JPH11187988A - 気流循環式掃除機 - Google Patents

気流循環式掃除機

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Publication number
JPH11187988A
JPH11187988A JP10292574A JP29257498A JPH11187988A JP H11187988 A JPH11187988 A JP H11187988A JP 10292574 A JP10292574 A JP 10292574A JP 29257498 A JP29257498 A JP 29257498A JP H11187988 A JPH11187988 A JP H11187988A
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JP
Japan
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airflow
dust
vacuum cleaner
type vacuum
circulation type
Prior art date
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Pending
Application number
JP10292574A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Fujimura
靖之 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kankyo Co Ltd
Original Assignee
Kankyo Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11187988A publication Critical patent/JPH11187988A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より小さな動力で被清掃面上の塵埃を掃除す
ることができ、また清掃作業の際に周辺空気を汚すこと
なく、かつ操作性良く清掃することができる掃除機を得
ること。 【解決手段】 掃除機1は、気流発生部16により送風
気流を発生させ、気流吹き出し口42から被清掃面に対
して所定角度及び所定方向で吹き付ける。これにより、
被清掃面上の塵埃を所定方向に吹き動かして気流受け入
れ口44から流入通路22内に流入させ、途中に設けら
れた捕集フィルター25にて捕集する。塵埃の移動に用
いられた気流は、環流通路28により気流発生部16に
戻され、外部には排出されることがない。また、各構成
要素は1つの掃除機本体の内部空間に装填されているの
で清掃作業中における操作性は良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気流循環式掃除機
に関し、特に送風気流を循環させつつ被清掃面上の塵埃
を吹き動かして捕集する掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、本体内に電動ファン及び集塵
室を備え、該集塵室に吸引ホースを介して連結された吸
引用ノズルから塵埃を空気と共に吸引し、塵埃を捕集し
て空気を排出する吸引式の電気掃除機が知られている。
【0003】このような吸引式の掃除機は、吸引用ノズ
ルと被清掃面との間に若干の隙間を設け、この間隙から
空気を吸引することによって空気の流れ(以下、単に
「気流」という)を形成し、この吸引による気流によっ
て塵埃を吸い上げ運搬して捕集している。
【0004】ここで、吸引による集塵は、吸引口の周囲
の広範囲な部分から空気が吸引されるので、塵埃がノズ
ルの吸引口から離間した位置にある場合には塵埃に与え
られる風量は小さく、塵埃に対する吸引力は弱い。した
がって、塵埃に対する吸引力を強くするには、吸引口を
被清掃面に接近させ吸引範囲を狭くして気流速度を上昇
させることが考えられるが、これは電動ファンに過大な
負荷を与えるおそれがある。また、極端に接近させ過ぎ
た場合には吸引口と被清掃面とが密着してしまい、上述
の吸引気流が発生せず、塵埃を集塵することができな
い。
【0005】また、電動ファンの大型化による吸引力の
強化方法では、電力消費量や騒音が増大し、また、電動
ファンが大型化して取り廻しが悪化することから、掃除
作業に不適当となることや、塵埃の捕集後の排気の際に
捕集しきれなかった微小な塵埃が空中に排出されやすく
なる等の問題が生じるおそれがあった。
【0006】そこで、このような問題を解消すべく、吸
引式の電気掃除機において吸引用の電動ファンの排気を
利用した排気利用型の掃除機が従来より種々提案されて
いる。
【0007】例えば、特開平1−86946号公報や特
開平3−49724号公報には、電動ファンの排気を還
流通路を介して所定の室内空間を有する吸引ノズル部内
に導き、床面に吹き付けることにより床面上の塵埃を吹
き上げてから吸引する掃除機が示されている。これによ
れば、排気の吹き付けにより床面上の塵埃を室内空間内
にて浮遊させ、吸引口に接近させることによって、塵埃
の吸引を容易ならしめ、塵埃の集塵効率を向上させてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような排気を利用した掃除機も、排気により被清掃面上
から浮き上がった塵埃を吸引して集塵するものであり、
理論上は吸引のみの掃除機よりも吸引力を小さくするこ
とができるが、集塵能力を考慮するとやはり強い吸引力
が必要であり、依然として電動ファンは大きく、消費電
力量や騒音等の問題を有している。
