアンプ用電源回路10は、センスア
ンプ2へ電源を供給するための回路である。センスアン
プ用電源回路10内において、センスアンプ2を構成す
るP型MISFETのソースに接続された配線は、P型
MISFET12を介してVccに接続され、 同様に
P型MISFET13を介して1/2Vccにも接続さ
れる。また、センスアンプ用電源において、センスアン
プ2を構成するN型MOSFETのソースに接続された
配線は、N型MISFET14を介してVssに接続さ
れ、 同様にN型MISFET15を介して1/2Vc
cにも接続される。上記VccとVssに接続された2
つのMISFET12,14のゲートはタイミングコン
トローラTCに接続されており、上記2つの1/2Vc
cに接続されたMISFET13,15のゲートはイン
バータを通して上記2つのMISFET12,14のゲ
ートとタイミングコントローラTCの間に接続されてい
る。本実施形態では、センスアンプに供給する電源がV
cc或いは1/2Vcc、Vss或いは1/2Vccと
なっており、それらは上記タイミングコントローラより
の信号で切り替えられ、センスアンプ2が増幅動作を行
う場合にはそれぞれVcc、Vssが接続され、増幅動
作を行わない場合には1/2Vccに接続される。セン
スアンプ用電源回路はこれに限らずセンスアンプが動作
しない場合でも1/2Vccを供給しない回路であって
もよい。また本発明の特徴の一つである情報反転部は、
データ線17aデータ線17bがそのソース或いはドレ
インに接続されたMISFET26を持つ。該MISF
ETのゲートは、データ線17a,17bの電気的接続
を制御する信号TRを伝達する信号線27に接続されて
おり、当該信号線は複数の他の情報反転部のMISFE
Tを経由してタイミングコントローラTCへ接続されて
いる。更に、情報反転部にはインバータが具備されてお
り、具体的には、データ線17bに接続されたP型MI
SFET28とN型MISFET29を持ち、上記P型
MISFETのソースはVccに接続され、ドレインは
上記N型MISFETのドレインに接続され、該N型M
ISFETのソースはVssに接続されている。またM
ISFET30は、ソース或いはドレインがメモリセル
領域のデータ線に接続17aされ、ドレイン或いはソー
スが上記P型MISFET28のドレインに接続されて
いる。MISFET30のゲートは、センスアンプに接
続されたデータ線17bの情報を反転してメモリセル領
域のデータ線17aに伝達させるための信号RPCを伝
達する信号線31に接続されており、該信号線は複数の
他の情報反転部のMISFET30に対応するMISF
ETのゲートを経由して、RPC信号を発生する上記タ
イミングコントローラへ接続されている。データ線1
7’の情報反転部についても上記示した構造と変りない
ため説明は省略する。また、図1中では対応するインバ
ータ部分をインバータの記号を示している。
【0036】また、特に制限されることはないが、本実
施形態のDRAM0では幾つかあるリフレッシュ方式の
うちセルフリフレッシュ方式を採用しており、リフレッ
シュのためリフレッシュアドレスカウンタとリフレッシ
ュタイマ備えている。
【0037】次に、図1及び図2を用いて本実施形態の
動作を説明する。尚、図2は、時間を横軸にとり各信号
等の電位及びタイミングを示したものである。各信号の
変化は、説明の簡略化のため寄生容量等を考慮せずにそ
の立ち上がり、立ち下がりを示している。また、図2に
は、メモリセル6の記憶情報が“1”の場合の動作と、
“0”の場合の動作とが図示されている。また、データ
線の信号変化については主にデータ線17a、17bに
ついて説明し、データ線17’a、17’bはデータ線
17a、17bを反転した信号変化となるため説明を省
略する。
【0038】DRAMでは、リーク電流によってメモリ
セル内のキャパシタ内に蓄積している電荷が流出し、記
憶情報が失われるという特性がある。それを防止するた
めに随時キャパシタに情報を再書き込みしなければなら
ない。その動作をリフレッシュと呼ぶが、まず本発明の
第1の実施形態におけるそのリフレッシュ動作を説明す
る。
【0039】リフレッシュを行う方式、タイミングにつ
いては特に制限されないが、例えばリフレッシュタイマ
とリフレッシュアドレスカウンタによって行うこととす
る。リフレッシュに先立ち、データ線17aとデータ線
17bを1/2Vccにプリチャージするため、図2の
61の時刻にタイミングコントローラ10よりPC(図
1中20によって伝達される)信号,RSL(図1中2
1によって伝達される)信号がプリチャージを行う回路
