JPH10119288A - インクジェットプリンタの噴射装置及び噴射方法 - Google Patents

インクジェットプリンタの噴射装置及び噴射方法

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JPH10119288A
JPH10119288A JP9303598A JP30359897A JPH10119288A JP H10119288 A JPH10119288 A JP H10119288A JP 9303598 A JP9303598 A JP 9303598A JP 30359897 A JP30359897 A JP 30359897A JP H10119288 A JPH10119288 A JP H10119288A
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ink
electrode
ink jet
electric field
opening
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JP9303598A
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Byung-Sun Ahn
秉善 安
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Samsung Electronics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electronics Co Ltd
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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    • B41J2002/061Ejection by electric field of ink or of toner particles contained in ink

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクを加熱したり振動させることなく,電
気的にインクを噴射させることが可能な,インクジェッ
トプリンタの噴射装置及び噴射方法を提供する。 【解決手段】 インク噴射部200の第2支持部材20
4は,電力供給装置205が接続された電極層203と
インクチャンネル37との間でインクチャンバ107を
形成する。ノズル内電極201は,第1及び第2電極2
01a,201bから構成され,その間隔は,開口部2
11側の方がインクチャンバ107側よりも相対的に小
さく形成される。電力供給装置205から電極層203
を介して第1及び第2電極201a,201bに電気的
エネルギを供給すると,電極間空間部201c内に,イ
ンクチャンバ107側よりも開口部211側の方に相対
的に大きい電界が形成され,開口部211方向に誘電泳
動力(F1)が生じ,それに伴ってインク2のピグメン
ト粒子212が印刷媒体6に向かって噴射する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,インクジェットプ
リンタの噴射装置及び噴射方法に係り,特にインクカー
トリッジのヘッド部分に形成された電極間に対して電気
的なエネルギを供給して電極間に相異なる電界密度を形
成し,その電界密度の大きい方向にピグメント粒子が移
動することにより印刷を行うインクジェットプリンタの
噴射装置及び噴射方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず,一般的なインクジェットプリンタ
の構成及び動作原理について,図8を参照しながら説明
する。
【0003】図示のように,CPU10は,プリンタイ
ンタフェースを介して不図示のコンピュータから所定の
印刷信号が入力され,印刷動作に必要な初期設定値とシ
ステム動作に必要なデータ値を格納するEPROM11
内のシステムプログラムを読み出して,解釈,実行し,
そのプログラム内容に応じて,印刷動作に必要な制御信
号を出力する。ROM13は,制御に必要なプログラム
と多数のフォントが格納されており,RAM12には,
システム動作時のデータが一時的に格納される。ASI
C回路20には,CPU10の制御に必要な殆どのロジ
ック回路がASIC回路20により具現化され,CPU
10と周辺機能部との間のデータ伝送を実行している。
ヘッドドライバ30は,ASIC回路20から伝送され
るCPU10の制御信号に応じて,インクカートリッジ
31の駆動を制御し,メインモータドライバ40は,メ
インモータ41を駆動して,インクカートリッジ31の
ノズル部分が空気に露出することを防止するように機能
し,キャリジリターンドライバ50は,キャリジリター
ンモータ51の動作を制御し,さらに,ラインフィード
ドライバ60は,ステッピングモータを主として用い
て,給紙及び排紙を行うようにラインフィードモータ6
1の駆動を制御している。
【0004】コンピュータからプリンタインタフェース
を通して当該プリンタに入力された印刷信号は,CPU
10の制御信号に応じて,メインモータドライバ40や
キャリジリターンドライバ50やラインフィードドライ
バ60などを駆動して印刷を行う。この際,インクカー
トリッジ31は,多数個の開口部110を有するノズル
