JPH10113304A - 手乾燥装置 - Google Patents

手乾燥装置

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Publication number
JPH10113304A
JPH10113304A JP26956596A JP26956596A JPH10113304A JP H10113304 A JPH10113304 A JP H10113304A JP 26956596 A JP26956596 A JP 26956596A JP 26956596 A JP26956596 A JP 26956596A JP H10113304 A JPH10113304 A JP H10113304A
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JP
Japan
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noise
jet
ejection
hand
hole
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Application number
JP26956596A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Takagi
祥史 高木
Masami Fukumoto
正美 福本
Hisao Tsunaga
久夫 津永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP26956596A priority Critical patent/JPH10113304A/ja
Publication of JPH10113304A publication Critical patent/JPH10113304A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の手乾燥装置は乾燥完了までに約1分間
を必要としており、乾燥時間を短縮するための乾燥空気
を高速にすると、気流による騒音が大きくなるという課
題が生ずるものである。 【解決手段】 噴出孔5から噴出した噴流による騒音を
低減する騒音抑制手段(流入部垂直面6、ベルマウス形
状部7、噴出端垂直面8)によって、発生する騒音を低
減し、電動送風機が送風する高速気流を利用して短時間
で手を乾燥できる手乾燥装置としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面所やトイレ・
キッチン等で使用する、水で手を洗った後、濡れ手を衛
生的に乾かすために用いる手乾燥装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、水洗等によって濡れた手をタ
オルやハンカチを使用して拭く代わりに、送風された温
風に手をかざすことによって手を乾燥する手乾燥装置が
実用化されている。また例えばヘヤドライヤとしても使
用できるものや、水滴の飛散を防止できる構成となって
いるもの、あるいは紫外線による殺菌等の付加機能を備
えているもの、送風空気を環流させたり、送風ファンブ
レードを発熱体で構成したりして加熱効率を向上させて
いるものも開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の温風
式の手乾燥装置は、乾燥完了までに約20秒〜1分の時
間を必要としており、使い勝手が悪いものである。この
乾燥時間を短縮するための試みが種々為されているが、
例えば乾燥に使用する乾燥空気を高速にすると、気流に
よる騒音が大きくなるという課題が生ずるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明は、騒音抑制手段を使用して発生する騒音を低
減し、短時間で手を乾燥できる手乾燥装置としているも
のである。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、噴出
孔から噴出した噴流による騒音を低減する騒音抑制手段
によって、発生する騒音を低減し、電動送風機が送風す
る高速気流を利用して短時間で手を乾燥できる手乾燥装
置としている。