4a,4bに伝達される。プリチャージを行う回路では
上記信号を受けデータ線17a、17bに1/2Vcc
を印加する。所定時間経過後PC、RSL信号の伝達は
中止されデータ線17a、17bには1/2Vccが配
線容量のためにプリチャージされる。上記2つの信号の
伝達が終了すると62の時刻に、リフレッシュアドレス
カウンタによって、ロウデコーダ6にリフレッシュを行
うメモリセルを選択するための信号が伝達され、所定の
ワード線が選択される。それと同時にメモリセル領域の
データ線17aとセンスアンプに接続されたデータ線1
7bを電気的に接続させるためにTR信号が信号線27
に供給される。更に、センスアンプ用電源10によっ
て、センスアンプ2による電位の増幅動作が可能なよう
にセンスアンプの所定の端子に、それまでの1/2Vc
cに変わってVccとVssが印加される。センスアン
プに供給される電源については、図2中において、セン
スアンプ内のP型MISFETに供給される電源の波形
をSPLに、N型MISFETに供給される電源の波形
をSNLに示している。因みに、上記ロウデコーダはリ
フレッシュを行うメモリセルを選択するため該当するワ
ード線18に信号を伝達するが、リフレッシュでは記憶
情報を外部へ出力する必要はないのでカラムデコーダC
−DECはカラムスイッチ5を駆動するための信号を出
力しない。上記ロウデコーダによってワード線18が選
択されデータ線17とメモリセル内のキャパシタ8が電
気的に接続されることとなる。このことにより、キャパ
シタ内の電荷をデータ線に流出或いは流入させることが
可能となりメモリセルから1ビットの情報を読み出すこ
とができる。ワード線18によってメモリセル6が選択
されたことで、既に情報を保持しているキャパシタ8内
の電荷がデータ線17aに流れデータ線の電位が1/2
Vccから微少変動する。センスアンプ2は、その僅か
にに変動した電位を増幅する。
【0040】ここまでの動作に対するデータ線17の状
態は、図2中58,59に示す。58aはメモリセル領
域のデータ線17a、58bはセンスアンプに接続され
たデータ線17bを示し、59のa,bは17のa,b
に対応している。また、58はメモリセルの記憶してい
る情報が“1”の場合、59は記憶している情報が
“0”の場合を示している。上述した通り、時刻62迄
は58、59に示すようデータ線17は1/2Vccに
プりチャージされているが、時刻62を過ぎ時刻63迄
はデータ線はメモリセル内のキャパシタにかかっている
電位差がセンスアンプによって増幅されるため記憶情報
に応じて、データ線の電位は58はVccへ、59はV
ssへと変化している。
【0041】特に制限されることはないが、センスアン
プ2の動作によってデータ線17の電位がVss又はV
ccに到達した後或いはそれらに近い状態に増幅される
であろうと推定して設定された所定の時間が経過した後
の63の時刻で、タイミングコントローラTCの動作に
より、情報反転部のMISFET26は非導通となりデ
ータ線17aとデータ線17bを電気的に開放する。同
時に、タイミングコントローラによってRPC信号が信
号線31に送られ、情報反転部のMISFET30が導
通状態とされる。時刻63より前ではデータ線17aと
データ線17bの電位が同じであったのが、これらの動
作のため、メモリセル領域のデータ線の電位は情報反転
部のMISFET28,29で構成されたインバータに
よって、1/2Vccを基準として、センスアンプ領域
のデータ線の電位に対して反転することになる。
【0042】所定の時間が経過した後の時刻64におい
て、RPC信号を受ける情報反転部のMISFET30
はタイミングコントローラによって非導通とされる。更
に、センスアンプに供給されていたVcc、Vssは1
/2Vccへと変更され、タイミングコントローラによ
ってセンスアンプ領域のプリチャージ回路が動作するこ
とで同領域のデータ線17bは1/2Vccにプリチャ
ージされる。
【0043】更に所定の時間が経過した後の時刻65に
おいては、センスアンプに接続されたデータ線のプリチ
ャージを終了すると同時にセンスアンプには再びVc
c、Vssの供給が開始される。それに併せて情報反転
部のMISFET26がタイミングコントローラによる
TR信号によって、メモリセル領域のデータ線とセンス
アンプに接続されたデータ線を電気的に接続するように
動作する。このことで、データ線17aやキャパシタ8
等に保持されていた電荷が1/2Vccにプリチャージ
されたデータ線17bに流れ込みデータ線17bの電位
が微妙に変化しセンスアンプが動作する。
【0044】このように、リフレッシュを開始する前
