JPH10114670A - 外用に適する組成物 - Google Patents

外用に適する組成物

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JPH10114670A
JPH10114670A JP8284621A JP28462196A JPH10114670A JP H10114670 A JPH10114670 A JP H10114670A JP 8284621 A JP8284621 A JP 8284621A JP 28462196 A JP28462196 A JP 28462196A JP H10114670 A JPH10114670 A JP H10114670A
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正巳 妹尾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬効成分を配合した化粧品、外用医薬品等の
外用に適する組成物では、薬効成分の効果が十分でなか
ったり、あるいは、製剤中で変質するなどして所期の薬
効が得られない場合が多く、その改善が望まれていた。 【解決手段】 本来薬効剤の有する作用が十分に発揮さ
れる組成物として、次の成分(A)及び(B) (A)ウリ科スズメウリ属植物抽出物 (B)チロシナーゼ活性阻害剤、活性酸素除去剤、抗酸
化剤、細胞賦活剤、抗炎症剤及び保湿剤から選ばれる薬
効剤の一種又は二種以上 を含有する組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外用に適した組成
物に関し、更に詳細にはウリ科スズメウリ属植物抽出物
と特定の薬効剤を配合した化粧品、外用医薬品等外用に
適する組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、乳液、クリーム、化粧水、パ
ック、洗浄料等の化粧品や、軟膏剤、分散液、クリーム
剤、外用液剤等の外用医薬品には、これらに所定の薬効
を付与することを目的として薬効成分が加えられてい
る。例えば、日焼け等により生じる皮膚の黒化や炎症、
色素沈着により生ずるシミ、ソバカス等の現象を防止す
るために、カラミン等や、アスコルビン酸類、グルタチ
オン、コロイドイオウ、ハイドロキノン、シンナミック
アルデヒド等が配合されており、また、肌荒れ改善、皮
膚老化防止、細胞賦活の他、切創やひげそり後の傷の治
療、ひび、あかぎれ、ただれ、痔疾、火傷などの改善等
の創傷治療を目的に、アラントイン、アロエ抽出物、人
参抽出物、シコンエキス、胎盤抽出物、牛血液除蛋白
物、発酵代謝物等の薬効成分が配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の薬効成分を配合した化粧品、外用医薬品等の外用に適
する組成物(以下、「外用組成物」ということがある)
では、薬効成分の効果が十分でなかったり、あるいは、
製剤中で変質するなどして所期の薬効が得られない場合
が多く、その改善が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、外用組成
物の薬効成分の効果を向上させるべく鋭意検討を行った
結果、ウリ科スズメウリ属植物抽出物と薬効剤を組み合
わせれば、本来薬効剤の有する作用が十分発揮されるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、次の成分(A)及び
(B) (A)ウリ科スズメウリ属植物の抽出物 (B)チロシナーゼ活性阻害剤、活性酸素除去剤、抗酸
化剤、細胞賦活剤、抗炎症剤及び保湿剤から選ばれる薬
効剤の一種又は二種以上を含有する組成物を提供するも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の(A)成分であるウリ科
スズメウリ属植物の抽出物は、例えば、バハクジ(Melo
thria indica)、ボウカ(Melothria heterophylla)、
スズメウリ(Melothria japonica)等より、特にそれら
の塊根から抽出溶媒を用いて抽出する。その調製法は特
に限定されないが、例えば種々の適当な溶媒を用いて低
温もしくは室温〜加温下で抽出される。
【0007】抽出溶媒としては、例えば水;メチルアル
コール、エチルアルコール等の低級1価アルコール;グ
リセリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール等の液状多価アルコール等の1種または2種以
上を用いることができる。また、抽出方法としては洗浄
した原料を抽出溶媒とともに混合破砕し、そのまま浸漬
もしくは加熱して抽出し、抽出液を得る方法が挙げられ
る。得られた抽出液は、必要に応じて減圧濃縮、凍結乾
燥などの方法で乾固させたり、遠心分離および濾過など
の方法で精製を行うことができる。好ましい抽出方法の
例としては、アルコール濃度が20〜70%の含水アル
コールを用い、50℃程度の温度で1時間程度の抽出を
行う方法が挙げられ、効率良く抽出物が得られる。
【0008】本発明組成物におけるウリ科スズメウリ属
植物の抽出物の含有量は、乾燥固形分として好ましくは
0.00001〜10重量%(以下単に「%」で示す)
の範囲であり、より好ましくは0.001〜5%の範囲
である。この範囲であれば、チロシナーゼ活性阻害剤、
活性酸素除去剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、抗炎症剤及び
保湿剤の効果を相加的もしくは相乗的に高めることがで
きる。抽出液を使用する場合は、溶質である乾燥固形分
の含有量が上記範囲内であれば、その抽出液濃度は何ら
限定されるものではない。
【0009】一方、本発明の(B)成分の薬効剤は、チ
ロシナーゼ活性阻害剤、活性酸素除去剤、抗酸化剤、細
胞賦活剤、抗炎症剤及び保湿剤から選ばれるものである
が、具体的な薬効剤としては、それぞれ以下に示すもの
が挙げられる。
【0010】(チロシナーゼ活性阻害剤)チロシナーゼ
活性阻害剤としては、例えば、システイン及びその誘導
体(例えば、N,N−ジアセチルシスチンジメチル等)
並びにその塩、グラブリジン、グラブレン、リクイリチ
ン、イソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽
出物、センプクカ抽出物、ケイケットウ抽出物、サンペ
ンズ抽出物、ソウハクヒ抽出物、トウキ抽出物、イブキ
トラノオ抽出物、クララ抽出物、サンザシ抽出物、シラ
ユリ抽出物、ホップ抽出物、ノイバラ抽出物及びヨクイ
ニン抽出物等が挙げられる。
【0011】上記チロシナーゼ活性阻害剤のうち、特に
好ましいものとしては、システイン及びその誘導体(例
えば、N,N−ジアセチルシスチンジメチル等)並びに
その塩、グラブリジン、グラブレン、リクイリチン、イ
ソリクイリチン及びこれらを含有するカンゾウ抽出物が
挙げられる。
【0012】(活性酸素除去剤及び抗酸化剤)活性酸素
除去剤としては、例えば、SOD、マンニトール、ベー
