JP4865423B2 - 光ファイバセンサおよびそれを用いた歪み測定方法 - Google Patents

光ファイバセンサおよびそれを用いた歪み測定方法 Download PDF

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Description

本発明は、被測定物の歪みを検知する光ファイバ型センサ技術と歪みの測定検知技術に関する。
従来、例えばトンネル等の構造物(以下、被測定物という)に発生する歪みの計測など、広範囲にわたる歪み計測や、多数の地点に及ぶ歪み計測を行う場合、一般的には、センサとして電力供給により稼動する歪みゲージなどを被測定物の表面に設置し、それぞれの歪みゲージの値をモニタする方法が用いられている(従来技術1)。しかしながらこの方法では、多数の歪みゲージを設置する必要があると共に、モニタの大きな稼動が必要であり、さらに、屋外で用いる際は電気的なノイズの影響への対策なども必要となる。
そこで近年、センサ自体への電源の供給が不要で、電気的なノイズの影響がなく、被測定物の長手方向の歪み分布測定が可能である光ファイバセンサによる歪み分布測定を行う方法の開発が進められている。特に、光ファイバの後方散乱光をモニタする方法が大きく進展している。つまり、石英ガラス系の光ファイバのブリルアン散乱光は周波数のシフト量が歪みに比例して変化する。このことを利用し、光ファイバ歪み分布測定器(B−OTDR:Brillouin Optical Time Domain Reflectometer)と呼ばれる試験器を用いて光ファイバ内に発生する歪みとその位置を光ファイバ片端から連続的に測定して、被測定物の歪みの量と位置とを測定する。この方法では長尺の光ファイバセンサ1本と光ファイバ歪み分布測定器を1台用いれば、数kmにおよぶ被測定物の歪みの分布測定が可能になる(従来技術2)。
なお、上記従来技術1及び従来技術2による歪み測定結果を比較した文献として、例えば、非特許文献1がある。
Kurashima、他著、「Application of fiber optic distributed sensor for strain measurement in civil engineering」、Proceedings of SPIE、Vol.3241、OFT2004-3、PP.247-258 安江、他著、「光ファイバを用いたコンクリート管ひずみ計測」、信学技報、OFT99-1、PP.1-6 大薗、他著、「低曲げ損失ボーリーファイバの実用化検討」、レーザ研究、vol.34、no.1、2006年、pp.26-30 坂東、他著、「ホーリーファイバを用いた宅内配線向け光部品」、レーザ研究、vol.34、no.1、2006年、pp.52-56
しかしながら、上記従来技術2による測定評価には、測定の距離分解能が主に光ファイバ歪み分布測定器の最小距離分解能である1m程度に限定されるという問題点がある。この問題を解決するために、例えば、光ファイバの可とう性を利用し、被測定物の1mより短い箇所に対して歪み分布測定を行う場合には、光ファイバに対して20〜30cm周期で緩やかな曲げを与え折り返して被測定物に接着し、その後光ファイバ歪み分布測定器により測定を行い、擬似的に距離分解能を向上させる方法が提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
しかしながら、非特許文献2の歪み分布測定方法についても、光ファイバを急激に折り曲げると損失が増加するため、光ファイバの折り返し点では、ある程度の大きさの曲げ径を確保する必要がある。従って、特に、広い範囲で複数箇所にわたって歪み測定を行う場合、光ファイバを直線状に接着する場合と比べて、被測定物へのファイバの接着施工作業が非常に煩雑となる。さらには、一定以上の表面積がない被測定物(被測定箇所)には、この方法の適用自体が非常に困難となってしまう。
以上のように、光ファイバ歪み分布測定器と光ファイバセンサを用いた歪みの測定方法においては、距離分解能が1m程度以上に限定され、これより狭い範囲での歪み測定を行う場合には、被測定物への光ファイバの接着において、煩雑な施工処理が必要となる。さらには、表面積が狭い被測定物、例えば細長い円柱状の物体などの長手方向の歪み分布を測定する場合、前記の施工処理自体が非常に困難になってしまう。
