JPH10112503A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10112503A
JPH10112503A JP28177596A JP28177596A JPH10112503A JP H10112503 A JPH10112503 A JP H10112503A JP 28177596 A JP28177596 A JP 28177596A JP 28177596 A JP28177596 A JP 28177596A JP H10112503 A JPH10112503 A JP H10112503A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間絶縁膜の一部に有機低誘電率膜を用いた
場合に、ダマシンプロセスにより接続孔および配線溝に
埋め込まれた配線をプロセス数を増やすことなく容易に
形成することができる半導体装置の製造方法を提供す
る。 【解決手段】 シリコン基板1上に酸化シリコン膜2、
有機低誘電率膜3および酸化シリコン膜4を順次成膜し
た後、酸化シリコン膜4を選択的にエッチングして配線
パターンの形状の開口6を形成する。次に、開口6の部
分の有機低誘電率膜3および酸化シリコン膜2を順次選
択的にエッチングしてヴィアホール8を形成した後、酸
化シリコン膜4をマスクとして有機低誘電率膜3をエッ
チングすることにより配線溝9を形成する。次に、基板
全面に配線材料を成膜した後、この配線材料を研磨して
不要部分の配線材料を除去することによりヴィアホール
8および配線溝9に埋め込まれた配線を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の製
造方法に関し、特に、層間絶縁膜の一部に有機低誘電率
膜を用いる半導体装置の製造に適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高集積化に伴って、配線幅
の微細化および配線ピッチの縮小化が必要となってい
る。また、同時に、低消費電力化、高速化などの要求に
伴って、層間絶縁膜の低誘電率化が必要になっている。
特に、ロジック系の半導体装置では、微細配線による抵
抗上昇や配線間容量の増加が半導体装置の動作速度の劣
化につながるため、微細でかつ低誘電率の膜を層間絶縁
膜として用いた多層配線が必要となっている。
【0003】配線幅の微細化および配線ピッチの縮小化
は、配線自身のアスペクト比を大きくするだけでなく、
配線間のスペースのアスペクト比を大きくし、結果とし
て、縦方向に細長い微細配線を形成する技術や微細な配
線間のスペースを層間絶縁膜で埋め込む技術などに負担
がかかり、半導体装置の製造プロセスを複雑にすると同
時に、プロセス数の増大を招いている。
【0004】接続孔(ヴィアホールともいう)と配線溝
とを例えばAl系の配線材料のリフロースパッタリング
などにより同時に埋め込み、CMP(Chemical Mechani
calPolish) 法により研磨を行って不要部分の配線材料
を除去することにより接続孔および配線溝に埋め込まれ
た配線を形成する、いわゆるダマシン(Damascene)プロ
セスでは、高アスペクト比の配線をエッチングで形成す
ることも、配線間のスペースを層間絶縁膜で埋め込む必
要もなく、半導体装置の製造に要するプロセス数を大幅
に減らすことが可能である。このダマシンプロセスは、
配線のアスペクト比が高くなるほど、また、配線総数が
増大するほど、半導体装置の製造に要するコストの削減
に大きく寄与するようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、層間絶縁膜の低
誘電率化は、配線間容量を低減するが、例えば設計ルー
ルが0.18μmルール以下の半導体装置においては、
比誘電率が2.5以下の膜が層間絶縁膜に用いられる。
このような比誘電率が2.5以下の膜としては、フルオ
ロカーボン膜などの有機低誘電率膜が最も有望視されて
いる。しかしながら、この有機低誘電率膜は、従来の半
導体装置において層間絶縁膜に用いられている酸化シリ
コン膜と膜質が大きく異なることから、この有機低誘電
率膜を層間絶縁膜に用いた場合に適した製造プロセスが
求められていた。
【0006】したがって、この発明の目的は、層間絶縁
膜の一部に有機低誘電率膜を用いた場合に、ダマシンプ
ロセスにより、接続孔および配線溝に埋め込まれた配線
をプロセス数を増やすことなく容易に形成することがで
