JPH1011895A - 音声記録装置、音声再生装置及び音声記録再生方法 - Google Patents

音声記録装置、音声再生装置及び音声記録再生方法

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JPH1011895A
JPH1011895A JP16214096A JP16214096A JPH1011895A JP H1011895 A JPH1011895 A JP H1011895A JP 16214096 A JP16214096 A JP 16214096A JP 16214096 A JP16214096 A JP 16214096A JP H1011895 A JPH1011895 A JP H1011895A
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audio signal
audio
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agc
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JP16214096A
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Yuji Hirasawa
裕司 平澤
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Original Assignee
Sony Corp
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 録音時のAGC処理によるレベルの増減を補
正し、原音のレベル,ダイナミックレンジを忠実に再生
する。 【解決手段】 音声記録装置1は、可変利得増幅器2と
AGC制御部3とからなるAGC処理部を備える。記録
処理部4は、入力音声信号1aのレベルに応じてAGC
処理を施して得た記録音声信号2aと、AGC量3bと
を時間的な対応を付けて記録媒体5に記録する。音声再
生装置6は、可変利得増幅器2と逆AGC制御部9とか
らなる逆AGC処理部を備える。再生処理部7は、記録
媒体5から再生音声信号7aとAGC量7bとを時間的
な対応を付けて再生する。逆AGC制御部9は、AGC
量7bに基づいて記録時のAGC処理を逆補正するよう
に可変利得増幅器8の利得を制御する。再生音声信号7
aは、可変利得増幅器8でレベルの逆AGC補正がなさ
れ、原音に忠実な出力音声信号8aが出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、音声信号に対す
る自動レベル制御機能を有する音声記録装置、音声再生
装置及び音声記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】マイク入力やライン入力などのアナログ
音声入力を備えた音声記録装置では、記録可能なダイナ
ミックレンジに対して入力音声信号のダイナミックレン
ジが大きい場合は、入力音声信号のレベルに応じて減衰
量や増幅量を調節して、記録音声信号のレベルが所定の
範囲になるよう調整する必要がある。しかしながら、入
力音声信号のレベルに応じて減衰量や増幅量を手動で調
整するのは煩わしい。このため、記録音声信号のレベル
を自動的に調節するAGC機能を備えた音声記録装置が
実用化されている。
【0003】AGC機能を備えた音声記録装置では、入
力音声信号のレベルが過大な場合に入力部の増幅利得を
自動的に低下させて、入力音声信号を自動的に減衰させ
ることにより、記録段での飽和を防止することができ、
また、入力音声信号のレベルが低すぎる場合に入力部の
増幅利得を自動的に増加させて、入力音声信号を増幅す
ることにより、記録段でのS/Nを確保することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、AGC
処理が施された記録音声信号は、原信号に対してレベル
の調整がなされているため、原信号の絶対レベルやダイ
ナミックレンジが損われている。このため、原信号の絶
