JPH10116828A - ガラス被覆半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

ガラス被覆半導体装置及びその製造方法

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JPH10116828A
JPH10116828A JP27094196A JP27094196A JPH10116828A JP H10116828 A JPH10116828 A JP H10116828A JP 27094196 A JP27094196 A JP 27094196A JP 27094196 A JP27094196 A JP 27094196A JP H10116828 A JPH10116828 A JP H10116828A
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征男 鶴岡
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均 松崎
Minoru Sugano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスで被覆されたメサ型半導体装置におい
て、無電解ニッケルめっきによる電極を、ウェハー内に
均一に、緻密に、密着性良く形成する。 【解決手段】 n型半導体領域1を持つ半導体基板の一
方の主表面に高不純物濃度のp+ 型半導体領域2が形成
され、他方の主表面に高不純物濃度のn+ 型半導体領域
3が形成され、一方の主表面から所定の領域にpn接合
8が露出するようメサ溝が設けられ、このメサ部にガラ
ス被膜5、ガラス成分の金属を含まないガラス還元膜5
1が順次形成されて構成される。p+ 型半導体領域2に
はアノード電極20が、n+ 型半導体領域3にはカソー
ド電極30がそれぞれオーミック接触して設けられる。
電極の形成のために無電解ニッケルめっきを行った場
合、半導体領域2及び半導体領域3のそれぞれの表面に
は均一に密着性よく無電解ニッケルめっきを行うことが
でき、ガラス被膜5上には、ガラス還元膜51が存在す
るためニッケルめっきが行われない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス被覆半導体
装置及びその製造方法に係り、特に、均一で良質な電極
が形成され、pn接合が金属酸化物を含有するガラスに
より被覆されたガラス被覆半導体装置及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】メサ型半導体装置(少なくとも1個のp
n接合の部分に主表面からエッチングによって溝が形成
され、溝の側壁にpn接合が露出している半導体装置)
に良質の電極をめっきによって形成するための技術が従
来から種々提案されている。
【0003】この種の従来技術として、メサ型の半導体
装置の無電解めっきに関する技術が、例えば、特開昭5
6−58232号公報に記載されて知られている。この
従来技術は、メサ溝の内壁をガラスで被覆した半導体装
置の電極形成方法において、一方の主表面に設けられる
メサ溝にレジストを塗布し、一方の主表面に部分的に無
電解めっきにより第1電極を形成し、他方の主表面に全
面に第2電極を無電解めっきにより形成した後、一方の
主表面に形成したメサ溝にガラスを被覆するというもの
であり、これにより、表面保護膜形成後のウェハーの反
りを低減することができるようにしたものである。
【0004】また、シリコン基板面に無電解ニッケルめ
っきを施す他の従来技術として、例えば、特開平1−1
85920号公報に記載された技術が知られている。こ
の従来技術は、まず、アルカリ性ニッケル・リンめっき
浴を使用して第1めっき膜を形成した後異なる膜質の第
2めっき膜を形成し、その後に接合形成のためのエッチ
ングを行うというものであり、これにより、半導体素子
の応力による劣化の問題を解消することができるように
したものである。
【0005】さらに、メサ型の半導体装置のメサ上部に
金属めっきを施す他の従来技術として、例えば、特開平
1−232719号公報に記載された技術が知られてい
る。この従来技術は、メサ部の上部にホトレジストを形
成しホトレジストの中央部を開口し、この開口部に金属
めっきを施した後、ホトレジストを除去し追加の金属め
っきを施すというものであり、これにより、金属電極周
辺部のダレの発生等の問題を解消することができるよう
にしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した特開
昭56−58232号公報に記載された従来技術は、第
1電極及び第2電極を無電解めっきで形成した後、表面
保護膜であるガラスを被覆しているので、ウェハーの反
りを低減することができるが、ガラス焼成の温度や雰囲
気に限界があり、高耐圧で低リーク電流の半導体装置を
得ることが困難であるという問題点を有している。
