JPH10115461A - 給湯器 およびその制御方法 - Google Patents

給湯器 およびその制御方法

Info

Publication number
JPH10115461A
JPH10115461A JP8268495A JP26849596A JPH10115461A JP H10115461 A JPH10115461 A JP H10115461A JP 8268495 A JP8268495 A JP 8268495A JP 26849596 A JP26849596 A JP 26849596A JP H10115461 A JPH10115461 A JP H10115461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water supply
combustion fan
ignition
rotation speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8268495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3792313B2 (ja
Inventor
Takeo Yamaguchi
武雄 山口
Yoshihiko Tanaka
良彦 田中
Nobuhiro Tsuchiya
順裕 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gastar Co Ltd
Original Assignee
Gastar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gastar Co Ltd filed Critical Gastar Co Ltd
Priority to JP26849596A priority Critical patent/JP3792313B2/ja
Publication of JPH10115461A publication Critical patent/JPH10115461A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3792313B2 publication Critical patent/JP3792313B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】開栓されない状態で点火する際に燃焼ファンか
ら発生する騒音を低く抑えることのできる給湯器を提供
する。 【解決手段】立上げ制御部52は、開栓されない状態で
給湯用バーナ12を点火するとき、燃焼ファン26を点
火に必要な目標回転速度を行き過ぎないように該回転速
度まで徐々に立ち上げる。回転速度が目標回転速度を超
過しないように除々に立ち上げることにより「ヒュー
ン」というような騒音が発生せず、ユーザにほとんど気
づかれることなく点火に必要な回転速度まで燃焼ファン
26を立ち上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯用バーナから
の熱を給水に伝える熱交換器内の水を、設定温度の湯が
開栓後所定時間内に出湯されるように予め加熱しておく
給湯器およびその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給湯器は、熱交換器への通水の有
無をフローセンサで検出し、該フローセンサによって開
栓を検知したとき、点火に必要な回転速度まで燃焼ファ
ンを急速に立上げた後給湯用バーナを点火し、給水を加
熱するようになっている。
【0003】このように開栓と同時に加熱を開始するも
のでは、開栓してから点火するまでに、ファンの立ち上
げに時間がかかるので、開栓後しばらくは水またはぬる
ま湯が出てきて不快であるばかりでなく、設定温度にな
るまで水を捨てたりするなど不経済であった。そこで開
栓後、設定温度の湯がより短時間のうちに出湯されるよ
うに改良を施した給湯器が種々提案されている。
【0004】特開平7−167493号公報には、給湯
器の燃焼停止後、再度出湯するとき、設定温度の湯をで
きるだけ短時間のうちに出湯することを可能にした給湯
器が開示されている。この給湯器では、給湯用バーナの
燃焼停止後における熱交換器内部の湯温を温度センサで
検出し、設定温度からの温度低下を監視している。そし
て、保温すべき温度の許容範囲下限まで温度が低下した
とき、フローセンサが通水の有無を検出していないの
に、あたかも検出したかのように燃焼ファンを急速に目
標回転数まで立上げた後、開栓されない状態のまま給湯
用バーナを点火し、熱交換器内の湯温を設定温度近傍の
許容範囲内に維持するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】保温等のために開栓さ
