JPH10113554A - 吸着剤及びそれを用いた酸素ガス製造法 - Google Patents

吸着剤及びそれを用いた酸素ガス製造法

Info

Publication number
JPH10113554A
JPH10113554A JP8267059A JP26705996A JPH10113554A JP H10113554 A JPH10113554 A JP H10113554A JP 8267059 A JP8267059 A JP 8267059A JP 26705996 A JP26705996 A JP 26705996A JP H10113554 A JPH10113554 A JP H10113554A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adsorbent
zeolite
strontium
sodium
less
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8267059A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Yamamoto
山本和明
Shigeru Hirano
茂 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tosoh Corp filed Critical Tosoh Corp
Priority to JP8267059A priority Critical patent/JPH10113554A/ja
Publication of JPH10113554A publication Critical patent/JPH10113554A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明者の目的は、従来よりもさらに高い窒素
吸着容量を持つ吸着剤を、より低コストで製造する方法
を提案することである。 【解決手段】交換カチオン種としてストロンチウム、カ
ルシウム、マグネシウム及びそれらの混合物が10%以
上70%未満、ナトリウム、カリウム及びそれらの混合
物が7%以下、リチウム25%以上85%未満である結
晶性フォージャサイト型ゼオライトから成る吸着剤、及
び、交換カチオン種としてストロンチウム、カルシウ
ム、マグネシウム及びそれらの混合物が15%以上90
%未満で、ナトリウム、カリウム及びそれらの混合物が
10%以上85%未満である結晶性フォージャサイト型
ゼオライトをリチウムイオン交換することを特徴とする
その吸着剤を製造する方法、並びに、その吸着剤に空気
中の窒素を選択的に吸着させ、酸素を得る圧力揺動吸着
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は圧力揺動吸着法(PSA
法:Pressure Swing Adsorpti
on 法)によって空気から濃縮酸素ガスを得るために
用いる吸着剤、及びそれを用いた圧力揺動吸着法(以下
PSA法と表記する)に関するものである。
【0002】酸素ガスは工業ガスの中でも特に重要なガ
スの一つであり、製鉄、パルプ漂白等を中心に広く用い
られている。特に最近では空気中での燃焼では避けられ
ないNOx発生の低減を目的に、ゴミ焼却、ガラス溶融
等の分野で、酸素富化燃焼が実用化されており、環境問
題の点からも酸素ガスの重要性が増大している。
【0003】酸素ガスの工業的製法としては、PSA
法、深冷分離法、膜分離法が知られているが、酸素ガス
の純度及びコストにおいて有利なPSA法の比率が増大
している。
【0004】PSA法による酸素ガス製造は、空気中の
窒素を吸着剤に吸着させ、残った酸素を製品として取り
出す方法である。そのため用いる吸着剤としては窒素を
選択的に吸着できる吸着剤が用いられる。
【0005】
【従来の技術】従来、空気分離のPSA法に用いる吸着
剤は、一般に窒素ガスを選択的に吸着するゼオライト吸
着剤が用いられ、これまで主にカルシウムカチオン交換
結晶性ゼオライトX又はその吸着剤が用いられてきた。
一方、米国特許3140933号において空気分離特性
に優れたリチウム交換結晶性ゼオライトXが提案されて
おり、特公平5−25527号においてその性能が再確
認されるに至っている。従来一般に用いられてきたカル
シウムカチオン交換結晶性ゼオライトX又はAの吸着剤
は高価な原料を用いずに得られるため、吸着剤コストが
安い反面、吸着性能は十分とは言えなかった。又、リチ
ウム交換結晶性ゼオライトX吸着剤は優れた性能を有す
る反面、リチウムが非常に高価な金属であり、なおかつ
ゼオライトとイオン交換されにくいため、従来のリチウ
ム交換結晶性ゼオライトX吸着剤は極めて高価なもので
あり、その結果、その様な吸着剤を用いて製造した酸素
ガスの製造コストも高いものとなっていた。
【0006】一方、リチウムカチオンと他の金属カチオ
ンの混合カチオン結晶性ゼオライトX吸着剤もいくつか
提案されている。例えばリチウムカチオンとアルカリ土
類カチオンのみをカチオンとして含む結晶性ゼオライト
X吸着剤(USP5174979)、リチウムカチオン
以外のカチオンとしてカルシウムカチオン、ストロンチ
