JPH10113706A - 圧延機 - Google Patents
圧延機Info
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- JPH10113706A JPH10113706A JP8270763A JP27076396A JPH10113706A JP H10113706 A JPH10113706 A JP H10113706A JP 8270763 A JP8270763 A JP 8270763A JP 27076396 A JP27076396 A JP 27076396A JP H10113706 A JPH10113706 A JP H10113706A
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- JP
- Japan
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- roll
- rolls
- work
- rolling mill
- work roll
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- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ４次モード（複合波）と２次モード（単純
波）の両方を同時にかつ独立して制御でき、かつ作業ロ
ールの高速ロール交換ができる圧延機を提供する。 【解決手段】 作業ロールが中間ロール又は控ロールに
支持される型の圧延機において、幅方向に凹凸を２回繰
り返すロールイニシャルクラウンを有し、このロールイ
ニシャルクラウンが上下点対称に形成された上下の作業
ロール２と、作業ロールより凹凸の少ないなだらかなカ
ーブを有し、このカーブが上下点対称に形成された上下
の中間ロール４又は控ロール６と、を備え、上下の作業
ロール２を軸方向逆向きに移動させて複合波を制御し、
上下の中間ロール４を軸方向逆向きに移動させて単純波
を制御する。
波）の両方を同時にかつ独立して制御でき、かつ作業ロ
ールの高速ロール交換ができる圧延機を提供する。 【解決手段】 作業ロールが中間ロール又は控ロールに
支持される型の圧延機において、幅方向に凹凸を２回繰
り返すロールイニシャルクラウンを有し、このロールイ
ニシャルクラウンが上下点対称に形成された上下の作業
ロール２と、作業ロールより凹凸の少ないなだらかなカ
ーブを有し、このカーブが上下点対称に形成された上下
の中間ロール４又は控ロール６と、を備え、上下の作業
ロール２を軸方向逆向きに移動させて複合波を制御し、
上下の中間ロール４を軸方向逆向きに移動させて単純波
を制御する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は上下のロールを軸方向へ
互い違いにシフトさせて板材を圧延するロールシフト式
圧延機に係わり、更に詳しくは４次モード（複合波）と
２次モード（単純波）の両方を制御する圧延機に関す
る。
互い違いにシフトさせて板材を圧延するロールシフト式
圧延機に係わり、更に詳しくは４次モード（複合波）と
２次モード（単純波）の両方を制御する圧延機に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】冷間薄板圧延においては、クラウン制御
よりも平坦度制御が重要であり、高圧下のもとでは特に
複合波制御が難問題である。すなわち、冷間薄板圧延に
よる圧延板の形状不良には、図５に模式的に示す２次モ
ード（単純波）の形状不良（Ａ）と、４次モード（複合
波）の形状不良（Ｂ）の２種類があり、この両方を高精
度に制御して平坦度に優れた冷間薄板を圧延制御する必
要がある。
よりも平坦度制御が重要であり、高圧下のもとでは特に
複合波制御が難問題である。すなわち、冷間薄板圧延に
よる圧延板の形状不良には、図５に模式的に示す２次モ
ード（単純波）の形状不良（Ａ）と、４次モード（複合
波）の形状不良（Ｂ）の２種類があり、この両方を高精
度に制御して平坦度に優れた冷間薄板を圧延制御する必
要がある。
【０００３】従来、かかる冷間薄板を圧延制御するため
に、いわゆるＦＦＣミル，ＴＰ＋強力ＷＲＢ，ＵＣ等で
複合波制御が行われてきた。しかし、これらの手段によ
り複合波制御ができる領域は、広幅の特定条件のものに
限られており、一般領域，特に中幅，狭幅板での複合波
制御は依然として全く成功していない。例えば従来の４
次モードの形状不良対策として、Ｗ型のロールクラウン