きる半導体装置の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明による半導体装置の製造方法は、基板上に
絶縁膜および有機低誘電率膜を層間絶縁膜として順次形
成する工程と、有機低誘電率膜上に、有機低誘電率膜を
エッチングする際にエッチング耐性を有する物質からな
り、かつ、配線パターンの形状を有する開口を有するエ
ッチングマスクを形成する工程と、エッチングマスクの
開口の部分における有機低誘電率膜および絶縁膜を順次
選択的にエッチングすることにより接続孔を形成する工
程と、エッチングマスクを用いて有機低誘電率膜をエッ
チングすることにより配線溝を形成する工程と、基板の
全面に配線材料を成膜する工程と、配線材料を研磨する
ことにより接続孔および配線溝に埋め込まれた配線を形
成する工程とを有することを特徴とするものである。
【0008】この発明において、絶縁膜は、典型的に
は、酸化シリコン膜である。ここで、この酸化シリコン
膜には、SiO2 膜、SiOx (x≠2)膜、SiOF
膜などのほか、これらの膜にP、B、Asなどをドーピ
ングした膜(BPSG膜、PSG膜、BSG膜、AsS
G膜など)も含まれる。また、有機低誘電率膜の例をい
くつか挙げると、ポリテトラフルオロエチレン、フッ化
ポリアリルエーテル、フッ化ポリイミドなどからなる膜
である。さらに、エッチングマスクは、例えば酸化シリ
コン膜や窒化シリコン膜などにより形成される。この場
合も、この酸化シリコン膜には、SiO2 膜、SiOx
(x≠2)膜、SiOF膜などのほか、これらの膜に
P、B、Asなどをドーピングした膜(BPSG膜、P
SG膜、BSG膜、AsSG膜など)も含まれる。
【0009】上述のように構成されたこの発明による半
導体装置の製造方法によれば、有機低誘電率膜をエッチ
ングする際にエッチング耐性を有する物質からなり、か
つ、配線パターンの形状を有する開口を有するエッチン
グマスクを有機低誘電率膜上に形成し、そのエッチング
マスクの開口の部分における有機低誘電率膜および絶縁
膜を順次選択的にエッチングすることにより接続孔を形
成した後、そのエッチングマスクを用いて有機低誘電率
膜をエッチングすることにより配線溝を形成するので、
絶縁膜とその上の有機低誘電率膜との複合膜からなる層
間絶縁膜に接続孔および配線溝を容易に形成することが
できる。そして、ダマシンプロセスにより、これらの接
続孔および配線溝に埋め込まれた配線を容易に形成する
ことができる。これらのプロセスにおいて必要なリソグ
ラフィーの回数は、エッチングマスクを形成するための
リソグラフィーと、接続孔を形成するためのリソグラフ
ィーとの2回であり、従来と同じである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。なお、実施形態の全図
において、同一または対応する部分には同一の符号を付
す。
【0011】図1〜図10は、この発明の第1の実施形
態による半導体装置の製造方法を示す。この第1の実施
形態による半導体装置の製造方法においては、まず、図
1に示すように、あらかじめ素子(図示せず)が形成さ
れたシリコン基板1上に膜厚が例えば500nmの酸化
シリコン膜2を成膜する。この酸化シリコン膜2の成膜
には、例えば、反応ガスとしてSiH4 とO2 との混合
ガスを用いたCVD法、あるいは、反応ガスとしてテト
ラエトキシシラン(TEOS)とO2 との混合ガスを用
いたプラズマCVD法が用いられる。
【0012】次に、酸化シリコン膜2上に例えば化学構
造式
【化1】 で表されるポリテトラフルオロエチレンからなる膜厚が
例えば500nmの有機低誘電率膜3を成膜する。この
ポリテトラフルオロエチレンからなる有機低誘電率膜3
の成膜は、具体的には例えば次のようにして行う。すな
わち、まず、このポリテトラフルオロエチレンをフルオ
ロカーボン系の溶媒に溶かし、粘性を30cpに調整し
た後、これをスピンコーターで基板上に回転塗布し、膜
厚500nmの薄膜を形成する。このときの回転数は例
えば3000rpmとする。引き続いて、不活性ガスで
あるN2 ガスを用い、100℃、大気圧の雰囲気でベー
キング(キュア)を2分間行い、溶媒を蒸発させる。な
お、このベーキングの雰囲気ガスとしては、N2 ガスの
代わりにArガスやHeガスなどを用いてもよい。次
に、不活性ガス、例えばN2 ガス雰囲気において例えば
300℃で熱処理を行い、有機低誘電率膜3を固化す
る。
【0013】次に、図3に示すように、有機低誘電率膜
3上に膜厚が例えば100nmの酸化シリコン膜4を成
膜する。この酸化シリコン膜4の成膜には、反応ガスと
して例えばSiH4 とO2 との混合ガスを用いたプラズ