プレート111から微細なインク2滴を噴射させ,ドッ
トを形成させる方式が用いられている。
【0005】次に,インク2滴を形成するインクカート
リッジ31の構成について,さらに詳細に説明する。
【0006】図9は,インクカートリッジ31の構造を
示した概略的な断面図であり,容器の外面をなすケース
1内には,スポンジに吸入されているインク2が貯蔵さ
れ,その下方にインク噴射部(ヘッド部)3が形成され
ている。
【0007】図10は,図9に示したインク噴射部3の
拡大断面図である。図示のように,インク噴射部3は,
インク2内に混合した不純物を除去するためのフィルタ
32と,フィルタ32により濾過されたインク2を貯蔵
するインクスタンバイチャンバ33と,そのインクスタ
ンバイチャンバ33内のインク2をインク加熱ヒータ部
105及びインクチャンバ107が形成されたチップ3
5に供給するインクバイア34と,インクバイア34か
ら伝達されたヒータ部105のインク2をメディア(印
刷媒体)に噴射するための多数個の開口部110が設け
られたノズルプレート111より構成されている。
【0008】図11には,図10に示したインク噴射部
3のE−E軸を断面としてA側から見た概略的な平断面
図が図示されている。同図中,インクバイア34から複
数のインクチャンネル37を介して,多数個の開口部1
10を有するノズルプレート111とチップ35との間
に形成されるインクチャンバ107にインク2が供給さ
れる。また,多数個のチップ35には,電気的接続手段
38を介して電気的エネルギが供給されており,制御信
号に応じて適宜インク2滴を噴射することができる。
【0009】図12には,図11に示すインク噴射部3
のF−F軸を断面としてB側から見た概略的な拡大断面
図である。図示のように,シリコン(Si)基板101
上には,酸化膜処理により酸化膜(SiO2膜)102
が形成され,その酸化膜102上には,電気的なエネル
ギが供給されて発熱するレジスタ層103が形成され,
さらにレジスタ層103上には,各々電気的に接続され
る第1電極104aと第2電極104bが形成されてい
る。さらに,第1及び第2電極104a,104bとレ
ジスタ層103を覆うように,多層構造の保護層106
が形成されて,第1電極及び第2電極104a,104
bとレジスタ層103から構成されるヒータ部105が
インク2と直接接触して,化学変化により腐食や変形が
生じないように保護している。そして,保護層106の
上部にインクチャンバ107が形成され,そのインクチ
ャンバ107内部のインク2は,ヒータ部105からの
伝熱によりバブルを生じる。また,このインクチャンバ
107には,上述したインクバイア34からインク2を
供給するインクチャンネル37が連通しており,このイ
ンクチャンネル37の流路は,保護層106上に形成さ
れるインクバリア109により規定される。そして,イ
ンクチャンバ107の上部には,多数の開口部110を
有するノズルプレート111が形成されており,この開
口部110から,インクチャンバ107で発生するバブ
ルによる体積変化に応じて押し出されたインク2が噴射
される。
【0010】なお,ノズルプレート111とヒータ部1
05は,相互に干渉しないように一定距離を開けて配置
されている。また,一対の第1及び第2電極104a,
104bは,外部から電気的エネルギを供給可能なよう
に,不図示の端子バンパと接続されている。この端子バ
ンパには,ヘッド制御部から適宜信号が送られ,ノズル
プレート111の所定の位置の開口部110からインク
2を噴射させることができる。
【0011】次に,上記のような構成を有する従来のイ
ンク噴射装置の噴射方法を,図13を参照しながら説明
する。まず,不図示のコンピュータからプリンタインタ
フェースを介して印刷指令を受けると,CPU10は対
応する制御指令をヘッドドライバ30に送り,印刷を形
成したい位置にある,一対の第1及び第2電極104
a,104bに電気的エネルギを供給する。その結果,
ヒータ部105が電気的な抵抗熱,すなわちP=I2
により,一定時間のジュール熱相当分の発熱をする。こ
のようにして,例えば,このヒータ部105の表面は,
約500℃〜550℃に加熱され,その熱が上部にある
複数の保護層106に伝達される。
【0012】すると,熱は,さらに保護層106と接し
ているインク2に伝達されるが,その際に,ヒータ部1
05における蒸気圧及び蒸気圧バブルの分布Cは,同図
に示すように,ヒータ部105の中心を対称軸として中
心部が最高に現れる。このように,かかる伝熱によりイ
ンク2が加熱されて,蒸気圧バブルが形成され,この蒸
気圧バブルによりヒータ部105の上部のインク2に体
積変化が生ずる。そして,この体積変化によりノズルプ
レート111の開口部110からインク2が外部に押し
出される。
【0013】この時点で,第1及び第2電極104a,
104bへの電気的エネルギの供給を遮断すると,瞬間
的にヒータ部105が冷却され,膨張した蒸気圧バブル
が収縮し,それに応じてインク2が再び正常形態に復元
しようとする。ところが,膨張してノズルプレート11
1の開口部110から外部に押し出されたインク2は,
表面張力などの作用によりインク2滴を形成し,紙など
の印刷媒体に向けって噴射され,所定の像を形成する。
その結果,噴射されたインク2に相当する体積分だけ内
部圧力が降下し,新しいインク2がインクチャンネル3
