JPH10112146A - Hdd磁気ヘッド用リード線及びその配線方法 - Google Patents

Hdd磁気ヘッド用リード線及びその配線方法

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JPH10112146A
JPH10112146A JP28337196A JP28337196A JPH10112146A JP H10112146 A JPH10112146 A JP H10112146A JP 28337196 A JP28337196 A JP 28337196A JP 28337196 A JP28337196 A JP 28337196A JP H10112146 A JPH10112146 A JP H10112146A
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JP
Japan
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adhesive layer
lead wire
film
plastic
magnetic head
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JP28337196A
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English (en)
Inventor
Motoe Yoshimura
源衛 吉村
Hiroyuki Sakaguchi
啓之 坂口
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Totoku Electric Co Ltd
Original Assignee
Totoku Electric Co Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特性・機能面において印刷法やFPCタイプの
リード線の優れた特徴を有するほか、磁気ヘッドとの接
合がボンディング接合によって簡単にできる安価なHD
D磁気ヘッド用リード線を提供する。 【解決手段】片面に剥離可能な粘着層を具備するととも
に、所定の間隔で窓部9を設けたプラスチックベースフ
ィルム7上に粘着層と感熱接着層付き、あるいは粘着層
付きのプラスチックフィルム5(6A)を粘着固定し、
プラスチックフィルム5(6A)の粘着層上から接着固
定した複数本の金属細線からなる信号線2をプラスチッ
クフィルム5(6A)と感熱接着層付きプラスチックフ
ィルム6の熱圧着、あるいはプラスチックフィルム5
(6A)と無接着層のプラスチックフィルム8の圧着に
より絶縁保持せしめるとともに、信号線2の一部が窓部
2において露出するようプラスチックベースフィルム7
上に粘着固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスク装置
(以下HDDと記す。)の磁気ヘッドと信号変換回路端
末のフレキシブルプリント基板(以下FPCと記す。)
間の信号配線に用いられているHDD磁気ヘッド用リー
ド線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ハードディスク装置の磁気ヘ
ッドと信号変換回路端末のFPC間を接続する信号配線
用のHDD磁気ヘッド用リード線の信号線として、例え
ば、銅線からなる極細線にポリウレタン絶縁皮膜を設け
たマグネットワイヤが一般的に用いられていた。このマ
グネットワイヤからなる複数本の信号線は、サスペンシ
ョン10(図14参照)へ固定する際の保護のため、細
径のプラスチックチューブ11(図13参照)に挿通さ
れて用いられていた。そして、プラスチックチューブ1
1と信号線2とはチューブ内に注入したUV樹脂12を
硬化させて固定されていた。また、信号線2の端末は超
音波ボンディングにより磁気ヘッドに接合されており、
信号線2にはボンディング部の絶縁皮膜をエキシマレー
ザーにより剥離した皮膜剥離部13が形成されていた。
【0003】一方、信号線2に金属極細線を使用しない
HDD磁気ヘッド用リード線1Aも種々検討されてきて
おり、信号線2をサスペンション10上に蒸着等により
直接印刷して形成したり、FPCを採用する試みもなさ
れている。しかしながら、これらのリード線1Aは、信
号線と磁気ヘッドの接合に関して技術面,設備面におい