れない状態で行われる給湯用バーナの点火は、ユーザの
操作と関係なく行われるので、ユーザにそのような動作
が行われていることを意識させないことが望ましい。し
かしながら、従来の給湯器では、保温等のために行われ
る点火の度に、燃焼ファンを急速に目標回転速度まで立
ち上げているので、その際の騒音が大きく、操作と無関
係に発生する騒音が耳ざわりで不快感を与えるという問
題があった。
【0006】また、何らの操作を行わないときに発生す
るこのような騒音が、給湯器の動作が異常であるかの誤
解や不安を抱かせてしまうという問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、開栓されない状態で
点火する際に燃焼ファンから発生する騒音を低く抑える
ことのできる給湯器およびその制御方法を提供すること
を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]給湯用バーナ(12)からの熱を給水に伝える熱
交換器(14)内の水を、設定温度の湯が開栓後所定時
間内に出湯されるように予め加熱しておく給湯器(1
0)において、前記給湯用バーナ(12)への給排気を
行うための燃焼ファン(26)と、開栓されない状態で
前記給湯用バーナ(12)を点火するとき、前記燃焼フ
ァン(26)を点火に必要な目標回転速度を行き過ぎな
いように該回転速度まで徐々に立ち上げる立上げ制御手
段(52)と、を具備することを特徴とする給湯器(1
0)。
【0009】[2]給湯用バーナ(12)からの熱を給
水に伝える熱交換器(14)内の水を、設定温度の湯が
開栓後所定時間内に出湯されるように予め加熱しておく
給湯器(10)の制御方法において、開栓されない状態
で前記給湯用バーナ(12)を点火するとき、前記給湯
用バーナ(12)への給排気を行うための燃焼ファン
(26)を点火に必要な目標回転速度を行き過ぎないよ
うに該回転速度まで徐々に立ち上げることを特徴とする
給湯器(10)の制御方法。
【0010】[3]給湯用バーナ(12)からの熱を給
水に伝える熱交換器(14)内の水を、設定温度の湯が
開栓後所定時間内に出湯されるように予め加熱しておく
給湯器(10)において、前記給湯用バーナ(12)へ
の給排気を行うための燃焼ファン(26)と、前記燃焼
ファン(26)を点火に必要な目標回転速度を行き過ぎ
ないように該回転速度まで徐々に立ち上げる低速立上げ
制御手段(52b)と、前記燃焼ファン(26)を点火
に必要な目標回転速度まで急速に立ち上げる急速立上げ
手段(52a)と、前記給湯用バーナ(12)を点火す
るとき、前記低速立上げ制御手段(52b)と前記急速
立上げ手段(52a)のいずれによって前記燃焼ファン
(26)の立上げを行なうかを選択する切替手段(52
c)と、を具備することを特徴とする給湯器(10)。
【0011】[4]給湯用バーナ(12)からの熱を給
水に伝える熱交換器(14)内の水を、設定温度の湯が
開栓後所定時間内に出湯されるように予め加熱しておく
給湯器(10)において、前記給湯用バーナ(12)へ
の給排気を行うための燃焼ファン(26)と、前記燃焼
ファン(26)を点火に必要な目標回転速度を行き過ぎ
ないように該回転速度まで除々に立ち上げる立上げ制御
手段(52)と、前記熱交換器(14)内の水を開栓前
に予め加熱して保温するために前記給湯用バーナ(1
2)を点火するべき時刻を取得する点火時刻取得手段
(54)と、前記点火時刻取得手段(54)で取得した
点火時刻に前記燃焼ファン(26)の回転速度が前記目
標回転速度に達するように、前記点火時刻から立ち上げ
に必要な時間だけ遡った時点から前記立上げ制御手段
(52)に燃焼ファン(26)の立ち上げ動作を開始さ
せる起動手段(56)と、を具備することを特徴とする
給湯器(10)。
【0012】[5]前記給湯用バーナ(12)は、開栓
されない状態で前記熱交換器(14)内の水を加熱する
際、短時間の燃焼を間欠的に繰り返し行うことを特徴と
する[1]、[3]または[4]記載の給湯器(1
0)。
【0013】前記本発明は次のように作用する。開栓さ
れない状態で給湯用バーナ(12)を点火するとき、燃
焼ファン(26)を点火に必要な目標回転速度を行き過
ぎないように該回転速度まで徐々に立ち上げる。急激に
燃焼ファン(26)を立ち上げると、過渡状態におい
て、回転速度が一旦、目標回転速度を越えた後、目標回
転速度で安定するようになる。燃焼ファン(26)の騒
音レベルはほぼその回転速度に比例して大きくなるの
で、立上げの過渡状態で必要以上の回転数になると、そ
の際の騒音レベルが大きくなり「ヒューン」というよう
な騒音をたててしまう。
【0014】また、開栓されたことにより点火するとき
は、出湯の行われた状態下での点火であり、短時間で燃
焼ファン(26)を立ち上げなければならない。しかし
ながら、開栓されない状態下では、緊急に点火する必要
