JPH1011139A - 無人搬送台車のステアリング制御方法および制御装置 - Google Patents

無人搬送台車のステアリング制御方法および制御装置

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JPH1011139A
JPH1011139A JP8166517A JP16651796A JPH1011139A JP H1011139 A JPH1011139 A JP H1011139A JP 8166517 A JP8166517 A JP 8166517A JP 16651796 A JP16651796 A JP 16651796A JP H1011139 A JPH1011139 A JP H1011139A
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JP
Japan
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bogie
braking force
steering angle
steering
traveling route
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Application number
JP8166517A
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English (en)
Inventor
Tomoyasu Yamazaki
知康 山崎
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Platform Screen Doors And Railroad Systems (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速走行させた場合に走行経路からの台車の
外れ量を少なくし、走行経路への回復・収束を早める。 【解決手段】 左右の駆動輪8,9の回転速度を速度セ
ンサ23,24で検出して制動力制御回路25に取り込
み、軌道から台車が外れ出した時の実舵角を算出する。
その実舵角が設定舵角よりも大きい場合には操舵時に内
輪側となるモータの回生抵抗を大きい方に切り換えて制
動力を小さくし、逆に実舵角が設定舵角よりも小さい場
合には内輪側となるモータの回生抵抗を小さくして回生
制御力を大きくする。いずれの場合にも操舵時の内外輪
間の回転差が小さくなって舵角速度が抑制され、高速走
行時にも台車が軌道から大きく外れることがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人搬送台車のス
テアリング制御方法および制御装置に関し、特に左右の
電動モータ駆動の駆動輪をそれぞれ独立して駆動制御し
つつ操舵時には内輪側となる左右いずれか一方の駆動輪
に制動力を加えることによって操舵を行って、台車を指
定された走行経路に沿って走行させるようにした無人搬
送台車のステアリング制御方法および制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−65318号公報に開示さ
れているように、電動モータ駆動の左右の駆動輪をそれ
ぞれ独立して駆動制御して、左右の駆動輪の駆動速度差
で操舵を行ういわゆる簡易型の無人搬送台車では、その
左右の駆動輪の駆動速度差を得る方法として、内輪側と
なる駆動輪に電動モータの回生制動による制動力を加え
ることを基本としている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のス
テアリング制御方法では、電動モータの停止もしくは起
動の指令があってから実際に駆動輪が停止もしくは回転
し始めるまでに遅れが発生することから、台車の走行速
度を高速化しようとしても一定速度以上に増速すること
が困難である。
【0004】より詳しくは、直進状態において走行経路
からの外れ始めを検知して操舵指令が与えられたとして
も、上記の遅れのために高速であればあるほど走行経路
からの外れ量が大きくなり、右外れ,左外れの繰り返し
による発散現象が大きくなって、台車の走行軌跡が所定
の走行経路上に収束して安定化するまでに長時間を要す
ることとなって好ましくない。
【0005】同様に、例えば直進状態から左右いずれか
に操舵を行う場合には、前述したように内輪側となる駆
動輪に制動力をかけて内外輪に大きな回転速度をもたせ
ることになるが、高速走行時には内輪側の回転速度の低
下に伴い外輪駆動による舵角の切れが急激にかかってく
るため、経路外れからの回復が速やかに安定せず、上記
と同様に発散現象が大きくなって、場合によっては台車
が走行経路から完全に外れてしまういわゆる脱線を招く
こととなって好ましくない。
