JPH1011310A - 二重化されたネットワーク監視装置の切替え方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運用系に異常が発生した時、予備系が停止し
ていても自動で運用系と予備系の切替えを行う方式を提
供すること。 【解決手段】 ネットワーク監視装置に電源の供給を制
御する装置を接続する。第１のネットワーク装置１を運
用系、第２のネットワーク監視装置３を予備系とする
と、第１のネットワーク監視装置１は自分自身の異常を
検出した時に第２の電源制御装置４に電源供給通知５を
送信する機能を有する。これにより、第１のネットワー
ク監視装置１に異常が発生した時、第２の電源制御装置
４に電源供給通知５が送られ、第２のネットワーク監視
装置３に電源の供給を開始するので、第２のネットワー
ク監視装置３により運用ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、二重化されたネッ
トワーク監視装置の切替え方式に関し、特に運用系の異
常時に自動で予備系に切替えを行う二重化されたネット
ワーク監視装置の切替え方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の二重化されたネットワーク監視シ
ステムの切替え方式の一例が、特開昭６１−２８８２３
４号公報に記載されている。この公報に記載された二重
化されたネットワーク監視システムの切替え方式は、予
備系のシステムが運用系のシステムを監視し、運用系に
異常が発生した場合、運用系から予備系のシステムに回
線を切替えることで、予備系のシステムを運用系に切り
替えるという方式である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の二重化されたネ
ットワーク監視システムの切替え方式では、予備系のシ
ステムによって運用系の監視を行っているため、予備系
のシステムが停止している場合、切替えが行えないとい
う問題点があった。

【０００４】本発明の目的は、運用系に異常が発生した
時、予備系が停止していても自動で運用系と予備系の切
替えを行う方式を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、２台の
ネットワーク監視装置により二重化された構成におい
て、運用系の異常時に、運用系を停止し、停止している
予備系のネットワーク監視装置の起動を自動で行うこと
を特徴とする二重化されたネットワーク監視装置の切替
え方式が得られる。

【０００６】また、本発明によれば、２台のネットワー
ク監視装置により二重化された構成において、前記２台
のネットワーク監視装置には電源の制御装置が接続され
ると共に、運用系のネットワーク監視装置は、自身のネ
ットワーク監視部分に異常が無いか検出する手段と、異
常の検出時に通知を予備系の電源の制御装置に送信する
手段とを有し、前記予備系の電源の制御装置は、通知を
受けると接続している予備系のネットワーク監視装置へ
電源を供給することを特徴とする二重化されたネットワ
ーク監視装置の切替え方式が得られる。

【０００７】即ち、本発明の二重化されたネットワーク
監視装置の切替え方式では、ネットワーク監視装置に、
電源の制御を行う装置を接続する。ネットワーク監視装
置は、自身のネットワーク監視部分に異常が無いか検出
する手段と、異常の検出時に通知を予備系の電源の制御
装置に送信する手段を有する。電源の制御装置は、通知
を受けると接続しているネットワーク監視装置へ電源を
供給する。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の一実施形態に係
る二重化されたネットワーク監視装置の切替え方式の構
成を示す図である。

【０００９】図１を参照して、本実施形態に係る二重化
されたネットワーク監視装置の切替え方式の説明を行
う。ネットワーク監視装置は、電源制御装置を接続し、
この構成が二重化されている。また、ネットワーク監視
装置、電源制御装置は、他系のネットワーク監視装置、
電源制御装置に通知を行うことができるように接続され
ている。

【００１０】図１において、第１のネットワーク監視装
置１、第１の電源制御装置２は運用系、第２のネットワ
ーク監視装置３、第２の電源制御装置４は予備系とす
る。

【００１１】図２は、ネットワーク監視装置の構成を示
すブロック図、図３は電源制御装置の構成を示すブロッ
ク図である。

【００１２】図１、２、３を用いて、各装置の構成を説
明する。

【００１３】第１のネットワーク監視装置１は、通常の
ネットワーク監視を行うネットワーク監視部１０と、ネ
ットワーク監視部１０の異常の検出を行う機能及び、第
２の電源制御装置４に対し電源供給通知５を送信する機
能、データ送信要求通知７を受信した時第２のネットワ
ーク監視装置３へネットワーク監視のためのデータ（以
後ネットワークデータ）を転送する機能を有する制御部
８と、制御部８が停止後、電源が停止する電源部９を有
している。