がない。
【0015】そこで、開栓されない状態下で点火する際
は、燃焼ファン(26)の回転速度が目標回転速度を超
過しないように除々に立ち上げることにより騒音レベル
が低下し、ユーザにほとんど気づかれることなく点火に
必要な回転速度まで燃焼ファン(26)を立ち上げるこ
とができる。
【0016】また、低速立上げ手段(52b)と急速立
上げ手段(52a)の双方を切替手段(52c)によっ
て択一的に切り替える。たとえば、開栓された際の点火
を急速立上げ手段(52a)によって行い、開栓されな
い状態での点火を低速立上げ手段によって行なう。
【0017】さらに、点火時刻取得手段(54)によ
り、熱交換器(14)内の水を開栓前に予め加熱して保
温するために給湯用バーナ(12)を点火するべき時刻
を取得し、取得した点火時刻に燃焼ファン(26)の回
転速度が目標回転速度に達するように、点火時刻から立
ち上げに必要な時間だけ遡った時点から燃焼ファン(2
6)の立ち上げ動作を開始させるようにしても良い。
【0018】これにより、燃焼ファン(26)を除々に
立ち上げても、点火すべき時刻には必要な回転速度に到
達させることができ、点火時点を遅らせてしまうことが
ない。
【0019】たとえば、熱交換器(14)内部の湯温
が、保温すべき許容温度範囲の下限に達したときに点火
するものでは、保温温度の下降する割合と燃焼ファン
(26)の立上げに必要な時間とから、燃焼ファン(2
6)の立上げを開始すべき湯の温度を求めておき、該温
度まで低下したときに、燃焼ファン(26)の立上げを
開始する。
【0020】これより、熱交換器(14)内部の湯温が
許容範囲の下限に達したときには燃焼ファン(26)が
必要な回転速度に達しているので、その時点で即座に給
湯用バーナ(12)を点火することが可能になる。
【0021】特に、給湯用バーナ(12)を短時間燃焼
させることを間欠的に繰り返し行うことで、熱交換器
(14)内部の湯温を保持する場合には、頻繁に点火が
行われるので、燃焼ファン(26)の騒音レベルを下げ
ることが効果的である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。各図は本発明の一実施の形態を示
している。図1に示すように、給湯器10は、給湯用バ
ーナ12と該給湯用バーナ12からの熱を給水に伝える
給湯用の熱交換器14とを備えている。給湯用バーナ1
2は、図の左から第1燃焼面16a、第2燃焼面16b
および第3燃焼面16cの3つの燃焼面を備えている。
【0023】給湯器10の給湯用バーナ12には給湯用
のガス配管18が接続され、ガス配管18にはガス開閉
弁20が介装されるとともに、ガス検出センサ22が設
けられている。第1から第3の燃焼面16a、16b、
16cには、それぞれガス配管18から供給されるガス
の量を調整する第1から第3のガス量制御弁24a〜2
4cが設けられており、各燃焼面を燃焼させるか否かお
よび燃焼量を個別に制御できるようになっている。給湯
用バーナ12への点火は、中央に配置された第2燃焼面
16bで行われ、中央の燃焼面16bの近傍に点火装置
25が設けられている。
【0024】熱交換器14の出口側には、給湯用バーナ
12によって直接加熱されない箇所に、熱交温度センサ
15が設けられている。ここでは、熱交温度センサ15
としてサーミスタを用いている。このほか熱電対などを
温度センサとして用いることができる。
【0025】給湯用バーナ12の下方には、給湯用バー
ナ12への給排気を行う燃焼ファン26が設けられてい
る。燃焼ファン26には、その回転速度を検出する回転
速度センサ26aが取り付けられている。
【0026】熱交換器14の入口側には、給水管28が
接続され、給水管28には、給水流量を検出するフロー
センサ30と給水温度を検出するサーミスタを用いた給
水温度センサ32と、電磁式の給水弁34とが設けられ
ている。また、熱交換器14の出口側には給湯管36が
接続されている。
【0027】熱交換器14と並列に、熱交換器14を迂
回して給水管28と給湯管36を直接結ぶバイパス経路
38が設けられている。バイパス経路38の途中には、
熱交換器14に流す給水量とバイパス経路38を通じて
迂回させる給水量の比率を調整するための混合弁40が
設けられている。なお、バイパス経路38は、仕様によ
っては設けられない場合もある。
【0028】給湯管36は、各所の使用位置に延ばされ
ており、その末端には図示しない水栓が設けられてい
る。水栓は必要に応じて複数設けられるのが普通であ
る。また給湯管36とバイパス経路38の合流点より下
流側の給湯管36の途中には、出湯を規制するための電
磁開閉弁である水量制御弁42が、さらにその下流に
は、出湯される湯温を検出する出湯温度センサ44が設
けられている。
【0029】給湯器10は、その動作を制御する回路部
