JP2536821Y2 - 三次元位置測定装置 - Google Patents

三次元位置測定装置

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JP2536821Y2
JP2536821Y2 JP1991072339U JP7233991U JP2536821Y2 JP 2536821 Y2 JP2536821 Y2 JP 2536821Y2 JP 1991072339 U JP1991072339 U JP 1991072339U JP 7233991 U JP7233991 U JP 7233991U JP 2536821 Y2 JP2536821 Y2 JP 2536821Y2
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享 井上
保次 服部
和雄 渡部
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被検体の三次元形状を
高精度に測定しうる三次元測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、建造物,備蓄タンク等の歪を高
精度で測定する技術は、これらの保守の観点から重要で
ある。ここで歪は対称物の3次元形状の経時的な変化と
して把握されるが、保守点検においては、測定精度とし
て数mm程度の分解能が必要なため、高精度な三次元形状
測定技術が必要とされる。この三次元の形状測定技術の
一例を次に説明する。
【0003】図5に示す三次元位置測定装置は、本願出
願人が先に出願したものである(特開平2−30060
9号公報参照)。
【0004】同図に示すように、光照射部Aにおいて
は、He−Neレーザ光源1からの出射光が、可変アッ
テネータ2を介し、さらにレンズ3,4で構成されるビ
ームエクスパンダ5を介してミラー6で反射され、この
出射光が被検体7の表面aに結像する。ここで、可変ア
ッテネータ2は被検体7の表面の傾き、反射率の影響に
より観測系の受光レベルが変動するのを防止するための
ものである。また、エクスパンダ5はHe−Neレーザ
光の拡り角を小さくするためのものであり、レンズ4が
搭載されているレンズ搭載ステージ8を動かすことによ
り表面aにおけるビーム径が最小となるように調整され
ている。一方、ミラー6は回転ステージ9に搭載され、
モータ10により駆動されるようになっており、その回
動位置は反射光の光軸からの傾きである回転角θとして
ロータリーエンコーダ11により読取られる。
【0005】一方、被検体7からの反射光を検出する光
検出部Bでは、撮像光学系12が撮像レンズ13及び検
出器14で構成され、レンズ13を搭載するレンズ搭載
ステージ15を動かすことにより検出器13におけるス
ポット系が最小となるように調整されるようになってお
り、さらに撮像レンズ13,検出器14及びレンズ搭載
ステージ15は回転ステージ16に搭載されてモータ1
7により駆動され、その回転角ψはロータリーエンコー
ダ18により読取られるようになっている。
【0006】また、上述した光照射部A及び光検出部B
は架台19上に保持され、モータ20により駆動される
ようになっており、その回転中心はHe−Neレーザ光
の光軸に一致し、回転角ωはロータリーエンコーダ21
により読取られる。なお、上記ミラー6及び受光器14
の回転軸は平行であり、それぞれHe−Neレーザ光の
光軸と点b,cにおいて直角に交差している。
【0007】ここで、光照射部Aにおける可変アッテネ
ータ2、レンズ搭載ステージ8及びモータ10、光検出
部Bにおけるレンズ搭載ステージ15及びモータ17並
びにモータ20は、ドライバ22及びコントローラ23
により制御されており、また、ロータリーエンコーダ1
1,18,21のデータは読取カウンター24で読取ら
れる。そして、これらの一連の制御並びにデータによる
被検体7の表面aの位置の演算はCPU25により行わ
れている。
【0008】この装置においては、ビームエクスパンダ
5及び回転ステージ9を制御することにより被検体7の
測定すべき表面aにビーム径が最小となるように調整さ
れた像を形成し、この像が撮像光学系12の光軸中心に
なるように回転ステージ16を制御すると共に、レンズ
搭載ステージ15を動かすことにより検出器14におけ
るスポット径が最小となるように調整する。この際の回
転角θ,ψ及び点b,c間の距離xm を用い、三角測量
の原理により被検体7の表面aの位置を算出することが
できる。さらに、回転角θ,ωを変化させて同様に順次
測定することにより、被検体7の反射点位置の三次元マ
ッピングを行うことができる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前述した図
5に示す三次元位置測定装置においては、光検出部Bを
構成する撮像光学系12全体がψ軸を中心に回転するよ
うになっているので、測定速度の高速化を図ることがで
きないという問題がある。また光学ユニットが大型化と
なり、三次元位置測定装置をコンパクトにすることがで
きないという問題がある。
【0010】本考案は上記事情に鑑み、高速で三次元位
置の測定を可能とし高精度でコンパクトな三次元位置測
定装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本考
案に係る三次元位置測定装置の構成は、平行光乃至収束
光をプローブ光として被検体に照射すると共にその照射
方向が2本の回転軸回りの回動により可変である光照射
部と、撮像レンズ及び受光素子からなりその光軸方向が
2本の回転軸回りの回動により可変であり且つ上記被検
体からの反射光をその反射点の像が当該光軸に一致する
よう回動調整して検出する光検出部と、上記プローブ光
の出射方向及び上記光検出部での受光方向並びに当該光