【0006】請求項2に記載した発明は、騒音抑制手段
を、噴出孔の流入側に設けた噴流方向に垂直な面と、噴
出孔の流入部に設けたベルマウス形状部とによって構成
し、電動送風機の送風する気流が噴出孔に滑らかに流入
することによって発生する騒音を低減している。
【0007】請求項3に記載した発明は、騒音抑制手段
を、噴出孔の噴出端に設けた噴流方向に垂直な面と、端
面形状を円形とした噴出孔とによって構成し、噴流の噴
出直後の擾乱を抑えることができ、噴流自体から発生す
る音を小さくして騒音を低減した手乾燥装置としてい
る。
【0008】請求項4に記載した発明は、騒音抑制手段
を、噴出孔の近傍に放射状に設けた噴出孔より小径の複
数の支流孔として、支流孔から吐出した吐出流によって
形成したエアカーテンによって噴流の擾乱を抑え、発生
する騒音を低減している。
【0009】請求項5に記載した発明は、騒音抑制手段
を、列状に対峙して配置した複数の噴出孔とし、噴出孔
の最端部と乾燥室の壁面との間に空間余裕を設けたこと
によって、噴流の合流場所を乾燥室の壁面からずらせ、
高速気流が壁面に衝突する確率を小さくして発生する騒
音を低くした手乾燥装置としている。
【0010】請求項6に記載した発明は、騒音抑制手段
を、噴出孔からの高速噴流が略中央で合流するように列
状に対峙して配置した複数の噴出孔として、上下の噴流
を乾燥室の上下壁面から離れた中央線上で合流させるよ
うにして、気流が高速で壁面に接触する確率を小さくし
て、接触する際に発生する音を小さくし、騒音を低くし
た手乾燥装置としている。
【0011】請求項7に記載した発明は、騒音抑制手段
を、列状で、かつ、列方向に互い違いにずらして配置し
た複数の噴出孔として、手の無い箇所においての高速噴
流の合流自体を回避して、騒音を低くした手乾燥装置と
している。
【0012】請求項8に記載した発明は、騒音抑制手段
は、列状でかつ1つおきあるいはランダムに列垂直方向
にずらして配置した複数の噴出孔として、高速噴流の合
流直後の拡散が空間的余裕をもって円滑に行われ、気流
の乱れを抑えて、気流騒音を小さくした手乾燥装置とし
ている。
【0013】請求項9に記載した発明は、複数の噴出孔
は対峙する双方でずらす方向を反対にして、高速噴流の
合流点が上下方向にもにもずれ、合流点をずらせて分散
させることによって騒音を低くした手乾燥装置としてい
る。
【0014】請求項10に記載した発明は、噴出孔の周
囲の乾燥室壁面に設けた吸音材を騒音抑制手段として使
用し、噴流が壁面に衝突したときに発生する音を吸収し
て、騒音を低くした手乾燥装置としている。
【0015】
【実施例】以下、本発明の各実施例について説明する。
【0016】(実施例1)図1は本実施例の手乾燥装置
を手挿入側から見た正面図、図2は図1のB−Bでの断
面を示す断面図、また図3は図2のA−Aでの断面を示
す図、図4は噴出孔部分の拡大断面図である。
【0017】1は空気を送風する電動送風機である。2
は循環流路で、電動送風機1の吸込側および吹出側と乾
燥室4の間を各々連通させている。5は噴出孔で、電動
送風機1から送られる気流を高速噴流として乾燥室4に
噴出させる。20は制御部で、乾燥室4への手の挿入を
検出するセンサ(図示せず)からの信号を受けて、電動送
風機1の起動・出力制御・停止などを行う。
【0018】以下本実施例の動作について説明する。使
用者が乾燥室4に手を挿入すると、図示していないセン
サが手の挿入を検知した信号を制御部20に伝達する。
この信号を受けた制御部20は電動送風機1を駆動す
る。電動送風機1が送風する気流は、各図に実線あるい
は破線で示しているように、循環流路2を通って電動送
風機1と乾燥室4との間を循環するように流れる。循環
流路2を通って乾燥室4に達した気流は、噴出孔5から
高速噴流として乾燥室4内に噴出する。乾燥室4内に高
速噴流として噴出した気流は、吸込側の循環流路2を通
って電動送風機1に吸い込まれる。
【0019】噴出孔5は、上下それぞれ1列に直線状に
配置した複数個の孔で構成しており、図4に示している
ように、断面は円形となっている。また噴出孔5の向き
は、乾燥室4の奥方向、すなわち挿入された手の指の方
向に傾いている。このため噴出孔5から噴出される高速
噴流の方向も、手の指の方向に傾いているものである。