ターカロチン等のカロテノイド類、ハイドロキノン、ビ
リルビン、コレステロール、トリプトファン、ヒスチジ
ン、クエルセチン、クエルシトリン、カテキン、カテキ
ン誘導体、没食子酸、没食子酸誘導体、オウゴン抽出物
及びイチョウ抽出物などのフラボノイドを成分中に含む
植物抽出物、ユキノシタ抽出物、ゴカヒ抽出物、ヤシャ
ジツ抽出物、ジコッピ抽出物等が挙げられる。
【0013】また抗酸化剤としては、例えば、ビタミン
Aアセテート、ビタミンAパルミテート等のビタミンA
類及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ビタミンB類
及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、リン酸−L−ア
スコルビルマグネシウム、L−アスコルビン酸硫酸エス
テル二ナトリウム、ビタミンCジパルミテート等のビタ
ミンC及びその誘導体並びにそれらの塩、ビタミンD類
及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ビタミンEアセ
テート等のビタミンE及びその誘導体並びにそれらの
塩、グルタチオン及びその誘導体並びにそれらの塩、B
HT及びBHA等が挙げられる。
【0014】上記活性酸素除去剤及び抗酸化剤のうち、
特に好ましいものとしては、マンニトール、ベーターカ
ロチン、ビタミンC及びその誘導体並びにそれらの塩、
ビタミンE及びその誘導体並びにそれらの塩が挙げられ
る。
【0015】(細胞賦活剤)細胞賦活剤としては、例え
ば、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン三リン
酸、アデノシン一リン酸などのアデニル酸誘導体及びそ
れらの塩、リボ核酸及びその塩、グアニン、キサンチン
及びそれらの誘導体並びにそれらの塩などの核酸関連物
質;血清除蛋白抽出物、脾臓抽出物、胎盤抽出物、鶏冠
抽出物、ローヤルゼリーなどの動物由来の抽出物;酵母
抽出物、乳酸菌抽出物、ビフィズス菌抽出物、霊芝抽出
物などの微生物由来の抽出物;ニンジン抽出物、センブ
リ抽出物、ローズマリー抽出物、オウバク抽出物、ニン
ニク抽出物、ヒノキチオール、セファランチンなどの植
物由来の抽出物;α−またはγ−リノレン酸、エイコサ
ペンタエン酸及びそれらの誘導体、コハク酸及びその誘
導体並びにそれらの塩、エストラジオール及びその誘導
体並びにそれらの塩、グリコール酸、乳酸、サリチル酸
などのα−ヒドロキシ酸及びそれらの誘導体並びにそれ
らの塩等を挙げることができる。
【0016】これら細胞賦活剤のうち、特に好ましいも
のとしては、デオキシリボ核酸及びその塩、アデノシン
三リン酸及びその塩、血清除蛋白抽出物、胎盤抽出物、
酵母抽出物、ニンジン抽出物、乳酸、コハク酸及びその
誘導体並びにそれらの塩が挙げられる。
【0017】(抗炎症剤)抗炎症剤としては、グリチル
リチン酸、グリチルレチン酸、メフェナム酸、フェニル
ブタゾン、インドメタシン、イブプロフェン、ケトプロ
フェン、アラントイン、グアイアズレン及びそれらの誘
導体並びにそれらの塩、ε−アミノカプロン酸、酸化亜
鉛、ジクロフェナクナトリウム、アロエ抽出物、シコン
抽出物、サルビア抽出物、アルニカ抽出物、カミツレ抽
出物、シラカバ抽出物、オトギリソウ抽出物、ユーカリ
抽出物、ムクロジ抽出物等が挙げられる。
【0018】これらの抗炎症剤のうち、特に好ましいも
のは、グリチルリチン酸、グリチルレチン酸、グアイア
ズレン及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ε−アミ
ノカプロン酸、アロエ抽出物、シコン抽出物、カミツレ
抽出物である。
【0019】( 保 湿 剤 )保湿剤としては、ヒアルロ
ン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン
硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸などのムコ多糖類及び
それらの塩、コラーゲン、エラスチン、ケラチンなどの
タンパク質及びそれらの誘導体並びにそれらの塩、ソル
ビトール、イノシトール、トレハロース、尿素、ピロリ
ドンカルボン酸およびその塩等があげられる。
【0020】これら保湿剤のうち、特に好ましいもの
は、皮膚の構成成分であり、従来から化粧料に配合され
ているヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン
硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン及びケラタン硫酸などの
ムコ多糖類及びそれらの塩、コラーゲン、エラスチン、
ケラチンなどのタンパク質及びそれらの誘導体並びにそ
れらの塩である。これらの各成分は、その起源について
特に制約はなく、動物由来、微生物由来、合成品のいず
れであってもよい。また、その抽出方法、精製処理方法
等、製法についても特に制約はない。
【0021】上記(B)成分の薬効剤の本発明の組成物
への配合量は、、薬効剤の種類により相違するが、以下
に示す範囲とすることが好ましい。この範囲であれば、
(A)成分のウリ科スズメウリ属植物の抽出物と組み合
わせた場合、薬効剤が本来有する効能を十分に発揮させ
ることができる。
【0022】すなわち、本発明組成物におけるチロシナ
ーゼ活性阻害剤の配合量は、乾燥固形分として好ましく
は0.0001〜10%であり、より好ましくは0.00
1〜5%の範囲である。この範囲であればチロシナーゼ
活性阻害剤単独で用いた場合より優れたチロシナーゼ活
性阻害効果を示す。
【0023】活性酸素除去剤の配合量は、好ましくは
0.00001〜5%、より好ましくは0.001〜3%
の範囲である。この範囲であれば活性酸素除去剤単独で
用いた場合より優れた活性酸素除去効果の発現がみられ
る。
【0024】抗酸化剤の配合量は、好ましくは0.00
001〜5%、より好ましくは0.001〜3%の範囲
である。この範囲であれば抗酸化剤単独で用いた場合よ
り優れた抗酸化効果の発現がみられる。
【0025】細胞賦活剤の配合量は、経時安定性の点か
ら好ましくは0.001〜5%、より好ましくは0.01
〜3%の範囲であり、この範囲であれば細胞賦活剤単独
で用いた場合より優れた細胞賦活効果がみられる。
【0026】抗炎症剤の配合量は、好ましくは0.00
01〜5%、より好ましくは0.01〜3%の範囲であ
り、この範囲であれば抗炎症剤単独で用いた場合より優
れた抗炎症効果がみられる。
【0027】更に、保湿剤であるムコ多糖類及び/又は
タンパク質の本発明組成物中の配合量は、好ましくは
0.0001〜5%、より好ましくは0.001〜3%の
範囲である。この範囲であればより優れた保湿効果が発
現し、かつ、優れた使用感の組成物が得られる。
【0028】これらのチロシナーゼ活性阻害剤、活性酸
素除去剤、抗酸化剤、細胞賦活剤、抗炎症剤及び保湿剤
は、一種又は二種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0029】本発明の組成物は、常法に従い、必須成分
