JP2004215879A - 手乾燥装置 - Google Patents

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Yasuyuki Yokote
靖之 横手
Yoshimi Iwamura
義巳 岩村
Hitoshi Kikuchi
仁 菊地
Toshikatsu Arai
俊勝 新井
Yachiyo Imamura
八千代 今村
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Abstract

【課題】コンパクトで低騒音、低コストの手乾燥装置を得る。
【解決手段】高圧空気流発生装置5による高圧空気流を高速空気流に変換して噴出し、手に付着した水分を高速空気流の運動エネルギーにより吹飛ばす手乾燥装置について、その高速空気流を噴出する噴出ノズル10を手挿入方向に一対設け、その前側の噴出ノズル10を手挿入方向に対して斜め後方とし、後側の噴出ノズル10を手挿入方向に対して斜め前方とし、その各噴出ノズル10からの高速空気流を下方で衝突させて手の水分を吹飛ばす作動気流11を生成する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、洗浄後の濡れた手を空気の運動エネルギーによって吹飛ばし、衛生的に乾燥させる手乾燥装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
洗浄後の濡れた手を空気の運動エネルギーによって吹飛ばし、手拭いやハンカチを使うことなく乾燥させる手乾燥装置は、広く普及している。高速空気流を得るための高圧空気流発生装置は、運転騒音が高く使用感が良くないため、運転騒音の低減を構造的側面から推進したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−212025号公報(第1頁〜第5頁、図3,図5)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の手乾燥装置においては、高圧空気流発生装置の吹出し方向の線上からずらした位置に、手挿入部へ高速空気流を噴出する噴出口を設けたり、高圧空気流発生装置の吹出口を除く外周部に吸音材を貼設して騒音の低減を図っているが、装置が複雑で大型化するうえ、吸音材を貼付ける箇所も多くコストが嵩むといった問題点がある。
【0005】
本発明は、係る従来の問題点を解決するためになされたものであって、その課題とするところは、コンパクトで低騒音、低コストの手乾燥装置を得ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を達成するために本発明は、箱体内を上下方向に三区画に仕切り、最上段を吸込空気室、中段を高圧空気流発生装置を組込む送風機室、最下段を高圧空気流をためるチャンバー室とし、吸込空気室と送風機室とを連絡させ、チャンバー室と送風機室とを連絡させるとともに、箱体の底面にチャンバー室の高圧空気流を高速空気流として吹出す噴出ノズルを設ける手段を採用する。
【0007】
前記課題を達成するために他の発明は、高圧空気流発生装置による高圧空気流を高速空気流に変換して噴出し、手に付着した水分を高速空気流の運動エネルギーにより吹飛ばす手乾燥装置について、その高速空気流を噴出する噴出ノズルを長手方向に一対、角度を持って対向させ、その各噴出ノズルからの高速空気流を衝突させて手の水分を吹飛ばす作動気流を生成する手段を採用する。
【0008】
前記課題を達成するためにさらに他の発明は、高圧空気流発生装置による高圧空気流を高速空気流に変換して噴出し、手に付着した水分を高速空気流の運動エネルギーにより吹飛ばす手乾燥装置について、その高速空気流を噴出する噴出ノズルを手挿入方向に一対設け、その前側の噴出ノズルを手挿入方向に対して斜め後方とし、後側の噴出ノズルを手挿入方向に対して斜め前方とし、その各噴出ノズルからの高速空気流を下方で衝突させて手の水分を吹飛ばす作動気流を生成する手段を採用する。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1〜図4によって示す本実施の形態は、洗浄後の濡れた手を空気の運動エネルギーによって吹飛ばし、衛生的に乾燥させる手乾燥装置に関するものであり、図1は縦断側面図、図2は縦断正面図、図3は横断平面図、図4は全体を示す透視斜視図である。この手乾燥装置は、図4に示すようにかまぼこ形の箱体1に機能部品が組込まれて構成されている。箱体1は、円弧面を正面に、平面を取付面として背面に、小口を上面及び底面として構成され、内部が上下方向に仕切部材2により大きく三区画に区切られ、最上段には回路スペース3が画成されている。