【0006】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、台車を高速走行させた場合にも指定された
走行経路からの外れ量を最小限におさえて、その走行経
路への収束もしくは回復を速やかに行えるようにした無
人搬送台車のステアリング制御方法および制御装置を提
供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、予め指定された走行経路からその左右への台車の位
置変化を検出するセンサを有し、このセンサからの出力
信号に基づいて台車の左右の駆動輪の駆動速度をそれぞ
れ個別に制御するとともに、左右への操舵時には内輪側
となる左右いずれか一方の駆動輪に制動力を加えること
により操舵を行って、前記台車を指定された走行経路に
沿って走行させるようにした無人搬送台車のステアリン
グ制御方法であって、前記走行経路からその左右方向へ
台車が外れ始めたときの台車の実舵角を求め、その台車
の実舵角が予め設定された設定舵角よりも大きいときに
は操舵に際して内輪側となる駆動輪の制動力を弱めるこ
とを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における制動力が大小二段切り換え可能であっ
て、台車の実舵角が設定舵角よりも大きいときには制動
力を小とし、実舵角が設定舵角よりも小さいときには制
動力を大とすることを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明における左右の駆動輪が相互に独立した電動モー
タによって個別に駆動されるものであることを特徴とし
ている。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明における内輪側の駆動輪の制動力は、電動モータ
の回生制動によって得られるものであって、その制動力
の大小切り換えが回生抵抗値の大小切り換えによってな
されるものであることを特徴としている。
【0011】請求項5に記載の発明は、予め指定された
走行経路からその左右への台車の位置変化を検出するセ
ンサを有し、このセンサからの出力信号に基づいて台車
の左右の駆動輪の駆動速度をそれぞれ個別に制御すると
ともに、左右への操舵時には内輪側となる左右いずれか
一方の駆動輪に制動力を加えることにより操舵を行っ
て、前記台車を指定された走行経路に沿って走行させる
ようにした無人搬送台車のステアリング制御装置であっ
て、前記走行経路からその左右へ台車が外れ始めたとき
の台車の実舵角を求めた上、その実舵角が予め設定され
た設定舵角よりも大きいときに操舵に際して内輪側とな
る駆動輪の制動力を弱めるように制御する制動力制御手
段を備えていることを特徴としている。
【0012】したがって、請求項1,2および請求項5
に記載の発明では、台車が走行経路から外れ始めた時の
実舵角が大きい場合ほど操舵時に内輪側となる駆動輪の
制動力を弱めることにより、相対的に内外輪の回転差す
なわち左右の駆動輪の回転速度差が小さくなって、実質
的に舵角速度がそれ以上上がらないようになる。その結
果、いわゆる舵角の切れは悪くなるものの、高速走行さ
せた場合にも走行経路からの大きな外れや発散現象がな
くなって、確実に走行経路に収束して安定走行するよう
になる。
【0013】そして、請求項3,4に記載の発明のよう
に、電動モータの回生制動によって駆動輪の制動力を得
る場合には、回生抵抗値の大小切り換えによって上記の
舵角速度の抑制を容易に行えるようになる。
【0014】
【発明の効果】請求項1,2および請求項5に記載の発
明によれば、台車が走行経路から外れ始めた時の実舵角
が大きい場合ほど操舵時に内輪側となる駆動輪の制動力
を弱めるようにしたことから、操舵時の内外輪の回転差
すなわち左右の駆動輪の回転速度差が相対的に小さくな
って、実質的に舵角速度がそれ以上上がらないようにな
る。その結果、高速走行させた場合にも走行経路からの
大きな外れや発散現象がなくなって、確実に走行経路に
収束して安定走行するようになり、高速走行と正規の走
行経路への収束の速さとを両立できるようになる。
【0015】特に請求項3に記載の発明のように、各駆
動輪の駆動源として電動モータを用いた場合や、請求項
4に記載の発明のように制動力を電動モータの回生制動
によって得るようにした場合には、回生抵抗値の調整に
よって制動力の大小の制御をきわめて容易に行える利点
がある。
【0016】
【発明の実施の形態】図1以下の図面は本発明の代表的
な実施の形態を示す図であって、特に図2は無人搬送台
車の平面図を示している。
【0017】台車1は、駆動ユニット2とその駆動ユニ
ット2の上に載置された矩形状の台車本体3とから構成
されており、駆動ユニット2と台車本体3とは鉛直な軸
4を回転中心として相対回転可能となっている。そし
て、台車本体3の前部には左右一対の旋回可能なキャス
