JPH10113933A - 表皮材貼付成形における表皮材保持方法,表皮材木目込み貼付成形用金型,表皮材付成形品成形方法,成形装置及び成形品取出機兼用表皮材供給装置 - Google Patents

表皮材貼付成形における表皮材保持方法,表皮材木目込み貼付成形用金型,表皮材付成形品成形方法,成形装置及び成形品取出機兼用表皮材供給装置

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JPH10113933A
JPH10113933A JP26840896A JP26840896A JPH10113933A JP H10113933 A JPH10113933 A JP H10113933A JP 26840896 A JP26840896 A JP 26840896A JP 26840896 A JP26840896 A JP 26840896A JP H10113933 A JPH10113933 A JP H10113933A
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skin material
cloth
molded product
skin
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JP26840896A
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Katsuyoshi Shimodaira
勝義 下平
Tomoo Takeuchi
友男 竹内
Masahisa Terao
正久 寺尾
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形品の取出、表紙材の供給・保持・貼り成
形を自動的に行う。 【解決手段】 表皮材保持板17は吸着パッド41によ
り表皮材30を吸着・保持し可動側金型5と固定側金型
との間に移動する。そして、保持板17は可動側金型
5に接近し、表皮材30を可動金型5の上辺に備えたセ
ット針やマジックテープにより保持する。その後、可動
側金型5に備えた焼結体を介して表皮材30を吸着す
る。可動側金型5と固定側金型4を小寸度開いた両金型
内に溶融樹脂を射出し、再型締成形をする。表皮材30
が付いた成形品は、表皮材保持板17に備えた吸着パッ
ド38により吸着されて搬出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮材貼付成形に
おける表皮材保持方法,表皮材木目込み貼付成形用金
型,表皮材付成形品成形方法,成形装置及び成形品取出
機兼用布表皮材供給装置に関するものである。特に本発
明は、射出成形機等の、分割面が垂直面であり、表皮貼
付成形用で主として木目込み構造をもつ成形機金型に、
布表皮材を付着させて保持する表皮材保持方法、成形方
法及びこの保持方法を利用できる取出機兼用の表皮材取
付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のプラスチック成形内装部品は高
級感をだすために、表面に各種表皮材が用いられ、同時
成形により貼り付けられている。また、最近は部品の境
目の見栄えを良くするために、表皮材の端部を木目込み
処理するものが要求されているが、平面をなしている表
皮材を金型の凹凸曲面に馴染ませるのは難しいので、弾
力性のある表皮材が使われているが、金型への取付けは
従来は手作業で行われ、自動化がなかなかできなかっ
た。
【0003】このような表皮材を自動的に貼り付けるよ
うに工夫された金型装置が特開平8−142127号に
提案されている。この提案の概略を述べると、固定側金
型の外周に設置された表皮材保持枠は表皮材を保持する
ためのセット針が設けてあり、前記表皮材保持枠は金型
の内側方向に移動可能で外側方向へ付勢されている。一
方、移動金型には表皮材を押さえるセット針を避ける溝
が備えられた押え枠が取付けてあり、移動金型が近づい
て型締め工程になったとき、この押え枠が表皮材を適当
な面圧で押さえ、金型の曲面で表皮材が変形して内側に
引かれると、表皮材保持枠は表皮材にセット針を刺した
状態で表皮材に適当なテンションを保ったまま内側に摺
動し、表皮材を圧挟している押え枠は動かず、表皮材上
で滑る。この状態において、溶融樹脂が圧出され、表皮
材貼り成形が行われる。
【0004】また、同じ提案中の1項目として、金型が
開の状態において、両金型の間に進入し、片面において
成形品を取出し、反対側の面に真空吸着パッドにより表
皮材を保持して運び、金型に供給する表皮材供給機構を
備えた、成形品取出機兼用表皮材供給装置が同時に紹介
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】成形品の取出し、表皮
材の供給、表皮材の保持及び表皮材貼り成形の各作業
を、単独或いは組合わせで行う自動装置は散見される
が、すべてが機械化されている例は上記に挙げた提案く
らいで、実際例はまだ少ない。
【0006】上記の従来例のような、表皮材を摺動枠に
設けたセット針に刺し、摺動枠をスプリング等で張力制
御し、或いはロールで表皮材を挟み、ロールに回転抵抗
力を付与して張力制御する方法を、木目込み金型の場合
に適用すると、金型の木目込み部を形成する凹凸が大き
い抵抗障害となり、使用し難い。
