JPH07318315A - 測定器の姿勢検出装置 - Google Patents

測定器の姿勢検出装置

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JPH07318315A
JPH07318315A JP11502994A JP11502994A JPH07318315A JP H07318315 A JPH07318315 A JP H07318315A JP 11502994 A JP11502994 A JP 11502994A JP 11502994 A JP11502994 A JP 11502994A JP H07318315 A JPH07318315 A JP H07318315A
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extruded material
attitude
measured
bright line
measuring
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JP11502994A
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Kenji Imura
健二 井村
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定器の被測定物に対する姿勢を遠隔的に検
出し、もって両者の姿勢関係の自動的な一定化を可能に
し、作業性、測定品質を向上させる。 【構成】 測定器1は反射特性測定部2の他、光源部3
と撮像部4とを一体で備えるとともに演算部6を有す
る。光源部3は平面状のスリット光SL1,SL2を斜
め上方から押出材Wの表面に照射し、押出材Wの表面に
2本の輝線11,12を形成する。撮像手段は、押出材
Wに対向する姿勢に向けられており、輝線11,12の
反射光を撮像する。演算部6は撮像された輝線像11,
12から押出材Wと測定器1との姿勢、位置関係を演算
する。そして、姿勢調整駆動部5は演算結果に応じた姿
勢調整信号を受けて測定器1を移動、回転等させて、押
出材Wに対する姿勢を一定化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定物に関する物
性、例えば材表面の反射特性等を測定する測定器と一体
構成され、被測定物に対する測定器の姿勢を検出する姿
勢検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば成型された押出材の反射特性を測
定する工程においては、吊り下げられた状態で搬送され
て来る押出材に対し、作業者が、その都度、材表面の内
から測定に適した箇所を選定し、その箇所に測定器を当
てて行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる測定工程を作業
性及び測定品質の観点から自動化する要求があるが、下
記のような解決すべき課題があることから、未だ実現に
至っていない。すなわち、押出材は、上述したように吊
り下げられた状態にあるため、その姿勢が常に一定とは
いえず、従って、測定に先立って測定器と押出材との相
対的な姿勢関係を一定化する必要がある。更に、押出材
は多種多様の断面形状を有していることが多いため、測
定面となる材の表面は上記断面形状に応じた多様な面か
ら構成されている。従って、それらの多数の面から測定
に適した、ある程度の面積を有し、できるだけ平坦な面
を選択する必要がある。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
被測定物に対する測定器の姿勢を遠隔的に検出し、両者
の姿勢関係の自動的な一定化を可能とする測定器の姿勢
検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、被測定物に関
する物性を測定する測定器と一体構成されてなる姿勢検
出装置であって、一定の間隔をおいて互いに平行な平面
状の光束を、上記被測定物の表面に対し傾斜させて照射
する光源部と、上記平面に対して所定の角度を有し、上
記光源部からの平面状の光束が上記被測定物の表面に形
成する輝線の反射光束を受光する撮像手段と、上記撮像
手段で撮像された2本の輝線像から上記被測定物に対す
