JPH0523717A - 圧延機のバツクアツプロール装置 - Google Patents

圧延機のバツクアツプロール装置

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Publication number
JPH0523717A
JPH0523717A JP20338791A JP20338791A JPH0523717A JP H0523717 A JPH0523717 A JP H0523717A JP 20338791 A JP20338791 A JP 20338791A JP 20338791 A JP20338791 A JP 20338791A JP H0523717 A JPH0523717 A JP H0523717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roll
shaft
segment
backup
wedge
Prior art date
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Pending
Application number
JP20338791A
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English (en)
Inventor
Katsuhide Kimura
勝秀 木村
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0523717A publication Critical patent/JPH0523717A/ja
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  • Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バックアップ支点を任意に変更できるととも
に、変更操作が容易で支点の位置決めが確実にできるバ
ックアップロール装置とする。 【構成】 圧延機ハウジングに回転支持されるバックア
ップシャフトをシャフト本体とその外周に装着され円周
方向に複数に分割されたセグメントにより形成する。シ
ャフト本体とセグメントとの間にはウェッジ機構を形成
し、セグメントの外周には軸方向摺動移動可能に装着さ
れてワークロールまたは中間ロールに転接する一対の胴
幅短尺のサポートロールとを装着する。ウェッジ機構は
シャフト本体の外周面に軸方向に沿って定ピッチ間隔に
複数形成されたウェッジ部と、セグメントの内面に各ウ
ェッジ部に対応してテーパ面からなるウェッジ受け孔と
から構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鉄鋼業や非鉄の分野にお
いて用いられ、鋼板等の板材をロールの間に通して塑性
変形を行うことにより所望の板厚にするための圧延機に
用いられ、特に形状修正およびクラウン修正のためのロ
ールベンディングを行う際のバックアップをなすための
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に被圧延材の形状制御を行わせるた
めに、従来から各種の方法が提示されており、例えば4
段式圧延機は、比較的小径の一対のワークロールと、こ
れらを外側から挟むように配置された比較的大径のバッ
クアップロールとを備え、これらはいずれもほぼ等しい
胴長に形成されて全長にわたって転接させるようにし、
ワークロールの軸受間にベンディングシリンダを取り付
けるようにしている。
【0003】このような圧延機に被圧延材を通過させて
所望の板厚のストリップ材を得るのであるが、被圧延材
の通過に伴ってワークロールの中央部が拡開され、圧延
後の被圧延材は中央部が厚く両側縁が薄いいわゆる中高
の断面形状となってしまうため、前記バックアップロー
ルにクラウンを形成するとともに、前記ベンディングシ
リンダを作用させてワークロールのネックを相互に拡大
方向に駆動させることによりワークロールの圧下面が平
坦になるように調整し、被圧延材に発生するクラウンを
修正する形状制御をなすようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の圧延機ではワークロールや中間ロールがバックアッ
プロールの全面に拘束されているために、ワークロール
に充分なロールベンディングを与えることが困難であ
り、形状制御の絶対能力に欠けるばかりか、特に4段圧
延機では被圧延材の板幅、強度、形状等によりバックア
ップロールを組替えてそのクラウン形状を変更する必要
がある等の欠点がある。また、ワークロール、中間ロー