検出部と上記光照射部との相対的位置関係より三角測量
の原理で上記反射点の位置を検出する処理部とを備え、
且つ光照射部の回転軸の一方と光検出部の回転軸の一方
とが、該光照射部の回転中心と該光検出部の回転中心と
を結ぶ直線(ω軸)に一致する三次元位置測定装置であ
って、上記光照射部の回転中心と光検出部の回転中心と
を結ぶ直線(ω軸)と一致しない回転軸方向のプローブ
光の出射方向の走査および受光方向の走査を行うための
反射鏡を該直線(ω軸)上に設けてなると共に、該直線
(ω軸)上に光軸調整用のレーザ光が貫通できる孔を装
置枠体に設けてなることを特徴とする。
【0012】
【作用】前記構成において、装置枠体に設けた光軸(ω
軸)調整用の貫通孔からレーザ光を導入して光照射部と
光検出部の回転軸であるθ軸,ψ軸に設ける反射鏡の位
置調整を行い、θ軸とψ軸とにそれぞれ設けられた反射
鏡によってプローブ光の走査及び被検体からの反射光の
走査を行うと共に、反射光の検出を反射鏡により受光素
子へ導くことにより三次元位置の高速測定が可能とな
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を図面を参照
して説明する。
【0014】図1は本実施例に係る三次元位置測定装置
の概略図である。図2はその正面図及び図3はその側面
図を示す。
【0015】これらの図面に示すように、枠体100の
内部には、プローブ光としてのHe−Neレーザ光Lを
出射するレーザ光源101と、このHe−Neレーザ光
Lを被検体102へ反射する回転自在な反射鏡103と
からなる光照射部Aと、被検体102でのレーザ光Lの
反射光RLを受光素子であるCCDイメージセンサ10
4へ導く回転自在な反射鏡105とからなる光検出部B
とが設けられており、且つ光照射部Aの回転軸であるθ
軸と光検出部Bの回転軸であるψ軸とが、光照射部Aの
回転中心と光検出部の回転中心とを結ぶ直線であるω軸
と直交するように設けられている。従って、図中、ω軸
とθ軸及びψ軸はω⊥θ、ω⊥ψの関係となり、且つθ
//ψの関係を有することとなる。尚、106,107は
レーザ光を調整するレンズである。
【0016】上記構成において、レーザ光源101から
出射されるHe−Neレーザ光Lは反射鏡103によっ
て反射されて被検体102に出射される。次いで被検体
102での反射光RLを反射鏡105の回動により受光
素子であるCCDイメージセンサ104へ導くようにし
ている。
【0017】この際の回転軸θ軸,ψ軸の回転角θ,ψ
及び反射鏡103,105間の距離xm を用い、三角測
量の原理により被検体102の表面aの位置を算出する
ことができる。さらに、回転角θ,ωを変化させて同様
にして順次測定することにより被検体102の反射点位
置の三次元マッピングを行うことができる。
【0018】尚、検出器は反射光が光軸中心に一致する
ように回転制御されるので、一次元のラインセンサ又は
ピンホール付きの検出器が好ましく、二次元の撮像素子
であってもよい。
【0019】次に、装置の投光部の光軸調整方法につい
て説明する。本装置の枠体100にはω軸が貫通する貫
通孔110が設けられている。このような装置におい
て、先づ、図4に示すように、先づθ軸反射鏡104を
取外し、ω軸を回転させてもレーザ光Lが振れないよう
にレーザ光源101及びレンズ106を調整する。次に
枠体100内部に設置したレーザ光源101からのレー
ザ光L1 と枠体100の外部から出射される別のレーザ
光L2 が一致するように別のレーザ光源108を設置す
る。そして、θ軸の回転中心に反射鏡103を取付け、
別のレーザ光源108のレーザ光L2 を反射鏡103に
出射しここで反射される反射光RL2 と該レーザ光L2
とが一致するように反射鏡103の位置を調整する。最
後にθ軸エンコーダカウンタ(図示せず)の読みで90
°反射鏡103を回転させた位置でθ軸原点センサが働
くようにセンサ位置を調整する。
【0020】図1に示す装置においては、前記反射鏡1
03の調整方法と同様に先ずψ軸の回転中心に取付る反
射鏡105の調整を行い、次にレンズ106の位置調整
を行った後、前述したように、レーザ光源101,レン
ズ107及び反射鏡103の調整を順次行うようにすれ
ばよい。
【0021】上述したように本実施例に係る三次元位置
測定装置によればθ軸,ψ軸と直交するω軸を設けこれ
らθ軸,ψ軸とに各々反射鏡103,105をその回転
中心に設けてレーザ光の反射を行うようにすることによ
り、位置調整はω軸からのレーザ光を用いて簡易にでき
ると共に、装置を小形化及び軽量化でき、高速での三次
元の位置測定が可能となる。
【0022】
【考案の効果】以上実施例と共に述べたように、本考案
に係る三次元位置測定装置はプローブ光を被検体に照射
する際θ軸に設けた反射鏡を用いると共に被検体からの
反射光をψ軸に設けた反射鏡で受光素子へ導くと共に、
これらθ軸とψ軸とに直交するレーザ光と同軸のω軸を
変化させることにより高速での位置測定が可能となる。
また反射鏡の装置だけでよいので装置をコンパクトにす
ることができる。また、θ軸,ψ軸に設ける反射鏡の位
置調整をω軸と同軸に出射するレーザ光により行うこと
で、その精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る三次元位置測定装置の概略図で
ある。
【図2】その平面図である。
【図3】その側面図である。
【図4】光スキャナの調整作業を示す概略図である。
【図5】従来技術に係る三次元位置測定装置の概略図で
ある。
【符号の説明】
100 枠体 101 レーザ光源 102 被検体 103,105 反射鏡 104 CCDイメージセンサ 106 レンズ 107 レンズ 108 レーザ光源 L,L1 ,L2 レーザ光 RL,RL2 反射光