分としての制御部50と、設定温度を定める等各種の操
作を受け付けるための操作部60と、動作状態や設定内
容を表示するための表示部62を備えている。操作部6
0および表示部62は、台所などに設置されるメインリ
モコンや浴室に設置される風呂リモコンである。
【0030】給湯器10は、水栓が開栓されない状態
で、熱交換器14内部の水を予め一定温度に暖めて保温
しておく待機モードを備えている。待機モードが設定さ
れているときは、開栓後、短時間のうちに設定温度の湯
を出湯することができるようになっている。待機モード
を設定するか否かは操作部60に配設された図示しない
スイッチによって選択する。また、待機モードへの移行
時刻をタイマー設定によって予約することが可能になっ
ている。
【0031】制御部50は、開栓されない状態で、給湯
用バーナ12を点火する際に燃焼ファン26を除々に立
ち上げる立上げ制御部52と、給湯用バーナ12を点火
すべき時刻を取得し、燃焼ファン26の立ち上げを開始
すべき時刻を設定する点火時刻取得部56と、設定され
た時刻が到来したとき、立上げ制御部52に燃焼ファン
26の起動を指示する起動部54とを備えている。立上
げ制御部52は、図4に示すように、燃焼ファン26を
急速に立ち上げる急速立上げ手段52aと、燃焼ファン
26を徐々に立ち上げる低速立上げ手段52bと、これ
らの切替えを行なう切替手段52cとを備えている。
【0032】図2は、図1に示した給湯器10の有する
制御部50の回路構成を表したものである。制御部50
は、各種制御の中枢的機能を果たすCPU(中央処理装
置)71を備えている。CPU71には、データバスや
アドレスバスなどバス72を介して各種の回路装置が接
続されている。
【0033】このうち、ROM(リード・オンリ・メモ
リ)73は、CPU71の実行するプログラムや各種の
固定的データを記憶する読み出し専用メモリである。R
AM(ランダム・アクセス・メモリ)74は、プログラ
ムを実行する上で、一時的に必要になるデータを記憶す
るための作業メモリである。
【0034】タイマー部75は、時間を刻む回路部分で
あり、毎朝7時など、待機モードに移行する時刻を管理
するほか、給湯器10の燃焼制御など各種の制御に必要
な時間を秒単位で管理する機能を有する。
【0035】操作部60および表示部62は先に説明し
た通りである。バス72には、各種の電気的情報をCP
U71に取り込むための入力ポート76と、CPU71
からの各種の電気的指令を、各種の電磁開閉弁などの各
種の部品に送出するための出力ポート77が接続されて
いる。
【0036】入力ポート76には、熱交温度センサ1
5、給水温度センサ32、出湯温度センサ44、フロー
センサ30、ガス検出センサ22および回転速度センサ
26aなどが接続されている。出力ポート77には、第
1から第3のガス量制御弁24a〜24c、燃焼ファン
26、点火装置25、ガス開閉弁20などが接続されて
いる。
【0037】次に、図1に示した給湯器の動作を説明す
る。図3は、燃焼ファンの立上げ過程を表している。図
中、縦軸は燃焼ファン26の回転数を、横軸は時間を示
している。図中の点線81は、燃焼ファン26を急激に
立ち上げた場合における様子を、実線82および一点破
線83はそれぞれ、目標回転数を超過しないように除々
に立ち上げた際の様子を示している。
【0038】燃焼ファン26の回転速度は回転速度セン
サ26aによって検出され、燃焼ファン26は目標速度
で回転するようにフィードバック制御される。しかしな
がら、急激に燃焼ファンを立ち上げると、フィードバッ
ク制御における伝達遅れのため、立上げの過渡状態にお
いて目標回転速度を超過してしまう。また、排気を早め
るために、意図的にオーバーランさせる場合もある。一
方、除々に立ち上げる場合には、フィードバックが適切
にかかるので、目標回転速度を超過することなく、次第
に目標速度へ近づけることができる。
【0039】この結果、回転数超過による騒音発生と、
急速に立ち上げることによる空転(空気は流れないのに
ファンのみ回転してしまう)による騒音発生を防ぎなが
らファンの回転を立ち上げることができる。
【0040】燃焼ファン26の立上げは、急速立上げ手
段52aと低速立上げ手段52bのいずれかを択一的に
選択して行われる。図4に示すように、燃焼ファン26
を動作させるか否かは、燃焼開始指示91に従ってスイ
ッチ92で選択される。また、急速立上げ手段52aと
低速立上げ手段52bのいずれによって燃焼ファン26
を立ち上げるかは、切替手段52cで制御される選択ス
イッチ93で切り替える。
【0041】熱交温度センサ(サーミスタ)15からの
温度情報を基にして、熱交換器14内の水温が保温の下
限温度を下回ったか否かを示す湯温低下範囲外情報94
が生成され、該情報94と、流水スイッチ30(フロー
センサ)からの通水情報を基にして、燃焼開始指示91