対レベルやダイナミックレンジを再生できない。
【0005】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたもので、不自然なレベル変動がなく原音に
忠実な再生を可能にする音声記録装置、音声再生装置及
び音声信号記録再生方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明に係る音声記録装置は、入力音声信号にレ
ベル制御を施すレベル制御手段と、上記レベル制御手段
によるレベル制御量を制御情報に応じて制御する制御手
段と、上記レベル制御手段によりレベル制御された記録
音声信号とそのレベル制御量を示す制御情報とを記録媒
体に記録する記録手段とを備えることを特徴とする。
【0007】本発明に係る音声記録装置において、上記
記録手段は、例えば、上記レベル制御手段によりレベル
制御された記録音声信号とそのレベル制御量を示す制御
情報とを時間的な対応を付けて記録媒体へ記録する。ま
た、上記制御手段は、例えば、記録音声信号の信号レベ
ルに応じて制御情報を生成し、上記レベル制御手段によ
るレベル制御量を自動的に制御する。
【0008】さらに、本発明に係る音声記録装置は、例
えば、デジタルAGC処理機能を有するデジタルビデオ
テープレコーダにおける音声記録装置であって、上記記
録手段はデジタルAGC処理による記録音声信号のAG
C量を示す制御情報をシステムデータ内のオーディオA
UXデータ記録領域に記録することを特徴とする。
【0009】本発明に係る音声再生装置は、記録媒体に
記録されている記録音声信号と記録時のレベル制御量を
示す制御情報を再生する再生手段と、上記再生手段によ
り上記記録媒体から再生された音声信号にレベル制御を
施すレベル制御手段と、上記再生手段により上記記録媒
体から再生された制御情報に基づいて、上記レベル制御
手段によるレベル制御量を制御する制御手段とを備え、
上記レベル制御手段により記録時のレベル制御量を逆補
正して再生音声信号を生成することを特徴とする。
【0010】本発明に係る音声再生装置では、例えば、
上記レベル制御手段は可変利得増幅器からなり、上記制
御手段は、上記制御情報と増幅器利得係数Kとに基づい
て、上記可変利得増幅器の利得を制御する。また、上記
制御手段は、上記増幅器利得係数Kを任意の値に設定す
る増幅器利得係数設定器を備える。また、上記制御手段
は、記録媒体に記録されている記録音声信号の記録時の
レベル制御量の最大値を検索し、検索したレベル制御量
の最大値と前記可変利得増幅器の最大再生レベルとに基
づいて、前記可変利得増幅器によって出力信号が歪まな
いように前記増幅器利得係数Kを自動設定する増幅器利
得係数自動設定部を備える さらに、本発明に係る音声再生装置は、デジタルAGC
処理を有するDV方式ビデオの音声再生装置であって、
上記制御手段は、システムデータ内のオーディオAUX
データ記録領域に記録されている記録時のAGC量を示
す制御情報に基づいて、記録時のレベル制御量を逆補正
して再生音声信号を生成するように、上記レベル制御手
段によるレベル制御量を制御することを特徴とする。
【0011】本発明に係る音声信号記録再生方法は、レ
ベル制御された音声信号とそのレベル制御量を示す制御
情報とを記録媒体に記録し、上記記録媒体に記録された
記録音声信号と記録時のレベル制御量を示す制御情報を
再生し、前記制御情報に基づいて前記記録音声信号に対
して前記記録時のレベル制御量を逆補正して再生音声信
号を出力することを特徴とする。
【0012】また、本発明に係る音声記録再生方法は、
入力音声信号を増幅または減衰して生成した記録音声信
号と、記録音声信号を生成する際の増幅量または減衰量
を示す制御情報とを、時間的な対応を付けて記録媒体に
記録し、上記記録媒体に記録された記録音声信号と記録
音声信号を生成する際の増幅量または減衰量を示す制御
情報とを再生し、再生した増幅量または減衰量に基づい
て再生した記録音声信号のレベルを逆補正して再生音声
信号を出力することを特徴とする。
【0013】本発明では、記録時にAGC量を示す制御