【0009】また、本体をひっぱり移動させながらのホ
ースのとりまわしは、清掃作業時の操作感を損なわせ使
用者に不快感を与えている。
【0010】更に、上述の掃除機は、吸引による吸引口
と被清掃面との密着を防止するために、その間に必ず所
定の間隙を有していなければならない。しかし、この間
隙から、吸引ノズルへと戻された排気が漏れ出るおそれ
があり、フィルターにかからない微細な塵埃や細菌等を
撒き散らしてしまうおそれがあった。
【0011】本発明は、上述の問題点を解決すべくなさ
れたものであり、その目的は、より小さな動力で被清掃
面上の塵埃を掃除することができ、清掃作業の際に周辺
の空気を汚すことなく且つ清掃作業時の掃除機の操作性
を向上させた掃除機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1に係る気流循環式掃除機は、上面
部材、側面部材にて囲まれた内部空間を有する1つの掃
除機本体を有し、気流の作用により被清掃面上の塵埃を
捕集する気流循環式掃除機において、所定の風速を有す
る送風気流を発生させる気流発生部と、前記発生させた
送風気流を導いて気流吹き出し口から前記被清掃面に向
けて所定角度傾斜した方向から吹き出す気流吹き付け部
と、前記気流吹き出し口との間に塵埃吹動かし空間を形
成するように前記気流吹き出し口から所定距離を置いて
設置された気流受け入れ口を有し該気流受け入れ口から
受け入れられた気流を更に下流側に導く流入通路と、該
流入通路の途中に設けられ空気と共に流入してきた塵埃
を捕集する塵埃捕集部と、前記塵埃捕集部を通過した流
入気流を前記気流発生部に導いて循環させる気流環流路
と、が掃除機本体内に配置装填されている。
【0013】これにより、気流吹き付け部から被清掃面
に吹き付けられる気流により被清掃面上の塵埃を吹き動
かして塵埃捕集部に集めることができる。したがって、
気流発生部は、塵埃を吹き動かすだけの送風気流を発生
させれば良く、気流発生部を小出力化することができ
る。すなわち、空気の吸引により一緒に塵埃を吸い上げ
る形式よりも、より塵埃に直接的かつ効率的に移動力を
与えることができる。したがって、塵埃吹き動かし領域
の広い面積に亘って存在する塵埃を省エネルギーで捕集
することができる。
【0014】また、塵埃の運搬のための気流は掃除機内
を循環するので、気流の外部への排出により、微細な塵
埃が周辺への撒き散らされることを有効に防止すること
ができる。更に、本発明の構成要素は、1つの掃除機本
体の内部空間に納められているので、ホース状部材やノ
ズルなどを操作することなく、その掃除機本体のみの移
動により、全ての掃除に必要な動作が行われる。
【0015】請求項2に係る気流循環式掃除機は、前記
塵埃捕集部が、上流側の流入通路からの気流の流速より
も流速を低下させる塵埃捕集室と、塵埃捕集室内に設置
され気流通過時に塵埃を制止するフィルタ部とを備えて
いる。このように、流入通路から塵埃捕集部に流れてき
た送風気流は、塵埃捕集室でその流速が弱められる。従
って、捕集した塵埃の貯留状態並びに塵埃捕集室に設け
られたフィルタ部での塵埃制止機能はより良好なものと
なる。
【0016】請求項3に係る気流循環式掃除機は、塵埃
吹動かし空間が、その側方及び上方が壁部で覆われ底部
のみが開放されて形成されている。これにより、塵埃吹
動かし空間は、囲われて外方より隔絶された空間とさ
れ、この囲われた空間内にて吹き動かしによる塵埃の捕
集を行う。したがって、塵埃の外部へのまき散らしが防
止される。
【0017】請求項4に係る気流循環式掃除機は、前記
気流吹き出し口が、前記送風気流を一方方向に吹き出す
ように形成され、前記気流受け入れ口が、前記被清掃面
に対して吹き出された送風気流が流れ込む位置に設けら
れている。これにより、被清掃面上の塵埃を所定の一方
方向へ吹き動かし、そのまま気流受け入れ口内に塵埃と
共に流入させるというシンプルな動作により塵埃の運搬
を行うことが可能となっている。
【0018】請求項5に係る気流循環式掃除機は、前記
気流吹き出し口が、前記送風気流を複数の方向に吹き出
すように形成されている。被清掃面上の塵埃に対して複
数方向から送風気流を吹き付けることで、塵埃の吹き動
かしをより的確なものとし、或いは複数箇所での塵埃の
吹き動かしにより気流受け入れ口への流入を行うことが
でき塵埃捕集の効率化が図られる。
【0019】請求項6に係る気流循環式掃除機は、前記
気流吹き出し口が、環状に形成され、かつ前記送風気流
を前記環状部の中央部側に向かって吹き出すように形成
され、前記気流受け入れ口は、前記環状の気流吹き出し
口の中央上方位置に設けられている。この構成により、
環状部分のほぼ中央位置で送風気流の強い衝突を作り出
すことができ、これにより良好な上昇気流を発生させる
ことができる。したがって、被清掃面上の塵埃の塵埃捕
集部への移動運搬をよりスムーズに行うことができる。
また、塵埃が掃除機の外部へ漏れ出ることを確実に防止
することができ、優れた捕集能力を発揮する。
【0020】請求項7に係る気流循環式掃除機は、前記
気流吹き出し口が、前記送風気流を互いに離反する2方
向に吹き出すように形成され、前記気流受け入れ口は、
前記離反する2方向に吹き出された送風気流が流れ込む
位置にそれぞれ設けられている。これにより、塵埃吹き
動かし領域が2箇所に形成され、2箇所での塵埃の気流
受け入れ口から流入通路への移動運搬が可能となってお
り、塵埃収集の効率化が図られている。
【0021】請求項8に係る気流循環式掃除機は、上記
請求項7に記載の掃除機に関して、前記流入通路が、前
記気流受け入れ口の下流側で合流し、該合流後の共通通
路部分に前記塵埃捕集部が設けられている。これによ
り、塵埃捕集部の増加を伴うことなく上記2箇所での塵
埃吹き動かし動作を行うことができ、塵埃捕集部に蓄積