7からインクバイア34を介して再充填される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ここで,上記のような
従来のインク噴射装置を用いた噴射方法には,以下のよ
うな問題点があった。
【0015】すなわち,第1に,インク2を噴射させる
ために高熱を用いてバブルを形成するので,インク2成
分に熱的変化が生じ,また,バブルによる衝撃波で素子
の内部寿命が短縮し,印刷の質が劣化することがあっ
た。これは高品質の印刷を求めるユーザの不満の原因と
もなっていた。
【0016】第2に,インク2とレジスタ層103及び
一対の第1及び第2電極104a,104bが保護層1
06を中間媒体として接合されているので,電気的に相
互干渉し,ヒータ部105と第1及び第2電極104
a,104bの境界層でイオンの相互移動による腐食が
発生し,インク噴射部3の寿命が縮まることがあった。
【0017】第3に,インク2を含有しているインクバ
イア34内でバブルを発生させるので,そのバブルの衝
撃によりインク2を再充填するため時間が長くなるとい
う問題もあった。
【0018】第4に,インク2滴の形状,直進性,円形
性,滴量の均一性などが,不確定に形成されるバブルの
形状に依存しているので,バブルの出来次第に応じて,
印刷品質に影響を与えることがあった。
【0019】第5に,インク噴射部3の構造が複雑にな
るにつれて量産が困難となり,生産の環境条件が厳しな
って,最終的に生産性が低下するという問題点もあっ
た。
【0020】本発明は,従来のインクジェットプリンタ
の噴射装置及び噴射方法が有する上記のような問題点に
鑑みて成されたものであり,本発明の第1の目的は,ノ
ズルプレートを使用せずに,電極に電気的エネルギを供
給して電極に強さの異なる電界密度を形成し,その電界
密度によってインクを構成するピグメント粒子が印刷媒
体方向に飛翔することにより所定の印刷することが可能
な,新規かつ改良されたインクジェットプリンタの噴射
装置及び噴射方法を提供することである。
【0021】また,本発明の第2の目的は,インクカー
トリッジの中心的な役割を果たヘッド部の生産時に,高
度な清浄条件を不要にすることが可能な,新規かつ改良
されたインクジェットプリンタの噴射装置及び噴射方法
を提供することである。
【0022】さらに,本発明の第3の目的は,インク噴
射部に熱変化に対して敏感に反応する機構や,加熱装置
や,複数の保護層を採用しなくても,高品質の印刷を行
うことが可能な,新規かつ改良されたインクジェットプ
リンタの噴射装置及び噴射方法を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1に記載の発明は,インクジェットプリンタ
の噴射装置であって,インク供給経路と連通し,開口部
を有する複数のインク噴射用ノズルと,インク噴射用ノ
ズル内に,インク供給経路側の電界密度よりも開口部側
の電界密度の方が相対的に大きい電界を形成する電界形
成手段とを備えたことを特徴としている。
【0024】かかる構成によれば,インクに対して熱を
加えたり,振動を与えたりすることなく,電界形成手段
に対して電気的エネルギを供給することのみで,インク
をインク噴射用ノズルの開口部から噴射することができ
るため,内部破損が生じず,インク噴射部の耐久性を向
上させることができる。さらに,インクに耐熱性が要求
されないため,インクの選択幅を広げることができる。
また,微細なインクを噴射することができるため,イン
クの乾燥時間を短縮することができる。さらに,ノズル
プレートを使用しないため,装置構成が容易となり,生
産性を向上させることができる。また,ノズルプレート
の生産時に必要な高度の洗浄設備を整える必要がない。
【0025】また,電界密度を,例えば請求項2に記載
の発明のように,インク供給経路側から開口部側に向か
って線形的に増加するように形成することができるた
め,インク噴射用ノズル内のインクに所定の力,例えば
誘電泳動力を生じさせることができ,そのインクを開口
部から所望の状態で噴射することができる。
【0026】また,電界形成手段を,例えば請求項3に
記載の発明のように,インク噴射ノズルの中心軸を挟む
ように配された対向電極により形成することができるた
め,インク噴射ノズル内に上述した所定の電界を形成す
ることができると共に,インクの流れを妨げることがな
い。
【0027】さらに,対向電極の間隔を,例えば請求項
4に記載の発明のように,開口部側がインク供給経路側
よりも相対的に小さく構成することにより,対向電極に
対して電気的エネルギを供給するのみで,上述の如くイ
ンク噴射ノズル内のインク供給経路側よりも開口部側に
相対的に大きい電界を形成することができる。
【0028】また,対向電極を,例えば請求項5に記載
の発明のように,インク噴射方向に電極層と絶縁層を順
次積層した多層電極から構成することができる。この場
合,多層電極には,例えば請求項6に記載の発明のよう
に,インク供給経路側から開口部側にかけて,順次相対
的に大きい電気的エネルギを供給することにより,特に
電極間の間隔を変えなくても,上述の如くインク供給経
路側よりも開口部側に相対的に大きい電界を形成するこ
とができる。さらに,多層電極の開口部側に,例えば請
求項7に記載の発明のように,最大の電気的エネルギを
供給することにより,開口部側に最も大きい電界を形成
することができ,インクをさらに均一に噴射させること
ができる。