従って、掌や指、指のまた等に付着した水分はこの高速
噴流によって指先方向に吹き飛ばされることになるもの
である。このように、噴出孔5を乾燥室4の奥方向に傾
けた構成としているため、手に付着している水分を効率
よく一方向に吹き飛ばすことができ、乾燥時間を短縮で
きるものである。この噴出孔5の傾きの角度は、手の形
状を考慮して対峙する上下で異なった設定としているも
のである。
【0020】このとき特に本実施例では、噴出孔5から
噴出される高速気流による騒音を抑制するために、図4
に示しているような騒音抑制手段を使用しているもので
ある。すなわち、循環流路2を構成する壁面の噴出孔5
の流入側に設けた噴流方向に垂直な面を流入部垂直面6
として、噴出孔5はこの流入部垂直面6に対して垂直に
設けているものである。また、噴出孔5の流入部にはベ
ルマウス形状部7を設けているものである。加えて、噴
出孔5の出口側にも騒音抑制手段を設けている。すなわ
ち、噴出孔5の噴出端には噴流方向に垂直な噴出端垂直
面8を設けており、また、噴出孔5の出口側の端面形状
を縁どりを明瞭にした円形としているものである。
【0021】以下前記騒音抑制手段の動作について、図
5を用いて説明する。噴出孔5から噴出された高速気流
は、ポテンシャルコア31・混合領域32・境界層33
と証されている部分によって構成されている。ポテンシ
ャルコア31は噴出時の高速度を維持している領域であ
り、噴出孔5の形状によって円錐状に形成されている。
混合領域32は、渦を形成しながら周囲の空気を巻き込
み噴流と大気とが混合する領域である。また境界層33
は、ポテンシャルコア31と混合領域32との境界であ
る。このような大気放出噴流では、騒音の大部分は混合
領域32で発生するものである。一般的に知られている
騒音対策の方法には、一つは流速自体を下げること、二
つには境界層33をぼかして混合領域32(=ポテンシ
ャルコア31)を短くすることである。
【0022】本実施例で採用している騒音抑制手段は、
前記一般的に知られている騒音対策の方法とは異なるも
のである。従来の手乾燥装置に使用している噴出孔5は
出口がφ3mm〜5mmの円形をしており、噴流速度は60
m/s〜100m/s程度となっている。このとき発生する騒
音の周波数は数kHz〜20kHzに分布しており、特に高音
部分での騒音が非常に大きいものであった。そこで、噴
出孔5に前記騒音抑制手段を使用した構成とした場合に
は、つまり、図4に示しているように、流入部垂直面6
に対して噴出孔5を垂直に配置し、噴出孔5の流入部に
はベルマウス形状部7を設け、噴出孔5の噴出端には噴
流方向に垂直な噴出端垂直面8を設け、噴出孔5の出口
側の端面形状を縁どりを明瞭にした円形とした構成とし
た場合には、前記条件で約10dBA程度の騒音値の低
下を確認できるものである。
【0023】つまり本実施例で採用している方法は、で
きるだけ境界層33を明瞭にしてポテンシャルコア31
の長さを延ばす方向に作用しているものである。つま
り、まず流入面を噴流方向に垂直としベルマウス形状部
7を設けているため、噴出孔5への気流の流入が滑らか
であり、比較的短い助走距離tであっても気流の流速を
ほぼ一様とすることができるものである(乱流速度分布
が発達した状態で気流を噴出できるものである)。また
噴出端面が噴流方向に垂直で縁取りの明瞭な円形となっ
ているため、噴流の剥離点が安定し、噴出後の噴流の対
称性を維持させて擾乱を防いでいる。
【0024】すなわち本実施例の手乾燥装置では、円形
とした噴出孔5・流入部垂直面6・ベルマウス形状7・
噴出端垂直面8のように、噴出孔5を、噴出条件を整え
噴出直後の擾乱を極力抑える形状に改良することによ
り、混合領域32で発生する騒音を小さくすることがで
きる。
【0025】なお、噴流の擾乱を抑えることは噴流の減
衰が小さいことでもあり、手に付着した水分を吹き飛ば
して乾燥する場合に乾燥時間を短縮できる方向となるも
のである。
【0026】(実施例2)続いて本発明の第2の実施例
について図6に基づいて説明する。本実施例では噴出孔
5の近傍に放射状に支流孔9を配置している。支流孔9
の径は噴出孔5より小さい設定としている。
【0027】以上の構成とすることによって、噴出孔5
の噴流つまり本流の周りにエアカーテンを形成できるも
のである。つまり支流孔9からの気流の流出量は、圧力