【0007】また、前述の特開平1−185920号公
報に記載された従来技術は、第1めっき膜及び第2めっ
き膜を形成した後に接合形成のためのエッチングを行っ
ているため、前記特開昭56−58232号公報に記載
された技術と同様に、高耐圧で低リーク電流の半導体装
置を得ることが困難であるいう問題点を有している。
【0008】さらに、前述した特開平1−232719
号公報に記載された従来技術は、メサ部の上部及びメサ
部の側壁部にホトレジストを形成加工する工程を含むた
め、ホトレジストを均一に塗布することが困難であり、
メサ部の上部の中央部のみに金属電極を均一にめっきす
ることが困難であるという問題点を有している。
【0009】本発明の目的は、前述した各従来技術の問
題点を解決し、メサ部が金属酸化物を含有するガラスに
より被覆されたメサ型半導体装置の電極を、均一で高品
質な無電解ニッケルめっきにより形成したガラス被覆半
導体装置及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、一対の主表面を有する半導体基板の一方の主表面か
ら基板と反対導電型の不純物を拡散してpn接合が形成
され、この一方の主表面から所定の領域にpn接合が露
出するようメサ型に溝が設けられ、このメサ部に金属酸
化物を含むガラス(酸化鉛、二酸化珪素、アルミナから
なる鉛系ガラス、あるいは、酸化亜鉛、二酸化珪素、酸
化ホウ素からなる亜鉛系ガラス)被膜が形成されるガラ
ス被覆半導体装置において、前記ガラス被膜の表面に、
ガラス被膜内の金属酸化物を還元し金属酸化物の金属を
ガラス外に排出したガラス還元膜を1ナノメートル〜3
マイクロメートルの厚さで設けたことにより達成され
る。
【0011】また、前記目的は、一対の主表面を有する
半導体基板の一方の主表面から基板と反対導電型の不純
物を拡散してpn接合が形成され、この一方の主表面か
ら所定の領域にpn接合が露出するようメサ型に溝が設
けられ、このメサ部に金属酸化物を含むガラス被膜が形
成されるガラス被覆半導体装置の製造方法において、前
記ガラス被膜を形成した後に、ガラス被膜を水素または
水素を含むガス中でアニールしてガラス被膜内の金属酸
化物を還元し金属酸化物の金属をガラス外に排出したガ
ラス還元膜を形成する工程と、フッ化水素酸と硝酸との
混合液に半導体基板を浸漬して前記ガラス被膜で被覆さ
れていない半導体表面を清浄化する工程と、希釈フッ化
水素酸と塩化パラジウムとの水溶液に半導体基板を浸漬
して前記ガラス被膜で被覆されていない半導体表面を触
媒化する工程と、半導体基板全体をめっき液中に浸漬し
て無電解ニッケルめっきを施す工程とを含むことにより
達成される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるガラス被覆半
導体装置及びその製造方法の実施形態を図面により詳細
に説明する。
【0013】図1は本発明の第1の実施形態によるガラ
ス被覆半導体装置の構造を説明する断面図、図2は図1
に示すガラス被覆半導体装置の一方の主表面から見た平
面図である。図1、図2において、1はn型半導体領
域、2はp+ 型半導体領域、3はn+ 型半導体領域、5
はガラス被膜、8はpn接合、20はアノード電極、3
0はカソード電極、51はガラス還元膜である。
【0014】本発明の第1の実施形態によるガラス被覆
半導体装置は、図1、図2に示すように、n型半導体基
板の一方の主表面に高不純物濃度のp+ 型半導体領域2
が形成され、他方の主表面に高不純物濃度のn+ 型半導
体領域3が形成され、一方の主表面から所定の領域にp
n接合8が露出するようメサ溝が設けられ、このメサ部
にガラス被膜5、ガラス成分の金属を含まないガラス還
元膜51が順次形成され、n型半導体基板がn型半導体
領域1を形成して構成されている。また、図示半導体装
置は、アノード層となるp+ 型半導体領域2にはアノー
ド電極20が、カソード層となるn+ 型半導体領域3に
はカソード電極30がそれぞれオーミック接触して設け
られている。
【0015】そして、本発明の第1の実施形態によるガ
ラス被覆半導体装置は、図2に一方の主表面から見た平
面図に示すように、アノード電極20の周辺にガラス成
分の金属を含まない絶縁膜としてのガラス還元膜51が
配置される構造を持ち、さらに、第1半導体領域として
のn型半導体領域1と第2半導体領域としてのp+ 型半
導体領域2とにより形成されるpn接合8が、アノード
電極20の周囲に形成されている。なお、図2におい
て、A−A’部で示した箇所の断面の概略図が図1に相
当する。
【0016】図1、図2に示した本発明の第1の実施形
態によるガラス被覆半導体装置は、無電解ニッケルめっ
きを行った場合に、第2半導体領域2及び第3半導体領
域としてのn+ 型半導体領域3のそれぞれの表面には均
一に密着性良く無電解ニッケルめっきを行うことがで
き、ガラス被膜5上にはニッケルめっきがされないとい
う効果を得ることができる。