に、リフレッシュを行おうとしているメモリセルに記憶
されている情報に対して反転された情報がメモリセル領
域のデータ線とセンスアンプに接続されたデータ線に保
存されることとなる。このことは記憶している情報が
“1”の場合58に示されるように、メモリセル領域の
データ線17aは時刻63以降時刻66の手前まで、1
/2Vccを基準として、記憶されていた情報に対応す
る電位に代わり、反転された電位が印加されている。ま
た、センスアンプに接続されたデータ線17bは時刻6
3以降がVcc、時刻64以降が1/2Vcc、時刻6
5以降がVssと変化している。同様に、記憶情報が
“0”の場合は59に示すように、58と全く反対の状
態となる。
【0045】更に時刻66において、TR信号の供給を
中止することで情報反転部のMISFET26によっ
て、メモリセル領域のデータ線とセンスアンプに接続さ
れたデータ線を電気的に開放する。それと同時にRPC
信号の供給を開始することでMISFET30のソー
ス、ドレイン間を電気的に接続させる。この一連の動作
によって、メモリセル領域のデータ線には、センスアン
プに接続されたデータ線に保持されている情報とは反対
の、つまりリフレッシュを行う前にメモリセルに記憶し
ていた情報と同一の情報がメモリセル領域のデータ線に
保持されていることとなる。
【0046】その後時刻67に、選択したメモリセル6
内のキャパシタ8とデータ線17aの電気的接続を解除
するためにワード線18への信号WL0の供給を停止す
る。それによって、信号WL0供給停止直前にメモリセ
ル領域のデータ線に印加されている電位がメモリセル内
のキャパシタに保持され、リフレッシュ前記憶していた
情報と同じ情報が再び当該メモリセルに書き入れられた
こととなる。同時に情報反転部のMISFET30を動
作させるためのRPC信号の供給も停止する。これで選
択されたメモリセルの一連のリフレッシュ動作は終了す
る。以上は、図2中58、59に示す通りである。尚、
データ線対の一方である17’に関しては、上記に示し
たことと反対の事が起きることとなる。但し、ワード線
によって選択されたメモリセルが17’aには存在しな
いために、記憶情報のリフレッシュは行われない。ま
た、17’に接続されたメモリセルのリフレッシュに関
しては、ここで示した17と17’の立場を逆転させる
事で可能となる。
【0047】このような動作をメモリセル毎に繰り返し
行うことで、DRAM0のキャパシタに捕獲された電荷
を従来に比べて増加させることなくリフレッシュ動作を
行うことが可能となる。
【0048】次に読み出しを行う際の動作の説明を行
う。基本的にはリフレッシュの時と同様であるため、図
2を用いて説明する。
【0049】記憶情報を読み出すためのアドレス信号が
入力端子23に入力され記憶情報を読み出す1つのメモ
リセルが選択される。カラムスイッチ5は、情報反転部
内のMISFET26の制御を行うTR信号が2度供給
される内の1度目の信号に同期して、つまり図2におけ
る時刻62においてデータ線17bとコモンデータ線2
2を接続するため、読み出し動作の初期に読み出した情
報を出力することが可能となる。。カラムスイッチ5の
MISFETにカラムデコーダC−DECによって供給
される信号のタイミングを参考のため図2中60に示
す。特に制限されないが、上記信号は時刻62から時刻
64までの期間供給される。また、読み出しのために選
択されたメモリセルは通常のリフレッシュと同様に、キ
ャパシタに捕獲された電荷を増加させないよう記憶情報
の反転を行い、再び反転した情報を反転して記憶してい
た情報に戻し、書き入れた後に読み出しのためのメモリ
セルの選択が解除される。
【0050】また、情報の書き込みについても図2を用
いて説明する。特に制限されないが、情報反転部内のM
ISFET26の制御を行うTR信号が供給される2度
のうちの1度目の信号に同期して、読み出しと同様に図
2における時刻62に、カラムスイッチ5のMISFE
Tを動作させる。特に制限されないが、その期間は図2
中60の期間となる。コモンデータ線22に伝達された
書き込み情報は上記MISFETを通じてセンスアンプ
領域のデータ線とメモリセル領域のデータ線に伝達され
る。その後は上述したのリフレッシュと同様に、メモリ
セル領域のデータ線に保持されている情報を反転、更に
反転することで選択されたメモリセルにコモンデータ線
より送られた情報を書き込むことが出来る。
【0051】以上示した本発明の代表的な実施形態によ
れば、リフレッシュ動作期間中に記憶情報とは反対情報
を所定時間書き込むとともに、データの外部からの読み