情報とともに記録音声信号を記録しているので、再生時
に、記録音声信号に対して記録時のAGC量に基づいて
補正することで、原音の絶対レベルならびにダイナミッ
クレンジを忠実に再生できる。
【0014】例えば、入力音声信号のレベルが過大であ
るため、入力音声信号に対して例えば12dBの減衰を
施して記録音声信号を生成した場合、入力音声信号を減
衰して得た記録音声信号とその減衰量−12dBを示す
信号が記録媒体に記録される。音声再生装置は、記録媒
体から再生した記録音声信号に対して記録時の減衰量−
12dBを補正し(+12dBの増幅を行ない)、補正
した音声信号を再生信号として出力する。このように、
記録時のAGC量を記録媒体に記録しておくことで、再
生時に記録音声信号のレベルを補正することで、原音の
絶対レベルならびに原音のダイナミックレンジを再生す
ることができる。
【0015】なお、定格増幅利得からの差分量をAGC
量としてもよいし、入力音声信号から記録音声信号を生
成した際の増幅量または減衰量をAGC量として記録媒
体に記録するようにしてもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明を民
生用デジタルVCR(以下、DV方式ビデオと称する)
に適用した音声記録装置ならびに音声再生装置のブロッ
ク構成図である。図1(a)に示す音声記録装置1は、
可変利得増幅器2と、AGC制御部3と、記録処理部4
と、記録媒体5とからなる。
【0017】入力音声信号1aは可変利得増幅器2へ供
給されて増幅される。可変利得増幅器2の出力は記録音
声信号2aとして記録処理部4の記録音声信号入力端子
4aならびにAGC制御部3の入力端子3aへ供給され
る。可変利得増幅器2は、AGC制御部3から供給され
るAGC量3bに基づいて利得が可変される。
【0018】AGC制御部3は、可変利得増幅器2の出
力である記録音声信号2aのレベルを検出し、記録音声
信号2aのレベルを予め設定した適正記録レベル範囲に
するためのAGC量3bを可変利得増幅器2へ供給する
ことで可変利得増幅2の利得をフィードバック制御す
る。
【0019】なお、図1ではフィードバック制御型のA
GC回路構成を例示したが、入力音声信号1aのレベル
を検出して増幅利得を制御するフィードフォワード型の
AGC回路構成としてもよい。また、可変利得増幅器2
は、固定利得の増幅器と減衰量可変型の減衰器とを組み
合わせて構成してもよい。さらに、図1では入力音声信
号1aがアナログ信号であり、AGC制御部3はアナロ
グ信号処理回路で構成する例を示したが、入力音声信号
1aをA/D変換器を介してデジタル音声信号へ変換
し、デジタル音声信号にデジタル信号処理を施すことで
デジタル的にAGC処理を行なう構成としてもよく、ま
た可変利得増幅器2の出力2aをA/D変換器を介して
デジタル音声信号に変換し、AGC制御部3をデジタル
信号処理で実現し、アナログ信号処理回路で構成された
可変利得増幅器2を制御する構成としてもよい。
【0020】AGC制御部3から出力されたAGC量3
aは、可変利得増幅器2の利得制御端子2bへ供給され
るとともに、記録処理部4のAGC量入力端子4bへ供
給される。なお、AGC制御部3は、可変利得増幅器2
の利得設定値(または減衰量設定値)に係る信号または
データと、可変利得増幅器2を利得設定値に制御するた
めのAGC制御信号とを出力する構成としてもよい。こ
の場合、AGC制御部3から出力された可変利得増幅器
2の利得設定値(または減衰量設定値)に係る信号また
はデータを記録処理部4へ供給し、可変利得増幅器2を
利得設定値に制御するためのAGC制御信号を可変利得
増幅器2へ供給する。
【0021】記録処理部4は、記録音声信号2aとAG
C量3bとを記録媒体5の記録特性に適した信号に変換
して記録媒体5へ記録する。AGC量3bは、入力音声
信号1aのレベルに応じて時間的に変化するので、記録
処理部4は、記録音声信号2aと記録時のAGC量3b
との対応を付けて記録媒体5へ記録する。
【0022】記録媒体5が例えばオーディオカセットテ
ープであり、このオーディオカセットテープにアナログ