ルに転接するバックアップロールは全面接触となるた
め、バックアップ支点を任意に変更することができず任
意位置での形状制御ができないものとなっている。しか
も、バックアップロールの保守面においても全面研磨を
行う必要があり、保守の困難性や中間ロールのシフト機
構により圧延機側方に充分な空間スペースを必要とする
欠点もあった。
【0005】本発明の目的は、上記従来の問題点に着目
し、高速圧延で刻々変化する条件に対応できる即応性を
有するとともに、ワークロールのベンディング制御量を
大幅に増大することができるように、被圧延材の板幅方
向におけるロールベンディング支点を任意位置に迅速に
設定して良好な形状制御機能をもたせることができ、特
に変更操作が容易でベンディング支点の位置決めが確実
にできる圧延機のバックアップロール装置を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る圧延機のバックアップロール装置は、
圧延機ハウジングに回転支持されるバックアップシャフ
トをシャフト本体とその外周に装着され円周方向に複数
に分割されたセグメントにより形成するとともに、前記
シャフト本体とセグメントとの間にウェッジ機構を形成
し、前記セグメントの外周には軸方向摺動移動可能に装
着されてワークロールまたは中間ロールに転接する一対
の胴幅短尺のサポートロールとを装着してなる圧延機の
バックアップロール装置において、前記ウェッジ機構は
前記シャフト本体の外周面に軸方向に沿って定ピッチ間
隔に複数形成されたウェッジ部と、前記セグメントの内
面に前記各ウェッジ部に対応してテーパ面からなるウェ
ッジ受け孔とから構成したものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、被圧延材を直接圧下するワ
ークロール撓みを抑制する各バックアップロールの機能
は、ワークロールまたは中間ロールに転接されロール軸
方向に分離されている一対のサポートロールおよびこれ
を装着しているバックアップシャフトにより発揮され、
ワークロールの圧下力をサポートする。そしてこれらの
分離サポートロールは軸方向に移動可能とされ、その位
置移動を行わせることにより曲げモーメント支点が変化
し、ワークロールネックまたは中間ロールネックに設け
たベンディング手段によるロールベンディング量を加減
調整することができる。したがって、サポートロールの
位置移動により全体的なベンディング量が制御され、被
圧延材のクラウン等の形状制御が可能となり、しかも曲
げモーメント支点を任意に変化させることができるの
で、形状制御能力が大幅に向上する。
【0008】特にこの発明では、バックアップシャフト
をシャフト本体とこれにウェッジ結合される円周方向に
分割されたセグメントにより構成し、シャフト本体の軸
方向移動により外面側のセグメントを径方向に拡縮させ
ることによりサポートロールの位置決めを図ることがで
きるとともに、シャフト本体のウェッジ部を軸方向に複
数設けてセグメント拡縮量を大きくしてサポートロール
の軸方向移動を容易にし、かつ確実な位置決めを行わせ
ることができる。この場合において、ウェッジ部のピッ
チ間隔をサポートロールの胴長より小さくすると、サポ
ートロールの位置がどの位置であっても、サポートロー
ルの内周面に均一な固定荷重が加わり、安定してサポー
トロールを保持でき、これによりベンディング支点を確
実に設定することができる。また、ウェッジ部を複数設
けていることにより、セグメント拡縮量を保持しつつ、
シャフト本体のネック部基礎直径を大きくすることがで
きるので、バックアップ支持力を充分にもたせることが
でき、圧延荷重を高く設定することができるものとなっ
ている。
【0009】また、前記サポートロールはバックアップ
シャフトに対し摺動移動可能に装着することでよいた
め、両者の間にベアリングを介在させる必要がなく、し
たがってバックアップシャフトおよびサポートロールの
直径寸法が制限されることがなく、これらを任意の外径
に形成して必要なバックアップ機能をもたせることが可
能となる。すなわち、回転支承部をバックアップシャフ
トの軸端に形成することにより、大径のベアリングを要
することなく、サポートロールの回転支持することがで
きるのである。
【0010】ここで、前記サポートロールの位置移動を
行わせるために、バックアップシャフトと平行にガイド
ロッドを設け、これに各サポートロールを保持するブラ
ケット状のガイド部材をバックアップシャフトと干渉し
ないように取り付けておき、これらガイド部材を移動さ
せるようにすればよい。一対のガイド部材は被圧延材の
板幅に応じて、連動して近接あるいは離反する方向に同
