JPH10111107A - 距離測定方法および距離測定装置 - Google Patents

距離測定方法および距離測定装置

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JPH10111107A
JPH10111107A JP26290496A JP26290496A JPH10111107A JP H10111107 A JPH10111107 A JP H10111107A JP 26290496 A JP26290496 A JP 26290496A JP 26290496 A JP26290496 A JP 26290496A JP H10111107 A JPH10111107 A JP H10111107A
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light receiving
distance measuring
distance
reflected
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JP26290496A
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Atsushi Katayama
淳 片山
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な距離測定方法の提供。複数反射光に
よる誤差の防止。 【解決手段】 光源からの光ビームを測定対象物に照射
し、前記測定対象物の表面で反射した反射光を光学部品
を介して受光素子の受光面に光点として結像させ、前記
受光面の光点位置の変位検出によって測定対象物までの
距離を測定する距離測定方法であって、前記光学部品と
受光素子による受光手段を複数使用し、前記測定対象物
に照射される光ビームの光軸を中心とする同心円上の複
数箇所で同時に変位検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は距離測定方法および
距離測定装置(レンジセンサ)に関し、たとえば、各種
の製造加工装置,測定検査装置等における距離測定技術
に適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】各種の製造加工装置,測定検査装置等に
組み込まれる距離測定装置(距離センサ)として、非接
触型の距離センサが知られている。非接触型の距離セン
サとしては、超音波センサ,レーザによるレンジセンサ
(レーザレンジセンサ)などがあるが、高速性や高精度
を要求されるものにはレーザレンジセンサが使用されて
いる。
【0003】レーザレンジセンサについては、たとえ
ば、昭晃堂発行「三次元画像計測」、井口征士、佐藤宏
介に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザレンジセ
ンサは、測定対象物の表面で複数回反射した光(多重反
射光と称する)を受光した場合、測定精度が悪化すると
いう問題がある。
【0005】この問題の原因をより詳しく説明するため
に、ここで今まで使われていたレーザレンジセンサの基
本原理を解説する。
【0006】レーザレンジセンサは、図6に示すような
構成になっている。レーザレンジセンサは、光源1から
発光された光ビーム2を測定対象物3に光点として照射
する照射手段と、前記測定対象物3の表面で反射した反
射光7を光学部品8を通して受光素子9の受光面10に
光点として結像させる受光手段を有している。
【0007】前記受光素子9は前記受光面10に結像し
た光点位置を電気信号に変換できる構成であり、たとえ
ば一次元CCD(charge coupled device)で構成されて
いる。
【0008】反射光7を案内する光学部品8としては、
ミラー,プリズム,レンズ等が一般に使用されるが、図
6では光学部品8としてレンズのみを使用した例を示し
てある。
【0009】また、図示はしないが、レーザレンジセン
サは、前記照射手段および受光手段を制御しかつ前記受
光手段に基づく計測情報に基づいて測定対象物までの距
離を算出する制御計測手段を有している。
【0010】このようなレーザレンジセンサにおいて
は、光源1から発せられた光ビーム2は、測定対象物3
の表面に光点を生じさせる。この光点からの光(反射光
7)を受光レンズ8によって受光素子9の受光面10に
光点として結像させる。