録音する場合、記録処理部4はAGC量3bをAGC量
3bに応じた周波数信号へ変換して記録する。
【0023】デジタル記録を行なう場合、記録処理部4
は、記録音声信号2aならびにAGC量3bをそれぞれ
デジタル信号へ変換し、記録媒体5に適したデータ形式
に変換した後に、記録媒体5へ記録する。
【0024】デジタル記録を行なう場合、デジタル音声
データ領域の一部を使ってAGC量データを記録しても
よい。図2はデジタル音声データ領域の空きチャンネル
にAGC量データを記録する場合の説明図である。DV
方式ビデオの場合、CH1にステレオ2チャンネル音声
(Lch,Rch)を記録し、CH2にそれらのAGC
量データを記録するなど、多チャンネルオーディオ記録
エリアの空きチャンネルにAGC量データを記録するこ
とができる。
【0025】図3はデジタル音声データの空き領域にA
GC量データを記録する場合の説明図である。チャンネ
ルクロックと、ビットクロックと、音声データからなる
標準的な3線式デジタルオーディオデータインタフェー
スの場合、チャンネルクロックに同期しMSBファース
トで前詰めに配置される音声データの残り領域に、AG
C量データを配置し、音声データに続いてAGC量デー
タを記録することができる。図3では16ビットの音声
データに続けて6ビットのAGC量データを記録する場
合を例示している。
【0026】また、デジタル記録を行なう場合、音声デ
ータに同期して記録再生できる記録媒体上の記録領域に
AGC量データを記録してもよい。例えば、DV方式ビ
デオの場合、オーディオセクタの記録領域の中にフォー
マットで定義されているオーディオAUXデータのオプ
ショナルエリアに、AGC量データを記録することがで
きる。
【0027】図1(b)に示した音声再生装置6は、記
録媒体5に記録された信号またはデータの読み出しを行
なうとともに、読み出した信号またはデータを処理して
再生音声信号7aとAGC量7bを出力する再生処理部
7と、再生音声信号7aを増幅して出力音声信号8aを
出力する可変利得増幅器8と、AGC量7bに基づいて
可変利得増幅器8の利得を制御する逆AGC制御部9と
からなる。
【0028】記録媒体5に音声信号ならびにAGC量が
デジタル信号で記録されている場合、再生処理部7はD
/A変換器を備え、デジタル音声データをアナログの再
生音声信号7aへ変換して出力するとともに、デジタル
AGCデータを例えば電圧信号等のアナログ信号からな
るAGC量7bとして出力する。
【0029】なお、図1(b)では可変利得増幅器8な
らびに逆AGC制御部9とからなる逆AGC処理部をア
ナログ信号処理回路で構成する例を示したが、記録媒体
5にデジタル音声データならびにデジタルAGCデータ
が記録されている場合、可変利得増幅器8ならびに逆A
GC制御部9をデジタル演算処理回路によって構成し、
逆AGC補正がなされたデジタル音声データをD/A変
換して出力音声信号8aを得るようにしてもよい。
【0030】図1(a)に示した音声記録装置1で、入
力音声信号1aのレベルが過大であって、可変利得増幅
器2の利得を定格入力レベル時の定格増幅利得に対して
例えば20dB低下させて記録音声信号2aを生成した
場合、記録媒体5には記録音声信号2aとともにその記
録音声信号2aを記録した際のAGC量として−20d
Bを示す信号またはデータが記録媒体5に記録されてい
る。
【0031】図1(b)に示した音声再生装置6内の再
生処理部7は、記録媒体5から再生した例えば−20d
Bを示す信号またはデータをAGC量7bとして逆AG
C制御部9へ供給する。逆AGC制御部9は、例えば−
20dBのAGC量7bに基づいて、可変利得増幅器8
の利得をAGC量が0のときの定格増幅利得の状態から
例えば20dB増加させるよう増幅利得制御信号9aを
生成し、生成した増幅利得制御信号9aを可変利得増幅
器8の利得制御端子へ供給して、可変利得増幅器8の増
幅利得を例えば20dB増加させる。これにより、記録
媒体5から再生処理部7を介して再生された再生音声信
号7aは、記録時にAGC処理によって減衰された減衰
量分だけ高い増幅率で増幅されて出力音声信号8aとし
て再生される。
