JPH11113788A - 手乾燥装置 - Google Patents

手乾燥装置

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JPH11113788A
JPH11113788A JP27546797A JP27546797A JPH11113788A JP H11113788 A JPH11113788 A JP H11113788A JP 27546797 A JP27546797 A JP 27546797A JP 27546797 A JP27546797 A JP 27546797A JP H11113788 A JPH11113788 A JP H11113788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holes
drying
ejection holes
drying chamber
ejection
Prior art date
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Pending
Application number
JP27546797A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Takagi
祥史 高木
Masami Fukumoto
正美 福本
Hisao Tsunaga
久夫 津永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH11113788A publication Critical patent/JPH11113788A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の手乾燥装置は、乾燥完了までに長時間
を要しており、また乾燥時間を短縮する構成としている
ものは騒音が大きいものである。 【解決手段】 電動送風機1からの送風気流を高速で噴
出する端面の形状を円形とした複数の噴出孔を乾燥室4
内に列状に対峙して設け、この噴出孔の孔径を所定範囲
内で不規則に変化させて、全体として発生する騒音を低
減する手乾燥装置としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面所やトイレ・
キッチン等で使用する、水で手を洗った後、濡れ手を衛
生的に乾かすために用いる手乾燥装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】水洗等によって濡れた手をタオルやハン
カチを使用して拭く代わりに、送風された温風に手をか
ざすことによって手を乾燥する手乾燥装置が実用化され
ている。このような手乾燥装置として、例えばヘヤドラ
イヤとしても使用できるものや、水滴の飛散を防止でき
る構成となっているもの、あるいは紫外線による殺菌等
の付加機能を備えているもの、送風空気を環流させた
り、送風ファンブレードを発熱体で構成したりして加熱
効率を向上させているものも開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし前記従来の温風
式の手乾燥装置は、乾燥完了までに約20秒〜1分の時
間を必要としており、使い勝手が悪いものである。この
乾燥時間を短縮するための試みが種々為されているが、
例えば乾燥に使用する噴出空気を高速にすると、気流に
よる騒音が大きくなるという課題が生ずるものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、高速空気を噴
出する複数の噴出孔の孔径や孔間ピッチ、噴出角度を不
規則に変化させて配して、発生する騒音を低減し、短時
間で手を乾燥できる手乾燥装置としているものである。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1に記載した発明は、電動
送風機からの送風気流を高速で噴出する端面の形状を円
形とした複数の噴出孔を乾燥室内に列状に対峙して設
け、この噴出孔の各々の孔径を、所定範囲内で不規則に
変化させ、全体として発生する騒音を低減する手乾燥装
置としている。
【0006】請求項2に記載した発明は、噴出孔の個々
の隣り合う間隔を、所定範囲内で不規則に変化を持た
せ、全体として発生する騒音を低減する手乾燥装置とし
ている。
【0007】請求項3に記載した発明は、噴出孔の噴出
方向を列垂直方向において、所定範囲内で不規則に変化
させ、全体として発生する騒音を低減する手乾燥装置と
している。
【0008】請求項4に記載した発明は、噴出孔の噴出
方向を列方向において、所定範囲内で不規則に変化さ
せ、全体として発生する騒音を低減する手乾燥装置とし
ている。
【0009】
【実施例】図1は本発明の実施例である手乾燥装置の構
成を示す手挿入側から見た正面図、図2は図1のB−B
での断面を示す断面図、また図3はB−B断面での斜視
図である。
【0010】1は空気を送風する電動送風機である。電
動送風機1が送風する気流は、送風側の循環流路8によ
って手を挿入する乾燥室4の噴出孔5に導かれ、噴出孔
5から高速の噴流として噴出される。噴出孔5は、上下
それぞれ列状に配置した小径の複数個の孔によって構成
されており、各孔の方向は乾燥室4の奥側に向いてい
る。噴出された気流は、図2・図3の矢印で示すよう
に、吸気口9から吸気側の循環流路8を通して電動送風