本発明は前述した課題に鑑みて、光ファイバ歪み分布測定器の距離分解能以下で歪みの分布測定を簡易に実現できる取り扱いの容易な光ファイバセンサを提供すること、細長い円柱状の物体などの長手方向の歪み分布を光ファイバ歪み分布測定器の距離分解能以下で測定する方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決する第1の発明に係る光ファイバセンサは、円柱状の剛体と、前記剛体の表面に一定のピッチ周期で螺旋状に巻きつけられる光ファイバとから構成される光ファイバセンサであって、前記光ファイバは、1.3μm帯零分散ファイバであり、片端に前記光ファイバのブリルアン散乱光の周波数シフト量を測定する測定手段が接続されると共に、前記剛体の表面に密着した状態で接着固定され、且つ、前記剛体の表面に巻きつけられる前記光ファイバの光ファイバ長が前記測定手段の最小距離分解能以上の長さであり、前記剛体の半径と前記螺旋のピッチ長との比が4以上6以下であることを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係る光ファイバセンサは、円柱状の剛体と、前記剛体の表面に一定のピッチ周期で螺旋状に巻きつけられる光ファイバとから構成される光ファイバセンサであって、前記光ファイバは、空孔アシスト光ファイバであり、片端に前記光ファイバのブリルアン散乱光の周波数シフト量を測定する測定手段が接続されると共に、前記剛体の表面に密着した状態で接着固定され、且つ、前記剛体の表面に巻きつけられる前記光ファイバの光ファイバ長が前記測定手段の最小距離分解能以上の長さであり、前記剛体の半径と前記螺旋のピッチ長との比が2以下であることを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る光ファイバセンサは、上記第1又は第2の発明に係る光ファイバセンサにおいて、前記剛体の表面に前記光ファイバを螺旋状且つ密着した状態で接着固定して構成されるセンサ部における前記光ファイバの曲率半径が15mm以下であることを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る光ファイバセンサは、上記第1乃至第3のいずれかの発明に係る光ファイバセンサにおいて、前記剛体の表面に前記光ファイバを螺旋状且つ密着した状態で接着固定して構成されるセンサ部の近傍に、温度モニタ手段として、前記測定手段の最小距離分解能以上の長さを有する前記光ファイバを配設したことを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係る光ファイバセンサを用いた歪み測定方法は、上記第1乃至第4のいずれかの発明に係る光ファイバセンサを用いて被測定物の歪みを測定する方法であって、前記光ファイバを前記剛体の表面に前記測定手段の距離分解能以上の長さで螺旋状且つ密着した状態で接着固定して構成されるセンサ部を前記被測定物に接着固定し、前記測定手段により前記光ファイバのブリルアン散乱光の周波数のシフト量を測定し、前記被測定物の歪み分布を得ることを特徴とする。
上述した課題を解決する第6の発明に係る光ファイバセンサは、片端にブリルアン散乱光の周波数のシフト量の測定を行う測定手段が接続された光ファイバからなり、被測定物として円柱状の剛体の歪み分布を測定する光ファイバセンサであって、前記光ファイバは、1.3μm帯零分散ファイバであり、該光ファイバを前記被測定物の表面に一定のピッチ周期で螺旋状に巻きつけると共に、前記被測定物の表面に密着した状態で接着固定し、且つ、前記被測定物の表面に巻きつけられる前記光ファイバの光ファイバ長が、前記測定手段の最小距離分解能以上の長さであり、前記剛体の半径と前記螺旋のピッチ長との比が4以上6以下であることを特徴とする。
上述した課題を解決する第7の発明に係る光ファイバセンサは、片端にブリルアン散乱光の周波数のシフト量の測定を行う測定手段が接続された光ファイバからなり、被測定物として円柱状の剛体の歪み分布を測定する光ファイバセンサであって、前記光ファイバは、空孔アシスト光ファイバであり、該光ファイバを前記被測定物の表面に一定のピッチ周期で螺旋状に巻きつけると共に、前記被測定物の表面に密着した状態で接着固定し、且つ、前記被測定物の表面に巻きつけられる前記光ファイバの光ファイバ長が、前記測定手段の最小距離分解能以上の長さであり、前記剛体の半径と前記螺旋のピッチ長との比が2以下であることを特徴とする。
上述した課題を解決する第8の発明に係る光ファイバセンサは、上記第6又は第7のいずれかの発明に係る光ファイバセンサにおいて、前記被測定物の表面に前記光ファイバを螺旋状且つ密着した状態で接着固定した部分の近傍に、温度モニタ手段として、前記測定手段の最小距離分解能以上の長さを有する前記光ファイバを配設したことを特徴とする。