【0032】入力音声信号1aのレベルが低くAGC処
理によって入力音声信号1aを定格増幅利得よりも例え
ば12dB高く増幅して得た記録音声信号2aが記録媒
体5に記録された場合、その記録音声信号2aに対応し
てAGC量+12dBを示す信号またはデータが記録媒
体5に記録されている。したがって、音声再生装置6内
の逆AGC処理部9は、可変利得増幅器8の増幅利得を
AGC量が0の時の定格増幅利得よりも12dB低く設
定することで、記録時に12dB高いレベルに変換され
た記録媒体5に記録された記録音声信号2aの再生音声
信号7aを12dB低いレベルの信号に戻して出力する
ことができる。
【0033】したがって、この発明に係る音声記録装置
1を用いて音声記録が記録なされた記録媒体5をこの発
明に係る音声再生装置6で再生すると、入力音声信号1
aのダイナミックレンジと出力音声信号8aのダイナミ
ックレンジを等しくすることができる。さらに、所定の
AGC量(例えばAGC量が0)のときの可変利得増幅
器8の利得を調節することで、記録装置1の入力音声信
号1aのレベルと再生音声信号8aのレベルを、広いダ
イナミックレンジの全範囲に亘って一致させることがで
きる。
【0034】記録媒体5に記録するAGC量は、AGC
処理によって入力音声信号1aを減衰させた(レベルを
低下させた)場合は正の値で、AGC処理によって入力
音声信号1aを増幅(レベルを増加)した場合は負の値
としてもよい。この場合、音声再生装置6は、記録媒体
5から再生したAGC量が正の値のときは、利得を増加
させ、負の値のときは利得を低下させる。
【0035】なお、AGC量を記録媒体5に記録するの
ではなく、AGC量を含めた音声記録装置1の音声信号
処理系全体の利得を記録するようにしてもよい。
【0036】また、音声再生装置6は、AGC量分だけ
音声信号再生系の利得を変化させずに、AGC量に比例
した分だけ音声信号再生系の利得を変化させるようにし
てもよい。記録時のAGC量よりも再生時の逆AGC量
を大きくすることで、音声入力信号1aのダイナミック
レンジよりも出力音声信号8aのダイナミックレンジを
拡大することができる。また、記録時のAGC量よりも
再生時の逆AGC量を小さくすることで、音声入力信号
1aのダイナミックレンジよりも出力音声信号8aのダ
イナミックレンジを狭くすることができる。
【0037】さらに、音声再生装置6に逆AGC処理を
停止させる機能を備えるようにしてもよい。逆AGC処
理を行なわない場合、AGC処理されて記録された記録
音声信号をそのまま再生することができる。
【0038】図4はこの発明に係る他の音声再生装置の
ブロック構成図である。図4に示す音声再生装置10
は、増幅器利得係数設定器11と、この増幅器利得係数
設定器11で設定された増幅器利得係数KとAGC量7
bとに基づいて可変利得増幅器8の増幅利得を制御する
逆AGC制御部12を備える。
【0039】増幅器利得係数設定器11は、例えばボリ
ューム等を備え、使用者が増幅器利得係数Kを設定でき
るよう構成している。逆AGC制御部12は、AGC量
7bの逆数に増幅器利得係数Kを乗じて利得制御信号1
2aを出力する。逆AGC制御部12は、増幅器利得係
数Kが0に設定された場合は、可変利得増幅器8を定格
増幅利得の状態に制御するよう構成している。
【0040】可変利得増幅器8のダイナミックレンジが
無限大であれば、増幅器利得係数Kは任意の値に設定す
ることができる。可変利得増幅器8をデジタル演算回路
で構成する場合は、データビット数によって可変利得増
幅器8のダイナミックレンジが制約される。可変利得増
幅器8をアナログ信号処理回路で構成する場合は、電源
電圧等によって可変利得増幅器8のダイナミックレンジ
が制約される。このため、この音声再生装置10の使用
者は、出力音声信号8aが可変利得増幅器8のダイナミ
ックレンジの制約によって歪まない範囲で、増幅器利得
係数Kを任意に調節することで、出力音声信号8aのダ
イナミックレンジを自由に調節することができる。ま
た、増幅器利得係数Kを0に設定することで、逆AGC
制御を行なわずに、AGC処理されて記録された記録音