【0010】
三区画の内の最上段は吸込空気室4、中段は高圧空気流発生装置5を組込む送風機室6、最下段は高圧空気流をためるチャンバー室7となっている。吸込空気室4と送風機室6とは仕切部材2の中央に開設された吸込開口8により連絡しており、チャンバー室7と送風機室6とも仕切部材2に開設された送風孔9により連絡している。箱体1の底面には、図1に示すようにチャンバー室7の高圧空気流を高速空気流として吹出す噴出ノズル10が設けられている。噴出ノズル10は、手挿入方向(正面側から背面側の方向)に対し、前後方向に一対が設けられている。前側の噴出ノズル10は、手挿入方向に対し斜め後方に向けられ、後側の噴出ノズル10は、手挿入方向に対し斜め前方に向けられ、両噴出ノズル10からの気流が噴出ノズル10の下方において衝突して手の水分を吹飛ばす作動気流11となる(図1参照)。
【0011】
高圧空気流発生装置5は、電気掃除機に使われる電動送風機で構成され、吸込口を上方に、回転軸を鉛直方向にして送風機室6内に組込まれている。吸込口に面して配置されたターボファン12の回転で吸込まれる空気は、図2に示すように円周方向に噴出され、ターボファン12の下部に設けられた戻り流路13で、外周方向から中心方向へ流れの向きを変えられ、その下部に配置された駆動モーター14の外周部のモーター送風孔15から外周方向へ吹出される。
【0012】
駆動モーター14の軸受部は、円筒形の凸形状をしており、ゴムブッシュ16が図2に示すように嵌装されている。ゴムブッシュ16は、送風機室6とチャンバー室7とを仕切る仕切部材2の略中央に開けられた穴部に、外周に設けられた溝が嵌込まれていて、駆動モーター14を防振状態に支持している。仕切部材2には送風機室6とチャンバー室7とを連絡する送風孔9が、ゴムブッシュ16を囲むように円周上に四個開設されている。この四個の送風孔9の合計面積は、駆動モーター14のモーター送風孔15の面積と同等かそれ以上に設定されている。
【0013】
高圧空気流発生装置5の吸込口側は、送風機室6と吸込空気室4を仕切る仕切部材2の略中央に開けられた吸込開口8にドーナツリング状のクッション材17が貼着され、このクッション材17に押当てられて防振状態に固定されている。吸込空気室4と回路スペース3を仕切っている仕切部材2の吸込空気室4側には吸音材18が貼設され、回路スペース3には、制御回路19が組込まれている。
【0014】
吸込空気室4に通じる吸込風路20は、図3及び図4に示すように高圧空気流発生装置5と箱体1の間の奥側の左右隅部に上下方向に設けられていて、箱体1底面の吸込口21から吸込まれた室内空気は、左右の吸込風路20を経て吸込空気室4へ向かう。吸込風路20の出口端は、吸込空気室4の天井を構成する仕切部材2の吸音材18に対面している。
【0015】
高圧空気流発生装置5が運転されると、吸込口21から室内空気が左右の吸込風路20に吸込まれる。吸込風路20の出口端から吸音材18に当り、略90度方向を変えられて吸込空気室4に入った室内空気は、吸込開口8を通ってファン吸込口に吸込まれる。さらに、ファン吸込口の下部において回転しているターボファン12により円周方向に噴出され、ターボファン12の下部に設けられた戻り流路13で、外周方向から中心方向へ流れの向きを変えられ、その下部に配置された駆動モーター14の外周部のモーター送風孔15から外周方向へ吹出される。駆動モーター14は、小型で高出力であるため発熱量が大きく、冷却は空気流が駆動モーター14内部を通過することによって行われるため、モーター送風孔15から噴出される高圧空気流は昇温され、送風機室6は高静圧になる。
【0016】
送風機室6の高圧空気流は、仕切部材2の送風孔9からチャンバー室7に入り、噴出ノズル10により高速空気流に変換されて箱体1の底面から下方に噴出される。前側の噴出ノズル10からは、手挿入方向に対し斜め後方に高速空気流が噴出され、後側の噴出ノズル10からは、手挿入方向に対し斜め前方に高速空気流が噴出され、両噴出ノズル10からの高速空気流が噴出ノズル10の下方において衝突して手の水分を吹飛ばす作動気流11が形成される。この作動気流11に濡れた手をかざすことにより手に付着した水分は吹飛ばされ、濡れた手は速やかに乾燥される。