上述した課題を解決する第9の発明に係る光ファイバセンサを用いた歪み測定方法は、上記第6乃至第8のいずれかの発明に係る光ファイバセンサを用いて被測定物の歪みを測定する方法であって、前記光ファイバを前記被測定物の表面に前記測定手段の距離分解能以上の長さで一定のピッチ周期で螺旋状に巻きつけ、前記被測定物に密着させた状態で接着固定し、前記測定手段により前記光ファイバのブリルアン散乱光の周波数のシフト量を測定し、前記被測定物の歪み分布を得ることを特徴とする。
上述した本発明に係る光ファイバセンサ及び光ファイバセンサを用いた歪み測定方法によれば、従来の分解能よりも高い精度で歪み測定を行うことが可能となる。
具体的には、上記第1〜第5の発明に係る光ファイバセンサ及びこれを用いた歪み測定方法によれば、円柱形状の支持用の剛体に、光ファイバが螺旋状に巻きつけられて接着固定された構造を持つので、センサ部の長さ、例えば、支持用の剛体の長手方向の長さに対して、これよりもk倍(k>1)長い光ファイバを剛体の表面に巻きつけることができるため、歪み分布測定器の最小距離分解能が例えば1mである場合、センサ部の長さが1mより短い場合であっても、1m以上の長さの光ファイバによって歪みの測定を行うことができる。従って、本発明に係る光ファイバセンサのセンサ部を被測定物に直線状に固定して歪みの測定を行う場合であっても、測定手段、例えば光ファイバ歪み分布測定器の最小距離分解能の1/k小さい距離分解能で歪みを測定することが可能になる。
さらに、螺旋のピッチ周期を剛体の半径に対応して適切な範囲の値に調整することで、歪みの測定感度の低下(測定で検知可能な最小歪みの増加)を抑制することができる。また、光ファイバの曲率半径を15mm以下とすれば、光ファイバの曲げ損失を0.01dB以下程度に抑制することが可能であると共に、より理論値に近い動作を得ることができる。
また、上記第6〜第9の発明に係る光ファイバセンサによれば、被測定物に測定手段の距離分解能より長尺な光ファイバを螺旋状に巻きつけて接着固定し、光ファイバのブリルアン散乱光の周波数のシフト量を測定する測定手段を用いて歪み測定を行うので、被測定箇所の長さに対して、これよりもk倍(k>1)長い光ファイバによって歪み測定を行うことができるため、上記第1〜第4の発明の光ファイバセンサと同様、距離分解能の向上効果を得ることができる。
以下に、本発明の最良の形態に係る光ファイバセンサ及び円柱形状の剛体の長手方向の歪み分布を測定する方法について図面を用いて具体的に説明する。
まず、本実施形態に係る光ファイバセンサの基本的な構成と光ファイバ歪み分布測定器により測定された際の距離分解能の向上の原理について説明する。
図1に本実施形態に係る剛体と光ファイバとからなる光ファイバセンサの概略の構造の一例を示す。図1に示すように、本実施形態に係る光ファイバセンサは、円柱状の支持体である剛体11に光ファイバ2を螺旋状に巻きつけた構成(以下、螺旋巻きともいう)となっており、センサとなる光ファイバ部分(以下、センサ部)3には、センサ部3全体を保護する被覆部材4が設けられている。光ファイバ2の片端は測定手段としての光ファイバ歪み分布測定器5に接続されている。なお、図1においては、被覆部材4は剛体11の両端から間隔をおいて設けられているが、例えば、剛体11の両端まで覆う構成としても構わない。
具体的には、一様な半径を有する剛体11の表面に、一様なピッチ周期で光ファイバ2が螺旋巻きされている。光ファイバ2は、剛体11に密着した状態で接着剤などによって該剛体11に接着されている。剛体11の表面は凹凸のない円滑な状態でもよいし、光ファイバを接着するためのガイド、例えば、均一な深さの螺旋状の溝を設けた状態としてもよい。さらに、光ファイバセンサはセンサ部全体を保護する被覆部材4と一体化されていることが望ましい。なお、光ファイバ歪み分布測定器5は、光ファイバ2内に発生する歪みとその位置を光ファイバ2の片端から連続的に測定することで被測定物の歪み測定を行うものである。
本実施形態に係る光ファイバセンサを用いて被測定物の歪み分布測定を行う際は、剛体11あるいは被覆部材4と、被測定物とを直接に接着固定して使用する。光ファイバ2が一様な半径およびピッチ周期で螺旋巻きされている範囲においては、接続部や接着面を設けるなど、被測定物との接続や接着を容易にするために剛体11や被覆部材4の外径形状を適宜加工してもよい。また、剛体11は等方性の均一な固体材料であることが望ましく、応力に対する応答の感度を向上させるために、強度に問題が生じない範囲で剛体11の軸心部に均一な径の穴を設け、中空構造とした状態で用いても良い。