る上記測定器の姿勢を演算する姿勢演算手段とを備えた
ものである。
【0006】
【作用】本発明によれば、測定器に近接対向配置された
被測定物に対して、その傾斜方向から、一定の間隔をお
いて互いに平行な2条の平面状の光束が照射される。被
測定物の表面には、照射された2条の平面状の光束によ
り、2本の輝線が形成される。そして、この2本の輝線
は対向配置された撮像手段で輝線像として受光される。
2本の輝線像は、平面状の光束と被測定物の表面と交差
状態に応じて、以下に説明するように、基準に対する傾
斜や平行移動及び輝線像間の位相や間隔として表われ
る。
【0007】ここで、説明の便宜上、方向と面は3次元
の直交XYZ座標系を用いて示すこととする。そして、
光源部は、その基準姿勢状態で、照射光束が形成する平
面がX−Y平面に対して好ましい態様として、45°傾
斜し、平面状の光束の中心光軸を通り、かつ平面と直交
する面がZ−X平面と一致する。また、撮像手段は、そ
の基準姿勢状態で、撮像方向が、好ましい態様として、
X−Y平面と平行で、少なくとも2本の輝線が撮像可能
なZ軸方向への検知領域幅を有している。上記におい
て、光束の照射方向と撮像方向とは所定角度を有するよ
うに予め設定されているものである。但し、3次元直交
座標系は鉛直、水平方向を基準にするものに限定され
ず、各軸が直交するものであればいずれの向きを基準と
したものも採用可能である。
【0008】一方、被測定物は、その表面がZ−Y平面
と可及的に平行となるように配置される。このとき、被
測定物の表面がZ−Y面と平行で、X軸に対して回転ず
れを生じている場合、2本の輝線像は、両輝線像間のY
軸方向における位相差として表われる。また、被測定物
の表面がY軸に対して回転ずれを生じている場合、2本
の輝線像は、両輝線像の間隔の大小(あるいは基準値に
対する差として)表われる。また、被測定物の表面がZ
軸に対して回転ずれを生じている場合、2本の輝線像
は、Y軸に対する傾斜角度として表われる。また、被測
定物の表面がX軸方向に位置ずれを生じている場合、2
本の輝線像は、輝線像の撮像位置の基準位置に対する平
行移動として表われる。そして、姿勢演算手段は、上記
各情報から被測定物の表面と測定器との相対的な姿勢
(角度、位置)を演算する。演算結果は、測定器の姿勢
調整機構に導かれ、基準となる姿勢位置に調整駆動する
データとして利用されることとなる。
【0009】
【実施例】図3は、本発明に係る測定器の姿勢検出装置
の一例を示す斜視図で、測定器の一例として被測定物で
ある押出材の表面の反射特性を測定するものが採用され
ている。
【0010】本測定器1は、材表面の反射特性を検出す
る反射特性測定部2の他、少なくとも姿勢検出を行うた
めの光源部3及び撮像部4とが一体構成され、姿勢調整
機構部5に姿勢調整可能に取り付けられている。光源部
3は一定の間隔をおいて互いに平行な平面状のスリット
光(図1,2参照)を照射するもので、撮像部4は照射
されたスリット光が押出材Wの表面に形成する2本の輝
線11,12を、その撮像面で撮像するものである。反
射特性測定部2の例えば測定用開口部の撮像部4に対す
る配設位置は予め入力されており、姿勢検出結果に基づ
いて反射特性測定部2が所要の姿勢、位置に駆動可能に
なっている。なお、反射特性測定部2の測定方向は、姿
勢調整量の演算の容易化を考慮して撮像部4の撮像方向
と一致するように設定されていることが好ましいが、所
定の角度関係を持って設定されていてもよい。また、撮
像部4に対する反射特性測定部2の位置データは、姿勢
調整量の演算式中に定数として含める他、検出値と姿勢
調整量とが換算テーブルより求められるときはその換算
量の中に含めるようにしたものでもよい。
【0011】なお、以後の説明においては、説明の便宜
上、方向と面は3次元の直交XYZ座標系を用いて示す
こととする。そして、本実施例に係る測定器1は、その
基準姿勢状態で、照射光束の平面をX−Y平面に対して
45°傾斜させ、平面状の光束の中心光軸を通り、かつ
光束平面と直交する面をZ−X平面と一致させ、また、
撮像方向をX−Y平面と平行とし、少なくとも2本の輝
線が撮像可能なZ軸方向への検知幅を有して構成されて
いるものである。
【0012】姿勢調整機構部5は3軸X,Y,Z方向へ
の移動と各軸に対する回転とが可能な機構を備えるもの
で、詳細は後述する。演算部6は撮像部4で撮像された
輝線像に基づいて、後述するような演算を実行して測定
