JPH10118704A - 圧延ロールの取外し用治具 - Google Patents

圧延ロールの取外し用治具

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JPH10118704A
JPH10118704A JP27106596A JP27106596A JPH10118704A JP H10118704 A JPH10118704 A JP H10118704A JP 27106596 A JP27106596 A JP 27106596A JP 27106596 A JP27106596 A JP 27106596A JP H10118704 A JPH10118704 A JP H10118704A
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JP
Japan
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rolling roll
jig
shaft
opening
closing mechanism
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JP27106596A
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Hiroshi Fujioka
浩 藤岡
Tsutomu Imai
努 今井
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B31/00Rolling stand structures; Mounting, adjusting, or interchanging rolls, roll mountings, or stand frames
    • B21B31/08Interchanging rolls, roll mountings, or stand frames, e.g. using C-hooks; Replacing roll chocks on roll shafts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B13/00Metal-rolling stands, i.e. an assembly composed of a stand frame, rolls, and accessories
    • B21B13/005Cantilevered roll stands
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B27/00Rolls, roll alloys or roll fabrication; Lubricating, cooling or heating rolls while in use
    • B21B27/02Shape or construction of rolls
    • B21B27/03Sleeved rolls

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧延ロールをシャフトから容易に取外すこと
ができて、作業効率の向上および省力化を達成できる圧
延ロールの取外し用治具を提供する。 【解決手段】 取外し用治具は、シャフト(不図示)に
挿通された圧延ロール7を把持して取外すためのもので
ある。主な構成は、吊り具21を有する治具本体20
と、治具本体20に垂設されたブラケット28a,28
bに、ほぼ水平方向に延びるように放射状に開閉可能に
設けられた、先端に圧延ロール7の周溝7aに係合する
ような係合部25a,25bをそれぞれ備え、かつそれ
ぞれの係合部25a,25bが周溝7aに嵌合している
状態で圧延ロール固定具12のねじ部材14がブラケッ
ト28a,28bに干渉しない長さを有する3つのアー
ム部材23a,23b(1つは不図示)と、各アーム部
材23a,23bを開閉させるための開閉機構27と、
開閉機構27を駆動するためのハンドル26とである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機のシャフト
(圧延ロール支持軸)から圧延ロールを取り外すための
取り外し用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば銅合金からなる線材を圧延して引
き伸す際には、圧延機(伸線機)が使用される。先ず、
この圧延機の一例の概略について説明する。図5に示す
ように、圧延機のフレーム1,2には、一対のシャフト