出しの際は外部に情報を出力した後に記憶情報を反転し
て所定時間書き込み、或は外部からのデータの入力の際
は入力された記憶すべき情報を所定時間反転してメモリ
セルに書き入れるという動作のタイミングで行う形態を
説明した。この一連の動作によってキャパシタ誘電体膜
に捕獲された電荷を引き抜き、かかる捕獲された電荷に
よる記憶情報の消失を防止または緩和することができ
る。
【0052】5酸化タンタル(Ta25)膜を誘電膜に
用いた場合のシミュレーション結果を以下に示す。従来
方式のDRAMで、“1”或は“0”の同一な情報をく
り返しメモリセルに再書き込み続けた後、更に同一の
“1”或は“0”の情報を書き込んだ場合、その情報は
30〜80秒近くはセンスアンプでの増幅が可能な電位
として保持され続ける。しかし、繰り返し書き込みされ
続けた情報とは異なる情報つまり反転された情報“0”
或は“1”を書き込んだ場合、その情報は0.3〜8秒
程度しか、センスアンプでの増幅が可能な電位として保
持されない。あくまでもメモリセルの構造、センスアン
プの感度等で若干の差が出るのは避けられないが、リフ
レッシュのような同じ情報の書き込みを続けた場合、そ
れまでの情報とは反対の情報を記憶したときその記憶情
報は短い時間しか保持されない。つまり上記に示すこと
が起こると、結局メモリの情報保持特性が悪いと判断さ
れる。これに対して、本発明の方式を行った場合、リフ
レッシュを続けた情報を再び書き込んだ場合でも、リフ
レッシュを続けた情報とは反対の情報を書き込んだ場合
でも記憶情報の保持時間はおおよそ10〜20秒とな
り、従来のDRAMの方式に比べて情報の保持時間が長
くなる。再書き込みを続けた情報と同じ情報を書き込ん
だ場合とそれとは反対の情報を書き込んだ場合とで情報
保持時間がほぼ同じである。つまり、情報の保持時間の
バラツキが小さくなっている。
【0053】このように、本発明を用いることで、情報
保持特性を良好に維持でき、また、誘電膜中への電荷の
出し入れを防止できることにより、情報保持特性の劣化
を防止することにより誘電膜の信頼性を向上できること
が明らかである。
【0054】なお、本発明の実施形態は上述したものに
限られない。例えば、図2に示す時刻65から時刻66
の期間にデータ線17とコモンデータ線22を電気的に
接続し、外部からの情報を選択したメモリセルに書き込
むことができる。そうすることで、時刻66から時刻6
7の期間は不要となるので、その期間だけ書き込みの時
間を短縮することができる。以上示した実施形態は、ロ
ウデコーダR−DECより出されるカラムスイッチを駆
動する信号を変化させることで可能となる。ただしこの
場合、書き込む情報は予め反転しておかなければ、書き
込み情報とは反対の情報が選択されたメモリセルに書き
込まれてしまう。それに関しては、時刻66以降時刻6
7まで供給されているRPC信号の供給を中止し、その
期間供給が止められているTR信号を供給してやること
でも解決することが出来る。
【0055】また、本実施形態では、リフレッシュ時、
記憶情報の外部からの読み出し時及び外部からの情報の
書き込み時に、記憶情報、読み出し情報及び書き込み情
報を反転してメモリセル内のキャパシタに印加して誘電
膜に捕獲された電荷を減少させている。しかし、動作サ
イクルの高速化に対応するため、書き込み時にはキャパ
シタの誘電膜に捕獲された電荷を減少させるような動作
をおこなわず、リフレッシュ時と外部への情報の読み出
し時にのみ行うという実施形態も考えることができる。
同様に、読み出し時には捕獲電荷を減少させるような動
作を行わずリフレッシュ時と書き込み時のみ行う、或は
情報の書き込み時と読み出し時にのみ行う、或は書き込
み時のみ、読み出し時のみ、或はリフレッシュ時にのみ
行うという実施形態も可能である。この実施形態による
と、情報の読み出し或は書き込み或はその両者を本実施
形態に示したものよりも高速で行えるという効果があ
る。
【0056】また、以上説明した実施形態によらず、リ
フレッシュの期間とは関係の無い一定期間ごとに、誘電
膜に捕獲された電荷を減少させるための、上述の反転し
た情報の書き入れを行う形態をとることも可能である。
この場合にはメモリの信頼性が許容できる範囲で反転し
た情報の書き込みの回数を削減することにより、高速化
することができる。一定期間ごとに誘電膜に捕獲された
電荷を減少させるための反転情報の書き込みは、メモリ
の信頼性を損なわない範囲内で、上述したタイミングコ
ントローラTCによって、情報反転部3動作を制御する
TR信号、RPC信号を供給することにより実現するこ
とができる。この一定期間ごとの方法には、例えば、反