【0029】また,対向電極を,例えば請求項8に記載
の発明のように,インク噴射ノズルの内壁面の一部を成
すように形成することにより,対向電極の形成を容易に
行うことができると共に,インクの噴射制御も容易に行
うことができる。
【0030】さらに,インク噴射ノズル内の開口部と対
向する位置に,例えば請求項9に記載の発明のように,
インク噴射ノズル内の電界密度を均一に維持する絶縁層
を配置することにより,インクをさらに均一に噴射させ
ることができる。
【0031】また,インク噴射ノズル内に供給するイン
クに,例えば請求項10に記載の発明のように,所定の
誘電率を有するピグメント粒子を採用することにより,
そのピグメント粒子に上述した誘電泳動力を所望の状態
で形成することができ,インクを印刷媒体に向かって確
実に噴射させることができる。
【0032】さらに,上記課題を解決するために,本発
明の別の観点によれば,請求項11に記載の発明のよう
に,インク供給経路と連通し,開口部を有する複数のイ
ンク噴射用ノズルを備えたインクジェットプリンタの噴
射装置の噴射方法であって,各インク噴射用ノズルに対
応して設けられた電界形成手段に電気的エネルギを供給
することにより,インク噴射用ノズルのインク供給経路
側の電界密度よりも,開口部側の電界密度の方が相対的
に大きい電界を形成して,インク噴射用ノズル内のイン
クを開口部方向に移動させ,インクを開口部から噴射す
ることを特徴とする,インクジェットプリンタの噴射装
置の噴射方法が提供される。
【0033】かかる構成によれば,電界形成手段に対し
て電気的エネルギを供給するのみで,インク開口部から
噴射することができるため,上述の如くインクを加熱し
たり,振動を与えたりする必要がなく,高品質な印刷を
行うことができる。
【0034】また,電界形成手段を,例えば請求項12
に記載の発明のように,インク噴射ノズルの中心軸を挟
むように配された対向電極から構成することができるた
め,上記請求項2に記載の発明と同様に,インクに誘電
泳動力を生じさせ,そのインクを開口部から均一に噴射
させることができる。
【0035】さらに,対向電極を,例えば請求項13に
記載の発明のように,インク噴射ノズルの内壁面の一部
を成すように形成し,対向電極の間隔を,開口部側がイ
ンク供給経路側よりも相対的に小さくなるように形成す
ることにより,対向電極に対して電気的エネルギを供給
することのみで,上記請求項4に記載の発明と同様に,
インク供給経路側よりも開口部側に相対的に大きい電界
を形成することができる。また,インク噴射ノズル内に
対向電極を設けた場合でも,インクの流れを妨げること
ない。
【0036】また,対向電極を,例えば請求項14に記
載の発明のように,インク噴射ノズルの内壁面の一部を
成し,インク噴射方向に電極層と絶縁層を順次積層した
多層電極から形成して,電極層にインク供給経路側から
開口部側にかけて,順次相対的に大きい電気的エネルギ
を供給するように構成することもできる。この場合に
も,上記請求項13に記載の発明と同様に,インク供給
経路側よりも開口部側に相対的に大きい電界を形成する
ことができ,かつ対向電極によりインク流を妨げること
がない。
【0037】また,対向電極に印加する電気的エネルギ
の周波数を,例えば請求項15に記載の発明のように,
1ドロップ発生時間当たり1MHz以下に設定すること
により,ノズル内でインクやインクの溶媒が電気分解さ
れて,電極反応が生じることを防止できる。その結果,
インク噴射ノズルの寿命をさらに延長することができ
る。
【0038】また,インクに,例えば請求項16に記載
の発明のように,所定の誘電率を有するピグメント粒子
を採用することにより,上記請求項10に記載の発明と
同様に,ピグメント粒子に所定の誘電泳動力を生じさ
せ,インクを所望の状態で噴射させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に,添付図面を参照しなが
ら,本発明にかかるインクジェットプリンタの噴射装置
及び噴射方法の好適な実施の形態について詳細に説明す
る。なお,上述した従来のインクジェットプリンタの噴
射装置と略同一の機能及び構成を有する構成要素につい
ては,同一の符号を付することにより,重複説明を省略
する。
【0040】図1は,本実施の形態にかかるインクジェ
ットプリンタの噴射装置のインク噴射部200の拡大断
面図であり,上述したインク噴射部3の図12及び図1
3に対応する部分を示したものである。
【0041】図示の例では,第2支持部材204は,電
界密度を均一化することが可能な絶縁性材料から形成さ
れ,電極層203を保持すると共に,その電極層203
とインクチャンネル37との間でインクチャンバ107
を形成している。また,電極層203は,導電性材料か
ら形成され,第2支持部材204上にインクチャンバ1
07を挟んで対向配置されている。さらに,電極層20
3には,電力供給装置205が接続されている。
【0042】そして,本実施の形態にかかるノズル内電
極201は,導電性の第1電極201aと第2電極20
1bから構成されており,絶縁性の第1支持部材202
により支持されている。また,第1電極201aと第2
電極201bは,それぞれに対応する電極層203に接
続されているため,電力供給装置205から出力される
電気的エネルギをそれら第1電極201aと第2電極2
01bの供給することができる。
【0043】ここで,本実施の形態にかかるノズル内電
