JP2005028183A - 電気掃除機用吸込具 - Google Patents
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Abstract
【課題】 密度の大きなごみや絨毯の毛の内部にある塵埃を掻き上げるのに十分な噴流の噴出力を得る。
【解決手段】 連通管2を介して掃除機本体と接続する吸込具本体1と、吸込具本体の底面前方に形成され連通管と連通する吸込口4と、吸込口の近傍に配置され、上部に空気取入口6aを有し、清掃面側に噴出口6bを有する通風路とを備える電気掃除機用吸込具において、通風路の横断面形状は縦横比が略等しい楕円形または円形であり、空気取入口は、通風路側面の法線に対して傾いた方向から空気が流入するように通風路上部の側面に連通して設けられた旋回流通風路23a,23bおよび旋回流吸込口22a,22bで構成した。
【選択図】 図11
【解決手段】 連通管2を介して掃除機本体と接続する吸込具本体1と、吸込具本体の底面前方に形成され連通管と連通する吸込口4と、吸込口の近傍に配置され、上部に空気取入口6aを有し、清掃面側に噴出口6bを有する通風路とを備える電気掃除機用吸込具において、通風路の横断面形状は縦横比が略等しい楕円形または円形であり、空気取入口は、通風路側面の法線に対して傾いた方向から空気が流入するように通風路上部の側面に連通して設けられた旋回流通風路23a,23bおよび旋回流吸込口22a,22bで構成した。
【選択図】 図11
Description
本発明は、電気掃除機の吸込具に係わり、特に床面に風を吹き付ける開口を備えた電気掃除機に関するものである。
従来より、ごみ吸い込み性能を上げる目的で、吸込具における吸込風流を床面に衝突させ、ごみを掻き上げる方法がある。
図17、図18、図19、図20は例えば特許文献1に開示されている従来の電気掃除機用吸込具の例を示す図であり、図17は断面図、図18は正面図、図19は底面図、図20は斜視図である。
図において、1は吸込具本体であり、電気掃除機本体12とホース13、パイプ14を介して接続される連通管2が止め具3により回転自在に取り付けられている。10は吸込部本体1前方に設けたそり部であり、その中央には吸込口4を有し、吸込口4の左右には長溝の吸込通路5が設けられている。6は吸込口4及び吸込通路5の前方に貫通したスリット状の通風路であり、吸込具本体1の長手方向に数個独立して設けられている。また、通風路6は、吸込口4の中央部長手方向両端に至るに従いその孔面積が大きくなっている。
図において、1は吸込具本体であり、電気掃除機本体12とホース13、パイプ14を介して接続される連通管2が止め具3により回転自在に取り付けられている。10は吸込部本体1前方に設けたそり部であり、その中央には吸込口4を有し、吸込口4の左右には長溝の吸込通路5が設けられている。6は吸込口4及び吸込通路5の前方に貫通したスリット状の通風路であり、吸込具本体1の長手方向に数個独立して設けられている。また、通風路6は、吸込口4の中央部長手方向両端に至るに従いその孔面積が大きくなっている。
7は吸込具本体1の外周に設けられた緩衝材のバンパー、8は吸込具本体1の底面に左右に設けたローラー、9は吸込口4の後方に設けた植毛9であり、掃除の時、吸込具本体1の裏面が床面と接触して傷つけることを防いでいる。
上記の構成により床面の掃除を行うと、スリット状の通風路6及びそり部10下面から流入した空気流が合流し、床面の深部などへ衝突する。この気流によりごみを掻き上げて吸引するので、掃除能力を向上させることができる。
上記のように構成された従来の電気掃除機用吸込具においては、吸込具本体1に入り込む吸引流を吸込具本体1に形成した通風路6により床面に衝突させて床面にあるごみをその衝突風にて掻き上げて吸塵性能を上げようとしている。