て解決すべき数々の課題がまだ多数存在しているほか、
得られるリード線1Aが高価なために普及するまでには
いたっていなかった。
【0004】近年、HDDの小型化,大容量化が進むの
に伴ってHDD磁気ヘッド用リード線1Aに対する小型
化,軽量化の要求も強まってきている。具体的には、磁
気ヘッドの小型化が進み、スライダ(図示せず)と呼ば
れるヘッド浮上機構(図示せず)の小型化も顕著になっ
てきた。この結果、従来使用されていた信号線2やプラ
スチックチューブ11の細径化も同時に進行している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、HDD磁気
ヘッド用リード線1Aのサスペンション10への配設に
当たっては、サスペンション10の一部にカシメ部14
(図14参照)を設け、このカシメ部14でHDD磁気
ヘッド用リード線1Aをカシメて保持する方法が一般的
であった。そして、この方法では信号線2を保護するた
めに信号線2にフッ素系樹脂チューブ11を被せる工程
を必要とするが、フッ素系樹脂チューブ11を信号線2
に被せる工程の機械化は極めて難しいため、信号線2に
は手作業により作業者が直接フッ素系樹脂チューブ11
を被せていた。従って、リード線1Aの製造作業性に難
点があるほか、信号線2の断線を生じ易いといった難点
があった。プラスチックチューブ11の細径化にともな
って、この作業はさらに難しくなっていた。
【0006】また、HDD磁気ヘッド用リード線1Aを
保持するため、磁気ヘッドの上下動を行うサスペンショ
ン10と呼ばれるアーム上でチューブ11を機械的にカ
シメて固定しているので、サスペンション10及びチュ
ーブ11のカシメ部14において歪みを生じ易く、チュ
ーブ11の剛性がサスペンション10の上下動に悪影響
を及ぼしてしまうという難点があった。
【0007】さらに、リード線1Aを構成する複数本の
信号線2は撚り合わせられたり、平行に並べられた状態
でチューブ11に挿入されるため、信号線相互間の絶縁
を保持する必要から、信号線2には銅線にポリウレタン
絶縁皮膜を施したマグネットワイヤ等の絶縁電線を使用
していた。ところが、磁気ヘッドと信号線2を超音波ボ
ンディング接続するに際しては、ボンディング部の絶縁
皮膜をエキシマレーザーによって剥離する工程を必要と
した。しかし、極細線の絶縁皮膜を精度よく剥離するこ
とはエキシマレーザーを用いても極めて困難であるほ
か、エキシマレーザー自体の管理が難しいといった難点
があった。
【0008】一方、前述したような印刷法やFPCによ
るリード線1Aは、HDD磁気ヘッド用リード線1Aと
しての量産性に優れているほか、小型軽量でサスペンシ
ョン10と一体化出来るといった多くの特徴を有してい
る。しかしながら、印刷法やFPCによるリード線と磁
気ヘッドあるいは信号変換回路端末側のFPCとを接合
しようとするには、接合が簡便かつ確実に行われるよう
にするため、さらにボンダー,ヘッドのパット形状の見
直し、接合強度の非破壊検査ラインの確立等、従来の工
程にはなかった新たな技術の検討が必要であり、普及が
遅れていた。
【0009】本発明の目的は、特性・機能面において印
刷法やFPCタイプのリード線の優れた特徴を有するほ
か、磁気ヘッドとの接合がボンディング接合によって簡
単にできる安価なHDD磁気ヘッド用リード線を提供す
るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】片面に剥離可能な粘着層
4を具備するとともに、所定の間隔で窓部9を設けたプ
ラスチックベースフィルム7の粘着層4上に、粘着層4
Aと感熱接着層3付きのプラスチックフィルム5、ある
いは粘着層4A付きのプラスチックフィルム6Aを前記
粘着層4Aを上にして粘着固定し、粘着層4A上から接
着固定した複数本の金属細線からなる信号線2をプラス
チックフィルム5あるいは6Aと感熱接着層付きプラス
チックフィルム6の熱圧着、あるいはプラスチックフィ
ルム5(6A)と無接着層プラスチックフィルム8の圧
着により絶縁保持せしめるとともに、一部が窓部9にお
いて露出するよう信号線2をプラスチックベースフィル
ム7上に粘着固定する。
【0011】なお、プラスチックベースフィルム上に粘
着固定するプラスチックフィルムは窓部の全てを塞ぐこ
とのないよう配置するとよく、ベースフィルムの窓部に
対応させてプラスチックフィルムのそれぞれに窓部を形
成してもよい。
