JPH10114090A - レーザ熱転写記録装置 - Google Patents

レーザ熱転写記録装置

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JPH10114090A
JPH10114090A JP27073696A JP27073696A JPH10114090A JP H10114090 A JPH10114090 A JP H10114090A JP 27073696 A JP27073696 A JP 27073696A JP 27073696 A JP27073696 A JP 27073696A JP H10114090 A JPH10114090 A JP H10114090A
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JP
Japan
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laser
image receiving
ink sheet
thermal transfer
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JP27073696A
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English (en)
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Ryoji Arima
亮司 有馬
Yoshiaki Odai
佳明 尾台
Masatoshi Kato
雅敏 加藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング化現象を起こさずに、高解像度で安定
したドット形成、画像形成を実現できるレーザ熱転写記
録装置を提供する。 【解決手段】 この発明に係るレーザ熱転写記録装置
は、光熱変換特性を示すインクシート5と、このインク
シートと受像面とが向き合うように重ね合わされた受像
体4と、インクシートの方向にレーザ光を照射するレー
ザ2とを備え、レーザ光をレーザ照射方向に垂直な主走
査及び副走査方向に走査させながらインクシートのイン
クを前記受像体の受像面に転写するレーザ熱転写記録装
置において、レーザをN本(Nは2以上の整数)、副走
査方向に並べて配置するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ光によっ
てインクを溶融または昇華させて受像紙に記録するレー
ザ熱転写記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の熱転写記録装置は、支持体上に染
料または顔料を含むインク層を塗布したインクシート
と、インク受像面を有する受像体とを、前記インクシー
トのインク層側と前記受像体の受像面とが向き合うよう
に重ね合せ、サーマルヘッド等の熱源をインクシート側
から圧着し、インクを溶融または昇華させて受像体に転
写するようにしたものである。熱転写記録は低騒音、カ
ラー化が容易、メインテナンスフリー、低コスト等の特
長を有しており、各種プリンタ、ファクシミリ等、多様
な用途で利用されている。
【0003】一方、近年、医療分野や印刷分野等におい
て、高解像度での高画質な記録が可能な熱転写記録に対
する要求が高まっている。しかし、従来のサーマルヘッ
ド、通電ヘッド等を用いた熱転写記録装置では、発熱素
子を微細化しようとすると歩留まりが悪くなり、コスト
が上昇してしまうという問題点があった。また、熱を与
えるのがインクシートの支持体側からとなるため、発熱
体を高密度にすると塵などの微小なごみまでも影響して
しまうという問題点があった。
【0004】これらを解決するために、レーザを熱源と
する熱転写記録装置が特開昭49−15437号公報、
特開昭59−143657号公報等で提案されている。
レーザを熱源として用いる熱転写記録装置は、支持体上
に必要があれば光熱変換層、それから染料または顔料を
含むインク層を積層したインクシートと、インク受像面
を有する受像体とを、前記インクシートのインク層側と
前記受像体の受像面とが向き合うように重ね合せ、前記
インクシート側か前記受像体側の少なくともいずれかの
方向からレーザ光を照射し、レーザ光をレーザ照射方向
に垂直ないずれかの方向に走査させながら前記インク層
を溶融または昇華させ、受像体に転写する。このような
熱転写記録装置では、レーザ光のスポットサイズを絞る
ことによって、以前の熱転写記録装置に比べて容易に高
解像度記録が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ熱転写記
録装置では、1本のレーザを照射してドット形成が行わ
れており、レーザ光の強度分布がガウス分布に従うた
め、レーザ光の照射スポットにおいて、照射部分の中心
に近づくほど強度が高い。そしてこの状態はスポットサ
イズを絞れば絞るほど急峻となる。そのため、特に溶融
転写を行う場合、スポット中心部のインクが一瞬に気化
してしまい、その気体が溶融インクをスポット中心部か
ら追いやり、その結果形成されたドットがリング状にな
って画質が劣化するという問題点があった(以下この現
象をリング化現象と呼ぶ)。
【0006】これを解決するために、レーザ光のスポッ
トの絞りを緩めるようにした場合、解像度が劣化すると
いう問題がある。また、レーザ光の強度分布がなだらか
になるためにわずかな外乱によってもドットサイズが変
化してしまう。その上、やはり照射部分の中心に近づく
ほど強度が高いため、リング化現象を完全に防ぐことが
できなかった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、前記リング化現象を起こさず
に、高解像度で安定したドット形成、画像形成を実現で
きるレーザ熱転写記録装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るレーザ熱
転写記録装置は、光熱変換特性を示すインクシートと、
このインクシートと受像面とが向き合うように重ね合わ
された受像体と、前記インクシートの方向にレーザ光を
照射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照射方
向に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら前記
インクシートのインクを前記受像体の受像面に転写する
レーザ熱転写記録装置において、前記レーザをN本(N
は2以上の整数)、副走査方向に並べて配置するもので
ある。
【0009】また、N=2であるものである。
【0010】また、光熱変換特性を示すインクシート
と、このインクシートと受像面とが向き合うように重ね
合わされた受像体と、前記インクシートの方向にレーザ
光を照射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照
射方向に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら
前記インクシートのインクを前記受像体の受像面に転写
するレーザ熱転写記録装置において、Lkは一端からK
番目のレーザの強度と定義したとき、式 Lk=LN-k+1
を満たすように前記レーザをN本(Nは3以上の整
数)、副走査方向に並べて配置するものである。
【0011】また、レーザ光の中間点の強度が最大強度
よりも低くなるように各々のレーザを配置するものであ
る。
【0012】また、光熱変換特性を示すインクシート
と、このインクシートと受像面とが向き合うように重ね
合わされた受像体と、前記インクシートの方向にレーザ
光を照射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照
射方向に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら
前記インクシートのインクを前記受像体の受像面に転写
するレーザ熱転写記録装置において、前記レーザをM本
(Mは2以上の整数)、副走査方向に、N本(Nは2以
上の整数)、主走査方向に並べて配置するものである。
【0013】また、M=2で、かつN=2であるもので
ある。
【0014】また、光熱変換特性を示すインクシート
と、このインクシートと受像面とが向き合うように重ね
合わされた受像体と、前記インクシートの方向にレーザ
光を照射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照
射方向に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら
前記インクシートのインクを前記受像体の受像面に転写
するレーザ熱転写記録装置において、Li,jはライン方
向の一端からI番目、前記ライン方向と垂直方向の一端
からJ番目のレーザの強度と定義したとき、式Li,j=L
M-i+1,jを満たすように前記レーザをM本(Mは3以上
の整数)、副走査方向に、N本(Nは2以上の整数)、
主走査方向に並べて配置するものである。
【0015】また、各々の配置方向のレーザの中間点の
強度が最大強度よりも低くなるように各々のレーザを配
置するものである。
【0016】また、各々のレーザを独立に制御照射する
ものである。
【0017】また、光熱変換特性を示すインクシート
と、このインクシートと受像面とが向き合うように重ね
合わされた受像体と、前記インクシートの方向にレーザ
光を照射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照
射方向に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら
前記インクシートのインクを前記受像体の受像面に転写
するレーザ熱転写記録装置において、前記レーザと前記
インクシート、受像体との間に、レーザ光の中心部にお
いてレーザ光の一部を吸収するフィルタを備えたもので
ある。
【0018】また、フィルタは、反射鏡の表面に設けら
れているものである。
【0019】また、フィルタは、中心部のレーザ透過率
が最も低く、外に向かってレーザ透過率が高くなるもの
である。
【0020】また、フィルタは、レーザ光を透過する極
薄部材にレーザの波長領域に吸収域を有する物質の極薄
層を中心部に円状に塗布して構成されたものである。
【0021】また、レーザ光を透過する極薄部材は、極
薄PETであり、レーザの波長領域に吸収域を有する物
質は、カーボンであり、カーボン塗布部のレーザ透過率
が50〜80%で塗布部の大きさは、レーザ光の極薄P
ETでのスポットサイズの1/4〜1/2であるものであ
る。
【0022】また、光熱変換特性を示すインクシート
と、このインクシートと受像面とが向き合うように重ね
合わされた受像体と、前記インクシートの方向にレーザ
光を照射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照
射方向に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら
前記インクシートのインクを前記受像体の受像面に転写
するレーザ熱転写記録装置において、前記レーザは、透
過率または反射率が面内分布を有するレーザ光を出射す
るものである。
【0023】また、面内分布を有するレーザ光を発生さ
せる手段としてレーザに多層膜に形成された誘電体を備
えたものである。
【0024】また、インクシートが支持体、レーザ光を
吸収して熱を発生させる光熱変換層、及び染料または顔
料を含むインク層を積層して構成されるものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。図1は、この発明の実施の形態1〜
13に係るレーザ熱転写記録装置を模式的に示す斜視図
である。図1において、1は転写ドラムである。2はレ
ーザ照射装置で、送られてきた画像信号に対応して前記
転写ドラム1の方向にレーザ光を照射する。3はリニア
ガイドで、前記レーザ照射装置2を前記転写ドラム1の
母線と平行に移動させる。4は受像体で、片面にインク
受像面を有し、インク受像面を上にして前記転写ドラム
1に巻きつけられている。5はインクシートで、構成を
図2に示す。図2において、6は支持体である。7はレ
ーザ光を熱に換える光熱変換層で、8はインク層であ
る。インクシート5は、インク層面を前記受像体4の受
像面と向き合うようにして、前記受像体4の上から前記
転写ドラム1に巻きつけられている。9はモータで、前
記転写ドラム1を回転させる。10は例えばステッピン
グモータで、画像形成時に前記リニアガイド3を介し
て、レーザ照射装置2を図1のaの方向に送る。
【0026】転写ドラム1は、鉄などの剛性の高いもの
であっても、ゴムのような弾性の高いものであっても、
回転中に著しく変形しないものであれば構わない。ま
た、レーザ照射装置2は、半導体レーザ、YAGレーザ、A
rレーザ、CO2レーザ、エキシマレーザ等、レーザの種別
は問わない。
【0027】支持体6は例えば厚さ5〜100μmのP
ET(ポリエチレンテレフタレート)からなっている。
光熱変換層7は例えばカーボンブラックや赤外線吸収色
素等、前記レーザ照射装置2で使用するレーザの波長に
高い吸収率を持つものであればよい。ただし、後述のイ
ンク層がレーザの波長に高い吸収率を持つ場合はこの層
は不必要である。インク層8は、イエロー、マゼンタ、
シアン、ブラックの4色をそれぞれ該当する色の染料ま
たは顔料と、バインダを混合したもので成っている。
【0028】次に動作について説明する。まず転写ドラ
ム1に受像体4、インクシート5の順に巻きつける。そ
れからモータ9が転写ドラム1を一定速度で回転させ
(レーザの主走査方向)、レーザ照射装置2が画像信号
に対応してレーザを照射する。レーザが照射された部分
の光熱変換層7がレーザ光を熱に変換し、その熱でイン
ク層8のインクを溶融または昇華させ、受像体4に転写
する。転写ドラム1の1回転が1ライン記録となる。1
ライン記録が終了すると、リニアガイド3ステッピング
モータ10によって1ドット分図1において左に移動し
(レーザの副走査方向)、2ライン目の記録を行う。こ
のようにして、所定ライン数記録を行い、1色の記録を
完了する。
【0029】画像が1色であればこれで終了であるが、
3色もしくは4色記録の場合は1色の記録終了後、イン
クシート5をはがし、別の色のインクシートを新たに巻
きつける。その間にリニアガイド3が1ライン目の位置
まで戻り、2色目の記録を開始する。この動作を所定色
数を記録するまで繰り返し、画像形成を行う。なお、本
装置では1ライン記録が終了すると、リニアガイド3が
ステッピングモータ10によって1ドット分図1におい
て左に移動するとしたが、転写ドラム1が1回転するあ
いだにちょうど1ライン分移動するような速度で等速動
作を行ってもよい。
【0030】実施の形態1.図3は、この発明の実施の
形態1に係るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出射
装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図である。1
1a、11bは例えば、波長830nmの半導体レーザ
で、強度は12mW、スポットサイズは3μmである。
ここでいうスポットサイズとは、ガウス分布に従うレー
ザ強度が、スポット中心部分の1/e2以上の範囲の直径
のことである。レーザ11aと11bは、転写ドラム1
の母線と平行に、照射されたレーザのスポットが距離
1.5μmを隔てるよう副走査方向に配置されている。
このときのレーザ11a、11bのスポット中心を結ぶ
直線上のレーザ強度分布と、強度24mW、スポットサ
イズ3μmのレーザのスポット中心を通る直線上のレー
ザ強度分布を図4に示す。
【0031】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径10μmで、
リング化現象の起きないドットが安定して得られた。ま
た、同様の条件でA4サイズの4色自然画像を記録した
ところ、にじみやぼやけのない非常に高解像度で鮮明な
画像を得ることができた。なお、この実施形態では、2
本のレーザの距離をレーザのスポットサイズの半分に設
定したが、0〜スポットサイズであればよく、好ましく
はスポットサイズの10%〜90%である。
【0032】実施の形態2.図5は、この発明の実施の
形態2に係るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出射
装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図である。1
1c、11dは波長830nmの半導体レーザで、強度
は12mW、スポットサイズは3μmである。レーザ1
1cと11dは、転写ドラム1の母線と平行に、照射さ
れたレーザのスポットが距離2μmを隔てるよう副走査
方向に配置されている。このときのレーザ11c、11
dのスポット中心を結ぶ直線上のレーザ強度分布と、強
度24mW、スポットサイズ3μmのレーザのスポット
中心を通る直線上のレーザ強度分布を図6に示す。図6
のように、2本のレーザの中間点の強度が最大強度の約
80%になっている。これは、温度分布を均一に近づけ
るためである。