である(A)成分と(B)成分とを通常の外用組成物と
して知られる種々の形態の基剤に配合して調製すること
ができる。
【0030】組成物の形態の例としては、特に限定され
ず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パック、洗浄
料、口紅・ファンデーションなどのメーキャップ化粧
料、頭皮・毛髪用品等の化粧品や、軟膏剤、分散液、ク
リーム剤、外用液剤等の医薬品などとすることができ、
外用組成物の基剤としては、これら外用剤の形態に応じ
た基剤、例えば、精製水、低級アルコール、多価アルコ
ール、油脂、界面活性剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱
剤、増粘剤、色素、顔料、防腐剤、香料等を用いること
ができる。
【0031】
【実施例】次に実施例、参考例及び試験例を挙げて本発
明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例等に
なんら制約されるものではない。
【0032】参 考 例 1 ウリ科スズメウリ属植物抽出物の製造:バハクジ、ボウ
カ、スズメウリの塊根の乾燥物各20gにそれぞれ50
%エチルアルコール200mlを加え、室温で時々撹拌
しながら5日間抽出した後濾過し、褐色抽出液としてそ
れぞれバハクジ抽出物(乾燥固形分3%)、ボウカ抽出
物(乾燥固形分3.5%)、スズメウリ抽出物(乾燥固
形分3%)を得た。
【0033】参 考 例 2 植物抽出物の製造:ソウハクヒ(日局)、クジン(クラ
ラ)(日局)、トウキ(日局)、ホップ(花穂)の各1
0gにそれぞれ70%エチルアルコール100mlを加
え、室温で時々撹拌しながら3日間抽出した後濾過し、
褐色抽出液として各植物抽出物を得た。
【0034】試 験 例 1 チロシナーゼ活性阻害試験:下記方法により、参考例1
で得たバハクジ抽出物及び参考例2で得た植物抽出物に
ついて、単独またはそれらを組み合わせた試料のチロシ
ナーゼ活性阻害率を調べた。 すなわち、各試料に酵素
溶液[シグマ社製、28,000単位のチロシナーゼ1
0mgを0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)20mlに
溶解したもの]0.1mlを加え、さらに0.1Mリン酸
緩衝液(pH6.8)を加え4.0mlとし、これを25
℃にて10分間インキュベートした。
【0035】次いで、これにあらかじめ25℃に保って
おいた基質溶液[L−DOPA(東京化成製)198.
0mgを0.1Mリン酸緩衝液(pH6.8)100ml
に溶解したもの]1.0mlを加え、10分間反応せし
めた。反応後、475nmにおける吸光度(ODS)を
測定した。 同様に、加熱失活させた前記酵素を用いて
反応させた時の吸光度(ODHE)及び試料無添加のとき
の吸光度(ODB)を測定し、数式1よりチロシナーゼ
活性の活性阻害率を算出した。 この結果を表1に示
す。
【0036】
【数1】 ODS :試料吸光度 ODB :試料無添加時の吸光度 ODHE :酵素不活性時の吸光度
【0037】( 結 果 )
【表1】
【0038】表1から明らかなごとく、バハクジ抽出物
とチロシナーゼ活性阻害剤を組み合わせた場合には、バ
ハクジ抽出物またはチロシナーゼ活性阻害剤を単独で用
いた場合よりチロシナーゼ活性阻害作用が高く、相乗的
な美白効果を示した。従って、バハクジ抽出物とチロシ
ナーゼ活性阻害剤を組み合わせた本発明組成物は、これ
を肌に適用することにより、極めて優れたチロシナーゼ
活性阻害作用を発揮し、日焼けによる肌の黒色化、シ
ミ、ソバカスなどを効果的に抑制する。
【0039】実 施 例 1 ク リ ー ム :表2に示す組成及び下記製法でクリーム
を調製し、その美肌効果を調べた。この結果を表3に示
す。
【0040】( 組 成 )
【表2】
【0041】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(6)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B. 成分(10)、(14)及び(15)を混合し、加
熱して70℃に保つ。 C. AにBを加え、混合した後、冷却する。 D. Cに(7)〜(9)及び(13)を加えてクリーム
を得た。
【0042】( 試 験 方 法 )被験クリーム1品につ
き27〜54才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜
の2回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適
量を顔面に塗布した。塗布による美肌効果を以下の基準
によって評価した。
【0043】( 評 価 基 準 ) < 評 価 > < 内 容 > 有 効 肌のくすみが目立たなくなった。 やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。 無 効 使用前と変化なし。
【0044】( 結 果 )
【表3】
【0045】表3の結果に示される如く、本発明品1に
代表されるスズメウリ抽出物とシステインを組合せた本
発明組成物および本発明品2に代表されるスズメウリ抽
出物とソウハクヒ抽出物を組合せた本発明組成物は、こ
れらを皮膚に適用することにより、肌の「くすみ」等の
発生の防止、改善をすることができ、美しい肌とするこ
とが明らかとなった。
【0046】実 施 例 2 化 粧 水: ( 処 方 ) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウレート (4)エチルアルコール 8.0 (5)バハクジ抽出物*1 10.0 (6)クジン抽出物*2 0.5 (7)防 腐 剤 適 量 (8)香 料 適 量 (9)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 参考例2で製造したもの
【0047】( 製 法 ) A. 成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解
する。 B. 成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C. AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0048】実 施 例 3 乳 液 : ( 処 方 ) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビタン 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)ボウカ抽出物*1 5.0 (8)システイン*2 1.0 (9)防 腐 剤 0.1 (10)カルボキシビニルポリマー 0.1 (11)水酸化ナトリウム 0.05 (12)エチルアルコール 5.0 (13)精 製 水 残 量 (14)香 料 適 量 *1 参考例1で製造したもの *2 システイン(和光純薬社製)を1.0mg/mlになるように水で希 釈して用いた。