時駆動させる方式とすればよいが、個別独立して移動さ
せることもできる。駆動方式はスクリュウロッドによる
方法、液圧シリンダによる方法等適宜手段を採用でき
る。
【0011】
【実施例】以下に、本発明に係る圧延機のバックアップ
ロール装置の具体的実施例を図面を参照して詳細に説明
する。
【0012】図5〜図6は実施例に係るバックアップロ
ール装置を備えた圧延機の全体構成を示している。この
圧延機は、図示のように、門型のハウジング20に対し
て平行な一対の上下ワークロール21、22が互に転接
可能に横架され、これらの間に被圧延材23を通板可能
にしている。このような上下ワークロール21、22に
並列してこれらを上下から挟み込むようにして転接され
る一対の中間ロール24、26がハウジング20に横架
されている。中間ロール24、26はワークロール2
1、22の直径より大径に形成されて圧下力を伝達する
ようになっているが、特にその胴長は被圧延材23の板
幅以上に設定し、かつワークロール21、22の胴長よ
り短くなるように設定している。したがって、ハウジン
グ20に組込んだ状態では、中間ロール24、26がワ
ークロール21、22と全面接触状態となるが、ワーク
ロール21、22の端部が図5に示したように中間ロー
ル24、26の端部から所定長さだけはみ出るように設
定されるものとなっている。
【0013】また、このようなロール列に加えて、中間
ロール24、26を挟み込むようにそれらの上下位置に
は上バックアップロール装置28と下バックアップロー
ル装置30がやはり平行に横架されている。
【0014】上バックアップロール装置28は中間ロー
ル24と平行に配置されるバックアップシャフト32を
有し、これにはロール軸方向の左右に分離され、胴長が
被圧延材23の板幅より短く形成された一対のサポート
ロール34R、34Lが軸方向に摺動移動できるように
取付けられている。この一対のサポートロール34R、
34Lは前記上中間ロール24に転接され、圧延時にワ
ークロール21および中間ロール24のバックアップサ
ポートをなすものである。同様に、下バックアップロー
ル装置30もバックアップシャフト36と、これに装着
される左右一対に分離されたサポートロール38R、3
8Lを有し、これらを下中間ロール26に転接させるよ
うにして圧延時のバックアップサポートをなすようにし
ている。
【0015】上記した上下ワークロール21、22およ
び中間ロール24、26のネック部分と、上下バックア
ップロール装置28、30のバックアップシャフト3
2、36のネック部分には、図6に示すように、軸受4
6、47、48、49、50、52が取付けられ、これ
らをハウジング20に縦列配置して取付けている。そし
て、ハウジング20の下部位置には圧下シリンダ54が
装備されており、これを駆動することにより所定の圧延
圧力をワークロール21、22間に発生させるようにし
ている。
【0016】このような圧延機において、本実施例に係
るバックアップロール装置28、30の具体的構成を図
1〜図4を参照して説明する。図1は上部バックアップ
ロール装置28を示しており、この装置28の分離サポ
ートロール34R、34Lの各々はロール軸方向に摺動
移動することにより位置調整ができるようになってい
る。この位置移動のために、サポートロール34R、3
4Lには駆動部材としてのロールガイド56R、56L
が係合されているのである。
【0017】図2にも示しているように、バックアップ
シャフト32の両端軸受50間に渡し掛けられる平行な
2本のガイドシャフト58がバックアップシャフト32
と平行に取り付けられている。共通の軸受50に対して
バックアップシャフト32とガイドシャフト58を取り
付けることにより、両シャフト32、58の平行度が保
持されている。このガイドシャフト58に対し前記ロー
ルガイド56R、56Lが取り付けられており、これは
ガイドシャフト58を貫通させ、サポートロール34
R、34Lと干渉しないように形成されたスライドケー
シング60R、60Lを備えている。そして、スライド
ケーシング60R、60Lにはサポートロール34R、
34Lの両端面に向けて延長され、サポートロール34
R、34Lを両端面から跨ぐように一対設けられて、サ
ポートロール34R、34Lの端面に当接可能なサポー
ト62、64が取り付けられている。各サポート62、
64は各々図2に示したように、バックアップシャフト
32に干渉しないように二股に形成されてなり、スライ
ドケーシング60R、60Lの移動によってサポートロ
ール34R、34Lの端面を押圧し、もって軸方向にサ
ポートロール34R、34Lを移動させることができ
る。このような構成は下部バックアップロール装置30