この方式にて床上にある米粒、砂粒などの密度の大きなごみ、さらには絨毯の毛の内部に入り込んだ塵埃を掻き出すためには、スリット状の通風路6を通り床面へ向かって噴出する噴流の速度を大きくすると共に、噴流のポテンシャルコア長を大きくして噴流の到達距離を長くして、密度の大きなごみや絨毯の毛の内部にある塵埃を掻き上げるのに十分な噴流の噴出力を得る必要があるが、上記従来のものにおいては十分な噴流の噴出力は得られていない。
本発明は上記のような従来のものの問題点を解消するためになされたものであり、密度の大きなごみを掻き上げたり、絨毯内部の塵埃を衝突風の生じる通風路にて掻き出す効果を向上させるために、吸引空気が通風路を通る際の通風抵抗を低減させて床面衝突風の流速を高めたり、通風路から噴出した床面衝突風の拡散を低減したり、衝突風の安定性を高めたりすることにより十分な噴流の噴出力を得ようとするものである。さらに、床面衝突風に旋回を与えて床面から密度の大きなごみを掻き上げる噴出力を得ようとするものである。
本発明に係る電気掃除機用吸込具は、連通管を介して掃除機本体と接続する吸込具本体と、前記吸込具本体の底面前方に形成され前記連通管と連通する吸込口と、前記吸込口の近傍に配置され上部に空気取入口を有し、清掃面側に噴出口を有する通風路とを備える電気掃除機用吸込具において、前記通風路の横断面形状は縦横比が略等しい楕円形または円形であり、前記空気取入口は、前記通風路側面の法線に対して傾いた方向から空気が流入するように通風路上部の側面に連通して設けられた旋回流通風路および旋回流吸込口で構成したものである。
また、前記通風路はその横断面積が前記噴出口に向かって徐々に狭まる構成としたものである。
また、前記通風路の空気取入口周囲壁はラッパ状の曲面形状としたものである。
また、前記通風路の噴出口近傍の側壁は端部へ向かって肉厚が薄くなる構成としたものである。
本発明によれば、連通管を介して掃除機本体と接続する吸込具本体と、前記吸込具本体の底面前方に形成され前記連通管と連通する吸込口と、前記吸込口の近傍に配置され上部に空気取入口を有し、清掃面側に噴出口を有する通風路とを備える電気掃除機用吸込具において、前記通風路の横断面形状は縦横比が略等しい楕円形または円形であり、前記空気取入口は、前記通風路側面の法線に対して傾いた方向から空気が流入するように通風路上部の側面に連通して設けられた旋回流通風路および旋回流吸込口で構成したので、清掃面への衝突風に旋回を与えて清掃面に静電気や湿気により付着したごみや密度の大きなごみを側方から引きはがすように作用し、ごみの掻き上げ効果をさらに向上できる。
また、前記通風路はその横断面積が前記噴出口に向かって徐々に狭まる構成としたので、噴流の拡散を抑制でき、噴出口から遠方まで持続して到達距離を長くできる。
また、前記通風路の空気取入口周囲壁はラッパ状の曲面形状としたので、通風抵抗を小さくでき、清掃面への衝突風の流速の低下を抑制できる。
また、前記通風路の噴出口近傍の側壁は端部へ向かって肉厚が薄くなる構成としたので、噴流の拡散を抑制でき、噴出口から遠方まで持続して到達距離を長くできる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機用吸込具の内部構造を示す側方からの断面図、図2は平面図、図3は正面図、図4は下面図である。図中、従来例と同一または相当する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
図1は本発明の実施の形態1に係る電気掃除機用吸込具の内部構造を示す側方からの断面図、図2は平面図、図3は正面図、図4は下面図である。図中、従来例と同一または相当する部分には同一符号を付し、説明は省略する。