【0017】すなわち、図1、図2に示す半導体装置
は、アノード電極20及びカソード電極30が、ガラス
被膜5を形成した後にガラス成分の金属を含まないガラ
ス還元膜51を形成し、その後に無電解ニッケルめっき
を行うことにより形成される。これにより、第2半導体
領域2及び第3半導体領域3のそれぞれの表面には、均
一に密着性が良く無電解ニッケルめっきが施されて電極
20、30を形成することができる。しかし、この場
合、ガラス被膜5の上に形成されているガラス還元膜5
1上にはニッケルめっきが形成されることがない。この
理由は、ガラス成分の金属酸化物はめっきに対して触媒
作用を持つが、本発明の第1の実施形態の場合のように
ガラス被膜5上にガラス成分の金属を含まないガラス還
元膜51を設けておくと、このガラス還元膜51内には
めっきに対して触媒作用を持つ金属酸化物が含まれない
ためである。
【0018】図3は前述した本発明の第1の実施形態に
よるガラス被覆半導体装置の製造方法を説明する主な工
程毎の断面図であり、以下、図3を参照して、ガラス被
覆半導体装置の製造方法を説明する。
【0019】(1)n型半導体領域1となるシリコン基
板として、CZ(111)の比抵抗35Ωcm〜45Ω
cmを持つn型シリコン基板を用意し、一方の主表面に
表面不純物濃度が1×1019/cm2 以上となるように、
B(ボロン)を40±5μmの深さにイオン打ち込み
法、あるいは、ボロンナイトライドを拡散源とした熱拡
散法によりp+ 型半導体領域2を形成し、次に、他方の
主表面に表面不純物濃度が1×1020/cm2 以上となる
ように、P(リン)を45±10μmの深さにイオン打
ち込み法、あるいは、次亜塩素酸リンを拡散源とした熱
拡散法によりn+ 型半導体領域3を形成した後、ドライ
酸化あるいはウェット酸化により約2μm〜3μmのシ
リコン酸化膜6a、6bを形成する〔図3(a)〕。
【0020】(2)次に、通常のホトリソグラフィによ
り一方の主表面のシリコン酸化膜6aの一部を除去した
後、残っているシリコン酸化膜6aをエッチングのマス
クとして使用し、U01エッチャントにより約60μm
の深さにエッチングを行うことにより、p+ 型半導体領
域2とn型半導体領域1とによるpn接合が露出するよ
うメサ溝9を形成する〔図3(b)〕。
【0021】(3)図3(b)の工程でエッチングのマ
スクとして使用したシリコン酸化膜6a、6bをHFを
含む酸で除去し、スクリーン印刷法によりペースト状の
鉛系ガラス(主成分:PbO、SiO2、Al23)、あ
るいは亜鉛系ガラス(主成分:ZnO、SiO2、B2
3)を55±10μm塗布し、ガラス焼成処理として酸素
雰囲気中で700℃〜850℃、40分の熱処理を行
い、ガラス被膜5を形成する〔図3(c)〕。
【0022】(4)その後、ガラス被膜5中の金属を含
まないガラス還元膜51を約1ナノメートル〜3マイク
ロメートルの厚さに形成する。このガラス還元膜51
は、ガラス被膜5を形成した後に、620±50℃の水
素あるいは水素を含むガス中でアニールすることにより
ガラス成分の金属酸化物を還元し金属酸化物の金属をガ
ラス外に排出して形成することができる。このガラス成
分の金属酸化物としては、鉛系ガラスの場合PbO、亜
鉛系ガラスの場合ZnOであり、金属としては、金属鉛
あるいは金属亜鉛である〔図3(d)〕。
【0023】(5)その後、フッ化水素酸と硝酸との混
合液に半導体基板を浸漬して半導体表面を清浄化し、さ
らに、希釈フッ化水素酸と塩化パラジウムとの水溶液に
半導体基板を浸漬してニッケルめっきに対する触媒化処
理を行い、次亜燐酸ソーダを還元剤とする塩化ニッケル
を含む溶液中で無電解ニッケルめっきを実施する。これ
により、p+ 型半導体領域2及びn+ 型半導体領域3の
表面にニッケルめっきによるアノード電極20及びカソ
ード電極30が形成される。次に、焼成されたガラス被
膜5の中心部を切断線10に沿ってダイシングすること
により、半導体ペレットが完成し、図1に示したガラス
被覆半導体装置が得られる〔図3(e)〕。
【0024】本発明の実施形態による半導体装置の製造
方法は、金属酸化物あるいは金属を含まないガラス還元
膜51を存在させることにより、ガラス被膜5の表面に
はニッケルめっきが行われず、p+ 型半導体領域2及び
n+ 型半導体領域3のそれぞれの表面には、均一に密着
性が良く無電解ニッケルめっきが施されるという極めて
優れた選択性無電解めっきを行うことができる。
【0025】図4は本発明の第2の実施形態によるガラ
ス被覆半導体装置の構造を説明する断面図である。図4
において、7は絶縁膜であり、他の符号は図1の場合と
同一である。
【0026】図4に示す本発明の第2の実施形態による
ガラス被覆半導体装置は、図1、図2により説明した本
発明の第1の実施形態によるガラス被覆半導体装置にお
けるガラス被膜5とp+ 型半導体領域2及びn型半導体
領域1の表面との間にシリコン酸化膜等による絶縁膜7
を介在させて形成されている。このような本発明の第2