【0017】
高圧空気流発生装置5から発生するファン吸込側騒音は、ファン吸込口から放射されるが、ファン吸込口に対向した吸込空気室4に貼設されている吸音材18により吸音される。また、騒音の伝播する方向がファン吸込口から吸込空気室4へ略90度曲がり、吸込空気室4からさらに吸込風路20へと略90度曲がるため騒音の減衰は大きく、吸込風路20の先端部分の吸込口21から下方に放射される騒音は、使用者の耳から最も離れる方向へと放射されるので、実使用での騒音は小さなものになる。
【0018】
本実施の形態では、仕切部材2と吸音材18の間隔は、10mm程度と狭く、吸音材18は、厚さが20mm程度のウレタンホーム材としてあるため、非常に効率良く吸音することができる。また、ファン吹出側騒音は、駆動モーター14の外周部のモーター送風孔15から外周方向に放射される。送風機室6内の送風騒音は、仕切部材2の送風孔9よりチャンバー室7内に放射されるが、伝播方向が略90度変ることと、チャンバー室7に伝播することにより減音され、噴出ノズル10においてさらに減音されて箱体1下方の、使用者の耳から最も離れる方向へと放射される。高圧空気流発生装置5は、上下がともに防振状態に支持されているため振動騒音も低い。吸込風路20は、角型の箱体1と円筒形の高圧空気流発生装置5の接する隅部であるデットスペースに配設され、装置の小型化に寄与している。
【0019】
【実施例】
図1〜図8によって示す本実施例は、実施の形態で示した手乾燥装置の高圧空気流発生装置5を、大量生産されている安価な電気掃除機に用いられている次のような仕様の電気送風機で構成したものである。即ち、高圧空気流発生装置5の外径寸法は概ねφ120、軸方向長さ80mm、質量780gである。羽根形状は、外径φ90で、羽根幅10mm、風量が1.2m/min時で、静圧10000Pa、回転数30000r/m、騒音80dBである。駆動モーター14は交流整流子モーターであり、小型で高出力で発熱量が大きく、吹出ノズル10から噴出される高速空気流も昇温され乾燥感は良好である。
【0020】
これに対し、従来の手乾燥装置に使われてきた高圧空気流発生装置の仕様は、外径寸法が概ねφ140、軸方向長さ115mm、質量1250gである。羽根形状は、外径φ120で、羽根幅15mm、風量が1.8m/min時で、静圧8000Pa、回転数20000r/m、騒音85dBである。駆動モーターは交流整流子モーターであり、本実施例のものに比べ、回転数が低く大型で騒音も高い。騒音については、本実施例のものでは、ターボファン及び戻り流路13の最適化などの技術により大幅に低減されている。
【0021】
大きさが比例的な高圧空気流発生装置5では、回転数が同一の場合、風量は羽根外径の2乗に、羽根幅の1乗に比例し、静圧は羽根外径の2乗に比例する。また、回転数を変更すると、風量は回転数の1乗に、静圧は回転数の2乗に比例する。このため、羽根形状が、外径φ90で、羽根幅10mm、回転数30000r/mの風量は、羽根形状が、外径φ120で、羽根幅15mm、回転数20000r/mの風量の56%になり、静圧は1.27倍になる。
【0022】
さらには、羽根に加わる応力は、羽根外径比の2乗、羽根幅比の2乗に比例し、回転数の2乗に比例する。このため、羽根形状が、外径φ90で、羽根幅10mm、回転数30000r/mの羽根の応力は、羽根形状が、外径φ120で、羽根幅15mm、回転数20000r/mの羽根の応力の56%になる。また、騒音は、羽根外径比の8乗に比例し、回転数比の6乗に比例するため同等となるが、先にも述べたとおり、ターボファン12及び戻り流路13の最適化などの技術革新により約5dB低騒音化されている。
【0023】
即ち、駆動モーター14である交流整流子モーターの高速回転化による技術革新により、高圧空気流発生装置5の大幅な小型化、軽量化がなされたが、送風機としての特性は風量が低下し、静圧が高いものとなり、騒音は低いものとなった。風量が少なく、静圧が高いということは、風路面積が低減でき小型化できるばかりでなく、風路面積が小さくなれば、吸音効果も高まり、吸音構造による低騒音化も容易になる。ただし、噴出ノズル10から噴出する風量が少なくなり、乾燥性能を向上させるためには、風量が低下した分、噴出ノズル10から噴出する風速を上げるか、高圧空気流発生装置5を二台使用して、風量を上げることしかない。