図において、15は吸込具本体1の上ケース、16は下ケースである。17は吸込具本体1内部の長手方向中央部に設けた仕切壁であり、前方が吸込室18となっている。下ケース16の吸込室18には、吸込口4が形成されている。7は吸込具本体1の外周部に配置されたバンパーであり、壁、家具などにぶつかった際に傷を付けないように軟質材料により形成されている。6は軟質材料で形成された通風路であり、バンパー7と一体的に形成されている。6aは通風路6の吸込具本体1上面側に形成された空気取入口、6bは清掃面側に設けた噴出口である。19は起毛布を外周に接着した起毛布ローラーであり、吸込口4の後方に配設されている。起毛布ローラー19の軸受け部には回転を規制するトルクリミッターが内蔵されており板床の時には吸込具本体1の移動速度よりもゆっくり回転して拭き機能が得られるようになっている。
なお、吸込具本体1の略中央部には従来例同様、掃除機本体12とホース13、パイプ14を介して接続される連通管2が設置されている。
なお、吸込具本体1の略中央部には従来例同様、掃除機本体12とホース13、パイプ14を介して接続される連通管2が設置されている。
通風路6は、図1、図2、図3に示すように吸込具本体1の長手方向に複数個設けられており、吸込具本体1の前側に床面に対して垂直に形成されている。本実施の形態では、この通風路6は軟質材料によるバンパー7と一体で形成されている。また、各通風路6は独立した形状でも複数個が合体した形状になっていてもよく、本実施の形態ではスリット状の長穴に複数の仕切リブ20を設けて複数個が合体した形状の通風路6としている。
このように構成されたものにおいて、掃除機本体の吸引動作に伴い吸込具本体1の吸込口4より床面のごみと共に周辺空気を吸い込む。その時に吸込具本体1前側にある通風路6においても吸込口6aから矢印Cのように周囲空気が吸引され、通風路6に導かれた後、噴出口6bから矢印Dのように噴出して床面へ衝突し、矢印Eのように連通管2へ流れ込む。
この通風路6による床面への衝突風Dによりごみが掻き上げられるので吸込口4周辺より吸引風を吸い込むだけの吸込具よりも吸引能力を高くすることができる。特に絨毯の中に入り込んだほこりごみに対して有効である。
この通風路6による床面への衝突風Dによりごみが掻き上げられるので吸込口4周辺より吸引風を吸い込むだけの吸込具よりも吸引能力を高くすることができる。特に絨毯の中に入り込んだほこりごみに対して有効である。
しかしながら、このようなごみ掻き上げ機能の性能を十分引き出すためには、床面への衝突風Dの流速を大きくすると共に、衝突風Dの噴流のポテンシャルコア長を長くして到達距離を大きくし、密度の大きなごみや絨毯の毛の内部にある塵埃を掻き上げるのに十分な噴流の噴出力を得る必要がある。
そこで、本実施の形態では、通風路6の通風抵抗を小さくして衝突風Dの流速低下を最小限にする事とし、そのために通風路の空気取入口6aの周囲壁はラッパ状の曲面形状を持つように構成して入口抵抗を減少させた。これにより、入口抵抗をエッジ状の通風路空気取入口に比して最大約1/100にまで減少させることができた。
そこで、本実施の形態では、通風路6の通風抵抗を小さくして衝突風Dの流速低下を最小限にする事とし、そのために通風路の空気取入口6aの周囲壁はラッパ状の曲面形状を持つように構成して入口抵抗を減少させた。これにより、入口抵抗をエッジ状の通風路空気取入口に比して最大約1/100にまで減少させることができた。
また、通風路6をその横断面積が噴出口6bに向かって徐々に小さくなるように構成し、さらに、通風路の噴出口6b近傍の側壁は端部へ向かって肉厚が薄くなる構成とした。
これらの構成による作用を図をもとに理論的に説明する。
図5は通風路6の横断面積が一定で通風路噴出口6b近傍の側壁の厚肉が一定の場合の衝突風Dの挙動の概念説明図、図6は通風路6の横断面積が一定で通風路噴出口6b近傍の側壁の肉厚が端部へ向かって薄くなっている場合の衝突風Dの挙動の概念説明図、図7は通風路6の横断面積が噴出口6bに向かって徐々に小さくなるようにすると共に通風路噴出口6b近傍の側壁の肉厚が端部へ向かって薄くなっている場合の衝突風Dの挙動の概念説明図である。