【0011】このとき、測定対象物3が近いか遠いかに
依って、受光面10上の結像位置が変わる。その様子を
図7に示す。
【0012】測定対象物3a,3bまでの距離と結像位
置との対応関係を、距離が分かっている測定対象物で予
め調べておけば、未知の距離に対して、結像位置からそ
の距離を知ることができる。
【0013】一方、前記測定対象物3の表面で複数回の
反射を起こした反射光(多重反射光)の受光によって距
離測定が不正確になることが判明した。
【0014】図8は、多重反射光によって、誤差が生じ
る様子を示すものである。図8では、多重反射光7n
は、測定対象物3の2箇所の点(Q,E)で次々と反射
した反射光である。すなわち、多重反射光7nは、光源
1から出射された光ビーム2が測定対象物3に照射され
て光点ができた点Qで一度反射し、さらに近接する点E
で二度目の反射をした光である。
【0015】受光素子9の受光面10には、測定対象物
3の表面で1回反射した正規の反射光7aによる結像
と、測定対象物3の表面で複数回反射して受光素子9に
至る多重反射光7nによる結像が存在する。受光素子9
では、正規の反射光7aによる結像と、多重反射光7n
による結像の区別がつかないため、これが距離測定の誤
差の原因となる。
【0016】本発明の目的は、高精度な距離測定が達成
できる距離測定方法および距離測定装置を提供すること
にある。
【0017】本発明の他の目的は、複数反射光による位
置検出誤差の発生防止ができる距離測定方法および距離
測定装置を提供することにある。
【0018】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0020】(1)光源(レーザ)からの光ビームを測
定対象物に照射し、前記測定対象物の表面で反射した反
射光を光学部品を介して受光素子の受光面に光点として
結像させ、前記受光面の光点位置の変位検出によって測
定対象物までの距離を測定する距離測定方法であって、
前記光学部品と受光素子による受光手段を複数使用し、
前記測定対象物に照射される光ビームの光軸を中心とす
る同心円上の複数箇所で同時に変位検出を行う。
【0021】このような距離測定方法は以下の距離測定
装置の使用によって実現できる。
【0022】距離測定装置は、光源(レーザ)からの光
ビームを測定対象物に照射する照射手段と、前記測定対
象物の表面で反射した反射光を光学部品を介して受光素
子の受光面に光点として結像させる受光手段と、前記照
射手段および受光手段を制御しかつ前記受光手段に基づ
く計測情報に基づいて測定対象物までの距離を算出する
制御計測手段とを有し、前記受光素子は前記受光面に結
像した光点位置を電気信号に変換する構造となる距離測
定装置であって、前記測定対象物に照射される光ビーム
の光軸を中心に前記受光手段が同一条件で複数配置され
ている構成になっている。
【0023】(2)光源(レーザ)からの光ビームを測
定対象物に照射し、前記測定対象物の表面で反射した反
射光を光学部品を介して受光素子の受光面に光点として
結像させ、前記受光面の光点位置の変位検出によって測
定対象物までの距離を測定する距離測定方法であって、
前記光学部品と受光素子による受光手段を前記測定対象
物に照射される光ビームの光軸を中心として回転させて
変位検出を行う。前記変位検出は前記受光手段が一回転
する時間以上の時間続けて検出する。
【0024】このような距離測定方法は以下の距離測定
装置の使用によって実現できる。
【0025】距離測定装置は、光源(レーザ)からの光
ビームを測定対象物に照射する照射手段と、前記測定対
象物の表面で反射した反射光を光学部品を介して受光素
子の受光面に光点として結像させる受光手段と、前記照
射手段および受光手段を制御しかつ前記受光手段に基づ
く計測情報に基づいて測定対象物までの距離を算出する
制御計測手段とを有し、前記受光素子は前記受光面に結
像した光点位置を電気信号に変換する構造となる距離測
定装置であって、前記受光手段を前記測定対象物に照射
される光ビームの光軸を中心に回転させる回転機構を有
し、前記回転機構は前記制御計測手段によって制御され
る構成になっている。
【0026】前記(1)の手段によれば、光学部品と受
光素子による受光手段を複数(複数組)使用し、前記測
定対象物に照射される光ビームの光軸を中心とする同心
円上の複数箇所で同時に変位検出を行うとともに、複数
箇所の変位検出情報を加算処理(重ね合わす)する。測
定対象物表面で一回だけ反射した正しい光(正規の反射