マCVD法を用いる。この100nmという酸化シリコ
ン膜4の膜厚は、基板表面上のものであり、図示省略し
た配線間の狭い溝部における膜厚はこれよりも薄い。次
に、図4に示すように、リソグラフィーにより、酸化シ
リコン膜4上に配線パターン形成用のレジストパターン
5を形成する。
【0014】次に、例えば一般的なマグネトロン方式の
ドライエッチング装置を用い、レジストパターン5をマ
スクとして酸化シリコン膜4をエッチングする。この
後、レジストパターン5を除去する。これによって、図
5に示すように、配線パターンの形状を有する開口6が
形成される。このときのエッチング条件の一例を挙げる
と、RFプラズマ電力を1500Wとし、エッチングガ
スとしてC2 6 とCOとArとO2 との混合ガスを用
い、それらの流量をそれぞれ14sccm、180sc
cm、240sccmおよび6sccmとし、圧力は
6.7Pa(50mTorr)とし、基板温度は室温程
度に保つ。次に、図6に示すように、リソグラフィーに
より、酸化シリコン膜4および有機低誘電率膜3上にヴ
ィアホール形成用のレジストパターン7を形成する。
【0015】次に、例えば一般的なマグネトロン方式の
ドライエッチング装置を用い、レジストパターン7をマ
スクとして酸化シリコン膜4の開口6の部分の有機低誘
電率膜3および酸化シリコン膜2を順次選択的にエッチ
ングする。この後、レジストパターン7を除去する。こ
れによって、図7に示すように、ヴィアホール8が形成
される。このときの有機低誘電率膜3のエッチング条件
の一例を挙げると、RFプラズマ電力を500Wとし、
エッチングガスとしてCHF3 とCF4 とHeとの混合
ガスを用い、それらの流量をそれぞれ25sccm、5
0sccmおよび200sccmとし、圧力は6.7P
a(50mTorr)とし、基板温度は室温程度に保
つ。また、酸化シリコン膜2のエッチング条件の一例を
挙げると、RFプラズマ電力を1500Wとし、エッチ
ングガスとしてC2 6 とCOとArとO2 との混合ガ
スを用い、それらの流量をそれぞれ14sccm、18
0sccm、240sccmおよび6sccmとし、圧
力は6.7Pa(50mTorr)とし、基板温度は室
温程度に保つ。
【0016】次に、例えば一般的なマグネトロン方式の
ドライエッチング装置を用い、酸化シリコン膜4をマス
クとして有機低誘電率膜3をエッチングする。これによ
って、図8に示すように、酸化シリコン膜4の開口6と
同一形状の配線溝9が形成される。このときのエッチン
グ条件の一例を挙げると、RFプラズマ電力を500W
とし、エッチングガスとしてCHF3 とCF4 とHeと
の混合ガスを用い、それらの流量をそれぞれ25scc
m、50sccmおよび200sccmとし、圧力は
6.7Pa(50mTorr)とし、基板温度は室温程
度に保つ。
【0017】次に、図9に示すように、金属膜成膜用の
一般的なスパッタリング装置を用いて、基板全面に例え
ばAl−Cu合金膜などのようなAl合金膜10を配線
材料として成膜する。この場合、この成膜時の基板温度
をAl合金の融点近くにしたり、成膜後にAl合金の融
点近くの温度でリフローを行うことにより、このAl合
金膜10により接続孔8および配線溝9が完全に埋め込
まれるようにする。次に、一般的なCMP装置を用い、
酸化シリコン膜4を研磨ストッパー層として用いてAl
合金膜10をCMP法により研磨し、このAl合金膜1
0のうち酸化シリコン膜4上にある不要部分を除去す
る。このとき、硬度が非常に高い酸化シリコン膜4を研
磨ストッパー層として用いているため、酸化シリコン膜
4などと比較して硬度が非常に低い有機低誘電率膜3を
直接CMP法により研磨したときに見られるような、ス
クラッチなどの発生を防止することができる。以上によ
り、図10に示すように、ヴィアホール8および配線溝
9に埋め込まれ、ヴィアホール8の直下のシリコン基板
1中に形成された拡散層(図示せず)とコンタクトした
Al合金配線11が形成される。
【0018】この第1の実施形態によれば、ヴィアホー
ル8および配線溝9に埋め込まれたAl合金配線11の
形成に必要なリソグラフィーの回数は、配線パターン形
成用のレジストパターン5の形成用のリソグラフィー
と、ヴィアホール形成用のレジストパターン7の形成用
のリソグラフィーとの2回であり、従来と同じであるの
で、従来に比べてプロセス数の増加はない。すなわち、
プロセス数を増やすことなく、ダマシンプロセスによ
り、絶縁膜2とその上の有機低誘電率膜3との複合膜か
らなる低誘電率の層間絶縁膜に形成されたヴィアホール