これらの構成による作用を図をもとに理論的に説明する。
図5は通風路6の横断面積が一定で通風路噴出口6b近傍の側壁の厚肉が一定の場合の衝突風Dの挙動の概念説明図、図6は通風路6の横断面積が一定で通風路噴出口6b近傍の側壁の肉厚が端部へ向かって薄くなっている場合の衝突風Dの挙動の概念説明図、図7は通風路6の横断面積が噴出口6bに向かって徐々に小さくなるようにすると共に通風路噴出口6b近傍の側壁の肉厚が端部へ向かって薄くなっている場合の衝突風Dの挙動の概念説明図である。
図5に示した通風路6の横断面積が一定で通風路噴出口6b近傍の側壁の厚肉が一定の場合においては、通風路噴出口6bの端部の厚肉部において再循環渦が発生し、このため衝突風Dの噴流外周に乱流渦が生じて噴流と周囲空気との混合が促進され、その結果として衝突風Dの拡散が大きくなり噴流は通風路噴出口の近傍において消滅する。
また、図6に示した通風路6の横断面積が一定で通風路噴出口6b近傍の側壁の肉厚が端部へ向かって薄くなっている場合においては、衝突風Dに誘引される周囲空気は通風路噴出口6bが薄肉のエッジ状であるため衝突風Dを乱すことがなく、このため噴流の拡散は小さく抑えられ、その結果として衝突風Dは通風路噴出口6bから遠方まで持続して到達距離を長くできる。そのため、塵埃を掻き上げることが可能な噴流の噴出力を得ることができる。
さらに、図7に示した通風路6の横断面積が噴出口6bに向かって徐々に小さくなるようにすると共に通風路噴出口6b近傍の側壁の肉厚が端部へ向かって薄くなっている場合においては、前記図6において述べた作用に加えて、通風路6の断面積が徐々に小さくなっていることにより衝突風Dは通風路噴出口6bから噴出後に縮小流となる。このため、図6の場合に比較して、通風路噴出口6bから衝突風Dの幅が最も小さくなるまでの距離Fだけ衝突風Dは遠方まで持続して到達距離をさらに長くできる。そのため、塵埃を掻き上げるのに十分な噴流の噴出力を得ることができる。
また、図6に示した通風路6の横断面積が一定で通風路噴出口6b近傍の側壁の肉厚が端部へ向かって薄くなっている場合においては、衝突風Dに誘引される周囲空気は通風路噴出口6bが薄肉のエッジ状であるため衝突風Dを乱すことがなく、このため噴流の拡散は小さく抑えられ、その結果として衝突風Dは通風路噴出口6bから遠方まで持続して到達距離を長くできる。そのため、塵埃を掻き上げることが可能な噴流の噴出力を得ることができる。
さらに、図7に示した通風路6の横断面積が噴出口6bに向かって徐々に小さくなるようにすると共に通風路噴出口6b近傍の側壁の肉厚が端部へ向かって薄くなっている場合においては、前記図6において述べた作用に加えて、通風路6の断面積が徐々に小さくなっていることにより衝突風Dは通風路噴出口6bから噴出後に縮小流となる。このため、図6の場合に比較して、通風路噴出口6bから衝突風Dの幅が最も小さくなるまでの距離Fだけ衝突風Dは遠方まで持続して到達距離をさらに長くできる。そのため、塵埃を掻き上げるのに十分な噴流の噴出力を得ることができる。
また本実施の形態では、スリット状の長穴に複数の仕切リブ20を設けて長穴を分断し、複数個が合体した通風路6としている。分断した個々の通風路6の噴出口6bの形状は縦横比が略等しい長方形や楕円形が良く、正方形や円形に近い程、安定した噴流が得られ遠方まで持続して到達距離を長くできるので良い。この作用を、図により理論的に説明する。
図8は通風路噴出口6bの形状がスリット状の長穴の場合の衝突風Dの挙動の説明図である。通風路噴出口6bの形状がこの様なスリット状の長穴である場合には、噴出された衝突風Dはその横断面形状がスリット状長穴の長辺と短辺が交互に入れ替わるようにして下流へ至る不安定な挙動を示す事が知られている。このため、衝突風Dの拡散が大きくなり噴流は通風路噴出口6bの近傍において消滅する。