を有する中間ロールをロールシフトさせる「薄板圧延用
６段圧延機」（特公平５−４１３２２号公報）が知られ
ている。しかし、この圧延機は、中間ロールにＷ型ク
ラウンを付けて、作業ロールの撓みを利用して圧延材に
作用させるため、作業ロールの曲げ剛性が邪魔して、４
次モードのような複雑な変形が圧延材にまで作用しにく
い問題点があった。また、この圧延機では、２次モー
ド形状不良には対処できなかった。このように、過去の
複合波制御が成功しなかったのは、作業ロールの撓みに
より凹凸カーブを幅対応でシャープに出すことが基本的
に無理であったためと考えられる。
に、いわゆるＦＦＣミル，ＴＰ＋強力ＷＲＢ，ＵＣ等で
複合波制御が行われてきた。しかし、これらの手段によ
り複合波制御ができる領域は、広幅の特定条件のものに
限られており、一般領域，特に中幅，狭幅板での複合波
制御は依然として全く成功していない。例えば従来の４
次モードの形状不良対策として、Ｗ型のロールクラウン
を有する中間ロールをロールシフトさせる「薄板圧延用
６段圧延機」（特公平５−４１３２２号公報）が知られ
ている。しかし、この圧延機は、中間ロールにＷ型ク
ラウンを付けて、作業ロールの撓みを利用して圧延材に
作用させるため、作業ロールの曲げ剛性が邪魔して、４
次モードのような複雑な変形が圧延材にまで作用しにく
い問題点があった。また、この圧延機では、２次モー
ド形状不良には対処できなかった。このように、過去の
複合波制御が成功しなかったのは、作業ロールの撓みに
より凹凸カーブを幅対応でシャープに出すことが基本的
に無理であったためと考えられる。
【０００４】そこで、本発明の発明者等は、中間ロール
ではなく作業ロール自体にＷ型クラウンを設けてこれを
ロールシフトさせる「圧延機用ロールとロールシフト式
圧延機」（特開平７−２３２２０２号公報）を創案し出
願した。
ではなく作業ロール自体にＷ型クラウンを設けてこれを
ロールシフトさせる「圧延機用ロールとロールシフト式
圧延機」（特開平７−２３２２０２号公報）を創案し出
願した。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平７−２
３２２０２号の圧延機は、作業ロール自体がＷ型クラウ
ンを有しているので、作業ロールの曲げ剛性の影響が少
なく、効果的に４次モード（複合波）を制御することが
できる特徴がある。しかし、この圧延機は、４次モード
（複合波）を制御することができるものの、２次モード
（単純波）の制御が困難であり、同時に独立に制御でき
ない問題点があった。
３２２０２号の圧延機は、作業ロール自体がＷ型クラウ
ンを有しているので、作業ロールの曲げ剛性の影響が少
なく、効果的に４次モード（複合波）を制御することが
できる特徴がある。しかし、この圧延機は、４次モード
（複合波）を制御することができるものの、２次モード
（単純波）の制御が困難であり、同時に独立に制御でき
ない問題点があった。
【０００６】また、複合波制御用のＷ型クラウンを有す
る作業ロールは、板幅によってカーブ形状を変える必要
があり、短時間で作業ロールを交換する「高速ロール交
換」が不可欠となる。しかし、従来の圧延機では作業ロ
ールに駆動装置が連結されているため、作業ロールの交
換が困難であり、時間がかかる問題点があった。
る作業ロールは、板幅によってカーブ形状を変える必要
があり、短時間で作業ロールを交換する「高速ロール交
換」が不可欠となる。しかし、従来の圧延機では作業ロ
ールに駆動装置が連結されているため、作業ロールの交
換が困難であり、時間がかかる問題点があった。
【０００７】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、４
次モード（複合波）と２次モード（単純波）の両方を同
時にかつ独立して制御できる圧延機を提供することにあ
る。更に本発明の別の目的は、作業ロールの高速ロール
交換が可能な圧延機を提供することにある。
創案されたものである。すなわち、本発明の目的は、４
次モード（複合波）と２次モード（単純波）の両方を同
時にかつ独立して制御できる圧延機を提供することにあ
る。更に本発明の別の目的は、作業ロールの高速ロール
交換が可能な圧延機を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、幅方向
に凹凸を２回繰り返すロールイニシャルクラウンを有
し、該ロールイニシャルクラウンが上下点対称に形成さ
れた上下の作業ロールと、作業ロールより凹凸の少ない