声信号をそのまま再生することができる。
【0041】図5は増幅器利得係数を自動設定できるよ
うにした音声再生装置のブロック構成図である。図5に
示す音声再生装置13は、増幅器利得係数自動設定部1
4を設けて、増幅器利得係数Kを自動設定できるように
したものである。増幅器利得係数自動設定部14は、再
生処理部7から出力される記録時のAGC量7bの最小
値(図1(a)の入力音声信号1aを減衰させた場合を
正の値に取るならば、その最大値)を音声の再生に先立
って検索しておき、検索したAGC量7bの最小値に基
づいて増幅器利得係数Kを設定する。ここで、増幅器利
得係数自動設定部14は、可変利得増幅器8が最大再生
レベル時にぎりぎりオーバーフローしないように増幅器
利得係数Kを設定するようにしている。
【0042】また、増幅器利得係数自動設定部14と増
幅器利得係数設定器11の両方を設け、増幅器利得係数
自動設定部14で自動設定された増幅器利得係数を上限
値Kmaxとして任意の増幅器利得係数Kを手動で設定
できるようにしてもよい。記録時のAGC量に基づいて
増幅器利得係数Kの上限値Kmaxを制限することで、
過大な増幅器利得係数Kが手動設定され出力音声信号8
aに歪等が生ずることを防止できる。
【0043】以上説明したようにこの発明に係る音声記
録装置ならびに音声再生装置は、録音時に施したAGC
処理量を記録媒体に記録し、再生時は記録媒体から再生
したAGC処理量に基づいて記録音声信号のレベルを補
正して再生するようにしたので、録音時の入力音声信号
(原音)のリニアリティならびにダイナミックレンジを
忠実に再現することができる。また、再生時に逆AGC
処理量を調整することで、再生信号のレベルならびにダ
イナミックレンジを所望のレベルに調節することができ
る。
【0044】したがって、従来は録音時に調整していた
音声レベルを再生時に調整することができる。一般にマ
イクからの野外録音等は、録音のやり直し効かないケー
スが多い。このような場合でも、この発明に係る音声記
録装置を用いて、自動レベル調節(AGC処理)による
録音を行なえば、広いダイナミックレンジに亘って適切
な録音レベルでの録音が可能であり、録音レベルが低す
ぎてS/Nが充分に確保できなかったり、大きな音声部
分で録音信号が飽和してしまうといった録音時の失敗を
なくすことができる。そして、再生時には、録音時に記
録したAGC量に基づいて再生信号のレベルならびにダ
イナミックレンジを所望のレベルに調節することで、リ
ニアリティの高い音声再生ができる。
【0045】さらに、記録時の利得可変動作に適当な時
定数をもたせる等、記録装置側で従来のAGC処理と同
様な処理を行なっていれば、音声再生装置が逆AGC処
理機能を備えていなくても、従来のAGC処理の性能の
ままで特に問題なく再生することができる。
【0046】本実施例では1チャンネルの録音ならびに
再生について説明したが、2チャンネルステレオやマル
チチャンネルでの録音についても適用することができ
る。マルチチャンネルの場合、各チャンネル毎にAGC
処理を施して、各チャンネル毎のAGC量を記録媒体に
記録するようにしてもよい。各チャンネル毎にAGC処
理を施した場合、再生時に各チャンネル毎のレベルを個
別に調整してミキシングを行なうことが可能となる。
【0047】さらに、AGC処理によって原音のダイナ
ミックレンジを狭い範囲に圧縮して記録し、再生時に逆
AGC補正することができるので、記録可能な信号のダ
イナミックレンジよりも広い範囲の信号を記録しそれを
再生することができる。デジタル音声データを記録する
場合は、デジタル音声データのビット数を少なくして記
録するデジタル音声データ量を低減することも可能であ
る。また、記録するデジタル音声データのビット数が例
えば16ビットであるとすれば、16ビットのデジタル
音声データで決定されるダイナミックレンジよりも広い
範囲の音声信号を、AGC処理を施すことで16ビット
のデジタル音声データで決定されるダイナミックレンジ
内に圧縮して記録し、再生時には記録時のAGC量に基
づいて16ビットのデジタル音声データで決定されるダ
イナミックレンジよりも広い範囲の音声信号を再生する