損失の関係でわずかであるが、この流れはエアカーテン
本流の周りにエアカーテンを形成するように作用するも
のである。このエアカーテンによって、本流の擾乱を抑
えて発生音を小さくすることができるものである。な
お、支流自体の発生音は流速が遅いので非常に小さいも
のである。
【0028】(実施例3)続いて本発明の第3の実施例
について図7に基づいて説明する。図7は本実施例の手
乾燥装置を手挿入口側から見た正面図である。本実施例
では、噴出孔5の配置に空間的余裕Cを設けている。つ
まり、直線状に配置した噴出孔5の最端孔と乾燥室4の
側壁との間に、空間的余裕Cを設けているものである。
【0029】以上の構成とすることによって、噴出孔5
から噴出した高速の噴流が挿入された手に衝突したり、
手の無い箇所で噴流同士が合流したり、合流した気流が
再び拡散したりする過程が、乾燥室4の側壁から離れた
場所で行われるものである。このため、気流が高速で壁
面に接触する確率が小さくなり、接触する際に発生する
音を小さくすることができるものである。
【0030】(実施例4)続いて本発明の第4の実施例
について図8に基づいて説明する。図8は噴流の合流点
を説明する模式図である。本実施例では騒音抑制手段
を、噴出孔から噴出した高速噴流が略中央で合流するよ
うに列状に対峙して配置した複数の噴出孔としているも
のである。
【0031】図8(a)は、各噴出孔の傾きを上下に同角
度に設定した場合であり、この時は、上下の噴流が対峙
する中央線m上で合流する。実際には、手の形状が上面
と下面とによって異なるため、水分の効率よい吹き飛ば
しを考えると、対峙する上下で異なる噴流方向の傾きを
設定ほうがよいものである。つまり下側に配置した噴出
孔の傾きを大きく設定するものである。この場合は、図
8(b)に示しているように上下の噴流の合流位置が中央
線m上からずれるものである。
【0032】そこで本実施例では、図8(c)に示してい
るように、下側に配置している噴出孔の位置をdだけず
らすことによって、合流位置を中央線m上となるように
しているものである。
【0033】つまり、上下の噴流を中央線m上で合流さ
せることによって、大きな流体力(高流速・高乱流強度)
を維持している噴出気流が、手の無い箇所で噴流同士が
合流したり、合流した直後に拡散する各過程が、乾燥室
4の上下壁面から離れた場所で行われるものである。こ
のため、乾燥室4の壁面に気流が高速で接触する確率が
小さくなり、接触する際に発生する音を小さくすること
ができるものである。
【0034】(実施例5)続いて本発明の第5の実施例
について、図9・図10に基づいて説明する。図9は噴
流の噴出位置を正面から見た図、図10は噴出孔の周囲
の乾燥室壁面に吸音材を組み込んだ状態を示す図であ
る。
【0035】図9に示しているように、本実施例では上
下で対峙する噴出孔5の位置が列方向に互い違いにずれ
ているものである。このため、上方からの噴流の略中間
の位置に下方からの噴流が噴出している。このとき図5
に示しているポテンシャルコア31は、ポテンシャルコ
アどうしは合流しないという性質を有しているものであ
る。このため、対峙する噴流列の噴出位置を列方向にず
らずらすことによって、手の無い箇所においての高速噴
流の合流自体を回避することができるものである。従っ
て高速気流の合流に伴って発生する音を低くでき、低騒
音化した手乾燥装置を実現できるものである。
【0036】また図10(a)は噴出孔5を上から見た
図、(b)は断面図である。本実施例では、噴出孔5の周
囲に吸音材10を貼った構成としている。吸音材10
は、噴出孔5より大径の開口を有し、乾燥室4の壁面に
同面に埋め込まれている。このように、噴出孔5の周囲
に吸音材10を貼った構成とすることによって、噴出孔
5から噴出される噴流は乱流分が減少するものである。
【0037】なお吸音材10としては、使用環境を考慮
すると、疎水性の不織布や、表面で撥水する弾性材が望
ましい。
【0038】(実施例6)続いて本発明の第6の実施例
について、図11・図12に基づいて説明する。図11
は噴出孔の配置および噴流の合流を説明する説明図、図
12は上下の噴出孔の位置関係および噴流の合流を説明
する説明図である。
【0039】図11(a)に示している構成のものは、