器1の基準姿勢からのずれ量を算出するもので、このず
れ量は調整信号発生部7に導かれ、ここで上記ずれ量に
応じた姿勢調整信号が生成され、姿勢調整機構部5に出
力される。姿勢調整信号は各軸の駆動源に対する移動信
号と回転信号とからなっている。
【0013】被測定物としての押出材Wは、断面形状が
1本の直線からなるものの他、複数の不連続な線分、ま
た一部に傾斜や曲線を有するものでもよい。また、本実
施例では、押出材Wは、例えば吊り下げられた状態で搬
送されて来て、反射特性測定工程に供されるようになっ
ているものであるが、本発明は係る搬送形態に限定され
るものではなく、ベルト搬送やロボットアームによる移
送、更には人手による1枚乃至1個ずつの載置部への載
置によるものも含まれる。
【0014】反射特性測定部2は、公知の積分球と、こ
の積分球内に配設された光源によって、積分球の測定用
開口部に向けて拡散光を照射する光源部及び被測定物表
面に対して一定の角度方向を指向し、前記測定用開口部
の被測定物表面からの反射光を受光する受光部とから構
成される測色器、あるいは被測定物の塗膜が角度メタメ
リズムを有する物質からなるときは公知のマルチアング
ル測色器が採用可能である他、表面処理の加工度合等、
反射特性に限定されず、被測定物乃至はその表面に関す
る物性一般を得るための接触式、遠隔式の測定器が採用
可能である。
【0015】図1、2は、本発明に係る測定器の姿勢検
出装置の詳細構造を説明する図で、図1は側面図(Z−
X平面)、図2は図1の矢印A方向から見た背面図であ
る。
【0016】図において、光源部3はレーザ発光器30
aとポリゴンミラー30bとからなる光源30と、所定
の間隔を有して平行配置された2枚のミラー31,32
とからなる。ポリゴンミラー30bは、その回転軸がレ
ーザ発光器30aからのビーム光BL0に対して垂直
で、Z軸に対して45°の角度に設定されており、その
回転軸上で高速回転することで、Y軸方向から入射され
るレーザ発光器30aのビーム光BL0を45°上向き
にした平面状のスリット光SL0に変換するものであ
る。
【0017】2枚のミラー31,32は、ポリゴンミラ
ー30bからのスリット光の中心光軸上であって、X−
Y平面に平行、すなわちスリット光SL0の中心光軸に
対して45°傾斜されて互いに平行配設されている。ミ
ラー32はハープミラーであって、入射光量の、好まし
くは1/2を反射し、残りを透過するようになってい
る。一方、ミラー31は全反射タイプのミラーで、ミラ
ー32を通過したスリット光を反射するようにしてい
る。スリット光SL0は両ミラー31,32で反射さ
れ、ほぼ等レベルの光量を有するスリット光SL1,S
L2として分離形成される。このスリット光SL1,S
L2は互いに平行で、予め設定された間隔を有し、Z−
X平面上で45°下方へ向けて照射される。
【0018】光源部3の前方(図1の左側)には、吊り
下げられた状態で搬送されて来た押出材Wが対向してお
り、この押出材Wの表面は可及的にZ−Y平面を向くよ
うにされている。そして、この表面には、45°の傾斜
を有するスリット光SL1,SL2が上方斜め方向から
照射されることによって2本の輝線11,12が形成さ
れるようになっている。
【0019】輝線形成位置は押出材Wの表面のX軸方向
への位置等により定まり、例えば図1に示すように押出
材Wに対して押出材W′では、輝線位置は11′,1
2′となる。そして、この各輝線位置のZ軸上での間隔
(11−11′),(12−12′)と押出材W,W′
との間隔とは対応関係にあることが知られている。
【0020】図4、図5は、上記の対応関係を利用して
材表面の形状認識が可能であることを説明するもので、
図4(a)は押出材Wの断面形状を示す平面断面図、図
4(b)は押出材Wの正面図及びその表面に形成された
輝線を示す図、図5は撮像部4で得られた輝線像を示す
図である。
【0021】図4に示す例では、押出材WはZ軸方向に
長尺で、その表面にはY軸方向に複数の面w1〜w7が
形成されている。そして、上方45°方向からのスリッ
ト光SL1,SL2によって、その表面には押出材Wの
各表面の凹凸(すなわち、各面の高さ)に応じた輝線1
1,12が形成され、この輝線11,12をX軸方向か
ら観察すると、図4、図5のようになる。輝線11,1
2は平面w1,w4〜w7に対してはY軸に平行な直線