8および配線溝9に埋め込まれたAl合金配線11を容
易に形成することができる。
【0019】また、有機低誘電率膜3は一般に酸化シリ
コン膜と比較して、耐熱性、硬度、耐酸化性などの特性
が悪く、膜質の点でも劣るが、この第1の実施形態にお
いては、Al合金配線11のうち配線間隔が最も短い配
線溝9に埋め込まれた部分間の絶縁膜だけがこの有機低
誘電率膜3により形成され、Al合金配線11のうち配
線間隔が比較的広い接続孔8に埋め込まれた部分間の絶
縁膜は膜質が良好な酸化シリコン膜2により形成されて
いるので、有機低誘電率膜3の特性や膜質は実際上問題
とならず、この有機低誘電率膜3による層間絶縁膜の低
誘電率化、したがって配線間容量の低減の効果を十分に
発揮することができる。
【0020】次に、この発明の第2の実施形態について
説明する。この第2の実施形態による半導体装置の製造
方法においては、第1の実施形態と同様にしてシリコン
基板1上に酸化シリコン膜2を成膜した後、この酸化シ
リコン膜2上に例えば化学構造式
【化2】 で表されるポリテトラフルオロエチレンからなる膜厚が
例えば500nmの有機低誘電率膜3を成膜する。この
ポリテトラフルオロエチレンからなる有機低誘電率膜3
の成膜法は、最後に行われる固化のための熱処理の温度
を350℃とすることを除いて、第1の実施形態と同様
である。この後、第1の実施形態と同様に工程を進め
て、接続孔8および配線溝9に埋め込まれたAl合金配
線11を形成する。
【0021】この第2の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な利点を得ることができる。
【0022】次に、この発明の第3の実施形態について
説明する。この第3の実施形態による半導体装置の製造
方法においては、第1の実施形態と同様にしてシリコン
基板1上に酸化シリコン膜2を成膜した後、この酸化シ
リコン膜2上に例えば化学構造式
【化3】 で表されるフッ化ポリアリルエーテルからなる有機低誘
電率膜3を成膜する。このフッ化ポリアリルエーテルか
らなる有機低誘電率膜3の成膜法は、最後に行われる固
化のための熱処理の温度を350℃とすることを除い
て、第1の実施形態と同様である。この後、第1の実施
形態と同様に工程を進めて、接続孔8および配線溝9に
埋め込まれたAl合金配線11を形成する。
【0023】この第3の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な利点を得ることができる。
【0024】次に、この発明の第4の実施形態について
説明する。この第4の実施形態による半導体装置の製造
方法においては、第1の実施形態と同様にしてシリコン
基板1上に酸化シリコン膜2を成膜した後、この酸化シ
リコン膜2上に例えばフッ化ポリイミド(ポリイミドに
フルオロカーボン材料を混合したもの)からなる有機低
誘電率膜3を成膜する。このフッ化ポリイミドからなる
有機低誘電率膜3の成膜法は、最後に行われる固化のた
めの熱処理の温度を350℃とすることを除いて、第1
の実施形態と同様である。この後、第1の実施形態と同
様に工程を進めて、接続孔8および配線溝9に埋め込ま
れたAl合金配線11を形成する。
【0025】この第4の実施形態によっても、第1の実
施形態と同様な利点を得ることができる。
【0026】次に、この発明の第5の実施形態について
説明する。この第5の実施形態による半導体装置の製造
方法においては、第1の実施形態と同様にしてポリテト
ラフルオロエチレンをフルオロカーボン系の溶媒に溶か
したものを基板上に回転塗布して有機低誘電率膜3を成
膜した後、その溶媒の蒸気圧以下の圧力、例えば10P
a程度の圧力の真空中において、ポリテトラフルオロエ
チレンのガラス転移温度以上熱分解温度以下の温度、例
えば200℃で5分間ベーキングを行い、引き続いてさ
らに、真空中において400℃で30分間熱処理を行
う。これによって、有機低誘電率膜3中の溶媒が気化
し、有機低誘電率膜3の構成分子から脱離する際、溶媒
の体積が急激に膨張することから、図11に示すよう
に、有機低誘電率膜3中に例えば径がサブクォーターミ
クロン以下の微細な気泡からなるボイド12が多数形成
され、この有機低誘電率膜3は多孔質化される。
【0027】この後、第1の実施形態と同様に工程を進
めて、図12に示すように、接続孔8および配線溝9に
埋め込まれたAl合金配線11を形成する。
【0028】この第5の実施形態によれば、第1の実施
形態と同様な利点を得ることができるほか、有機低誘電
率膜3が多孔質化されることによりその比誘電率を1.