された塵埃の排出や清掃等のメンテナンス作業の煩雑化
も伴うことがない。
【0022】請求項9に係る気流循環式掃除機は、前記
気流発生部が、シロッコファンにより構成されている。
このシロッコファンによる送風気流の供給は、軸流ファ
ンのような回転渦巻き型の気流ではなく、空気を一定方
向に均一に押し出すことによる気流発生によることから
このような掃除機の送付気流として適しており、所定方
向に流れる気流を確実に発生させることができ、被清掃
面上の塵埃を気流受け入れ口から流入通路内に確実に流
入させることができる。
【0023】なお、遠心送風機の中で、シロッコファン
は同一直径の羽根車で同一の回転速度という条件では、
最も多くの流量と圧力が得られることから気流発生部を
コンパクトに形成することが可能となる。
【0024】請求項10に係る気流循環式掃除機は、前
記気流吹き出し口が、所定距離離間した2箇所の位置に
互いに対向するように、かつ双方からの吹き出し気流が
中間位置で衝突するように設置され、前記気流受け入れ
口は、前記双方からの吹き出し気流の衝突部の上方位置
に設けられている。これにより、被清掃面上で2方向か
ら吹き動かした塵埃を送風気流の衝突による上昇気流に
てより確実、迅速に流入通路側へ送ることができる。す
なわち、衝突した送風気流は被清掃面とは反対方向、す
なわち上昇方向の流れとなって移動し、塵埃を運ぶもの
である。
【0025】請求項11に係る気流循環式掃除機は、前
記請求項10に記載の掃除機に関し、気流発生部が、異
なる2方向に送風気流を送り出すように2つの気流送出
部を有するシロッコファンにて形成されている。これに
より、上記シロッコファンによる一方方向に均一にかつ
直線的に空気を押し出す気流をつくり出すことができる
という特性に加え、構成を複雑化することなく異なる2
方向への均等な送風気流の送出が達成されている。
【0026】請求項12に係る気流循環式掃除機は、前
記気流吹き出し口が、その開口部が前記被清掃面に対し
て略並行に伸長する所定幅の長穴状に形成されている。
長穴形状としたことにより、その長さ範囲で幅広く送風
気流を吹き出すことができ、被清掃面上の塵埃を広範囲
に的確に吹き飛ばすことができる。
【0027】また、気流を被清掃面上と平行に所定幅に
亘って送り出すことができるので、送風気流を被清掃面
上に均等の風力で吹き付けることができ、被清掃面上の
塵埃を効率的に流入通路内に押し込むことができる。
【0028】請求項13に係る気流循環式掃除機は、前
記気流吹き出し口の開口部の形状が、上部側よりも下部
側の方が開口面積が小さくなるように形成されている。
このような構成により、気流吹き出し口の下方位置での
乱気流の発生を抑制することができる。なお、これは、
実験によって確認されている。
【0029】請求項14に係る気流循環式掃除機は、前
記気流吹き出し口の開口部の下部側縁部の形状が波形形
状とされている。すなわち、上記請求項13の構成を下
部側縁部の形状を波形形状とすることにより達成したも
のである。
【0030】請求項15に係る気流循環式掃除機は、前
記に係る気流循環式掃除機は、が、複数の小吹き出し口
を整列配置して構成されている。小吹き出し口としたこ
とにより、それぞれの吹き出し口から流速の速い送風気
流を吹き出すことができ、塵埃の吹き動かしがより的確
なものとなっている。
【0031】請求項16に係る気流循環式掃除機は、前
記各小吹き出し口の開口部形状が、上部側が円弧状で下
部側が収れんして尖状端部となった逆水滴形状とされて
いる。このような構成により、上記小吹き出し口とした
ことによる作用と下部側の開口面積を小さくすることに
よる乱気流の発生防止作用を併せ持つ気流吹き出し口が
得られている。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態
について図に基づいて以下に詳細に説明する。図1は、
本実施の形態にかかる掃除機の外観構成を示す概略斜視
図、図2は、図1の掃除機の裏面構成を示す概略斜視
図、図3は、本実施の形態にかかる掃除機の内部構成を
概念的に示した概略縦断面説明図である。
【0033】掃除機1は、図1及び図2に示したよう
に、少なくとも側面部および上面部が囲まれた本体10
を本体として備え、本体10には、被清掃面である床面
上の移動を容易ならしめるべく走行車輪12及びキャス
タ14が設けられている。
【0034】走行車輪12は、本体10の左右の側壁面
10a、10bの前部寄り位置に、それぞれ回転自在に
1輪ずつ(12a,12b)軸着されているが、左側の
走行車輪12aの軸は、本体10の前後方向に所定距離
だけ移動可能に遊着されている。
【0035】キャスター14は、本体10の下面10c
の後部位置に設けられ、球形状をなすボール部14a
と、ボール部14aの略半分強を覆いこれを360度回
転自在に保持する保持部14bを有しており、本体10
の後部側を支承している。これら走行輪12及びキャス
ター14によって、本体10は、床面上においてスムー
ズな移動が可能となっている。
【0036】図3に示したように、本体10の室内空間
には、その前部に所定の風速の気流を発生させる気流発
生部16が設けられ、塵埃を捕集して貯留するダストタ
ンク24が後部に設けられている。
【0037】また、本体10の下面10cの前部位置の
床面Fとの間には、側面部が囲まれて閉塞された塵埃吹
動かし空間40が形成され、この塵埃吹動かし空間40
内にてそこに存在する塵埃を吹き動かしてダストタンク
24内に導くものである。なお、気流発生部16とダス
トタンク24との間には気流発生部16のファンモータ
を駆動させるためのバッテリーや制御装置等(図示せ
ず)が収容されている。
【0038】気流発生部16は、ファンモータを備えた
シロッコファン18とその周囲を包囲する内周面20a