が形成される。
【0042】切替手段52cには、流水スイッチ30
(フローセンサ)がオンであるか否かの情報と、動作モ
ードが待機モードであるか否かを示す待機モード情報9
5と、燃焼を開始するか否かを示す燃焼開始指示91が
入力されている。
【0043】図5は、切替手段52cが入力情報を基に
して選択する立上げ制御手段を示している。低速立上げ
手段52bは、燃焼開始指示91がオン、かつ待機モー
ド情報95がオン、かつ流水スイッチ30がオフのとき
選択され、これ以外の場合には、急速立上げ手段52a
が選択される。
【0044】図6は、燃焼ファンを立ち上げる際におけ
る給湯器10の動作の流れを表したものである。この図
は、待機モード情報がオン、かつ燃焼開始指示がオンの
場合を示している。このとき、急速立上げを行なうかス
ロー立上げを行なうかは、通水の有無によって切り替え
られる。そこで、点火に先だって、フローセンサ30の
出力を基にして通水(開栓)があるか否かを調べる(ス
テップS101)。通水がある場合には(ステップS1
01;Y)、できるだけ早く点火する必要があるので、
燃焼ファン26を急速に立ち上げる(ステップS10
2)。
【0045】一方、通水がなく開栓されていない状態の
ときは、燃焼ファン26の回転速度を除々に増加させて
スロー立上げを開始する(ステップS103)。立ち上
げの期間中は、常にその回転数を監視し、目標回転速度
に達すると(ステップS104;Y)、給湯用バーナ1
2を点火する。
【0046】また除々に立ち上げている期間中に通水が
生じたときは、その時点から燃焼ファン26を急速に立
上げて、点火を行う。
【0047】図7は、点火すべき時刻を取得し、その時
刻から立上げに必要な時間だけ遡った時点に燃焼ファン
26の立ち上げ動作を開始させる場合における給湯器1
0の動作の流れを示している。ここでは、熱交換器14
内部の湯の温度が許容範囲下限まで低下したときに、短
時間(2〜3秒)だけ給湯用バーナ12の中央の燃焼面
16bを点火して加熱し、熱交換器14内部の湯温を維
持する場合の動作を示している。このように短時間燃焼
させる動作をちょい点火と呼ぶことにする。
【0048】熱交温度センサ15により熱交換器14の
内部の湯温を検出し(ステップS201)、検出された
湯温が燃焼ファン26の起動を開始すべき温度まで低下
しているか否かを判別する(ステップS202)。起動
を開始すべき温度は、次のようにして設定している。
【0049】現在の外気温度を基にして、立ち上げの際
に燃焼ファン26から受ける風による放熱量を求め、こ
れによって湯温の低下温度を求める。そして、許容範囲
の下限温度にこの低下温度分を加えた温度を起動開始温
度として設定する。
【0050】このようにして設定した起動開始温度まで
湯温が低下したことが検出されると(ステップS20
2;Y)、スロー立ち上げを開始する(ステップS20
3)。そして、燃焼ファン26の回転速度が目標回転速
度まで達したとき給湯用バーナ12を点火し(ステップ
S204)、短時間だけ燃焼させた後、消火し(ステッ
プS205)、ちょい点火を行う。このような動作を待
機モードが解除されるまで継続する(ステップS20
6)。
【0051】このように、熱交換器14内部の湯温を基
にして、燃焼ファンを起動すべきタイミングを求めるこ
とができるほか、たとえば、朝7時に待機モードに移行
することが予約されている場合、燃焼ファン26の立ち
上げに要する時間だけ予約時刻から遡った時刻に燃焼フ
ァン26を起動させることもできる。
【0052】図3の一点破線83は、点火すべき時刻T
3から立ち上げに必要な時間(T3−T1)だけ遡った
時刻T1に立ち上げを開始した際の様子を示している。
このように点火すべき時刻を基準にして立ち上げを開始
すべき時刻を逆算して求めることにより、除々に立ち上
げを行っても、必要な時刻に点火することができる。
【0053】このほか、予約された時刻に、熱交換器1
4内の湯温が目標温度まで上昇するように、加熱に要す
る時間を求め、これからさらに燃焼ファン26の立ち上
げに要する時間だけ遡った時刻から燃焼ファン26の起
動を開始させるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明にかかる給湯器およびその制御方
法によれば、開栓されない状態で給湯用バーナを点火す
るとき、燃焼ファンを点火に必要な目標回転速度を行き
過ぎないように該回転速度まで徐々に立ち上げたので、
燃焼ファンから生じる騒音を低減することができる。
【0055】また、低速立上げと急速立上げの双方を切
り替えることにより、たとえば、開栓されない状態で点
火する際の低騒音化と、開栓された際の緊急性の高い点
火を両立させることができる。
【0056】さらに点火時刻取得手段により、熱交換器
内の水を開栓前に予め加熱して保温するために給湯用バ