極201の構成について説明すると,ノズル内電極20
1のインク2の噴射方向の断面形状は,図示の例では半
円錐(テーパ)形状に形成されている。従って,ノズル
内電極201の内径となる第1電極201aと第2電極
201bとの間の間隔は,印刷媒体6と接触(当接)す
る部分,すなわちインク2を噴射する開口部211側
が,インクチャンバ107側よりも相対的に小さく形成
されている。本実施の形態では,それら第1電極201
aと第2電極201bの距離は,開口部211側が20
μm〜40μmに設定され,インクチャンバ107側が
40μm〜130μmに設定されている。また,対向す
る第1電極201aと第2電極201bとの間には,電
極間空間部201cが形成されている。これにより,第
1電極201aと第2電極201bは,所定の間隔が維
持され,かつ各々電気的に分離されている。
【0044】かかる構成により,第1電極201aと第
2電極201bに対して電気的エネルギを供給すること
により,電極間空間部201c内(ノズル内)にインク
チャンバ107側から開口部211側に向かって線形的
に増加する電界密度が形成され,その電界は,インクチ
ャンバ107側よりも開口部211側の方が相対的に大
きくなる。
【0045】そして,第1電極201aと第2電極20
1bとの間に生じた所定の電界密度により,電極間空間
部201c内に存在するインク2のピグメント粒子21
2に強さの異なる分極力(a)が作用し,さらに印刷媒
体6方向である開口部211方向に分極力(a)の和で
ある誘電泳動力(F1)が作用する。さらに,電極層2
03上の水平方向には,クーロン力が作用する。なお,
本実施の形態で使用するインク2は,所定の誘電率を有
するピグメント粒子212と,このピグメント粒子21
2をインクチャンネル37やインクチャンバ107など
のインク供給経路内で自在に移動させる溶媒(運搬体)
から構成されている。
【0046】図2は,電極間空間部201cに生じる電
界密度により,ピグメント粒子212を印刷媒体6に噴
射する構成を説明するため,ノズル内電極201の開口
部211付近を拡大して図示したものであり,かかる構
成の説明に必要な各数値は,符号化して図示している。
また,図2では,図1とは異なり,開口部211が紙面
下方に配置されている。
【0047】同図に示したdは,あるピグメント粒子2
12を挟んで対向する第1電極201aと第2電極10
8cとの間の距離を表している。また,d1は,インク
2の噴射方向に形成されている開口部211側の第1電
極201aと第2電極201bとの間の距離を表してい
る。さらに,d2は,インクチャンバ107側の第1電
極201aと第2電極201bとの間の距離を表してい
る。さらにまた,rは,開口部211とピグメント粒子
212との間の距離を表しており,δは,第1電極20
1aと第2電極201bの間の傾斜角度を表している。
【0048】図3は,ノズル内電極201の開口部21
1を紙面左方向に配置すると共に,第1電極201aの
電極間空間部201c側面を水平方向に配置した場合を
示したものである。同図に示したように,上述したδ
は,ピグメント粒子212とノズル内電極201(第1
電極201a)との間の角度θよりも相対的に大きいこ
とがわかる。また,同図に示したrの大きさは, r=d/2tan(δ/2) …(1) で表される式(1)によって表すことができる。
【0049】図4及び図5は,電極間空間部201cの
インクチャンバ107側から開口部211側に向かって
線形的に増加する電界密度により,ピグメント粒子21
2に分極力(a)の和である誘電泳動力(F1)が生じ
て,複数のピグメント粒子212から成るインク2滴が
誘電泳動力(F1)方向,すなわち印刷媒体6方向に噴
射される構成を示したものである。
【0050】このインク2滴の噴射構成について,図4
を参照しながら説明すると,まず電力供給装置205か
ら出力された電気的エネルギを,電極層203を介して
ノズル内電極201に供給する。この際,電極間空間部
201cには,第1電極201aと第2電極201bの
各部位により強さの異なる電界密度が形成される。すな
わち,上述したように,第1電極201aと第2電極2
01bとの間に形成される電界は,開口部211側の方
がインクチャンバ107側よりも相対的に大きくなる。
かかる構成により,インク2を構成するピグメント粒子
212は,電界密度によって形成される誘電泳動力(F
1)により,開口部211方向に移動する。
【0051】このピグメント粒子212が移動する原理
を具体的に説明すると,次の通りとなる。すなわち,ノ
ズル内電極201に対して電気的エネルギを供給するこ
とにより,第1電極201aと第2電極201bとの間
に電界が形成されるが,それら第1電極201aと第2
電極201bとの間の距離は,上述の如く開口部211
側の方がインクチャンバ107側よりも相対的に短いた
め,その開口部211では高密度の電場(電界)が形成
され,逆にインクチャンバ107側では低密度の電場が
形成される。
【0052】そして,各ピグメント粒子212の分極力
(a)分布は,高密度の電場方向,すなわち開口部21
1方向に集中すると共に,第1電極201aと第2電極
201b方向に働くクーロン力は,平衡分布を成す。か
かる構成により,分極力(a)が集中して高密度の電場
が形成される開口部211に,分極力(a)の和(ベク
トルの和)である誘電泳動力(F1)が生じるため,ピ