列状の噴出孔5を1つおきに列垂直方向に同一ピッチP
だけずらして配置しているものである。図11(b)
は、この時の噴流の合流点を示している。
【0040】つまり、噴出孔5を列垂直方向にずらすこ
とにより、隣り合う合流点間の距離が大きくなる。よっ
て、合流(挿入された手への噴流の衝突および、手の無
い箇所での噴流同士の合流)直後の拡散が、空間的余裕
をもって円滑に行われ、気流の乱れを抑えることができ
る。そして、気流の乱れにより発生する音を小さくする
ことができる。
【0041】なおこのときピッチPを大きくしすぎる
と、一列でなく明らかな二列配置の状態となってしま
う。この場合には、奥の噴流列がエアカーテンを形成し
て、手前の噴流列による水滴の吹き飛ばしを阻害し乾燥
性能が低下するものである。従ってこのときのピッチP
は、噴出孔が一列に配置できる範囲に選択することが望
ましく、本実施例では列方向のピッチP0の1/2程度と
しているものである。
【0042】また、図11(c)に示している構成は、列
垂直方向にずらすピッチをランダムにしているものであ
る。この場合にも、隣り合う合流点間の距離が大きくな
るため、合流直後の拡散が空間的余裕をもって円滑に行
われ、気流の乱れを抑えることができて、発生する音を
小さくすることができる。
【0043】(実施例7)次に、本発明の第7の実施例
について図12に基づいて説明する。図12(a)は本実
施例で使用している噴出孔5の配置を説明する説明図で
あり、図12(b)はこのときの噴流の合流点を説明す
る説明図である。つまり本実施例では、噴出孔5を列垂
直方向にずらせると共に、ずらせる方向を上下で反対に
設定しているものである。
【0044】これによって、噴流の合流点が上下方向に
もずれ、隣り合う合流点間の距離がさらに大きくなるも
のである。このため前記図8によって説明した中央線m
で集中的に噴流を合流させた場合よりも、合流点をずら
せて分散させる本実施例の構成とするほうが若干発生す
る音は低くなるものである。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、空気を送風
する電動送風機と、挿入された手を乾燥する乾燥室と、
乾燥室内に対峙して設けた電動送風機からの送風気流を
高速で噴出する複数の噴出孔と、噴出孔から噴出した噴
流の騒音を低減する騒音抑制手段とを備えた構成とし
て、発生する騒音を低減し、電動送風機が送風する高速
気流を利用して短時間で手を乾燥できる手乾燥装置を実
現するものである。
【0046】請求項2に記載した発明は、騒音抑制手段
を、噴出孔の流入側に設けた噴流方向に垂直な面と、前
記噴出孔の流入部に設けたベルマウス形状部とによって
構成して、電動送風機の送風する気流が噴出孔に滑らか
に流入することによって発生する騒音を低減できる手乾
燥装置を実現するものである。
【0047】請求項3に記載した発明は、騒音抑制手段
を、噴出孔の噴出端に設けた噴流方向に垂直な面と、端
面形状を円形とした噴出孔とによって構成することによ
って、噴流の噴出直後の擾乱を抑えることができ、噴流
自体から発生する音を小さくして騒音を低減した手乾燥
装置を実現するものである。
【0048】請求項4に記載した発明は、騒音抑制手段
を、噴出孔の近傍に放射状に設けた噴出孔より小径の複
数の支流孔として、支流孔から吐出した吐出流によって
形成したエアカーテンによって噴流の擾乱を抑え、発生
する騒音を低減した手乾燥装置を実現するものである。
【0049】請求項5に記載した発明は、騒音抑制手段
を、列状に対峙して配置した複数の噴出孔とし、高速気
流が壁面に衝突する確率を小さくして発生する騒音を低
くした手乾燥装置を実現するものである。
【0050】請求項6に記載した発明は、騒音抑制手段
を、噴出孔からの高速噴流が略中央で合流するように列
状に対峙して配置した複数の噴出孔として、上下の噴流
を乾燥室の上下壁面から離れた中央線上で合流させるよ
うにして、気流が高速で壁面に接触する確率を小さくし
て、接触する際に発生する音を小さくし、騒音を低くし
た手乾燥装置を実現するものである。
【0051】請求項7に記載した発明は、騒音抑制手段
を、列状で、かつ、列方向に互い違いにずらして配置し
た複数の噴出孔として、手の無い箇所においての高速噴
流の合流自体を回避して、騒音を低くした手乾燥装置を