【0033】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径10.5μm
で、リング化現象の起きないドットが安定して得られ
た。
【0034】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施の形態では、2本のレーザの中間点の強度を最大強度
の約80%に設定したが、50%以上であればよく、好
ましくは70%〜90%である。
【0035】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3に係るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出射
装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図である。1
2a、12b、12cは波長830nmの半導体レーザ
で、強度は8mW、スポットサイズは3μmである。レ
ーザ12a、12b、12cは、転写ドラム1の母線と
平行に、それぞれ照射されたレーザのスポットが距離
1.5μmを隔てるよう副走査方向に配置されている。
このときのレーザ12a、12b、12cのスポット中
心を結ぶ直線上のレーザ強度分布と、強度24mW、ス
ポットサイズ3μmのレーザのスポット中心を通る直線
上のレーザ強度分布を図8に示す。
【0036】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径9μmで、リ
ング化現象の起きないドットが安定して得られた。
【0037】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施形態では、隣り合うレーザの距離をレーザのスポット
サイズの半分に設定したが、0〜スポットサイズであれ
ばよく、好ましくはスポットサイズの10%〜90%で
ある。この実施形態ではレーザ12a、12b、12c
が、転写ドラム1の母線と平行に、配置されているがレ
ーザの配置数は何本でも同様のことが言える。
【0038】実施の形態4.図9は、この発明の実施の
形態4に係るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出射
装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図である。1
2d〜12gは波長830nmの半導体レーザで、強度
は6mW、スポットサイズは3μmである。レーザ12
d〜12gは、転写ドラム1の母線と平行に、照射され
たレーザの隣り合うスポットの距離が12d側から各々
1.5、2、1.5(μm)隔てるよう副走査方向に配置
されている。このときのレーザ12dと12gのスポッ
ト中心を結ぶ直線上のレーザ強度分布と、強度24m
W、スポットサイズ3μmのレーザのスポット中心を通
る直線上のレーザ強度分布を図10に示す。図10のよ
うに、4本のレーザの中間点の強度が最大強度の約80
%になっている。これは、温度分布を均一に近づけるた
めである。
【0039】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径11μmで、
リング化現象の起きないドットが安定して得られた。
【0040】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施形態では、両端のレーザの中間点の強度を最大強度の
約80%に設定したが、50%以上であればよく、好ま
しくは70%〜90%である。また、この実施の形態で
はレーザ12d〜12gが、転写ドラム1の母線と平行
に、配置されているが、照射されたレーザの隣り合うス
ポットの距離がレーザの中間点の強度を最大強度より低
くなるように設定すれば、レーザの配置数は何本でも良
い。
【0041】実施の形態5.図11は、この発明の実施
の形態5に係るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出
射装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図である。
13a、13b、13cは波長830nmの半導体レー
ザで、強度はそれぞれ7mW(13a、13c)、10
mW(13b)であり、スポットサイズは3μmであ
る。レーザ13a、13b、13cは、転写ドラム1の
母線と平行に、それぞれ照射されるレーザのスポットが
距離1.5μmを隔てるよう副走査方向に配置されてい
る。このときのレーザ13a、13b、13cのスポッ
ト中心を結ぶ直線上のレーザ強度分布と、強度24m
W、スポットサイズ3μmのレーザのスポット中心を通
る直線上のレーザ強度分布を図12に示す。
【0042】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径8.5μm
で、リング化現象の起きないドットが安定して得られ
た。
【0043】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施の形態では、隣り合うレーザの距離をレーザのスポッ
トサイズの半分に設定したが、0〜スポットサイズであ
ればよく、好ましくはスポットサイズの10%〜90%
である。これはレーザの本数が何本でも同様である。ま
た、レーザ強度については如何なる組み合わせも可能で
ある。
【0044】実施の形態6.図13は、この発明の実施
の形態6に係るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出
射装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図である。
13d〜13gは波長830nmの半導体レーザで、強
度はそれぞれ6.5mW(13d、13g)、5.5mW
(13e、13f)であり、スポットサイズは3μmで
ある。レーザ13d〜13gは、転写ドラム1の母線と
平行に、それぞれ照射されるレーザのスポットが距離
1.5μmを隔てるよう副走査方向に配置されている。
このときのレーザ13d〜13gのスポット中心を結ぶ
直線上のレーザ強度分布と、強度24mW、スポットサ
イズ3μmのレーザのスポット中心を通る直線上のレー
ザ強度分布を図14に示す。
【0045】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径11.5μm
で、リング化現象の起きないドットが安定して得られ
た。
【0046】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施形態では、両端のレーザの中間点の強度を最大強度の
約85%に設定したが、50%以上であればよく、好ま
しくは70%〜90%である。これはレーザの本数が何
本でも同様である。
【0047】実施の形態7.図15は、この発明の実施
の形態7に係るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出
射装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図である。
14a〜14dは波長830nmの半導体レーザで、強
度はそれぞれ6mWであり、スポットサイズは3μmで
ある。レーザ14aと14b、レーザ14cと14d
は、転写ドラム1の母線と平行に(副走査方向)、それ
ぞれ照射されるレーザのスポットが距離1.5μmを隔
てるよう配置されている。また、レーザ14aと14
c、レーザ14bと14dは、転写ドラム1の母線と垂
直に(主走査方向)、それぞれ照射されるレーザのスポ
ットが距離1.5μmを隔てるよう配置されている。こ
のときのレーザ14a〜14d付近のレーザ強度分布を
図16に、強度24mW、スポットサイズ3μmのレー
ザのスポット付近のレーザ強度分布を図27に示す。
【0048】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径7μmで、リ
ング化現象の起きないドットが安定して得られた。
【0049】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施の形態では、隣り合うレーザの距離をレーザのスポッ
トサイズの半分に設定したが、0〜スポットサイズであ
ればよく、好ましくはスポットサイズの10%〜90%
である。
【0050】実施の形態8.図17は、この発明の実施
の形態8に係るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出
射装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図である。
14e〜14hは波長830nmの半導体レーザで、強