ター(従動車輪)5が設けられているとともに後部には
左右一対の旋回不能なキャスター(従動車輪)6が設け
られており、台車本体3が駆動ユニット2に載置されて
いる状態で各キャスター5,6が走行路面に接地するよ
うに設定されている。
【0018】一方、駆動ユニット2は、フレーム7を母
体として左右の駆動輪8,9とそれらの各駆動輪8,9
を個別に回転駆動するためのモータ(電動モータ)1
0,11とから構成されており、各駆動輪8,9はキャ
スター5,6とともに路面に接地している。また、フレ
ーム7の前端には走行経路としての軌道(例えば白線)
12を検出する三つのセンサ13,14,15が横一連
に並設されている。したがって、台車1はセンサ13〜
15で軌道12を検出しながら、モータ10,11によ
りチェーンスプロケット16,17とチェーン18とを
介して駆動される左右の駆動輪8,9によって推力を得
て、それらの駆動輪8,9に前後のキャスター5,6を
加えた合計6輪で走行する。
【0019】ここで、上記の台車1の走行駆動制御系に
ついてみると、図1に示すように、台車走行指令回路1
9からの走行指令を受けて比較判断回路20から各駆動
回路21,22に駆動信号が与えられることにより、双
方の駆動輪8,9が回転駆動されて台車1が走行するも
のであるが、上記の比較判断回路20には表1に示すよ
うに三つのセンサ13,14,15のON−OFF状態
の組み合わせに応じて左右の駆動輪8,9の駆動パター
ンが予め設定されている。
【0020】
【表1】
【0021】なお、上記の三つのセンサ13,14,1
5のON−OFF状態の組み合わせにおける「1」は該
当するセンサが軌道12を検出していてON状態にある
ことを意味し、逆に「0」は該当するセンサが軌道12
から外れていてこれを検出していないためにOFF状態
にあることを意味している。
【0022】したがって、比較判断回路20では、現在
の三つのセンサ13,14,15のON−OFF状態の
組み合わせに応じて双方のモータ10,11をON−O
FF制御して、台車1が軌道12に沿って走行するよう
にその姿勢を制御する。
【0023】より詳しくは、表1に示すように、三つの
センサ13,14,15がともにON状態にある場合
(図3に実線で示す状態)には台車1が軌道12に沿っ
て走行していることを意味するものであるから、なおも
双方のモータ10,11を同期して回転駆動させて直進
状態を維持する(パターン1)。
【0024】これに対して、左側のセンサ13もしくは
その左側のセンサ13と中央のセンサ14がともにOF
Fである場合には、台車1が軌道12の左側に外れつつ
ある状態を意味するものであるから、そのOFF状態の
センサと反対側の右側の駆動輪9のモータ11を停止さ
せるとともにそのモータ11の回生制動によって制動力
をかけて、左右の駆動輪8,9に大きな回転差をもたせ
る(パターン2,3)。これにより、台車1は左側の駆
動輪8のみが回転駆動され、右側の駆動輪9を内輪側と
して台車1は右方向に操舵される。このようにすること
により、先にOFFとなっていたセンサ13もしくはセ
ンサ13,14が再び軌道12を検出するようになって
ONとなる。
【0025】また、図3に仮想線で示すように右側のセ
ンサ15もしくはその右側のセンサ15と中央のセンサ
14がともにOFFである場合には、台車1が軌道12
の右側に外れつつある状態を意味するものであるから、
そのOFF状態のセンサと反対側の左側の駆動輪8のモ
ータ10を停止させるとともにそのモータ10の回生制
動によって制動力をかけて、左右の駆動輪8,9に大き
な回転差をもたせる(パターン4,5)。これにより、
台車1は右側の駆動輪9のみが回転駆動され、左側の駆
動輪8を内輪側として台車1は左方向に操舵される。そ
の結果、先にOFFとなっていたセンサ15もしくはセ
ンサ14,15が再び軌道12を検出するようになって
ONとなる。
【0026】以上のように、左右の駆動輪8,9を同期
させて同時に回転駆動させる一方で、台車1が軌道12
から左右いずれかの方向に外れ出した場合にはその外れ
方向と反対側の駆動輪に制動力をかけて停止させ、その
停止した駆動輪を内輪側として双方の駆動輪8,9の回
転差により操舵を行うことにより、台車1は蛇行を伴い
ながらも最終的には軌道12に沿って走行することにな
る。
【0027】なお、表1のパターン6のように、全ての
センサ13,14,15が全てOFFである場合には軌
道12からの台車1の脱線であるから、直ちに各モータ
10,11を停止して作業者による復旧を待つことにな
る。
【0028】ここで、右方向あるいは左方向への台車1
の操舵が必要になった場合に、操舵指令があってからい
ずれか一方のモータ10もしくは11の停止と同時に回
生制動力がはたらいて台車1が実際に操舵し始めるまで
に遅れがあることは前述したとおりである。