【0024】
ここで、高速空気流が手に衝突することにより発生する騒音は、噴出ノズル10から噴出する風速が速くなればなるほど増加する。従って、手乾燥装置の低騒音化を図っても実際の使用状態では騒音が高くなってしまう。通常、この種の手乾燥装置における単独の噴出ノズル10のものでは図5に示すような風速・風量分布(図の矢印の幅が風量を、矢印の長さが風速を示している)となり、手を挿入しない状態での騒音が70dB程度に対し、手を挿入した状態での騒音は80dB程度と、10dB程も高くなってしまう。これに対する対策案としては、風量を多くし、静圧を低くして噴出ノズル10から噴出する風速を低減することが考えられるが、高圧空気流発生装置5の小型化には逆行するものである。
【0025】
本実施例では、手への高速空気流の衝突による衝突音の低減を図るために、噴出ノズル10から噴出する風速をある程度低下させ、風量を増加させるために噴出ノズル10をツインノズルとして、実施の形態において説明したように、手挿入方向に対し、前後方向に一対を設けている。前側の噴出ノズル10は、手挿入方向に対し斜め後方に向けられ、後側の噴出ノズル10は、手挿入方向に対し斜め前方に向けられ、両噴出ノズル10からの気流が噴出ノズル10の下方において衝突して手の水分を吹飛ばす図6に示すような風速・風量(図の矢印の幅が風量を、矢印の長さが風速を示している)の作動気流11を形成する。
【0026】
噴出ノズル10の噴出口は小孔列で構成されている。小孔22の軸方向寸法は、10mmで、内径φ3の小孔22がピッチ間隔10mm程度で13個開けられている。両端の小孔22間の距離は、120mm程度である。対向する一対の噴出ノズル10の小孔22の間隔は16mmで、その送風方向は、鉛直方向に対して約20度〜40度である。この小孔22から風速130m/s程度(小孔22の静圧10000Pa)の高速空気流を噴出させる。この場合には、手を挿入した実際の騒音は、手を挿入していない場合の騒音の5dB程度上昇したにすぎない。手に当る部分の作動気流11の風量は、二つの噴出ノズル10の高速空気流の衝突後であり、誘引により増加している。小孔22の列幅は120mm程度にしているが、この列幅が100mm以下では、手に作動気流11が有効に当らないため乾燥性能が悪く、これとは逆に140mm以上になると、さほど乾燥性能が上がるわけでもなく、装置の大型化につながってしまう。
【0027】
対向する噴出ノズル10の間隔は、15mm以上、20mm以下とし、送風方向は、鉛直方向に対して約20度〜40度程度であるが、この角度については乾燥性能を重視するか、手への衝突音を低減し低騒音化を推進するかにより、最適な角度を試験により確認すれば良いが、概ねこの範囲の角度が乾燥性能及び騒音の低減ともに良好な結果が得られた。このように本実施例の手乾燥装置は、高圧空気流発生装置5自体が低騒音で、小型で軽量なため、コンパクトな構成となるうえ、簡単な吸音構造で低騒音化が実現でき、使い勝手の良いものとなる。
【0028】
噴出ノズル10については、図7に示すように箱体1の底面とともに樹脂で一体成形しても良い。各小孔22の入口部分を面取りし開先形状23にすることにより高圧空気流との衝突がなくスムーズに気流を導き込むことができ、この部分での騒音も低減できる。噴出ノズル10は、10mm程度の厚みの樹脂にφ3の穴開けを施し、入口部分に面取り加工を施すことによって構成できるが大量生産には不向きである。この点、図8に示すように内径がφ3程度の小孔22を有し、外径がφ7程度で長さが10mm程度の噴出リング24を樹脂で一体に成形し、小孔22の入口に面取りにより開先形状23を設ければ、一対の噴出ノズル10を一体化でき、箱体1の底面と一体化することで生産性の向上と低コスト化を実現でき、また、箱体1の底面の清掃性も向上する。
【0029】
なお、この噴出ノズル10の形態は、箱体1の下面に配置する仕方にかぎらず、例えば、特願平06―281910号に示されているような両吹出し式の手乾燥装置にも適用することができる。また、手乾燥装置に応用した例を示したが、空気の運動エネルギーによって例えば水分等を飛ばす用途であれば他のものにも応用できる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、コンパクトで低騒音、低コストの手乾燥装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態及び実施例の手乾燥装置の縦断側面図である。