【0007】また、従来例の成形品取出機兼用表皮材供
給装置は、表皮材吸着パッドと成形品の取出クランプが
互いに背中合わせの配置となり、成形品の取出は表皮材
からとなっているので、表皮材が布の場合、真空吸着が
使用できないので、成形品の形状によっては取出し困難
となる恐れがある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題点に対し本発
明は、金型の分割面が垂直面となっている固定側金型
と、これに対となる水平方向に移動する可動側金型とで
構成され、表皮材貼付成形用で主として木目込み成形構
造をもつ金型において、上側の木目込み部内側の金型垂
直縁面に連続又は部分的にマジックテープを取付け、同
マジックテープに樹脂フィルムを裏打ち接着してある布
表皮材の表面上縁を付着させて保持し、或いは上側の木
目込み部内側の金型垂直縁面に表皮材吸着パッドを設け
て前記と同じ表皮材の上縁表面を保持し、或いは、上側
の木目込み部内側の金型垂直縁面に多数のセット針を設
けて前記と同じ表皮材の上縁を前記セット針に刺し込ん
で保持し、或いは、上側の木目込み部内側の金型垂直縁
面に刺し針及びマジックテープを組合わせて設けて前記
表皮材の上縁を保持し、金型内に埋込んだ多孔質の(連
通)焼結材を通して真空引きにより前記表皮材を吸着し
て型形状に沿わせ保持する表皮材保持方法を以て課題解
決の手段とする。
【0009】また、金型の分割面が垂直面となっている
固定側金型と、これに対となる水平方向に移動する可動
側金型とで構成され、表皮材貼付成形用で主として木目
込み構造をもつ金型において、可動側金型上側の木目込
み部内側の金型垂直縁面に、連続又は部分的に取付けた
マジックテープ、または、同金型垂直縁面に設けた表皮
材吸着パッド、または、同金型垂直縁面に植え込んだセ
ット針、これらを単独、或いは併用設置したものと、金
型内に埋込んだ多孔質の(連通)焼結材と、同多孔質焼
結材を通して金型面を真空引きする金型内に設けられた
エア通路と、真空ポンプ及び真空エア通路切換弁とによ
り構成され、上記に記載の方法のように、上側の木目込
み部に布表皮材の布面上縁を付着させて保持し、金型内
に埋込んだ多孔質焼結材を通して真空引きにより表皮材
を吸着して型形状に沿わせ保持するようにした表皮材木
目込み貼付成形用金型を以て課題解決の手段とする。
【0010】さらに、上記の表皮材木目込み貼付成形用
金型において、上記の方法で可動側金型に表皮材保持を
した後、可動側金型を移動して固定側金型に当接して表
皮材をさらに金型形状に沿わせ、次に、小寸度開いて所
要量の溶融樹脂を射出し、その後、可動側金型を規定の
型締めを行うことにより、型内の溶融樹脂をキャビティ
内に圧し広げて表皮材付成形品を成形する表皮材付成形
品成形方法により課題の解決を図る。
【0011】また、上記の表皮材木目込み貼付成形用金
型により表皮貼り成形を行う成形機において、前記可動
側金型の金型面に平行に置かれた布表皮材保持板、同布
表皮材保持板の上側に位置し布表皮材を吸着保持する複
数の真空吸着パッド、前記保持板の下部に位置し布表皮
材に当接して支える支持棒、前記支持板の吸着パッドと
反対側面に備えられた押えロッド及び同ロッドを突出す
エア作動シリンダとにより構成される布表皮材保持機構
と、同布表皮材保持機構を上下または左右に移動して布
表皮材を開状態にある金型の間に運ぶ手段を有する布表
皮材移動機構とよりなる布表皮材供給装置を設置して、
機外において布表皮材保持機構の吸着パッドに吸着させ
た布表皮材を、可動側金型正面に運び、前記表皮材保持
板の押えロッドを突出し固定側金型に当接して生じる反
力により、前記可動側金型の側面に押付けて移し換え、
上記の方法で布表皮材を保持させ、表皮貼り成形を行う
成形装置により課題の解決を図る。
【0012】さらに、上記の表皮貼り成形機の布表皮材
供給装置において、前記布表皮材保持板の中心側にエア
シリンダにより金型方向に伸縮可能の成形品吸着用真空
吸着パッドを加設して成形品の取出しも可能とした成形
品取出機兼用布表皮材供給装置により課題の解決を図
る。
【0013】また、上記の表皮貼り成形機の布表皮材供
給装置において、前記布表皮材保持板の下部を下方に延
長して、エアシリンダにより金型方向に伸縮可能の成形
品吸着用真空吸着パッドを設け、布表皮材供給の前工程
において成形品を取出し、前記布表皮材保持板を下方に
移動するだけで次工程の布表皮材供給を可能とした成形
品取出機兼用布表皮材供給装置により課題の解決を図
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、射出成形機等の、分割
面が垂直面であり、表皮材貼付成形用で主として木目込
み構造をもつ成形機金型に適用される。また、このよう
に、金型に付着させて保持する表皮材保持方法、成形方
法及びこの保持方法を利用できる取出機兼用の表皮材取
付装置により、布表皮材が機外において手動により表皮
材取付機構に取付けられる以外は、それ以降の射出成形
機の工程において、全て自動化が可能とすることを狙い
としている。
【0015】
【実施例】
〈第1実施例〉本発明を応用実施した射出成形機の成形
品取出方法及び装置を、図に基づいて説明する。図1は
第1実施例の射出成形機の型盤開閉部分及び表皮材供給
機兼用成形品取出機の側面断面図であり、図2は図1の