なだらかなカーブを有し、該カーブが上下点対称に形成
された上下の中間ロール又は控ロールと、を備え、上下
の作業ロールを軸方向逆向きに移動させて複合波を制御
し、上下の中間ロール又は控ロールを軸方向逆向きに移
動させて単純波を制御する、ことを特徴とする圧延機が
提供される。
に凹凸を２回繰り返すロールイニシャルクラウンを有
し、該ロールイニシャルクラウンが上下点対称に形成さ
れた上下の作業ロールと、作業ロールより凹凸の少ない
なだらかなカーブを有し、該カーブが上下点対称に形成
された上下の中間ロール又は控ロールと、を備え、上下
の作業ロールを軸方向逆向きに移動させて複合波を制御
し、上下の中間ロール又は控ロールを軸方向逆向きに移
動させて単純波を制御する、ことを特徴とする圧延機が
提供される。
【０００９】上記本発明の構成によれば、中間ロール又
は控ロールをロールシフトさせることにより、この中間
ロール又は控ロールのカーブを作業ロールを介して圧延
材に作用させることができ、圧延材の２次モード（単純
波）を制御できる。すなわち、２次モードの形状不良に
対しては、圧延機の中間ロールにＳ字型或いは先細り型
等のなだらかなカーブをつけシフトさせて２次モード
（単純波）に対応させており、このカーブはなだらかな
ため作業ロールの曲げ剛性があっても、作業ロールの曲
げ撓みが容易に追随するので、中間ロールの制御により
圧延板の２次モード（単純波）を制御することができ
る。
は控ロールをロールシフトさせることにより、この中間
ロール又は控ロールのカーブを作業ロールを介して圧延
材に作用させることができ、圧延材の２次モード（単純
波）を制御できる。すなわち、２次モードの形状不良に
対しては、圧延機の中間ロールにＳ字型或いは先細り型
等のなだらかなカーブをつけシフトさせて２次モード
（単純波）に対応させており、このカーブはなだらかな
ため作業ロールの曲げ剛性があっても、作業ロールの曲
げ撓みが容易に追随するので、中間ロールの制御により
圧延板の２次モード（単純波）を制御することができ
る。
【００１０】一方、作業ロールは、幅方向に凹凸を２回
繰り返すロールシニシャルクラウンを有しているので、
この作業ロールをロールシフトさせることにより、直接
圧延材の４次モード（複合波）を制御できる。なお、中
間ロールのロールシフト時の作業ロールの位置、及び作
業ロールのロールシフト時の中間ロール又は控ロールの
位置は、それぞれが２次モードと４次モードの形状不良
に対応して、それぞれその位置を決定する複合波制御と
単純波制御を単独にでき、両方をロールシフトさせれ
ば、複合波制御と単純波制御の両方を同時に制御するこ
とができる。従って、４次モード（複合波）と２次モー
ド（単純波）の両方を同時にかつ独立して制御すること
ができる。
繰り返すロールシニシャルクラウンを有しているので、
この作業ロールをロールシフトさせることにより、直接
圧延材の４次モード（複合波）を制御できる。なお、中
間ロールのロールシフト時の作業ロールの位置、及び作
業ロールのロールシフト時の中間ロール又は控ロールの
位置は、それぞれが２次モードと４次モードの形状不良
に対応して、それぞれその位置を決定する複合波制御と
単純波制御を単独にでき、両方をロールシフトさせれ
ば、複合波制御と単純波制御の両方を同時に制御するこ
とができる。従って、４次モード（複合波）と２次モー
ド（単純波）の両方を同時にかつ独立して制御すること
ができる。
【００１１】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
中間ロール又は控ロールを回転駆動するモータを備え、
前記作業ロールは、中間ロール又は控ロールの回転に従
動して回転され、かつ、作業ロール交換時に作業ロール
をモータ側に押し出して交換できるようになっている。
中間ロール又は控ロールを回転駆動するモータを備え、
前記作業ロールは、中間ロール又は控ロールの回転に従
動して回転され、かつ、作業ロール交換時に作業ロール
をモータ側に押し出して交換できるようになっている。
【００１２】この構成により、中間ロール又は控ロール
をモータで回転駆動（ドライブ）するので、作業ロール
は、両端の軸受箱（チョック）で単に回転支持されてい
るにすぎず、ロール間に隙間を開けることにより、作業
ロールを軸方向に短時間に取り出すことができる。ま
た、ロール駆動スピンドルが作業ロールに連結していな
いので、作業ロール交換時に作業ロールをモータ側に押
し出して交換できるようになっているので、作業ロール
のモータ側と操作側（モータ側の逆側）の両方に作業ロ