を備えたファンケーシング室20とにより構成されてお
り、シロッコファン18は、回転軸心が本体10の左右
方向に伸長するように設けられている。
【0039】ファンケーシング室20は、内周面20a
がシロッコファン18との間隔が下側からファン回転方
向(図中では、反時計周り)に移行するにしたがって漸
次広くなるように形成されており、その先端は塵埃吹動
かし空間40に連通されている吹き出し通路21へと連
続している。
【0040】吹き出し通路21の先端には、シロッコフ
ァン18からの送風気流を床面に対して所定角度傾けて
吹き出す気流吹き出し口42が設けられている。この吹
き出し口42の開口部の形状は、床面Fにほぼ平行に左
右方向に伸長する長穴状に形成され、長穴の幅は吹き出
し通路21側から漸次狭くなる絞り形状をなすように形
成されている。また、本実施の形態では、床面Fに対す
る気流の吹き付け角度は、約45度に設定されている。
【0041】気流吹き出し口42から所定間隔を置い
て、気流受け入れ口44が設けられており、この気流受
け入れ口44に、床面に対して吹き出された空気が床面
上で衝突した後に流れ込む。気流受け入れ口44は、気
流吹き出し口42よりも幅広い長穴の開口形状を有し、
床面に吹き出された気流が床面に衝突した後、流入しや
すいように所定角度傾けて設置されている。本実施の形
態では、約45度傾けられている。
【0042】すなわち、気流吹き出し口42と気流受け
入れ口44との間に塵埃吹動かし空間40が形成されて
いるものである。塵埃吹動かし空間40の両側方には側
板部50が設けられ、上部は床面と対向して設けられた
天井部52となっている。気流吹き出し口42と気流受
け入れ口44とは、それぞれ側板部50、50の前部位
置と後部位置に設けられ、互いに塵埃吹動かし空間40
を挟んで対峙する位置にある。
【0043】気流受け入れ口44の下流側には、流入通
路22が設けられ、流入通路22はダストタンク24に
連通している。ダストタンク24内には、通気性を有す
る略網目状に形成された捕集される捕集フィルター25
が設けられており、流入してきた塵埃をここで制止し落
下させる。すなわち、ダストタンク24内に進入した気
流はその流速が遅くなり、塵埃は確実に捕集フィルター
25で制止され、塵埃は落下し貯留される。
【0044】ダストタンク24の下流側は、捕集フィル
ター25通過後の気流が流入する還流通路28と連通し
ている。この環流通路28は、その下流側端部28aが
ファンケーシング室20の両側壁面に開口するように連
結されている。このように、シロッコファン18から送
出され塵埃を吹き動かした送風気流は本体10から外方
には排出されることなく、掃除機の本体10内で循環
し、外方に排出されることはない。これにより、捕集フ
ィルター25で捕獲しきれなかった塵埃が気流と一緒に
外方へ吹き出されることが防止されている。
【0045】なお、気流発生手段16としてシロッコフ
ァン18を用いたのは、吹き出し口42から吹き出され
る送風気流を、軸流ファンのような回転を伴った気流で
はなく、一方方向に直線的に押し出す気流に形成するこ
とができ、塵埃吹動かし空間40内に存する塵埃を気流
受け入れ口44側に吹き動かすのに最も適した気流を得
ることができるからである。
【0046】次に、塵埃吹動かし空間40の両側方に設
けられた上記側板部50は、下方に向かって拡開する略
三角板形状に形成され、走行車輪12a、12bと本体
10の側壁面10a、10bとの間にそれぞれ介在して
いる。側板部50、50の上部は、側壁面10a、10
bに左右同軸上に突設された軸部10dに枢着されてお
り、側板部50、50の下部側を前後方向に所定角度だ
け首振り揺動させることができる。
【0047】なお、気流吹き出し口42と気流受け入れ
口44は側板部50、50に取り付けられているが、そ
れにそれぞれ連続する気流吹き出し通路21と、流入通
路22は、非通気性の可撓性材料、本実施の形態では、
非通気性の織布によって形成されているので、側板部5
0、50の首振り揺動は許容され、床面Fの凹凸に対応
することができる。
【0048】次に、側板部50には、下面50aに合成
繊維が下方に向かって所定高さ起毛することによって形
成された起毛部51を全長に亘って設けられている。起
毛部51は、掃除機1を床面F上に置いた際に、側板部
50と床面Fとの間に形成される間隙を閉鎖して側板部
50と共に塵埃吹動かし空間40の側方の囲み部材を形
成する。また、起毛部51は、床面の小さな凹凸、例え
ばタイル目地程度の凹凸を吸収して側方の閉塞性を図っ
ている。
【0049】塵埃吹動かし空間40の前後位置には、密
閉ローラ54a、54bが設けられている。密閉ローラ
54は、側板部50間に亘って回転可能に架設され、両
端部には回転体59(図1及び図2参照)が固定されて
いる。
【0050】密閉ローラ54a、54bは、床面Fと略
平行に伸長し、周面には軸方向全長に亘って所定高さ突
出した隔壁板58が設けられている。隔壁板58は、密
閉ローラ54の回転により最下部に位置した際に床面と
接触する高さを有しており、回転時に常に少なくとも1
枚が床面と接触する間隔で設けられている。また、隔壁
板58は、床面Fと接触した際に軽微に屈曲して床面F
と密着する程度の可撓性を有する材質、本実施の形態で
は、ゴム板により形成されている。
【0051】回転体59は、床面と接触しない径を有し
ており、前部側の密閉ローラ部54aの回転体59aと
後部側の密閉ローラ部54bの回転体59bとの間に、
所定の間隙を介して走行車輪12を配置している。この
所定の間隙は、本体10の移動に伴って左側の走行車輪
12aが前後方向に移動した際に、いずれか一方の回転
子59と当接する距離が設定されている。
【0052】これにより、例えば、掃除機1が前方に移
