JPH10116976A - 固体撮像素子及びその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子及びその製造方法

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JPH10116976A
JPH10116976A JP8289355A JP28935596A JPH10116976A JP H10116976 A JPH10116976 A JP H10116976A JP 8289355 A JP8289355 A JP 8289355A JP 28935596 A JP28935596 A JP 28935596A JP H10116976 A JPH10116976 A JP H10116976A
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JP
Japan
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small
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solid
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JP8289355A
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English (en)
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Akio Izumi
明男 泉
Atsushi Asai
淳 浅井
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大光量時でも画質の乱れが少なく、S/Nが
高くて画質も優れている固体撮像素子を提供する。 【解決手段】 垂直方向の電荷転送部の拡散層15と水
平方向の電荷転送部の拡散層との少なくとも一方を形成
している不純物がSbである。Sbの拡散係数が小さい
ので、拡散層15に接している読み出しゲート部及び画
素分離領域の拡散層13、17のp型不純物とSbとの
補償が少なくて、Sbのドーズ量の低減が抑制されてい
る。このため、Sbのドーズ量が少なくても、拡散層1
5の幅が実効的に広く、また、Sbのドーズ量が少なく
てもよいので、拡散層15における微小結晶欠陥数が少
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、電荷転送部の
拡散層を有する固体撮像素子及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】Si基板に形成されている例えばCCD
固体撮像素子では、垂直方向及び水平方向へ電荷を転送
するための電荷転送部のn型拡散層は、40〜80ke
V程度の加速エネルギー及び2〜4×1012cm-2程度
のドーズ量でSi基板にイオン注入されたPか、70〜
200keV程度の加速エネルギー及び2〜4×1012
cm-2程度のドーズ量でSi基板にイオン注入されたA
sで形成されており、画素分離領域の拡散層や読み出し
ゲート部の拡散層はBで形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CCD固体
撮像素子の微細化に伴って、例えば垂直方向の電荷転送
部における拡散層の水平方向幅は1.0μm程度にまで
縮小されてきている。ところが、電荷転送部のn型拡散
層を形成しているn型不純物としてのPやAsの拡散係
数はあまり小さくなく、特にPの拡散係数は大きい。こ
のため、これらのPやAsが、画素分離領域の拡散層や
読み出しゲート部の拡散層におけるp型不純物としての
Bに補償される割合が高かった。
【0004】電荷転送部のn型拡散層を形成しているn
型不純物が補償されると、このn型拡散層の幅が実効的
に狭くなり、電荷転送部が取り扱える電荷量が減少し
て、電荷転送速度が低下する。これに対して、電荷転送
部のn型拡散層を形成する際のn型不純物のドーズ量を
多くすれば、p型不純物による補償を少なくすることが
できる。
【0005】しかし、n型不純物のドーズ量を多くすれ
ば、n型拡散層における微小結晶欠陥数が多くなって、
発生再結合中心が多くなる。この結果、発生再結合中心
から電荷が放出されることによる暗電流が増加し、S/
Nが低下して、画質が劣化する。従って、従来のCCD
固体撮像素子では、高速の電荷転送と優れた画質との両
方を同時に達成することが困難であった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の発明による固体撮
像素子は、垂直方向へ電荷を転送するための第1の拡散
層と水平方向へ電荷を転送するための第2の拡散層との
少なくとも一方を形成している不純物がSbであること
を特徴としている。
【0007】本願の発明による固体撮像素子の製造方法
は、垂直方向へ電荷を転送するための第1の拡散層と水
平方向へ電荷を転送するための第2の拡散層との少なく
とも一方を、半導体基板にSbをイオン注入することに
よって形成することを特徴としている。
【0008】本願の発明では、電荷転送部の拡散層を形
成している不純物がSbであり、Sbの拡散係数が小さ
いので、電荷転送部の拡散層に接している画素分離領域
の拡散層や読み出しゲート部の拡散層のp型不純物とS
bとの補償が少なくて、Sbのドーズ量の低減が抑制さ
れている。このため、Sbのドーズ量が少なくても、電
荷転送部の拡散層の幅が実効的に広く、また、Sbのド
ーズ量が少なくてもよいので、電荷転送部の拡散層にお
ける微小結晶欠陥数が少ない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、CCD固体撮像素子及びそ
の製造方法に適用した本願の発明の一実施形態を、図1
〜4を参照しながら説明する。本実施形態を製造するた