【0049】( 製 法 ) A. 成分(8)〜(13)を加熱混合し、70℃に保
つ。 B. 成分(1)〜(6)を加熱混合し、70℃に保つ。 C. BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D. Cを冷却後(7)、(14)を加え、均一に混合し
て乳液を得た。
【0050】実 施 例 4 軟 膏 : ( 処 方 ) (%) (1)ステアリン酸 18.0 (2)セタノール 4.0 (3)トリエタノールアミン 2.0 (4)グリセリン 5.0 (5)スズメウリ抽出物*1 1.0 (6)ソウハクヒ抽出物*2 1.0 (7)トウキ抽出物*3 1.0 (8)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 参考例2で製造したもの *3 参考例2で製造したもの
【0051】( 製 法 ) A. 成分(3)、(4)及び(8)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B. 成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C. AをBに徐々に加える。 D. Cを冷却しながら(8)の残部で溶解した(5)〜
(7)を加え、軟膏を得た。
【0052】試 験 例 2 光加齢防止効果試験:ボウカ抽出物と表4記載の薬効剤
を、それぞれ単独または混合して試料とし、水で希釈
後、下記測定方法により、光加齢防止効果を調べた。
【0053】
【表4】
【0054】6週齢のヘアレスマウスに紫外線を照射し
て作成する、光加齢モデルマウスに対する効果を測定し
た。すなわち0.105J/cm2の紫外線を週3回、の
べ20週間照射し、試料の塗布はマウス背部に0.1m
l、毎日(照射の場合は照射2時間前に)おこなった。
1群は6匹とした。塗布による光加齢防止効果を、きめ
としわを示す加齢スコア(10週後及び20週後に評
価)と皮膚色の黄色化(20週後に評価)について下記
の基準により評価した。
【0055】1) 加齢スコア きめスコアとしわスコアを加算して加齢スコアとした。
加齢スコアはマウスの光加齢が進行するほど、その値
は大きくなる。
【0056】きめスコア: [スコア] [状態] 0 きめが整っている 1 きめがやや乱れている 2 きめが乱れている 3 きめの消失
【0057】しわスコア: [スコア] [状態] 0 しわがない 1 細かいしわがある 2 やや粗いしわがある 3 粗いしわがある
【0058】2) 皮膚色の黄色化 皮膚色はマウス加齢に伴い、黄味が増す(Lab表色系
におけるb値の増加)傾向にある。マウス皮膚を色差計
で測色し、b値の試験前に対する試験終了時の値の変化
をΔbとして、皮膚色を評価した。加齢スコア及び皮膚
色の黄色化の評価結果を表5に示す。
【0059】
【表5】
【0060】表5に示されるように、ボウカ抽出物と薬
効剤の組み合わせは、光加齢モデルマウスの加齢スコア
や皮膚色の黄色化を抑制する働きがあり、皮膚の老化を
防止する効果があることが明らかになった。
【0061】実 施 例 5 乳 液 :表6に示す組成物及び下記製法で乳液を調
製し、その美肌効果及び皮膚老化防止効果を調べた。こ
の結果を表7に示す。
【0062】( 組 成 )
【表6】
【0063】( 製 法 ) A. 成分(6)、(7)、(9)及び(13)を加熱混
合し、70℃に保つ。 B. 成分(1)〜(5)、(8)及び(10)を加熱混
合し、70℃に保つ。 C. 上記Bを先のAに加えて混合し、成分(12)を加
えて均一に乳化し、30℃まで冷却して、成分(11)
を加え、均一に混合して乳液を得る。
【0064】( 試 験 方 法 )被験乳液1品につき2
6〜50才の女性15名をパネルとし、毎日、朝と夜の
2回、12週間にわたって洗顔後に被験乳液の適量を顔
面に塗布した。塗布による美肌及び皮膚老化防止効果を
下記の基準によって評価した。
【0065】美肌効果: [ 評 価 ] [ 内 容 ] 有 効 肌のくすみが目立たなくなった。 やや有効 肌のくすみがあまり目立たなくなった。 無 効 使用前と変化なし。
【0066】皮膚老化防止効果: [ 評 価 ] [ 内 容 ] 有 効 肌のはり、つやが改善された。 やや有効 肌のはり、つやがやや改善された。 無 効 使用前と変化なし。
【0067】( 結 果 )
【表7】
【0068】表7の結果に示す如く、本発明品3に代表
されるバハクジ抽出物と抗酸化剤を組み合わせた本発明
組成物を皮膚に適用することにより、肌のくすみ等を押
え、美しい肌とするとともに、肌のはり、つやが改善さ
れ、皮膚の老化を防止することが明らかとなった。
【0069】実 施 例 6 化 粧 水 : ( 処 方 ) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウレート (4)エチルアルコール 8.0 (5)スズメウリ抽出物*1 0.01 (6)SOD*2 0.01 (7)防腐剤 適 量 (8)香 料 適 量 (9)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 シグマ社製;人赤血球より得たもの(5.230units/mg)
【0070】( 製 法 ) A. 成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解
する。 B. 成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C. AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0071】実 施 例 7 パ ッ ク : ( 処 方 ) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)バハクジ抽出物*1 0.05 (6)オウゴン抽出物*2 3.0 (7)防 腐 剤 適 量 (8)香 料 適 量 (9)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 一丸ファルコス社製
【0072】( 製 法 ) A. 成分(1)、(3)、(4)及び(9)を混合し、
70℃に加熱し、撹拌する。 B. 成分(2)、(7)及び(8)を混合する。 C. 上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却して
(5)、(6)を均一に分散してパックを得た。
【0073】実 施 例 8 ク リ ー ム :表8に示す組成及び下記製法でクリーム
を調製し、その美肌効果及び皮膚老化防止効果を調べ
た。この結果を表9に示す。
【0074】( 組 成 )
【表8】
【0075】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(7)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B. 成分(8)及び(13)を混合し、加熱して70℃