ウムカチオンを限定した結晶性ゼオライトX吸着剤(U
SP5152813)、リチウムカチオンとアルカリ土
類以外の2価金属カチオンを混合カチオンとして有する
結晶性ゼオライトX吸着剤(USP5258058)、
リチウムカチオンとアルカリ土類金属カチオンと希土類
金属カチオンを主なカチオンとして有する結晶性ゼオラ
イトX吸着剤(特開平7−256094)等が例示でき
る。
【0007】この様なリチウムカチオンと他の金属カチ
オンの混合カチオン結晶性ゼオライトX吸着剤は、従来
のリチウム−ナトリウムXと同じリチウム交換量のもの
やカルシウム、ストロンチウム等の2価カチオン−ナト
リウムXと同じ2価カチオン交換量のものと比較して高
い窒素吸着容量を持つ。しかしながら、高いイオン交換
率を有すリチウムXの窒素吸着容量を越えるものは見出
されていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者の目的は、従
来よりもさらに高い窒素吸着容量を持つ吸着剤を、より
低コストで製造する方法を提案することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】ゼオライトの吸着特性
は、ゼオライトの種類、イオン交換種の種類と組成に影
響される。ゼオライトはアルミノシリケート骨格からな
る三次元構造の陰イオンと交換性の陽イオン及び水等の
分子からなり、種々のカチオンが交換可能である。
【0010】又、ゼオライト中に存在する陽イオンは三
次元構造の各サイトに位置することが知られている。ゼ
オライトにおけるイオン交換性は、イオンとゲージ窓ま
たはゲージ空間の相対的な大きさや静電場に影響され、
ゼオライト中の全てのカチオンが同様なイオン交換性を
示さないことが予想される。
【0011】更にゼオライトのイオン交換でイオン交換
された全てのカチオンが窒素の吸着に寄与するわけでは
ない。例えば、カルシウムやストロンチウム等ではイオ
ン交換率30%程度から窒素の吸着容量は増加し、リチ
ウムではイオン交換率80%程度から窒素の吸着容量は
急激に増加する。従って、カチオン種により有効に窒素
吸着に作用するイオンの位置は異なることが予想され
る。
【0012】本研究者等は、ゼオライトのイオン交換性
特にサイト選択性に着目し鋭意検討した結果、交換カチ
オン種としてストロンチウム、カルシウム、マグネシウ
ム及びそれらの混合物が15%以上90%未満で、ナト
リウム、カリウム及びそれらの混合物が10%以上85
%未満である結晶性フォージャサイト型ゼオライトをリ
チウムイオン交換することを特徴とする、交換カチオン
種としてストロンチウム、カルシウム、マグネシウム及
びそれらの混合物が10%以上70%未満、ナトリウ
ム、カリウム及びそれらの混合物が5%以下、リチウム
30%以上85%未満である吸着剤が窒素の吸着特性に
著しく優れていることを見出し、本発明を完成するに至
ったものである。
【0013】以下、本発明を詳細に説明する。
【0014】本発明のゼオライトは、SiO2/Al2
3モル比が2.0から5.0の結晶性フォージャサイト
型ゼオライトである。SiO2/Al23モル比が小さ
い程イオン交換されるカチオンは多くなり、低シリカ結
晶性ゼオライトが好ましく、特にSiO2/Al23
ル比が2.0から3.0、特にSiO2/Al2O3
比が2.0から2.3が好ましい。
【0015】本発明の吸着剤は、PSA法による空気分
離において、空気中の窒素の吸着及び脱離を繰り返し行
うため、吸着剤に使用されるゼオライトのミクロ細孔が
大きい方が大きい方が効率がよいため、大きなミクロ細
孔を有する結晶性フォージャサイト型ゼオライトから成
る吸着剤であることが必須であり、その結晶性フォージ
ャサイト型ゼオライトとしては、X型ゼオライト及びY
型ゼオライトを例示することができる。
【0016】本発明の吸着剤は、交換カチオン種として
ストロンチウム、カルシウム、マグネシウム及びそれら
の混合物が15%以上90%未満で、ナトリウム、カリ
ウム及びそれらの混合物が10%以上85%未満である
結晶性フォージャサイト型ゼオライトをリチウムイオン
交換して製造する結晶性フォージャサイト型ゼオライト
から成ることを特徴とする。
【0017】ストロンチウム、カルシウム、マグネシウ
ム及びそれらの混合物が15%未満では、十分な吸着容
量が得られない。一方、90%以上ではリチウムのイオ
ン交換が難しい。又、ストロンチウム、カルシウム、マ
グネシウム及びそれらの混合物が15%以上90%未満
の他のカチオンとしては、ナトリウム、カリウム及びそ
れらの混合物が10%以上85%未満である。ナトリウ
ム、カリウム及びそれらの混合物が85%以上では、十
分な吸着容量が得られない。一方、10%未満ではリチ
ウムのイオン交換が難しい。
【0018】本発明の高い窒素吸着容量を持つ吸着剤
は、前記の様な交換カチオン種を有す結晶性フォージャ
サイト型ゼオライトをリチウム交換し、交換カチオン種
としてストロンチウム、カルシウム、マグネシウム及び
それらの混合物が10%以上70%未満、ナトリウム、
カリウム及びそれらの混合物が7%以下、リチウム25
%以上85%未満であるフォージャサイト型ゼオライト
から得ることが出来る。ストロンチウム、カルシウム、