【0012】また、信号線を任意形状に接着固定しても
よく、プラスチックフィルムとプラスチックフィルムに
より挟持した信号線を必要な形状に折り曲げてもよく、
プラスチックベースフィルムには位置決め用の穴を設け
るとよい。
【0013】また、プラスチックフィルムの表面あるい
はサスペンションの所定部分に接着固定手段を設けてプ
ラスチックフィルムとサスペンションとを接着固定せし
めるとともに、窓部で露出させた信号線を所定箇所にボ
ンディング接合し、プラスチックベースフィルムを剥離
して不要な信号線を切断除去して磁気ヘッド用リード線
を配線するとよい。
【0014】
【作用】所定の間隔で窓部を設けた片面に剥離可能な粘
着層を具備するプラスチックベースフィルム上に粘着層
付き、あるいは粘着層と感熱接着層付きのプラスチック
フィルムを粘着固定し、粘着層上から接着固定した複数
本の金属細線からなる信号線をプラスチックフィルと感
熱接着層付きプラスチックフィルムの熱圧着、あるいは
プラスチックフィルムと無接着層プラスチックフィルム
の圧着により絶縁保持せしめるとともに、一部が窓部に
おいて露出するよう信号線をプラスチックベースフィル
ム上に粘着固定した構成なので、信号線保護用チューブ
を被せる工程が不要になりリード線製造作業性が向上す
るほか、信号線の断線がなくなる。また、リード線の軽
量化,薄型化が図られるほか、柔軟性を有するリード線
が得られる。
【0015】また、リード線は折り曲げによる配線が可
能であり、サスペンション接合面側に粘着層を設ける等
の簡便な手段によってサスペンションに密着接合可能な
ので、リード線接合時のサスペンションに対する歪みが
低減され、サスペンションの上下動が妨げられなくな
る。
【0016】また、信号線自体には絶縁を持たせる必要
がないうえ、信号線露出部を有しているので、ボンディ
ング接合に際して従来必要としたエキシマレーザーによ
る絶縁皮膜の剥離工程が不要となり、大幅な工数削減に
よるコストダウンが可能で安価なリード線が得られる。
【0017】また、片面に剥離可能な粘着層を有すると
ともに、窓部と位置決め穴を具備したプラスチックベー
スフィルムを用いることで、信号線ボンディング接合時
の位置決めが簡単に出来るほか、プラスチックベースフ
ィルムを剥離して不要な信号線を切断除去するだけなの
で、磁気ヘッド用リード線配線時の作業性が大幅に向上
する。
【0018】
【実施例】以下、本発明を図に沿って説明する。本発明
による磁気ヘッド用リード線の製造方法について、図2
により簡単に説明する。先ず、剥離可能な粘着層を有す
るとともに、必要に応じて一定の間隔で窓部9を設けた
適度の巾をしたプラスチックベースフィルム7上に粘着
層4Aと感熱接着層3付き、あるいは粘着層4A付きの
プラスチックフィルム5を粘着固定し、粘着層4A上か
らプラスチックベースフィルム7上に接着固定した複数
本の金属細線からなる信号線2をプラスチックフィルム
5と感熱接着層付きプラスチックフィルム6の熱圧着に
より絶縁保持せしめるとともに、一部が窓部9において
露出するよう、信号線2をプラスチックベースフィルム
7上に粘着固定する。そして、これを配線に最適な任意
の寸法に切断することで、図1に図示する如き構成の磁
気ヘッド用リード線1が製造される。
【0019】実施例1 図3に図示したように、剥離可能な粘着層4を有すると
ともに、一定間隔で窓部9,9を設けてなる厚さ50μ
mのPETフィルムをベースフィルム7とし、このベー
スフィルム7の粘着層4上に、図4(a)に図示する如
く、3μmの粘着層4Aと15μmの感熱接着層3を重
ねて設けた厚さ6μmのPETフィルム5を粘着層4A
を上にしながら窓部9,9の全てを塞ぐことのないよう
粘着接合する。次に、このPETフィルム5上から線径
25μmの裸銅細線からなる複数本の信号線2を、ベー
スフィルム7上に50μmの間隔で平行になるよう接着
固定し、この信号線2をPETフィルム5と図5(a)
に図示した如く、15μmの感熱接着層3を持つ厚さ6
μmのPETフィルム6で上下から熱圧着し、信号線相
互間の絶縁を保った状態で信号線2を2枚のPETフィ
ルム5,6によって挟持し、これを任意の寸法に切断し
て図8に図示する如き構成の磁気ヘッド用リード線1を
得た。得られたリード線1は、主要部分がフィルム5,
6により挟持され、一部が窓部9,9で露出しているほ
か、一部が剥離可能なベースフィルム7に粘着固定され
た信号線2を有する構成である。
【0020】ここで、PETフィルム5に設けた粘着層