転情報の書き入れを、リフレッシュ動作が行われた回数
をカウンタ回路等によりカウントすることなどにより複
数回のリフレッシュ動作に対して一度の記憶情報の反転
を行い誘電膜に捕獲された電荷を減少させる方法も可能
である。また、チップ内部または外部に配置されたタイ
マー回路を応用して一定期間ごとに誘電膜に捕獲された
電荷を減少させるように記憶情報を反転してその情報を
書き込むという構成とすることもできる。このように一
定期間ごとの反転情報の書き込みを行う場合には、個々
のメモリの情報記憶時間の実力に応じて、反転書き込み
を行う間隔を決定することが有効である。
【0057】また、本発明の代表的な実施形態で示して
いるように、記憶情報の反転は唯1度だけ行われること
に限定されるものではなく、更なる信頼性を確保するた
めに一度のリフレッシュ動作或は読み出し、書き込み動
作のときに複数回反転情報を書き入れてもよい。
【0058】また、本発明は、本実施例に示すDRAM
に限定されることなく、キャパシタを持つSRAMにお
いて誘電膜中に捕獲される電荷を減少される方法として
使用することもできる。また、フラッシュメモリの層間
絶縁膜例えばフローティングゲート・コントロールゲー
ト間に捕獲される電荷を減少させる方法として使用する
ことも可能であろう。さらに、ラッチ回路をはじめとす
る情報の記憶を行うためのMOSにおける絶縁膜に捕獲
される電荷を減少させる方法にも適用することは可能で
ある。
【0059】更に、本発明は、記憶装置において一度記
憶情報、読み出すための情報或は書き込むための情報を
反転させ、記憶素子に残留した信頼性を損なう恐れのあ
る情報を排除することが目的でもあるため、磁気を用い
た記憶装置、その他化学的、物理的原理を用いた記憶装
置において適用されることは当然であろう。
【0060】
【発明の効果】本発明の記憶情報の保持および書換え方
法を実施することにより、情報記憶部の記憶能力劣化の
ない情報を記憶する装置を実現でき、その記憶能力の安
定性や信頼性も向上できる。ひいては誘電膜に捕獲され
た電荷を減少させることで、誘電膜の信頼性や安定性を
向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるDRAMの構成図。
【図2】本発明の実施形態であるDRAMの動作波形
図。
【図3】再書き込み数に応じて誘電膜に捕獲される電荷
の推移を示す図。
【図4】再書き込みを繰り返した後反対情報を書き込ん
だ直後の電荷の状態を示す図。
【図5】反対情報を書き込んだ後しばらく時間が経過し
た後の電荷の状態を示す図。
【符号の説明】
0…DRAM、1…メモリセル領域、2…センスアン
プ、3…情報反転部、4プリチャージ回路、5カラムス
イッチ、6メモリセル、7、14、15、26、29、
30MISFET、8キャパシタ、10センスアンプ用
電源回路、11入出力バファ、12、13、28P型M
ISFET、16 1/2Vcc供給端子、17データ
線、18ワード線、20PC信号線、21RSL信号
線、22コモンデータ線対、23アドレス信号入力端
子、24/RAS等入力端子、25出力端子、27TR
信号線、31RPC信号線、58記憶情報が“1”のと
きのデータ線17の波形、59記憶情報が“0”のとき
のデータ線17の波形、60カラムスイッチ5に供給さ
れ信号の波形。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 昌之 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 平山 美鈴 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 菅原 安浩 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 田中 利広 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直列に接続されたMISFETとキャパシ
    タとを有するメモリセルと、 上記MISFETに接続されたデータ線と、 上記データ線に具備されたセンスアンプと、 上記データ線に具備された情報反転部を有し、 上記センスアンプは上記メモリセルに記憶された情報を
    増幅し、 上記情報反転部は上記センスアンプにより増幅された情
    報と反対の情報を上記メモリセルに印加するように構成
    されたことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】上記反対の情報とは、上記メモリセルに記
    憶された情報が1の場合は0、0の場合は1であること