マグネシウム及びそれらの混合物が10%未満の場合、
リチウムのイオン交換が難しく、一方、70%以上では
十分な吸着容量が得られない。
【0019】本発明では、ナトリウム、カリウム及びそ
れらの混合物は7%以下である必要がある。7%を越え
ると十分な吸着容量が得られない。
【0020】又、リチウムが25%未満の場合十分な吸
着容量が得られない、一方、85%以上ではイオン交換
が難しい。
【0021】本発明の吸着剤は、高いイオン交換率を有
すカルシウム、ストロンチウム、リチウム等で交換され
た結晶性フォージャサイト型ゼオライトの窒素吸着容量
を上回る著しく高い吸着容量を示し、各々のイオンが窒
素吸着に有効な各吸着サイトに選択的に位置しているこ
とを示唆する。
【0022】以上説明した本発明の吸着剤は、高い吸着
能を有するため、空気から窒素を選択的に吸着させ、製
品として酸素ガスを得る圧力揺動法(酸素PSA法)の
吸着剤として極めて優れた性能を有する。
【0023】本発明で言う圧力揺動法(酸素PSA法)
は、圧力を変動させながら空気中の窒素を選択的に吸着
剤に吸着させ、製品として酸素ガスを得る酸素PSA法
であればその運転条件には特に限定はなく、例えば3塔
式PSA法や、最近実用化が進んでいる2塔式PSA法
等が挙げられる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。
【0025】実施例1 SiO2/Al23モル比が2.5のナトリウム型ゼオ
ライトX(そのX線回折図を図1に示し、図中の括弧内
の数字はX型ゼオラト結晶の面指数を示す)を、0.6
5倍等量の1モル/リットルの塩化ストロンチウム水溶
液を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ過後水洗し、ス
トロンチウム/アルムニウムモル比0.58のストロン
チウム−ナトリウム型フォージャサイト型ゼオライト粉
末を得た。
【0026】次に、前記イオン交換で得られたストロン
チウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を、6倍等量の
3モル/リットルの塩化リチウム水溶液を用い、70℃
で15時間撹拌し、ろ過後水洗、この操作を4回繰り返
した後、40℃で乾燥し窒素吸着容量を350℃で2時
間真空処理し容量法により測定した。
【0027】以下の表1に、カチオン組成及び25℃、
700torrの窒素吸着容量の値を示す。
【0028】
【表1】
【0029】実施例2 SiO2/Al23モル比が2.5のナトリウム型ゼオ
ライトX(そのX線回折図は図1と同じであった)を、
1.2倍等量の1モル/リットルの塩化ストロンチウム
水溶液を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ過後水洗
し、ストロンチウム/アルムニウムモル比0.85のス
トロンチウム−ナトリウム型フォージャサイト型ゼオラ
イト粉末を得た。
【0030】次に、前記イオン交換で得られたストロン
チウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を、6倍等量の
3モル/リットルの塩化リチウム水溶液を用い、70℃
で15時間撹拌し、ろ過後水洗、この操作を2回繰り返
した後、40℃で乾燥し窒素吸着容量を350℃で2時
間真空処理し容量法により測定した。
【0031】表1に、カチオン組成及び25℃、700
torrの窒素吸着容量の値を示す。
【0032】実施例3 SiO2/Al23モル比が2.5のナトリウム型ゼオ
ライトX(そのX線回折図は図1と同じであった)を、
0.35倍等量の1モル/リットル塩化ストロンチウム
水溶液を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ過後水洗
し、ストロンチウム/アルムニウムモル比0.30のス
トロンチウム−ナトリウム型フォージャサイト型ゼオラ
イト粉末を得た。
【0033】次に、前記イオン交換で得られたストロン
チウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を、6倍等量の
3モル/リットルの塩化リチウム水溶液を用い、70℃
で15時間撹拌し、ろ過後水洗、この操作を4回繰り返
した後、40℃で乾燥し窒素吸着容量を350℃で2時
間真空処理し容量法により測定した。
【0034】表1に、カチオン組成及び25℃、700
torrの窒素吸着容量の値を示す。
【0035】実施例4 SiO2/Al23モル比が2.0のナトリウム型ゼオ
ライトX粉末を、0.75倍等量の1モル/リットルの
塩化ストロンチウム水溶液を用い、70℃で15時間撹
拌し、ろ過後水洗し、ストロンチウム/アルムニウムモ
ル比0.65のストロンチウム−ナトリウム型ゼオライ
トX粉末を得た。
【0036】次に、前記イオン交換で得られたストロン
チウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を、6倍等量の
3モル/リットルの塩化リチウム水溶液を用い、70℃
で15時間撹拌し、ろ過後水洗、この操作を5回繰り返
した後、40℃で乾燥し窒素吸着容量を350℃で2時
間真空処理し容量法により測定した。