の実施形態は、シリコン酸化膜等による絶縁膜7を付加
したことにより、半導体表面の界面準位を低減すること
が可能となり、半導体表面を流れる表面発生電流の低減
を図ることができる。
【0027】図5は本発明の第3の実施形態によるガラ
ス被覆半導体装置の構造を説明する断面図である。図5
において、4はn+ 型半導体領域であり、他の符号は図
1の場合と同一である。
【0028】図5に示す本発明の第3の実施形態による
ガラス被覆半導体装置は、図1、図2により説明した本
発明の第1の実施形態によるガラス被覆半導体装置のチ
ップ周辺に、p+ 型半導体領域2を取り囲むようにn型
半導体領域1に隣接して高不純物濃度のn+ 型半導体領
域4を形成して構成されている。このような、本発明の
第3の実施形態によるガラス被覆半導体装置は、主pn
接合から延びる空乏層がチップ端部にまで延びることを
防止してリーク電流の増大を防止することができるだけ
でなく、ダイシング時にガラスを切らなくてすむので、
ガラスにクラックが発生することによる耐圧不良を低減
することができる。
【0029】図6は本発明の第4の実施形態によるガラ
ス被覆半導体装置の構造を説明する断面図であり、図の
符号は図4、図5の場合と同一である。
【0030】図6に示す本発明の第3の実施形態による
ガラス被覆半導体装置は、図1、図2により説明した本
発明の第1の実施形態によるガラス被覆半導体装置に、
図5により説明した高不純物濃度のn+ 型半導体領域4
及び図4により説明したシリコン酸化膜7を併合して設
けて構成されている。このような本発明の第4の実施形
態は、主pn接合から延びる空乏層がチップ端部にまで
延びることによるリーク電流増大を防止することがで
き、ダイシング時にガラスを切らなくてすむので、ガラ
スのクラックの発生による耐圧不良を低減できる効果を
有すると共に、さらに、半導体表面の界面準位を低減す
ることが可能となり、半導体表面を流れる表面発生電流
の低減を図ることができる。
【0031】前述した本発明の各実施形態によるガラス
被覆半導体装置は、ガラス被膜として、PbO−SiO
2−Al23 からなる鉛系ガラスを使用するとして説明
したが、本発明は、ガラス被膜として前述の鉛系ガラス
に限らず、前述のAl23をB23に置き換えたPbO
−SiO2−B23からなる鉛系ガラス、Al23とB2
3とを含む4成分系のPbO−SiO2−Al23−B
23系の鉛系ガラスを使用する場合にも適用することが
できる。
【0032】さらに、前述した本発明の各実施形態によ
るガラス被覆半導体装置は、ガラス被膜として、ZnO
−B23−SiO2系の亜鉛系ガラスを使用することが
できるとして説明したが、本発明は、ガラス被膜として
前述の亜鉛系ガラスに限らず、前述の金属酸化物として
PbOとZnOとを含むPbO−ZnO−SiO2系の
鉛亜鉛系ガラスやこの鉛亜鉛系ガラスにAl23あるい
はB23を含むガラスを使用する場合にも適用すること
ができる。
【0033】前述したように、本発明の各実施形態によ
るガラス被覆半導体装置及びその製造方法によれば、表
面安定化膜として鉛系ガラス被膜あるは亜鉛系ガラス被
膜を使用し、無電解ニッケルめっきによる電極をウェハ
ー内において均一に、緻密に、半導体領域と密着性良く
オーミック接触して形成することができ、その後の半田
との濡れ性も極めて良好とすることができ、高耐圧、高
信頼のガラス被覆半導体装置を得ることができ、かつ、
このような半導体装置を歩留まり良く製造することがで
きる。
【0034】また、本発明の実施形態によるガラス被覆
半導体装置の耐圧は、約800±100Vであり、リー
ク電流も逆方向印加電圧が400Vの場合に10nA以
下とすることができ、極めて阻止特性の優れたガラス被
覆半導体装置及びその製造方法を得ることができた。さ
らに、高温逆バイアス試験(DC400V、接合温度1
50℃、時間1000h)を実施したが、リーク電流は
初期値の50%の増加にとどまり、高信頼性を得ること
ができた。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、金
属酸化物を含有するガラスにより被覆されたメサ型半導
体装置の電極を、均一で高品質な無電解ニッケルめっき
により形成した高耐圧、高信頼のガラス被覆半導体装置
を提供することができ、無電解ニッケルめっきによる電
極を、ウェハー内において均一に、緻密に、半導体領域
と密着性良くオーミック接触して形成することができ、
その後の半田との濡れ性も極めて良好とすることができ
る製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるガラス被覆半導
体装置の構造を説明する断面図である。
【図2】図1に示すガラス被覆半導体装置の一方の主表
面から見た平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態によるガラス被覆半導