として現われ、かつ前述したように表面の高さに対応し
た位置に現われる。この例では、面w1と面w4と面w
6とが同一位置に、面w5と面w7とが同一位置に現わ
れる。傾斜凹面w2,w3に対しては、その底部から上
向きの斜線として現われる。なお、傾斜凸面の場合に
は、上記傾斜凹面とは逆向きの斜線として現われる。
【0022】撮像部4は、受光量に応じたレベルの電気
信号を発生するCCD素子やフォトトランジスタ素子が
マトリクス状に配列されてなるエリアセンサで、少なく
とも押出材W上に形成される輝線11,12が撮像可能
なZ−Y平面に対し所要の検知領域幅を有しており、X
軸方向に向けて配設されている。すなわち、撮像部4は
スリット光SL1,SL2が押出材Wの表面で反射し、
そのX−Y平面とほぼ平行な方向に反射したスリット
光、すなわち図5に示すような輝線像11,12を撮像
するようになっているものである。この撮像部4の光学
系にはレーザ発光器30aのレーザ波長領域のみを透過
させるバンドパスフィルターが配設され、外光の影響を
除去するようにしている。
【0023】演算部6は撮像一画面分の画像メモリを有
し、撮像部4からの入力信号を適切なスレショルドレベ
ルで2値化した後取り込み、この取り込み画像から上記
輝線像11,12を抽出するとともに、抽出された輝線
像11,12から測定面の選定、更には傾斜角度や平行
移動量に関する量を算出する。
【0024】測定面としては、測定精度の点から反射特
性測定部2の測定用開口部をカバーするだけの所要の面
積する平面乃至は平面に近い面であることが要求され
る。演算部6は得られた輝線像11,12から連続性、
傾斜線や強い曲線でないこと及び各線分の長さを検出及
び算出し、線分の内から最も長い、すなわち最も幅広の
面を測定面として選出する。また、この時、測定面の近
くに、反射特性測定部2の先端部に干渉するような凸部
がないことを確認する。図4,5の例では、面w4が選
出されることとなる。なお、次候補として面w7を確保
するようにしておいてもよい。そして、調整信号発生部
7は反射特性測定部2の測定開口部を選出された面w4
上に対向するための基準位置からの駆動量信号を生成
し、姿勢調整機構部5内のY軸方向への移動を担う駆動
源50y(図14参照)へ出力する。
【0025】なお、最長の線分を算出する方法に代え
て、測定可能な基準線分長を越えているかどうかで選出
するようにすることもでき、このようにすれば一旦基準
値をこえる線分が算出されれば、残りの部分に対して演
算を実行する必要がないので、その分選出時間が短縮さ
れる。
【0026】演算部6は、続いてあるいは測定面の選出
に先立って、上記した傾斜角度や平行移動量に関する量
を算出する。以下、この点について説明する。
【0027】(1)押出材WがZ−Y平面上で傾斜θを
有している場合(図6,図7)押出材Wにはその押出し
方向(長さ方向、すなわちZ方向)にダイス目と呼ばれ
るスジが走っており、反射特性を測定する上で、このダ
イス目の方向を常に一定にしておくことがしばしば必要
となる。
【0028】図6から分かるように押出材W上の各面を
結ぶ境界線はZ軸に対して角度θだけ傾斜している。従
って、各境界線とスリット光SL1,SL2の照射位置
との交点はY軸方向にずれている。図7は、図6の輝線
11,12を撮像部4で撮像した状態を示したもので、
輝線像11と輝線像12との位相差δは、δ=d・tan
θとなる。但し、dは輝線11,12間の間隔である。
位相差δをどの線分を用いて算出するかは、対応する線
分間であればいずれでも可能であるが、輝線11,12
全体の相関をみることで算出精度を上げることができ
る。
【0029】演算部6は、位相差δ=0とする姿勢調整
信号を生成して、調整信号発生部7へ出力する。調整信
号発生部7はX軸回りに回転を行わせるモータ51xに
駆動信号を出力する。この場合、上記算出式において、
間隔dは既知であるので、δ=0とする姿勢調整信号、
すなわちずれ量に相当する信号を生成可能であるが、間
隔dが未知であっても、位相差の大小のみ検出可能に
し、位相差有のときは、その大小に応じてこの位相差が
なくなる方向に駆動させ、その駆動中に連続的に姿勢検
出動作を行わせることで、同様に傾斜θ=0とすること
も可能である。
【0030】(2)押出材WがZ−X平面上で傾斜αを
有している場合(図8,図9)図8に示すように、押出
材の表面は傾斜αにより、同一平面であってもX軸方向