動した場合、左側の走行車輪12aは本体10の後部側
に移動して後部側の回転体59bと当接し、回転体59
bは走行車輪12aの回転方向と反対側に回転される。
したがって、後部側の密閉ローラ部54bは、走行車輪
12aと反対方向に回転される。すなわち、隔壁板58
は、塵埃吹動かし空間40側が上方に移動するように回
動する。
【0053】この結果、塵埃吹動かし空間40内にて床
面Fに吹き付けられ後方へと流れる送風気流及び塵埃を
気流受け入れ口44へと導くのを補助することができ
る。また、隔壁板58は、床面F上を移動中、床面Fに
付着した塵埃を塵埃吹動かし空間40内にかき入れる動
作を行う。
【0054】そして、また、掃除機1が後方へ移動した
場合、左側の走行車輪12aは後側の回転体59aから
離れ本体10の前部側へ移動して前部側の回転体59a
と当接し、これを回転させる。このとき、後部側の密閉
ローラ54bは、隔壁板58が床面Fと接触して移動さ
れることにより、上記掃除機1の前方への移動時と同方
向に回転する。これにより、上記と同様に送風気流及び
塵埃を気流受け入れ口44へと導く動作の補助を継続す
る。
【0055】また、この際、前部側の密閉ローラ54a
は走行車輪12aと反対方向に回転され、隔壁58が床
面上を進行方向と反対側に移動されることにより、床面
Fに付着した塵埃を塵埃吹動かし空間40内にかき入れ
る動作を行う。このように、密閉ローラ54a,54b
は、掃除機1が前方又は後方に移動した場合にも隔壁板
58を床面Fに当接させて常に同方向に回転することが
できる。
【0056】上記構成を有する掃除機1を使用する場合
の基本動作は、通常まず、掃除機1が床面上に置かれ、
本体10から上方に突設される操作ハンドル(図示せ
ず)によって清掃する方向に移動されることから始めら
れる。
【0057】このような清掃作業状態において、気流発
生部16では、バッテリーの電源がシロッコファン18
の駆動モータに供給され、シロッコファン18はケーシ
ング室20内にて前方に転がる回転方向(図中矢印方
向)に回転される。これにより、ファンケーシング室2
0内に図中矢印方向に流れる送風気流が供給させられ、
他方、環流通路28からはファンケーシング室20内に
空気が取り入れられる。
【0058】上記送風気流は、気流吹き出し通路21側
から漸次狭くなるように絞られた気流吹き出し口42か
ら速い流速で、床面に対して勢いよく吹き出される。こ
の気流により、塵埃吹動かし空間40内に存する塵埃を
後方で開口した気流受け入れ口44側へ吹き動かす。
【0059】そして、吹き動かされた塵埃は、気流受け
入れ口44から流入通路22を通過してダストタンク2
4内に流れ込み、捕集フィルター25に引っかかること
により捕集されダストタンク24内に貯留される。
【0060】このような送風気流による塵埃の吹き動か
し動作は、吸引よりも小出力のファンモータにより行う
ことができる。この理由として、吹き付けは、気流吹き
出し口42から3次元的に狭域に吹き出すことによって
行われるために、塵埃に与える風量を容易に大きくし
て、塵埃に強い力を与えることができるからである。
【0061】したがって、塵埃の吹き動かしは小出力の
ファンモータを用い、すなわち、気流発生手段16のフ
ァンモータを小型にすることができ、必要とする電力も
小さくすることができる。これにより、掃除機1全体の
小型化を図ることができる。
【0062】また、ファンモータの駆動を掃除機1内に
収容したバッテリーにより行うことも可能となり、この
場合、従来の掃除機には必要不可欠であり清掃作業の障
害となっていた電源コードを省略することができ、清掃
能力を低下させることなく、掃除機1の取り回しを飛躍
的に向上させることができる。また、ファンモータの小
型化によりファンモータの騒音を小さくすることがで
き、清掃作業時における静粛性も向上させることができ
る。
【0063】そして、本実施の形態において更に特徴的
なことは、塵埃吹動かし空間40をほぼ閉塞された領域
としたことである。これにより、塵埃吹動かし空間40
内のみにて塵埃の吹き動かしが行われ、掃除機1の外方
への送風気流及び塵埃の漏洩を有効に防止することがで
きる。
【0064】また、特に、還流通路28の存在により、
塵埃の送り運搬に使用された送風気流を外部へ排出せ
ず、環境を汚染することなく清掃作業を行うことが可能
となる。すなわち、気流発生部16、塵埃吹動かし空間
40、ダストタンク24を順番に空気が循環する循環路
を形成されており、上述の作用に加えて更に送風気流に
慣性力を与えて滑らかに導くことができ、気流発生部1
6の駆動モータをより小さなものとすることができる。
【0065】次に、図4は、本発明の第2の実施の形態
を示しており、本実施の形態を概念的に示す概略断面説
明図である。上述の第1の実施の形態と同様の構成要素
には同一の符号を付することでその詳細な説明を省略す
る。
【0066】本実施の形態に置いて特徴的なことは、本
体10の中央部に設けられた気流発生部16からの送風
気流を互いに離反する方向に吹き出している。すなわ
ち、2つの気流吹き出し口42が設けられ、この気流吹
き出し口42から各々所定距離離間した位置に床面Fに
吹き付けられた送風気流が流入する気流受け入れ口44
がそれぞれ設けられている。
【0067】すなわち、送風気流は本体10の中央から
床面Fに対して2方向に吹き付けられ、それぞれ床面F
と衝突して所定方向に反射し、2つの気流受け入れ口4
4内に流入する。したがって、2つの塵埃吹き動かし領
域にて2方向に床面上の塵埃の吹き動かしを行うことが
できる。これは、例えば、絨毯の目が多方向についてお
り、一方方向の吹き付けでは絨毯上の塵埃を吹き動かす
ことが困難な場合などに異なる2方向の吹き付けにより
塵埃の吹き動かしを効果的に行うことができる。