【００１４】第１の電源制御装置２は、第１のネットワ
ーク監視装置１へ電源供給を行い、電源供給の状態を監
視し電源供給が停止すると通信制御部１１へ電源停止通
知１４の送信を行う電源制御部１２と、電源制御部１２
からの電源停止通知１４を受けた時、第２の電源供給装
置４に電源供給通知５を送信する通信制御部１１を有し
ている。

【００１５】また、第２の電源制御装置４は、電源供給
通知５を受信した時に、電源制御部１２へ電源供給開始
通知１３の送信を行う通信制御部１１と、電源供給開始
通知１３を受けた時に、第２のネットワーク監視装置３
へ電源の供給を開始を行う電源制御部１２を有してい
る。

【００１６】第２のネットワーク監視装置３は、電源が
供給されると制御部８の起動を行う電源部９と、第１の
ネットワーク監視装置１とのネットワークデータの整合
を確認する機能、第１のネットワーク監視装置１へデー
タ送信要求通知７を送信する機能、第１のネットワーク
監視装置１へ停止要求通知６を送信する機能を有する制
御部８と、通常のネットワークの監視を行う、ネットワ
ーク監視部１０を有している。

【００１７】図４は、第１のネットワーク監視装置１の
動作を示すフローチャートである。

【００１８】図４を参照して、第１のネットワーク監視
装置１の動作について説明する。

【００１９】制御部８は、ネットワーク監視部１０の異
常を検出した（ステップＡ１）時、ネットワーク監視部
１０の停止を行う（ステップＡ２）。更に、制御部８
は、第２の電源制御装置４に対し電源供給通知５を送信
する（ステップＡ３）。次に、第２のネットワーク監視
装置３からの通知を待つ（ステップＡ４）。第２のネッ
トワーク監視装置３からの通知がデータ送信要求通知７
であれば、第２のネットワーク監視装置３へネットワー
クデータの転送を行う（ステップＡ５）。第２のネット
ワーク監視装置３からの通知が停止要求通知６、また
は、ある一定時間通知が来ない場合は、制御部８の停止
を実行する（ステップＡ６）。

【００２０】制御部８が停止すると、電源部９の電源が
停止（ステップＡ７）し、第１のネットワーク監視装置
１は停止する。

【００２１】図５は、第１の電源制御装置２の動作を示
すフローチャートである。

【００２２】図５を参照して、第１の電源監視装置２の
動作について説明する。

【００２３】電源制御部１０は、第１のネットワーク監
視装置１に対して電源供給が行われているかを監視（ス
テップＡ８）し、第１のネットワーク監視装置１への電
源供給の停止を検出すると、通信制御部１１に対し、電
源停止通知１４を送信する（ステップＡ９）。

【００２４】通信制御部１１は、電源停止通知１４を受
信すると、第２の電源制御装置４へ電源供給通知５を送
信する（ステップＡ１０）。

【００２５】図６は、第２の電源制御装置４の動作を示
すフローチャートである。

【００２６】図６を参照して、第２の電源監視装置４の
動作について説明する。

【００２７】通信制御部１１は、電源供給通知５を受信
を待ち（ステップＡ１１）、電源供給通知５を受信する
と電源制御部１２に対し電源供給開始通知１３を送信す
る（ステップＡ１２）。