度はそれぞれ6mWであり、スポットサイズは3μmで
ある。レーザ14eと14f、レーザ14gと14h
は、転写ドラム1の母線と平行に(副走査方向)、それ
ぞれ照射されるレーザのスポットが距離2μmを隔てる
よう配置されている。また、レーザ14eと14g、レ
ーザ14fと14hは、転写ドラム1の母線と垂直に
(主走査方向)、それぞれ照射されるレーザのスポット
が距離1.5μmを隔てるよう配置されている。このと
きのレーザ14a〜14d付近のレーザ強度分布を図1
8に、強度24mW、スポットサイズ3μmのレーザの
スポット付近のレーザ強度分布を図27に示す。
【0051】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径8μmで、リ
ング化現象の起きないドットが安定して得られた。
【0052】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施の形態では、レーザの走査する方向と垂直な方向の両
端のレーザの中間点の強度を最大強度の約80%に設定
したが、50%以上であればよく、好ましくは70%〜
90%である。
【0053】実施の形態9.図19は、この発明の実施
の形態9に係るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出
射装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図である。
15a〜15fは波長830nmの半導体レーザで、強
度はそれぞれ4mWであり、スポットサイズは3μmで
ある。レーザ15a〜15c、レーザ15d〜15f
は、転写ドラム1の母線と平行に(副走査方向)、それ
ぞれ照射されるレーザのスポットが距離1.5μmを隔
てるよう配置されている。また、レーザ15aと15
d、レーザ15bと15e、レーザ15cと15fは、
転写ドラム1の母線と垂直に(主走査方向)、それぞれ
照射されるレーザのスポットが距離1.5μmを隔てる
よう配置されている。このときのレーザ15a〜15f
付近のレーザ強度分布を図20に、強度24mW、スポ
ットサイズ3μmのレーザのスポット付近のレーザ強度
分布を図27に示す。
【0054】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径8.5μm
で、リング化現象の起きないドットが安定して得られ
た。
【0055】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施の形態では、隣り合うレーザの距離をレーザのスポッ
トサイズの半分に定したが、0〜スポットサイズであれ
ばよく、好ましくはスポットサイズの10%〜90%で
ある。これはレーザが何本でも同様である。
【0056】実施の形態10.図21は、この発明の実
施の形態10に係るレーザ熱転写記録装置におけるレー
ザ出射装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図であ
る。15g〜15nは波長830nmの半導体レーザ
で、強度はそれぞれ3mWであり、スポットサイズは3
μmである。レーザ15g〜15j、レーザ15k〜1
5nは、転写ドラム1の母線と平行に(副走査方向)、
照射された隣り合うレーザスポットの距離が、レーザ1
5g側から距離1.5、2、1.5μmを隔てるよう配置
されている。また、レーザ15gと15k、レーザ15
hと15l、レーザ15iと15m、レーザ15jと1
5nは、転写ドラム1の母線と垂直に(主走査方向)、
それぞれ照射されるレーザのスポットが距離1.5μm
を隔てるよう配置されている。このときのレーザ15g
〜15n付近のレーザ強度分布を図22に、強度24m
W、スポットサイズ3μmのレーザのスポット付近のレ
ーザ強度分布を図27に示す。
【0057】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径9.5μm
で、リング化現象の起きないドットが安定して得られ
た。
【0058】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施の形態では、レーザの走査する方向と垂直な方向の両
端のレーザの中間点の強度を最大強度の約80%に設定
したが、50%以上であればよく、好ましくは70%〜
90%である。
【0059】実施の形態11.図23は、この発明の実
施の形態11に係るレーザ熱転写記録装置におけるレー
ザ出射装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図であ
る。16a〜16fは波長830nmの半導体レーザ
で、強度はそれぞれ3mW(16a、16c、16d、
16f)、5mW(16b、16e)であり、スポット
サイズは3μmである。レーザ16a〜16c、レーザ
16d〜16fは、転写ドラム1の母線と平行に(副走
査方向)、それぞれ照射されるレーザのスポットが距離
1.5μmを隔てるよう配置されている。また、レーザ
16aと16d、レーザ16bと16e、レーザ16c
と16fは、転写ドラム1の母線と垂直に(主走査方
向)、それぞれ照射されるレーザのスポットが距離1.
5μmを隔てるよう配置されている。このときのレーザ
16a〜16f付近のレーザ強度分布を図24に、強度
24mW、スポットサイズ3μmのレーザのスポット付
近のレーザ強度分布を図27に示す。
【0060】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径8μmで、リ
ング化現象の起きないドットが安定して得られた。
【0061】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施の形態では、隣り合うレーザの距離をレーザのスポッ
トサイズの半分に設定したが、0〜スポットサイズであ
ればよく、好ましくはスポットサイズの10%〜90%
である。これはレーザが何本でも同様である。
【0062】実施の形態12.図25は、この発明の実
施の形態12に係るレーザ熱転写記録装置におけるレー
ザ出射装置の配置及びレーザ照射状況を示す説明図であ
る。16g〜16nは波長830nmの半導体レーザ
で、強度はそれぞれ3.5mW(16g、16j、16
k、16n)、2.5mW(16h、16i、16l、1
6m)であり、スポットサイズは3μmである。レーザ
16g〜16j、レーザ16k〜16nは、転写ドラム
1の母線と平行に(副走査方向)、それぞれ照射される
レーザのスポットが距離1.5μmを隔てるよう配置さ
れている。また、レーザ16gと16k、レーザ16h
と16l、レーザ16iと16m、レーザ16jと16
nは、転写ドラム1の母線と垂直に(主走査方向)、そ
れぞれ照射されるレーザのスポットが距離1.5μmを
隔てるよう配置されている。このときのレーザ16g〜
16n付近のレーザ強度分布を図26に、強度24m
W、スポットサイズ3μmのレーザのスポット付近のレ
ーザ強度分布を図27に示す。
【0063】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径10μmで、
リング化現象の起きないドットが安定して得られた。
【0064】また、同様の条件でA4サイズの4色自然
画像を記録したところ、にじみやぼやけのない非常に高
解像度で鮮明な画像を得ることができた。なお、この実
施の形態では、レーザの走査する方向と垂直な方向の両
端のレーザの中間点の強度を最大強度の約71%に設定
したが、50%以上であればよく、好ましくは70%〜
90%である。
【0065】実施の形態13.ここで、この発明の実施
の形態3に係るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出
射装置を示す概略構成図である図7により、実施の形態
13に係るレーザ出射装置を説明する。12a、12
b、12cは波長830nmの半導体レーザで、強度は
8mW、スポットサイズは3μmである。レーザ12
a、12b、12cは、転写ドラム1の母線と平行に、
それぞれ距離1.5μmを隔てて配置されている。そし
て、前記レーザを照射するときに、図28に示すよう
に、12bは20μs、12aと12cは16μsとし、
12bの照射開始時刻を12a、12cよりも2μs早
くする。
【0066】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、1ドット当たりのレーザ照射時間を20
μsにして、独立黒ドットを1ラインにつき100個、
100ライン記録したところ、ドット直径10μmで、
リング化現象の起きない概円形ドットが安定して得られ