に保つ。 C. AにBを加え、混合した後、冷却して(9)(1
0)を加えて、均一に混合して、クリームを得た。 ( 試 験 方 法 )実施例5と同じ ( 評 価 基 準 )実施例5と同じ
【0076】( 結 果 )
【表9】
【0077】表9の結果に示される如く、本発明品4に
代表されるスズメウリ抽出物と抗酸化剤を組み合わせた
本発明組成物及び本発明品5に代表されるスズメウリ抽
出物と活性酸素除去剤を組み合わせた本発明組成物を皮
膚に適用することにより、肌のくすみ等を押さえ、美し
い肌とするとともに、肌のはり、つやが改善され、皮膚
の老化を防止することが明らかとなった。
【0078】実 施 例 9 洗 浄 料 : ( 処 方 ) (%) (1)ステアリン酸 10.0 (2)パルミチン酸 8.0 (3)ミリスチン酸 12.0 (4)ラウリン酸 4.0 (5)オレイルアルコール 1.5 (6)精製ラノリン 1.0 (7)香 料 適 量 (8)防 腐 剤 適 量 (9)グリセリン 18.0 (10)水酸化カルシウム 6.0 (11)バハクジ抽出物*1 0.5 (12)酢酸−dl−α−トコフェロール*2 0.05 (13)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 シグマ社製
【0079】( 製 法 ) A. 成分(9)、(10)及び(13)を混合し、70
℃に加熱する。 B. 成分(1)〜(6)、(8)及び(12)を混合
し、70℃に加熱する。 C. 上記Bを先のAに加え、しばらく70℃に保ち、反
応が終了後、50℃まで冷却し、成分(7)及び(1
1)を加え、冷却して洗浄料を得た。
【0080】実 施 例 10 ゲ ル 軟 膏 : ( 処 方 ) (%) (1)カルボキシビニルポリマー 1.0 (2)トリエタノールアミン 1.0 (3)1,3ブチレングリコール 10.0 (4)ボウカ抽出物*1 0.01 (5)エルゴカルシフェロール*2 0.001 (6)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 シグマ社製
【0081】( 製 法 ) A. 成分(1)及び(3)〜(6)を混合溶解する。 B. Aに成分(2)を加え、混合して均一にし、ゲル軟
膏を得た。
【0082】実 施 例 11 口 紅 :次に示す処方及び下記製法で口紅を調製し
た。 ( 処 方 ) (%) (1)スズメウリ抽出物*1 0.02 (2)ベーターカロチン*2 0.02 (3)BHT*3 0.001 (4)赤色202号 0.2 (5)キャンデリラロウ 9.0 (6)固形パラフィン 8.0 (7)ミツロウ 5.0 (8)カルナウバロウ 5.0 (9)ラノリン 11.0 (10)イソプロピルミリステート 10.0 (11)精製ヒマシ油 残 量 (12)防腐剤 適 量 (13)香 料 適 量 *1 参考例1で製造したもの *2 和光純薬社製 *3 シグマ社製
【0083】( 製 法 ) A. 成分(3)〜(12)を加熱溶解後、3本ローラー
で練る。 B. Aに成分(1)、(2)及び(13)を加えた後、
再び3本ローラーで練る。 C. Bを冷却・成型して口紅を得た。
【0084】試 験 例 3 創 傷 治 癒 試 験 :生後8週齢のウィスター(Wis
tar)系雄性ラットを、1群10匹として実験に供し
た。ラットの背部を剃毛した後、麻酔下、正中線に対称
となるように左右2箇所の背部皮膚を4cmにわたり切
開し、一方を薬剤塗布部位、他方を対照部位とした。切
開後直ちに、切開部位3箇所を縫合し、消毒用エタノー
ルで清拭した。縫合部のうち薬剤塗布部位には表10に
示した試料16〜22(生理食塩水に溶解したもの)の
うちいずれか1種を、対照部位には生理食塩水を0.1
mlずつ1日2回、1週間にわたり塗布した。
【0085】1週間後背部皮膚を剥離して切開部を中心
に短冊状の切片を作成し、皮膚切片の張力強度をレオメ
ーターNRM−2002J(不動工業社製)を用いて測
定した。得られた測定値から、数式2により創傷治癒率
を算出した。この結果も表10に示す。
【0086】
【数2】
【0087】
【表10】
【0088】表10の結果に示される如く、バハクジ抽
出物とATP、胎盤抽出物、酵母抽出物等の細胞賦活剤
とを組み合わせた本発明組成物を皮膚に適用した場合
は、創傷治癒率が高く、皮膚の外傷、ひび、あかぎれ、
ただれ、痔疾、火傷等を有効に改善、治癒できることが
明らかとなった。
【0089】実 施 例 12 ク リ ー ム :表11に示す組成及び下記製法でクリー
ムを調製し、その美肌効果及び皮膚老化防止効果を調べ
た。この結果を表12に示す。
【0090】( 組 成 )
【表11】
【0091】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(7)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B. 成分(8)〜(10)及び(13)を混合し、加熱
して70℃に保つ。 C. AにBを加えて混合し、30℃まで冷却して、クリ
ームを得た。
【0092】( 試 験 方 法)被験クリーム1品につき
28〜54才の女性15名をパネルとし、毎日、朝と夜
の2回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適
量を顔面に塗布した。塗布による美肌及び皮膚老化防止
効果を実施例5と同様の基準によって評価した。
【0093】( 結 果 )
【表12】
【0094】表12の結果に示された如く、本発明品6
及び7に代表されるボウカ抽出物と細胞賦活剤を配合し
た本発明組成物は、これを皮膚に適用することにより、
肌のくすみ等を押さえ、美しい肌とするとともに、肌の
はり、つやが改善され、皮膚の老化を防止することが明
らかとなった。
【0095】実 施 例 13 化 粧 水 : ( 処 方 ) (%) (1)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (2)エチルアルコール 15.0 (3)防 腐 剤 適 量 (4)ヒノキチオール*1 0.01 (5)香料 適 量 (6)スズメウリ抽出物*2 2.0 (7)クエン酸 0.1 (8)クエン酸ナトリウム 0.3 (9)1,3−ブチレングリコール 4.0 (10)精 製 水 残 量 *1 和光純薬社製 *2 参考例1で製造したもの
【0096】(製 法) A. 成分(1)〜(5)を混合溶解する。 B. 成分(6)〜(10)を混合溶解する。 C. AとBを混合して化粧水を得た。
【0097】実 施 例 14 乳 液 : ( 処 方 ) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビタン 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)エイコサペンタエン酸*1 3.0 (8)防 腐 剤 適 量 (9)バハクジ抽出物*2 0.1 (10)カルボキシビニルポリマー 0.1 (11)水酸化ナトリウム 0.05 (12)エチルアルコール 5.0 (13)精 製 水 残 量 (14)香 料 適 量 *1 シグマ社製 *2 参考例1で製造したもの