グメント粒子212が開口部211方向に移動し,その
ピグメント粒子212が印刷媒体6に噴射される構成と
なっている。
【0053】このように,ピグメント粒子212は,誘
電泳動力(F1)の作用により移動し,印刷媒体6に向
かって噴射するが,この誘電泳動力(F1)は,第1電
極201aと第2電極201bとの間に形成される不均
衡な電界と,電極間空間部201cに存在し,電荷を有
するピグメント粒子212の分極電荷が相互作用するこ
とにより生じる。誘電泳動力(F1)は,一般的に, 1/2(ανE2) …(2) で表される式(2)により表すことができる。すなわ
ち,換言すれば,誘電泳動力(F1)とは,より強い電
場側に対象粒子(ピグメント粒子212)を吸引する力
を言う。なお,上記式(2)中のαは誘導分極を表し,
νは物体(ピグメント粒子212)の体積を表し,Eは
電場を表している。
【0054】また,各ピグメント粒子212は,ノズル
内電極201に接触することなく第1電極201aと第
2電極201bとの間の中央部を開口部211方向に向
かって移動しようとする。この際のピグメント粒子21
2の移動速度は,
【0055】
【数1】
【0056】で表される式(3)で表すことができる。
なお,αは誘導分極を表し,νは物体(ピグメント粒子
212)の体積を表し,ηは溶液(インク2)の粘性を
表し,aは粒子(ピグメント粒子212)の半径を表
し,V0は印加電圧(電気的エネルギ)を表し,δは第
1電極201aと第2電極201bの交点間の角度を表
し,dは各粒子(ピグメント粒子212)位置での第1
電極201aと第2電極201bとの間の距離を表し,
rは開口部211とピグメント粒子212との間の距離
を表している。また,電場Eは, |E|=υ0/rδ …(4) で表される式(4)と仮定する。
【0057】また,第1電極201aと第2電極201
bとの間の開口部201c側の距離d1と,そのインク
チャンバ107側の距離d2の比であるd2/d1の比
は,所定の値まではその比が大きくなるほど,すなわち
上述したノズル内電極201の断面形状であるテーパ形
状の角度が大きくなるほど,ピグメント粒子212の移
動速度は速くなる。すなわち,第1電極201aと第2
電極201bの交点の角度δを,30゜〜60゜の範囲
内で設定することにより,ピグメント粒子212を最も
速く移動させることができ,本実施の形態でもその角度
を採用している。
【0058】そして,インク噴射部200を上述の如く
構成することにより,図6に示したように,電極間空間
部201cに滞在していたピグメント粒子212が移動
し,20μm〜40μmに設定された開口部211に集
中する。さらに,ピグメント粒子212を移動させる分
極力(a)は,断続的に作用するため,ピグメント粒子
212がさらに開口部211に集中し,その開口部21
1に所定濃度以上のピグメント粒子212が集中すると
略円形状のインク2滴(ピグメント粒子212塊)が形
成される。
【0059】このインク2滴は,開口部211の印刷媒
体6側での表面張力が大きくなることにより,印刷媒体
6方向,すなわち印刷媒体6に対して略垂直方向に移動
する。この際,インク2滴には,上述した誘電泳動力
(F1)と,インク2滴自体の自重と,その他の外力が
作用する。
【0060】そして,図5は,上述したインク2滴が開
口部211から分離し,印刷媒体6の表面に噴射され,
所定の印刷が行われる構成が図示されている。すなわ
ち,ノズル内電極201に対する電気的エネルギの供給
を停止すると,ピグメント粒子212に分極力(a)と
クーロン力が作用しなくなる。さらに,インク2滴は,
開口部211内部に滞在するインク2により,再び開口
部211内に進入することができなくなる。
【0061】その結果,インク2滴は,その自重のみを
受けると共に,表面張力も低下するため,インク2滴を
印刷媒体6に噴射することができ,ノズルプレート11
1を使用せずに,かつインク2を加熱することなく常時
安定した印刷をすることができる。また,開口部211
には,インク2滴の噴射により反発力が生じ,この反発
力によって開口部211内に負圧が生じると共に,開口
部211に残存したインク2滴の表面には,メニスカス
が形成される。その結果,インクチャンネル37からイ
ンクチャンバ107内にインク2が供給され,定常の状
態となるため,インクチャンバ107内へのインク2の
供給を安定して行うことができる。
【0062】次に,ノズル内電極201に対して供給さ
れる電気的エネルギの供給構成について,図7を参照し
ながら説明する。同図は,電力供給装置205から電極
層203を介してノズル内電極201に供給される電力
の電圧の波形を示したものである。なお,同図中の縦軸
は電気的エネルギの強さを表し,横軸は時間を表してい
る。
【0063】図示の例では,インク2滴が1滴生じるま
での時間である1ドロップ発生時間内に,ノズル内電極
201に対して複数のパルスを供給していることを示し
ている。そして,本実施の形態では,インク2の溶媒が
電気分解されることによりノズル内電極201に生じる
電極反応を防止する観点から,ノズル内電極201に対
して高周波数,好ましくは1ドロップ発生時間当たり,
1MHz以下の周波数の高周波エネルギを供給すること
が好ましい。その結果,ノズル内電極201の電極間空
間部201c側面が腐食することがない。なお,上記高
周波エネルギは,交流電力又は直流電力のいずれであっ