【0068】また、2つの流入通路22は、本体10の
上方位置にて1つのダストタンク24と連通しており、
ダストタンク24内の捕集フィルター25は上方から下
方へ通過する。これにより、捕集フィルター25での塵
埃の捕集がより容易なものとなっている。また、捕集フ
ィルター25の交換や清掃等のメンテナンスも容易なも
のとなる。
【0069】また、他の実施の形態として、気流吹き出
し口42を本体10の両側位置に対向して設置し、互い
に送風気流が衝突する方向に吹き出すようにすることも
可能である。
【0070】次に、図5は、第3の実施の形態を示して
いる。なお、図において上記図3に示した実施の形態と
同様の要素には同一の符号を付している。図示のよう
に、本実施の形態の特徴的事項は、気流発生部であるシ
ロッコファン18からの送風気流を2方向から吹き出す
ようにしていることである。そして、吹き出し通路21
から気流吹き出し口42に至るルートも2方向に分かれ
ていることである。
【0071】本実施の形態では、気流吹き出し口42
は、所定間隔を置いて対向配置されており、それぞれ被
清掃面Fに対し所定角度傾斜して設置されている。本実
施の形態では、傾斜角度は被清掃面Fに対して約30度
である。
【0072】気流受け入れ口44は、2つの気流吹き出
し口42の間の上方位置、すなわち、吹き出された送風
気流の衝突箇所を覆うような位置で開口するように形成
されている。
【0073】双方の気流吹き出し口42から吹き出され
た送風気流200は、図示のように、一旦、被清掃面F
で反射してその中間位置で互いに衝突している。この衝
突後、上昇気流300となって、流入通路22に流れ込
み、そのまま気流400としてダストタンク24内に流
れ込み、気流500となる。
【0074】なお、塵埃は2つの気流吹き出し口42間
に構成されている塵埃吹き動かし領域40内で吹き出し
気流によって吹き動かされ、更に上記上昇気流300、
気流400、500によってダストタンク24内まで運
搬される。
【0075】そして、ダストタンク24内に設けられた
捕集フィルター25を下方から上方に向けて通過する際
に、塵埃はここで制止されてダストタンク24内に蓄積
される。
【0076】更に、捕集フィルター25を通過した気流
600は、環流通路28内をシロッコファン18に吸引
されつつ流れ、気流700として再びシロッコファン1
8内に環流する。このように2方向から吹き出された送
風気流によって吹き上げ移動された塵埃が確実に捕集さ
れると共に塵埃の運搬に用いられた気流は外部に排出さ
れることなく掃除機1内を確実に循環することとなる。
【0077】次に、上記循環する気流の速度について説
明する。まず、シロッコファン18から左右に均等の風
量でほぼ等しい速度で送風気流が送出され、吹き出し口
の絞られた気流吹き出し口42から出た時点では、流速
が上昇し、例えば7〜11m/sとなる。
【0078】次に、被清掃面Fで反射し、衝突した後、
気流受け入れ口44に受け入れられた時点ではやや速度
が低下し、流入通路22を通過する時点では5〜6m/
sである。そして、ダストタンク24に進入した時点で
はダストタンク24の容積が大きいため流速が緩やかに
なり0.5〜0.8m/sとなる。すなわち、このダス
トタンク24での流速の低下により塵埃はより確実に捕
集フィルター25で制止されて落下し、ダストタンク2
4内に捕集される。
【0079】ここで、重い塵埃は、ダストタンク24の
底部に溜まり、軽いものは緩やかな流速でも上昇してい
くが捕集フィルター25で制止されて落下し、ダストタ
ンク24内に確実に捕集される。
【0080】図6は、対向する2つの気流吹き出し口4
2から吹き出される気流を矢印線で示したものであり、
同図(A)は気流吹き出し口42相互をより近づけて被
清掃面Fに反射した後直ちに気流200が衝突するよう
に設定した例を示している。また、同図(B)は吹き出
された気流が、被清掃面Fに接する前に衝突し、衝突後
下降して被清掃面Fにぶつかり反射して上昇気流300
となるように構成した例が示されている。
【0081】このように、気流吹き出し口42の設置
は、塵埃吹き動かし領域40内で塵埃の移動と吹き上げ
動作を行うことのできる吹き出し気流であれば種々のパ
ターンを採用することができる。
【0082】次に、図7は、気流吹き出し口42の開口
部形状の種々の構成例を示している。同図(A)は最も
シンプルな長穴形状の例を示している。同図(B)は気
流吹き出し口42を複数の小吹き出し口42nを一列に
所定間隔に整列配置して構成したものであり、それぞれ
の開口部の形状は、略円形状である。この複数の小吹き
出し口42nの構成が、上述の図5に示した実施の形態
に適用される場合には、対向する気流吹き出し口42の
小吹き出し口42nがそれぞれ1対1に対向するように
配置される。
【0083】同図(C)は、気流吹き出し口42の開口
部の形状を上部側の開口面積よりも下部側の開口面積を
小さくしたものである。本構成例では下部側の縁部42
aの形状を波形形状として形成している。このような構
成とすることにより、それぞれの気流吹き出し口42先
端部の下方部分で被清掃面Fとの間に発生する乱気流を
防止することができるものである。ノズル下方、すなわ
ち気流吹き出し口42の下方で発生する乱気流は、塵埃
の塵埃吹動かし空間40への取り込みの妨げとなるが、
上記構成により、その発生を防止することができる。
【0084】更に、同図(D)は、上記(B)に示した
小吹き出し口42nの構成についてそれぞれの開口部の
形状を逆水滴形状にしたものである。すなわち、小吹き
出し口42nの上側の縁部形状は円弧状であり、下側の
縁部42naの形状は端部側に行くにつれ収れんして尖
状となっている。これは、上記同図(C)に示した下部