においても同様となっている。
【0018】ここで、上記サポートロール34R、34
L、38R、38Lの位置移動を適正に行わせる駆動手
段が各バックアップロール装置28、30毎に設けられ
ている。これは被圧延材23の幅寸法ならびに板形状に
応じて一対の分離サポートロール34R、34L(38
R、38L)の位置を、相互に中間ロール24(26)
の外周面に沿って軸方向に接近させたり離反させるもの
である。上バックアップロール装置28について代表し
て説明すると、図2に示されているように、一対のガイ
ドシャフト58の中間部に位置して両端軸受50に回転
可能に支持された一対のスクリュウロッド70R、70
Lを有し、これは左右のロールガイド56R、56Lの
スライドケーシング60R、60Lに各々螺合状態で貫
通されている。この実施例においては、一方のスクリュ
ウロッド70Rを右方スライドケーシング60Rに螺合
させ、他方のスクリュウロッド70Lを左方スライドケ
ーシング60Lに螺合させることによって、個別に軸方
向移動させることができるようになっている。スクリュ
ウロッド70R、70Lの回転駆動のための駆動モータ
72R、72Lはバックアップシャフト32の一方の軸
受50に取り付けられ、所定の回転をスクリュウロッド
70R、70Lに与えるようにしている。
【0019】もちろん、1本のスクリュウロッド構成と
し、ねじは中央部を挟んで逆ねじに切って、同軸上のサ
ポートロール38R、38Lを同時に接近あるいは離反
移動させるようにしてもよい。この場合、スライドケー
シング60R、60Lのねじ嵌合部もスクリュウロッド
のねじに合せた逆雌ねじ構成とされる。したがって、ス
クリュウロッドを回転させることにより、これに螺合し
ているロールガイド56R、56Lは互いに接近移動
し、あるいは離反する方向に移動されるものとなる。
【0020】このように一対のサポートロール34R、
34Lはバックアップシャフト32に沿って摺動移動可
能とされているが、これらの移動を許容し、また所定の
位置に移動したときに位置決めを図るために、バックア
ップシャフト32は次のように構成されている。
【0021】すなわち、図1に示すように、バックアッ
プシャフト32は軸受50に回転支持されているシャフ
ト本体74と、その外周面に装着され円周方向に4分割
されたセグメント76とから構成されている。シャフト
本体74の胴部には一方のシャフト端側に向かって外径
が順次縮小されたテーパ面を有するウェッジ部78が形
成されている。このウェッジ部78はシャフト胴部に一
定ピッチ間隔で複数設けられており、実施例においては
胴部全長にわたって6個のウェッジ部78が等間隔に設
けられている。そして各ウェッジ部78の間は円周溝8
0により区画されており、この円周溝80の幅の範囲で
セグメント76に対しての軸方向の相対移動を可能とし
ている。
【0022】このような複数のウェッジ部78を有する
シャフト本体74の両端ネック部は二重軸構造とされて
いる。すなわちシャフト胴部端には縮径部82を経て小
径軸としてシャフトネック84が延在突出されており、
このシャフトネック84の外周部にはスリーブネック8
6が相互に軸方向に摺動できるように装着されている。
軸受50にベアリング88を介してスリーブネック86
が支持されるとともに、このスリーブネック86は取付
けプレート90によって軸方向に移動しないように軸受
50に固定されている。これによりバックアップシャフ
ト32が回転可能に軸受50に支持される。また、スリ
ーブネック86の内端側は前記シャフト胴部とシャフト
ネック84を連結する縮径部82に沿うコーン型に形成
されており、このコーン部分はシャフト縮径部82に干
渉しないように構成され、その端部にはシャフト胴部の
端縁に対向するフランジ92が形成されている。そし
て、スリーブネック84の外端部には油圧シリンダ機構
94が取付けられ、この油圧シリンダ機構94の駆動ロ
ッド96をシャフトネック84の端面に連結している。
これによってシャフトネック84は軸受50に取付けら
れたスリーブネック86内を摺動駆動可能とされ、もっ
てシャフト本体74が軸方向に移動できるように構成さ
れている。
【0023】一方、シャフト本体74の外周面には前述
したように、4分割されたセグメント76が装着されて
いるが、これは図1および図3に示すように、ほぼ1/
4円弧の断面でシャフト胴部のほぼ胴長に等しい長さを
有する円弧プレートであり、両端のスリーブネック86
の間に微小な隙間を介して挟持された状態でシャフト胴
部の外周に装着されている。そして、各セグメント76
の内面には前記ウェッジ部78のテーパ面に対面して接