での高さ位置が異なることとなり、このためスリット光
SL1,SL2との照射位置がZ軸方向にそれぞれ異な
る量だけ相対的にずれる、すなわち輝線11、12の間
隔が所定の基準値d(既知データ)に対してずれること
となる。図8では、押出材Wは輝線11の照射位置を中
心に回転傾斜されているが、この場合、輝線11は移動
せず、輝線12が輝線11側へ、あるいはその逆側へ移
動する。図9に示すように、押出材Wが時計回り方向に
回転傾斜しているときは(押出材W′の状態、α>
0)、輝線11,12の間隔d′は基準値dに比して大
きく、逆に反時計回り方向に回転傾斜しているときは
(押出材W″の状態、α<0)、d′は基準値dに比し
て小さい。間隔d′は、 d′=d・sin45°/sin(45°−α) となる。演算部6はこの値d′が基準値dに一致するよ
うに姿勢調整信号を生成して、調整信号発生部7へ出力
する。調整信号発生部7はY軸回りに回転を行わせるモ
ータ51yに対して駆動信号を出力する。なお、基準姿
勢位置からのずれ量としてのΔd(=d′−d)を直接
算出するようにし、その大きさに応じてΔdを0にする
姿勢調整信号を生成するようにしてもよい。
【0031】(3)押出材WがX−Y平面上で傾斜βを
有している場合(図10,図11)図10に示すよう
に、押出材の表面は傾斜βにより、同一平面であっても
Y軸方向での高さ位置が異なることとなり、このためス
リット光SL1,SL2との照射位置がY軸上でZ軸方
向に対して傾斜することとなる。すなわち、輝線11、
12は互いに平行でありながら、図11に示すように角
度βで傾斜を有する線分として表われる。
【0032】演算部6は輝線11,12の、少なくとも
一方に対して、その傾斜角度βを算出し、その大きさに
応じて角度βが0になるように姿勢調整信号を生成し
て、調整信号発生部7へ出力する。調整信号発生部7は
Z軸回りに回転を行わせるモータ51zに対して駆動信
号を出力する。
【0033】(4)押出材WがX軸方向に位置ずれεを
有している場合(図12,図13)図12に示すよう
に、押出材Wが、本来の基準位置に対してX軸方向にず
れている場合には、前述したように、押出材Wの表面に
対するスリット光SL1,SL2の照射位置は、Z軸方
向にずれることとなる。図13に示すように、押出材W
が前方側にずれているときは(押出材W′の状態、ε>
0)、輝線像11,12の位置は基準位置に比して上側
にeだけずれ、逆に後方側にずれているときは(押出材
W″の状態、ε<0)、輝線像11,12の位置は基準
位置に比して下側にeだけずれる。
【0034】演算部6は、押出材Wが基準位置(ε=
0)にあるときの輝線像11,12の撮像位置を予めデ
ータとして取り込んでおり、この基準位置データと、ず
れを有するときの撮像位置とから、ずれeを算出し、そ
の大きさに応じてずれeが0になるように姿勢調整信号
を生成して、調整信号発生部7へ出力する。調整信号発
生部7はX軸方向への移動を行わせるモータ50xに対
して駆動信号を出力する。
【0035】なお、平面状の光束SL1,SL2の照射
方向や、撮像部4の撮像方向は、本実施例に限定され
ず、所要の角度を採用することが可能である。但し、平
面状の光束SL1,SL2は上記(1)〜(4)の状態
が検出できるためには、少なくとも被測定物Wの表面に
対して斜め方向から照射する必要があり、一方、撮像部
4の撮像方向は、Z−X平面上で傾斜していてもよい
が、平面状の光束SL1,SL2と所定の角度関係にあ
ることが予め設定されておればよい。そして、演算部6
は両者の角度データに基づいて上記(1)〜(4)での
検出データから姿勢調整量の演算を実行する。
【0036】図14は、姿勢調整機構部5の一例を示す
構成図で、(a)は平面図、(b)は側面図である。図
において、50x,50yは、それぞれX,Y軸方向へ
の移動を行わせる駆動源たるモータで、51x,51
y,51zは、それぞれX,Y,Z軸回りの回転を行わ
せる駆動源たるモータである。
【0037】モータ50yは基台52に設けられ、この
基台52に対して下マウント53がボールネジ等で摺動
可能に設けられている。そして、モータ50yの回転に
より下マウント53が基台52に対してY軸方向(図1
4(a)の矢印A方向)に移動するようになっている。
上マウント54は下マウント53に対して回動可能に設
けられており、この上マウント54の上部には更に回動