4Aは厚さが一様であってもよく、一定間隔でストライ
プ状に設けてもよいことはいうまでもない。なお、プラ
スチックフィルム5,6は窓部9を塞がないよう配置さ
れているが、図4(b)と図5(b)に図示したように
窓部9に対応させて窓部9A,9Bを形成した長尺のプ
ラスチックフィルム5,6を用いてもよいことはいうま
でもない。
【0021】実施例2 図3に図示したように、剥離可能な粘着層4を有すると
ともに、一定間隔で窓部9,9を設けてなる厚さ50μ
mのPETフィルムをベースフィルム7とし、ベースフ
ィルム7の粘着層4上に、図6(a)に図示した如く、
厚さ30μmの粘着層4Aを設けた厚さ6μmのPET
フィルム6Aを粘着層4Aを上にして粘着接合する。次
に、このPETフィルム6A上から線径25μmの裸銅
細線からなる複数本の信号線2をベースフィルム7上に
50μmの間隔で平行になるよう接着固定し、この信号
線2をPETフィルム6Aと図7(a)に図示したよう
な厚さ6μmの無接着層PETフィルム8により接合
し、信号線相互間の絶縁を保った状態で信号線2をPE
Tフィルム6A,8によって挟持し、これを任意の寸法
に切断して図8に図示したと同様な構成の磁気ヘッド用
リード線1を得た。得られたリード線1は、主要部分が
フィルム6A,8により挟持され、一部が窓部9,9で
露出しているほか、一部が剥離可能なベースフィルム7
に粘着固定された 信号線2を有する構成である。
【0022】なお、実施例2のHDD磁気ヘッド用リー
ド線1の場合には、感熱接着を行わずに済むので熱圧着
工程が不要なほか、接着層を薄くできるので実施例1の
ものに比較して柔軟性に富んだリード線1が得られる。
また、プラスチックフィルム6A,8は窓部9の全てを
塞ぐことのないよう配置されているが、図6(b)と図
7(b)に図示したように窓部9に対応させて窓部9
C,9Dを形成した長尺のプラスチックフィルム6A,
8を用いてもよいことはいうまでもない。
【0023】実施例3 図3に図示したように、剥離可能な粘着層4を有すると
ともに、一定間隔で窓部9,9を設けてなる厚さ50μ
mのPETフィルムをベースフィルム7とし、厚さ3μ
mの粘着層4Aと厚さ15μmの感熱接着層3を重ねて
設けた厚さ6μmのPETフィルム5の所定の部分に窓
部9の少なくとも一方に対応させて窓部9Aを設ける。
そして、窓部9と窓部9Aが重なるようにして粘着層4
を上にしたPETフィルム5をベースフィルム7上に粘
着接合し、PETフィルム5上から線径25μmの裸銅
細線からなる複数本の信号線2をベースフィルム7上に
50μmの間隔で平行になるよう接着固定する。そし
て、窓部9Aに対応させて窓部9Dを設けた厚さ15μ
mのPETフィルム8とPETフィルム5とを熱圧着
し、信号線相互間の絶縁を保った状態で信号線2の主要
部分をフィルム5,8により挟持し、これを任意の寸法
に切断して9図に図示する如き構成の磁気ヘッド用リー
ド線1を得た。得られたリード線1は、主要部分がフィ
ルム5,8により挟持され、一部が窓部9A(9D)で
露出しているほか、一部が剥離可能なベースフィルム7
に粘着固定された信号線2を有する構成である。
【0024】実施例4 図3に図示したように、剥離可能な粘着層4を有すると
ともに、一定間隔で窓部9,9を設けてなる厚さ50μ
mのPETフィルムをベースフィルム7とし、ベースフ
ィルム7の粘着層4上に、厚さ3μmの粘着層4Aと厚
さ15μmの感熱接着層3を重ねて設けた厚さ6μmの
PETフィルム5の所定の部分に窓部9の少なくとも一
方に対応させて窓部9Aを設ける。次に、窓部9と窓部
9Aが重なるよう粘着層4Aを上にしたPETフィルム
5をベースフィルム7に粘着接合し、PETフィルム5
上から線径25μmの銅細線からなる複数本の信号線2
を配線状態に対応させた任意の形状でベースフィルム7
上に接着固定するとともに、窓部9Aの所定の部分に対
応する窓部9Dを設けた厚さ6μmのPETフィルム8
をPETフィルム5に熱圧着し、信号線相互間の絶縁を
保った状態で信号線2の主要部分をフィルム5,8によ
り挟持し、これを任意の寸法に切断して図10に図示す
る如き構成の磁気ヘッド用リード線1を得た。得られた
リード線1は、主要部分がフィルム5,8により挟持さ
れ、一部が窓部(9A,9D)で露出しているほか、一
部が剥離可能な粘着層4を有するベースフィルム7に任
意の形状で粘着固定された信号線2を有する構成であ
る。