【0029】このようなことから、本実施形態では、図
1に示すように、各モータ10,11に速度センサ(タ
コゼネレータ)23または24を付設して左右の駆動輪
8,9の回転速度を制動力制御回路25に取り込んでこ
れを監視し、この回転速度に応じて図4に示すような処
理手順で回生制動力をフィードバック制御する。
【0030】すなわち、図1のほか図4に示すように、
比較判断回路20では三つのセンサ13,14,15の
出力を取り込んだ上で各センサ13,14,15の出力
が全てONかどうか判別する(ステップS1,S2)の
三つのセンサ13,14,15の出力が全てONであれ
ば、表1のパターン1のように台車1が軌道12に沿っ
て直進状態で走行しているものとみなすことができるこ
とから、従前どおり左右の駆動輪8,9のモータ10,
11に同期したモータ駆動指令を与え続ける(ステップ
S3)。これにより、左右の駆動輪8,9はなおも同期
して回転駆動されて台車1は直進状態で走行する。
【0031】一方、三つのセンサ13,14,15の出
力が必ずしも全てONでない場合には次のステップS4
に進み、右側のセンサ15の出力がOFFでかつ左側の
センサ13の出力がONであるかどうか判別する。右側
のセンサ15の出力がOFFでかつ左側のセンサ13の
出力がONである場合には、台車1が軌道12に対して
右側に外れ出している状態であるから次のステップS5
に進み、そうでない場合にはステップS9に進む。
【0032】台車1が軌道12に対して右側に外れ出し
ている場合には、先に述べたように外れ側と反対側の駆
動輪8のモータ10を停止させつつ回生制動による制動
力をかけて左側への操舵を行うことになるが、ステップ
S5でその時点までの駆動ユニット2の軸4を中心とし
た舵角θを算出する。この舵角θの算出は、図1の制動
力制御回路25において速度センサ23,24からの出
力をもとに次式(1)により算出される。
【0033】より詳しくは、右側の駆動輪9の接地速度
をvとし、回生制動による減速定数をkとすると、右側
の駆動輪9の速度はvで、左側の駆動輪8の速度はv−
ktとなる(ただし、tは右側のセンサ15が軌道12
から外れ出してからの時間である。これにより、左右の
駆動輪8,9の速度差はv−(v−kt)=ktとな
る。
【0034】上記の関係を簡単化するために右側の駆動
輪9の速度を0と考えると、左側の駆動輪8の速度は−
ktとなる。図5に示すように、右側の駆動輪9の接地
面中心Pを中心としたt時における駆動ユニット2の回
転速度ωはω=kt/m[rad](ただし、ωmax
v/m)となる。なお、mは図5に示すように左右の駆
動輪8,9間のスパンである。その時刻tまでの舵角を
θとすれば、
【0035】
【数1】
【0036】となる。
【0037】ただし、tは左側の駆動輪8の停止時間よ
りも短く、t<v/kの関係にある。
【0038】次に、図4のステップS6では上記の舵角
θと予め設定された設定舵角θRIMとを比較し、θ>θ
RIMであればステップS8に進み、θ<θRIMであればス
テップS7に進む。そして、ステップS8では制動力制
御回路25から比較判断回路20に指令を与えて、左側
の駆動輪8用のモータ10の回生抵抗値を大きい方に切
り換えてそのモータ10の回生制動力を相対的に小さく
するとともに、右側の駆動輪9用のモータ11はON状
態のままとする。
【0039】つまり、θ>θRIMである場合には、操舵
時に内輪側となる左側の駆動輪8の回生制動力を相対的
に小さくして左右の駆動輪8,9の回転差を少なくし、
結果的に駆動ユニット2の舵角速度をそれ以上上がらな
いようにする。
【0040】こうすることによって、いわゆる舵角の切
れは緩慢となるものの、台車1の速度を高めたとしても
従来のような応答の遅れによって台車1が軌道12から
大きく外れてしまうことがなく、軌道12からの脱線の
発生頻度が小さくなるほか、台車1が左右方向への蛇行
を繰り返すいわゆる発散現象がなくなって、台車1はや
がては軌道12上に復帰して収束することになる。
【0041】一方、ステップS6でθ<θRIMと判定さ
れた場合には、ステップS7において上記とは逆に左側
の駆動軸8用のモータ10の回生抵抗値を小さい方に切
り換えて相対的にそのモータ10の回生制動力を増大さ
せる。これにより、上記の場合と同様に、操舵時におけ
る左右の駆動輪8,9の回転差を少なくして、駆動ユニ
ット2の舵角速度をそれ以上上がらないようにする。
【0042】また、ステップS9では右側のセンサ15
がONでかつ左側のセンサ13がOFFであるかどうか
判別する。右側のセンサ15がONで左側のセンサ13
がOFFである場合には、台車が軌道12に対して左側
に外れ出している状態であるから次のステップS10に
進み、そうでない場合には台車1が軌道12から完全に
脱線したものとみなしてステップS14以降のエラー処
理を実行する。