ールの設置空間があり、ロール交換時に古い作業ロール
をモータ側に押し出し、同時に新しい作業ロールを操作
側から挿入することができ（或いは、この逆）、短時間
にロール交換ができ、最適なＷ型クラウンを有する作業
ロールを適宜使用することができる。
をモータで回転駆動（ドライブ）するので、作業ロール
は、両端の軸受箱（チョック）で単に回転支持されてい
るにすぎず、ロール間に隙間を開けることにより、作業
ロールを軸方向に短時間に取り出すことができる。ま
た、ロール駆動スピンドルが作業ロールに連結していな
いので、作業ロール交換時に作業ロールをモータ側に押
し出して交換できるようになっているので、作業ロール
のモータ側と操作側（モータ側の逆側）の両方に作業ロ
ールの設置空間があり、ロール交換時に古い作業ロール
をモータ側に押し出し、同時に新しい作業ロールを操作
側から挿入することができ（或いは、この逆）、短時間
にロール交換ができ、最適なＷ型クラウンを有する作業
ロールを適宜使用することができる。
【００１３】なお、作業ロールと中間ロールのカーブ形
状の違いは両ロールの接触部の弾性変形で吸収されてい
るので、カーブ形状を違えてもよい。また、カーブ形状
の違いによるロール表面の損傷を小さくするために両ロ
ール間に潤滑油を供給してもよい。更に、高速交換のメ
リットを利用してパス間のインラインチェンジをした
り、作業ロールとして通常の径より小さい小径ロールを
用いた高圧下用に切り換えることもできる。
状の違いは両ロールの接触部の弾性変形で吸収されてい
るので、カーブ形状を違えてもよい。また、カーブ形状
の違いによるロール表面の損傷を小さくするために両ロ
ール間に潤滑油を供給してもよい。更に、高速交換のメ
リットを利用してパス間のインラインチェンジをした
り、作業ロールとして通常の径より小さい小径ロールを
用いた高圧下用に切り換えることもできる。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照して説明する。なお、各図において共通する部分には
同一の符号を付し、重複した説明を省略する。図１は、
本発明による６段圧延機の全体構成図である。この図に
おいて、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は部分側面図である。
図１（Ａ）に示すように、本発明の６段圧延機１０は、
それぞれ上下の作業ロール２、中間ロール４、及び控え
ロール６を備えている。また、本発明の６段圧延機１０
は、中間ロール４を回転駆動する上下のモータ８を備え
ており、モータ８と中間ロール４は両端にユニバーサル
ジョイントを有するプロペラシャフト９で連結されてい
る。この構成により、中間ロール４がモータ８により回
転駆動され、作業ロール２は、中間ロール４の回転に従
動して回転するようになっている。更に、６段圧延機１
０は、作業ロール２の交換時に作業ロール２をモータ側
に押し出して交換できるようになっている。
照して説明する。なお、各図において共通する部分には
同一の符号を付し、重複した説明を省略する。図１は、
本発明による６段圧延機の全体構成図である。この図に
おいて、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は部分側面図である。
図１（Ａ）に示すように、本発明の６段圧延機１０は、
それぞれ上下の作業ロール２、中間ロール４、及び控え
ロール６を備えている。また、本発明の６段圧延機１０
は、中間ロール４を回転駆動する上下のモータ８を備え
ており、モータ８と中間ロール４は両端にユニバーサル
ジョイントを有するプロペラシャフト９で連結されてい
る。この構成により、中間ロール４がモータ８により回
転駆動され、作業ロール２は、中間ロール４の回転に従
動して回転するようになっている。更に、６段圧延機１
０は、作業ロール２の交換時に作業ロール２をモータ側
に押し出して交換できるようになっている。
【００１５】上述した構成により、作業ロール２は、両
端の軸受箱（チョック）で単に回転支持されているにす
ぎず、ロール間に隙間を開けることにより、作業ロール
２を軸方向に短時間に取り出すことができる。また、作
業ロール交換時に作業ロール２をモータ側に押し出して
交換できるようになっているので、作業ロール２のモー
タ側と操作側（モータ側の逆側）の両方に作業ロール２
の設置空間があり、ロール交換時に古い作業ロール２を
モータ側に押し出し、同時に新しい作業ロール２を操作
側から挿入することができ（或いは、この逆）、短時間