【0098】( 製 法 ) A. 成分(10)〜(13)を加熱混合し、70℃に保
つ。 B. 成分(1)〜(8)を加熱混合し、70℃に保つ。 C. BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D. Cを冷却後(9)及び(14)を加え、均一に混合
して乳液を得た。
【0099】実 施 例 15 軟 膏 : ( 処 方 ) (%) (1)ステアリン酸 18.0 (2)セタノール 4.0 (3)トリエタノールアミン 2.0 (4)グリセリン 5.0 (5)ボウカ抽出物*1 1.0 (6)乳 酸*2 0.1 (7)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 和光純薬社製
【0100】( 製 法 ) A. 成分(3)、(4)及び(7)の一部を加熱混合
し、75℃に保つ。 B. 成分(1)及び(2)を加熱混合し、75℃に保
つ。 C. AをBに徐々に加える。 D. Cを冷却しながら(7)の残部で溶解した(5)、
(6)を加え、軟膏を得た。
【0101】試 験 例 4 抗炎症効果及び色素沈着抑制効果試験:表13に示した
薬剤及びエチルアルコール15%を含み、残部が精製水
からなる被験薬剤を調製し、有色モルモット背部に塗布
して日焼けによる炎症及び色素沈着に対する効果を調べ
た。その結果を表14に示す。
【0102】( 試 験 方 法)有色モルモット(各群1
0匹)の背部を剃毛し、麻酔下紫外線を照射した。紫外
線照射は、東芝株式会社製FL20S・BLBランプと
FL20S・E30ランプを3本ずつ同時に照射し、紫
外線量は4.8×104erg/cm2とした。紫外線照
射の24時間前と照射直後及び照射12時間後、24時
間後にモルモット背部の4カ所に試料を0.2mlずつ
よく擦り込んだ。なお、紫外線照射前に塗布部位を温水
でよく洗浄した。照射の24時間後に炎症の程度を、そ
して7日後に色素沈着の程度を観察した。
【0103】
【表13】
【0104】 ( 評 価 基 準) 炎症についての評価基準 [ スコア ] [ 状 態 ] 0: 炎症が全く認められない 1: ごくわずか炎症が認められる 2: 炎症は認められるが非照射部位との境界は不明瞭 3: 炎症が認められ、非照射部位との境界は鮮明
【0105】 色素沈着についての評価基準 [ スコア ] [ 状 態 ] 0: 色素沈着が全く認められない 1: ごくわずか色素沈着が認められる 2: 色素沈着は認められるが非照射部位との境界は不明瞭 3: 色素沈着が認められ、非照射部位との境界は鮮明
【0106】上記評価基準に従い、それぞれの評点が1
点以下であるモルモットが10匹中何匹いたかを数え、
以下の判定基準に従って判定した。
【0107】 ( 判 定 基 準) <判 定> <内 容> 著 効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が8匹以上である。 有 効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が6匹〜7匹である。 やや有効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が4匹〜5匹である。 無 効 10匹中、評点1点以下のモルモット数が3匹以下である。
【0108】
【表14】
【0109】表14の結果より、スズメウリ抽出物とグ
リチルリチン酸ジカリウム、グアイアズレン、シコン抽
出物の抗炎症剤を配合した本発明組成物は、これを皮膚
に適用することにより、皮膚の炎症および色素沈着を抑
制することが明らかとなった。
【0110】実 施 例 16 ク リ ー ム :次に示す処方及び下記製法でクリームを
調製した。 ( 処 方 ) (%) (1)ポリオキシエチレン(40E.O.)モノステアレート 2.0 (2)グリセリンモノステアレート(自己乳化型) 5.0 (3)ステアリン酸 5.0 (4)ベヘニルアルコール 0.5 (5)スクワラン 15.0 (6)イソオクタン酸セチル 5.0 (7)防 腐 剤 適 量 (8)1,3−ブチレングリコール 5.0 (9)グリチルリチン酸ジカリウム*1 0.2 (10)バハクジ抽出物*2 0.5 (11)シラカバ抽出物*3 0.1 (12)精 製 水 残 量 (13)香 料 適 量 *1 東京化成社製 *2 参考例1で製造したもの *3 丸善製薬社製
【0111】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(6)を70℃にて加熱溶解する。 B. 成分(7)〜(12)を70℃に加熱する。 C. AをBに加え、冷却してクリームを得る。 D. Cに成分(13)を加え、冷却してクリームを得
る。
【0112】実 施 例 17 乳 液 :次に示す処方及び下記製法で乳液を調製し
た。 ( 処 方 ) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビット 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)精製アボガド油 4.0 (7)トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 4.0 (8)ボウカ抽出物*1 1.0 (9)アロエ抽出物*2 0.2 (10)防腐剤 適 量 (11)カルボキシビニルポリマー 0.07 (12)1,3−ブチレングリコール 5.0 (13)精 製 水 残 量 (14)水酸化ナトリウム 0.025 (15)精 製 水 7.5 (16)香 料 適 量 *1 参考例1で製造したもの *2 丸善製薬社製
【0113】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(7)を70℃にて加熱溶解する。 B. 成分(8)〜(13)を70℃にて加熱溶解する。 C. AをBに加え、乳化する。 D. Cに(14)〜(16)を加え、冷却して乳液を得
る。
【0114】実 施 例 18 化 粧 水 :次に示す処方及び下記製法で化粧水を調
製した。 ( 処 方 ) (%) (1)ポリオキシエチレン(60E.O.)硬化ヒマシ油 1.0 (2)香 料 適 量 (3)エタノール 10.0 (4)防 腐 剤 適 量 (5)カミツレ抽出物*1 1.0 (6)クエン酸 0.1 (7)クエン酸ナトリウム 0.3 (8)1,3−ブチレングリコール 5.0 (9)スズメウリ抽出物*2 0.01 (10)精 製 水 残 量 *1 一丸ファルコス社製 *2 参考例1で製造したもの
【0115】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(4)を混合溶解する。 B. 成分(5)〜(10)を混合溶解する。 C. BをAに加え、撹拌して化粧水を得る。