側の開口部面積を小さくするという構成を小吹き出し口
42nの構成に適用したものである。これによりそれぞ
れの小吹き出し口42nの下方位置での乱気流の発生を
抑制することが可能となる。
【0085】図8は、上記図7(D)に示した気流吹き
出し口42の構成部材の例を示している。同図(A)は
一部を正面から示した部分正面図、同図(B)は背面
図、(C)はC−C断面図である。図示のように、気流
吹き出し口42の先端部部材43は一体に構成され、複
数の逆水滴形状の開口部を有する小吹き出し口42nが
一列に整列配置されている。
【0086】図9は、先端部部材43の設置状態説明図
であり、図示のように被清掃面Fに対して約30度の傾
斜角にて送風気流200を吹き出すように設置されてい
る状態が理解される。
【0087】次に、10図は、図5に示した実施の形態
において、流入通路22と吹き出し通路21との交差部
分の構成例(その部分の概略横断面)を示している。す
なわち、シロッコファン18から吹き出された気流10
0−2とダストタンク24へ流入する気流400とが交
差する部分の構成である。
【0088】同図(A)は、吹き出し通路21が流入通
路22のほぼ中央部分を貫通するように配置された構成
例、同図(B)は流入通路22の両側に吹き出し通路2
1が通るように配置された構成例、同図(C)は流入通
路22の両側とほぼ中央を吹き出し通路21が通るよう
に配置された構成例である。このように上記交差部は、
双方の気流の流れが妨げられない範囲で種々の態様で構
成することができる。
【0089】図11は、図5に示した実施の形態に用い
られた特有の構成を有するシロッコファン18を示して
いる。図示のように、送風気流を2箇所から吹き出すた
めに2箇所の送出口18a,18bが設けられており、
ほぼ180度方向(反対方向に)に送風気流100−
1,100−2を送出するように配置されている。
【0090】このようなシロッコファン18による気流
発生部16の構成により、上述のような、一方方向に均
一かつ直線的に空気を押し出す気流をつくり出すことが
できるという特性や上述の多流量性や多圧力性によるコ
ンパクト化というシロッコファンの利点に加により、構
成を複雑化することなく異なる2方向への均等な送風気
流の送出が達成されている。
【0091】また、図示は省略するが、更に第4の実施
の形態として、気流吹き出し口42を本体10の下面1
0cに環状に形成し、被清掃面Fへの吹き出しは環状部
の中央部方向へ向けて行うようにすることも可能であ
る。そして、この場合、送風気流はその中央部分で衝突
するので、上昇気流もその中央部に発生する。したがっ
て、気流受け入れ口44は、その送風気流の衝突部分で
ある環状の中央部の上方位置に形成される。
【0092】これにより、送風気流は、塵埃を中央方向
に集め上昇気流に乗せて吹き上げることができる。この
構成によれば、塵埃が掃除機の外部へ漏れ出ることを確
実に防止することができ、優れた捕集能力を発揮する。
【0093】なお、上記各実施の形態に示した掃除機で
は、送風気流により塵埃を押す動作を行うので、多くの
空気を吸引してそれと同時に塵埃を捕集する従来の吸引
式掃除機よりも少ない空気流で掃除を行うことができ、
電力消費も低減される。
【0094】また、上記図7に示した種々の気流吹き出
し口42の開口部形状は、図5の実施の形態のみに適用
されるものではなく、本明細書にて説明した実施の形態
に用いられる全ての気流吹き出し口42に適用が可能で
ある。
【0095】尚、本発明は、上述の各実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の要旨の範囲内にて種々の
変更が可能である。例えば、第3の実施の形態における
気流吹き出し口42の被清掃面Fに対する傾斜角は、良
好に作用する角度として30度が採用されているが、こ
れに限定されるものではなく、被清掃面の状況により種
々調整することも可能である。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る掃除
機によれば、送風気流を床面に対して所定角度及び所定
方向で吹き付けることにより、床面上の塵埃を所定方向
へ吹き動かして塵埃捕集部にて捕集することができる。
したがって、より小さな動力で床面上の塵埃を掃除する
ことができる。また、床面に吹き付け塵埃の捕集に使用
した送風気流を循環させて再び床面に吹き付ける機構と
したことにより、送風気流の外部への排出を防止して、
清掃時の清掃作業空間の空気の汚染を防止することがで
きる。更に、1つの掃除機本体に各構成要素が納められ
ているので、清掃作業時の操作性の良好化も達成されて
いる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる掃除機を説明する概
略斜視図である。
【図2】図1の掃除機を裏面から示した概略斜視図であ
る。
【図3】第1の実施の形態にかかる掃除機を概念的に示
した概略縦断面説明図である。
【図4】第2の実施の形態を概念的に示す概略断面説明
図である。
【図5】第3の実施の形態にかかる掃除機を説明する概
略斜視図である。
【図6】(A)及び(B)は、送風気流の吹き出しの他
のパターンを示す説明図である。
【図7】(A)、(B)、(C)及び(D)は、気流吹
き出し部の開口部の構成例を示す説明図である。
【図8】(A)、(B)及び(C)は、気流吹き出し部
の先端部部材の構成例を示す部分正面図、背面図、及び
断面図である。
【図9】気流吹き出し部の先端部部材の取り付け状態の
1例を示す斜視図である。
【図10】(A)、(B)及び(C)は、気流吹き出し
通路と流入通路との交差部分の構成例説明図である。
【図11】第3の実施の形態に用いられたシロッコファ