【0025】実施例5 実施例1,実施例2,実施例3及び実施例4で得られた
各リード線1を配線形状に対応するよう任意の形状に折
り曲げ成形して図11に図示する如きリード線1を得
た。このリード線1は、信号線2にダメージを与えるこ
となく、しかも平行あるいは配線状態を保ったままに形
成されているので、信号線2の方向を変更したり機器内
部の配線に対応させた配線が可能である。
【0026】実施例6 実施例1,2,3,4,5を単独、あるいは組み合わせ
るとともに、サスペンション接合面側に位置するフィル
ム6(8)の表面に接着剤を塗布して厚さ5μmの粘着
層を設ける。そして、図12に図示する如く、ベースフ
ィルム7に設けた位置決め穴9Hを基準にしてリード線
1をサスペンション10上に粘着固定する。そして、ベ
ースフィルム7の一方の窓部9においては、HDD磁気
ヘッドのパット上に対応して配線された信号線2を超音
波ボンディングによって一括接合し、信号変換回路端末
側のFPCに対してはベースフィルム7の他方の窓部9
において整列された状態の信号線2を超音波ボンディン
グによって一括接合する。そして、信号線2の接合後に
ベースフィルム7を剥離すれば、HDD磁気ヘッド用リ
ード線1の配線が行われるものである。従って、リード
線1のサスペンション10上への粘着固定と信号線2と
磁気ヘッドおよび信号変換回路端末側のFPCとの接合
が簡単に行えるようになる。なお、ボンディング接合さ
れる信号線2の余長部分は接合時に切断する。
【0027】
【発明の効果】本発明のHDD磁気ヘッド用リード線
は、主要部分がプラスチックフィルムにより挟持され、
一部が窓部で露出するほか、一部が剥離可能な粘着層を
有するベースフィルムに粘着固定された信号線を有する
構成なので、信号線保護用チューブが不要となり、リー
ド線製造作業性が向上するほか、信号線の断線がなくな
る。また、リード線の軽量化,薄型化が可能になり、柔
軟性を有するリード線が得られた。また、信号線自体の
絶縁が不要となり、リード線のボンディング接合に必要
としたエキシマレーザーによる絶縁皮膜剥離工程を不要
とし、リード線の接合が簡単になった。また、簡便な手
段によりリード線をサスペンションへ密着接合可能なほ
か、様々の配線形状に対応させてリード線を折り曲げ可
能なので配線の自由度が増した。また、カシメがないの
で歪みによる悪影響がなくなり、サスペンションの上下
動が妨げられなくなってサスペンション設計の自由度が
増加した。また、ベースフィルムを用いたことでリード
線および信号線の位置決めが容易になるほか、ベースフ
ィルムを剥離して不要な信号線を切断除去できるので、
リード線配線時の作業性が大幅に向上した。この結果、
大幅な工数削減によるコストダウンが可能で安価なHD
D磁気ヘッド用リード線が得られた。さらに、リード線
部分の厚さを薄くできるので、HDDのさらなる小型化
を可能にした。等その実用上の効果は大きなものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるHDD磁気ヘッド用リード線の構
成を示す説明図である。
【図2】本発明によるHDD磁気ヘッド用リード線の製
造を示す説明図である。
【図3】本発明に用いるプラスチックベースフィルムの
構成の一例を示す説明図である。
【図4】本発明に用いる粘着層と感熱接着層付きプラス
チックベースフィルムの構成を示す説明図であり、同図
(a)は窓部のない短尺のフィルム,同図(b)は窓部
を設けたフィルムを示す説明図である。
【図5】本発明に用いる感熱接着層付きプラスチックベ
ースフィルムの構成を示す説明図であり、同図(a)は
窓部のない短尺のフィルム,同図(b)は窓部を設けた
フィルムを示す説明図である。
【図6】本発明に用いる粘着層付きプラスチックベース
フィルムの構成を示す説明図であり、同図(a)は窓部
のない短尺のフィルム,同図(b)は窓部を設けたフィ
ルムを示す説明図である。
【図7】本発明に用いる無接着層プラスチックベースフ
ィルムの構成を示す説明図であり、同図(a)は窓部の
ない短尺のフィルム,同図(b)は窓部を設けたフィル
ムを示す説明図である。
【図8】本発明によるHDD磁気ヘッド用リード線の使
用例を示す説明図である。
【図9】本発明によるHDD磁気ヘッド用リード線の一
実施例による構成を示す説明図である。
【図10】本発明によるHDD磁気ヘッド用リード線の
他の実施例による構成を示す説明図である。