【0116】実 施 例 19 ヘアトニック:次に示す処方及び下記製法でヘアトニッ
クを調製した。 ( 処 方 ) (%) (1)バハクジ抽出物*1 10.0 (2)カミツレ抽出物*2 0.3 (3)メントール 0.1 (4)エタノール 40.0 (5)香 料 適 量 (6)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 一丸ファルコス社製
【0117】( 製 法 ) A. 成分(3)〜(5)を混合溶解する。 B. 成分(1)、(2)及び(6)を混合溶解する。 C. BにAを加えて均一に混合し、ヘアトニックを得
た。
【0118】実 施 例 20 乳 液 :表15に示す組成及び下記製法で乳液を調
製し、その肌荒れ改善効果を調べた。この結果を表16
に示す。
【0119】( 組 成 )
【表15】
【0120】( 製 法 ) A. (6)〜(10)及び(14)の各成分を加熱混合
し、70℃に保つ。 B. (1)〜(5)、(11)及び(12)の各成分を
加熱混合し、70℃に保つ。 C. 上記Bを先のAに加えて混合し、成分(13)を加
えて均一に乳化し、30℃まで冷却して乳液を得た。
【0121】( 試 験 方 法)24〜45才の健常人1
5名をパネルとし、実験的な荒れ肌を惹起する前の肌状
態をミクロスコープカメラで撮影し、下記基準によりそ
のスコアを求めた。実験的な荒れ肌は、上腕屈側部をエ
ーテル、アセトン(1:1)混液で処理することにより
惹起した。さらにその後は、7日間にわたって毎日、朝
と夜の2回被験乳液を塗布し、荒れ肌惹起の1、3、5
及び7日後に前記と同様肌状態のスコアを求めた。
【0122】 肌状態スコア <スコア> <状 態> 1 肌の皮溝が不鮮明であり、角質のはがれが認められる。 2 肌の皮溝がやや不鮮明であるかまたは一方向性が強い。 3 肌の皮溝は認められるが、浅いかまたは一方向性が強い。 4 肌の皮溝が認められるかまたはやや網目状である。 5 肌の皮溝がはっきり認められるかまたはきれいな網目状である。
【0123】( 結 果 )
【表16】
【0124】表16の結果に示される如く、本発明品8
に代表されるバハクジ抽出物とムコ多糖類を組合せた本
発明組成物および本発明品9に代表されるバハクジ抽出
物とタンパク質を組合せた本発明組成物は、これらを皮
膚に適用することにより、肌の荒れを改善できることが
明らかになった。
【0125】実 施 例 21 ク リ ー ム :表17に示す組成及び下記製法でクリー
ムを調製し、その美肌効果を調べた。この結果を表18
に示す。
【0126】( 組 成 )
【表17】
【0127】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(7)、(11)及び(12)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B. 成分(8)〜(10)及び(13)を混合し、加熱
して70℃に保つ。 C. AにBを加え、混合した後、冷却してクリームを得
た。
【0128】( 試 験 方 法 )被験クリーム1品につ
き27〜54才の女性15名をパネルとし、毎日朝と夜
の2回、12週間にわたって洗顔後に被験クリームの適
量を顔面に塗布した。塗布による美肌効果を実施例1と
同様の基準によって評価した。
【0129】( 結 果 )
【表18】
【0130】表18の結果に示される如く、本発明品1
0に代表されるボウカ抽出物とムコ多糖類を組合せた本
発明組成物および本発明品11に代表されるボウカ抽出
物とタンパク質を組合せた本発明組成物は、これらを皮
膚に適用することにより、肌の「くすみ」等の発生の防
止、改善することができ、美しい肌とすることが明らか
となった。
【0131】実 施 例 22 化 粧 水 :次に示す処方及び下記製法で化粧水を調
製した。 ( 処 方 ) (%) (1)グリセリン 5.0 (2)1,3−ブチレングリコール 6.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.2 モノラウレート (4)エチルアルコール 8.0 (5)スズメウリ抽出物*1 1.0 (6)コラーゲン*2 0.5 (7)防 腐 剤 適 量 (8)香料 適 量 (9)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 高研社製
【0132】( 製 法 ) A. 成分(3)、(4)、(7)及び(8)を混合溶解
する。 B. 成分(1)、(2)、(5)、(6)及び(9)を
混合溶解する。 C. AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0133】実 施 例 23 パ ッ ク :次に示す処方及び下記製法でパックを調
製した。 ( 処 方 ) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)バハクジ抽出物*1 10.0 (6)ヒアルロン酸ナトリウム*2 0.5 (7)防 腐 剤 適 量 (8)香 料 適 量 (9)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 キューピー社製
【0134】(製 法) A. 成分(1)、(3)〜(6)及び(9)を混合し、
70℃に加熱し、撹拌する。 B. 成分(2)、(7)及び(8)を混合する。 C. 上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却してパッ
クを得た。
【0135】実 施 例 24 洗 浄 料 :次に示す処方及び下記製法で洗浄料を調
製した。 ( 処 方 ) (%) (1)ステアリン酸 10.0 (2)パルミチン酸 8.0 (3)ミリスチン酸 12.0 (4)ラウリン酸 4.0 (5)オレイルアルコール 1.0 (6)精製ラノリン 1.0 (7)香 料 適 量 (8)防 腐 剤 適 量 (9)グリセリン 18.0 (10)水酸化カリウム 6.0 (11)ボウカ抽出物*1 0.5 (12)ケラチン加水分解液*2 0.05 (13)精 製 水 残 量 *1 参考例1で製造したもの *2 成和化成社製
【0136】( 製 法 ) A. 成分(9)、(10)及び(13)を混合し、70
℃に加熱する。 B. 成分(1)〜(6)及び(8)を混合し、70℃に
加熱する。 C. 上記Bを先のAに加え、混合した後50℃まで冷却
し、成分(7)、(11)及び(12)を加え、冷却し
て洗浄料を得た。
【0137】
【発明の効果】本発明によれば、薬効剤の本来有する効
能を十分に発揮させることができる。例えば、薬効剤と
してチロシナーゼ活性阻害剤を含有する本発明の組成物
は、安定で且つ優れた美白作用を有するため、皮膚の色
素沈着に高い抑制効果を発揮し、また、抗炎症剤を含有
する本発明の組成物は、皮膚の炎症及びそれに付随して
起こる色素沈着に高い抑制効果を発揮するため、日焼け
などによる皮膚の黒化、シミ、ソバカスの防止・改善等
に有効である。一方、活性酸素除去剤を含有する本発明