てもよい。
【0064】次に,本実施の形態に適用可能な別のイン
クジェットプリンタの噴射装置及び噴射方法について説
明する。上述したインク噴射部200のノズル内電極2
01は,開口部211側の間隔をインクチャンバ107
側の間隔よりも相対的に小さく形成することにより,そ
のインクチャンバ107側よりも開口部211側に相対
的に大きい電界を形成するように構成されている。これ
に対して,当該噴射装置は,電極間空間部201cの側
壁に,電極層と絶縁層を順次積層した多層電極を対向配
置し,各電極に対してインクチャンバ107側から開口
部211側かけて,順次相対的に大きい電気的エネルギ
を供給することを特徴としている。すなわち,開口部2
11側に配置された電極に対して最大の高周波エネルギ
を供給し,インクチャンバ107側に配置された電極に
対して最小の高周波エネルギを供給するように構成され
ている。
【0065】かかる構成により,上述したインク噴射部
200と同様に,電極間空間201cのインクチャンバ
107側よりも開口部211側に相対的に大きい電界を
線形的に形成することができ,ピグメント粒子212を
開口部211から所望の状態で噴射することができる。
その結果,インク噴射部200のように,第1電極20
1aと第2電極201bとの間の間隔を,開口部211
側とインクチャンバ107側で変える必要がなく,装置
構成を容易にすることができる。
【0066】本実施の形態にかかるインクジェットプリ
ンタの噴射装置及び噴射方法は,以上のように構成され
ており,インク2に対して熱を加えたり,圧力を加えた
りすることなく,電気的に生じた誘電泳動力によりイン
ク2を噴射させるため,内部損傷が生じ難くなり,イン
ク噴射部200の寿命を延長することができる。また,
インク2に耐熱性などの条件を備えることが不要となる
ため,インク2の選択性を向上させることができる。さ
らに,ピグメント116の集合体である超微細なインク
2滴のみを噴射することができるため,印刷された印刷
媒体6の乾燥時間を短縮することができる。
【0067】また,電極間空間部201cにバブルが生
じないため,インク2の噴射方向や噴射量を所望の状態
に維持することができると共に,インク2の供給を迅速
に行うことができる。さらに,ノズルプレート111が
不要となるため,インク噴射部200の生産が容易にな
り,インクジェットプリンタの生産性を向上させること
ができると共に,高度な洗浄条件を不要にすることがで
きる。
【0068】以上,本発明の好適な実施の形態につい
て,添付図面を参照しながら説明したが,本発明はかか
る構成に限定されるものではない。特許請求の範囲に記
載された技術的思想の範疇において,当業者であれば,
各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり,それ
ら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属
するものと了解される。
【0069】
【発明の効果】本発明によれば,インクを加熱する加熱
装置や,インクに蒸気圧を生じさせ,インクの体積を変
化させる圧電素子などの振動板などが不要となるため,
装置構成を容易にすることができる。また,インクを加
熱しないため,インクに耐熱性を備えることが不要とな
り,インクの選択幅を広げることができる。さらに,微
細なインク滴のみを噴射することができるため,インク
の乾燥時間を短縮することができ,印刷媒体の管理が容
易になる。
【0070】また,インクを電気的に噴射するため,イ
ンクを所定方向のみに噴射することができると共に,衝
撃波などによる内部破損が生じないため,装置の寿命を
延長することができる。さらに,ノズルプレートを使用
しないため,装置構成が容易となり,ノズルプレートの
生産時に必要となる高度の洗浄条件が不要となって,装
置の生産性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能なインクジェットプリンタの
噴射装置の概略的な拡大断面図である。
【図2】図1に示したインクジェットプリンタの噴射装
置の動作を示す概略的な説明図である。
【図3】図1に示したインクジェットプリンタの噴射装
置の動作を示す概略的な説明図である。
【図4】図1に示したインクジェットプリンタの噴射装
置の動作を示す概略的な説明図である。
【図5】図1に示したインクジェットプリンタの噴射装
置の動作を示す概略的な説明図である。
【図6】図1に示したインクジェットプリンタの噴射装
置の動作を示す概略的な説明図である。
【図7】図1に示したインクジェットプリンタの噴射装
置の動作を示す概略的な説明図である。
【図8】従来のインクジェットプリンタの構成を示す概
略的なブロック図である。
【図9】インクカートリッジの概略的な断面図である。
【図10】従来のインクカートリッジのインク噴射部の
拡大断面図である。
【図11】図10に示すインク噴射部をE−E軸を基準
として断裁し,A側から見た概略的な拡大断面図であ
る。
【図12】図10に示すインク噴射部をF−F軸を基準
として断裁し,B側から見た概略的な拡大断面図であ
る。
【図13】従来のインクジェットプリンタの噴射装置の
動作を示す概略的な説明図である。
【符号の説明】
200 インク噴射部 201 ノズル内電極 202 第1支持部材 203 電極層 204 第2支持部材 205 電力供給装置 211 開口部 212 ピグメント粒子