    を特徴とする請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】上記反対の情報を印加する際に、上記メモ
    リセルに記憶された情報が1の場合は0、0の場合は1
    に対応する電位を印加することを特徴とする請求項1記
    載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】上記情報反転部は、リフレッシュ動作時に
    動作することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の
    半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】上記情報反転部は、上記メモリセルの記憶
    情報を上記半導体記憶装置外より読み出す際に動作する
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4記載の半導体記
    憶装置。
  6. 【請求項6】上記情報反転部は、上記メモリセルに上記
    半導体記憶装置外よりの情報を書き込む際に動作するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5記載の半導体記憶
    装置。
  7. 【請求項7】直列に接続されたMISFETとキャパシ
    タとを有するメモリセルと、 上記MISFETのゲートに接続されたワード線と、 上記メモリセルに接続された第1のデータ線と、 上記第1のデータ線に接続された情報反転部と、 上記情報反転部に接続された第2のデータ線と、 上記第2のデータ線に接続されたセンスアンプとを有す
    ることを特徴とする半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】上記情報反転部は、上記第1のデータ線と
    上記第2のデータ線の間に接続された第1のスイッチン
    グ手段を有することを特徴とする請求項7記載の半導体
    記憶装置。
  9. 【請求項9】上記情報反転部は、上記第1のデータ線と
    上記第2のデータ線とを接続する、直列に接続された第
    1のインバータ手段と第2のスイッチング手段を有する
    ことを特徴とする請求項7又は8記載の半導体記憶装
    置。
  10. 【請求項10】上記半導体記憶装置はさらに、上記第1
    のスイッチング手段の、或は上記第1のスイッチング手
    段と上記第2のスイッチング手段との接続状態を制御す
    るタイミングコントローラを有することを特徴とする請
    求項8又は9記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】上記第2のスイッチング手段は、上記第
    1のスイッチング手段の電気的接続が遮断された後、所
    定期間経過後に導通状態となるよう制御されることを特
    徴とする請求項10記載の半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】上記第1のスイッチング手段は、上記セ
    ンスアンプが増幅動作を開始した後所定時間経過後に非
    導通状態となることを特徴とする請求項10又は請求項
    11記載の半導体情記憶装置。
  13. 【請求項13】上記第1のスイッチング手段は、上記ワ
    ード線が選択される時導通状態となることを特徴とする
    請求項10乃至請求項12記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】上記情報反転部は上記センスアンプによ
    り増幅された情報と反対の情報を上記メモリセルに印加
    するように構成されたことを特徴とする請求項7乃至請
    求項13記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】直列に接続された第1のMISFETと
    キャパシタを有するメモリセルと、 上記第1のMISFETに接続されたデータ線と、 上記データ線に接続された情報反転部と、 上記情報反転部に接続されたセンスアンプと、 カラムスイッチを介して上記センスアンプと接続された
    コモンデータ線と、 上記カラムスイッチに接続されたカラムデコーダと、 上記第1のMISFETのゲートに接続されたワード線
    を有し、 上記センスアンプは上記メモリセルに記憶された情報を
    増幅し、 上記情報反転部は上記センスアンプと上記データ線との