また、光ファイバ2は途中での破断を避けるために、心線自体がUV硬化性樹脂やカーボンコートなどによって通信用として用いられる光ファイバと同様に表面を被覆されている状態であることが望ましい。また、剛体11の圧縮歪みへの応答と初期の歪みの均一化のために、剛体11への巻きつけの際に光ファイバ2に加える張力は適切な範囲の一定値であることが望ましいが、光ファイバセンサの歪みの初期分布に多少の不均一性が残った場合であっても、該初期分布を最初に光ファイバ歪み分布測定器5で測定して記録しておけば、これとの比較によって歪みの変化を判定できるので、実用上の問題は生じない。
光ファイバ歪み分布測定器5の距離分解能を考慮して、螺旋巻きされた部分の光ファイバ長は1m以上の任意の値とすればよく、測定の必要に応じて、螺旋巻き部分を十分に長くしてもよく、また光ファイバ歪み分布測定器5のダイナミックレンジの及ぶ範囲で、任意の形状や長さの光ファイバの区間を挟んだ構造や、異なる周期の螺旋巻き構造の部分を周期的に繰り返す構造などとすることも可能である。
次に、図2に基づき本実施形態に係る光ファイバセンサの他の例として、被測定物としての細長い円柱状の剛体の歪みを測定する例を詳細に説明する。図2は、本実施形態に係る光ファイバセンサの他の例の概略構成を示す図である。
図2に示すように、細長い円柱状の被測定物である剛体21の歪み分布を測定する場合、剛体21自体に一端が光ファイバ歪み分布測定器5に接続された光ファイバ2を螺旋状に巻きつけて接着して剛体21の歪み分布測定を行う。さらに、必要な場合には、剛体21及び光ファイバ2の外側を図示しない被覆部材で覆って用いることができる。なお、図2に示す剛体21は、固体材料全般であり、等方性の均一な固体材料に限定されるものではない。
次に、本実施形態の原理を説明する。図3は図1又は図2に示した光ファイバを螺旋巻きした部分の部分拡大図である。図3に示すように、本実施形態の光ファイバセンサにおいて、円柱状の剛体31(図1の剛体11、又は図2の剛体21に相当)の中心から光ファイバ心線までの距離、即ち螺旋の半径をr、螺旋のピッチ周期をPとすると、単位構造30中、つまり1巻き当たりの光ファイバ長Lは以下に示す(1)式で表される。
L=(P2+(2πr)21/2 …(1)
このとき光ファイバ2に与えられる曲率半径Rは、以下に示す(2)式で表される。
R=L2/(2π)2r …(2)
ここで例えば、応力によって剛体31の長手方向に伸び歪みεs(>0)が生じた場合、この剛体31の変形に伴い、光ファイバが形成する螺旋のピッチ長は以下に示す(3)式のP1に拡大する。
1=(1+εs)P …(3)
また、螺旋の半径は以下に示す(4)式のr1に縮小する。
1=(1−μεs)r …(4)
ただし、ここでμ(>0)は剛体31の材料のポアソン比である。
単位構造30中の光ファイバ2の全長は以下に示す(5)式のL1に変化する。
1=(P1 2+(2πr121/2 …(5)
これにより、光ファイバ2自体の歪みεfは以下に示す(6)式で与えられる。
1/L=(P1 2+(2πr121/2/(P2+(2πr)21/2=1+εf …(6)
(6)式の両辺を二乗し、歪みεfの二乗の項は他の項と比べて十分小さいので、これらを0と近似すると、剛体31の伸び歪みεsと光ファイバ2の歪みεfとの関係式として(7)式が得られる。
εf=(X2−(2π)2μ)/(X2+(2π)2)・εs=Qεs …(7)
ここで、X=P/rであり、初期状態の光ファイバ2の螺旋の半径rとピッチ長Pとから与えられる定数(以下、比例定数Xという)である。
(7)式から、光ファイバ2の歪みεfの正負は比例定数Xの値によって変化する、即ち、剛体の受ける歪みが伸び歪みであっても、光ファイバ2自体は伸び歪みの場合も圧縮歪みの場合もあり得ることがわかる。具体的には、ピッチ長Pが螺旋の半径rに比べて十分大きいときは剛体31の伸び歪みεsと光ファイバ2の歪みεfとは正負が等しく、螺旋の半径rがピッチ長Pに比べて十分大きいときは剛体31の伸び歪みεsと光ファイバ2の歪みεfとは正負が異なる。
さらに、(7)式に示す剛体31の伸び歪みεsと光ファイバ2の歪みとの比例定数Qは、剛体31の歪みεsに対する光ファイバ2の歪みεfの感度を表すと考えられ、光ファイバ歪み分布測定器5を用いた歪み測定においては、歪みの検知感度を保つために、比例定数Qの絶対値ができるだけ1に近い値になるような半径rとピッチ長Pとの関係を有する螺旋形状を用いることが望ましい。