(圧延ロール支持軸)3,4が、間隔をおいてかつ水平
方向(矢印A方向)に延びるように回転自在に支持され
ている。この一対のシャフト3,4は、図示しない駆動
手段により互いに反対方向へ回転駆動される(矢印Bお
よび矢印C方向参照)。
【0003】一対のシャフト3,4の一端側(図5では
右端側)の、前記フレーム1から外方へ突出したテーパ
ー部分5,6には、これと一体的に回転する圧延ロール
7,8がそれぞれ取付けられている。一対の圧延ロール
7,8の外周面には周溝7a,8aがそれぞれ形成さ
れ、この一対の圧延ロール7,8の接触部の、前記周溝
7a,8aにより囲まれた空間を線材Sがとおる。この
ような、構成において、前記一対の圧延ロール7,8を
回転させつつ、前記線材Sを送ることにより、線材Sを
圧延して引き伸すことができる。
【0004】ここで、前記圧延ロール7,8のシャフト
3,4への取付け構造の一例について説明する。なお、
2つの圧延ロール7,8の取付け構造は同一であるの
で、1つの圧延ロール7を例に挙げて説明する。シャフ
ト3の端面にはその直径方向に延びるキー溝9が形成さ
れ、このキー溝9にはキー10が挿入されている。キー
10の両端部はキー溝9から突出し(下段の圧延ロール
の取付け部参照)、ボルト(不図示)により圧延ロール
7の側面に固定されている。符号11は、中心部に雌ね
じが形成されたフランジ部材を示し、このフランジ部材
11の大径円盤部11aは前記シャフト3の端面にボル
ト(不図示)により固定されている。
【0005】コレット(圧延ロール固定具)12は、ほ
ぼ有底円筒形状を有し、一端にいくほど内径が拡径する
円筒楔状部分であるロール固定部12aと、他端の円盤
部12bとにより概略構成されている。コレット12の
前記ロール固定部12aは、圧延ロール7の内周面とシ
ャフト3の前記テーパー部7の外周面との間に挿入され
ている。また、コレット12の円盤部12bには雌ねじ
部材13が一体的に設けられ、この雌ねじ部材13およ
び前記フランジ部材11の雌ねじには、キー押えボルト
(ねじ部材)14が螺合され、このキー押えボルト14
の先端により、キー10を圧延ロール7の前記側面に押
圧している。符号15は前記キー押えボルト14に螺合
されたストッパナットを示し、このストッパナット15
を締めることにより、前記ロール固定部12aは、圧延
ロール7の内周面とシャフト3の前記テーパー部7との
間に圧入される。上記構成により、圧延ロール7は、シ
ャフト3に強固に固定され、シャフト3とともに回転す
る。
【0006】ところで、圧延ロール7は、長期間の使用
により摩耗するので、定期的に、シャフト3から取外し
た後に、研摩して再使用に供したり、あるいは、新品の
圧延ロールを使用している。そこで、従来、圧延ロール
7をシャフト3から取外すには、次のようにして行って
いる。すなわち、先ず、キー10およびフランジ部材1
1をそれぞれ圧延ロール7およびシャフト3にそれぞれ
固定しているボルト(不図示)を緩めて取外すととも
に、ストッパナット15を緩める。ここで、キー押えボ
ルト(ねじ部材)14を緩めて、コレット11全体をシ
ャフト3側とは反対方向(反矢印A方向)へ移動させて
シャフト3から取外し、圧延ロール7の固定を解除す
る。この後、人手により圧延ロール7を持って反矢印A
方向へ移動させて、シャフト3から取り外し、所定の研
摩機に運んでいた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおり、従
来、圧延ロールをシャフトから取外すには、何等器具を
使用することなく、人手により行っていたので、圧延ロ
ールの重量は一般に30Kg程度もあることから、この
取外し作業は苛酷な作業となる上に、作業効率も低く、
さらには、作業人員が複数人必要となる場合もあって、
人件費が嵩むため、省力化の要望が高かった。
【0008】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、圧延ロールをシャフトから
容易に取外すことができて、作業効率の向上および省力
化を達成できる圧延ロールの取外し用治具を提供するこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、シャフトの端部に挿通された圧延ロールの
内周面と前記シャフトの外周面との間に、前記シャフト
の軸線方向に延びるねじ部材によって、圧延ロール固定
具の円筒楔状部分を圧入することにより、前記圧延ロー
ルを前記シャフトに固定するように構成された圧延ロー
ル固定構造において、前記圧延ロールを前記シャフトか
ら取外すための治具であって、上部および下部に吊り具
およびブラケットをそれぞれ有する治具本体と、前記治
