JP2007282768A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】アプライト型電気掃除機において、ジュータン等の集塵性能を向上させること。
【解決手段】吸込口4と、これに臨む回転ブラシ2とを有する集塵部1を備え、回転ブラシ2の前方斜め上方の集塵部1外郭に外気取入口5を形成し、外気取入口5から吸引される外気を、回転ブラシ2と被掃除面との接地部に向けて噴出する構成とした。これにより、回転ブラシ2がジュータンを掻き分ける部分に集中的に空気を吹き付けることができ、毛足の長いジュータンに吸込口4を塞がれた場合でも、塵埃をジュータンから引き離すことが容易となり、また前記接地部に向けて吹き付けられた外気を利用して、引き離した塵埃を効率よく本体の下流側の塵埃収納室等へ運ぶことができ、集塵性能等を向上させることができる。
【選択図】図4
【解決手段】吸込口4と、これに臨む回転ブラシ2とを有する集塵部1を備え、回転ブラシ2の前方斜め上方の集塵部1外郭に外気取入口5を形成し、外気取入口5から吸引される外気を、回転ブラシ2と被掃除面との接地部に向けて噴出する構成とした。これにより、回転ブラシ2がジュータンを掻き分ける部分に集中的に空気を吹き付けることができ、毛足の長いジュータンに吸込口4を塞がれた場合でも、塵埃をジュータンから引き離すことが容易となり、また前記接地部に向けて吹き付けられた外気を利用して、引き離した塵埃を効率よく本体の下流側の塵埃収納室等へ運ぶことができ、集塵性能等を向上させることができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、アプライト型電気掃除機の集塵構造に関するものである。
従来の電気掃除機の吸込口体を、図7を用いて説明する。
下面に吸込口28を開口するケース体24内に、吸込口28に臨んで回転清掃体51が回転自在に軸支されている。またケース体24の前部両端に、回転清掃体51のブレード55に吸気流を吹き付けて、回転清掃体51を回転させるための吸気口60が開口されている。そして通常は、回転清掃体51が回転することによってジュータン等の表面や内部に入り込んだ塵埃をブレード55が掻き出し、吸込口28から吸引される外気によって前記塵埃が運ばれて、掃除機本体の塵埃収納室(図示せず)に運ばれていく(例えば、特許文献1参照)。
特許第3503868号公報
しかしながら、前記従来の構成では、毛足の長いジュータンを清掃する場合は、毛足の長いジュータンに阻まれて、吸込口28から入ってくる外気の量が減少するため、毛足の長いジュータンの奥に入り込んだ塵埃を掻きだし、掻き出した塵埃を運ぶことは、容易ではなく、また吸気口60からの吸気流が存在はするものの、ジュータンと回転清掃体51との接地部に向けて吹き付けられるものではないため、塵埃を掻きだし、掻き出した塵埃を運ぶことへの寄与は少なく、結果として、毛足の長いジュータンの奥に入り込んだ塵埃を、十分には、除去できないという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、吸気口から取り込む空気の流れをうまく利用してジュータン等からの塵埃除去を容易にした電気掃除機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の電気掃除機は、被掃除面と対向する面に吸込み口を設けると共に回転ブラシを内蔵した集塵部を有するアプライト型電気掃除機において、前記回転ブラシ前方斜め上方の集塵部の外郭に外気取入口を形成し、前記外気取入口から吸引される外気を、前記回転ブラシと被掃除面との接地部に向けて噴出する構成とした。
これにより、回転ブラシのブラシ部がジュータンを掻き分ける部分に集中的に空気を吹き付けることが可能となり、毛足の長いジュータンに吸込口を塞がれた場合でも、塵埃をジュータンから引き離すことが容易となり、また前記接地部に向けて吹き付けられた外気を利用して、引き離した塵埃を本体の下流側の塵埃収納室等へ運ぶことも容易となり、集塵効率、集塵性能等を向上させることが出来るものである。また、集塵部の前面が壁に近づいたとき、もしくは当接したときにも集塵部の前方斜め上方から吸気できるので、壁ぎりぎりまで床面の塵埃を吸込むことができ、隅掃除の効果を発揮できるものである。
本発明に係る電気掃除機は、集塵部の外気取入口から回転ブラシと被掃除面との接地部に向けて噴出される外気を利用して、毛足の長いジュータン等からの塵埃の除去性能とこれに伴う集塵効率を向上させることができるものである。
第1の発明は、被掃除面と対向する面に吸込み口を設けると共に回転ブラシを内蔵した集塵部を有するアプライト型電気掃除機において、前記回転ブラシ前方斜め上方の集塵部の外郭に外気取入口を形成し、前記外気取入口から吸引される外気を、前記回転ブラシと被掃除面との接地部に向けて噴出する構成としたものである。