【図11】本発明によるHDD磁気ヘッド用リード線の
他の実施例による構成を示す説明図である。
【図12】本発明によるHDD磁気ヘッド用リード線の
配線方法を示す説明図である。
【図13】従来のHDD磁気ヘッド用リード線の構成を
示す説明図である。
【図14】従来のHDD磁気ヘッド用リード線を配線し
た具体例を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1A HDD磁気ヘッド用リード線 2 信号線 3 感熱接着層 4,4A 粘着層 5 粘着層と感熱接着層付プラスチックフィルム 6 感熱接着層付プラスチックフィルム 6A 粘着層付プラスチックフィルム 7 プラスチックベースフィルム 8 無接着層プラスチックフィルム 9,9A,9B,9C,9D 窓部 9H 位置決め穴 10 サスペンション 11 フッ素チューブ 12 UV樹脂 13 皮膜剥離部 14 カシメ部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片面に剥離可能な粘着層4を具備すると
    ともに、所定の間隔で窓部9を設けたプラスチックベー
    スフィルム7の粘着層4上に、粘着層4Aと感熱接着層
    3付きのプラスチックフィルム5、あるいは粘着層4A
    付きのプラスチックフィルム6Aを前記粘着層4Aを上
    にして粘着固定し、 前記粘着層4A上から接着固定した複数本の金属細線か
    らなる信号線2をプラスチックフィルム5あるいは6A
    と感熱接着層付きプラスチックフィルム6の熱圧着、あ
    るいはプラスチックフィルム5(6A)と無接着層プラ
    スチックフィルム8の圧着により絶縁保持せしめるとと
    もに、一部が窓部9において露出するよう信号線2をプ
    ラスチックベースフィルム7上に粘着固定したことを特
    徴とするHDD磁気ヘッド用リード線。
  2. 【請求項2】 前記プラスチックフィルム5,6,6
    A,8が窓部9の全てを塞ぐことのないよう配置したこ
    とを特徴とする請求項1記載のHDD磁気ヘッド用リー
    ド線。
  3. 【請求項3】 前記プラスチックフィルム5,6,6
    A,8には窓部9に対応する窓部9A,9B,9C,9
    Dを形成したことを特徴とする請求項1記載のHDD磁
    気ヘッド用リード線。
  4. 【請求項4】 前記信号線2は任意の形状に接着固定さ
    れていることを特徴とする請求項1,2または3記載の
    磁気ヘッド用リード線。
  5. 【請求項5】 前記信号線2はプラスチックフィルム
    5,(6)とプラスチックフィルム6A(8)により挟
    持されるとともに、必要な形状に折り曲げられているこ
    とを特徴とする1,2,3または4記載の磁気ヘッド用
    リード線。
  6. 【請求項6】 前記プラスチックベースフィルム7には
    位置決め穴9Hが設けられていることを特徴とする請求
    項1,2,3,4または5記載の磁気ヘッド用リード
    線。
  7. 【請求項7】 前記プラスチックフィルム6(8)の表
    面あるいはサスペンションの所定部分に接着固定手段を
    設けてプラスチックフィルム5とサスペンションとを接
    着固定せしめるとともに、窓部9で露出させた信号線2
    を所定箇所にボンディング接合し、プラスチックベース
    フィルム7を剥離して不要な信号線2を切断除去するこ
    とを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6記載
    の磁気ヘッド用リード線の配線方法。
JP28337196A 1996-10-04 1996-10-04 Hdd磁気ヘッド用リード線及びその配線方法 Pending JPH10112146A (ja)

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JP28337196A Pending JPH10112146A (ja) 1996-10-04 1996-10-04 Hdd磁気ヘッド用リード線及びその配線方法

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JP (1) JPH10112146A (ja)

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