表皮材保持板の吸着パッド(表皮材用)と吸着パッド
(成形品用)周辺の構成説明図、また、図3は図1の表
皮材保持板の表皮材押しロッド、保持板押しロッド周辺
の構成説明図である。図4は図1の金型が閉じた直後の
状態を示す断面図であり、図5は図4の状態から金型が
寸開し、溶融樹脂が射出された状態を示す断面図であ
る。図6は図5の状態から金型が再び閉じ、樹脂が金型
キャビティ全部に行き渡った状態を示す断面図である。
図7は図1の表皮材保持板を示す正面図、図8は表皮材
用吸着パッドの斜視図である。図9は、可動側金型のキ
ャビティ面を示す正面図であり、図10は、図9の可動
側金型に表皮材が保持された状態を示す断面図である。
【0016】図において、1は射出成形機の本体基板と
なるベースである。2はベース1に固設された固定型
盤、3はベース1に取付けられているガイドに沿って移
動可能な可動型盤、4は固定型盤2に固設された固定側
金型で、5は可動型盤3に固設された可動側金型であ
り、図3に示すように、成形品に表皮材30の木目込み
用の溝を付けるための突出ダム5aが設けてある。従っ
て、固定側金型4にはこの突出ダム5aに対応した金型
キャビティが設けられるための溝4aが設けられてい
る。6は射出ユニットで、10は固定側金型4と可動側
金型5が型締めされたときの金型キャビティに射出ユニ
ット6から溶融樹脂が射出されて成形された成形品を示
す(図6参照)。18は固定型盤2に取付けられた移動
(油圧)シリンダであり、この型盤移動シリンダ18の
作動ロッドの先端は可動型盤3の突出部材に結合されて
おり油圧作動により可動型盤3の開閉動作をする。20
は可動型盤3の型盤位置検出器であり、型盤位置検出器
20の信号が図示略の制御装置に送られ、金型開閉のプ
ログラムに従って可動側金型5を移動し、所定の位置に
停止するように制御する。
【0017】21は1組の型盤に対し複数本設けられて
いるタイバーであり、片側は固定型盤2に固設され、他
側には等ピッチの複数の溝が設けられ、型盤移動シリン
ダ18により型閉後の型締めのとき、ハーフナット装置
23に備えられたハーフナットの複数の内溝にタイバー
21の溝が結合し、可動型盤3に備えられたシリンダと
型締めピストン22の油圧作動により、ハーフナット装
置23を介してタイバー21を引き寄せて型締力を発生
する。
【0018】7は直交3軸型の表皮材保持機兼用成形品
取出機を示し、12は取出機7の支台、13は支台12
に固設された駆動部材(図1の前後方向)で、図示略の
送りねじと、これを駆動するサーボモータを備えてい
る。14は駆動部材13により図の前後方向に駆動され
る水平移動部材で、サーボモータにより駆動される送り
ねじを備えている。15は縦送り部材で、サーボモータ
により駆動される送りねじを備えている、表皮材保持機
兼用成形品取出機7の各サーボモータには、回転軸の回
転角度を検出する図示略のエンコーダが取付けてあり、
この信号をチェックすることにより、サーボモータ作動
による移動ヘッドの位置(後述の表皮材保持板17の位
置)を正確に制御することができる。
【0019】16は縦送り部材15に垂直方向をガイド
され、送りねじにより上下駆動されるロッドであり、こ
のロッド16の下端に支持枠48が取付けられ、支持枠
48はピン49を介して、表皮材保持板17をピン49
の軸に対し、回転可能に支えている。表皮材保持機兼用
成形品取出機はリモート操作、リモートティーチングさ
れる多関節型のロボットを利用してもよい。
【0020】41は、あらかじめトリミングした表皮材
30を保持する表皮材保持用吸着パッドである。吸着パ
ッド41は図8に示すような横長の形状で、図2に示す
ように、真空配管を兼ねたロッド42に支えられ、真空
配管43を通して真空引きされる。また、図7に示すよ
うに、吸着パッド41は表皮材保持板17の上側のみに
取付けられ、吸着パッド41に吸着された表皮材30
は、下方に垂れ下がった状態で可動側金型5の前に運ば
れる。45は表皮材30を片側より当接して支えるロッ
ドであり、ロッド45は表皮材30を可動側金型5に移
し替えるときに、表皮材30を確実に金型5の垂直面に
押し付ける役割を有している。また、ロッド45にはエ
ジェクタ25の突出棒29aの先端に設けられたセット
針32との干渉を避ける穴が開けてある。
【0021】図7に示すように、表皮材保持板17に
は、複数の成形品用吸着パッド38が設けられている。
この吸着パッド38は、図2に示すように、表皮材保持
のときには表皮材30と干渉しないように引っ込み、成
形品取出のときには、エアシリンダ39により突き出し
て成形品10を取出すことができる構造となっている。
また、図3及び図7に示すように、表皮材保持板17に
は複数の押えロッド47が設けられ、表皮材30を可動
側金型5に移し替えるとき、及び成形品取出のときに突
き出され、固定側金型4の面に当接して表皮材保持板1
7を可動側金型5に正対させ、表皮材30の移し替え、
及び成形品10の吸着を確実にする。46は押えロッド
47を駆動するエアシリンダを示す。
【0022】25は成形品エジェクタで、26は可動型
盤3に備えられた支台に固設された油圧シリンダであ
り、27は油圧シリンダ26の作動ロッドに固設されて
いる押しバー、28は突出棒29a,29bが取付けら
れている作動プレートである。突出棒29a,29bは
圧縮ばねにより引き込む方向に付勢され、また、上側の