機1に吸い込まれ、再び噴出孔5から高速噴流として乾
燥室4に噴出される。つまり電動送風機1が送風する気
流は、電動送風機1と乾燥室4との間を循環する還流と
なっている。20は制御部で、乾燥室4への手の挿入を
検出するセンサ(図示せず)からの信号を受け、電動送風
機1の起動・出力制御・停止などを行う。
【0011】以下本実施例の動作について説明する。使
用者が乾燥室4に手を挿入すると、図示していないセン
サが手の挿入を検知した信号を制御部20に伝達する。
この信号を受けた制御部20は電動送風機1を駆動す
る。電動送風機1が送風する気流は、各図に実線矢印で
示しているように、循環流路8を通って電動送風機1と
乾燥室4との間を循環するように流れる。送風側の循環
流路8を通って乾燥室4に達した気流は、噴出孔5から
高速噴流として乾燥室4内に噴出する。乾燥室4内に高
速噴流として噴出した気流は、吸気口9から吸気側の循
環流路8を通って電動送風機1に吸い込まれる。
【0012】噴出孔5は、上下それぞれ1列に直線状に
配置した複数個の孔で構成しており、端面の断面は円形
である。また噴出孔5の向きは、乾燥室4の奥方向、す
なわち挿入された手の指の方向に傾いている。このため
噴出孔5から噴出される高速噴流の方向も、手の指の方
向に傾いているものである。従って、掌や指、指のまた
等に付着した水分はこの高速噴流によって指先方向に吹
き飛ばされることになるものである。このように、噴出
孔5を乾燥室4の奥方向に傾けた構成としているため、
手に付着している水分を効率よく一方向に吹き飛ばすこ
とができ、乾燥時間を短縮できるものである。この噴出
孔5の傾きの角度は、手の形状を考慮して対峙する上下
で異なった設定としているものである。
【0013】このとき特に本実施例では、噴出孔5から
噴出される高速気流による騒音を抑制するために、以下
のような設定としているものである。
【0014】図4は噴出孔の孔を示す平面図、図5は噴
出孔から吹き出される噴流の構成を説明する説明図であ
る。図4に示しているように、円形の噴出孔5の孔径φ
は個々に異なっている。この孔径φの設定を、本実施例
では所定の範囲内で乱数などを用いて変化させている。
このとき、噴出孔5の総面積と個数は予め設定した条件
と合致させているものである。このように噴出孔5の孔
径φの設定を乱数などを用いて不規則に変化させている
ため、個々の噴出孔5から噴出する噴流の大きさや形状
が異なってくる。
【0015】このときの噴流の基本構成は図5に示して
いるとおり、ポテンシャルコア31の周囲に混合領域3
2が配置されているものである。なおポテンシャルコア
31と混合領域32との境界は境界層と33となってい
る。ポテンシャルコア31は噴出時の高速度を維持して
いる領域であり、噴出孔5は円形なので円錐状に形成さ
れる。混合領域32は、渦を形成しながら周囲の空気を
巻き込み噴流と大気とが混合する領域である。このよう
な大気放出噴流では、騒音の大部分は混合領域32で発
生するものであり、渦の強さと大きさが音の強さや周波
数に関連していると言われている。
【0016】ここで噴出孔5の各孔径φが不規則に変化
している場合には、各噴流は基本構成は同じであるが、
その大きさや形状が異なってくる。この形状はね具体的
には、孔径φとポテンシャルコア31の長さと、孔径φ
とポテンシャルコア31の長さの比率等である。つま
り、中心流速にも若干の違いは生じるが、それよりも、
音発生に関連する混合領域32の渦の様子が変わってく
るものである。よって、個々の噴流が発生する騒音の位
相や周波数帯が異なることとなり、全体では、音が打ち
消し合ったり特定の音の強め合いが緩和されたりして、
噴流が発生する騒音が低減するものである。
【0017】またここで、噴出孔5の間隔を不規則に変
化させた場合にも同様の効果が生ずるものである。図6
は、噴出孔5の孔間隔Pの設定を説明する説明図であ
る。本実施例では、噴出孔5の隣り合う間隔Pが個々に
異なっている。この間隔Pの設定は、噴出孔5の列トー
タルの長さを予め設定しておき、この設定に合わせて、
各間隔Pをある所定の範囲内で乱数などを用いて不規則
に変化させている。
【0018】噴出孔5の孔径が同一の場合には、噴流の
大きさと形状はほぼ同一で、混合領域32で発生した騒
音が周囲に拡がったときに隣の噴流音と合成されてより
大きな騒音となるものである。この点、本実施例のよう
に間隔Pが不規則に変化している場合には、前記騒音の
干渉条件が個々に異なったものとなる。よって全体とし
ては、噴流が発生する騒音が低減するものである。ま
た、対峙する噴出孔5の列の上下で間隔Pを変えておく
と、噴流の衝突・合流条件が個々に異なり、これも騒音
低減に効果がある。
【0019】また本実施例では、前記図2に示している
ように、噴出孔5から噴出される噴流の向きは、手に付
着している水分を効率よく一方向に吹き飛ばすよう乾燥
室4の奥方向に角度θ傾いている。この角度θの設定
を、水分を効率よく一方向に吹き飛ばすことができる範
囲内で、各噴出孔5ごとに乱数などを用いて不規則に変
化させているものである。つまり、噴出孔5が有してい
る送風気流の列垂直方向に対する噴出方向θが、個々に
不規則に異なるものである。
【0020】このため、上下に対峙させた噴出孔5から
噴出する噴流の衝突・合流する位置は不規則に変化す
る。噴流同士が衝突・合流して噴流の速度と向きが変化
した場合、この流体エネルギーは水滴を吹き飛ばす仕事