【0037】表1に、カチオン組成及び25℃、700
torrの窒素吸着容量の値を示す。
【0038】実施例5 SiO2/Al23モル比が2.0のナトリウム型ゼオ
ライトXを、1.0倍等量の1モル/リットルの塩化カ
ルシウム水溶液を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ過
後水洗し、カルシウム/アルムニウムモル比0.65の
カルシウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を得た。
【0039】次に、前記イオン交換で得られたカルシウ
ム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を、6倍等量の3モ
ル/リットルの塩化リチウム水溶液を用い、70℃で1
5時間撹拌し、ろ過後水洗、この操作を4回繰り返した
後、40℃で乾燥し窒素吸着容量を350℃で2時間真
空処理し容量法により測定した。
【0040】表1に、カチオン組成及び25℃、700
torrの窒素吸着容量の値を示す。
【0041】実施例6 SiO2/Al23モル比が2.0のナトリウム型ゼオ
ライトXを、10倍等量の1モル/リットルの塩化マグ
ネシウム水溶液を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ過
後水洗し、マグネシウム/アルムニウムモル比0.63
のマグネシウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を得
た。
【0042】次に、前記イオン交換で得られたマグネシ
ウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を、6倍等量の3
モル/リットルの塩化リチウム水溶液を用い、70℃で
15時間撹拌し、ろ過後水洗、この操作を4回繰り返し
た後、40℃で乾燥し窒素吸着容量を350℃で2時間
真空処理し容量法により測定した。
【0043】表1に、カチオン組成及び25℃、700
torrの窒素吸着容量の値を示す。
【0044】実施例7 SiO2/Al23モル比が2.5のナトリウム型ゼオ
ライトXを、0.35倍等量の1モル/リットルの塩化
ストロンチウム水溶液を用い、70℃で15時間撹拌
し、ろ過後水洗し、ストロンチウム/アルムニウムモル
比0.33のストロンチウム−ナトリウム型ゼオライト
X粉末を得た。
【0045】次に、前記イオン交換で得られたストロン
チウム−ナトリウム型フォージャサイト型ゼオライト粉
末を、0.2倍等量の1モル/リットルの塩化カルシウ
ム水溶液を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ過後水洗
し、ストロンチウム/アルムニウムモル比0.30、カ
ルシウム/アルムニウムモル比0.15のストロンチウ
ム−カルシウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を得
た。
【0046】次に、6倍等量の3モル/リットルの塩化
リチウム水溶液を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ過
後水洗、この操作を4回繰り返した後、40℃で乾燥し
窒素吸着容量を350℃で2時間真空処理し容量法によ
り測定した。
【0047】表1に、カチオン組成及び25℃、700
torrの窒素吸着容量の値を示す。
【0048】実施例8 SiO2/Al23モル比が2.5のナトリウム型ゼオ
ライトXを、0.25倍等量の1モル/リットルの塩化
カルシウム水溶液を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ
過後水洗し、カルシウム/アルムニウムモル比0.20
のカルシウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を得た。
【0049】次に、前記イオン交換で得られたカルシウ
ム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を、0.5倍等量の
1モル/リットルの塩化マグネシウム水溶液を用い、7
0℃で15時間撹拌し、ろ過後水洗し、カルシウム/ア
ルムニウムモル比0.12、マグネシウム/アルムニウ
ムモル比0.10のストロンチウム−カルシウム−ナト
リウム型ゼオライトX粉末を得た。
【0050】次に、6倍等量の3モル/リットルの塩化
リチウム水溶液を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ過
後水洗、この操作を4回繰り返した後、40℃で乾燥し
窒素吸着容量を350℃で2時間真空処理し容量法によ
り測定した。
【0051】表1に、カチオン組成及び25℃、700
torrの窒素吸着容量の値を示す。
【0052】比較例1 SiO2/Al23モル比が2.5のナトリウム型ゼオ
ライトX粉末を、1.0倍等量の1モル/リットルの塩
化ストロンチウム水溶液を用い、70℃で15時間撹拌
し、ろ過後水洗し、ストロンチウム/アルムニウムモル
比0.91のストロンチウム−ナトリウム型ゼオライト
X粉末を得た。