具本体に設けられたブラケットに、ほぼ水平方向に延び
かつ互いに近接する方向および離れる方向に開閉可能に
設けられた、先端に前記圧延ロールの周溝に係合するよ
うな係合部をそれぞれ備え、かつそれぞれの係合部が前
記圧延ロールの周溝に係合している状態で前記圧延ロー
ル固定具の前記ねじ部材が前記ブラケットに干渉しない
長さを有する複数のアーム部材と、前記複数のアーム部
材を開閉させるための開閉機構と、前記開閉機構を駆動
するためのハンドルと、を備えたことを特徴とする圧延
ロールの取外し用治具である。
【0010】また、前記開閉機構は、かさ歯車開閉機構
により構成されているものや、前記治具本体には、前記
アーム部材の延びる方向に移動自在でかつ定位置に保持
可能な可動式バランスウェイトが搭載されているものと
することができる。さらに、前記アーム部材は前記開閉
機構に対して着脱可能に構成されるとともに、前記圧延
ロールとの接触部には、前記圧延ロールに傷が付かない
ような材料が設けられている。
【0011】以下、本発明の作用について説明する。請
求項1に記載の発明では、圧延ロールをシャフトから取
外すには、圧延ロール固定具のねじ部材を緩めて、圧延
ロールのシャフトへの固定を解除し、例えばクレーンに
より吊り具を介して吊下げられた治具本体を、シャフト
側に移動させることにより、開いた状態にある複数のア
ーム部材のそれぞれの係合部を圧延ロールの周溝に対向
させる。ここで、ハンドル操作により開閉機構を駆動し
て前記複数のアーム部材を閉じる。これにより、各アー
ム部材のそれぞれの係合部は、圧延ロールの周溝に入り
込んで係合する。ここで、前記クレーンにより治具本体
を、シャフトとは反対方向へ移動させることにより、前
記複数のアーム部材に把持された圧延ロールはシャフト
から外れ、これを所定の研摩機に搬送する。
【0012】請求項2に記載の発明では、開閉機構を例
えばかさ歯車開閉機構とすることにより、開閉機構の構
造が複雑化しないばかりか、コストも嵩まない。かさ歯
車開閉機構としては、後述する実施形態例のような、ハ
ンドルにより回転される1つの主かさ歯車と、この主か
さ歯車にそれぞれ噛み合う複数の副かさ歯車と、各副か
さ歯車にそれぞれの一端が固定されるとともに、軸線回
りに回転自在で軸方向に移動不能なようにブラケットに
設けられた複数のねじ軸と、各ねじ軸にそれぞれ螺合さ
れるとともに、アーム部材の他端を固定支持する複数の
可動部材とから構成することができる。
【0013】請求項3に記載の発明では、各アーム部材
により圧延ロールを把持していない状態と把持している
状態とで、可動式バランスウェイトの位置を調整するこ
とにより、治具本体を傾かないようにする。請求項4に
記載の発明では、例えばアーム部材の破損時あるいは取
り扱う圧延ロールの種類変更に応じて、アーム部材を、
新品のものや、あるいはその長さや係合部の大きさが異
なるものに変更できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次の、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本発明の圧延ロー
ルの取外し用治具の一実施形態の側面図、図2は図1の
右方向から見た概略図、図3はアーム部材と圧延ロール
との係合状態を示す図、図4の(a)は可動式バランス
ウェイトの正面図、(b)は(a)の側面図である。
【0015】図1および図2に示すように、先ず、概略
について説明すると、符号20は治具本体を示し、この
治具本体20は後述する圧延ロールの取外し用治具の全
体を支持するものであって、上部に吊り具21を備えて
いる。また、治具本体20には、放射状(図2および図
3参照)に設けられた3つのアーム部材23a,23
b,23c(圧延ロール把持部材)をそれぞれ有する第
1、第2および第3のアームユニット24a,24b,
24cが設けられている。各アーム部材23a,23
b,23cの先端には圧延ロール7の周溝7aに係合す
るような係合部(係合爪)25a,25b,25cをそ
れぞれ備えている。そして、各アーム部材23a,23
b,23cは、ハンドル26により駆動されるかさ歯車
開閉機構27により同期して開閉される(図3中、矢印
X,Y,Z方向参照)。また、各アーム部材23a,2
3b,23cの係合部25a,25b,25cを含む先
端部には、圧延ロール7に傷か付かないような軟質な材
料(例えば、布や樹脂フィルム)が被覆されている。な
お、図3中、一点鎖線および実線でそれぞれ示す各アー
ム部材23a,23b,23cは、それぞれ開いた状
態、閉じた状態にある。
【0016】詳述すると、治具本体20の下部には第1
のブラケット28aが垂設されており、この第1のブラ
ケット28aには、ねじ軸29が鉛直方向(矢印X方
向)に延びるように、その両端部が固定部材30,31
をそれぞれ介して固定されている。符号32,33は、
ねじ軸29を固定部材30,31にそれぞれ回転自在に
支持するための軸受けを示している。ねじ軸29はその
軸線回りに回転自在であり、その軸方向に移動不能であ
る。このねじ軸29のほぼ中途部には、第1のアーム部
材23aの他端を着脱可能に固定された可動部材37
が、ナット36を介して螺合されている。これらの構成
により、ねじ軸29がその軸線回りに回転することによ
り、可動部材37および第1のアーム部材23aが上下
方向(矢印X方向および反矢印X方向)に移動する。ね
じ軸29の下端には副かさ歯車35が同軸に固定され、
この副かさ歯車35は、第1のブラケット28aに支持
軸34bを介して回転自在に支持された主かさ歯車34
に噛み合っている。
【0017】第1のブラケット28aの下端部には、ぞ
れぞれ支持部材16a,16b(図2参照)を介して第
2および第3のブラケット28b,28cが設けられ、
これら第2および第3のブラケット28b,28cに
は、上記構成と同様に、ねじ軸(不図示)がそれぞれ設
けられている。これら図示しない2つのねじ軸は、鉛直
線に対して図3中左右それぞれ約60゜角度をなして延
びており、結果的に、3つのねじ軸29は主かさ歯車3
4を中心に、約120゜の角度をなして延びている。図
示しない2つのねじ軸には、ねじ軸29と同様に、可動
部材(不図示)がそれぞれ螺合されているとともに、前
記主かさ歯車34側の一端側には副かさ歯車(不図示)
がそれぞれ固定されている。さらに、2つの図示しない
ねじ軸のそれぞれの可動部材には、第1のアーム部材2
3aと同様な第2および第3のアーム部材23b,23
cの基端部がそれぞれ固定されている。以上のように、
第1、第2および第3のアーム部材23a,23b,2
3cはそれぞれ水平方向に延びており、120゜の間隔
をおいて放射状に設けられている。
【0018】前記各アーム部材23a,23b,23c
は、対応する可動部材37(2つの可動部材は不図示)
に対して、例えばボルト等により容易に着脱できるよう
に取付けられている。これにより、例えばアーム部材2
3a,23b,23cの破損時あるいは取り扱う圧延ロ
ール7の種類変更に応じて、アーム部材23a,23
b,23cを、新品のものや、あるいはその長さや係合
部25a,25b,25cの大きさが異なるものに簡単
に交換できる。
【0019】主かさ歯車34の歯車軸部34aには、円
形ハンドル26のハンドル軸部26bが一体的に連結さ
れており、この円形ハンドル26のハンドル取っ手26
aを持って円形ハンドル26を一方向へ回すことによ
り、各ねじ軸29をそれぞれ一方向へそれぞれ回転さ
せ、3つのアーム部材23a,23b,23cを互いに
接近するように閉じることができる(矢印X,Y,Z方
向参照)。一方、円形ハンドル26を逆方向へ回すこと
により、各ねじ軸29をそれぞれ逆方向へそれぞれ回転
させ、3つのアーム部材23a,23b,23cを互い
に遠ざかるように開くことができる(反矢印X,Y,Z
方向参照)。上記説明から明らかなように、3つのねじ
軸29、主かさ歯車34、3つの副かさ歯車35、およ
び3つの可動部材37等により、かさ歯車開閉機構27
が構成されている。
【0020】なお、各アーム部材23a,23b,23
cの長さは、図1に示すように、それぞれの係合部25
a,25b,25cが圧延ロール7の周溝7aに係合し
ている状態で、前記コレット12のねじ部材(キー押え
ボルト)14がブラケット28aに干渉しない長さにな
っている。
【0021】図1に示すように、治具本体20には、治
具本体20の右端と第1のブラケット28aとの間の位
置には、取っ手22を備えた可動式バランスウェイトW
が搭載されている。可動式バランスウェイトWの支持構
造の一例について詳述すると、図4(a),(b)に示
すように、治具本体20には矢印A方向に延びるレール
部材44a,44bが設けられ、このレール部材44
a,44bに沿って移動できる可動式バランスウェイト
Wが搭載されている。レール部材44a,44b間に
は、凸部43が矢印A方向に複数設けられている。ま
た、この可動バランスウェイトWには、その下面に形成
された穴40にピン部材(ストッパ部材)41が進退自
在に設けられており、このピン部材41は、前記穴40
に設けられたコイルばね42により下方へ付勢されてい
る。可動式バランスウェイトWを矢印A方向および反矢
印A方向に移動させることにより、前記ピン部材41は
突出および引き込みを繰り返し、また、ピン部材41が