突出棒29aの先端にはセット針32が設けられてい
る。
【0023】図4、図9に示すように、可動側金型5の
金型キャビティ面の中央付近と凹部に面一に、通気性の
ある多孔質の(連通)焼結材35a,35b,35cが
嵌装され、これらの焼結材35a,35b,35cは配
管36によって図示略の切換弁及び真空ポンプに連結さ
れており、表皮材30の金型押付けのタイミングに合わ
せて、焼結材35a,35b,35cを通して、真空配
管を通して吸引をすることにより、表皮材30を金型5
に沿わせるようにする。なお、図10に示すように、真
空により吸着を有効にするために、布製の表皮材30に
は樹脂フィルム30aを裏貼りしてある。33はセット
針32と共に布製の表皮材30を金型5の保持面に保持
するためのマジックテープである。このマジックテープ
33も、セット針32と同様に上側保持面のみとし、セ
ット針32を有する突出棒29aの近傍に設ける。
【0024】以上に説明した構成の射出成形機の金型へ
の表皮材30の取付け、型開閉、射出成形及び成形品取
り出し方法について、各図により説明する。
【0025】図1は、機外において表皮材保持板17に
吸着して取付けられた表皮材30が、表皮材保持機兼用
成形品取出機7によって、射出成形機の開いた金型の間
の可動側金型5に対面する位置に運ばれた状態を示して
いる。このとき、表皮材30は上側を吸着パッド41に
吸着され、下側と両側はロッド45に当接している。
【0026】図2に示した状態の吸着パッド41に吸着
された表皮材30は、金型5に近づくことによって、2
点鎖線で示すように表皮材30の上縁部が金型5の木目
込み部ダム(突出ダム)5aに沿って折れ曲がり、図3
に示すように、押えロッド47がエアシリンダ46から
突き出して金型4を押し、ロッド45が表皮材30を押
して表皮材30をセット針32へ差し込み、マジックテ
ープ33に貼り付ける。この場合、セット針32とマジ
ックテープ33の併用でなく、表皮材30の材質や面
積、重量によってセット針32、あるいは、マジックテ
ープ33単独でもよく、また貼り付け手段として真空吸
着を単独利用、あるいは、他の手段と併用してもよい。
【0027】図4は、表皮材保持板17を金型の間から
金型と干渉しない位置に移動し、可動側金型5を(図1
における、型盤移動シリンダ18及び型締ピストン22
により)固定側金型4に近づけて一旦型締位置を占めた
状態を示している。このタイミングにおいて、真空回路
が開き、配管36からエアが引かれ、焼結材29a,2
9b,29cを通して金型5と表皮材30の間の空間の
エアが引かれ、表皮材30は金型5の面に沿って吸い付
けられる。この際、表皮材30の上側はセット針32、
マジックテープ33等で止められているが、表皮材30
の下側及び両側はロッド45で押さえられているだけ
で、フリーになっているので、表皮材30は変形しなが
ら金型5内に引き込まれ、金型の形状に沿って貼り付
く。
【0028】図5は表皮材30が可動側金型5の内側に
貼り付いた状態を維持しながら、金型5を小寸法m開い
て止め、射出ユニット6から成形品10の1個分の量の
溶融樹脂31を射出した状態を示している。この後、可
動側金型5を型盤移動シリンダ18及び型締ピストン2
2により固定側金型4の方向に移動し、型閉位置に停止
する。この金型5の移動のとき、先に射出された溶融樹
脂31は圧し広げられて、図6に示したように、表皮材
30裏側の金型キャビティ9内に充満し、冷却して成形
品10となる。表皮材30は成形品10に接着し、成形
品10の表皮となる。型閉のとき、真空回路を閉じる。
成形品10の冷却後、可動型金型5を開く。このときマ
ジックテープと表皮材の絡みにより、成形品は可動側に
貼付いた状態で型開きされる。この際、真空回路を開い
て成形品を吸着してもよい。
【0029】成形品10を取出すときは、表皮材保持板
17を開いた金型の間に移動して戻し、押えロッド47
を伸ばして先端を固定側金型4の面に当て、吸着パッド
38を可動側金型5の方向に伸ばして成形品10に接近
させる。ここでエジェクタ25を作動すると、突出棒2
9a,29bが成形品10を金型5から押し出し、セッ
ト針から抜き、成形品10の裏側を吸着パッド38の吸
着面に当てて吸着させる。成形品10を保持した表皮材
保持板17は、表皮材保持機兼用成形品取出機7により
機外に運び出される。
【0030】〈第2実施例〉本発明を応用実施した射出
成形機の成形品取出方法及び装置の第2実施例を、図に
基づいて説明する。図11は第2実施例の射出成形機の
型盤開閉部分及び表皮材供給機兼用成形品取出機の側面
断面図であり、図12は図11の射出成形機の成形品取
出位置を示す側面断面図、図13は、図11の(表皮材
及び成形品)保持板を示す正面図である。射出成形機の
型締機構、金型、表皮材供給機兼用成形品取出機におけ
る表皮保持板の構造以外は第1実施例の構成、機能とも
共通であるので、これらの部分の説明は省略する。
【0031】図に示すように第2実施例の表皮材保持板
51は、表皮材保持部と成形品取出部を上下配置とした
ものであり、表皮材保持板51は支持枠48にピン49
を介して回転可能に支えられる。支持枠48は第1実施
例の表皮材供給機兼用成形品取出機7と同様の構造の表
皮材保持機兼用成形品取出機50、または、多関節ロボ
ットによって所定位置間を移動される。図13におい