【0053】次に、前記イオン交換で得られたストロン
チウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を、3倍等量の
3モル/リットルの塩化リチウム水溶液を用い、70℃
で15時間撹拌し、ろ過後水洗した後、40℃で乾燥し
窒素吸着容量を350℃で2時間真空処理し容量法によ
り測定した。
【0054】表1に、カチオン組成及び25℃、700
torrの窒素吸着容量の値を示す。
【0055】比較例2 SiO2/Al23モル比が2.5のナトリウム型ゼオ
ライトXを、6倍等量の1モル/リットルの塩化リチウ
ム水溶液を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ過後水
洗、この操作を5回繰り返し、リチウム/アルムニウム
モル比0.98のリチウム−ナトリウム型ゼオライトX
粉末を得た。
【0056】表1に25℃、700torrの窒素吸着
容量の値を示す。
【0057】比較例3 比較例2で得たリチウム/アルムニウムモル比0.98
のリチウム−ナトリウム型ゼオライトX粉末を、0.2
倍等量の1モル/リットルの塩化ストロンチウム水溶液
を用い、70℃で15時間撹拌し、ろ過後水洗した後、
40℃で乾燥し窒素吸着容量を350℃で2時間真空処
理し容量法により測定した。
【0058】表1に、カチオン組成及び25℃、700
torrの窒素吸着容量の値を示す。
【0059】
【発明の効果】本発明の吸着剤は、極めて高い窒素吸着
容量を有し、PSA法によって低コストで酸素を製造す
るのに使用する吸着剤として優れた性能を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で使用したナトリウム型ゼオライトX
のX線回折図を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】交換カチオン種としてストロンチウム、カ
    ルシウム、マグネシウム及びそれらの混合物が10%以
    上70%未満、ナトリウム、カリウム及びそれらの混合
    物が7%以下、リチウム25%以上85%未満である結
    晶性フォージャサイト型ゼオライトから成る吸着剤。
  2. 【請求項2】交換カチオン種としてストロンチウム、カ
    ルシウム、マグネシウム及びそれらの混合物が15%以
    上90%未満で、ナトリウム、カリウム及びそれらの混
    合物が10%以上85%未満である結晶性フォージャサ
    イト型ゼオライトをリチウムイオン交換することを特徴
    とする請求項1に記載の吸着剤を製造する方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の吸着剤に空気中の窒素を
    選択的に吸着させ、酸素を得る圧力揺動吸着法。
JP8267059A 1996-10-08 1996-10-08 吸着剤及びそれを用いた酸素ガス製造法 Pending JPH10113554A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8267059A JPH10113554A (ja) 1996-10-08 1996-10-08 吸着剤及びそれを用いた酸素ガス製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8267059A JPH10113554A (ja) 1996-10-08 1996-10-08 吸着剤及びそれを用いた酸素ガス製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10113554A true JPH10113554A (ja) 1998-05-06

Family

ID=17439471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8267059A Pending JPH10113554A (ja) 1996-10-08 1996-10-08 吸着剤及びそれを用いた酸素ガス製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10113554A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000325782A (ja) * 1999-04-23 2000-11-28 Boc Group Inc:The 吸着材および吸着分離方法
JP2001113115A (ja) * 1999-09-02 2001-04-24 Boc Group Inc:The ガスの分離方法
SG102608A1 (en) * 2000-01-04 2004-03-26 Ceca Sa Enchanged zeolites x, in particulars exchanged with lithium, their process of preparation and their use as adsorbents of nitrogen in the separation of the gases of the air