本実施の形態では、これを防止するため噴流の横断面形状を縦横比がほぼ等しい形状にするため、スリット状の長穴内に複数の仕切リブ20を配設して縦横比がほぼ等しい長方形または正方形の噴出口6bを有する複数個の通風路6とした。これにより、衝突風Dは安定した噴流となり、通風路噴出口6bから遠方まで持続して到達距離を長くできる。
図8は通風路噴出口6bの形状がスリット状の長穴の場合の衝突風Dの挙動の説明図である。通風路噴出口6bの形状がこの様なスリット状の長穴である場合には、噴出された衝突風Dはその横断面形状がスリット状長穴の長辺と短辺が交互に入れ替わるようにして下流へ至る不安定な挙動を示す事が知られている。このため、衝突風Dの拡散が大きくなり噴流は通風路噴出口6bの近傍において消滅する。
本実施の形態では、これを防止するため噴流の横断面形状を縦横比がほぼ等しい形状にするため、スリット状の長穴内に複数の仕切リブ20を配設して縦横比がほぼ等しい長方形または正方形の噴出口6bを有する複数個の通風路6とした。これにより、衝突風Dは安定した噴流となり、通風路噴出口6bから遠方まで持続して到達距離を長くできる。
なお、本実施の形態においては、衝突風Dは床面に対して垂直に衝突する構成について示したが、床面に対して斜めに衝突するようにしても同様の効果を奏することは言うまでもない。
また、本実施の形態においては、通風路6は軟質材料で形成されているので以下のような効果も得られる。すなわち、吸込具本体1を前進・後進させたとき、絨毯の抵抗により通風路6は吸込具本体1の進行方向に対し反対方向に曲げられる。この変形により通風路6の床面側の口部は絨毯の毛の上に出るため、吸込具本体1を前後に動作していれば、通風路6の開口を塞ぐことは防止できる。したがって、通風路6を通過した吸引風は常に絨毯の毛の中にあるごみに衝突して掻き上げることができる。
実施の形態2.
図9は本発明の実施の形態2に係る電気掃除機用吸込具を示す側方からの断面図、図10は平面図である。本実施の形態では、通風路空気取入口6a、通風路6および通風路噴出口6bはその内部空間の横断面形状は共に略円形となっている点が実施の形態1と異なる。他の構成については実施の形態1と同様である。
図9は本発明の実施の形態2に係る電気掃除機用吸込具を示す側方からの断面図、図10は平面図である。本実施の形態では、通風路空気取入口6a、通風路6および通風路噴出口6bはその内部空間の横断面形状は共に略円形となっている点が実施の形態1と異なる。他の構成については実施の形態1と同様である。
この通風路6は、通風路空気取入口6aの周囲壁の形状をラッパ状のベルマウス形状として入口抵抗を減少させ、さらに、実施の形態1で示したのと同様に、通風路6の横断面積が噴出口6bに向かって徐々に小さくなるようにし、さらに通風路噴出口6b近傍の側壁の肉厚が端部に向かって薄くなる構成とすることにより、噴流の拡散を抑えて遠方まで持続して到達距離を長くしている。
さらに、本実施の形態においては、通風路噴出口6bが円形であるので、衝突風Dが最も安定した円筒噴流となり、衝突風Dの周囲空気巻き込みが少なくなるため、通風路噴出口6bから遠方まで持続して到達距離を長くできる。従って、塵埃を掻き上げるのに十分な噴流の噴出力を得ることができる。ただし、通風路噴出口6bは縦横比が略等しい楕円形であっても同様の効果が得られる。
さらに、本実施の形態においては、通風路噴出口6bが円形であるので、衝突風Dが最も安定した円筒噴流となり、衝突風Dの周囲空気巻き込みが少なくなるため、通風路噴出口6bから遠方まで持続して到達距離を長くできる。従って、塵埃を掻き上げるのに十分な噴流の噴出力を得ることができる。ただし、通風路噴出口6bは縦横比が略等しい楕円形であっても同様の効果が得られる。
なお、本実施の形態においては、衝突風Dは床面に対して垂直に衝突する構成について示したが、床面に対して斜めに衝突するようにしても同様の効果を奏することは言うまでもない。
実施の形態3.