の組成物は、優れた活性酸素除去作用を有し、紫外線に
よる皮膚中での活性酸素生成に起因する過酸化脂質の生
成を抑制し、また、抗酸化剤を含有する本発明の組成物
は自動酸化等による過酸化脂質の生成を抑制するため、
肌荒れ改善や、皮膚老化防止等に安全で且つ優れた効果
を有する。薬効剤として細胞賦活剤を含有する本発明の
組成物は、優れた細胞賦活作用を有するため、皮膚の老
化防止、外傷、ひび、あかぎれ、ただれ、痔疾、火傷な
どの改善、創傷治癒促進等に有効なものである。更に、
薬効剤として保湿剤を含有する本発明の組成物は、安定
で且つ優れた肌荒れ改善作用を有するため、肌の「くす
み」等の発生の防止、改善に有効なものである。このよ
うに、本発明の組成物は、薬効剤の本来有する性能を十
分に発揮させることができるので、美容や医療において
極めて有用なものである。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/00 A61K 7/00 H G J U X W 7/48 7/48 (72)発明者 星野 拓 東京都北区栄町48−18 株式会社コーセー 研究所内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)及び(B) (A)ウリ科スズメウリ属(Cucurbitaceae Melothri
    a)植物抽出物 (B)チロシナーゼ活性阻害剤、活性酸素除去剤、抗酸
    化剤、細胞賦活剤、抗炎症剤及び保湿剤から選ばれる薬
    効剤の一種又は二種以上を含有することを特徴とする組
    成物。
  2. 【請求項2】 ウリ科スズメウリ属の植物が、バハクジ
    (Melothria indica)、ボウカ(Melothria heterophyl
    la)又はスズメウリ(Melothria japonica)である請求
    項第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】 薬効剤がチロシナーゼ活性阻害剤である
    請求項第1項記載の組成物。
  4. 【請求項4】 チロシナーゼ活性阻害剤が、システイン
    及びその誘導体並びにその塩、グラブリジン、グラブレ
    ン、リクイリチン、イソリクイリチン及びこれらを含有
    するカンゾウ抽出物、センプクカ抽出物、ケイケットウ
    抽出物、サンペンズ抽出物、ソウハクヒ抽出物、トウキ
    抽出物、イブキトラノオ抽出物、クララ抽出物、サンザ
    シ抽出物、シラユリ抽出物、ホップ抽出物、ノイバラ抽
    出物及びヨクイニン抽出物から選ばれたものである請求
    項第3項記載の組成物。
  5. 【請求項5】 薬効剤が活性酸素除去剤である請求項第
    1項記載の組成物。
  6. 【請求項6】 活性酸素除去剤が、SOD、マンニトー
    ル、ベーターカロチン等のカロテノイド類、ハイドロキ
    ノン、ビリルビン、コレステロール、トリプトファン、
    ヒスチジン、クエルセチン、クエルシトリン、カテキ
    ン、カテキン誘導体、没食子酸、没食子酸誘導体、オウ
    ゴン抽出物及びイチョウ抽出物等のフラボノイドを成分
    中に含む植物抽出物、ユキノシタ抽出物、ゴカヒ抽出
    物、ヤシャジツ抽出物及びジコッピ抽出物から選ばれた
    ものである請求項第5項記載の組成物。
  7. 【請求項7】 薬効剤が抗酸化剤である請求項第1項記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 抗酸化剤が、ビタミンA類及びそれらの
    誘導体並びにそれらの塩、ビタミンB類及びそれらの誘
    導体並びにそれらの塩、ビタミンC及びその誘導体並び
    にそれらの塩、ビタミンD類及びそれらの誘導体並びに
    それらの塩、ビタミンE及びその誘導体並びにそれらの
    塩、グルタチオン及びその誘導体並びにそれらの塩、B
    HT及びBHAから選ばれたものである請求項第7項記
    載の組成物。
  9. 【請求項9】 薬効剤が細胞賦活剤である請求項第1項
    記載の組成物。
  10. 【請求項10】 細胞賦活剤が、デオキシリボ核酸及び
    その塩、アデノシン三リン酸、アデノシン一リン酸など
    のアデニル酸誘導体及びそれらの塩、リボ核酸及びその
    塩、グアニン、キサンチン及びそれらの誘導体並びにそ
    れらの塩などの核酸関連物質;血清除蛋白抽出物、脾臓
    抽出物、胎盤抽出物、鶏冠抽出物、ローヤルゼリーなど
    の動物由来の抽出物;酵母抽出物、乳酸菌抽出物、ビフ
    ィズス菌抽出物、霊芝抽出物などの微生物由来の抽出
    物;ニンジン抽出物、センブリ抽出物、ローズマリー抽
    出物、オウバク抽出物、ニンニク抽出物、ヒノキチオー
    ル、セファランチンなどの植物由来の抽出物;α−また
    はγ−リノレン酸、エイコサペンタエン酸及びそれらの
    誘導体、コハク酸及びその誘導体並びにそれらの塩、エ
    ストラジオール及びその誘導体並びにそれらの塩、グリ
    コール酸、乳酸、サリチル酸などのα−ヒドロキシ酸及
    びそれらの誘導体並びにそれらの塩から選ばれたもので
    ある請求項第9項記載の組成物。
  11. 【請求項11】 薬効剤が抗炎症剤である請求項第1項
    記載の組成物。
  12. 【請求項12】 抗炎症剤が、グリチルリチン酸、グリ
    チルレチン酸、メフェナム酸、フェニルブタゾン、イン
    ドメタシン、イブプロフェン、ケトプロフェン、アラン
    トイン、グアイアズレン及びそれらの誘導体並びにそれ
    らの塩、ε−アミノカプロン酸、酸化亜鉛、ジクロフェ
    ナクナトリウム、アロエ抽出物、シコン抽出物、サルビ
    ア抽出物、アルニカ抽出物、カミツレ抽出物、シラカバ
    抽出物、オトギリソウ抽出物、ユーカリ抽出物及びムク
    ロジ抽出物から選ばれたものである請求項第11項記載
    の組成物。
  13. 【請求項13】 薬効剤が、保湿剤である請求項第1項
    記載の組成物。
  14. 【請求項14】 保湿剤がヒアルロン酸、コンドロイチ
    ン硫酸、デルマタン硫酸、ヘパラン硫酸、ヘパリン及び
    ケラタン硫酸などのムコ多糖類及びそれらの塩、コラー
    ゲン、エラスチン、ケラチンなどのタンパク質及びそれ
    らの誘導体並びにそれらの塩、ソルビトール、イノシト
    ール、トレハロース、尿素、ピロリドンカルボン酸およ
    びその塩から選ばれたものである請求項第13項記載の
    組成物。
  15. 【請求項15】 皮膚外用剤である請求項第1項ないし
    第14項のいずれかの項記載の組成物。
  16. 【請求項16】 化粧品である請求項第1項ないし第1
    4項のいずれかの項記載の組成物。
  17. 【請求項17】 外用医薬品である請求項第1項ないし
    第14項のいずれかの項記載の組成物。
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