光)は常に光軸上に検出され、多重反射光は光軸から外
れるため、複数箇所の変位検出情報の重ね合わせによっ
て、正規の反射光の光強度は多重反射光に比べて強調さ
れる結果、正規の反射光の特定が容易かつ確実になり、
正規の反射光の位置が正確に検出できる。
【0027】したがって、光強度を重みとして重心位置
を得る方法や、光強度のピーク位置を得る方法によっ
て、結像位置を算出すれば、測定対象物までの距離が精
度良く測定できることになる。
【0028】前記(2)の手段によれば、光学部品と受
光素子による受光手段を、前記測定対象物に照射される
光ビームの光軸を中心にして回転させるとともに、回転
時に得られる変位検出情報を加算処理する。正規の反射
光は常に光軸上に検出され、多重反射光は光軸から外れ
るため、回転時の変位検出情報の重ね合わせによって、
正規の反射光の光強度は多重反射光に比べて強調される
結果、正規の反射光の特定が容易かつ確実になり、正規
の反射光の位置が正確に検出できる。前記受光手段が一
回転する時間以上の時間続けて検出することによって、
変位検出情報の重ね合わせ情報量は多くなり、正規の反
射光の位置の特定が正確になる。
【0029】したがって、光強度を重みとして重心位置
を得る方法や、光強度のピーク位置を得る方法によっ
て、結像位置を算出すれば、測定対象物までの距離が精
度良く測定できることになる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0031】なお、実施形態を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0032】(実施形態1)図1は本発明の実施形態1
である距離測定方法を示す概略図、図3は本実施形態1
の距離測定方法における正規の反射光による結像位置
と、多重反射光による結像位置等を示す模式図である。
【0033】本実施形態1の距離測定方法は、図1に示
すように、光源1からの光ビーム2を測定対象物3の表
面に光点が生ずるように照射させ、前記測定対象物3の
表面で反射した反射光7を光学部品(受光レンズ)8を
介して受光素子9の受光面10に光点として結像させる
が、前記受光素子9を、前記光ビーム2を中心軸とする
同心円上に複数配置し、複数箇所で変位検出を行うもの
である。また、複数の変位検出情報は加算処理(重ね合
わせ処理)される。
【0034】本実施形態1では、図1に示すように、光
ビーム2の光軸に対して対称に2組の受光手段を配置し
て変位検出を行う構成になっている。前記光源1は、た
とえばレーザであり、前記受光素子9は、たとえば一次
元CCDである。
【0035】光源1から出射された光ビーム2は、測定
対象物3のQ点にスポット光(光点)として照射され
る。左右の受光手段の受光素子9の受光面10に結像さ
れる反射光7は、前記Q点で一回反射されて受光素子9
に到達する正規の反射光7aと、測定対象物3の表面の
複数箇所で順次反射を繰り返した多重反射光7nとがあ
る場合がある。本実施形態1では、多重反射光7nは、
たとえば前記Q点と、Q点の近くのE点で反射を繰り返
した多重反射光である。
【0036】図1において、光ビーム2の右側に配置し
た受光素子9の受光面10では、多重反射光7nの結像
は、正規の反射光7aの結像点S0 と光軸との間に結像
(結像点SIN)し、光ビーム2の左側に配置した受光素
子9の受光面10では、多重反射光7nの結像は、正規
の反射光7aの結像点S0 の外側に結像(結像点S
OUT )している。
【0037】したがって、図3に示すように、二つの受
光手段による変位検出情報を重ね合わせると、正規の反
射光による結像出力和は、多重反射光による結像出力よ
りも大幅に大きくなり、容易かつ確実に正規の反射光の
結像を特定でき、かつ正規の反射光による結像位置を識
別できるようになる。
【0038】図3において、上段は右側の受光素子によ
る正規の反射光と多重反射光の結像位置と結像出力を示
し、中段は左側の受光素子による正規の反射光と多重反
射光の結像位置と結像出力を示し、下段は右側の受光素
子による結像出力と、左側の受光素子による結像出力の
重ね合わせ状態を示すものである。
【0039】正規の反射光による結像は常に光軸上に位
置するため、各変位検出情報の重ね合わせでは、図3に
示すように正規の反射光による結像出力は単純な和とな
り、その出力は大きくなる。
【0040】これに対して多重反射光7nによる結像出
力は、その結像位置も左右の受光素子の対称となる位置