ことができる。
【0048】なお、音声記録装置1は、定格増幅利得か
らの差分量をAGC量として記録媒体に記録してもよい
し、入力音声信号から記録音声信号を生成した際の増幅
量または減衰量をAGC量として記録媒体に記録するよ
うにしてもよい。定格増幅利得からの差分量をデジタル
AGCデータとして記録媒体に記録する場合、記録する
デジタルAGCデータ量を小さくできる。入力音声信号
から記録音声信号を生成した際の増幅量または減衰量を
AGC量として記録媒体に記録する場合、音声記録装置
のライン入力の絶対レベルと、音声再生装置のライン出
力の絶対レベルを合せることが容易である。さらに、集
音マイクの感度ならびに再生用スピーカの感度が規定さ
れていれば、マイク集音時の音圧と再生音圧を合せるこ
とも可能である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る音
声記録装置は、AGC処理が施された記録音声信号とA
GC量とを記録媒体に記録するので、記録音声信号を生
成するに際して施したAGC処理のAGC量を記録する
ことができる。この発明に係る音声再生装置は、記録音
声信号に対して記録時のAGC量を補正して再生音声を
出力するようにしたので、記録時に施されたAGC処理
を逆補正して、原信号のリニアリティならびにダイナミ
ックレンジを忠実に再生することができる。
【0050】また、音声再生装置は、AGC量と増幅器
利得係数Kとに基づいて記録音声信号の再生利得を可変
する構成にすることで、再生信号のダイナミックレンジ
を原信号のダイナミックレンジよりも拡大したり狭めた
りすることが可能となる。
【0051】したがって、本発明によれば、音声記録時
にはAGC処理によって記録媒体の記録特性や記録のた
めの信号処理回路に応じた適正なレベルで音声記録が可
能であり、再生時には原音のレベルやダイナミックレン
ジを忠実に再現したり、所望のダイナミックレンジで再
生することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を民生用デジタルVCRに適用した音
声記録装置ならびに音声再生装置のブロック構成図であ
る。
【図2】デジタル音声データ領域の空きチャンネルにA
GC量データを記録する場合の説明図である。
【図3】デジタル音声データの空き領域にAGC量デー
タを記録する場合の説明図である。
【図4】この発明に係る他の音声再生装置のブロック構
成図である。
【図5】増幅器利得係数を自動設定できるようにした音
声再生装置のブロック構成図である。
【符号の説明】
1 音声記録装置、2,8 可変利得増幅器、3 AG
C制御部、4 記録処理部、5 記録媒体、6,10,
13 音声再生装置、7 再生処理部、9,12 逆A
GC制御部、11 増幅器利得係数設定器、14 増幅
器利得係数自動設定部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力音声信号にレベル制御を施すレベル
    制御手段と、 上記レベル制御手段によるレベル制御量を制御情報に応
    じて制御する制御手段と、 上記レベル制御手段によりレベル制御された記録音声信
    号とそのレベル制御量を示す制御情報とを記録媒体に記
    録する記録手段とを備えることを特徴とする音声記録装
    置。
  2. 【請求項2】 上記記録手段は、上記レベル制御手段に
    よりレベル制御された記録音声信号とそのレベル制御量
    を示す制御情報とを時間的な対応を付けて記録媒体へ記
    録することを特徴とする請求項1記載の音声記録装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、記録音声信号の信号レ
    ベルに応じて制御情報を生成し、上記レベル制御手段に
    よるレベル制御量を自動的に制御することを特徴とする
    請求項1記載の音声記録装置。
  4. 【請求項4】 デジタルAGC処理機能を有するデジタ
    ルビデオテープレコーダにおける音声記録装置であっ
    て、上記記録手段はデジタルAGC処理による記録音声
    信号のAGC量を示す制御情報をシステムデータ内のオ
    ーディオAUXデータ記録領域に記録することを特徴と
    する請求項3記載の音声記録装置。
  5. 【請求項5】 記録媒体に記録されている記録音声信号
    と記録時のレベル制御量を示す制御情報を再生する再生
    手段と、 上記再生手段により上記記録媒体から再生された音声信
    号にレベル制御を施すレベル制御手段と、 上記再生手段により上記記録媒体から再生された制御情
    報に基づいて、上記レベル制御手段によるレベル制御量
    を制御する制御手段とを備え、 上記レベル制御手段により記録時のレベル制御量を逆補
    正して再生音声信号を生成することを特徴とする音声再
    生装置。
  6. 【請求項6】 上記レベル制御手段は可変利得増幅器か
    らなり、 上記制御手段は、上記制御情報と増幅器利得係数Kとに
    基づいて、上記可変利得増幅器の利得を制御することを
    特徴とする請求項5記載の音声再生装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、上記増幅器利得係数K
    を任意の値に設定する増幅器利得係数設定器を備えるこ
    とを特徴とする請求項5記載の音声再生装置。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、記録媒体に記録されて
    いる記録音声信号の記録時のレベル制御量の最大値を検
    索し、検索したレベル制御量の最大値と前記可変利得増
    幅器の最大再生レベルとに基づいて、前記可変利得増幅
    器によって出力信号が歪まないように前記増幅器利得係
    数Kを自動設定する増幅器利得係数自動設定部を備える
    ことを特徴とする請求項5記載の音声再生装置。
  9. 【請求項9】 デジタルAGC処理を有するDV方式ビ
    デオの音声再生装置であって、上記制御手段は、システ
    ムデータ内のオーディオAUXデータ記録領域に記録さ
    れている記録時のAGC量を示す制御情報に基づいて、
    記録時のレベル制御量を逆補正して再生音声信号を生成
    するように、上記レベル制御手段によるレベル制御量を
    制御することを特徴とする請求項5記載の音声再生装
    置。
  10. 【請求項10】 レベル制御された音声信号とそのレベ
    ル制御量を示す制御情報とを記録媒体に記録し、上記記
    録媒体に記録された記録音声信号と記録時のレベル制御
    量を示す制御情報を再生し、前記制御情報に基づいて前
    記記録音声信号に対して前記記録時のレベル制御量を逆
    補正して再生音声信号を出力することを特徴とする音声
    記録再生方法。
  11. 【請求項11】 入力音声信号を増幅または減衰して生
    成した記録音声信号と、記録音声信号を生成する際の増
    幅量または減衰量を示す制御情報とを、時間的な対応を
    付けて記録媒体に記録し、上記記録媒体に記録された記
    録音声信号と記録音声信号を生成する際の増幅量または
    減衰量を示す制御情報とを再生し、再生した増幅量また
    は減衰量に基づいて再生した記録音声信号のレベルを逆
    補正して再生音声信号を出力することを特徴とする音声
    記録再生方法。
JP16214096A 1996-06-21 1996-06-21 音声記録装置、音声再生装置及び音声記録再生方法 Withdrawn JPH1011895A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6631339B2 (en) * 2001-04-12 2003-10-07 Intel Corporation Data path evaluation system and method

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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