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行光乃至収束光をプローブ光として被
    検体に照射すると共にその照射方向が2本の回転軸回り
    の回動により可変である光照射部と、撮像レンズ及び受
    光素子からなりその光軸方向が2本の回転軸回りの回動
    により可変であり且つ上記被検体からの反射光をその反
    射点の像が当該光軸に一致するよう回動調整して検出す
    る光検出部と、上記プローブ光の出射方向及び上記光検
    出部での受光方向並びに当該光検出部と上記光照射部と
    の相対的位置関係より三角測量の原理で上記反射点の位
    置を検出する処理部とを備え、且つ光照射部の一方の回
    転軸と光検出部の一方の回転軸とが、該光照射部の回転
    中心と該光検出部の回転中心とを結ぶ直線(ω軸)に一
    致する三次元位置測定装置であって、 上記光照射部の回転中心と光検出部の回転中心とを結ぶ
    直線(ω軸)と一致しない回転軸方向のプローブ光の出
    射方向の走査および受光方向の走査を行うための反射鏡
    を該直線(ω軸)上に設けてなると共に、該直線(ω
    軸)上に光軸調整用のレーザ光が貫通できる孔を装置枠
    体に設けてなることを特徴とする三次元位置測定装置。
JP1991072339U 1991-09-09 1991-09-09 三次元位置測定装置 Expired - Lifetime JP2536821Y2 (ja)

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JPH0523016U JPH0523016U (ja) 1993-03-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59116806U (ja) * 1983-01-28 1984-08-07 株式会社日立製作所 三次元形状物体の非接触計測装置
JP2597711B2 (ja) * 1989-05-16 1997-04-09 住友電気工業株式会社 3次元位置測定装置

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JPH0523016U (ja) 1993-03-26

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