て、41は表皮材保持用吸着パッド、38は成形品用吸
着パッドであり、図2に説明されているものと同じもの
である。ロッド45、押えロッド47を備えたエアシリ
ンダ46も図3に説明されているものと同じものであ
る。
【0032】第2実施例の表皮材保持板51の構成の場
合は、成形工程を終えて金型が開いたとき、表皮材保持
機兼用成形品取出機50が、図示略の制御装置により制
御されて作動し、保持板51は図12の位置に移動して
停止し、押えロッド47を伸ばしてその先端を固定側金
型4に当て、成形品用吸着パッド38を伸ばし、エジェ
クタ25によって押し出された成形品10を、吸着パッ
ド38に吸着して保持し、成形品10は吸着パッド38
と共に後退し、次に、保持板51を降下して、保持板5
1の表皮材保持用吸着パッド41で保持した表皮材30
を、可動側金型5の正面に位置させ、第1実施例で説明
した方法で表皮材30を金型5の上縁部に貼り付ける。
【0033】このように、第2実施例の構成の保持板5
1においては、保持板51の上下移動だけで、成形品1
0の取出し直後に、表皮材30の取付けを順次に行うこ
とができるので、工程時間を節約できる。これ以外の、
他の作動、操作、工程は第1実施例の場合と同一である
ので、説明は省略する。
【0034】
【発明の効果】あらかじめトリミングした表皮材をサー
ボモータ付のロボットで供給セットするため、布材の位
置決め精度が良く、木目込み部から表皮材がはみ出さな
いので、自動化、無人化が可能となる。また、表皮材の
保持方法が単純構造で安価であり、また、表皮材の保持
方法が上側1辺縁だけであるため、表皮材が横側と下側
に自由に摺動可能なため表皮材の無理な伸長が避けら
れ、皺の発生を防止できる。
【0035】同じ可動側金型において、表皮材の貼り付
け、成形品の取出が行えるので、真空吸着が使用でき、
成形品の形状に拘わらず取出しが簡単容易である。
【0036】また、表皮保持板に表皮材保持部と成形品
取出部を上下配置したものは、成形品の取出し直後に、
表皮保持板を1ストローク移動し表皮材取付けを順次に
行うことができるので、工程時間を節約できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る射出成形機の型盤開
閉部分及び表皮材供給機兼用成形品取出機を示す側面断
面図。
【図2】図1の表皮材保持板の吸着パッド(表皮材用)
と吸着パッド(成形品用)の周辺を示す構成説明図。
【図3】図1の表皮材保持板の表皮材押しロッド、保持
板押しロッド周辺の構成を示す説明図。
【図4】図1の金型が閉じた直後の状態を示す断面図。
【図5】図4の状態から金型が寸開し、溶融樹脂が射出
された状態を示す断面図。
【図6】図5の状態から金型が再び閉じ、樹脂が金型キ
ャビティ全部に行き渡った状態を示す断面図。
【図7】図1の表皮材保持板を示す正面図。
【図8】図7の表皮材用吸着パッドを示す斜視図。
【図9】図1の可動側金型のキャビティ面を示す正面
図。
【図10】図9の可動側金型に表皮材が保持された状態
を示す断面図。
【図11】本発明の第2実施例に係る射出成形機の型盤
開閉部分及び表皮材供給機兼用成形品取出機を示す側面
断面図。
【図12】図11の射出成形機の成形品取出位置を示す
側面断面図。
【図13】図11の(表皮及び成形品)保持板を示す正
面図。
【符号の説明】
2 固定型盤 3 可動型盤 4 固定側金型 5 可動側金型 7 表皮材保持機兼用成形品取出機 10 成形品 17 表皮材保持板 18 型盤移動シリンダ 20 型盤位置検出器 25 エジェクタ 30 表皮材 32 セット針 33 マジックテープ 35a,35b,35c 焼結材 38 吸着パッド(成形品用) 39 エアシリンダ 41 吸着パッド(表皮材用) 50 表皮材保持機兼用成形品取出機 51 保持板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 表皮材貼付成形における表皮材保持方
法,表皮材木目込み貼付成形用金型,表皮材付成形品成
形方法,成形装置及び成形品取出機兼用表皮材供給装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮材貼付成形に
おける表皮材保持方法,表皮材木目込み貼付成形用金
型,表皮材付成形品成形方法,成形装置及び成形品取出
機兼用表皮材供給装置に関するものである。特に本発明
は、射出成形機等の、分割面が垂直面であり、表皮貼付
成形用で主として木目込み構造をもつ成形機金型に、表
皮材を付着させて保持する表皮材保持方法、成形方法及
びこの保持方法を利用できる取出機兼用の表皮材取付装
置に関するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の問題点に対し本発
明は、金型の分割面が垂直面となっている固定側金型
と、これに対となる水平方向に移動する可動側金型とで
構成され、表皮材貼付成形用で主として木目込み成形構
造をもつ金型において、上側の木目込み部内側の金型垂
直縁面に連続又は部分的にマジックテープを取付け、同
マジックテープに表皮材の表面上縁を付着させて保持
し、或いは上側の木目込み部内側の金型垂直縁面に表皮
材吸着パッドを設けて前記と同じ表皮材の上縁表面を保
持し、或いは、上側の木目込み部内側の金型垂直縁面に
多数のセット針を設けて前記と同じ表皮材の上縁を前記