た。また、同様の条件でA4サイズの4色自然画像を記
録したところ、にじみやぼやけのない非常に高解像度で
鮮明な画像を得ることができた。
【0067】なお、この実施形態ではレーザを照射する
ときに、図28に示すように、12bは20μs、12
aと12cは16μsとし、12bの照射開始時刻を1
2a、12cよりも2μs早くするようにして、概円形
ドットを実現したが、例えば12a〜12cを同時間照
射するが、それぞれ2μsずらすことによって平行四辺
形ドット形成が可能になる等、三角形ドットや楕円ドッ
ト等如何なる形状のドットも形成可能である。また、ド
ットの大きさについても変化が可能である。
【0068】実施の形態14.図29は、この発明の実
施の形態14に係るレーザ熱転写記録装置を模式的に示
す斜視図である。図29において、1は転写ドラムであ
る。2はレーザ照射装置で、送られてきた画像信号に対
応して前記転写ドラム1の方向にレーザ光を照射する。
3はリニアガイドで、前記レーザ照射装置2を前記転写
ドラム1の母線と平行に移動させる。4は受像体で、片
面にインク受像面を持ち、インク受像面を上にして前記
転写ドラム1に巻きつける。5はインクシートで、構成
を図2に示す。図2において、6は支持体である。7は
レーザ光を熱に換える光熱変換層で、8はインク層であ
る。インクシート5は、インク層面を前記受像体4の受
像面と向き合うようにして、前記受像体4の上から前記
転写ドラム1に巻きつける。9はモータで、前記転写ド
ラム1を回転させる。10は例えばステッピングモータ
で、画像形成時に前記リニアガイド3を図でいう左方向
に送る。17は例えばカーボンの極薄層を中心部に塗布
した極薄PET層で、カーボン塗布部のレーザ透過率が
70%で塗布部の大きさはレーザ光の極薄PET層17
でのスポットサイズの1/3である。極薄PET層17
はレーザ出射装置2に固定されているか、また、他の方
法によりレーザ出射装置2と常に同時に動くようになっ
ている。
【0069】動作については図1のレーザ熱転写記録装
置1と同様である。以上の構成で転写ドラム1を周速
0.2m/sで回転させ、レーザ強度を24mWとし、1ド
ット当たりのレーザ照射時間を20μsにして、独立黒
ドットを1ラインにつき100個、100ライン記録し
たところ、ドット直径8μmで、リング化現象の起きな
いドットが安定して得られた。また、同様の条件でA4
サイズの4色自然画像を記録したところ、にじみやぼや
けのない非常に高解像度で鮮明な画像を得ることができ
た。
【0070】なお、この実施の形態では極薄PET層1
7にカーボンを塗布したが、赤外線吸収色素等、使用す
るレーザの波長領域に吸収域を持つ物質であれば構わな
い。また、この実施の形態ではカーボン塗布部のレーザ
透過率を70%としたが、10〜90%であればよく、
好ましくは50〜80%である。また、本実施形態では
塗布部の大きさはレーザ光の極薄PET層17でのスポ
ットサイズの1/3に設定したが、1/6〜5/6であれ
ばよく、好ましくは1/4〜1/2である。
【0071】実施の形態15.図30は、この発明の実
施の形態15に係るレーザ熱転写記録装置を模式的に示
す斜視図である。図30において、1は転写ドラムであ
る。2はレーザ照射装置で、送られてきた画像信号に対
応して前記転写ドラム1の方向にレーザ光を照射する。
3はリニアガイドで、前記レーザ照射装置2を前記転写
ドラム1の母線と平行に移動させる。4は受像体で、片
面にインク受像面を持ち、インク受像面を上にして前記
転写ドラム1に巻きつける。5はインクシートで、構成
を図2に示す。図2において、6は支持体である。7は
レーザ光を熱に換える光熱変換層で、8はインク層であ
る。インクシート5は、インク層面を前記受像体4の受
像面と向き合うようにして、前記受像体4の上から前記
転写ドラム1に巻きつける。9はモータで、前記転写ド
ラム1を回転させる。10は例えばステッピングモータ
で、画像形成時に前記リニアガイド3を図でいう左方向
に送る。18は例えばカーボンの極薄層を中心部に塗布
した反射鏡で、カーボン塗布部のレーザ透過率が70%
で塗布部の大きさはレーザ光の反射鏡18でのスポット
サイズの1/3である。反射鏡18はレーザ出射装置2
に固定されており、レーザ出射装置2と常に同時に動
く。
【0072】次に動作について説明する。まず転写ドラ
ム1に受像体4、インクシート5の順に巻きつける。そ
れからモータ9が転写ドラム1を一定速度で回転させ、
レーザ照射装置2が画像信号に対応してレーザを照射す
る。レーザは反射鏡18で反射され、ドラムの表面に垂
直に照射される。レーザが照射された部分の光熱変換層
7がレーザ光を熱に変換し、その熱でインク層8のイン
クを溶融または昇華させ、受像体4に転写する。転写ド
ラム1の1回転が1ライン記録となる。1ライン記録が
終了すると、リニアガイド3ステッピングモータ10に
よって1ドット分図1において左に移動し、2ライン目
の記録を行う。このようにして、所定ライン数記録を行
い、1色の記録を完了する。
【0073】画像が1色であればこれで終了であるが、
3色もしくは4色記録の場合は1色の記録終了後、イン
クシート5をはがし、別の色のインクシートを新たに巻
きつける。その間にリニアガイド3が1ライン目の位置
まで戻り、2色目の記録を開始する。この動作を所定色
数を記録するまで繰り返し、画像形成を行う。
【0074】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、レーザ強度を24mWとし、1ドット当た
りのレーザ照射時間を20μsにして、独立黒ドットを
1ラインにつき100個、100ライン記録したとこ
ろ、ドット直径8μmで、リング化現象の起きないドッ
トが安定して得られた。また、同様の条件でA4サイズ
の4色自然画像を記録したところ、にじみやぼやけのな
い非常に高解像度で鮮明な画像を得ることができた。
【0075】なお、この実施の形態では反射鏡18にカ
ーボンを塗布したが、赤外線吸収色素等、使用するレー
ザの波長領域に吸収域を持つ物質であれば構わない。ま
た、この実施の形態ではカーボン塗布部の中心部レーザ
透過率を70%としたが、10〜90%であればよく、
好ましくは50〜80%である。また、この実施の形態
では塗布部の大きさはレーザ光の反射鏡1でのスポット
サイズの1/3に設定したが、1/6〜5/6であればよ
く、好ましくは1/4〜1/2である。
【0076】実施の形態16.図31は、この発明の実
施の形態16に係るレーザ熱転写記録装置を模式的に示
す斜視図である。図31において、1は転写ドラムであ
る。2はレーザ照射装置で、送られてきた画像信号に対
応して前記転写ドラム1の方向にレーザ光を照射する。
3はリニアガイドで、前記レーザ照射装置2を前記転写
ドラム1の母線と平行に移動させる。4は受像体で、片
面にインク受像面を持ち、インク受像面を上にして前記
転写ドラム1に巻きつける。5はインクシートで、構成
を図2に示す。図2において、6は支持体である。7は
レーザ光を熱に換える光熱変換層で、8はインク層であ
る。インクシート5は、インク層面を前記受像体4の受
像面と向き合うようにして、前記受像体4の上から前記
転写ドラム1に巻きつける。9はモータで、前記転写ド
ラム1を回転させる。10は例えばステッピングモータ
で、画像形成時に前記リニアガイド3を図でいう左方向
に送る。19は例えばカーボンの極薄層を中心部に塗布
した極薄PET層で、カーボン塗布部の中心のレーザ透
過率が70%で塗布部端部のレーザ透過率が100%で
あり、中心から線形に透過率が増加している。カーボン
塗布部の大きさはレーザ光の極薄PET層19でのスポ
ットサイズの1/3である。
【0077】動作については図1のレーザ熱転写記録装
置1と同様である。以上の構成で転写ドラム1を周速
0.2m/sで回転させ、レーザ強度を24mWとし、1ド
ット当たりのレーザ照射時間を20μsにして、独立黒
ドットを1ラインにつき100個、100ライン記録し
たところ、ドット直径8.5μmで、リング化現象の起
きないドットが安定して得られた。また、同様の条件で
A4サイズの4色自然画像を記録したところ、にじみや
ぼやけのない非常に高解像度で鮮明な画像を得ることが
できた。
【0078】なお、この実施の形態では極薄PET層1
9にカーボンを塗布したが、赤外線吸収色素等、使用す
るレーザの波長領域に吸収域を持つ物質であれば構わな
い。また、本実施形態ではカーボン塗布部のレーザ透過
率を70%としたが、10〜90%であればよく、好ま
しくは50〜80%である。また、この実施の形態では
カーボン塗布部の中心部レーザ透過率を100%とした
が、30%以上であればよく、好ましくは80%以上で
ある。また、この実施の形態ではカーボン塗布部の透過