合可能なテーパ面98が一定ピッチ間隔で形成され、ま
たシャフト本体74の円周溝80に対応する円周溝10
0が同様に形成されている。したがって、シャフト胴部
の外周の全面にセグメント76を装着することによっ
て、ウェッジ部78を取囲むようにウェッジ受け孔が形
成されるようになっている。
【0024】ここで、前記各セグメント76はシャフト
本体74の外周面に装着され、シャフト本体74を前述
した油圧シリンダ機構94の駆動によって軸方向に移動
させることでウェッジ作用を働かせ、もって前記セグメ
ント76の外径寸法が拡縮されるようになっている。こ
の拡縮のために、図3〜図4に示すように、一部のウェ
ッジ部78の外面にT型キー102が固定されており、
これに対応するセグメント76側のテーパ面98の内面
にはT型キー溝104が形成されている。セグメント7
6の装着に際してこれらを嵌合させ、セグメント76が
シャフト本体74から半径方向に分離しないように、ま
た円周方向に回転移動しないようにして両者の連結を図
っている。そして、組み付けられたセグメント76相互
は、図4に示すように、隙間106が形成されるように
取付けられている。前記T型キー102とT型キー溝1
04は胴長方向の少なくとも2ヵ所に設ければよく、実
施例では左右に1ヵ所づつ設けている。
【0025】ところで、前記ウェッジ部78のピッチ間
隔は前記サポートロール34R、34Lの胴長より小さ
く設定されている。この実施例ではサポートロール34
R、34Lの胴長はウェッジ部78のピッチ幅Pと円周
溝80の幅Lの和(P+L)となるように設定してい
る。これによりサポートロール34R、34Lが位置移
動しても、ウェッジ部78が常にサポートロール34
R、34Lの内面に位置するようになり、これにより位
置決め時のサポートロール34R、34Lを安定して位
置保持することが可能である。
【0026】上述した構成は下部バックアップロール装
置30においても同様に構成されている。
【0027】なお、圧延機ハウジング20にはワークロ
ールベンディング装置110と中間ロールベンディング
装置120が組込まれている。ワークロールベンディン
グ装置110は、上部ロールベンディング用ロッド11
2、下部ロールベンディング用ロッド114を有し、こ
れらを上部ワークロール軸受46および下部ワークロー
ル軸受47と接離自在にし、油圧力によりベンディング
作用を行わせるようにしている。中間ロールベンディン
グ装置120は上部ロールベンディング用ロッド12
2、下部ロールベンディング用ロッド124を有し、各
々中間ロール軸受48、49に当接可能とし、独立して
ベンディング作用を行わせるようにしている。
【0028】なお、図6において54は圧下シリンダ5
4であり、ヘッド130を上昇させるようにしている。
ヘッド130の動作は下部バックアップロール装置30
のバックアップシャフト軸受52を押上げ、この圧下力
は下部サポートロール38R、38L、下部中間ロール
26、下部ワークロール22、上部ワークロール21、
上部中間ロール24、上部サポートロール34R、34
L、上部バックアップシャフト軸受50、ハウジング2
0に伝達されて、所望の圧延力を発生させるのである。
【0029】このように構成された圧延機のバックアッ
プロール装置の動作は次のようになる。
【0030】圧延前に被圧延材23の幅に合せてサポー
トロール34R、34Lおよび38R、38Lの位置を
予め決定しておく。この場合、サポートロール34、3
8のワークロール21、22への転接位置は被圧延材2
3の側部に重合するような位置に設定する。このサポー
トロール位置決めのための操作は、バックアップシャフ
ト32、36の端部の油圧シリンダ機構94を駆動し、
シャフト本体74を図1において、ウェッジ部78の大
径側である右方に移動させる。このときスリーブネック
86は軸受50、52に保持され、内部のシャフトネッ
ク84が摺動する。この移動に伴ってシャフト本体74
の外周面に装着されたセグメント76も同方向に移動し
ようとするが、セグメント76の右端面が対向する右端
スリーブネック86のフランジ92に当接して軸方向移
動が規制される。したがって、シャフト本体74がセグ
メント76の内部を摺動するものとなる。これによりウ
ェッジ部78がウェッジ受け孔を構成するテーパ面98
に沿って摺動し、キー102およびキー溝104の働き
によりセグメント76を縮径させる。これによってバッ
クアップシャフト32、36の外径寸法が、サポートロ
ール34R、34L、38R、38Lの内径寸法より小
さくなる。かかる状態ではサポートロール34R、34
L、38R、38Lの移動は極めて容易となる。
【0031】このようにしてサポートロール34R、3