セット針に刺し込んで保持し、或いは、上側の木目込み
部内側の金型垂直縁面に刺し針及びマジックテープを組
合わせて設けて前記表皮材の上縁を保持し、金型内に埋
込んだ多孔質の(連通)焼結材を通して真空引きにより
前記表皮材を吸着して型形状に沿わせ保持する表皮材保
持方法を以て課題解決の手段とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】また、金型の分割面が垂直面となっている
固定側金型と、これに対となる水平方向に移動する可動
側金型とで構成され、表皮材貼付成形用で主として木目
込み構造をもつ金型において、可動側金型上側の木目込
み部内側の金型垂直縁面に、連続又は部分的に取付けた
マジックテープ、または、同金型垂直縁面に設けた表皮
材吸着パッド、または、同金型垂直縁面に植え込んだセ
ット針、これらを単独、或いは併用設置したものと、金
型内に埋込んだ多孔質の(連通)焼結材と、同多孔質焼
結材を通して金型面を真空引きする金型内に設けられた
エア通路と、真空ポンプ及び真空エア通路切換弁とによ
り構成され、上記に記載の方法のように、上側の木目込
み部に表皮材の面上縁を付着させて保持し、金型内に
埋込んだ多孔質焼結材を通して真空引きにより表皮材を
吸着して型形状に沿わせ保持するようにした表皮材木目
込み貼付成形用金型を以て課題解決の手段とする。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】また、上記の表皮材木目込み貼付成形用金
型により表皮貼り成形を行う成形機において、前記可動
側金型の金型面に平行に置かれた表皮材保持板、同表
材保持板の上側に位置し表皮材を吸着保持する複数の真
空吸着パッド、前記保持板の下部に位置し表皮材に当接
して支える支持棒、前記支持板の吸着パッドと反対側面
に備えられた押えロッド及び同ロッドを突出すエア作動
シリンダとにより構成される表皮材保持機構と、同表
材保持機構を上下または左右に移動して表皮材を開状態
にある金型の間に運ぶ手段を有する表皮材移動機構とよ
りなる表皮材供給装置を設置して、機外において表皮材
保持機構の吸着パッドに吸着させた表皮材を、可動側金
型正面に運び、前記表皮材保持板の押えロッドを突出し
固定側金型に当接して生じる反力により、前記可動側金
型の面に押付けて移し換え、上記の方法で表皮材を保
持させ、表皮貼り成形を行う成形装置により課題の解決
を図る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】さらに、上記の表皮貼り成形機の表皮材供
給装置において、前記表皮材保持板の中心側にエアシリ
ンダにより金型方向に伸縮可能の成形品吸着用真空吸着
パッドを加設して成形品の取出しも可能とした成形品取
出機兼用表皮材供給装置により課題の解決を図る。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、上記の表皮貼り成形機の表皮材供給
装置において、前記表皮材保持板の下部を下方に延長し
て、エアシリンダにより金型方向に伸縮可能の成形品吸
着用真空吸着パッドを設け、表皮材供給の前工程におい
て成形品を取出し、前記表皮材保持板を下方に移動する
だけで次工程の表皮材供給を可能とした成形品取出機兼
用表皮材供給装置により課題の解決を図る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、射出成形機等の、分割
面が垂直面であり、表皮材貼付成形用で主として木目込
み構造をもつ成形機金型に適用される。また、このよう
に、金型に付着させて保持する表皮材保持方法、成形方
法及びこの保持方法を利用できる取出機兼用の表皮材取
付装置により、表皮材が機外において手動により表皮材
取付機構に取付けられる以外は、それ以降の射出成形機
の工程において、全て自動化が可能とすることを狙いと
している。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】図4、図9に示すように、可動側金型5の
金型キャビティ面の中央付近と凹部に面一に、通気性の
ある多孔質の(連通)焼結材35a,35b,35cが
嵌装され、これらの焼結材35a,35b,35cは配
管36によって図示略の切換弁及び真空ポンプに連結さ
れており、表皮材30の金型押付けのタイミングに合わ
せて、焼結材35a,35b,35cを通して、真空配
管を通して吸引をすることにより、表皮材30を金型5
に沿わせるようにする。なお、図10に示すように、真
空により吸着を有効にするために、表皮材30に通気性
がある場合には樹脂フィルム30aを裏貼りしてある。
33はセット針32と共に表皮材30を可動側金型5の
保持面に保持するためのマジックテープである。このマ
ジックテープ33も、セット針32と同様に上側保持面
のみとし、セット針32を有する突出棒29aの近傍に
設ける。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】図2に示した状態の吸着パッド41に吸着
された表皮材30は、可動側金型5に近づくことによっ
て、2点鎖線で示すように表皮材30の上縁部が可動側
金型5の木目込み部ダム(突出ダム)5aに沿って折れ
曲がり、図3に示すように、押えロッド47がエアシリ
ンダ46から突き出して固定側金型4を押し、ロッド4