なお光ファイバ歪み分布測定器5で検知可能な最小歪みは、非特許文献2に記載されているように波長1.55μmでの測定時で、一般に3×10-5程度(1.5MHz周波数シフト量に対応)である。
一方、本実施形態に係る光ファイバセンサにおいて、光ファイバ歪み分布測定器5による測定時の距離分解能には、単位構造30中の剛体31の長さPと光ファイバ2の長さLの比k(以下、比例定数k)が関係し、比例定数kができるだけ大きくなるような螺旋形状の光ファイバセンサを用いることが望ましい。このとき、光ファイバ歪み分布測定器5の距離分解能をΔlとすると、本実施形態における光ファイバセンサはΔl/kの距離分解能を得ることが可能になる。
比例定数kは以下に示す(8)式によって表される。
k=L/P=(1+(2π/X)21/2 …(8)
また、上述した(2)式で示した光ファイバ2に与えられる曲率半径Rは、比例定数Xを用いて以下に示す(9)式によって表される。
R=L2/(2π)2r=(1+(X/2π)2)r …(9)
図4は(7)式から算出した比例定数Xと比例定数Qの関係を表すグラフである。一般に固定材料のポアソン比μは0.2〜0.4程度の値をとるので、ポアソン比μの値をパラメータとして、それぞれについて比例定数Xと比例定数Qの関係を算出した。また、図5は(8)式から算出した比例定数Xと比例定数kの関係を表すグラフである。
図5から、比例定数Xを約6以下とすれば、比例定数kは約1.4以上の値となり、測定の距離分解能を約0.7×Δl以下に向上させることができる。ただし、図4から、比例定数X=3の近傍ではポアソン比μの値によらず比例定数Qの絶対値が小さくなり、測定感度が低下する虞があるので、(i)比例定数Xが4以上6以下程度、又は(ii)比例
定数Xが2以下程度、という二つの領域が、測定に適した比例定数Xの領域となる。なお、上記(i)の領域ではポアソン比μの小さな材料を、上記(ii)の領域ではポアソン比μの大きな材料を、剛体材料として用いることが望ましい。
上記のほかに、光ファイバセンサの特性上問題となる点としては、剛体31の径と光ファイバ2の曲げ損失の関係が挙げられる。即ち、応力に対する応答を向上させる観点からは、剛体の径、つまり螺旋の半径rは小さいほうが望ましいが、螺旋の半径rが小さくなると(8)式から得られる曲率半径Rも小さくなる。通常、光ファイバ歪み分布測定器5では波長1.55μmの測定光が用いられるので、波長1.55μmでの光ファイバの曲げ損失の発生によって測定可能距離が短くなる虞があるという問題が生じる。
本実施形態に係る光ファイバセンサの場合、被測定対象物のサイズにもよるが、数十から数万回程度の螺旋巻き回数が想定される。光ファイバ歪み分布測定器5のダイナミックレンジを考慮すれば、曲率半径Rに対する光ファイバ2の1巻き当たりに生じる曲げ損失が0.01dB以下であることが望ましい。従って、以下の実施例で述べるように、必要となるセンサ長と曲げ損失を予め考慮して、螺旋の半径rの値をできるだけ小さい値に設定すれば良い。
本実施形態では、光ファイバ2として、1.3μm帯零分散ファイバ(SMF:Single Mode Fiber)または空孔アシスト光ファイバ(HAF:Hole−assisted Fiber)を使用すると好適であるが、これらの曲げ損失特性については、例えば、非特許文献3、非特許文献4等に記載されている。
即ち、1.3μm帯零分散ファイバは、曲率半径R=15mm程度で1巻き当たりの曲げ損失が0.01dBに達するのに対し、一般に空孔アシスト光ファイバは、1.3μm帯零分散ファイバと同等のGeO2濃度と外径を有するコアを持ち、その光ファイバのコアの周囲に配置される空孔によって光の閉じ込めが非常に強くなっており、曲率半径R=5mmの条件でも1巻き当たりの曲げ損失を0.001dBのオーダーに抑制することが十分に可能な構造となっている。
本発明の第1の実施例を説明する。本実施例は、例えば、図1〜図3に示し上述した実施形態の構成に適用されるものであり、光ファイバ2として1.3μm帯零分散ファイバを使用した場合の光ファイバセンサの設計パラメータの一例に関するものである。
例えば、螺旋巻きのパラメータである比例定数X=P/rの領域を4以上6以下(4≦X≦6)程度とする場合、以下のようなパラメータ設計が可能になる。