ンの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 掃除機 16 気流発生部 18 シロッコファン 21 吹き出し通路 22 流入通路 24 ダストタンク 25 捕集フィルター 42 気流吹き出し口 44 気流受け入れ口

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面部材及び側壁部材で囲まれた内部空
    間を有する1つの掃除機本体を有し、気流の作用により
    被清掃面上の塵埃を捕集する気流循環式掃除機におい
    て、 所定の風速を有する送風気流を発生させる気流発生部
    と、 前記発生させた送風気流を導いて気流吹き出し口から前
    記被清掃面に向けて所定角度傾斜した方向から吹き出す
    気流吹き付け部と、 前記気流吹き出し口との間に塵埃吹動かし空間を形成す
    るように前記気流吹き出し口から所定距離を置いて設置
    された気流受け入れ口を有し、該気流受け入れ口から受
    け入れられた気流を更に下流側に導く流入通路と、 該流入通路の途中に設けられ空気と共に流入してきた塵
    埃を捕集する塵埃捕集部と、 前記塵埃捕集部を通過した流入気流を前記気流発生部に
    導いて循環させる気流環流路と、が前記掃除機本体内に
    配置装填され、 前記気流吹き付け部から前記被清掃面に吹き付けられ前
    記流入通路へと流れ込む気流により前記被清掃面上の塵
    埃を吹き動かして前記塵埃捕集部に集めることを特徴と
    する気流循環式掃除機。
  2. 【請求項2】 前記塵埃捕集部は、上流側の前記流入通
    路からの気流の流速よりも流速を低下させる塵埃捕集室
    と、該塵埃捕集室内に設置され気流通過時に塵埃を制止
    するフィルタ部とを備えたことを特徴とする請求項1に
    記載の気流循環式掃除機。
  3. 【請求項3】 前記塵埃吹動かし空間は、 その側方及び上方が壁部で覆われ底部のみが開放されて
    形成されたことを特徴とする請求項1または2の何れか
    に記載の気流循環式掃除機。
  4. 【請求項4】 前記気流吹き出し口は、前記送風気流を
    一方方向に吹き出すように形成され、 前記気流受け入れ口は、前記被清掃面に対して吹き出さ
    れた送風気流が流れ込む位置に設けられたことを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載の気流循環式掃除
    機。
  5. 【請求項5】 前記気流吹き出し口は、前記送風気流を
    複数の方向に吹き出すように形成されたことを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかに記載の気流循環式掃除機。
  6. 【請求項6】 前記気流吹き出し口は、環状に形成さ
    れ、かつ前記送風気流を前記環状部の中央部側に向かっ
    て吹き出すように形成され、 前記気流受け入れ口は、前記環状の気流吹き出し口の中
    央上方位置に設けられたことを特徴とする請求項5に記
    載の気流循環式掃除機。
  7. 【請求項7】 前記気流吹き出し口は、前記送風気流を
    互いに離反する2方向に吹き出すように形成され、 前記気流受け入れ口は、前記離反する2方向に吹き出さ
    れた送風気流が流れ込む位置にそれぞれ設けられたこと
    を特徴とする請求項5に記載の気流循環式掃除機。
  8. 【請求項8】 前記流入通路は、前記気流受け入れ口の
    下流側で合流し、該合流後の共通通路部分に前記塵埃捕
    集部が設けられていることを特徴とする請求項7に記載
    の気流循環式掃除機。
  9. 【請求項9】 前記気流発生部が、シロッコファンによ
    り構成されたことを特徴とする請求項1から8に記載の
    気流循環式掃除機。
  10. 【請求項10】 前記気流吹き出し口は、所定距離離間
    した2箇所の位置に互いに対向するように、かつ双方か
    らの吹き出し気流が中間位置で衝突するように設置さ
    れ、 前記気流受け入れ口は、前記双方からの吹き出し気流の
    衝突部の上方位置に設けられていることを特徴とする請
    求項5に記載の気流循環式掃除機。
  11. 【請求項11】 前記気流発生部は、異なる2方向に送
    風気流を送り出すように2つの気流送出部を有するシロ
    ッコファンにて形成されたことを特徴とする請求項10
    に記載の気流循環式掃除機。
  12. 【請求項12】 前記気流吹き出し口は、その開口部が
    前記被清掃面に対して略並行に伸長する所定幅の長穴状
    に形成されたことを特徴とする請求項1〜11のいずれ
    かに記載の気流循環式掃除機。
  13. 【請求項13】 前記気流吹き出し口は、その開口部の
    形状が、上部側よりも下部側の方が開口面積が小さくな
    るように形成されたこととを特徴とする請求項1〜12
    のいずれかに記載の気流循環式掃除機。
  14. 【請求項14】 前記気流吹き出し口は、その開口部の
    下部側縁部の形状が波形形状とされたことを特徴とする
    請求項13に記載の気流循環式掃除機。
  15. 【請求項15】 前記気流吹き出し口は、複数の小吹き
    出し口が整列配置されて構成されたことを特徴とする請
    求項1〜11のいずれかに記載の気流循環式掃除機。
  16. 【請求項16】 前記各小吹き出し口の開口部形状は、
    上部側が円弧状で下部側が収れんして尖状端部となった
    逆水滴形状とされたことを特徴とする請求項15に記載
    の気流循環式掃除機。
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