【図2】実施の形態及び実施例の手乾燥装置の縦断正面図である。
【図3】実施の形態及び実施例の手乾燥装置の横断平面図である。
【図4】実施の形態及び実施例の手乾燥装置の透視斜視図である。
【図5】実施例における単独の噴出ノズルでの風量・風速の分布を示す説明図である。
【図6】実施例における対構成の噴出ノズルでの風量・風速の分布を示す説明図である。
【図7】実施例の噴出ノズルを示す縦断側面図である。
【図8】実施例の他の噴出ノズルを示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 箱体、 2 仕切部材、 4 吸込空気室、 5 高圧空気流発生装置、6 送風機室、 7 チャンバー室、 10 噴出ノズル、 11 作動気流、 16 ゴムブッシュ、 18 吸音材、 20 吸込風路、 22 小孔、23 開先形状。

Claims (11)

  1. 箱体内を上下方向に三区画に仕切り、最上段を吸込空気室、中段を高圧空気流発生装置を組込む送風機室、最下段を高圧空気流をためるチャンバー室とし、前記吸込空気室と前記送風機室とを連絡させ、前記チャンバー室と前記送風機室とを連絡させるとともに、前記箱体の底面に前記チャンバー室の高圧空気流を高速空気流として吹出す噴出ノズルを設けた手乾燥装置。
  2. 高圧空気流発生装置による高圧空気流を高速空気流に変換して噴出し、手に付着した水分を高速空気流の運動エネルギーにより吹飛ばす手乾燥装置であって、その高速空気流を噴出する噴出ノズルを長手方向に一対、角度を持って対向させ、その各噴出ノズルからの高速空気流を衝突させて手の水分を吹飛ばす作動気流を生成した手乾燥装置。
  3. 高圧空気流発生装置による高圧空気流を高速空気流に変換して噴出し、手に付着した水分を高速空気流の運動エネルギーにより吹飛ばす手乾燥装置であって、その高速空気流を噴出する噴出ノズルを手挿入方向に一対設け、その前側の前記噴出ノズルを手挿入方向に対して斜め後方とし、後側の前記噴出ノズルを手挿入方向に対して斜め前方とし、その各噴出ノズルからの高速空気流を下方で衝突させて手の水分を吹飛ばす作動気流を生成した手乾燥装置。
  4. 請求項3に記載の手乾燥装置であって、箱体内を上下方向に三区画に仕切り、最上段を吸込空気室、中段を高圧空気流発生装置を組込む送風機室、最下段を高圧空気流をためるチャンバー室とし、前記吸込空気室と前記送風機室とを連絡させ、前記チャンバー室と前記送風機室とを連絡させるとともに、前記箱体の底面に前記チャンバー室の高圧空気流を高速空気流に変換する噴出ノズルを設けた手乾燥装置。
  5. 請求項4に記載の手乾燥装置であって、対向する一対の噴出ノズルと箱体の底面を樹脂の一体成形物で構成した手乾燥装置。
  6. 請求項4又は請求項5のいずれかに記載の手乾燥装置であって、箱体の吸込空気室に通じる吸込風路を箱体の奥側の左右隅部に上下方向に設けた手乾燥装置。
  7. 請求項4〜請求項6までのいずれかに記載の手乾燥装置であって、送風機室とチャンバー室とを画成する仕切部材の略中央にゴムブッシュを嵌着し、このゴムブッシュによって送風機を防振状態に支持させ、前記仕切部材のゴムブッシュの周囲には前記チャンバー室に連絡する送風孔を設けた手乾燥装置。
  8. 請求項2〜請求項7までのいずれかに記載の手乾燥装置であって、噴出ノズルの噴出口を小孔の列構成とし、その孔列方向の前記噴出ノズルの寸法を100mm〜140mmに構成した手乾燥装置。
  9. 請求項2〜請求項8までのいずれかに記載の手乾燥装置であって、噴出ノズルの噴出口を小孔の列構成とし、その各小孔の軸方向寸法は10mm程度で、吸込側口縁を開先構造にした手乾燥装置。
  10. 請求項2〜請求項9までのいずれかに記載の手乾燥装置であって、対向する一対の噴出ノズルの間隔を15mm以上、20mm以下とし、その吹出し角を鉛直方向に対し、20度から40度程度に設定した手乾燥装置。
  11. 請求項1〜請求項10までのいずれかに記載の手乾燥装置であって、高圧空気流発生装置を電気掃除機に使われる送風機とし、その吸込口を箱体に構成した吸込空気室に上向きに、回転軸を鉛直方向にして配置し、前記吸込空気室の前記送風機の吸込口に対面する内面に吸音材を貼着した手乾燥装置。
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