比例定数X=5のとき、螺旋の半径r=11mmとすれば、上述した(8)式から比例定数k=1.6、(9)式から1.3μm帯零分散ファイバの曲率半径R=18mmとなる。また、(7)式で仮にポアソン比をμ=0.3とすると比例定数Q=0.2となる。
曲率半径R=18mmのとき、1.3μm帯零分散ファイバの曲げ損失は、構造パラメータにも依存するが、1巻き当たり0.001dB程度に抑えることが可能である。従ってセンサの損失を1dB程度許容するとすれば、500〜1000巻き程度が可能となる。つまり、螺旋のピッチ長P=55mmなのでセンサ長としては25〜60m程度まで長尺化が可能である。
このときの比例定数Qと比例定数kの値から、歪みの測定感度は光ファイバ歪み分布測定器自体の感度の20%程度になるものの、仮に光ファイバ歪み分布測定器の距離分解能を1mとすれば、本実施例に係る光ファイバセンサによる測定の分解能を約60cmに向上する。なお、光ファイバ歪み分布測定器で観測される歪みの値をy(%)とすると、実際の歪み分布の値はy/Q(%)である。
本発明の第2の実施例を説明する。本実施例は、例えば、図1〜図3に示し上述した実施形態の構成に適用されるものであり、光ファイバ2として空孔アシスト光ファイバを使用した光ファイバセンサの設計パラメータの一例に関するものである。
例えば、螺旋巻きのパラメータである比例定数X=P/rの領域を2以下(X≦2)程度とする場合、以下のようなパラメータ設計が可能になる。
比例定数X=1.3のとき、螺旋の半径r=5.0mmとすれば、(8)式から比例定数k=4.9、(9)式から空孔アシスト光ファイバの曲率半径R=5.2mmとなる。また(7)式で仮にポアソン比をμ=0.3とすると比例定数Q=−0.25となる。
空孔アシスト光ファイバの曲げ損失は空孔の径に依存するが、曲率半径R=5.2mmのとき、波長1.55μmにおいて1巻き当たり0.0001dB程度に抑えることが可能である。また、空孔アシスト光ファイバ自体の伝送損失も1.3μm帯零分散ファイバよりはやや高いものの、波長1.55μmで1dB/km程度の損失値を得ることが十分に可能である。
従って、本実施例に係る光ファイバセンサの損失を1dB程度許容するとすれば、空孔アシスト光ファイバ自体の損失を考慮しても、5000〜8000巻き程度が可能となる。つまり、ピッチ長P=6.5mmであるから、センサ長としては30〜50m程度まで長尺化が可能である。このときの比例定数Qと比例定数kの値から、歪みの測定感度は光ファイバ歪み分布測定器自体の感度の25%程度になるものの、仮に光ファイバ歪み分布測定器の距離分解能を1mとすれば、本実施例による歪み分布測定の分解能は約20cmに向上する。
空孔アシスト光ファイバについては、上述したように曲げ損失を非常に小さくすることができるので、センサ長が15m程度以下の長さでよい場合は、比例定数X=0.6、螺旋の半径r=5.0mmといったパラメータを選択することも可能である。このとき比例定数k=10.5、曲率半径R=5.0m、比例定数Q=−0.29、P=3.0mm(螺旋5000巻き程度)となる。なお、ポアソン比μ=0.3とした。
このときの比例定数Qと比例定数kの値から、歪みの測定感度は光ファイバ歪み分布測定器自体の感度の30%程度となるものの、仮に光ファイバ歪み分布測定器の分解能を1mとすれば、測定の分解能は約10cmに向上する。なお、光ファイバ歪み分布測定器で観測される歪みの値をy(%)とすると、実際の歪み分布の値はy/Q(%)である。
なお、上述した実施例1及び実施例2は、センサ部の温度が比較的均一であり、剛体の熱膨張が無視できる条件においてのものである。例えば、非特許文献1に記載されているように、波長1.55μmの測定光による測定時において、1.3μm帯零分散ファイバでは歪み1%の変化に対して、ブリルアン散乱光の周波数のシフト量の変化は約493MHz生じ、両者の関係は直線で近似できる。
従って、例えば実施例1に係る光ファイバセンサにおいて、剛体の熱膨張を考慮する必要がある場合には、この比例定数493MHz/%と(6)式の比例定数Qの値から歪みを求めればよい。実施例2に係る光ファイバセンサにおいても同様である。
剛体のサイズや光ファイバ被覆の材質などによって、これらの比例定数1.3μm帯零分散ファイバのブリルアン散乱光の周波数シフト量変化及び比例定数Qから求められる値と、実際の歪みの値とでは若干のずれが生じることもあり得るが、より厳密な歪みの絶対値評価が必要なときは、事前に他の歪みゲージなどを用いた比較測定によって校正を行い、歪みと周波数シフトに関する比例定数をあらかじめ実験的に求めておき、これを用いることによって、より正確な評価が可能となる。