率分布を中心から端部に向けて線形としたが、特に線形
でなくとも中心から等距離の部分が同じ透過率を有する
分布であれば良い。また、塗布部の大きさはレーザ光の
極薄PET層19でのスポットサイズの1/3に設定し
たが、1/6〜5/6であればよく、好ましくは1/4〜
1/2である。
【0079】また、この実施の形態では極薄PET層1
9にカーボンを塗布したが、反射鏡等を使用し、その反
射部分にカーボン等のレーザ光吸収物質を塗布する方法
でも勿論よい。
【0080】実施の形態17.装置と動作については図
1のレーザ熱転写記録装置1と同様である。
【0081】図32は、この発明の実施の形態17に係
るレーザ熱転写記録装置におけるレーザ出射装置を示す
概略構成図である。20は光ファイバで、中を波長80
8nmの励起用半導体レーザが通っている。21はYA
Gロッドで、前記励起用半導体レーザを照射されると、
波長1064nmのレーザ光を出射する。22はコーテ
ィング層で、誘電体を蒸着して多層膜を形成している。
コーティング層22は、波長808nmの励起用半導体
レーザを全透過する。一方、波長1064nmのレーザ
光は中心からレーザ直径の1/3の部分の反射率が70
%、その他の部分の反射率が100%になっている。2
3は出力鏡で、波長1064nmのレーザ光の反射率が
94%であり、反射されない6%のレーザ光が実際に出
射される。
【0082】以上の構成で転写ドラム1を周速0.2m/
sで回転させ、レーザ強度を24mWとし、1ドット当た
りのレーザ照射時間を20μsにして、独立黒ドットを
1ラインにつき100個、100ライン記録したとこ
ろ、ドット直径8μmで、リング化現象の起きないドッ
トが安定して得られた。また、同様の条件でA4サイズ
の4色自然画像を記録したところ、にじみやぼやけのな
い非常に高解像度で鮮明な画像を得ることができた。
【0083】なお、この実施の形態ではコーティング層
22のレーザ反射率を70%一律としたが、10〜90
%であればよく、好ましくは50〜80%である。ま
た、レーザ反射率に分布があっても構わない。この場
合、好ましくは中心部の反射率が低くなるような分布で
ある。さらに、本実施形態では波長1064nmのレー
ザ光の反射率が100%未満の部分は中心からレーザ直
径の1/3であったが、1/6〜5/6であればよく、好
ましくは1/4〜1/2である。
【0084】また、従来のレーザ熱転写記録装置におけ
るレーザ出射装置の例として、レーザ強度24mWの半
導体レーザ1本で1ドット当たりのレーザ照射時間を2
0μsにして、転写ドラム1を周速0.2m/sで回転さ
せ、独立黒ドットを1ラインにつき100個、100ラ
イン記録したところ、やはり外周18μm、内周6μm
のリング状のドットが形成された。また、同様の条件で
A4サイズの4色自然画像を記録したところ、ドットの
肥大化により画質がこの発明の実施の形態に比べて著し
く劣っていた。
【0085】なお、実施の形態1〜17において、ドラ
ムに受像体とインクシートを巻きつけ、それを回転しな
がら主走査方向記録を行い、レーザ照射装置をリニアガ
イドに沿ってドラムの母線方向へ平行に動かしながら副
走査方向記録を行ったが、ポリゴンミラーやカルバノミ
ラーとfΘレンズを組み合わせて主走査方向記録を行
い、受像紙とインクシートを移動させて副走査方向記録
を行う装置でももちろん結果は同様である。
【0086】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、光熱
変換特性を示すインクシートと、このインクシートと受
像面とが向き合うように重ね合わされた受像体と、前記
インクシートの方向にレーザ光を照射するレーザとを備
え、レーザ光をレーザ照射方向に垂直な主走査及び副走
査方向に走査させながらインクシートのインクを受像体
の受像面に転写するレーザ熱転写記録装置において、レ
ーザをN本(Nは2以上の整数)、副走査方向に並べて
配置することにより、従来の1本のレーザで記録する場
合のような急峻な強度分布を緩和できるので、転写ドッ
トのリング化現象を防止することができる。その結果と
して、にじみやぼやけのない高解像度で鮮明な画像が得
られる効果がある。
【0087】また、N=2であることにより、より簡単
な構造で上記の効果が得られる。
【0088】また、光熱変換特性を示すインクシート
と、このインクシートと受像面とが向き合うように重ね
合わされた受像体と、インクシートの方向にレーザ光を
照射するレーザとを備え、レーザ光をレーザ照射方向に
垂直な主走査及び副走査方向に走査させながらインクシ
ートのインクを受像体の受像面に転写するレーザ熱転写
記録装置において、Lkは一端からK番目のレーザの強
度と定義したとき、式Lk=LN-k+1 を満たすようにレ
ーザをN本(Nは3以上の整数)、副走査方向に並べて
配置することにより、従来の1本のレーザで記録する場
合のような急峻な強度分布を緩和できるので、転写ドッ
トのリング化現象を防止することができる。その結果と
して、にじみやぼやけのない高解像度で鮮明な画像が得
られる効果がある。
【0089】また、レーザ光の中間点の強度が最大強度
よりも低くなるように各々のレーザを配置することによ
り、レーザ照射部分の温度分布が均一に近づき、より安
定してドット形成を行うことができる。
【0090】また、光熱変換特性を示すインクシート
と、このインクシートと受像面とが向き合うように重ね
合わされた受像体と、インクシートの方向にレーザ光を
照射するレーザとを備え、レーザ光をレーザ照射方向に
垂直な主走査及び副走査方向に走査させながらインクシ
ートのインクを受像体の受像面に転写するレーザ熱転写
記録装置において、レーザをM本(Mは2以上の整
数)、副走査方向に、N本(Nは2以上の整数)、主走
査方向に並べて配置することにより、従来の1本のレー
ザで記録する場合のような急峻な強度分布を緩和できる
ので、転写ドットのリング化現象を防止することができ
る。その結果として、にじみやぼやけのない高解像度で
鮮明な画像が得られる効果がある。
【0091】また、M=2で、かつN=2であることに
より、より簡単な構造で上記の効果が得られる。
【0092】また、光熱変換特性を示すインクシート
と、このインクシートと受像面とが向き合うように重ね
合わされた受像体と、インクシートの方向にレーザ光を
照射するレーザとを備え、レーザ光をレーザ照射方向に
垂直な主走査及び副走査方向に走査させながらインクシ
ートのインクを受像体の受像面に転写するレーザ熱転写
記録装置において、Li,jはライン方向の一端からI番
目、ライン方向と垂直方向の一端からJ番目のレーザの
強度と定義したとき、式 Li,j=LM-i+1,jを満たすよ
うにレーザをM本(Mは3以上の整数)、副走査方向
に、N本(Nは2以上の整数)、主走査方向に並べて配
置することにより、従来の1本のレーザで記録する場合
のような急峻な強度分布を緩和できるので、転写ドット
のリング化現象を防止することができる。その結果とし
て、にじみやぼやけのない高解像度で鮮明な画像が得ら
れる効果がある。
【0093】また、各々の配置方向のレーザの中間点の
強度が最大強度よりも低くなるように各々のレーザを配
置することにより、レーザ照射部分の温度分布が均一に
近づき、より安定してドット形成を行うことができる。
【0094】また、各々のレーザを独立に制御照射する
ことにより、形成するドットの形状、大きさを制御する
ことができる。
【0095】また、光熱変換特性を示すインクシート
と、このインクシートと受像面とが向き合うように重ね
合わされた受像体と、インクシートの方向にレーザ光を
照射するレーザとを備え、レーザ光をレーザ照射方向に
垂直な主走査及び副走査方向に走査させながらインクシ
ートのインクを受像体の受像面に転写するレーザ熱転写
記録装置において、レーザとインクシート、受像体との
間に、レーザ光の中心部においてレーザ光の一部を吸収
するフィルタを備えたことにより、レーザ強度の高すぎ
る中心部分の強度を緩和し、転写ドットのリング化現象
を防止することができるので、にじみやぼやけのない高
解像度で鮮明な画像が得られる効果がある。
【0096】また、フィルタは、反射鏡の表面に設けら
れてことにより、レーザ強度の高すぎる中心部分の強度
を緩和し、転写ドットのリング化現象を防止することが
できるので、にじみやぼやけのない高解像度で鮮明な画
像が得られる効果がある。
【0097】また、フィルタは、中心部のレーザ透過率
が最も低く、外に向かってレーザ透過率が高くなること
により、レーザ強度の高すぎる中心部分の強度を滑らか
に緩和し、より安定したドット形成を行うことができ
る。
【0098】また、フィルタは、レーザ光を透過する極
薄部材にレーザの波長領域に吸収域を有する物質の極薄