【0043】ステップS11からステップS13では、
右外れの場合と同様に舵角θの算出およびその舵角θと
設定舵角θRIMとの比較を行った上で、θの値とθRIM
値との大小関係に応じてモータ9の回生制動力を制御
し、結果的には右外れの場合と全く同様にして操舵時に
おける左右の駆動輪8,9の回転差を少なくして、駆動
ユニット2の舵角速度をそれ以上上がらないようにす
る。
【0044】このように本実施形態によれば、台車1が
軌道12から外れ始めた時の実舵角が大きい場合ほど操
舵時に内輪側となる駆動輪の制動力を弱めることによ
り、相対的に内外輪の回転差すなわち左右の駆動輪の回
転速度差が小さくなって、実質的に舵角速度がそれ以上
上がらないようになる。その結果、いわゆる舵角の切れ
は悪くなるものの、高速走行させた場合にも走行経路か
らの大きな外れや発散現象がなくなって、確実に走行経
路に収束して安定走行するようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施の形態を示す制動力制御
系のブロック回路図。
【図2】台車の平面説明図。
【図3】図2の要部拡大図。
【図4】図1の回路での処理手順を示すフローチャー
ト。
【図5】図2の要部拡大図。
【符号の説明】
1…台車 2…駆動ユニット 3…台車本体 4…軸 7…フレーム 8,9…駆動輪 10,11…モータ 12…軌道(走行経路) 13,14,15…センサ 20…比較判断回路 23,24…速度センサ 25…制動力制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め指定された走行経路からその左右へ
    の台車の位置変化を検出するセンサを有し、このセンサ
    からの出力信号に基づいて台車の左右の駆動輪の駆動速
    度をそれぞれ個別に制御するとともに、左右への操舵時
    には内輪側となる左右いずれか一方の駆動輪に制動力を
    加えることにより操舵を行って、前記台車を指定された
    走行経路に沿って走行させるようにした無人搬送台車の
    ステアリング制御方法であって、 前記走行経路からその左右方向へ台車が外れ始めたとき
    の台車の実舵角を求め、その台車の実舵角が予め設定さ
    れた設定舵角よりも大きいときには操舵に際して内輪側
    となる駆動輪の制動力を弱めることを特徴とする無人搬
    送台車のステアリング制御方法。
  2. 【請求項2】 前記制動力が大小二段切り換え可能であ
    って、台車の実舵角が設定舵角よりも大きいときには制
    動力を小とし、実舵角が設定舵角よりも小さいときには
    制動力を大とすることを特徴とする請求項1記載の無人
    搬送台車のステアリング制御方法。
  3. 【請求項3】 左右の駆動輪は相互に独立した電動モー
    タによって個別に駆動されるものであることを特徴とす
    る請求項2記載の無人搬送台車のステアリング制御方
    法。
  4. 【請求項4】 内輪側となる駆動輪の制動力は電動モー
    タの回生制動によって得られるものであって、その制動
    力の大小切り換えが回生抵抗値の大小切り換えによって
    なされるものであることを特徴とする請求項3記載の無
    人搬送台車のステアリング制御方法。
  5. 【請求項5】 予め指定された走行経路からその左右へ
    の台車の位置変化を検出するセンサを有し、このセンサ
    からの出力信号に基づいて台車の左右の駆動輪の駆動速
    度をそれぞれ個別に制御するとともに、左右への操舵時
    には内輪側となる左右いずれか一方の駆動輪に制動力を
    加えることにより操舵を行って、前記台車を指定された
    走行経路に沿って走行させるようにした無人搬送台車の
    ステアリング制御装置であって、 前記走行経路からその左右へ台車が外れ始めたときの台
    車の実舵角を求めた上、その実舵角が予め設定された設
    定舵角よりも大きいときに操舵に際して内輪側となる駆
    動輪の制動力を弱めるように制御する制動力制御手段を
    備えていることを特徴とする無人搬送台車のステアリン
    グ制御装置。
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Cited By (3)

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JP2006125951A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Nec Fielding Ltd 無線lan自動サイトサーベイ装置及び方法並びに無線lan自動サイトサーベイシステム
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