これにより回転ブラシのブラシ部がジュータンを掻き分ける部分に集中的に空気を吹き付けることが可能となり、毛足の長いジュータンに吸込口を塞がれた場合でも、塵埃をジュータンから引き離すことが容易となり、また前記接地部に向けて吹き付けられた外気を利用して、引き離した塵埃を本体の下流側の塵埃収納室等へ運ぶことも容易となり、集塵効率、集塵性能等を向上させることが出来るものである。また、集塵部の前面が壁に近づいたとき、もしくは当接したときにも集塵部の前方斜め上方から吸気できるので、壁ぎりぎりまで床面の塵埃を吸込むことができ、隅掃除の効果を発揮できるものである。
第2の発明は、第1の発明の外気取り入れ口から、回転ブラシと被掃除面との接地部に向けて、集塵部外郭の内壁から筒状のガイド部を延設したもので、回転ブラシのブラシ部がジュータンを掻き分ける部分に、より集中的に、空気を吹き付けることできるものである。
第3の発明は、第1の発明の外気取入口に開閉弁を設け、外気取入口を開閉自在に構成したもので、ジュータンが無いハードフロアー等の床面で外気取入口からの外気の噴出効果が期待できない場合に、外気取入口からの外気の噴出機能を停止させることで、床面の種類に応じた効率的な集塵性能を実現できるものである。
第4の発明は、第1または第2の発明の外気取入口または筒状のガイド部を、回転ブラシの回転軸方向に、複数個設けたもので、回転ブラシの回転軸方向の範囲の集塵性能を向上させることができるものである。
第5の発明は、第4の発明の外気取入口または筒状のガイド部の開口面積を、回転ブラシの回転軸の両端に近づくほど、大きくなるようにしたもので、吸気口部の場所によって圧力や風量が異なるため塵埃を除去および運搬する能力に差があるが、一般的にこの能力の低い箇所である、回転ブラシの回転軸方向の両端に近づくほど、開口面積を大きくして噴出する空気の流量を増やすことが有効であり、塵埃除去能力を高めることができるようになり、回転ブラシの幅方向に沿って、最適な集塵効率を確保することができるものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の第1の実施の形態について、図1〜図4を用いて説明する。
本発明の第1の実施の形態について、図1〜図4を用いて説明する。
図1〜図4において、1は集塵部上1aおよび集塵部下1bから成り、回転ブラシ2を内蔵する集塵室3を形成した集塵部である。集塵室下1bの下面には吸込口4を有している。
また回転ブラシ2の前方斜め上方の集塵部1の外郭には、外気を集塵室3に取り入れるための外気取入口5が設けられ、外気取入口5と連通すると共に、外気取入口5から取り入れられた外気を、回転ブラシ2と被掃除面との接地部に向けて噴出する筒状のガイド部6が、集塵部1の外郭の内壁から延設されている。
集塵部1には傾動自在に本体8が取り付けられ、電動送風機9、電源コ−ド10を収納するコ−ド巻き取り装置11をすると共に、塵埃を収納する紙袋12を取り付けた塵埃収納室13を形成している。14は電動送風機9の動力を回転ブラシ2に伝えるベルト、15は集塵室3と塵埃収納室13をつなぐホース、16はハンドル、17は移動用ローラーである。
以上のように構成された電気掃除機について、以下その作用を説明する。
電気掃除機を運転すると、前記回転ブラシ2によって掻き上げられた塵埃が、吸込口4および外気取入口5から取り入れられた空気と共にホース15を通って紙袋12に送られ、そこで塵埃のみ濾過された空気が電動送風機9を通って外部へ排出される。
この過程の中で、回転ブラシ2がジュータンの当る部分の前端でジュータンの起毛が掻き分けられるが、ちょうどこの掻き分けられたところに筒状のガイド部6からの空気が勢い良く当るように構成していることから、ジュータンの奥に有る塵埃を吹き出し、その塵埃を回転ブラシ2で掻き上げ、更に後方の塵埃収納室13へ運ぶことができ、高い塵埃除去性能および集塵性能を発揮することができるものである。
なお上記構成において、外気取入口5を、回転ブラシ2の前方斜め上方の、集塵部1の外郭に配置したことにより、集塵部1の前面が壁に近づいた時、もしくはほぼ当接した時にも集塵部1の前面から吸気できるので、壁ぎりぎりまで床面の塵埃を吸込むことができ、隅掃除の効果を発揮できるものである。
(実施の形態2)
本発明の第2の実施の形態について、図5を用いて説明する。なお、上記実施の形態1と同一部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本発明の第2の実施の形態について、図5を用いて説明する。なお、上記実施の形態1と同一部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図5において、18は手動で動き、外気取入口5の開放および閉塞の選択を行うための開閉弁である。
上記開閉弁18を設けることにより、ジュータンが無いハードフロアー等回転ブラシ2の必要性がほとんど無い床面ではこの開閉弁18を閉塞することにより、すべての吸気が吸込口4から取り入れられ、床面の塵埃をより効率よく吸い上げることができるものである。
(実施の形態3)
本発明の第3の実施の形態について、図6を用いて説明する。なお、上記実施の形態1、2と同一部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