にロール交換ができ、最適なＷ型クラウンを有する作業
ロールを適宜使用することができる。
端の軸受箱（チョック）で単に回転支持されているにす
ぎず、ロール間に隙間を開けることにより、作業ロール
２を軸方向に短時間に取り出すことができる。また、作
業ロール交換時に作業ロール２をモータ側に押し出して
交換できるようになっているので、作業ロール２のモー
タ側と操作側（モータ側の逆側）の両方に作業ロール２
の設置空間があり、ロール交換時に古い作業ロール２を
モータ側に押し出し、同時に新しい作業ロール２を操作
側から挿入することができ（或いは、この逆）、短時間
にロール交換ができ、最適なＷ型クラウンを有する作業
ロールを適宜使用することができる。
【００１６】更にこの実施形態では、図１（Ｂ）に示す
ように、６段圧延機１０の出側には、作業ロール２と中
間ロール４の間に潤滑油を噴霧するスプレー装置５が設
けられ、更にその内側（圧延材側）に潤滑油の圧延材へ
の付着を防止する油切り７が設けられている。この構成
により、作業ロール２と中間ロール４のカーブ形状の違
いによるロール表面の損傷を小さくすることができる。
ように、６段圧延機１０の出側には、作業ロール２と中
間ロール４の間に潤滑油を噴霧するスプレー装置５が設
けられ、更にその内側（圧延材側）に潤滑油の圧延材へ
の付着を防止する油切り７が設けられている。この構成
により、作業ロール２と中間ロール４のカーブ形状の違
いによるロール表面の損傷を小さくすることができる。
【００１７】図２は、図１の作業ロール２と中間ロール
４の詳細図であり、（Ａ）は第１実施形態、（Ｂ）は第
２実施形態を示している。図２（Ａ）（Ｂ）に示すよう
に、上下の作業ロール２は、幅方向に凹凸を２回繰り返
すロールイニシャルクラウンを有している。このロール
イニシャルクラウンは上下点対称に形成されている。ま
た、上下の中間ロール４は、作業ロール２より凹凸の少
ないなだらかなカーブを有し、このカーブも上下点対称
に形成されている。
４の詳細図であり、（Ａ）は第１実施形態、（Ｂ）は第
２実施形態を示している。図２（Ａ）（Ｂ）に示すよう
に、上下の作業ロール２は、幅方向に凹凸を２回繰り返
すロールイニシャルクラウンを有している。このロール
イニシャルクラウンは上下点対称に形成されている。ま
た、上下の中間ロール４は、作業ロール２より凹凸の少
ないなだらかなカーブを有し、このカーブも上下点対称
に形成されている。
【００１８】中間ロール４のカーブは、図２（Ａ）に示
すように軸方向に直径が漸減する形状でもよく、或いは
図２（Ｂ）に示すように凹凸を有するＳ字カーブであっ
てもよい。
すように軸方向に直径が漸減する形状でもよく、或いは
図２（Ｂ）に示すように凹凸を有するＳ字カーブであっ
てもよい。
【００１９】図３は、上述した本発明の６段圧延機１０
による形状制御を示す図であり、（Ａ）は単純波の制
御、（Ｂ）は複合波の制御を示している。図３（Ａ）に
示すように、上記本発明の構成によれば、中間ロール２
をロールシフトさせることにより、この中間ロール２の
カーブを作業ロール４を介して圧延材１に作用させるこ
とができ、圧延材１の２次モード（単純波）を制御でき
る。すなわち、２次モードの形状不良に対しては、６段
圧延機１０の中間ロール４にＳ字型或いは直径漸減型等
のなだらかなカーブをつけシフトさせて２次モード（単
純波）に対応させており、このカーブはなだらかなため
作業ロール２の曲げ剛性があっても、作業ロール２の曲
げ撓みが容易に追随するので、中間ロール４の制御によ
り圧延板１の２次モード（単純波）を制御することがで
きる。
による形状制御を示す図であり、（Ａ）は単純波の制
御、（Ｂ）は複合波の制御を示している。図３（Ａ）に
示すように、上記本発明の構成によれば、中間ロール２
をロールシフトさせることにより、この中間ロール２の
カーブを作業ロール４を介して圧延材１に作用させるこ
とができ、圧延材１の２次モード（単純波）を制御でき
る。すなわち、２次モードの形状不良に対しては、６段
圧延機１０の中間ロール４にＳ字型或いは直径漸減型等
のなだらかなカーブをつけシフトさせて２次モード（単
純波）に対応させており、このカーブはなだらかなため
作業ロール２の曲げ剛性があっても、作業ロール２の曲
げ撓みが容易に追随するので、中間ロール４の制御によ
り圧延板１の２次モード（単純波）を制御することがで
きる。
【００２０】一方、図３（Ｂ）に示すように、作業ロー
ル２は、幅方向に凹凸を２回繰り返すロールシニシャル