ーナを点火するべき時刻を取得し、取得した点火時刻に
燃焼ファンの回転速度が目標回転速度に達するように、
点火時刻から立ち上げに必要な時間だけ遡った時点から
燃焼ファンの立ち上げ動作を開始させている。これによ
り、燃焼ファンを除々に立ち上げても、点火すべき時刻
には必要な回転速度に到達させることができ、点火時点
を遅らせてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る給湯器の構成を示
す説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る給湯器の制御部に
おける回路構成を示すブロック図である。
【図3】燃焼ファンを立ち上げる際の回転速度の変化を
示す説明図である。
【図4】立上げ制御手段および周辺回路部分の構成を示
すブロック図である。
【図5】切替手段が入力情報を基にして選択する立上げ
制御手段を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態に給湯器が燃焼ファンを
立ち上げる際に行う動作の流れを示す流れ図である。
【図7】本発明の一実施の形態に給湯器が点火時刻から
立ち上げに必要な時間だけ遡った時点から燃焼ファンを
立ち上げる際の動作の流れを示す流れ図である。
【符号の説明】
10…給湯器 12…給湯用バーナ 14…熱交換器 15…熱交温度センサ 16a…第1の燃焼面 16b…第2の燃焼面 16c…第3の燃焼面 18…ガス配管 20…ガス開閉弁 22…ガス検出センサ 24a…第1のガス量制御弁 24b…第2のガス量制御弁 24c…第3のガス量制御弁 25…点火装置 26…燃焼ファン 26a…回転速度センサ 28…給水管 30…フローセンサ 32…給水温度センサ 34…給水弁 36…給湯管 38…バイパス経路 40…混合弁 42…水量制御弁 44…出湯温度センサ 50…制御部 52…立上げ制御部 52a…急速立上げ制御手段 52b…低速立上げ制御手段 52c…切替手段 54…起動部 56…点火時刻取得部 60…操作部 62…表示部 71…CPU 72…バス 73…ROM 74…RAM 75…タイマー部 76…入力ポート 77…出力ポート 91…燃焼開始指示 92…スイッチ 93…選択スイッチ 94…湯温低下範囲外情報 95…待機モード情報

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給湯用バーナからの熱を給水に伝える熱交
    換器内の水を、設定温度の湯が開栓後所定時間内に出湯
    されるように予め加熱しておく給湯器において、 前記給湯用バーナへの給排気を行うための燃焼ファン
    と、 開栓されない状態で前記給湯用バーナを点火するとき、
    前記燃焼ファンを点火に必要な目標回転速度を行き過ぎ
    ないように該回転速度まで徐々に立ち上げる立上げ制御
    手段と、 を具備することを特徴とする給湯器。
  2. 【請求項2】給湯用バーナからの熱を給水に伝える熱交
    換器内の水を、設定温度の湯が開栓後所定時間内に出湯
    されるように予め加熱しておく給湯器の制御方法におい
    て、 開栓されない状態で前記給湯用バーナを点火するとき、
    前記給湯用バーナへの給排気を行うための燃焼ファンを
    点火に必要な目標回転速度を行き過ぎないように該回転
    速度まで徐々に立ち上げることを特徴とする給湯器の制
    御方法。
  3. 【請求項3】給湯用バーナからの熱を給水に伝える熱交
    換器内の水を、設定温度の湯が開栓後所定時間内に出湯
    されるように予め加熱しておく給湯器において、 前記給湯用バーナへの給排気を行うための燃焼ファン
    と、 前記燃焼ファンを点火に必要な目標回転速度を行き過ぎ
    ないように該回転速度まで徐々に立ち上げる低速立上げ
    制御手段と、 前記燃焼ファンを点火に必要な目標回転速度まで急速に
    立ち上げる急速立上げ手段と、 前記給湯用バーナを点火するとき、前記低速立上げ制御
    手段と前記急速立上げ手段のいずれによって前記燃焼フ
    ァンの立上げを行なうかを選択する切替手段と、 を具備することを特徴とする給湯器。
  4. 【請求項4】給湯用バーナからの熱を給水に伝える熱交
    換器内の水を、設定温度の湯が開栓後所定時間内に出湯
    されるように予め加熱しておく給湯器において、 前記給湯用バーナへの給排気を行うための燃焼ファン
    と、 前記燃焼ファンを点火に必要な目標回転速度を行き過ぎ
    ないように該回転速度まで除々に立ち上げる立上げ制御
    手段と、 前記熱交換器内の水を開栓前に予め加熱して保温するた
    めに前記給湯用バーナを点火すべき時刻を取得する点火
    時刻取得手段と、 前記点火時刻取得手段で取得した点火時刻に前記燃焼フ