治具本体20に設けた凸部43間に挿入されて可動式バ
ランスウェイトWを定位置に保持できるようになってい
る。
【0022】なお、前記レール移動機構に代えて、可動
式バランスウェイトの下部に回転自在なローラーを設
け、このローラーにより可動式バランスウェイトが治具
本体20上を容易に移動する構成としてもよい。
【0023】次に、上記構成の圧延ロール取外し用治具
の使用方法(動作)について説明する。先ず、図5に示
したように、圧延ロール7がシャフト3に固定されてい
る状態において、先ず、キー部材10およびフランジ部
材11をそれぞれ圧延ロール7およびシャフト3にそれ
ぞれ固定しているボルト(不図示)を緩めて取外す。こ
こで、ストッパナット15を緩め、また、キー押えボル
ト14を緩めることにより、コレット(圧延ロール固定
具)12を図5中右方向へ移動させ、圧延ロール7の固
定を解除する。
【0024】図1乃至図3に示すように、例えばクレー
ン(不図示)により吊り具21を介して吊下げられた治
具本体20を、シャフト3側に移動させることにより、
開いた状態にある3つアーム部材23a,23b,23
cのそれぞれの係合部25a,25b,25cを圧延ロ
ール7の周溝7aに対向するように位置決めする。ここ
で、ハンドル26操作によりかさ歯車開閉機構27を駆
動して前記3つのアーム部材23a,23b,23cを
閉じる。これにより、各アーム部材23a,23b,2
3cのそれぞれの係合部25a,25,25cは、圧延
ロール7の周溝7aに入り込んで係合する。ここで、前
記クレーンにより治具本体20を、シャフト3とは反対
方向へ移動させることにより、前記3つのアーム部材2
3a,23b,23cに保持された圧延ロール7および
コレット12はシャフト3から外れ、さらに、前記クレ
ーンを操作してこれらを所定の研摩機に搬送する。
【0025】さらに、本実施形態では、各アーム部材2
3a,23b,23cにより圧延ロール7を把持してい
ない状態と把持している状態とで、可動式バランスウェ
イトWの位置を調整することにより、治具本体20の傾
きを防止できる。すなわち、圧延ロール7を把持してい
ない状態では、各アーム部材23a,23b,23cに
は圧延ロール7の重量は未だかからないので、取っ手2
2を持って可動式バランスウェイトWを吊り具21側に
移動させておく(図1中、一点鎖線で示すウェイトW参
照)。そして、3つのアーム部材23a,23b,23
cが圧延ロール7の周溝7aに係合したら、可動式バラ
ンスウェイトWを取っ手22側に移動させることにより
(図1中、実線で示すウェイトW参照)、各アーム部材
23a,23b,23cにかかる圧延ロール7の重量と
釣り合わせてバランスを取る。これにより、治具本体2
0が傾くことがない。なお、上記実施形態においては、
アーム部材が3つ備えられているものを示したが、これ
に限らず、2つあるいは4つ以上設けてもよい。2つ設
ける場合は、図3中において、上方のアーム部材を削除
した形態とする。
【0026】上記のとおりに構成された本実施形態にお
いては、圧延ロールを取外す際の作業が容易になって、
苛酷な作業にならず、作業効率が向上する。また、取外
し作業に要する人員が一人で済み、これにより、人件費
が低減し、省力化が達成される。また、開閉機構とし
て、構成の簡単なかさ歯車開閉機構を採用することによ
り、複数のアーム部材を同期して確実に移動させること
ができるとともに、コストが嵩まない。さらに、複数の
アーム部材による圧延ロールの把持時に、可動式バラン
スウェイトを移動させることにより、吊下げられた治具
本体の傾きを防止でき、作業効率のさらなる向上を図れ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の発明は、圧延ロールを取外す際の作業が
容易になって、苛酷な作業にならず、作業効率が向上す
る。また、取外し作業に要する人員が一人で済み、人件
費が低減し、省力化が達成される。請求項2に記載の発
明は、上記効果の他、開閉機構に構成の簡単なかさ歯車
開閉機構を採用することにより、複数のアーム部材を同
期して確実に移動させることができるとともに、コスト
が嵩まない。請求項3に記載の発明は、上記効果の他、
複数のアーム部材による圧延ロールの把持時および非把
持時とにおいて、可動式バランスウェイトの位置を変更
することにより、吊下げられた治具本体の傾きを防止で
き、作業効率のさらなる向上を図ることができる。請求
項4に記載の発明は、例えば異なるアーム部材を使用し
たい場合には、装置本体側はそのまま使用して、アーム
部材のみを交換できて、装置コストが嵩まない。また、