体装置の製造方法を説明する主な工程毎の断面図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施形態によるガラス被覆半導
体装置の構造を説明する断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態によるガラス被覆半導
体装置の構造を説明する断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態によるガラス被覆半導
体装置の構造を説明する断面図である。
【符号の説明】
1 n型半導体領域 2 p+型半導体領域 3、4 n+型半導体領域 5 ガラス被膜 6a、6b シリコン酸化膜 7 絶縁膜 8 pn接合端 9 エッチング領域 10 ペレタイズ線 20 アノ−ド電極 30 カソ−ド電極 51 ガラス還元膜
フロントページの続き (72)発明者 松崎 均 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 菅野 実 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日立 原町電子工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の主表面を有する半導体基板の一方
    の主表面から基板と反対導電型の不純物を拡散してpn
    接合が形成され、この一方の主表面から所定の領域にp
    n接合が露出するようメサ型に溝が設けられ、このメサ
    部に金属酸化物を含むガラス被膜が形成されるガラス被
    覆半導体装置において、前記ガラス被膜の表面に、ガラ
    ス被膜内の金属酸化物を還元し金属酸化物の金属をガラ
    ス外に排出したガラス還元膜を設けたことを特徴とする
    ガラス被覆半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ガラス被膜は、酸化鉛、二酸化珪
    素、アルミナからなる鉛系ガラス、あるいは、酸化亜
    鉛、二酸化珪素、酸化ホウ素からなる亜鉛系ガラスであ
    ることを特徴とする請求項1記載のガラス被覆半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ガラス還元膜の厚さが、1ナノメー
    トル〜3マイクロメートルであることを特徴とする請求
    項1または2記載のガラス被覆半導体装置。
  4. 【請求項4】 一対の主表面を有する半導体基板の一方
    の主表面から基板と反対導電型の不純物を拡散してpn
    接合が形成され、この一方の主表面から所定の領域にp
    n接合が露出するようメサ型に溝が設けられ、このメサ
    部に金属酸化物を含むガラス被膜が形成されるガラス被
    覆半導体装置の製造方法において、前記ガラス被膜を形
    成した後に、ガラス被膜内の金属酸化物を還元し金属酸
    化物の金属をガラス外に排出したガラス還元膜を形成す
    る工程を含むことを特徴とするガラス被覆半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 一対の主表面を有する半導体基板の一方
    の主表面から基板と反対導電型の不純物を拡散してpn
    接合が形成され、この一方の主表面から所定の領域にp
    n接合が露出するようメサ型に溝が設けられ、このメサ
    部に金属酸化物を含むガラス被膜が形成されるガラス被
    覆半導体装置の製造方法において、前記ガラス被膜を形
    成した後に、ガラス被膜内の金属酸化物を還元し金属酸
    化物の金属をガラス外に排出したガラス還元膜を形成す
    る工程と、前記ガラス被膜で被覆されていない半導体表
    面を清浄化する工程と、前記ガラス被膜で被覆されてい
    ない半導体表面を触媒化する工程と、半導体基板全体を
    めっき液中に浸漬して無電解ニッケルめっきを施す工程
    とを含むことを特徴とするガラス被覆半導体装置の製造
    方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体表面を清浄化する工程は、フ
    ッ化水素酸と硝酸との混合液に半導体基板を浸漬して行
    われ、半導体表面を触媒化する工程は、希釈フッ化水素
    酸と塩化パラジウムとの水溶液に半導体基板を浸漬して
    行われることを特徴とする請求項5記載のガラス被覆半
    導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記ガラス還元膜を形成する工程は、ガ
    ラス被膜を水素または水素を含むガス中でアニールする
    工程であることを特徴とする請求項4、5または6記載
    のガラス被覆半導体装置の製造方法。
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