5が表皮材30を押して表皮材30をセット針32へ差
し込み、マジックテープ33に貼り付ける。この場合、
セット針32とマジックテープ33の併用でなく、表皮
材30の材質や面積、重量によってセット針32、ある
いは、マジックテープ33単独でもよく、また貼り付け
手段として真空吸着を単独利用、あるいは、他の手段と
併用してもよい。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】図4は、表皮材保持板17を金型の間から
金型と干渉しない位置に移動し、可動側金型5を(図1
における、型盤移動シリンダ18及び型締ピストン22
により)固定側金型4に近づけて一旦型締位置を占めた
状態を示している。このタイミングにおいて、真空回路
が開き、配管36からエアが引かれ、焼結材29a,2
9b,29cを通して可動側金型5と表皮材30の間の
空間のエアが引かれ、表皮材30は可動側金型5の面に
沿って吸い付けられる。この際、表皮材30の上側はセ
ット針32、マジックテープ33等で止められている
が、表皮材30の下側及び両側はロッド45で押さえら
れているだけで、フリーになっているので、表皮材30
は変形しながら可動側金型5内に引き込まれ、金型の形
状に沿って貼り付く。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】図5は表皮材30が可動側金型5の内側に
貼り付いた状態を維持しながら、可動側金型5を小寸法
m開いて止め、射出ユニット6から成形品10の1個分
の量の溶融樹脂31を射出した状態を示している。この
後、可動側金型5を型盤移動シリンダ18及び型締ピス
トン22により固定側金型4の方向に移動し、型閉位置
に停止する。この可動側金型5の移動のとき、先に射出
された溶融樹脂31は圧し広げられて、図6に示したよ
うに、表皮材30裏側の金型キャビティ9内に充満し、
冷却して成形品10となる。表皮材30は成形品10に
接着し、成形品10の表皮となる。型閉のとき、真空回
路を閉じる。成形品10の冷却後、可動型金型5を開
く。このときマジックテープと表皮材の絡みにより、成
形品は可動側に貼付いた状態で型開きされる。この際、
真空回路を開いて成形品を吸着してもよい。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】成形品10を取出すときは、表皮材保持板
17を開いた金型の間に移動して戻し、押えロッド47
を伸ばして先端を固定側金型4の面に当て、吸着パッド
38を可動側金型5の方向に伸ばして成形品10に接近
させる。ここでエジェクタ25を作動すると、突出棒2
9a,29bが成形品10を可動側金型5から押し出
し、セット針から抜き、成形品10の裏側を吸着パッド
38の吸着面に当てて吸着させる。成形品10を保持し
た表皮材保持板17は、表皮材保持機兼用成形品取出機
7により機外に運び出される。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】第2実施例の表皮材保持板51の構成の場
合は、成形工程を終えて金型が開いたとき、表皮材保持
機兼用成形品取出機50が、図示略の制御装置により制
御されて作動し、保持板51は図12の位置に移動して
停止し、押えロッド47を伸ばしてその先端を固定側金
型4に当て、成形品用吸着パッド38を伸ばし、エジェ
クタ25によって押し出された成形品10を、吸着パッ
ド38に吸着して保持し、成形品10は吸着パッド38
と共に後退し、次に、保持板51を降下して、保持板5
1の表皮材保持用吸着パッド41で保持した表皮材30
を、可動側金型5の正面に位置させ、第1実施例で説明
した方法で表皮材30を可動側金型5の上縁部に貼り付
ける。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【発明の効果】あらかじめトリミングした表皮材をサー
ボモータ付のロボットで供給セットするため、表皮材
位置決め精度が良く、木目込み部から表皮材がはみ出さ
ないので、自動化、無人化が可能となる。また、表皮材
の保持方法が単純構造で安価であり、また、表皮材の保
持方法が上側1辺縁だけであるため、表皮材が横側と下
側に自由に摺動可能なため表皮材の無理な伸長が避けら
れ、皺の発生を防止できる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 9:00

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型の分割面が垂直面となっている固定
    側金型と、これに対となる水平方向に移動する可動側金
    型とで構成され、表皮材貼付成形用で主として木目込み
    成形構造をもつ金型において、上側の木目込み部内側の
    金型垂直縁面に連続又は部分的にマジックテープを取付
    け、同マジックテープに樹脂フィルムを裏打ち接着して
    ある布表皮材の表面上縁を付着させて保持し、金型内に
    埋込んだ多孔質の焼結材を通して真空引きにより前記表
    皮材を吸着して型形状に沿わせ保持することを特徴とす
    る表皮材保持方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の金型において、上側の
    木目込み部内側の金型垂直縁面に表皮材吸着パッドを設