腕部材55が取り付けられている。そして、下マウント
53に設けられたモータ51zの回転により上マウント
54が回動腕部材55とともにZ軸を中心(矢印C方
向)に回動するようになっている。
【0038】回動腕部材55のの後端部にはモータ50
xが設けられ、先端側にはモータ51xを載置状に固定
する固定部材56がボールネジ等により回動腕部材55
に対して前後移動するように構成されている。そして、
モータ50xの回転により固定部材56が回動腕部材5
5に対してX軸方向(矢印B方向)に前後動するように
なっている。更に、モータ51xの回動軸部57にはモ
ータ51yが取り付けられており、モータ51xの回転
によりモータ51yがX軸を中心(矢印D方向)に回動
するようになっている。そして、モータ51yの回動軸
には固定部材58が回動可能に設けられている。この固
定部材58の先端側には光源部3や撮像部4が固定され
ている。そして、モータ51yの回転により固定部材5
8、すなわち光源部3や撮像部4がY軸を中心(矢印E
方向)に回動するようになっている。
【0039】図15は、姿勢検出、調整及び測定面選出
の動作を説明するフローチャートである。このフローチ
ャートは、押出材Wが測定位置まで搬送されてきたこと
をセンサ等で検知すると開始され、あるいはその都度作
業者が開始スイッチを操作することにより開始される。
【0040】先ず、光源部30が駆動され、ポリゴンミ
ラー30bが定速回転に達した後、レーザ発光器30a
が、少なくとも撮像部4が撮像に伴う調整処理のために
要求する時間だけ駆動される(#2)。レーザ発光器3
0aからのビーム光BL0は、ポリゴンミラー30b及
びミラー31,32を経て2条のスリット光SL1,S
L2に変換生成されて、押出材Wの表面に照射され、そ
の反射光が2本の輝線として撮像部4で連続撮像される
(#4)。
【0041】撮像された輝線像から、先ず、少なくとも
一方の輝線を構成し、押出材Wの各面を表わす線要素の
曲率と長さがそれぞれ算出され、その結果から測定面の
選出、すなわちY軸方向の移動量の算出が行われる(#
6)。次いで、少なくとも一方の輝線を用いてその傾斜
βの算出が行われ(#8)、この傾斜βが0になるよう
にモータ51zが駆動される(#10)。ここで、測定
器1を、#6で選出された測定面に対向するべく、モー
タ50yが算出された移動量だけ駆動される(#1
2)。更に、両輝線像11,12から位相差δの算出が
行われ(#14)、この位相差δが0になるようにモー
タ51xが駆動される(#16)。次いで、両輝線像1
1,12の間隔d′が算出され(#18)、この間隔
d′が基準値dに一致するようにモータ51yが駆動さ
れる(#20)。そして、ずれeの算出が行われ(#2
2)、このずれeが0になるようにモータ50xが駆動
される(#24)。このように少なくとも測定面への対
向動作後にX軸方向のずれを調整するようにすること
で、反射特性測定部2が押出材Wの他の背の高い面に干
渉しないようにしている。
【0042】この後、反射特性の測定動作が行われる。
測定は、#12で設定された位置が押出材Wの表面に当
接しているときは、そのまま行うこととし、一方、所定
の距離だけ離間しているときは、更に当接動作を行わせ
て、あるいは測定内容によってはその位置での遠隔的な
測定を行わせるようにすることができる。
【0043】なお、位相差δ、間隔d′、傾斜βに対す
る姿勢検出とその調整動作の手順は、本実施例の手順に
限定されず、所要の順番を採用可能である。
【0044】また、本発明は、位相差δ、間隔d′、傾
斜β及びずれeの全てを検出することを要求するもので
はなく、被測定物の姿勢安定状態に応じて、あるいは測
定する物性に応じて、適宜かつ必要な要素に対して姿勢
検出を行えばよい。例えば、搬送機構の構成上、回転θ
が発生することがないということであれば、位相差δ以
外の要素に対して姿勢検出を行えばよい。
【0045】また、本実施例では、光源部3として1つ
の光源(レーザ発光器30a)からの光束を途中で分離
して2つ並列光束を形成することで、構造の簡素化を図
ったが、ぞれぞれの光束を別個独立に生成するようにし
たものでもよい。
【0046】また、スリット光を形成するのにポリゴン
ミラーを用いず、かまぼこレンズを用いて簡易構成とす
ることもできる。
【0047】また、本実施例では、各軸毎に回転用のモ