本発明の第3の実施例を図に基づいて説明する。図は本実施例に係る光ファイバセンサの構成の概略を示す模式図である。以下、図1〜3に示し上述した部材と同一の部材については同一符号を用いて適宜説明を省略し、異なる部材を中心に説明する。
本実施例は、センサ部5の温度(センサの布設環境温度)が初期値から無視できない程度に変化し、剛体51の熱膨張の影響も考慮する必要がある場合についてのものである。このような場合は図に示すような光ファイバ及び測定系の構成が好適となる。
に示すように、本実施例に係る光ファイバセンサは、円柱状の支持体である剛体51の表面に、一定のピッチ周期で光ファイバ2を密着させ接着固定して構成されている。さらに、センサ部3の近傍には温度モニタ部6が設けられている。温度モニタ部6は、例えば光ファイバ2を緩やかに束取りした状態とするなど、温度モニタ部6の近傍に張力をかけずに光ファイバ歪み分布測定器5の距離分解能、例えば、1m以上の長さの光ファイバを配置すればよい。
例えば、光ファイバ2として1.3μm帯零分散ファイバを用いる場合、非特許文献1に記載されているように、波長1.55μmの測定光による測定時に1.3μm帯零分散ファイバでは温度1℃に対して、ブリルアン散乱光の周波数シフト量変化が約1.2MHz生じる。従って、上述した実施形態で説明した光ファイバセンサにおいても、布設環境の温度変化が大きいと、歪みの測定の誤差要因になり得ると考えられる。なお、温度と上記周波数シフト量変化の関係は直線で近似できる。
そこで、本実施例では、温度モニタ部6において温度tのみによる周波数シフト量ΔνT(t)を検知し、光ファイバ2とセンサ部3の温度が等しいと仮定して、センサ部3で観測される周波数シフト量Δν(=ΔνT(t)+Δνε)から温度tのみによる周波数シフト量(ΔνT(t))を減算して、外的な歪みによる周波数シフト量Δνεを求める。
さらに、使用環境や剛体51の材質によって、外的な歪みによる周波数シフト量に剛体51の熱膨張による歪みΔνh(t)が誤差要因として影響する可能性がある場合は、あらかじめ、センサ部3の周波数シフト量(ΔνT(t)+Δνh(t))の温度tに対する依存性を、外的な歪みを与えない状態で事前に実験的に求めておき、実際の使用時にセンサ部3で観測される周波数シフト量Δν(=ΔνT(t)+Δνh(t)+Δνε)からこの分を減算して、外的な歪みによる周波数シフト量Δνεを求めればよい。
なお、このときのセンサ部3の温度tは温度モニタ部6の周波数シフト量ΔνT(t)から逆算して求めればよい。この際は、当然ながら温度モニタ部6を用いる代わりにセンサ部3の近傍で温度計を実際に用いて温度tを測定しても構わない。
上述した本実施例によれば、センサ部5の温度(センサの布設環境温度)が初期値から無視できない程度に変化し、剛体51の熱膨張の影響も考慮する必要がある場合であっても、布設環境の温度変化によって歪み測定に誤差が生じることを防止することができる。
なお、本実施例は図1に示して上述した構成に温度モニタ部を設置する例を説明したが、図2に示した構成において温度モニタ部を設置すれば、上述した本実施例の効果と同様の効果が得られることはいうまでもない。
本発明は、各種の建造物などに対する光ファイバ歪み分布測定器を用いた歪み分布測定に利用可能である。
本発明の実施形態における光ファイバセンサの概略の構造の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態における歪み分布測定の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態における光ファイバセンサの単位構造を示す部分拡大図である。 比例定数XとパラメータQとの関係を示すグラフである。 比例定数Xと比例定数kとの関係を示すグラフである。 本発明で用いる光ファイバセンサの概略の構造の一例を示す模式図である。
符号の説明
11,21,31,51 剛体
2 光ファイバ
3 センサ部
4 被覆部材
5 光ファイバ歪み分布測定器
6 温度モニタ部

Claims (9)

  1. 円柱状の剛体と、前記剛体の表面に一定のピッチ周期で螺旋状に巻きつけられる光ファイバとから構成される光ファイバセンサであって、
    前記光ファイバは、1.3μm帯零分散ファイバであり、片端に前記光ファイバのブリルアン散乱光の周波数シフト量を測定する測定手段が接続されると共に、前記剛体の表面に密着した状態で接着固定され、且つ、前記剛体の表面に巻きつけられる前記光ファイバの光ファイバ長が前記測定手段の最小距離分解能以上の長さであり、前記剛体の半径と前記螺旋のピッチ長との比が4以上6以下である