めには、図1(a)に示す様に、n型のSi基板11の
全面にp型不純物をイオン注入させたり熱拡散させたり
して、縦型オーバフロードレイン構造におけるオーバフ
ローバリアとしてのpウェル12と読み出しゲート部の
拡散層13とを形成する。
【0010】そして、チャネリング防止用のSiO2
14をSi基板11の表面に形成した後、100〜30
0keV程度の加速エネルギー及び1〜3×1012cm
-2程度のドーズ量でSbをSi基板11に選択的にイオ
ン注入して電荷転送部の拡散層15を形成し、Si基板
11にp型不純物を選択的にイオン注入して拡散層15
下のpウェル16と画素分離領域の拡散層17とを形成
する。
【0011】なお、図示されている拡散層15は垂直方
向へ電荷を転送するためのものであるが、水平方向へ電
荷を転送するための拡散層も拡散層15と同時に形成す
る。その後、図1(b)に示す様に、チャネリング防止
用のSiO2 膜14を除去した後、熱酸化を行ってゲー
ト絶縁膜としてのSiO2 膜18をSi基板11の表面
に再び形成する。
【0012】次に、図1(c)に示す様に、電荷転送部
の電極を多結晶Si膜21で形成し、この多結晶Si膜
21の表面を酸化してSiO2 膜22を形成する。そし
て、SiO2 膜22及び多結晶Si膜21等をマスクに
してSi基板11にn型不純物をイオン注入してセンサ
部としての拡散層23を形成し、同様にp型不純物をイ
オン注入して正孔蓄積部としての拡散層24を形成す
る。
【0013】その後、パッシベーション膜25を全面に
形成し、パッシベーション膜25上に遮光膜26を形成
し、遮光膜26のうちで拡散層23、24上の部分に開
口27を形成する。そして、更に、従来公知の工程を実
行して、このCCD固体撮像素子を完成させる。
【0014】ところで、既述の様に、従来のCCD固体
撮像素子における電荷転送部のn型拡散層は、40〜8
0keV程度の加速エネルギー及び2〜4×1012cm
-2程度のドーズ量でSi基板にイオン注入されたPか、
70〜200keV程度の加速エネルギー及び2〜4×
1012cm-2程度のドーズ量でSi基板にイオン注入さ
れたAsで形成されていた。
【0015】これは、従来のイオン注入装置では大きな
加速エネルギーを得ることができず、Asよりも質量数
の大きい元素をSi基板中の深い位置へ高い精度でイオ
ン注入することが困難なためであった。しかし、本実施
形態では1MeV程度の加速エネルギーを得ることがで
きイオン注入装置を用いているので、SbでもSi基板
11中の深い位置へ高い精度でイオン注入することがで
きる。
【0016】そして、Sbの拡散係数が小さいので、本
実施形態のCCD固体撮像素子では、電荷転送部の拡散
層15に接している画素分離領域の拡散層17や読み出
しゲート部の拡散層13のp型不純物と拡散層15のS
bとの補償が少なくて、Sbのドーズ量の低減が抑制さ
れている。このことは、本実施形態の様に、チャネリン
グ防止用のSiO2 膜14を除去した後、ゲート絶縁膜
としてのSiO2 膜18を熱酸化で再び形成して、熱処
理が多い場合に特に有効である。
【0017】図2〜4は、Sbで拡散層15を形成した
本実施形態とこのSbと同じドーズ量のPで拡散層15
を形成した場合の従来例との比較を示している。即ち、
図2はSi基板11のうちで垂直方向の電荷転送部にお
ける深さ方向の不純物濃度を示しているが、図2(b)
の従来例に比べて、図2(a)の本実施形態では、拡散
層15の深さ方向への拡散が少ない。
【0018】また、図3、4中の実線はSi基板11の
表面近傍における水平方向の不純物濃度とポテンシャル
とを示しているが、図3(b)、図4(b)の従来例に
比べて、図3(a)、図4(a)の本実施形態では、拡
散層15の水平方向への拡散が少なく、拡散層15の不
純物濃度及びポテンシャルが高い。
【0019】図4(b)中の点線は図4(a)中の実線
と同じポテンシャルを示しているが、このポテンシャル
を得るためには、図3(b)中に点線で示されている様
に、ドーズ量を多くする必要がある。しかし、この様に
ドーズ量を多くすると、図3(b)から明らかな様に、
拡散層15中のPと拡散層17中のp型不純物とが補償
されて、拡散層17から成る画素分離領域の分離能力が
低下するのみならず、拡散層15における微小結晶欠陥
数も多くなる。
【0020】なお、以上の実施形態では垂直方向の電荷
転送部の拡散層15と水平方向の電荷転送部の拡散層と
の両方がSbで形成されているが、これらの一方のみが
Sbで形成されていてもよい。また、以上の実施形態は
CCD固体撮像素子及びその製造方法に本願の発明を適
用したものであるが、CCD固体撮像素子以外の例えば
MOS型固体撮像素子及びその製造方法にも本願の発明
を適用することができる。
【0021】
【発明の効果】本願の発明では、電荷転送部の拡散層の
幅が実効的に広いので、電荷転送速度が速い。また、電
荷転送部の拡散層における微小結晶欠陥数が少ないので
発生再結合中心が少なく、この発生再結合中心から電荷
が放出されることによる暗電流が抑制されており、S/
Nが高くて画質が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の一実施形態の製造方法を工程順に
示す側断面図である。
【図2】半導体基板のうちで垂直方向の電荷転送部にお
ける深さ方向の不純物濃度を示すグラフであり、(a)
(b)は夫々一実施形態及び一従来例を示している。
【図3】半導体基板の表面近傍における水平方向の不純
物濃度を示すグラフであり、(a)(b)は夫々一実施
形態及び一従来例を示している。
【図4】半導体基板の表面近傍における水平方向のポテ
ンシャルを示すグラフであり、(a)(b)は夫々一実
施形態及び一従来例を示している。
【符号の説明】
11 Si基板(半導体基板) 15 拡散層(第
1の拡散層)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】Si基板に形成されている例えばCCD