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットプリンタの噴射装置であ
    って:インク供給経路と連通し,開口部を有する複数の
    インク噴射用ノズルと;前記インク噴射用ノズル内に,
    前記インク供給経路側の電界密度よりも前記開口部側の
    電界密度の方が相対的に大きい電界を形成する電界形成
    手段と;を備えたことを特徴とする,インクジェットプ
    リンタの噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記電界密度は,前記インク供給経路側
    から前記開口部側に向かって線形的に増加するように形
    成されることを特徴とする,請求項1に記載のインクジ
    ェットプリンタの噴射装置。
  3. 【請求項3】 前記電界形成手段は,前記インク噴射ノ
    ズルの中心軸を挟むように配された対向電極であること
    を特徴とする,請求項1又は2に記載のインクジェット
    プリンタの噴射装置。
  4. 【請求項4】 前記対向電極の間隔は,前記開口部側が
    前記インク供給経路側よりも相対的に小さいことを特徴
    とする,請求項3に記載のインクジェットプリンタの噴
    射装置。
  5. 【請求項5】 前記対向電極は,インク噴射方向に電極
    層と絶縁層を順次積層した多層電極構造を有しているこ
    とを特徴とする,請求項3に記載のインクジェットプリ
    ンタの噴射装置。
  6. 【請求項6】 前記多層電極には,前記インク供給経路
    側から前記開口部側にかけて,順次相対的に大きい電気
    的エネルギが供給されることを特徴とする,請求項5に
    記載のインクジェットプリンタの噴射装置。
  7. 【請求項7】 前記多層電極の前記開口部側に,最大の
    電気的エネルギが供給されることを特徴とする,請求項
    6に記載のインクジェットプリンタの噴射装置。
  8. 【請求項8】 前記対向電極は,前記インク噴射ノズル
    の内壁面の一部を成すことを特徴とする,請求項3,
    4,5,6又は7のいずれかに記載のインクジェットプ
    リンタの噴射装置。
  9. 【請求項9】 前記インク噴射ノズル内の前記開口部と
    対向する位置には,前記インク噴射ノズル内の電界密度
    を均一に維持する絶縁層が配置されることを特徴とす
    る,請求項1,2,3,4,5,6,7又は8のいずれ
    かに記載のインクジェットプリンタの噴射装置。
  10. 【請求項10】 前記前記インク噴射ノズル内に供給さ
    れるインクは,所定の誘電率を有するピグメント粒子で
    あることを特徴とする,請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8又は9のいずれかに記載のインクジェットプ
    リンタの噴射装置。
  11. 【請求項11】 インク供給経路と連通し,開口部を有
    する複数のインク噴射用ノズルを備えたインクジェット
    プリンタの噴射装置の噴射方法であって,前記各インク
    噴射用ノズルに対応して設けられた電界形成手段に電気
    的エネルギを供給することにより,前記インク噴射用ノ
    ズルの前記インク供給経路側の電界密度よりも,前記開
    口部側の電界密度の方が相対的に大きい電界を形成し
    て,前記インク噴射用ノズル内のインクを前記開口部方
    向に移動させ,前記インクを前記開口部から噴射するこ
    とを特徴とする,インクジェットプリンタの噴射装置の
    噴射方法。
  12. 【請求項12】 前記電界形成手段は,前記インク噴射
    ノズルの中心軸を挟むように配された対向電極であるこ
    とを特徴とする,請求項11に記載のインクジェットプ
    リンタの噴射装置の噴射方法。
  13. 【請求項13】 前記対向電極は,前記インク噴射ノズ
    ルの内壁面の一部を成すように形成され,前記対向電極
    の間隔は,前記開口部側が前記インク供給経路側よりも
    相対的に小さいことを特徴とする,請求項12に記載の
    インクジェットプリンタの噴射装置の噴射方法。
  14. 【請求項14】 前記対向電極は,前記インク噴射ノズ
    ルの内壁面の一部を成すように形成され,インク噴射方
    向に電極層と絶縁層を順次積層した多層電極構造を有
    し,前記電極層には,前記インク供給経路側から前記開
    口部側にかけて,順次相対的に大きい電気的エネルギが
    供給されることを特徴とする,請求項12に記載のイン
    クジェットプリンタの噴射装置の噴射方法。
  15. 【請求項15】 前記対向電極に印加する電気的エネル
    ギの周波数は,1ドロップ発生時間当たり1MHz以下
    であることを特徴とする,請求項12,13又は14の
    いずれかに記載のインクジェットプリンタの噴射装置の
    噴射方法。
  16. 【請求項16】 前記インクは,所定の誘電率を有する
    ピグメント粒子であることを特徴とする,請求項11,
    12,13,14又は15のいずれかに記載のインクジ
    ェットプリンタの噴射装置の噴射方法。
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