    ことを特徴とする光ファイバセンサ。
  2. 円柱状の剛体と、前記剛体の表面に一定のピッチ周期で螺旋状に巻きつけられる光ファイバとから構成される光ファイバセンサであって、
    前記光ファイバは、空孔アシスト光ファイバであり、片端に前記光ファイバのブリルアン散乱光の周波数シフト量を測定する測定手段が接続されると共に、前記剛体の表面に密着した状態で接着固定され、且つ、前記剛体の表面に巻きつけられる前記光ファイバの光ファイバ長が前記測定手段の最小距離分解能以上の長さであり、前記剛体の半径と前記螺旋のピッチ長との比が2以下である
    ことを特徴とする光ファイバセンサ。
  3. 請求項1又は請求項2記載の光ファイバセンサにおいて、
    前記剛体の表面に前記光ファイバを螺旋状且つ密着した状態で接着固定して構成されるセンサ部における前記光ファイバの曲率半径が15mm以下である
    ことを特徴とする光ファイバセンサ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の光ファイバセンサにおいて、
    前記剛体の表面に前記光ファイバを螺旋状且つ密着した状態で接着固定して構成されるセンサ部の近傍に、温度モニタ手段として、前記測定手段の最小距離分解能以上の長さを有する前記光ファイバを配設した
    ことを特徴とする光ファイバセンサ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の光ファイバセンサを用いて被測定物の歪みを測定する方法であって、
    前記光ファイバを前記剛体の表面に前記測定手段の距離分解能以上の長さで螺旋状且つ密着した状態で接着固定して構成されるセンサ部を前記被測定物に接着固定し、前記測定手段により前記光ファイバのブリルアン散乱光の周波数のシフト量を測定し、前記被測定物の歪み分布を得る
    ことを特徴とする光ファイバセンサを用いた歪み測定方法。
  6. 片端にブリルアン散乱光の周波数のシフト量の測定を行う測定手段が接続された光ファイバからなり、被測定物として円柱状の剛体の歪み分布を測定する光ファイバセンサであって、
    前記光ファイバは、1.3μm帯零分散ファイバであり、該光ファイバを前記被測定物の表面に一定のピッチ周期で螺旋状に巻きつけると共に、前記被測定物の表面に密着した状態で接着固定し、且つ、前記被測定物の表面に巻きつけられる前記光ファイバの光ファイバ長が、前記測定手段の最小距離分解能以上の長さであり、前記剛体の半径と前記螺旋のピッチ長との比が4以上6以下である
    ことを特徴とする光ファイバセンサ。
  7. 片端にブリルアン散乱光の周波数のシフト量の測定を行う測定手段が接続された光ファイバからなり、被測定物として円柱状の剛体の歪み分布を測定する光ファイバセンサであって、
    前記光ファイバは、空孔アシスト光ファイバであり、該光ファイバを前記被測定物の表面に一定のピッチ周期で螺旋状に巻きつけると共に、前記被測定物の表面に密着した状態で接着固定し、且つ、前記被測定物の表面に巻きつけられる前記光ファイバの光ファイバ長が、前記測定手段の最小距離分解能以上の長さであり、前記剛体の半径と前記螺旋のピッチ長との比が2以下である
    ことを特徴とする光ファイバセンサ。
  8. 請求項6又は請求項7記載の光ファイバセンサにおいて、
    前記被測定物の表面に前記光ファイバを螺旋状且つ密着した状態で接着固定した部分の近傍に、温度モニタ手段として、前記測定手段の最小距離分解能以上の長さを有する前記光ファイバを配設した
    ことを特徴とする光ファイバセンサ。
  9. 請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の光ファイバセンサを用いて被測定物の歪みを測定する方法であって、
    前記光ファイバを前記被測定物の表面に前記測定手段の距離分解能以上の長さ且つ一定のピッチ周期で螺旋状に巻きつけ、前記被測定物に密着させた状態で接着固定し、前記測定手段により前記光ファイバのブリルアン散乱光の周波数のシフト量を測定し、前記被測定物の歪み分布を得る
    ことを特徴とする光ファイバセンサを用いた歪み測定方法。
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