層を中心部に円状に塗布して構成されており、レーザ強
度の高すぎる中心部分の強度を緩和することができる。
【0099】また、レーザ光を透過する極薄部材は、極
薄PETであり、レーザの波長領域に吸収域を有する物
質は、カーボンであり、カーボン塗布部のレーザ透過率
が50〜80%で塗布部の大きさは、レーザ光の極薄P
ETでのスポットサイズの1/4〜1/2であることによ
り、転写ドットのリング化現象を完全に防止することが
できるので、にじみやぼやけのない非常に高解像度で鮮
明な画像が得られる効果がある。
【0100】また、光熱変換特性を示すインクシート
と、このインクシートと受像面とが向き合うように重ね
合わされた受像体と、インクシートの方向にレーザ光を
照射するレーザとを備え、レーザ光をレーザ照射方向に
垂直な主走査及び副走査方向に走査させながらインクシ
ートのインクを受像体の受像面に転写するレーザ熱転写
記録装置において、レーザは、透過率または反射率が面
内分布を有するレーザ光を出射することにより、レーザ
強度の高すぎる中心部分の強度を滑らかに緩和し、安定
したドット形成を行うことができる。
【0101】また、多層膜に形成された誘電体を備えた
ことにより、面内分布を有するレーザ光を発生させるこ
とができる。
【0102】また、インクシートが支持体、レーザ光を
吸収して熱を発生させる光熱変換層、及び染料または顔
料を含むインク層を積層して構成されることにより、条
件に応じて最適なインクシートを選択することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1〜13に係るレーザ
熱転写記録装置を模式的に示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態に係るレーザ熱転写記
録装置に使用するインクシートの構成の一例を示すの断
面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係るレーザ熱転写
記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレーザ照射
状況を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施の形態1におけるレーザ強度
分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特性断
面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係るレーザ熱転写
記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレーザ照射
状況を示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2におけるレーザ強度
分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特性断
面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3及び13に係るレー
ザ熱転写記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレ
ーザ照射状況を示す説明図である。
【図8】 この発明の実施の形態3におけるレーザ強度
分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特性断
面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4に係るレーザ熱転写
記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレーザ照射
状況を示す説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態4におけるレーザ強
度分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特性
断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態5に係るレーザ熱転
写記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレーザ照
射状況を示す説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態5におけるレーザ強
度分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特性
断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態6に係るレーザ熱転
写記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレーザ照
射状況を示す説明図である。
【図14】 この発明の実施の形態6におけるレーザ強
度分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特性
断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態7に係るレーザ熱転
写記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレーザ照
射状況を示す説明図である。
【図16】 この発明の実施の形態7におけるレーザ強
度分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特性
斜視図である。
【図17】 この発明の実施の形態8に係るレーザ熱転
写記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレーザ照
射状況を示す説明図である。
【図18】 この発明の実施の形態8におけるレーザ強
度分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特性
斜視図である。
【図19】 この発明の実施の形態9に係るレーザ熱転
写記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレーザ照
射状況を示す説明図である。
【図20】 この発明の実施の形態9におけるレーザ強
度分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特性
斜視図である。
【図21】 この発明の実施の形態10に係るレーザ熱
転写記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレーザ
照射状況を示す説明図である。
【図22】 この発明の実施の形態10におけるレーザ
強度分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特
性斜視図である。
【図23】 この発明の実施の形態11に係るレーザ熱
転写記録装置におけるレーザ出射装置を示す概略構成図
である。
【図24】 この発明の実施の形態11におけるレーザ
強度分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特
性斜視図である。
【図25】 この発明の実施の形態12に係るレーザ熱
転写記録装置におけるレーザ出射装置の配置及びレーザ
照射状況を示す説明図である。
【図26】 この発明の実施の形態12におけるレーザ
強度分布と、従来使用のレーザ強度分布とを示す比較特
性斜視図である。
【図27】 従来使用のレーザ強度分布を示す特性斜視
図である。
【図28】 この発明の実施の形態13に係るレーザ熱
転写記録装置のレーザ出射装置におけるレーザ照射のタ
イムテーブルを示す説明図である。
【図29】 この発明の実施の形態14に係るレーザ熱
転写記録装置を模式的に示す斜視図である。
【図30】 この発明の実施の形態15に係るレーザ熱
転写記録装置を模式的に示す斜視図である。
【図31】 この発明の実施の形態16に係るレーザ熱
転写記録装置を模式的に示す斜視図である。
【図32】 この発明の実施の形態17に係るレーザ熱
転写記録装置におけるレーザ出射装置の概略側面図であ
る。
【符号の説明】
1 転写ドラム、2 レーザ出射装置、3 リニアガイ
ド、4 受像体、5 インクシート、6 支持体、7
光熱変換層、8 インク層、9 モータ、10 ステッ
ピングモータ、11a〜11d、12a〜12g、13
a〜13g、14a〜14h、15a〜15n、16a
〜16n 半導体レーザ、17、19 極薄PET層 18 反射鏡、20 光ファイバ、21 YAGGロッ