をすると同時に、多くが音のエネルギーに変わってしま
う。この音は、例えば同じ流速の噴流同士であっても、
その衝突角度が変われば性質が異なってくる。つまり、
本実施例のように角度θを不規則に変化させていると、
衝突音自体も個々に異なったものとなり、また衝突位置
が不規則になると、衝突音同士の干渉条件も不規則とな
る。よって、全体として、音が打ち消し合ったり特定の
音の強め合いが緩和されたりして騒音が低減するもので
ある。
【0021】また本実施例では、前記図1に示している
ように、噴出孔5が有している送風気流の列方向に対す
る噴出方向αは、乱数などを用いて所定範囲内で不規則
に変化させているものである。つまり噴出孔5から噴出
される噴流の向きαは、隣り合う噴流同士が交差しない
範囲内で、α=0を含み、個々に異なるものである。こ
のため、隣り合う噴流が発生する音の干渉条件が異な
り、対峙する噴流の個々の衝突・合流の条件が変わって
位置が不規則になる。よって、全体として、音が打ち消
し合ったり特定の音の強め合いが緩和されて騒音が低減
するものである。
【0022】なお前記説明では、噴出孔5の孔径の設
定、噴出孔5間の孔間隔の設定、噴出孔5の送風気流の
列垂直方向に対する噴出方向の設定、噴出孔5の送風気
流の列方向に対する噴出方向の設定を個々に行っている
が、これらを組み合わせて使用する構成するすることも
もちろん可能である。
【0023】
【発明の効果】請求項1に記載した発明は、空気を送風
する電動送風機と、挿入された手を乾燥する乾燥室と、
乾燥室内に列状に対峙して設けた電動送風機からの送風
気流を高速で噴出する複数の噴出孔とを備え、前記噴出
孔は、端面が円形で、孔径を所定範囲内で不規則に変化
させて、短時間で手を乾燥できるとともに、全体として
発生する騒音を低減する手乾燥装置を実現するものであ
る。
【0024】請求項2に記載した発明は、空気を送風す
る電動送風機と、挿入された手を乾燥する乾燥室と、乾
燥室内に列状に対峙して設けた電動送風機からの送風気
流を高速で噴出する複数の噴出孔とを備え、前記噴出孔
は、隣り合う間隔を所定範囲内で不規則に変化させて、
短時間で手を乾燥できるとともに、全体として発生する
騒音を低減する手乾燥装置を実現するものである。
【0025】請求項3に記載した発明は、空気を送風す
る電動送風機と、挿入された手を乾燥する乾燥室と、乾
燥室内に列状に対峙して設けた電動送風機からの送風気
流を高速で噴出する複数の噴出孔とを備え、前記噴出孔
が有している送風気流の列垂直方向に対する噴出方向
を、所定範囲内で不規則に変化させて、短時間で手を乾
燥できるとともに、全体として発生する騒音を低減する
手乾燥装置を実現するものである。
【0026】請求項4に記載した発明は、空気を送風す
る電動送風機と、挿入された手を乾燥する乾燥室と、乾
燥室内に列状に対峙して設けた電動送風機からの送風気
流を高速で噴出する複数の噴出孔とを備え、前記噴出孔
が有している送風気流の列方向に対する噴出方向を、所
定範囲内で不規則に変化させて、短時間で手を乾燥でき
るとともに、全体として発生する騒音を低減する手乾燥
装置を実現するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である手乾燥装置の構成を示す
手挿入側から見た正面図
【図2】同、図1のB−B断面を示す断面図
【図3】同、図1のB−B断面から見た斜視図
【図4】同、孔径の異なる噴出孔列を示す説明図
【図5】同、噴流の構成を説明する説明図
【図6】同、隣り合う間隔の異なる噴出孔列を示す説明
【符号の説明】
1 電動送風機 4 乾燥室 5 噴出孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気を送風する電動送風機と、挿入され
    た手を乾燥する乾燥室と、乾燥室内に列状に対峙して設
    けた電動送風機からの送風気流を高速で噴出する複数の
    噴出孔とを備え、前記噴出孔は、端面が円形で、各々の
    孔径を所定範囲内で不規則に変化させた手乾燥装置。
  2. 【請求項2】 空気を送風する電動送風機と、挿入され
    た手を乾燥する乾燥室と、乾燥室内に列状に対峙して設
    けた電動送風機からの送風気流を高速で噴出する複数の
    噴出孔とを備え、前記噴出孔は、各々の隣り合う間隔を
    所定範囲内で不規則に変化させた手乾燥装置。
  3. 【請求項3】 空気を送風する電動送風機と、挿入され
    た手を乾燥する乾燥室と、乾燥室内に列状に対峙して設
    けた電動送風機からの送風気流を高速で噴出する複数の
    噴出孔とを備え、前記噴出孔が有している送風気流の列
    垂直方向に対する噴出方向を、各々、所定範囲内で不規
    則に変化させた手乾燥装置。
  4. 【請求項4】 空気を送風する電動送風機と、挿入され
    た手を乾燥する乾燥室と、乾燥室内に列状に対峙して設
    けた電動送風機からの送風気流を高速で噴出する複数の
    噴出孔とを備え、前記噴出孔が有している送風気流の列
    方向に対する噴出方向を、各々、所定範囲内で不規則に
    変化させた手乾燥装置。
JP27546797A 1997-10-08 1997-10-08 手乾燥装置 Pending JPH11113788A (ja)

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