    けて樹脂フィルムを裏打ち接着してある表皮材の上縁表
    面を保持し、金型内に埋め込んだ多孔質の焼結材を通し
    て真空引きにより前記表皮材を吸着して型形状に沿わせ
    保持することを特徴とする表皮材保持方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の金型において、上側の
    木目込み部内側の金型垂直縁面に多数のセット針を設
    け、樹脂フィルムを裏打ち接着してある表皮材の上縁を
    前記セット針に刺し込んで保持し、金型内に埋込んだ多
    孔質の焼結材を通して真空引きにより表皮材を吸着して
    型形状に沿わせ保持することを特徴とする表皮材保持方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の金型において、上側の
    木目込み部内側の金型垂直縁面にセット針及びマジック
    テープを組合わせて設けて表皮材の上縁を保持し、金型
    内に埋込んだ多孔質の焼結材を通して真空引きにより表
    皮材を吸着して型形状に沿わせ保持することを特徴とす
    る表皮材保持方法。
  5. 【請求項5】 金型の分割面が垂直面となっている固定
    側金型と、これに対となる水平方向に移動する可動側金
    型とで構成され、表皮材貼付成形用で主として木目込み
    構造を持つ金型において、可動側金型上側の木目込み部
    内側の金型垂直縁面に、連続又は部分的に取付けたマジ
    ックテープ、または、同金型垂直縁面に設けた表皮材吸
    着パッド、または、同金型垂直縁面に植え込んだセット
    針、これらを単独、或いは併用設置したものと、金型内
    に埋込んだ多孔質の焼結材と、同多孔質焼結材を通して
    金型面を真空引きする金型内に設けられたエア通路と、
    真空ポンプ及び真空エア通路切換弁とにより構成され、
    請求項1または請求項2または請求項3または請求項4
    の方法により上側の木目込み部に布表皮材の布面上縁を
    付着させて保持し、金型内に埋込んだ多孔質焼結材を通
    して真空引きにより表皮材を吸着して型形状に沿わせ保
    持するようにしたことを特徴とする表皮材木目込み貼付
    成形用金型。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の金型において、請求項
    1または請求項2または請求項3または請求項4の方法
    で可動側金型に表皮材保持をした後、可動側金型を移動
    して固定側金型に当接して表皮材をさらに金型形状に沿
    わせ、次に、金型を小寸度開いて所要量の溶融樹脂を射
    出し、その後、可動側金型を規定の型締めを行うことに
    より、型内の溶融樹脂をキャビティ内に圧し広げて表皮
    材付成形品を成形することを特徴とする表皮材付成形品
    成形方法。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の表皮材木目込み貼付成
    形用金型により表皮貼り成形を行う成形機において、前
    記可動側金型の金型面に平行に置かれた布表皮材保持
    板、同布表皮材保持板の上側に位置し布表皮材を吸着保
    持する複数の真空吸着パッド、前記保持板の下部に位置
    し布表皮材に当接して支える支持棒、前記支持板の吸着
    パッドと反対側面に備えられた押えロッド及び同ロッド
    を突出すエア作動シリンダとにより構成される布表皮保
    持機構と、同布表皮材保持機構を上下または左右に移動
    して布表皮材を開状態にある金型の間に運ぶ手段を有す
    る布表皮材移動機構とよりなる布表皮材供給装置を設置
    して、機外において布表皮材保持機構の吸着パッドに吸
    着させた布表皮材を、可動側金型正面に運び、前記表皮
    材保持板の押えロッドを突出し固定側金型に当接して生
    じる反力により、前記可動側金型の側面に押付けて移し
    換え、請求項1または請求項2または請求項3または請
    求項4に記載の方法で布表皮材を保持させ、請求項6に
    記載の方法で表皮貼り成形を行うことを特徴とする成形
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の表皮貼り成形機の布表
    皮材供給装置において、前記布表皮材保持板の中心側に
    エアシリンダにより金型方向に伸縮可能の成形品吸着用
    真空吸着パッドを加設して成形品の取出しも可能とした
    ことを特徴とする成形品取出機兼用布表皮材供給装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の表皮貼り成形機の布表
    皮材供給装置において、前記布表皮材保持板の下部を下
    方に延長して、エアシリンダにより金型方向に伸縮可能
    の成形品吸着用真空吸着パッドを設け、布表皮材供給の
    前工程において成形品を取出し、前記布表皮材保持板を
    下方に移動するだけで次工程の布表皮材供給を可能とし
    たことを特徴とする成形品取出機兼用布表皮材供給装
    置。
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