圧延ロールにアーム部材の接触による傷が発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の圧延ロールの取り外し用治具の一実
施形態の側面図である。
【図2】 図1の右方向から見た概略図である。
【図3】 圧延ロールとアーム部材との位置関係を示す
図である。
【図4】 (a)は可動式バランスウェイトの正面図、
(b)は(a)の側面図である。
【図5】 圧延機の要部を示す図である。
【符号の説明】
S 線材 W 可動式バランスウェイト 1,2 圧延機のフレーム 3,4 シャフト(圧延ロール支持
軸) 5,6 テーパー部分 7,8 圧延ロール 7a,8a 周溝 9 キー溝 10 キー 11 フランジ部材 11a 大径円盤部 12 コレット(圧延ロール固定
具) 12a 圧延ロール固定部(円筒楔状
部分) 13 雌ねじ部材 14 キー押えボルト 15 ストッパナット 16a,16b 支持部材 20 治具本体 21 吊り具 22 取っ手 23a,23b,23c 第1、第2および第3のアー
ム部材 24a,24b,24c 第1、第2および第3のアー
ムユニット 25a,25b,25c 係合部(爪部) 26 円形ハンドル 26a ハンドル取っ手 26b ハンドル軸部 27 開閉機構(かさ歯車開閉機
構) 28a,28b,28c 第1、第2および第3のブラ
ケット 29 ねじ軸 30,31 固定部材 32,33 軸受け 34 主かさ歯車 34a 歯車軸部 34b 支持軸 35 副かさ歯車 36 ナット 37 可動部材 40 穴 41 ピン部材(ストッパ部材) 42 コイルばね 43 凸部 44a,44b レール部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトの端部に挿通された圧延ロール
    の内周面と前記シャフトの外周面との間に、前記シャフ
    トの軸線方向に延びるねじ部材によって、圧延ロール固
    定具の円筒楔状部分を圧入することにより、前記圧延ロ
    ールを前記シャフトに固定するように構成された圧延ロ
    ール固定構造において、前記圧延ロールを前記シャフト
    から取外すための治具であって、 上部および下部に吊り具およびブラケットをそれぞれ有
    する治具本体と、 前記治具本体の前記ブラケットに、ほぼ水平方向に延び
    かつ互いに近接する方向および離れる方向に開閉可能に
    設けられた、先端に前記圧延ロールの周溝に係合するよ
    うな係合部をそれぞれ備え、かつそれぞれの係合部が前
    記圧延ロールの周溝に係合している状態で前記圧延ロー
    ル固定具の前記ねじ部材が前記ブラケットに干渉しない
    長さを有する複数のアーム部材と、 前記複数のアーム部材を開閉させるための開閉機構と、 前記開閉機構を駆動するためのハンドルと、を備えたこ
    とを特徴とする、圧延ロールの取外し用治具。
  2. 【請求項2】 前記開閉機構は、かさ歯車開閉機構によ
    り構成されている請求項1に記載の圧延ロールの取外し
    用治具。
  3. 【請求項3】 前記治具本体には、前記アーム部材の延
    びる方向に移動自在でかつ定位置に保持可能な可動式バ
    ランスウェイトが搭載されている請求項1または請求項
    2に記載の圧延ロールの取外し用治具。
  4. 【請求項4】 前記アーム部材は前記開閉機構に対して
    着脱可能に構成されるとともに、前記圧延ロールとの接
    触部には、前記圧延ロールに傷が付かないような材料が
    設けられている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の圧延ロールの取外し用治具。
JP27106596A 1996-10-14 1996-10-14 圧延ロールの取外し用治具 Withdrawn JPH10118704A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009544474A (ja) * 2006-07-26 2009-12-17 テキント コンパニア テクニカ インテルナツィオナレ ソシエタ ペル アチオニ 圧延シリンダの移動システム用フッキング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009544474A (ja) * 2006-07-26 2009-12-17 テキント コンパニア テクニカ インテルナツィオナレ ソシエタ ペル アチオニ 圧延シリンダの移動システム用フッキング装置

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