に一致して現れるとは限らないため、正規の反射光によ
る結像出力和よりも小さくなる。
【0041】したがって、正規の反射光による結像を容
易かつ確実に識別でき、容易に正規の反射光による結像
位置を知ることができる。
【0042】図2は本実施形態1の距離測定装置を示す
概略構成図である。
【0043】本実施形態1の距離測定装置は、図2に示
すように、測定用光学手段20と、制御計測手段21を
有している。
【0044】前記測定用光学手段20は、光源1からの
光ビーム2を測定対象物3に照射する照射手段と、前記
測定対象物3の表面で反射した反射光7を受光レンズ
(受光レンズ)8を介して受光素子9の受光面10に光
点として結像させる受光手段とを有している。また、受
光手段は、前記光ビーム2の光軸に対して左右対称に二
組配設されている。
【0045】前記光源1はレーザからなり、測定対象物
3の表面に光点を生じさせる。受光手段ではこの光点を
検出する。前記受光素子9は、たとえば、受光素子9の
受光面10に結像した光点位置を電気信号に変換する一
次元CCDである。また、前記受光面10での結像位置
の算出は、光強度を重みとして重心位置を得る方法や、
光強度のピーク位置を得る方法によって算出する。
【0046】制御計測手段21は前記照射手段および受
光手段を制御し、かつ前記受光手段に基づく計測情報に
基づいて測定対象物までの距離を算出する。また、前記
制御計測手段21は、レーザ駆動回路22と、信号重ね
合せ処理部23と、前記レーザ駆動回路22および信号
重ね合せ処理部23を制御する制御計測処理部24から
なっている。
【0047】前記信号重ね合せ処理部23は、複数(本
実施形態1では二つ)の受光素子9から送られて来る変
位検出情報(電気信号)を、前述の図3に示すように加
算処理し、反射光7の変位xを制御計測処理部24に送
るようになっている。
【0048】また、図示はしないが、前記制御計測手段
21には、入力装置や出力装置等が接続されている。
【0049】つぎに、本実施形態の距離測定装置を使用
した距離測定方法について説明する。
【0050】距離測定においては、前記制御計測処理部
24によるレーザ駆動回路22の作動によって光源1か
ら光ビーム2を測定対象物3に向けて照射させることか
ら始まる。その後、測定対象物3の表面に形成された光
点を光ビーム2の光軸の左右の受光素子9によって検出
する。すなわち、光点を受光素子9の受光面10に結像
させ、この結像位置の変位xを求める。
【0051】前記受光レンズ8の中心Oを通りかつ前記
受光素子9の受光面10と平行になる線と、前記光ビー
ム2の交点を基準点Pとすると、基準点Pから測定対象
物3の光点の位置Qまでの距離yは、三角形の相似の原
理から次式で与えられる。
【0052】
【数1】y=AB/x ここで、Aは受光レンズ8の中心Oを通り光ビーム2に
平行となる線と受光面10の延長線との交点RからOま
での距離、BはOからPまでの距離、xはRから結像位
置Sまでの距離である。
【0053】距離Aおよび距離Bは一定であることか
ら、xが判明すれば、距離yは算出できる。この算出は
制御計測手段21によって行う。
【0054】本実施形態1では、受光レンズ(光学部
品)8と受光素子9による受光手段を複数(複数組)使
用し、前記測定対象物3に照射される光ビーム2の光軸
を中心とする同心円上の複数箇所で同時に変位検出を行
うとともに、複数箇所の変位検出情報を加算処理するこ
とから、常に光軸上に位置する正規の反射光7aによる
結像出力は多重反射光7nによる結像出力に比較して大
幅に大きくなるため、容易かつ確実に正規の反射光7a
を特定できるとともに、正規の反射光7aの位置xを正
確に検出することができる。
【0055】すなわち、一回だけ反射した正規の反射光
7aは常に光軸上にあるから、光軸に対して対称に配置
されている受光手段では、正規の反射光7aは常に同じ
位置(光軸上)に見え、多重反射光7nは光軸上にはな
いので、別の位置に観測されるか、見えなくなる。ま
た、それぞれの受光手段(受光素子9)が観測した結像
の光分布を重ね合わせる(加算処理)ことにより、正規
の反射光7aの結像出力和が強調されることになり、正
規の反射光7aの特定、正規の反射光7aの位置の特定
が正確になり、前記xを高精度に求めることができるよ
うになる。
【0056】なお、本実施形態1において、正規の反射
光の位置を確実に特定するためには、さらに多数の受光
素子を同心円上に配置してもよい。しかし、実際には、
2組の受光手段を光軸に対して対称に配置すれば、充分