    接続を制御し、上記センスアンプにより増幅された情報
    と反対の情報を上記メモリセルに印加し、上記カラムデ
    コーダは上記カラムスイッチの電気的接続を制御するよ
    うに構成されたことを特徴とする半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】上記カラムスイッチは、上記メモリセル
    からの情報を読み出すに際し、上記情報反転部が上記デ
    ータ線と上記センスアンプとを電気的に開放した後に上
    記センスアンプと上記コモンデータ線とを電気的に開放
    するよう構成されたことを特徴とする請求項15記載の
    半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】上記カラムスイッチは、上記メモリセル
    に外部からの情報を書き込むに際し、上記情報反転部が
    上記データ線と上記センスアンプを接続状態とした後に
    上記センスアンプと上記コモンデータ線とを接続するよ
    う構成されたことを特徴とする請求項15又は16記載
    の半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】ワード線と、 第1のデータ線と、 そのゲート電極が上記ワード線に接続されたMISFE
    Tと、 上記MISFETを介して上記データ線に接続されたキ
    ャパシタと、 上記第1のデータ線と第1のスイッチを介して接続され
    た第2のデータ線と、 上記第2のデータ線に接続されたセンスアンプと、 上記第2のデータ線と上記第1のデータ線とを接続す
    る、直列に接続された第2のスイッチとインバータ手段
    と、 上記第1のデータ線を所定電位にプリチャージする第1
    のプリチャージ回路とを有することを特徴とする半導体
    記憶装置。
  19. 【請求項19】上記半導体記憶装置はさらに、上記第2
    のデータ線を上記所定電位にプリチャージする第2のプ
    リチャージ回路を有することを特徴とする請求項18記
    載の半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】上記半導体記憶装置はさらに、上記第1
    のプリチャージ回路の、或は上記第1のプリチャージ回
    路と上記第2のプリチャージ回路とのプリチャージ動作
    を制御するタイミングコントローラを有することを特徴
    とする請求項18又は請求項19記載の半導体記憶装
    置。
  21. 【請求項21】上記タイミングコントローラは、上記ワ
    ード線が選択される前に、上記第1のデータ線を充電す
    るように上記第1のプリチャージ回路を制御し、上記第
    2のデータ線を充電するように上記第2のプリチャージ
    回路を制御することを特徴とする請求項18乃至20記
    載の半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】上記タイミングコントローラは、上記情
    報反転部の動作中に、上記第2のデータ線を充電するよ
    うな信号を上記第2のプリチャージ回路に送出すること
    を特徴とする請求項18乃至21記載の半導体記憶装
    置。
  23. 【請求項23】誘電膜と該誘電膜を介して配置された導
    電体によって構成されたキャパシタを有し、 上記キャパシタに、上記キャパシタの一方端に印加され
    ている基準電位に対する電位差を付加し、電荷を蓄積す
    ることで情報を記憶する半導体記憶装置であって、 上記キャパシタに、上記基準電位に対して上記電位差と
    同じ方向の電位差を印加する場合には、該同じ方向の電
    位差の印加に先立ち上記基準電位に対して上記電位差と
    反対の方向の電位差を印加することを特徴とする半導体
    記憶装置。
  24. 【請求項24】上記基準電位は上記半導体記憶装置の電
    源電位と接地電位との略中間の電位に設定されることを
    特徴とする請求項23記載の半導体記憶装置。
  25. 【請求項25】上記半導体記憶装置は、上記キャパシタ
    に上記電源電位が印加され情報が記憶された後に、再び
    上記電源電位が印加される場合には、該電源電位の印加
    に先立ち上記接地電位を印加するよう構成されたことを
    特徴とする請求項23又は請求項24記載の半導体記憶
    装置。
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