4L、38R、38Lをバックアップシャフト32、3
6からフリーにしておき、ロールガイド56R、56L
を駆動モータ72R、72Lによって左右に移動させ、
サポートロール34R、34L、38R、38Lをバッ
クアップシャフト32、36上の任意の位置に移動させ
るのである。所定の位置に移動させた後、今度は逆にシ
ャフト本体74を左方に移動させる。この場合にも同様
にセグメント76は左端スリーブネック86によって軸
方向移動が規制されるので、その内部でシャフト本体7
4のみが移動し、ウェッジ作用によりセグメント76を
半径方向に移動させバックアップシャフト32、36の
外径寸法を拡大させる。これによって位置移動したサポ
ートロール34R、34L、38R、38Lの内周面は
加圧されバックアップシャフト32、36と一体になっ
て位置決めされるのでる。この後は油圧シリンダ機構9
4の油圧をロックしておき、サポートロール34R、3
4L、38R、38Lの位置保持を行わせることができ
る。これにより一対のサポートロール34R、34L、
および38R、38Lの間隔が所望の間隔に設定され
る。
【0032】この初期設定が終了した後、ワークロール
21、22間に被圧延材23を通板する。これにより被
圧延材23は所望の板厚に圧延されてストリップ材とし
て出るが、この形状判定を目視あるいはセンサロールに
よる接触方式、光や磁気を利用した非接触方式によって
行う。この判定により耳伸びや中伸びが発生した場合に
は、油圧シリンダ機構94や駆動モータ72を作動させ
て対となっているサポートロール34R、34Lおよび
38R、38Lを相互に近接あるいは離反するように位
置移動させ、中間ロール24、26を通じてワークロー
ル21、22に作用する曲げモーメント量を調整し、形
状異常の発生を抑制し、矩形のストリップ材を得ること
ができる。このとき、中間ロールベンディング装置12
0によるベンディング力を加減調整することにより、中
間ロール24、26のベンディング量が制御されるの
で、サポートロール34R、34Lおよび38R、38
Lの位置移動量との相互作用により、大きな形状修正機
能を発揮させることができる。すなわち、サポートロー
ル34R、34Lおよび38R、38Lの位置移動によ
り修正領域を調整し、中間ロールベンディング装置20
0により修正量を調整することができるのである。
【0033】また被圧延材23にエッジドロップが発生
している場合には、ワークロールベンディング装置11
0によるワークロール21、22のベンディング力を制
御する。ワークロール21、22は中間ロール24、2
6より両端が突出しているので、ベンディング装置11
0に圧油を供給することにより、ロッド112、114
が突出し、中間ロール24、26の端縁からのはみ出し
部分が主として大きく曲げられ、エッジドロップを抑制
するように作用する。もちろんワークロール21、22
にも剛性があるので、中間ロール24、26に対してベ
ンディング力が伝達される。
【0034】このような実施例のバックアップロール装
置28、30を備えた圧延機によれば、ワークロール2
1、22または中間ロール24、26のベンディング支
点を自由に変更できるので、従来の全面接触型のバック
アップロールに拘束されることなくロールベンディング
効果を充分に発揮させることができる。また、上下サポ
ートロール34R、34Lおよび38R、38Lの位置
を個別に変更することができるので、板幅方向での任意
の位置での形状制御が可能となる。したがって、被圧延
材の中伸び、耳伸びなどの形状不良の他に、両者が複合
した複合伸びの形状不良に対しての制御が可能となる利
点が得られる。
【0035】特にこの実施例では、バックアップシャフ
ト32、36をシャフト本体74とセグメント76によ
り構成し、両者を軸方向に複数形成したウェッジ部78
およびウェッジ受け孔によるウェッジ作用によって径の
拡縮を行わせている。このため、シャフト本体74やセ
グメント76の胴長方向での相当直径が均等になり、長
手方向での大幅な肉厚変化をもたらすことがないので、
バックアップ機能を有効に発揮させることができる。し
かも、セグメント76の拡縮量を大きくしても、ウェッ
ジ部78が複数あるため、シャフト本体74の両端での
径差が小さくてよく、この結果、シャフトネック84の
直径を大きくとることができ、もってバックアップ機能
を増大させることができる。
【0036】なお、上記実施例では中間ロール24、2
6を備えた6段圧延機に適用した例を示したが、図7
(1)に示す4段圧延機のバックアップロールに適用す
ることができ、同図(2)のようなワークロール21、
22の直径を中間ロール24、26より大径にしたもの