本発明の第3の実施の形態について、図6を用いて説明する。なお、上記実施の形態1、2と同一部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図6は集塵部1の下面図であるが、筒状のガイド部6を回転ブラシ2の軸方向に沿って、複数個設けたものである。
なお、複数の筒状のガイド部6を、6a、6b、6c、6dのように設け、集塵部1の外側に向かうほど筒状のガイド部6の開口面積及びこれと連通する外気取入口5の開口面積を大きくし、具体的には、6aが最も大きくなるように配設している。
以上のような構成で、回転ブラシ2のある幅方向の範囲の集塵性能を向上させることはもちろん、集塵性能が劣る両端部に、取り入れられる風量がより大きくなるように、開口面積の大きな筒状のガイド部6aを設けることで、集塵部1の幅方向に沿って、均一に高い集塵性能を発揮できるものである。
以上のように、本発明にかかる電気掃除機によれば、特にジュータン上で高い集塵性能を発揮でき、家庭用、業務用を問わず、効果的なものである。
1 集塵部
2 回転ブラシ
4 吸込口
5 外気取入口
6 筒状のガイド部
9 電動送風機
12 紙袋
13 塵埃収納室
2 回転ブラシ
4 吸込口
5 外気取入口
6 筒状のガイド部
9 電動送風機
12 紙袋
13 塵埃収納室
Claims (5)
- 被掃除面と対向する面に吸込口を設けると共に回転ブラシを内蔵した集塵部を有するアプライト型電気掃除機において、前記回転ブラシ前方斜め上方の集塵部の外郭に外気取入口を形成し、前記外気取入口から吸引される外気を、前記回転ブラシと被掃除面との接地部に向けて噴出する構成としたアプライト型電気掃除機。
- 外気取入口から、回転ブラシと被掃除面との接地部に向けて、集塵部外郭の内壁から筒状のガイド部を延設した請求項1記載のアプライト型電気掃除機。
- 外気取入口に開閉弁を設け、外気取入口を開閉自在に構成した請求項1記載のアプライト型電気掃除機。
- 外気取入口または筒状のガイド部を、回転ブラシの回転軸方向に、複数個設けた請求項1または2記載のアプライト型電気掃除機。
- 外気取入口または筒状のガイド部の開口面積を、回転ブラシの回転軸方向の両端に近づくほど、大きくなるようにした請求項4記載のアプライト型電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006111793A JP2007282768A (ja) | 2006-04-14 | 2006-04-14 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006111793A JP2007282768A (ja) | 2006-04-14 | 2006-04-14 | 電気掃除機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=38755078
Family Applications (1)
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JP2006111793A Pending JP2007282768A (ja) | 2006-04-14 | 2006-04-14 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2460235A (en) * | 2008-05-20 | 2009-11-25 | Richards Morphy N I Ltd | A suction nozzle arrangement for a vacuum cleaner |
AU2010201569B2 (en) * | 2010-04-20 | 2012-12-06 | Morphy Richards Limited | Improvements in and relating to vacuum cleaners |
CN105942926A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-09-21 | 江苏美的清洁电器股份有限公司 | 地刷的底板、地刷组件和吸尘器 |
CN106073634A (zh) * | 2016-08-15 | 2016-11-09 | 美的集团股份有限公司 | 吸尘器地刷和具有其的吸尘器 |
CN106175588A (zh) * | 2016-07-11 | 2016-12-07 | 江苏美的清洁电器股份有限公司 | 地刷的底板、地刷组件和吸尘器 |
JP2018011738A (ja) * | 2016-07-21 | 2018-01-25 | 日立アプライアンス株式会社 | 電気掃除機の吸口体およびこれを備えた電気掃除機 |
GB2628137A (en) * | 2023-03-15 | 2024-09-18 | Dyson Technology Ltd | A cleaner head for a vacuum cleaner |
-
2006
- 2006-04-14 JP JP2006111793A patent/JP2007282768A/ja active Pending
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