正規の反射光の特定ができる。
【0057】(実施形態2)図4は本発明の実施形態2
である距離測定方法を示す概略図、図5は本発明の実施
形態2である距離測定装置の概略構成図である。
【0058】本実施形態2では、実施形態1のように、
光ビーム2の光軸を中心にする同心円上に複数の受光素
子9を配置する代わりに、図4に示すように、一組の受
光手段(すなわち受光レンズ8と受光素子9)を光ビー
ム2の光軸を中心に回転させながら変位検出を連続して
行うものである。
【0059】このような距離測定を行う距離測定装置
は、図5に示すような構成になっている。
【0060】すなわち、前記実施形態1の距離測定装置
において、受光レンズ8と受光素子9からなる受光手段
は一組になっている。また、距離測定装置は前記受光手
段30を光ビーム2の光軸を中心に回転させる回転機構
31を有している。回転機構31は、たとえばモータ3
2と、前記モータ32の回転軸33に固定された屈曲し
た回転アーム34からなっている。そして、前記受光手
段30は前記回転アーム34の下端に支持されている。
【0061】したがって、前記モータ32の駆動によっ
て前記回転アーム34は回転し、回転アーム34に支持
された受光手段30は、前記光ビーム2の光軸を中心に
回転する。そして、回転しながら測定対象物3からの反
射光7を受光素子9で検出する。
【0062】受光素子9による変位検出情報は、制御計
測手段21の信号重ね合せ処理部23に送られて加算処
理される。
【0063】また、制御計測手段21においては、前記
モータ32を駆動するモータ駆動回路40が付加された
構成になっている。
【0064】さらに、本実施形態2では、前記変位検出
は前記受光手段30が一回転する時間以上の時間続けて
検出するようになっている。これによって、一回だけ反
射した正規の反射光だけが、多重反射光に比較して強調
されて観測することができる。
【0065】本実施形態2の距離測定装置では、制御計
測処理部24によってレーザ駆動回路22を作動させて
光源1から光ビーム2を測定対象物3に対して出射させ
る。また、同時にモータ駆動回路40を制御して回転機
構31を駆動させ、受光手段30を回転させる。この状
態で前記受光手段30を光ビーム2の光軸に対して一回
転以上の間動作させて受光素子9で反射光7の検出を行
う。変位検出情報は信号重ね合せ処理部23に送り、正
規の反射光7aの位置の特定および位置の検出を行う。
また、変位xは制御計測処理部24に送られ、距離yが
求められる。
【0066】本実施形態2では、光ビーム2の光軸を中
心にして360度の方向から変位検出を行うことができ
るため、高精度に正規の反射光7aの位置の変位検出を
行うことができる。
【0067】以上本発明者によってなされた発明を実施
形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形
態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変更可能であることはいうまでもない、たとえ
ば、光路中において、レンズやスキャナミラー以外の光
学部品、たとえばプリズム等を使用してもよい。
【0068】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0069】(1)本発明によれば、光ビームの光軸を
中心とする同心円上の少なくとも数箇所あるいは全周で
反射光の変位検出を行うとともに、各変位検出情報は加
算処理されるため、正規の反射光は強調される。この結
果、正規の反射光の特定が確実になり、正規の反射光の
位置、すなわち変位は高精度に検出される。したがっ
て、多重反射光に起因する誤差が発生しなくなり、高精
度の距離測定が達成できる。
【0070】(2)本発明によれば、今までは、多重反
射が起こり易いため正確に測定できなかった内側隅部な
ども精度良く測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である距離測定方法を示す
概略図である。
【図2】本実施形態1の距離測定装置の概略構成図であ
る。
【図3】本実施形態1の距離測定方法における正規の反
射光による結像と多重反射光による結像の状態等を示す
模式図である。
【図4】本発明の実施形態2である距離測定方法を示す
概略図である。
【図5】本発明の実施形態2である距離測定装置の概略
構成図である。
【図6】従来の距離測定方法を示す概略図である。