【００２８】電源制御部１２は電源供給開始通知１３を
受信すると、第２のネットワーク監視装置３に対し、電
源供給を開始する（ステップ１３）。

【００２９】図７は、第２のネットワーク監視装置３の
動作を示すフローチャートである。

【００３０】図７を参照して、第２のネットワーク監視
装置３の動作について説明する。

【００３１】電源部８は、電源が供給される（ステップ
Ａ１４）と制御部７の起動を行う（ステップ１５）。

【００３２】制御部７は、第１のネットワーク監視装置
１への通知が可能かを確認する（ステップＡ１６）。第
１のネットワーク監視装置１への通知が不可能な場合、
ネットワーク監視部１０の起動を行う（ステップＡ２
１）。第１のネットワーク監視装置１との通信が可能な
場合、ネットワークデータが、第１のネットワーク監視
装置１と第２のネットワーク装置３で同じであるかの確
認を行う（ステップＡ１７）。データが同じである場
合、第１のネットワーク装置へ停止要求通知６を送信す
る（ステップＡ２０）。データに相違がある場合、第１
のネットワーク監視装置１に対し、データ送信要求通知
７を送信（ステップＡ１８）し、第１のネットワーク監
視装置１からのデータ転送が終了後（ステップＡ１
９）、第１のネットワーク監視装置１へ停止要求通知６
を送信する（ステップＡ２０）。通知送信後、ネットワ
ーク監視部１０の起動を行い（ステップＡ１９）、第２
のネットワーク監視装置での監視が行うことが可能とな
る。

【００３３】以上の動作により、第２のネットワーク監
視装置３は起動され、運用系としての動作をする。ま
た、第１のネットワーク監視装置１は停止するので、予
備系としての動作をする。

【００３４】

【実施例】第１のネットワーク監視装置１のネットワー
ク監視部１０に異常が発生すると、第１のネットワーク
監視装置１の制御部８において異常が検出される。その
後、ネットワーク監視部１０の停止を行い、第２の電源
制御装置４に電源供給通知５が通知される。第２の電源
制御装置４に電源供給通知５が通知されると、第２のネ
ットワーク監視装置３に電源が供給され起動が開始され
る。第２のネットワーク監視装置３は、制御部８が起動
されると、ネットワーク監視装置１とのネットワークデ
ータの整合状態を確認し、異なっている場合データの転
送を要求する。データの転送が終了すると、第１のネッ
トワーク監視装置１へ、停止要求通知６を送信する。第
１のネットワーク監視装置１は、停止要求通知６を受信
すると、自身の制御部８、電源部９が停止される。ま
た、第２のネットワーク監視装置３は、停止要求通知６
を送信すると、ネットワーク監視部１０を起動するの
で、第２のネットワーク監視装置３でのネットワーク監
視が可能となる。

【００３５】

【発明の効果】本発明によれば、運用系のネットワーク
監視装置で自身の状態の監視を行い、異常検出時、予備
系の装置へ通知を行うこと、また、予備系のネットワー
ク監視装置に、電源の供給を制御する装置を接続するこ
とで、運用系のネットワーク監視装置からの通知によっ
て、予備系のネットワーク監視装置の起動を行うことが
できる。従って、運用系のネットワーク監視装置に異常
が発生した場合、予備系のネットワーク監視装置が自動
で起動される。

【００３６】また、予備系のネットワーク監視装置が起
動される際、運用系のネットワーク監視装置のネットワ
ークデータとの整合をとり、同じでなければ、運用系の
ネットワーク監視装置から転送してくる。従って、予備
系に切り替わった場合でも、今まで使用していたネット
ワークデータによる監視を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る二重化されたネット
ワーク監視装置の切替え方式の構成を示す図である。

【図２】図１におけるネットワーク監視装置のブロック
図である。

【図３】図１における電源制御装置のブロック図であ
る。

【図４】図１における第１のネットワーク監視装置１の
動作を示すフローチャートである。

【図５】図１における第１の電源制御装置２の動作を示
すフローチャートである。

【図６】図１における第２の電源制御装置３の動作を示
すフローチャートである。

【図７】図１における第２のネットワーク監視装置４の
動作を示すフローチャートである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２台のネットワーク監視装置により二重
   化された構成において、運用系の異常時に、運用系を停
   止し、停止している予備系のネットワーク監視装置の起
   動を自動で行うことを特徴とする二重化されたネットワ
   ーク監視装置の切替え方式。
2. 【請求項２】 ２台のネットワーク監視装置により二重
   化された構成において、前記２台のネットワーク監視装
   置には電源の制御装置が接続されると共に、運用系のネ
   ットワーク監視装置は、自身のネットワーク監視部分に
   異常が無いか検出する手段と、異常の検出時に通知を予
   備系の電源の制御装置に送信する手段とを有し、前記予
   備系の電源の制御装置は、通知を受けると接続している
   予備系のネットワーク監視装置へ電源を供給することを
   特徴とする二重化されたネットワーク監視装置の切替え
   方式。