JP2016221428A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 宇部興産株式会社 ガスの処理装置及びガスの処理カートリッジ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000325782A (ja) * 1999-04-23 2000-11-28 Boc Group Inc:The 吸着材および吸着分離方法
JP2001113115A (ja) * 1999-09-02 2001-04-24 Boc Group Inc:The ガスの分離方法
SG102608A1 (en) * 2000-01-04 2004-03-26 Ceca Sa Enchanged zeolites x, in particulars exchanged with lithium, their process of preparation and their use as adsorbents of nitrogen in the separation of the gases of the air
US6806219B2 (en) 2000-01-04 2004-10-19 Ceca, S.A. Exchanged zeolites X, in particular exchanged with lithium, their process of preparation and their use as adsorbents of nitrogen in the separation of the gases of the air
JP2016221428A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 宇部興産株式会社 ガスの処理装置及びガスの処理カートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2627708B2 (ja) 改良された圧力スイング吸着操作用吸着媒床
US5417957A (en) Divalent cation exchanged lithium X-zeolite for nitrogen adsorption
KR0165917B1 (ko) 기체분리 강화방법 및 여기에 사용되는 제올라이트 조성물
PL185077B1 (pl) Kompozycja zeolityczna i sposób oddzielania azotu z mieszaniny gazów
JPH1176810A (ja) 凝集ゼオライト吸着剤と、その製造方法および工業ガスの非極低温分離での利用
JPH10212103A (ja) 水素精製でのpsa法の改良
CN1012799B (zh) 从含氮混合气中分离氮的方法
US5567407A (en) Li-exchanged low silica EMT-containing metallosilicates
JP2002321913A (ja) アルゴン/酸素選択性xゼオライト
US5573745A (en) High micropore volume low silica EMT-containing metallosilicates
US5698013A (en) Nitrogen-selective zeolitic adsorbent for use in air separation process
US6423121B1 (en) Nitrogen adsorbent and use thereof
JPH1099676A (ja) 空気分離用吸着剤、その製造法並びにそれを用いた空気分離方法
JPH10113554A (ja) 吸着剤及びそれを用いた酸素ガス製造法
US6030916A (en) Process for the preparation of a molecular sieve adsorbent for selectively adsorbing nitrogen from a gaseous mixture
JP2950476B2 (ja) 亜鉛アルミノケイ酸塩
CA2148773C (en) Gas separation with lithium-containing zsm-2 metallosilicates
EP1078685A2 (en) Novel adsorbents for preferential nitrogen adsorption from other gases
EP1486254A1 (en) Molecular sieve with enhanced performance in air separation
JPH1085589A (ja) 空気分離用吸着剤、及びそれを用いた酸素ガス製造方法
JP2001199717A (ja) 吸着性組成物及びそれを使用するガス分離方法
JPH1095612A (ja) 銀含有ゼオライトとそれを用いたガス分離方法及びゼオライトの製造方法
JPH10118485A (ja) 窒素−酸素混合ガスの分離剤並びにそれを用いたガス分離方法
JPH10128106A (ja) 酸素psa用吸着剤、その製造法並びにそれを用いた酸素製造方法
JP2001253707A (ja) リチウムイオン含有ゼオライトおよびその製造方法ならびに窒素選択吸着方法