【図7】従来の距離測定方法による距離測定例を示す概
略図である。
【図8】従来の距離測定方法における多重反射光による
誤差発生状態を示す概略図である。
【符号の説明】
1…光源、2…光ビーム、3…測定対象物、7…反射
光、7a…正規の反射光、7n…多重反射光、8…光学
部品(受光レンズ)、9…受光素子、10…受光面、2
0…測定用光学手段、21…制御計測手段、22…レー
ザ駆動回路、23…信号重ね合せ処理部、24…制御計
測処理部、30…受光手段、31…回転機構、32…モ
ータ、33…回転軸、34…回転アーム、40…モータ
駆動回路。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源からの光ビームを測定対象物に照射
    し、前記測定対象物の表面で反射した反射光を光学部品
    を介して受光素子の受光面に光点として結像させ、前記
    受光面の光点位置の変位検出によって測定対象物までの
    距離を測定する距離測定方法であって、前記光学部品と
    受光素子による受光手段を複数使用し、前記測定対象物
    に照射される光ビームの光軸を中心とする同心円上の複
    数箇所で同時に変位検出を行うことを特徴とする距離測
    定方法。
  2. 【請求項2】 光源からの光ビームを測定対象物に照射
    し、前記測定対象物の表面で反射した反射光を光学部品
    を介して受光素子の受光面に光点として結像させ、前記
    受光面の光点位置の変位検出によって測定対象物までの
    距離を測定する距離測定方法であって、前記光学部品と
    受光素子による受光手段を前記測定対象物に照射される
    光ビームの光軸を中心として回転させて変位検出を行う
    ことを特徴とする距離測定方法。
  3. 【請求項3】 前記変位検出は前記受光手段が一回転す
    る時間以上の時間続けて検出することを特徴とする請求
    項2に記載の距離測定方法。
  4. 【請求項4】 光源からの光ビームを測定対象物に照射
    する照射手段と、前記測定対象物の表面で反射した反射
    光を光学部品を介して受光素子の受光面に光点として結
    像させる受光手段と、前記照射手段および受光手段を制
    御しかつ前記受光手段に基づく計測情報に基づいて測定
    対象物までの距離を算出する制御計測手段とを有し、前
    記受光素子は前記受光面に結像した光点位置を電気信号
    に変換する構造となる距離測定装置であって、前記測定
    対象物に照射される光ビームの光軸を中心に前記受光手
    段が同一条件で複数配置されていることを特徴とする距
    離測定装置。
  5. 【請求項5】 光源からの光ビームを測定対象物に照射
    する照射手段と、前記測定対象物の表面で反射した反射
    光を光学部品を介して受光素子の受光面に光点として結
    像させる受光手段と、前記照射手段および受光手段を制
    御しかつ前記受光手段に基づく計測情報に基づいて測定
    対象物までの距離を算出する制御計測手段とを有し、前
    記受光素子は前記受光面に結像した光点位置を電気信号
    に変換する構造となる距離測定装置であって、前記受光
    手段を前記測定対象物に照射される光ビームの光軸を中
    心に回転させる回転機構を有し、前記回転機構は前記制
    御計測手段によって制御されることを特徴とする距離測
    定装置。
  6. 【請求項6】 前記光源はレーザであることを特徴とす
    る請求項4または請求項5に記載の距離測定装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6166810A (en) * 1997-12-05 2000-12-26 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Method and apparatus for determining distance
JP2008180646A (ja) * 2007-01-25 2008-08-07 Pulstec Industrial Co Ltd 形状測定装置および形状測定方法
CN109633682A (zh) * 2018-12-29 2019-04-16 中国科学院半导体研究所 一种空间全向光探测器及其制作方法

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