クラウンを有しているので、この作業ロール２をロール
シフトさせることにより、直接圧延材１の４次モード
（複合波）を制御できる。なお、中間ロール４のロール
シフト時の作業ロール２の位置、及び作業ロール２のロ
ールシフト時の中間ロール４の位置は、どの位置にあっ
てもよく、いずれかがロールシフトのない基準位置にあ
れば、複合波制御と単純波制御を単独にでき、両方をロ
ールシフトさせれば、複合波制御と単純波制御の両方を
同時に制御することができる。従って、４次モード（複
合波）と２次モード（単純波）の両方を同時にかつ独立
して制御することができる。
ル２は、幅方向に凹凸を２回繰り返すロールシニシャル
クラウンを有しているので、この作業ロール２をロール
シフトさせることにより、直接圧延材１の４次モード
（複合波）を制御できる。なお、中間ロール４のロール
シフト時の作業ロール２の位置、及び作業ロール２のロ
ールシフト時の中間ロール４の位置は、どの位置にあっ
てもよく、いずれかがロールシフトのない基準位置にあ
れば、複合波制御と単純波制御を単独にでき、両方をロ
ールシフトさせれば、複合波制御と単純波制御の両方を
同時に制御することができる。従って、４次モード（複
合波）と２次モード（単純波）の両方を同時にかつ独立
して制御することができる。
【００２１】上述した本発明の６段圧延機では、形状制
御能力を高めるために中間ロール２と作業ロール４（２
〜３種）にそれぞれ凸凹ロールを組み合わせる。この結
果、作業ロール２と中間ロール４の弾性接触量は不均一
となり、面圧が不均一となるが、上述したスプレー装置
５により、作業ロール２と中間ロール４のカーブ形状の
違いによるロール表面の損傷を小さくすることができ
る。
御能力を高めるために中間ロール２と作業ロール４（２
〜３種）にそれぞれ凸凹ロールを組み合わせる。この結
果、作業ロール２と中間ロール４の弾性接触量は不均一
となり、面圧が不均一となるが、上述したスプレー装置
５により、作業ロール２と中間ロール４のカーブ形状の
違いによるロール表面の損傷を小さくすることができ
る。
【００２２】また、図４は、控ロールに２次モード形状
を制御するためのなだらかなロールカーブを付けた実施
例である。この場合、控ロール６は控ロールの支持部１
１の下でロールネックが軸方向に摺動しうるように構成
される。また控ロール６にプロペラシャフト９が連結さ
れる。プロペラシャフト９はロール６が軸方向に動いた
時にスプライン等で伸縮するメカニズムを持つ。
を制御するためのなだらかなロールカーブを付けた実施
例である。この場合、控ロール６は控ロールの支持部１
１の下でロールネックが軸方向に摺動しうるように構成
される。また控ロール６にプロペラシャフト９が連結さ
れる。プロペラシャフト９はロール６が軸方向に動いた
時にスプライン等で伸縮するメカニズムを持つ。
【００２３】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【００２４】
【発明の効果】上述したように、本発明の６段圧延機
は、４次モード（複合波）と２次モード（単純波）の両
方を同時にかつ独立して制御でき、かつ作業ロールの高
速ロール交換ができる、等の優れた効果を有する。
は、４次モード（複合波）と２次モード（単純波）の両
方を同時にかつ独立して制御でき、かつ作業ロールの高
速ロール交換ができる、等の優れた効果を有する。
【図１】本発明による６段圧延機の全体構成図である。
【図２】図１の作業ロールと中間ロールの詳細図であ
る。
る。
【図３】本発明の６段圧延機による形状制御を示す図で
ある。
ある。
【図４】図２の別の実施例である。
【図５】圧延板の形状不良を模式的に示す図である。
１ 圧延材 ２ 作業ロール ４ 中間ロール ５ スプレー装置 ６ 控えロール ７ 油切り ８ モータ ９ プロペラシャフト １０ ６段圧延機 １１ 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｂ２１Ｂ 37/42 Ｂ２１Ｂ 37/00 １１６Ｔ １１６Ｆ (72)発明者 本城 恒 神奈川県横浜市磯子区新中原町１番地 石 川島播磨重工業株式会社横浜エンジニアリ ングセンター内
Claims (2)
- 【請求項１】 作業ロールが中間ロールまたは控ロール
に支持される型の圧延機において、 幅方向に凹凸を２回繰り返すロールイニシャルクラウン
を有し、該ロールイニシャルクラウンが上下点対称に形
成された上下の作業ロールと、作業ロールより凹凸の少
ないなだらかなカーブを有し、該カーブが上下点対称に