実現するものである。
【0052】請求項8に記載した発明は、騒音抑制手段
を、列状で、かつ、1つおきあるいはランダムに列垂直
方向にずらして配置した複数の噴出孔として、高速噴流
の合流直後の拡散が空間的余裕をもって円滑に行われ、
気流の乱れを抑えて、騒音を低くした手乾燥装置を実現
するものである。
【0053】請求項9に記載した発明は、複数の噴出孔
は対峙する双方でずらす方向を反対にした構成として、
合流点をずらせて分散させることによって騒音を低くし
た手乾燥装置を実現するものである。
【0054】請求項10に記載した発明は、騒音抑制手
段は、噴出孔の周囲の乾燥室壁面に設けた吸音材とし
て、噴流が壁面に衝突したときに発生する音を吸収し
て、騒音を低くした手乾燥装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である手乾燥装置を手挿
入側から見た正面図
【図2】同、図1のB−B断面を示す断面図
【図3】同、図2のA−A断面を示す断面図
【図4】同、噴出孔部分を拡大した断面図
【図5】同、噴流の構成を説明する説明図
【図6】本発明の第2の実施例である噴出孔部分を拡大
して上から見た平面図
【図7】本発明の第3の実施例である手乾燥装置を手挿
入口側から見た正面図
【図8】(a)(b)(c) 本発明の第4の実施例で
ある手乾燥装置の、噴流の合流点を説明する説明図
【図9】本発明の第5実施例である手乾燥装置の噴出孔
から噴出される噴流の噴出位置を正面から見た説明図
【図10】(a)同、噴出孔の周囲に吸音材を埋め込ん
だ状態を示す平面図 (b)同、断面図
【図11】(a)本発明の第6の実施例である手乾燥装
置に使用している噴出孔の配置を示す説明図 (b)同、噴流の合流を説明する図 (c)同、噴出項の別の配置を説明する説明図
【図12】(a)本発明の第6の実施例である手乾燥装
置に使用している噴出孔の配置を説明する説明図 (b)同、噴流の合流を説明する図
【符号の説明】
1 電動送風機 4 乾燥室 5 噴出孔 6 流入部垂直面 7 ベルマウス形状部 8 噴出端垂直面 9 支流孔 10 吸音材

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を送風する電動送風機と、挿入され
    た手を乾燥する乾燥室と、乾燥室内に対峙して設けた電
    動送風機からの送風気流を高速で噴出する複数の噴出孔
    と、噴出孔から噴出した噴流の騒音を低減する騒音抑制
    手段とを備えた手乾燥装置。
  2. 【請求項2】 騒音抑制手段は、噴出孔の流入側に設け
    た噴流方向に垂直な面と、前記噴出孔の流入部に設けた
    ベルマウス形状部とによって構成した請求項1記載の手
    乾燥装置。
  3. 【請求項3】 騒音抑制手段は、噴出孔の噴出端に設け
    た噴流方向に垂直な面と、端面形状を円形とした噴出孔
    とによって構成した請求項1記載の手乾燥装置。
  4. 【請求項4】 騒音抑制手段は、噴出孔の近傍に放射状
    に設けた噴出孔より小径の複数の支流孔とした請求項1
    記載の手乾燥装置。
  5. 【請求項5】 騒音抑制手段は、列状に対峙して配置し
    た複数の噴出孔とし、前記噴出孔の最端部と乾燥室の壁
    面との間に空間余裕を設けた請求項1記載の手乾燥装
    置。
  6. 【請求項6】 騒音抑制手段は、噴出孔からの高速噴流
    が略中央で合流するように列状に対峙して配置した複数
    の噴出孔とした請求項1記載の手乾燥装置。
  7. 【請求項7】 騒音抑制手段は、列状で、かつ、列方向
    に互い違いにずらして配置した複数の噴出孔とした請求
    項1記載の手乾燥装置。
  8. 【請求項8】 騒音抑制手段は、列状で、かつ、1つお
    きあるいはランダムに列垂直方向にずらして配置した複
    数の噴出孔とした請求項1記載の手乾燥装置。
  9. 【請求項9】 複数の噴出孔は対峙する双方でずらす方
    向を反対にした請求項8記載の手乾燥装置。
  10. 【請求項10】 騒音抑制手段は、噴出孔の周囲の乾燥
    室壁面に設けた吸音材とした請求項1記載の手乾燥装
    置。
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