にも適用できる。もちろん、図示しないが、上部のみに
実施例のバックアップロール装置を備えた圧延機など、
他の特殊構造の任意の圧延機に適用することができるの
はいうまでもない。
【0037】上記実施例ではセグメント76を4分割に
しているが、2分割または3分割にしてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る圧延
機のバックアップロール装置は、バックアップシャフト
をシャフト本体とこれにウェッジ結合される円周方向に
分割されたセグメントにより構成し、シャフト本体の軸
方向移動により外面側のセグメントを径方向に拡縮させ
ることによりサポートロールの位置決めを図ることがで
きるとともに、シャフト本体のウェッジ部を軸方向に複
数設けてセグメント拡縮量を大きくしてサポートロール
の軸方向移動を容易にし、かつ確実な位置決めを行わせ
ることができる。しかも、ウェッジ部のピッチ間隔はサ
ポートロールの胴長より小さくしているので、サポート
ロールの位置がどの位置であっても、サポートロールの
内周面に均一な固定圧下重が加わり、安定してサポート
ロールを保持でき、これによりベンディング支点を確実
に設定することができる。また、ウェッジ部を複数設け
ていることにより、セグメント拡縮量を保持しつつ、シ
ャフト本体の荷重支持直径を相対的に大きくすることが
できるので、バックアップ支持力を充分にもたせること
ができ、圧延荷重を高く設定することができる効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る圧延機のバックアップシャフ
ト装置の要部断面正面図である。
【図2】図1の断面図である。
【図3】同バックアップシャフトの分解斜視図である。
【図4】シャフト本体とセグメントの組み付け部の拡大
断面図である。
【図5】実施例のバックアップロール装置を備えた圧延
機の正面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】実施例バックアップロール装置が搭載可能な他
の圧延機の例である。
【符号の説明】
20 ハウジング 21、22 ワークロール 24、26 中間ロール 23 被圧延材 28、30 バックアップロー
ル装置 32、36 バックアップシャ
フト 34R、34L、38R、38L サポートロール 46、47、48、49、50、52 軸受 54 圧下シリンダ 56R、56L ロールガイド 58 ガイドシャフト 60R、60L スライドケーシン
グ 70R、70L スクリュウロッド 72R、70L 駆動モータ 74 シャフト本体 76 セグメント 78 ウェッジ部 80 円周溝 84 シャフトネック 86 スリーブネック 88 ベアリング 92 フランジ 94 油圧シリンダ機構 96 駆動ロッド 98 テーパ面 102 T型キー 104 T型キー溝 110 ワークロールベン
ディング装置 120 中間ロールベンデ
ィング装置

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 圧延機ハウジングに回転支持されるバッ
    クアップシャフトをシャフト本体とその外周に装着され
    円周方向に複数に分割されたセグメントにより形成する
    とともに、前記シャフト本体とセグメントとの間にウェ
    ッジ機構を形成し、前記セグメントの外周には軸方向摺
    動移動可能に装着されてワークロールまたは中間ロール
    に転接する一対の胴幅短尺のサポートロールとを装着し
    てなる圧延機のバックアップロール装置において、前記
    ウェッジ機構は前記シャフト本体の外周面に軸方向に沿
    って定ピッチ間隔に複数形成されたウェッジ部と、前記
    セグメントの内面に前記各ウェッジ部に対応してテーパ
    面からなるウェッジ受け孔とから構成されたことを特徴
    とする圧延機のバックアップロール装置。
JP20338791A 1991-07-19 1991-07-19 圧延機のバツクアツプロール装置 Pending JPH0523717A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009136914A (ja) * 2007-12-10 2009-06-25 Nippon Steel Corp 板圧延方法および板圧延機
JP2009195928A (ja) * 2008-02-20 2009-09-03 Jtekt Corp 多段圧延機のバックアップロール装置

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