固体撮像素子では、垂直方向及び水平方向へ電荷を転送
するための電荷転送部のn型拡散層は、40〜80ke
V程度の加速エネルギー及び2〜×1012cm-2程度
のドーズ量でSi基板にイオン注入されたPか、70〜
200keV程度の加速エネルギー及び2〜×1012
cm-2程度のドーズ量でSi基板にイオン注入されたA
sで形成されており、画素分離領域の拡散層や読み出し
ゲート部の拡散層はBで形成されている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】そして、チャネリング防止やSi基板11
の表面の保護等のためのSiO2 膜14をSi基板11
の表面に形成した後、100〜300keV程度の加速
エネルギー及び1〜×1012cm-2程度のドーズ量で
SbをSi基板11に選択的にイオン注入して電荷転送
部の拡散層15を形成し、Si基板11にp型不純物を
選択的にイオン注入して拡散層15下のpウェル16と
画素分離領域の拡散層17とを形成する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】なお、図示されている拡散層15は垂直方
向へ電荷を転送するためのものであるが、水平方向へ電
荷を転送するための拡散層も拡散層15と同時に形成す
る。その後、図1(b)に示す様に、チャネリング防止
やSi基板11の表面の保護等のためのSiO2 膜14
を除去した後、熱酸化を行ってゲート絶縁膜としてのS
iO2 膜18をSi基板11の表面に再び形成する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】次に、図1(c)に示す様に、電荷転送部
の電極を多結晶Si膜21で形成し、この多結晶Si膜
21の表面酸化や堆積によってSiO2 膜22を形成
する。そして、SiO2 膜22及び多結晶Si膜21等
をマスクにしてSi基板11にn型不純物をイオン注入
してセンサ部としての拡散層23を形成し、同様にp型
不純物をイオン注入して正孔蓄積部としての拡散層24
を形成する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】ところで、既述の様に、従来のCCD固体
撮像素子における電荷転送部のn型拡散層は、40〜8
0keV程度の加速エネルギー及び2〜×1012cm
-2程度のドーズ量でSi基板にイオン注入されたPか、
70〜200keV程度の加速エネルギー及び2〜×
1012cm-2程度のドーズ量でSi基板にイオン注入さ
れたAsで形成されていた。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】これは、従来のイオン注入装置では大きな
加速エネルギーを得ることができず、Asよりも質量数
の大きい元素をSi基板中の深い位置へ高い精度でイオ
ン注入することが困難なためであった。しかし、本実施
形態では1MeV程度の加速エネルギーを得ることがで
イオン注入装置を用いているので、SbでもSi基
板11中の深い位置へ高い精度でイオン注入することが
できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】そして、Sbの拡散係数が小さいので、本
実施形態のCCD固体撮像素子では、電荷転送部の拡散
層15に接している画素分離領域の拡散層17や読み出
しゲート部の拡散層13のp型不純物と拡散層15のS
bとの補償が少なくて、Sbのドーズ量の低減が抑制さ
れている。このことは、本実施形態の様に、チャネリン
グ防止やSi基板11の表面の保護等のためのSiO2
膜14を除去した後、ゲート絶縁膜としてのSiO2
18を熱酸化で再び形成して、熱処理が多い場合に特に
有効である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】
【発明の効果】本願の発明では、電荷転送部の拡散層の
幅が実効的に広いので、取扱い可能な電荷量が多くて、
大光量時でも画質の乱れが少ない。また、電荷転送部の
拡散層における微小結晶欠陥数が少ないので発生再結合
中心が少なく、この発生再結合中心から電荷が放出され
ることによる暗電流が抑制されており、S/Nが高くて
画質が優れている。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直方向へ電荷を転送するための第1の
    拡散層と水平方向へ電荷を転送するための第2の拡散層
    との少なくとも一方を形成している不純物がSbである
    ことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 垂直方向へ電荷を転送するための第1の
    拡散層と水平方向へ電荷を転送するための第2の拡散層
    との少なくとも一方を、半導体基板にSbをイオン注入
    することによって形成することを特徴とする固体撮像素
    子の製造方法。
JP8289355A 1996-10-11 1996-10-11 固体撮像素子及びその製造方法 Pending JPH10116976A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005268295A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Canon Inc 固体撮像素子

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005268295A (ja) * 2004-03-16 2005-09-29 Canon Inc 固体撮像素子
JP4700919B2 (ja) * 2004-03-16 2011-06-15 キヤノン株式会社 固体撮像素子

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