ド、22 コーティング層、23 出力鏡。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光熱変換特性を示すインクシートと、こ
    のインクシートと受像面とが向き合うように重ね合わさ
    れた受像体と、前記インクシートの方向にレーザ光を照
    射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照射方向
    に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら前記イ
    ンクシートのインクを前記受像体の受像面に転写するレ
    ーザ熱転写記録装置において、前記レーザをN本(Nは
    2以上の整数)、副走査方向に並べて配置することを特
    徴とするレーザ熱転写記録装置。
  2. 【請求項2】 N=2であることを特徴とする請求項1
    に記載のレーザ熱転写記録装置。
  3. 【請求項3】 光熱変換特性を示すインクシートと、こ
    のインクシートと受像面とが向き合うように重ね合わさ
    れた受像体と、前記インクシートの方向にレーザ光を照
    射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照射方向
    に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら前記イ
    ンクシートのインクを前記受像体の受像面に転写するレ
    ーザ熱転写記録装置において、Lkは一端からK番目の
    レーザの強度と定義したとき、式 Lk=LN-k+1 を満
    たすように前記レーザをN本(Nは3以上の整数)、副
    走査方向に並べて配置することを特徴とするレーザ熱転
    写記録装置。
  4. 【請求項4】 レーザ光の中間点の強度が最大強度より
    も低くなるように各々のレーザを配置することを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のレーザ熱
    転写記録装置。
  5. 【請求項5】 光熱変換特性を示すインクシートと、こ
    のインクシートと受像面とが向き合うように重ね合わさ
    れた受像体と、前記インクシートの方向にレーザ光を照
    射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照射方向
    に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら前記イ
    ンクシートのインクを前記受像体の受像面に転写するレ
    ーザ熱転写記録装置において、前記レーザをM本(Mは
    2以上の整数)、副走査方向に、N本(Nは2以上の整
    数)、主走査方向に並べて配置することを特徴とするレ
    ーザ熱転写記録装置。
  6. 【請求項6】 M=2で、かつN=2であることを特徴
    とする請求項5に記載のレーザ熱転写記録装置。
  7. 【請求項7】 光熱変換特性を示すインクシートと、こ
    のインクシートと受像面とが向き合うように重ね合わさ
    れた受像体と、前記インクシートの方向にレーザ光を照
    射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照射方向
    に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら前記イ
    ンクシートのインクを前記受像体の受像面に転写するレ
    ーザ熱転写記録装置において、Li,jはライン方向の一
    端からI番目、前記ライン方向と垂直方向の一端からJ
    番目のレーザの強度と定義したとき、式 Li,j=L
    M-i+1,jを満たすように前記レーザをM本(Mは3以上
    の整数)、副走査方向に、N本(Nは2以上の整数)、
    主走査方向に並べて配置することを特徴とするレーザ熱
    転写記録装置。
  8. 【請求項8】 各々の配置方向のレーザの中間点の強度
    が最大強度よりも低くなるように各々のレーザを配置す
    ることを特徴とする請求項5乃至請求項7に記載のレー
    ザ熱転写記録装置。
  9. 【請求項9】 各々のレーザを独立に制御照射すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の
    レーザ熱転写記録装置。
  10. 【請求項10】 光熱変換特性を示すインクシートと、
    このインクシートと受像面とが向き合うように重ね合わ
    された受像体と、前記インクシートの方向にレーザ光を
    照射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照射方
    向に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら前記
    インクシートのインクを前記受像体の受像面に転写する
    レーザ熱転写記録装置において、前記レーザと前記イン
    クシート、受像体との間に、レーザ光の中心部において
    レーザ光の一部を吸収するフィルタを備えたことを特徴
    とするレーザ熱転写記録装置。
  11. 【請求項11】 フィルタは、反射鏡の表面に設けられ
    ていることを特徴とする請求項10に記載のレーザ熱転
    写記録装置。
  12. 【請求項12】 フィルタは、中心部のレーザ透過率が
    最も低く、外に向かってレーザ透過率が高くなることを
    特徴とする請求項10または請求項11に記載のレーザ
    熱転写記録装置。
  13. 【請求項13】 フィルタは、レーザ光を透過する極薄
    部材にレーザの波長領域に吸収域を有する物質の極薄層
    を中心部に円状に塗布して構成されたことを特徴とする
    請求項10または請求項11に記載のレーザ熱転写記録
    装置。
  14. 【請求項14】 レーザ光を透過する極薄部材は、極薄
    PETであり、レーザの波長領域に吸収域を有する物質
    は、カーボンであり、カーボン塗布部のレーザ透過率が
    50〜80%で塗布部の大きさは、レーザ光の極薄PE
    Tでのスポットサイズの1/4〜1/2であることを特徴
    とする請求項13に記載のレーザ熱転写記録装置。
  15. 【請求項15】 光熱変換特性を示すインクシートと、
    このインクシートと受像面とが向き合うように重ね合わ
    された受像体と、前記インクシートの方向にレーザ光を
    照射するレーザとを備え、前記レーザ光をレーザ照射方
    向に垂直な主走査及び副走査方向に走査させながら前記
    インクシートのインクを前記受像体の受像面に転写する
    レーザ熱転写記録装置において、前記レーザは、透過率
    または反射率が面内分布を有するレーザ光を出射するこ
    とを特徴とするレーザ熱転写記録装置。
  16. 【請求項16】 面内分布を有するレーザ光を発生させ
    る手段としてレーザに多層膜に形成された誘電体を備え
    たことを特徴とする請求項15に記載のレーザ熱転写記
    録装置。
  17. 【請求項17】 インクシートが支持体、レーザ光を吸
    収して熱を発生させる光熱変換層、及び染料または顔料
    を含むインク層を積層して構成されることを特徴とする
    請求項1乃至請求項16のいずれかに記載のレーザ熱転
    写記録装置。
JP27073696A 1996-10-14 1996-10-14 レーザ熱転写記録装置 Pending JPH10114090A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009083474A (ja) * 2007-09-13 2009-04-23 Ricoh Co Ltd 画像処理方法及び画像処理装置
US7728860B2 (en) 2005-08-12 2010-06-01 Ricoh Company, Ltd. Method for image processing and image processing apparatus

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US8264513B2 (en) 2005-08-12 2012-09-11 Ricoh Company, Ltd. Method for image processing and image processing apparatus
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