JPH10111111A - 光ファイバセンサ及びその調整方法 - Google Patents

光ファイバセンサ及びその調整方法

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JPH10111111A
JPH10111111A JP26199696A JP26199696A JPH10111111A JP H10111111 A JPH10111111 A JP H10111111A JP 26199696 A JP26199696 A JP 26199696A JP 26199696 A JP26199696 A JP 26199696A JP H10111111 A JPH10111111 A JP H10111111A
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JP
Japan
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optical fiber
solenoid
formers
measured
fiber sensor
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Pending
Application number
JP26199696A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Araki
修 荒木
Tadashi Morimoto
匡 森本
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Publication of JPH10111111A publication Critical patent/JPH10111111A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構造物の引張変形や圧縮変形の変形量やひず
み量を容易に測定し得る光ファイバセンサ及びその調整
方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 光ファイバ5を捲回したソレノイド8
を、2本のフォーマ9で略楕円状にし、それぞれのフォ
ーマ9の他端を測定対象物に固定した光ファイバセンサ
であり、ソレノイド8の巻数,内径,フォーマ9間の距
離等を調整して検出特性を調整し得る光ファイバセンサ
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバセンサ
及びその調整方法に関し、詳しくは、光ファイバを使用
して構造物の変形量やひずみ量を容易に測定することが
できる光ファイバセンサとその特性が容易に調整できる
調整方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、構造物の変形量やひずみ量を測定
する光ファイバひずみセンサ(光ファイバセンサ)とし
て、以下に示すようなものがあった。これらの従来例
を、図面を参照しながら説明する。
【0003】(1)特公平2−61698号公報には、
次のような変形量測定手段が開示されている。この従来
例1について、図9を参照して説明する。図9の光ファ
イバセンサは、構造物1に固定される可撓性梁2と、こ
の梁2に間隔をあけて平行に固定された剛性梁3と、梁
2と梁3とに対向して固定され、対向面にそれぞれ凹凸
部4A,4Bが形成されたブロック4と、ブロック4間
を通って可撓性梁2に取り付けられた光ファイバ5とか
ら構成されている。構造物1が変形すると、剛性梁3が
可撓性梁2に接近し、ブロック4間に挟まれた光ファイ
バ5に局部的曲げが発生する。光ファイバ5に局部的曲
げが発生すると、光ファイバ5に入射した光は光伝送損
失によって光量が変化し、この変化量を計測することに
より、構造物1の変形量が測定される。
【0004】(2)特関昭61−284627号公報に
は、次のような変形量測定手段が開示されている。この
従来例2について、図10を参照して説明する。図10
の光ファイバセンサは、プラスチック等で作られた弾性
パイプ6と、この弾性パイプ6内に挿入された光ファイ
バ5とで構成されている。弾性パイプ6を光ファイバ5
とともに、所定の曲率半径で1/2〜1ターンのループ
状に形成されている。弾性パイプ6の両端に変位を与え
ると、弾性パイプ6と内部の光ファイバ5の曲率半径は
共に小さくなり、曲率半径が変化する。曲率半径が変化
すると、光ファイバ5内を通過する光の量が変化し、こ
の変化量を計測することにより、構造物1の変形量が測
定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1,2には、以下のような問題点を有している。 (従来例1) 構造物1に曲げ変形が生じない状態で、圧縮ひずみや
引張ひずみが生じている場合には、構造物1のひずみ量
を検出することができない。 ブロック4の凹凸部4A,4Bの曲げによる光伝送損
失によって検出しており、大きな曲げ損失を得る為に
は、凹凸部4A,4Bを数多く設置する必要があり、セ
ンサの出力を大きくしようとするとセンサ長が長くな
る。 ひずみが与えられた状態から、元の位置に復帰したと
き、ブロック4の凸部4Bと光ファイバ5の間にすべり
が生じるために、光ファイバが元の形状に戻ろうとする
弾性復元力に影響を受け、繰り返し荷重を受けた場合の
測定値の再現性に問題がある。
【0006】(従来例2) 弾性パイプ6の両端に、言い換えればループ状の光フ
ァイバ5の両端に加えられた変位は、ループ状の光ファ
イバの全体で変化を吸収するために、結果として、光フ
ァイバの曲率半径の変化が小さくなる。このために、光
量変化も小さく、センサとしての感度が低い。 光ファイバセンサの感度を上げるために巻数を増やそ
うとすると、光ファイバが弾性パイプ内に挿入されてい
るために、ループ形状の保持が困難となるとともに、形
状も大きなものとなる。 光ファイバがプラスチックなどの復元力の高い材質に
よる弾性パイプに用いて被覆されており、ループ形状の
光ファイバの正確な寸法管理が困難である。 弾性パイプと、光ファイバの熱膨張率の差異によっ
て、センサに温度変化が加わった場合、両者の間にゆる
み、または引張り応力が生じて、適切な計測が行えない
恐れがある。
【0007】本発明は、上述のような課題に鑑みなされ
たものであり、構造物の引張変形や圧縮変形の変形量や
ひずみ量が容易に測定し得る光ファイバセンサ及びその
調整方法を提供することを目的とする。
【0008】また、本発明は、構造物の引張変形や圧縮
変形の変形量やひずみ量が容易に測定し得るとともに、
検出感度が高い光ファイバセンサ及びその調整方法を提
供することを目的とする。
【0009】また、本発明は、構造物の引張変形や圧縮
変形の変形量やひずみ量が容易に測定し得るとともに、
光ファイバにあらかじめ与える初期曲率の制御と、設置
後のソレノイド形状の管理が容易であり、かつ測定対象
とする変形の範囲に対して所望の特性を持つセンサを構
成できる光ファイバセンサ及びその調整方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】また、本発明は、構造物の引張変形や圧縮
変形の変形量やひずみ量が容易に測定し得るとともに、
光ファイバ自体が弾性復元力を有し、繰り返し荷重に対
しても測定値の再現性に優れた光ファイバセンサを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するためになされたものであり、請求項1の発明は、
光ファイバを少なくとも1ターン以上巻き、円周方向の
一部もしくは全周を軸方向全域にわたって接着したソレ
ノイドと、前記ソレノイドの内側に接触して互いに平行
に配置することによって、前記ソレノイドを楕円状と
し、かつ、それぞれの一端を測定対象物に固定した2本
のフォーマとからなることを特徴とする光ファイバセン
サであり、2本のフォーマにより、ソレノイドの曲率半
径が調整できる光ファイバセンサである。
【0012】また、請求項2の発明は、光ファイバを少
なくとも1ターン以上巻き、円周方向の一部もしくは全
周を軸方向全域にわたって接着したソレノイドと、前記
ソレノイドの内側に接触して互いに平行に配置すること
によって、前記ソレノイドを楕円状とし、かつ、それぞ
れの一端を測定対象物に固定した2本のフォーマとから
なる光ファイバセンサであって、前記2本のフォーマが
前記ソレノイドの内側に、前記ソレノイドを楕円状に変
形させる位置に配置し、前記2本のフォーマを測定対象
物に固定する距離が前記ソレノイドにかかる部分の距離
と異なることを特徴とする光ファイバセンサであり、測
定対象物の測定距離が調整できる光ファイバセンサであ
る。
【0013】また、請求項3の発明は、光ファイバを少
なくとも1ターン以上巻き、円周方向の一部もしくは全
周を軸方向全域にわたって接着したソレノイドと、前記
ソレノイドの内側に接触して互いに平行に配置すること
によって、前記ソレノイドを楕円状とし、かつ、それぞ
れの一端を測定対象物に固定した2本のフォーマとから
なる光ファイバセンサであって、前記ソレノイドの径、
巻数、前記フォーマの径を選択することによって、前記
光ファイバセンサの検出特性を調整することことを特徴
とする光ファイバセンサの調整方法であり、光伝送損失
量の調整が容易な調整方法である。
【0014】また、請求項4の発明は、光ファイバを少
なくとも1ターン以上巻き、円周方向の一部もしくは全
周を軸方向全域にわたって接着したソレノイドと、前記
ソレノイドの内側に接触して互いに平行に配置すること
によって、前記ソレノイドを楕円状とし、かつ、それぞ
れの一端を測定対象物に固定した2本のフォーマとから
なる光ファイバセンサであって、前記2本のフォーマの
距離を調節することによって、前記光ファイバセンサに
あらかじめ与える初期曲率を制御するとともに、前記測
定対象物とする変形の範囲に対して所望の検出特性とす
ることを特徴とする光ファイバセンサの調整方法であ
り、光伝送損失量の調整が容易な調整方法である。
【0015】また、請求項5の発明は、光ファイバを少
なくとも1ターン以上巻き、円周方向の一部もしくは全
周を軸方向全域にわたって接着したソレノイドと、前記
ソレノイドの内側に接触して互いに平行に配置すること
によって、前記ソレノイドを楕円状とし、かつ、それぞ
れの一端を測定対象物に固定した2本のフォーマとから
なる光ファイバセンサであって、前記2本のフォーマが
前記ソレノイドに接する部分の距離と、前記測定対象物
に固定される距離とを同じにするか、または異なる距離
とすることによって、前記測定対象物の測定長を調整す
ることを特徴とする光ファイバセンサの調整方法であ
り、測定対象物の測定距離に応じて調整が可能である。
【0016】本発明によれば、2本のフォーマが測定対
象物に固定されており、測定対象物に力が加わって変形
すると、測定対象物に固定された2本のフォーマ間の距
離が変化する。ソレノイド状に巻かれた光ファイバの内
側とフォーマの外面部が接しており、フォーマ間の距離
の変化によって、ソレノイド断面形状が変化する。そこ
で、測定対象物が引張変形した場合、フォーマ間の距離
は長くなる。ソレノイドはより一層楕円状に偏平して、
フォーマの周辺では曲率半径が小さくなり、光ファイバ
センサの光伝送損失が増大する。逆に、測定対象物が圧
縮変形して、フォーマ間の距離が短くなると、光ファイ
バ自体の曲げ剛性によってソレノイド形状が真円に近づ
き、フォーマ周辺の曲率半径が大きくなる。光ファイバ
センサの光伝送損失は減少する。従って、この光伝送損
失量の変化を測定することによって、2本のフォーマ間
の距離の変化、すなわち測定対象物に生じているひずみ
量を正確に測定することができる。なお、ここでいう楕
円状とは略楕円形の意味であり、数学的に厳密な楕円を
意味するわけではない。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明に係る光ファイバセンサの
実施の形態について、図面を参照して説明する。図1
は、本発明の一実施形態を示す図であり、同図(a)は
斜視図、同図(b)は平面図である。図2(a),
(b),(c)は、本発明の測定原理を説明するための
説明図である。
【0018】図1に於いて、光ファイバセンサ7は、光
ファイバ5をソレノイド状に少なくとも1ターン以上巻
かれたソレノイド8と、ソレノイド8に内側に接して軸
方向に平行に配置された棒状の2本のフォーマ9とで構
成され、2本のフォーマ9のそれぞれの他端は測定対象
物に固定されている。2本のフォーマ9は、光ファイバ
5がソレノイド状に捲回された当初の真円Aの内径より
も若干長い間隔で配置され、2本のフォーマ9にソレノ
イドが挿着された状態でソレノイドは楕円状となる。ま
た、ソレノイド8の形状は、長孔状の場合もあり、上記
の楕円状とは略楕円形の意味であって、数学的に厳密な
楕円を意味するわけではない。
【0019】光ファイバセンサ7は、図2に示すよう
に、フォーマ9が測定対象物11に固定され、測定対象
物11のひずみが計測されている。光ファイバセンサ7
では、フォーマ9のそれぞれの他端が測定対象物11に
固定されている。図2(a)は初期状態を示し、図2
(b)は測定対象物11に引張変形が発生した状態を示
し、図2(c)は測定対象物11が圧縮変形が発生した
状態を示している。初期状態ではソレノイド8が楕円状
であり、フォーマ9間の距離はLである。しかし、測定
対象物11に引張変形が発生すると、フォーマ9間の距
離は(L+λt)となり、光伝送損失量は増加する。一
方、測定対象物11に圧縮変形が発生すると、フォーマ
9間の距離は(L−λc)となり、光伝送損失量は減少
する。この光伝送損失量を計測することにより、測定対
象物11のひずみ量を計測することができる。
【0020】更に、光ファイバセンサ7の形状等につい
て説明を加えると、光ファイバ5は被覆がなされてお
り、被覆材としては、光ファイバ5のソレノイド8に局
部的に曲げを与えた後に解放しても、傷が付きにくい材
質が望ましい。例えば、UV(紫外線硬化樹脂)被覆、
テフロン被覆などが適当である。ナイロン被覆も使用で
きるが、曲げ後に比較的傷が付きやすいため、繰り返し
変形を測定する用途には適さないので、その測定対象に
応じた被覆材とする。ソレノイド8の径は、ソレノイド
8に与える初期曲率やフォーマ9間の変位量を考慮して
定めるが、後述するフォーマ9をソレノイド8の内側に
配置できる大きさ以上とすることは無論である。光ファ
イバセンサを小型化する観点からは、あまり大きな径は
望ましくなく、実用的には5〜50mm程度が適当であ
る。また、巻数は多くした方がソレノイド8の局部的な
曲率変化に対して、光の伝送損失量の変化が大きくなり
精度がよくなる。しかし、通常光伝送損失量は30〜5
0ターン程度で飽和に達するために、それ以上巻数を増
やしても、サイズが大きくなるだけであり、好ましくな
い。
【0021】例えば、光ファイバ5は、ソレノイド形状
を保持すべく、円周方向の一部もしくは全周が軸方向に
接着されている。接着剤は光ファイバ5の被覆を接着可
能な材質を選択する。このとき、固まった後の硬さが被
膜の硬さと同じか、もしくはより柔らかい材質の方が、
変形を受けるソレノイド8の形状に悪影響を与えないの
で望ましい。一例として、UV被覆の光ファイバ5を用
いる場合、被覆に使用されているのと同質の紫外線硬化
樹脂を用いれば、光ファイバ5の被覆と接着部が一体化
される。また、光ファイバ5の被覆よりも固い接着剤を
用いる場合は、なるべく細い接着幅で接着するのが望ま
しい。
【0022】また、ソレノイド8の形状を変形させる棒
状の2本のフォーマ9は、それぞれの一端が、例えば接
着や溶接などの手段で、測定対象物11に固定される。
フォーマ9の断面は、例えば円形を用いる。この場合は
ソレノイド8に局部的に与えられる曲率半径はフォーマ
9の半径となる。フォーマ9の径を調整することによっ
て、光ファイバセンサの検出特性を所望の範囲、所望の
感度に調整することが可能となる。
【0023】勿論、ソレノイド8の内側と接触する部分
だけを曲面とするような、例えば半円形状でも構わな
い。また、角のある形状も使用できるが、この場合はソ
レノイド8のフォーマ9と接する部分に繰り返し押圧が
かかることとなり、光ファイバ5自体が疲労しやすくな
り、あまり適当でないが、測定対象物によっては、光フ
ァイバセンサの検出感度,検出出力を増大させることが
できる。また、フォーマ9は、測定対象物の変形量を忠
実にソレノイド8に伝達するために、ソレノイド8から
受ける反力で、たわまない程度の剛性が必要となり、例
えば金属性のフォーマ9が使用される。
【0024】フォーマ9は、図3,図4に示すように、
種々の形状に構成される。図3では、フォーマ9がソレ
ノイド8の径内方向に曲がった屈曲部9aが形成され、
測定対象物11に固定されている。また、屈曲部9aが
ソレノイド8の径外方向に曲がったものとしてもよい。
測定対象物11の想定されるひずみに応じて選択するこ
とができる。また、図4の光ファイバセンサでは、フォ
ーマ9が支柱9bと、支柱9bから張り出す腕部材9c
と、腕部材9cに固定されたソレノイド8が形成される
捲回部材9dが設けられている。このように、本実施形
態では、ソレノイド8の径によらず、測定長を設定する
ことができる。
【0025】次に、本発明の光ファイバセンサの測定系
について、図5,図6を参照して説明する。図5の測定
系は、測定光が安定化光源12から射出され、図示しな
い保護被覆で保護された光ファイバケーブル13a内を
進み、光ファイバセンサ7のソレノイド8の部分を通過
した後、光ファイバケーブル13bを通って、光パワー
メー夕14に到達する。測定対象物11にひずみが発生
すると、光伝送損失量が変化して引張変形,圧縮変形に
よるひずみ量が計測される。
【0026】図5は、測定光として透過光を用いた場合
であるが、反射光を用いることもできる。図6の測定系
は、反射光を用いた場合の構成図である。この場合は、
ソレノイド8の局部的な曲げによって生じる後方散乱光
の量を時間領域反射計(OTDR)15で測定する。
【0027】なお、本発明による測定系は、図5及び図
6に示した構成に限定するものではなく、他の公知の構
成及び測定装置による測定系でも使用できることは明ら
かである。
【0028】(実施例1)図7(a)は本発明の一実施
例の概要を示す平面図、図7(b)は部分的に切欠部を
有する側面図である。図7に於いて、ソレノイド8は2
本のフォーマ9によって、予め楕円状に偏平させて構成
され、引張及び圧縮変形の両方に対応できるように構成
されており、フォーマ9はゴム製のべース16に挿通さ
れて固定され、フォーマ9の下側端面はべース16の底
面と同一面に露出し、測定対象物に直接接着可能な形状
となっている。9eはフォーマ9が測定対象物に接着さ
れる接着面である。更に、ソレノイド8及びフォーマ9
は保護の為にゴム製カバー17で覆われている。フォー
マ9は、ソレノイド8が設けられる部分は細く、測定対
象物に接着される部分は測定対象物に十分に固定される
ように太く形成されている。
【0029】また、光ファイバ5には、繰り返し変形を
与えても傷の付きにくいUV被覆が用いられている。ソ
レノイド8の形状の保持には、接着部10が、180°
ずれた2箇所の位置に形成され、ソレノイド8が固定さ
れている。接着部10は接着剤を塗布して形成されてい
る。ソレノイド8は、接着部10とフォーマ9が干渉し
ないように、それぞれ90°ずらした位置に配置されて
いる。これは、光伝送損失が最も多く発生する部分が、
フォーマ9の周辺の曲率半径が小さくなる部分である為
に、その付近には接着部の不均一性などによって、悪影
響を与えないように形成されている。また、光ファイバ
センサの光伝送損失量に悪影響を与えない限り、ソレノ
イド形状を保持する接着部は何箇所設けてもよい。
【0030】本実施例の光ファイバセンサによる測定結
果について、図8を参照して説明する。図8に於いて、
横軸は測定対象物の変位を示し、縦軸は光伝送損失量を
示している。この測定に用いられた光ファイバセンサ
は、ソレノイド8の内径を14mm、巻数を15ター
ン、フォーマ9の径を3mm、フォーマ9間の初期の距
離を12mmとした場合であり、光ファイバセンサの測
定対象物の変位に対する光伝送損失量の変化を示してい
る。この測定結果によれば、極めて良好な検出特性を示
している。
【0031】上記のように、本発明は測定対象物に固定
された2本のフォーマに光ファイバのソレノイドが設け
られた形状であり、測定対象物の引張変形及び圧縮変形
の両方に適用できるとともに、光伝送損失量の変化の大
きい光ファイバセンサが提供できる。即ち、感度の良い
光ファイバセンサが構成できる。
【0032】また、光ファイバ自体の剛性によって、ソ
レノイドが楕円状に変形を受けた場合、常に真円に戻ろ
うとする力、即ち、復元力が働くために、繰り返しの変
形に対しても、応答性良くかつ再現性の高い計測を行う
ことができる。
【0033】更に、測定対象物の変形の範囲に対応し
て、ソレノイド8の内径、巻数、フォーマ9の太さや断
面形状によって、ソレノイド8の曲率半径を任意に設定
できる。
【0034】また、2本のフォーマ9間の初期の間隔を
調整することによって、初期の曲率半径が設定できるの
で、測定対象物に応じて、光ファイバセンサの出力特性
及び感度を所望の特性に容易に調整することができる。
【0035】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、以下の
ような効果が得られる。 測定対象物の引張変形と圧縮変形の両方のひずみ量の
測定ができる。 光ファイバセンサがソレノイド状であり、引張・圧縮
方向の変位に対して、光ファイバに与えられる曲げの曲
率変化が大きいために、センサとして感度が高く、セン
サの小型化が可能である。 光ファイバ自体に充分な弾性復元力を有し、繰り返し
荷重に対しても測定値の再現性に優れている。 2本のフォーマにソレノイドが保持された構造であ
り、2本のフォーマ間の距離を調整することにより、光
ファイバに予め与える初期曲率の制御が容易であり、測
定対象物の変形の範囲に対応して所望の特性を有するセ
ンサに調整できるとともに、ソレノイドの形状の管理が
容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバセンサの一実施形態で
示す図である。
【図2】本発明の測定原理の説明する為の図である。
【図3】本発明の光ファイバセンサのフォーマの一形状
を示す図である。
【図4】本発明の光ファイバセンサのフォーマの他の形
状を示す図である。
【図5】測定系の一構成図である。
【図6】測定系の他の構成図である。
【図7】本発明に係る光ファイバセンサの一実施例を示
す図である。
【図8】本発明に係る光ファイバセンサにおける測定対
象物の変位に対する光伝送損失量を示す図である。
【図9】従来の光ファイバセンサの一例を示す図であ
る。
【図10】従来の光ファイバセンサの他の例を示す図で
ある。
【符号の説明】
5 光ファイバ 7 光ファイバセンサ 8 ソレノイド 9 フォーマ 9a 屈曲部 10 接着部 11 測定対象物 12 安定化光源 13,13a,13b 光ファイバケーブル 14 光パワーメータ 15 OTDR 16 ベース 17 カバー A 真円

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバを少なくとも1ターン以上巻
    き、円周方向の一部もしくは全周を軸方向全域にわたっ
    て接着したソレノイドと、前記ソレノイドの内側に接触
    して互いに平行に配置することによって、前記ソレノイ
    ドを楕円状とし、かつ、それぞれの一端を測定対象物に
    固定した2本のフォーマとからなることを特徴とする光
    ファイバセンサ。
  2. 【請求項2】 光ファイバを少なくとも1ターン以上巻
    き、円周方向の一部もしくは全周を軸方向全域にわたっ
    て接着したソレノイドと、前記ソレノイドの内側に接触
    して互いに平行に配置することによって、前記ソレノイ
    ドを楕円状とし、かつ、それぞれの一端を測定対象物に
    固定した2本のフォーマとからなる光ファイバセンサで
    あって、前記2本のフォーマの測定対象物に固定する位
    置を前記ソレノイドに接する部分の距離と異なる位置と
    することを特徴とする光ファイバセンサ。
  3. 【請求項3】 光ファイバを少なくとも1ターン以上巻
    き、円周方向の一部もしくは全周を軸方向全域にわたっ
    て接着したソレノイドと、前記ソレノイドの内側に接触
    して互いに平行に配置することによって、前記ソレノイ
    ドを楕円状とし、かつ、それぞれの一端を測定対象物に
    固定した2本のフォーマとからなる光ファイバセンサで
    あって、前記ソレノイドの径、巻数、前記フォーマの径
    を選択することによって、前記光ファイバセンサの検出
    特性を調整することことを特徴とする光ファイバセンサ
    の調整方法。
  4. 【請求項4】 光ファイバを少なくとも1ターン以上巻
    き、円周方向の一部もしくは全周を軸方向全域にわたっ
    て接着したソレノイドと、前記ソレノイドの内側に接触
    して互いに平行に配置することによって、前記ソレノイ
    ドを楕円状とし、かつ、それぞれの一端を測定対象物に
    固定した2本のフォーマとからなる光ファイバセンサで
    あって、前記2本のフォーマの距離を調節することによ
    って、前記光ファイバセンサにあらかじめ与える初期曲
    率を制御するとともに、前記測定対象物とする変形の範
    囲に対して所望の検出特性とすることを特徴とする光フ
    ァイバセンサの調整方法。
  5. 【請求項5】 光ファイバを少なくとも1ターン以上巻
    き、円周方向の一部もしくは全周を軸方向全域にわたっ
    て接着したソレノイドと、前記ソレノイドの内側に接触
    して互いに平行に配置することによって、前記ソレノイ
    ドを楕円状とし、かつ、それぞれの一端を測定対象物に
    固定した2本のフォーマとからなる光ファイバセンサで
    あって、前記2本のフォーマが前記ソレノイドに接する
    部分の距離と、前記測定対象物に固定される距離とを同
    じにするか、または異なる距離とすることによって、前
    記測定対象物の測定長を調整することを特徴とする光フ
    ァイバセンサの調整方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078341A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバ変位計
CN103438817A (zh) * 2013-08-21 2013-12-11 钟少龙 实现精确测量金属应力应变的光纤传感器
RU2502955C2 (ru) * 2011-10-18 2013-12-27 Федор Андреевич Егоров Волоконно-оптический датчик перемещений с возможностью дистанционной градуировки и способ измерения посредством такого датчика
CN110367955A (zh) * 2019-08-19 2019-10-25 深圳市矽赫科技有限公司 光纤传感器及生命体征检测装置

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