5程度に低減することができるため、層間絶縁膜をより
一層低誘電率化することができ、配線間容量を一層低減
することができるという利点を得ることができる。
【0029】以上、この発明の実施形態について具体的
に説明したが、この発明は、上述の実施形態に限定され
るものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の
変形が可能である。
【0030】例えば、上述の第5の実施形態において
は、第1の実施形態において用いられた有機低誘電率膜
3中に微細なボイド12を形成して多孔質化する場合に
ついて説明したが、第2〜第4の実施形態において用い
られた有機低誘電率膜3中に同様にして微細なボイド1
2を形成してもよい。
【0031】また、上述の第1〜第5の実施形態におい
ては、シリコン基板1中に形成された拡散層にAl合金
配線11をコンタクトさせる場合について説明している
が、この発明は、例えば、下層Al合金配線に上層Al
合金配線をコンタクトさせる場合に適用することもでき
る。
【0032】さらに、上述の第1〜第5の実施形態にお
いては、配線材料としてAl合金を用いているが、配線
材料としては、必要に応じて他の材料、例えば純Al、
Cu合金、純Cuなどを用いてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による半
導体装置の製造方法によれば、層間絶縁膜の一部に有機
低誘電率膜を用いた場合に、ダマシンプロセスにより、
接続孔および配線溝に埋め込まれた配線をプロセス数を
増やすことなく容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図2】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図3】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図4】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図5】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図6】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図7】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図8】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図9】この発明の第1の実施形態による半導体装置の
製造方法を説明するための断面図である。
【図10】この発明の第1の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図11】この発明の第5の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【図12】この発明の第5の実施形態による半導体装置
の製造方法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1・・・シリコン基板、2、4・・・酸化シリコン膜、
3・・・有機低誘電率膜、5、7・・・レジストパター
ン、6・・・開口、8・・・ヴィアホール、9・・・配
線溝、10・・・Al合金膜、11・・・Al合金配
線、12・・・ボイド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に絶縁膜および有機低誘電率膜を
    層間絶縁膜として順次形成する工程と、 上記有機低誘電率膜上に、上記有機低誘電率膜をエッチ
    ングする際にエッチング耐性を有する物質からなり、か
    つ、配線パターンの形状を有する開口を有するエッチン
    グマスクを形成する工程と、 上記エッチングマスクの上記開口の部分における上記有
    機低誘電率膜および上記絶縁膜を順次選択的にエッチン
    グすることにより接続孔を形成する工程と、 上記エッチングマスクを用いて上記有機低誘電率膜をエ
    ッチングすることにより配線溝を形成する工程と、 上記基板の全面に配線材料を成膜する工程と、 上記配線材料を研磨することにより上記接続孔および上
    記配線溝に埋め込まれた配線を形成する工程とを有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記絶縁膜は酸化シリコン膜であること
    を特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記有機低誘電率膜はポリテトラフルオ
    ロエチレン、フッ化ポリアリルエーテルまたはフッ化ポ
    リイミドからなることを特徴とする請求項1記載の半導
    体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記エッチングマスクは酸化シリコンま
    たは窒化シリコンからなることを特徴とする請求項1記
    載の半導体装置の製造方法。
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