    ァンの回転速度が前記目標回転速度に達するように、前
    記点火時刻から立ち上げに必要な時間だけ遡った時点か
    ら前記立上げ制御手段に燃焼ファンの立ち上げ動作を開
    始させる起動手段と、 を具備することを特徴とする給湯器。
  5. 【請求項5】前記給湯用バーナは、開栓されない状態で
    前記熱交換器内の水を加熱する際、短時間の燃焼を間欠
    的に繰り返し行うことを特徴とする請求項1、3または
    4記載の給湯器。
JP26849596A 1996-10-09 1996-10-09 給湯器 Expired - Fee Related JP3792313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26849596A JP3792313B2 (ja) 1996-10-09 1996-10-09 給湯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26849596A JP3792313B2 (ja) 1996-10-09 1996-10-09 給湯器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10115461A true JPH10115461A (ja) 1998-05-06
JP3792313B2 JP3792313B2 (ja) 2006-07-05

Family

ID=17459301

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26849596A Expired - Fee Related JP3792313B2 (ja) 1996-10-09 1996-10-09 給湯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3792313B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109186082A (zh) * 2018-10-25 2019-01-11 广东万家乐燃气具有限公司 一种降噪启动系统及燃气热水器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109186082A (zh) * 2018-10-25 2019-01-11 广东万家乐燃气具有限公司 一种降噪启动系统及燃气热水器

Also Published As

Publication number Publication date
JP3792313B2 (ja) 2006-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10824178B2 (en) Heating and hot water supply apparatus and control method thereof
JPH10115461A (ja) 給湯器 およびその制御方法
JP3726761B2 (ja) 給湯システム
JP3551497B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP2570568B2 (ja) 給湯器の運転方法
JP4682490B2 (ja) 給湯システム
JP3792312B2 (ja) 給湯器
JP3872845B2 (ja) 給湯器
JP3584559B2 (ja) 給湯装置
JP3834421B2 (ja) 一缶多水路型給湯機 およびその制御方法
JP4004175B2 (ja) 水道直圧式給湯機
JP3441550B2 (ja) 給湯器
JP3854700B2 (ja) バイパスミキシング方式の給湯器における出湯制御装置
JP3098730B2 (ja) 給湯装置
JPH0621710B2 (ja) 給湯装置及び給湯用保温装置
JPH10122660A (ja) 給湯器
JP3144729B2 (ja) 循環保温式給湯装置
JP3551496B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP3859831B2 (ja) 1缶2水路型給湯風呂釜
JP4029249B2 (ja) 循環水加熱制御方法及び循環水加熱制御装置
JPH11141987A (ja) 給湯器およびその制御方法
JP2591238Y2 (ja) 給湯器およびその燃焼制御装置
JP3584558B2 (ja) 1缶2回路式給湯装置
JP2003097853A (ja) 石油給湯装置
JPS62245046A (ja) 給湯器の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060120

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees