JP2001174341A - 圧力分布センサ - Google Patents

圧力分布センサ

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JP2001174341A
JP2001174341A JP35615099A JP35615099A JP2001174341A JP 2001174341 A JP2001174341 A JP 2001174341A JP 35615099 A JP35615099 A JP 35615099A JP 35615099 A JP35615099 A JP 35615099A JP 2001174341 A JP2001174341 A JP 2001174341A
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optical fiber
elastic body
pressure
pressure distribution
distribution sensor
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JP35615099A
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Koji Satori
耕自 佐鳥
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な力学変換機構を必要としない圧力分布
センサを提供する。 【解決手段】 圧力に応じて径方向に変形する弾性体1
の周りに、歪みに応じて光学特性が変化する光ファイバ
2を巻き付け、この光ファイバ2の光学特性変化から前
記弾性体1が受ける圧力を検出するセンサ部を構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、歪みを分布的に計
測する光ファイバを用いた圧力分布センサに係り、特
に、特別な力学変換機構を必要としない圧力分布センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の圧力センサは、図13に示される
ように、圧力を張力に変換するブルドン管9に歪み計測
用の光ファイバ(光ファイバ歪みセンサ)2を取り付
け、これにより圧力を光ファイバの歪みに変換するセン
サ部を構成したものである。この光ファイバは、歪みに
応じて光学特性が変化する光ファイバであり、例えば、
長手方向に屈折率分布を持たせたグレーティング(Fibe
r Bragg Grating:以下、FBGという)3からなる。こ
のFBG3の光学特性変化からブルドン管9によるFB
G3の張力歪みを検出し、この歪みから圧力を検出する
ことができる。このセンサ部を光ファイバ2の延長上に
複数設けることにより、圧力分布センサが構成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧力分布センサ
は、圧力を検出する各々のセンサ部に前記ブルドン管の
ような圧力張力変換機構を取り付けなければならないた
め、広範囲に亘る圧力分布を計測する場合、システムが
大掛かりになり施工等も複雑になる。
【0004】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、特別な力学変換機構を必要としない圧力分布センサ
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、圧力に応じて径方向に変形する弾性体の周
りに、歪みに応じて光学特性が変化する光ファイバを巻
き付け、この光ファイバの光学特性変化から前記弾性体
が受ける圧力を検出するセンサ部を構成したものであ
る。
【0006】予め圧力を加えて前記弾性体を径方向に収
縮させ、この収縮させた弾性体の周りに前記光ファイバ
を巻き付け、前記弾性体に圧力が加わらないときに前記
光ファイバに歪みが生じるようにしてもよい。
【0007】予め軸方向の張力を加えて前記弾性体を径
方向に収縮させ、この収縮させた弾性体の周りに前記光
ファイバを巻き付け、前記弾性体に圧力が加わらないと
きに前記光ファイバに歪みが生じるようにしてもよい。
【0008】予め張力を加えることで歪みを生じさせた
前記光ファイバを前記弾性体の周りに巻き付け、前記弾
性体に圧力が加わらないときに前記光ファイバに歪みが
生じるようにしてもよい。
【0009】予め前記弾性体に部分的に圧力を加えて前
記弾性体の周りに窪みを形成し、この窪みに沿わせて前
記光ファイバを巻き付け、前記弾性体に圧力が加わらな
いときに前記光ファイバに歪みが生じるようにしてもよ
い。
【0010】予め加熱することで熱線膨張させた前記光
ファイバを前記弾性体の周りに巻き付けてから冷却し、
前記弾性体に圧力が加わらないときに前記光ファイバに
歪みが生じるようにしてもよい。
【0011】前記弾性体中に軸方向の変形を規制する剛
性体を内蔵させてもよい。
【0012】前記センサ部を耐環境性の高い部材で覆っ
てもよい。
【0013】前記弾性体の周りに前記光ファイバを密な
ピッチで巻き付けてもよい。
【0014】前記弾性体の周りに前記光ファイバを密な
ピッチと疎らなピッチとで交互に巻き付け、密なピッチ
の部分で前記圧力を検出するようにしてもよい。
【0015】前記密なピッチの部分では前記弾性体の周
方向の一か所で前記光ファイバを前記弾性体に固定し、
前記疎らなピッチの部分では前記光ファイバに弛みを持
たせてもよい。
【0016】前記センサ部全体の熱膨張率と前記光ファ
イバの熱膨張率とが同じであってもよい。
【0017】前記センサ部の近傍に温度センサを設け、
この温度センサで検出される温度により、前記センサ部
で検出する圧力を補正するようにしてもよい。
【0018】前記弾性体の周りに温度に応じて光学特性
が変化する別の光ファイバを巻き付け、この光ファイバ
の光学特性変化から検出される温度により、前記歪みに
応じて光学特性が変化する光ファイバで検出する圧力を
補正するようにしてもよい。
【0019】前記歪みに応じて光学特性が変化する光フ
ァイバが温度に応じても光学特性が変化し、この光ファ
イバの光学特性変化から検出される温度により、この光
ファイバで検出する圧力を補正するようにしてもよい。
【0020】前記弾性体を弾性チューブに気体を封入し
て構成してもよい。
【0021】前記弾性体の周りに、前記光ファイバを巻
き付けるための窪みを形成してもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0023】図1に示されるように、本発明に係る圧力
分布センサのセンサ部は、ゴム等の弾性力のある材料で
線状又は円柱状の弾性体1を形成し、この弾性体1の周
囲に、FBG3を複数個形成した光ファイバ(光ファイ
バ歪みセンサ)2を一定のピッチで巻き付けたものであ
る。弾性体1が径方向に変形すると光ファイバ2は長手
方向に伸縮することになる。従って、この光ファイバ2
の光学特性変化から弾性体1が受ける圧力を検出するこ
とができる。このセンサ部では、弾性体1の長手方向に
複数のFBG3が配置されるので、弾性体1の長手方向
の圧力分布が計測できることになる。また、センサ部を
光ファイバ2の延長上に複数設けることにより、光ファ
イバ2に沿った圧力分布が計測できることになる。
【0024】ところで、光ファイバ2は、もっぱら伸び
歪みを計測するものである。弾性体1に光ファイバ2を
巻き付ける際に、圧力等が加わらない自然状態の弾性体
1に自然状態の光ファイバ2を巻き付けたのでは、弾性
体1に圧力が加わって弾性体1が径方向に収縮したとき
に、光ファイバ2が弛むだけで、圧力は検出できない。
そこで、予め弾性体1又は光ファイバ2を変形させて巻
き付けを行い、弾性体1に圧力が加わらないときに光フ
ァイバ2に歪みが生じ、弾性体1が圧力で収縮すると光
ファイバ2の歪みが緩和されるようにした。
【0025】即ち、図2に示されるように、弾性体1に
光ファイバ2を巻き付ける際に、弾性体1に圧力又は軸
方向の張力を加えて弾性体1を径方向に収縮させてお
き、この収縮させた弾性体1の周りに光ファイバ2を巻
き付ける。その後、弾性体1に加えて圧力又は軸方向の
張力を取り除くと、弾性体1は径方向に膨張する(自然
状態に戻る)。このため光ファイバ2に伸び歪みが加わ
る。このようにして、弾性体1に圧力が加わらない自然
状態のときに光ファイバ2に歪みが生じるようにする。
これにより、圧力による弾性体1の収縮を光ファイバ2
の伸び歪みの減少として検出できるようになり、圧力の
ない自然状態から光ファイバ2が弛む状態までの範囲で
圧力が検出できることになる。
【0026】このようなセンサ部は、弾性体1に光ファ
イバ2を巻き付ける際に、光ファイバ2に張力を加えな
がら巻き付けを行って形成することもできる。また、巻
き付けの際に、弾性体1の一部に圧力を加えて弾性体1
を部分的に窪ませ、この窪みに沿わせて光ファイバ2を
巻き付けるようにして形成することもできる。また、巻
き付けの際に、光ファイバ2を加熱して光ファイバ2を
伸長させておき、この伸長した光ファイバ2を弾性体1
に巻き付けてもよい。これらのいずれの場合も、弾性体
1に圧力が加わらない自然状態のときに光ファイバ2に
歪みが生じることになる。
【0027】次に、センサ部の引張り強度を強化する実
施形態を説明する。
【0028】図3に示されるように、弾性体1中に軸方
向の変形を規制する剛性体4を内蔵させる。この剛性体
4は、FRPや鉄等の硬い材料を線状に形成したもの
で、引張りに強いものである。この剛性体4を弾性体1
の中央部に配置する。弾性体1の引張り強度は弱いが、
センサ部に加わる引張り力が剛性体4で支えられること
になるため、センサ部の引張り強度は剛性体4の持つ強
度にまで高められることになる。
【0029】次に、センサ部の耐環境性を強化する実施
形態を説明する。
【0030】図4に示されるように、センサ部を耐環境
性の高い耐環境性部材5で覆う。耐環境性部材5は、耐
環境性の高い金属等からなり、弾性体1の外周に沿わせ
て設ける。また、耐環境性部材5の周囲には穴を開けて
おき、検出しようとしている圧力が弾性体1にかかるよ
うにしておく。これにより弾性体1や光ファイバ2が外
部環境から保護されるので、センサ部の劣化が防止でき
る。
【0031】次に、圧力分布を計測するための装置構成
を説明する。
【0032】図5に示されるように、センサ部から導か
れた光ファイバ2の一端に、センサ部のFBG3から戻
る光の光学特性変化からFBG3に生じている張力歪み
を検出する歪分布計測装置を接続する。FBG3に生じ
ている張力歪みは、弾性体1が受けている圧力に対応し
ている。従って、この装置により、光ファイバ2に沿っ
た圧力分布が計測できることになる。この歪分布計測装
置は、ブリリュアン散乱光を利用した波長分散計測法を
使用してもよい。
【0033】次に、図1、図3の構造を持つセンサ部に
おける歪と圧力との関係を詳しく検討する。
【0034】弾性体1の厚さ(弾性体1の表面から剛性
体4の表面までの厚さ)をD、その厚さの変化量をΔ
D、弾性体1に加わった圧力(増加分)をΔP、弾性体
1のヤング率をEとする。これらの変量の関係は、式
(1)で表される。
【0035】
【数1】
【0036】光ファイバ2の巻き付けピッチをl、剛性
体4の半径をrとすると、光ファイバ2の1ピッチ分の
長さLは、式(2)で表される。
【0037】
【数2】
【0038】従って、光ファイバ2の伸び量ΔLは、式
(3)で表される。
【0039】
【数3】
【0040】ここで弾性体1の厚さDの変化が十分に小
さい場合には、式(3)を式(4)で表すことができ
る。
【0041】
【数4】
【0042】よって、光ファイバ2の伸び率αは、式
(5)で表される。
【0043】
【数5】
【0044】D=10mm,l=100mm,d=3m
m,ΔP=1atm=101325Paとしたとき、光
ファイバ2の伸び率α=1%=10000εを得るため
には、弾性体1のヤング率Eが約3.1×106 Paで
あればよい。通常の弾性ゴムのヤング率は1.5〜5.
0×106 Paであるから、弾性体1に加わった圧力Δ
Pが1atmのとき光ファイバ2の伸び率αが1%にな
るセンサ部が実現可能である。一方、FBG3を使用し
た光ファイバ歪計測の分解能は1μstrain程度で
あるから、この圧力分布センサで水圧を計測してその水
圧から水深を求める水深計測装置を構成すると、約1c
mの分解能が得られることになる。
【0045】次に、光ファイバの巻き付け方法の実施形
態を説明する。
【0046】図6に示されるように、略円柱状に形成し
た弾性体1周囲に光ファイバ2を巻き付ける際に、光フ
ァイバ2に張力を加えながら巻き付ける。光ファイバ2
が伸び歪みを生じた状態で巻き付けられているので、圧
力による弾性体1の収縮を光ファイバ2の伸び歪みの減
少として検出できるようになる。
【0047】図7に示されるように、略円柱状に形成し
た弾性体1の周囲に光ファイバ2を巻き付ける際に、弾
性体1の一部に圧力を加えて弾性体1を部分的に窪ま
せ、この窪みに沿わせて光ファイバ2を巻き付ける。弾
性体1から圧力を取り去ると、窪みが回復しようとする
ので、光ファイバ2に歪みが生じる。よって、圧力によ
る弾性体1の収縮を光ファイバ2の伸び歪みの減少とし
て検出できるようになる。図2の方法と比較すると、圧
力又は張力を加える部分が小さいため、巻き付け設備を
小さくすることができる。
【0048】図8に示されるように、予め光ファイバ2
を加熱し、熱線膨張により伸長させた光ファイバ2を略
円柱状の弾性体1の周囲に巻き付ける。その後、光ファ
イバ2が熱を失うと元の長さに戻ろうとするので、光フ
ァイバ2に歪みが生じる。よって、圧力による弾性体1
の収縮を光ファイバ2の伸び歪みの減少として検出でき
るようになる。
【0049】次に、計測誤差を小さくするための巻き付
け形状の実施形態を説明する。
【0050】弾性体1に光ファイバ2を巻き付けたセン
サ部の計測誤差要因を検討すると、圧力による弾性体1
の径方向収縮以外の原因により光ファイバ2に歪みが発
生することが考えられる。これには3つの要因がある。
即ち、センサ部の長手方向の伸縮、センサ部の曲げ変
形、センサ部の熱膨張である。
【0051】長手方向の伸縮と曲げ変形とについて考察
する。図1のように光ファイバ2が所定の巻き付けピッ
チlで巻き付けられていると、センサ部の長手方向の伸
縮の影響と曲げ変形の影響とを共に受けてしまう。計算
を簡単にするためセンサ部に長手方向の伸縮のみ生じた
とすると、巻き付けピッチlの変化分がΔlのときの光
ファイバ2の伸び量ΔLは、式(2)をlについて微分
した式(6)で表される。
【0052】
【数6】
【0053】よって、光ファイバ2の伸び率αは、式
(7)で表される。
【0054】
【数7】
【0055】このように、センサ部が長手方向に伸縮す
ると光ファイバ2が伸び率αで伸びることになるため、
圧力計測に誤差を生じてしまう。
【0056】式(7)によれば巻き付けピッチlが0で
あればセンサ部が長手方向に伸縮しても光ファイバ2は
伸びない。巻き付けピッチlを可及的に0に近くすれば
伸び率αを小さくして圧力計測の誤差を小さくできる。
そこで、周回した光ファイバ2同士が密接するように巻
き付けて巻き付けピッチlを光ファイバ2の径に等しく
することが考えられる。このように、弾性体1の周りに
光ファイバ2を密なピッチで巻き付けると、光ファイバ
2の歪変化がもっぱら弾性体1の径の変化に依存するよ
うになり、圧力計測の誤差を小さくできる。
【0057】しかし、弾性体1の全長に亘って密なピッ
チで巻き付けると光ファイバ2の長さが非常に長くな
る。そこで、図9に示されるように、光ファイバ2を密
なピッチと疎らなピッチとで交互に巻き付け、巻き付け
ピッチが大きい(疎らな)部分と巻き付けピッチが小さ
い(密な)部分とを形成する。このようにして、圧力計
測を行うための巻き付けピッチが小さい部分を確保しつ
つ、光ファイバ2の長さを減らすことができる。
【0058】図9の形態においても、圧力計測の誤差を
完全になくすことはできない。センサ部の長手方向の伸
縮や曲げ変形の影響が巻き付けピッチの大きい部分を介
して巻き付けピッチの小さい部分に伝搬するからであ
る。そこで、図10に示されるように、巻き付けピッチ
が小さい部分では、弾性体1の一点で弾性体1と光ファ
イバ2とが互いに動かないように接着等により固定す
る。光ファイバ2は周回毎に同じ周方向位置に固定す
る。また、巻き付けピッチの大きい部分では、光ファイ
バ2に弛みを持たせておく。これにより、センサ部の長
手方向の伸縮や曲げ変形があっても光ファイバ2には影
響がない。そして、弾性体1の径の変化は確実に巻き付
けピッチが小さい部分の光ファイバ2の伸び歪の変化と
して検出することができる。
【0059】次に、圧力分布計測における温度補正につ
いて説明する。
【0060】センサ部を構成する弾性体1や光ファイバ
2は熱膨張するため、この熱膨張が圧力計測の誤差要因
となる。そこで、光ファイバ2の歪計測に並行して温度
計測を行い、温度補正することで誤差を解消することが
できる。各センサ部の近傍に温度センサを設けて圧力分
布と共に温度分布を計測すれば、各温度センサで検出さ
れる温度により、各センサ部で検出する圧力を補正する
ことができる。また、温度に応じて光学特性が変化する
光ファイバを光ファイバ2に添えて弾性体1に巻き付け
て温度分布を計測してもよい。さらには、光ファイバ2
が温度に応じても光学特性が変化するようであれば、光
ファイバ2で歪と温度とを計測することができる。
【0061】次に、弾性体の他の形態を説明する。
【0062】図11に示されるように、ゴム等の弾性力
のある材料でチューブ7を形成する。この弾性チューブ
7に空気等の気体を封入すると、円柱状の弾性体1を構
成することができる。弾性チューブ7内の気体は弾性チ
ューブ7の外の圧力に応じて拡縮する。気体の体積は圧
力に比例するため、圧力変換係数の大きい弾性体1を構
成することができる。
【0063】次に、光ファイバを保護するための弾性体
の形態を説明する。
【0064】図12に示されるように、弾性体1の表面
に窪みを形成する。ただし、この窪みは、図7の例のよ
うに圧力を付与して変形させたものではなく、永久的な
ものである。このような窪みを螺旋状に形成しておき、
この窪みの中に光ファイバ2を収容するようにして光フ
ァイバ2を弾性体1に巻き付ける。このセンサ部は、光
ファイバ2が窪みの中に収容され、弾性体1の外周表面
が光ファイバ2より外側に位置するので、例えば、セン
サ部を引きずったりして他の物体に接触させても、光フ
ァイバ2は衝撃や摩擦から保護されることになり、断線
等の心配がなくなる。
【0065】本発明の圧力分布センサは、土中に埋設し
て地中圧力分布センサとすることにより、地中圧力の監
視装置に使用することができる。また、崖や堤防の縁近
くの土中に埋設して崩壊度監視装置に使用することがで
きる。
【0066】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0067】(1)特別な力学変換機構を用いないので
センサ部の設置が容易になり、労力及びコストを大幅に
削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である圧力分布センサのセ
ンサ部の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態である圧力分布センサの光
ファイバ巻き付け工程図である。
【図3】本発明の一実施形態である圧力分布センサの断
面図である。
【図4】本発明の一実施形態である圧力分布センサの断
面図である。
【図5】本発明の一実施形態である圧力分布センサを用
いた圧力分布計測装置の構成図である。
【図6】本発明の一実施形態である圧力分布センサの光
ファイバ巻き付け工程図である。
【図7】本発明の一実施形態である圧力分布センサの光
ファイバ巻き付け工程図である。
【図8】本発明の一実施形態である圧力分布センサの光
ファイバ巻き付け工程図である。
【図9】本発明の一実施形態である圧力分布センサの光
ファイバ巻き付け形状を示す斜視図である。
【図10】本発明の一実施形態である圧力分布センサの
光ファイバ巻き付け形状を示す斜視図である。
【図11】本発明の一実施形態である圧力分布センサの
斜視図である。
【図12】本発明の一実施形態である圧力分布センサの
斜視図である。
【図13】従来の圧力センサの構成図である。
【符号の説明】
1 弾性体 2 光ファイバ 3 FBG 4 剛性体 5 耐環境性部材 7 弾性チューブ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力に応じて径方向に変形する弾性体の
    周りに、歪みに応じて光学特性が変化する光ファイバを
    巻き付け、この光ファイバの光学特性変化から前記弾性
    体が受ける圧力を検出するセンサ部を構成したことを特
    徴とする圧力分布センサ。
  2. 【請求項2】 予め圧力を加えて前記弾性体を径方向に
    収縮させ、この収縮させた弾性体の周りに前記光ファイ
    バを巻き付け、前記弾性体に圧力が加わらないときに前
    記光ファイバに歪みが生じるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の圧力分布センサ。
  3. 【請求項3】 予め軸方向の張力を加えて前記弾性体を
    径方向に収縮させ、この収縮させた弾性体の周りに前記
    光ファイバを巻き付け、前記弾性体に圧力が加わらない
    ときに前記光ファイバに歪みが生じるようにしたことを
    特徴とする請求項1記載の圧力分布センサ。
  4. 【請求項4】 予め張力を加えることで歪みを生じさせ
    た前記光ファイバを前記弾性体の周りに巻き付け、前記
    弾性体に圧力が加わらないときに前記光ファイバに歪み
    が生じるようにしたことを特徴とする請求項1記載の圧
    力分布センサ。
  5. 【請求項5】 予め前記弾性体に部分的に圧力を加えて
    前記弾性体の周りに窪みを形成し、この窪みに沿わせて
    前記光ファイバを巻き付け、前記弾性体に圧力が加わら
    ないときに前記光ファイバに歪みが生じるようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の圧力分布センサ。
  6. 【請求項6】 予め加熱することで熱線膨張させた前記
    光ファイバを前記弾性体の周りに巻き付けてから冷却
    し、前記弾性体に圧力が加わらないときに前記光ファイ
    バに歪みが生じるようにしたことを特徴とする請求項1
    記載の圧力分布センサ。
  7. 【請求項7】 前記弾性体中に軸方向の変形を規制する
    剛性体を内蔵させたことを特徴とする請求項1〜6いず
    れか記載の圧力分布センサ。
  8. 【請求項8】 前記センサ部を耐環境性の高い部材で覆
    ったことを特徴とする請求項1〜7いずれか記載の圧力
    分布センサ。
  9. 【請求項9】 前記弾性体の周りに前記光ファイバを密
    なピッチで巻き付けたことを特徴とする請求項1〜8い
    ずれか記載の圧力分布センサ。
  10. 【請求項10】 前記弾性体の周りに前記光ファイバを
    密なピッチと疎らなピッチとで交互に巻き付け、密なピ
    ッチの部分で前記圧力を検出するようにしたことを特徴
    とする請求項1〜10いずれか記載の圧力分布センサ。
  11. 【請求項11】 前記密なピッチの部分では前記弾性体
    の周方向の一か所で前記光ファイバを前記弾性体に固定
    し、前記疎らなピッチの部分では前記光ファイバに弛み
    を持たせたことを特徴とする請求項10記載の圧力分布
    センサ。
  12. 【請求項12】 前記センサ部全体の熱膨張率と前記光
    ファイバの熱膨張率とが同じであることを特徴とする請
    求項1〜11いずれか記載の圧力分布センサ。
  13. 【請求項13】 前記センサ部の近傍に温度センサを設
    け、この温度センサで検出される温度により、前記セン
    サ部で検出する圧力を補正するようにしたことを特徴と
    する請求項1〜12いずれか記載の圧力分布センサ。
  14. 【請求項14】 前記弾性体の周りに温度に応じて光学
    特性が変化する別の光ファイバを巻き付け、この光ファ
    イバの光学特性変化から検出される温度により、前記歪
    みに応じて光学特性が変化する光ファイバで検出する圧
    力を補正するようにしたことを特徴とする請求項1〜1
    3いずれか記載の圧力分布センサ。
  15. 【請求項15】 前記歪みに応じて光学特性が変化する
    光ファイバが温度に応じても光学特性が変化し、この光
    ファイバの光学特性変化から検出される温度により、こ
    の光ファイバで検出する圧力を補正するようにしたこと
    を特徴とする請求項1〜13いずれか記載の圧力分布セ
    ンサ。
  16. 【請求項16】 前記弾性体を弾性チューブに気体を封
    入して構成したことを特徴とする請求項1〜15いずれ
    か記載の圧力分布センサ。
  17. 【請求項17】 前記弾性体の周りに、前記光ファイバ
    を巻き付けるための窪みを形成したことを特徴とする請
    求項1〜16いずれか記載の圧力分布センサ。
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