図11は本発明の実施の形態3に係る電気掃除機用吸込具の通風路を示す側方からの断面図、図12は図11をB−B線方向から見た通風路の形状を示す平面図である。図11は図12のA−A線断面図である。図において、22a、22bは旋回流吸込口、23a、23bは旋回流通風路である。本実施の形態では通風路6の上部に蓋21を設けることにより旋回流吸込口22a、22bや旋回流通風路23a、23bの形成を容易にしている。
図11は本発明の実施の形態3に係る電気掃除機用吸込具の通風路を示す側方からの断面図、図12は図11をB−B線方向から見た通風路の形状を示す平面図である。図11は図12のA−A線断面図である。図において、22a、22bは旋回流吸込口、23a、23bは旋回流通風路である。本実施の形態では通風路6の上部に蓋21を設けることにより旋回流吸込口22a、22bや旋回流通風路23a、23bの形成を容易にしている。
本実施の形態による電気掃除機用吸込具においては、通風路6はその内部空間の横断面形状は共に縦横比が略等しい楕円または円形となっている。また、通風路6の横断面積が噴出口6aに向かって徐々に小さくなるようにし、さらに通風路噴出口6b近傍の側壁は肉厚が端部に向かって薄くなるように構成している。 また、旋回流通風路23a、23bは通風路6の上部の側面に連通し、通風路側面の法線に対して傾いた方向から空気が流入するように、すなわち本実施の形態では通風路6の略円形横断面外周に接する方向に接続し通風路6にその接線方向から空気が流入するように設けられている。
図13は吸込具本体の通風路内に旋回流が生じた場合の衝突風Dの挙動の概念説明図である。吸引空気C1、C2は、旋回流吸込口22aおよび22bから吸引された後、各々旋回流通風路23aおよび23bにより通風路6へ導かれるが、この通風路6内で略円形横断面外周の接線方向の同一方向に向かって流入する。したがって、通風路6内では旋回流が生じ、通風路6内でその横断面積が徐々に減少するに従って加速しつつ、通風路噴出口6bより吹き出される。したがって、床面衝突風Dは旋回流となり、床面に静電気、湿気により付着したごみや密度の大きなごみを側方から引きはがすように作用するので、ごみの掻き上げ効果をさらに向上できる。
なお、本実施の形態において旋回流通風路23a、23bは2本であるが、いくつであってもよい。図14は旋回流通風路23a、23b、23cが3本の場合、図15は旋回流通風路23aが1本の場合、図16は旋回流通風路23a、23b、23c、23dが4本の場合を示している。
旋回流通風路23は通風路6の周方向に等間隔で配置されているほど、またその本数は多いほど安定した強い旋回流を得ることができるが、吸込具本体1の構成上多くの本数を配置することが困難な場合には図15のように最低1本の旋回流通風路23aのみでも同様の機能を得ることができる。
旋回流通風路23は通風路6の周方向に等間隔で配置されているほど、またその本数は多いほど安定した強い旋回流を得ることができるが、吸込具本体1の構成上多くの本数を配置することが困難な場合には図15のように最低1本の旋回流通風路23aのみでも同様の機能を得ることができる。
1 吸込具本体、 2 連通管、 4 吸込口、 6 通風路、 6a 空気取入口、 6b 噴出口、 7 バンパー、 8 ローラー、 9 植毛、 10 そり部、 12 掃除機本体、 13 ホース、 14 パイプ、 15 上ケース、 16 下ケース、 17 仕切壁、 18 吸込室、 19 起毛布ローラー、 20 仕切リブ、 21 通風路蓋、 22a、22b 旋回流吸込口、 23、23a、23b、23c、23d 旋回流通風路。
Claims (4)
- 連通管を介して掃除機本体と接続する吸込具本体と、前記吸込具本体の底面前方に形成され前記連通管と連通する吸込口と、前記吸込口の近傍に配置され上部に空気取入口を有し、清掃面側に噴出口を有する通風路とを備える電気掃除機用吸込具において、前記通風路の横断面形状は縦横比が略等しい楕円形または円形であり、前記空気取入口は、前記通風路側面の法線に対して傾いた方向から空気が流入するように通風路上部の側面に連通して設けられた旋回流通風路および旋回流吸込口で構成したことを特徴とする電気掃除機用吸込具。
- 通風路はその横断面積が前記噴出口に向かって徐々に狭まる構成としたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機用吸込具。
- 通風路の空気取入口周囲壁はラッパ状の曲面形状としたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機用吸込具。
- 通風路の噴出口近傍の側壁は端部へ向かって肉厚が薄くなる構成としたことを特徴とする請求項1記載の電気掃除機用吸込具。
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