形成された上下の中間ロール又は控ロールと、を備え、
上下の作業ロールを軸方向逆向きに移動させて複合波を
制御し、上下の中間ロールを軸方向逆向きに移動させて
単純波を制御する、ことを特徴とする圧延機。 - 【請求項２】 前記中間ロール又は控ロールを回転駆動
するモータを備え、前記作業ロールは、中間ロール又は
控ロールの回転に従動して回転され、かつ、作業ロール
交換時に作業ロールをモータ側に押し出して交換できる
ようになっている、ことを特徴とする請求項１に記載の
圧延機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8270763A JPH10113706A (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 圧延機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8270763A JPH10113706A (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 圧延機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10113706A true JPH10113706A (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=17490661
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8270763A Pending JPH10113706A (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 圧延機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10113706A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101095604B1 (ko) | 2004-07-07 | 2011-12-19 | 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 | 압연제어방법 및 압연제어장치 |
| CN109226280A (zh) * | 2018-10-23 | 2019-01-18 | 东北大学 | 五机架冷连轧高强钢板带的双边浪和中浪板形控制方法 |
| CN112570465A (zh) * | 2019-09-29 | 2021-03-30 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种薄规格t5料s形中浪缺陷预报方法 |
-
1996
- 1996-10-14 JP JP8270763A patent/JPH10113706A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101095604B1 (ko) | 2004-07-07 | 2011-12-19 | 가부시끼가이샤 히다치 세이사꾸쇼 | 압연제어방법 및 압연제어장치 |
| CN109226280A (zh) * | 2018-10-23 | 2019-01-18 | 东北大学 | 五机架冷连轧高强钢板带的双边浪和中浪板形控制方法 |
| CN112570465A (zh) * | 2019-09-29 | 2021-03-30 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种薄规格t5料s形中浪缺陷预报方法 |
| CN112570465B (zh) * | 2019-09-29 | 2022-10-14 | 上海梅山钢铁股份有限公司 | 一种薄规格t5料s形中浪缺陷预报方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
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| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041029 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041119 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050311 |