ータ51x,51y,51zを設けたが、2個だけを用
いて、例えば51xと51yとで、全ての方向に向ける
ように構成してもよい。この場合、Z軸回りの回転角度
はモータ51y,51xで実現することができる。
【0048】更に、本実施では、被測定物として押出材
を例にして説明したが、測定対象物はこれに限定され
ず、各種製品の製造工程において、一部乃至は全体組立
て後の一部の部品に対する物性を観察、測定する場合の
姿勢調整用としても適用可能である。
【0049】また、押出材の種類があらかじめ分かって
いる場合、姿勢検出は位相差δ、間隔d′、傾斜β及び
ずれeの検出動作を各押出材毎に基準位置から行わせる
ようにしてもよく、一種類の押出材が連続している場合
は、直前の押出材に対して調整された位置で次の押出材
に対する姿勢検出動作を行わせるようにしてもよい。
【0050】また、本実施では、検出データに基づいて
姿勢調整機構部5を作動させるようにしたが、自動調整
に代えて、検出データを求め、このデータに基づいてマ
ニュアルで姿勢調整するようにしても、調整作業の向上
と、定量的な姿勢調整が可能となることに伴う測定品質
の向上が図れる。
【0051】
【発明の効果】本発明は、一定の間隔をおいて互いに平
行な平面状の光束を、上記被測定物の表面に対し傾斜さ
せて照射する光源部と、上記平面に対して所定の角度を
有し、上記光源部からの平面状の光束が上記被測定物の
表面に形成する輝線の反射光束を受光する撮像手段と、
上記撮像手段で撮像された2本の輝線像から上記被測定
物に対する上記測定器の姿勢を演算する姿勢演算手段と
を備えた構成としたので、測定器の被測定物に対する姿
勢を遠隔的に検出することができる。これにより、両者
の姿勢関係を自動的に一定化することが可能となり、作
業性、測定品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測定器の姿勢検出装置の詳細構造
を説明する側面図である。
【図2】図1の矢印A方向から見た背面図である。
【図3】本発明に係る測定器の姿勢検出装置の一例を示
す斜視図である。
【図4】(a)は押出材の断面形状を示す平面断面図、
(b)は押出材の正面図及びその表面に形成された輝線
を示す図である。
【図5】撮像部で得られた輝線像を示す図である。
【図6】押出材WがZ−Y平面上で傾斜θを有している
状態を示す図で、(a)は平面断面図、(b)は正面図
である。
【図7】図6の輝線であって、撮像部で得られた輝線像
を示す図である。
【図8】押出材WがZ−X平面上で傾斜αを有している
状態を示す側面図である。
【図9】図8の輝線であって、撮像部で得られた輝線像
を示す図である。
【図10】押出材WがX−Y平面上で傾斜βを有してい
る状態を示す図で、(a)は平面断面図、(b)は正面
図である。
【図11】図10の輝線であって、撮像部で得られた輝
線像を示す図である。
【図12】押出材WがX軸方向に位置ずれεを有してい
る状態を示す側面図である。
【図13】図12の輝線であって、撮像部で得られた輝
線像を示す図である。
【図14】姿勢調整機構部の構成図で、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図15】姿勢検出、調整及び測定面選出の動作を説明
するフローチャートである。
【符号の説明】
1 測定器 2 反射特性測定部 3 光源部 30 光源 30a レーザ発光器 30b ポリゴンミラー 31,32 ミラー 4 撮像部 5 姿勢調整機構部 50x,50y 移動用のモータ 51x,51y,51z 回転用のモータ 6 演算部 7 調整信号発生部 11,12 輝線 W 押出し材 SL1,SL2 平面状のスリット光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物に関する物性を測定する測定器
    と一体構成されてなる姿勢検出装置であって、一定の間
    隔をおいて互いに平行な平面状の光束を、上記被測定物
    の表面に対し傾斜させて照射する光源部と、上記平面に
    対して所定の角度を有し、上記光源部からの平面状の光
    束が上記被測定物の表面に形成する輝線の反射光束を受
    光する撮像手段と、上記撮像手段で撮像された2本の輝
    線像から上記被測定物に対する上記測定器の姿勢を演算
    する姿勢演算手段とを備えたことを特徴とする測定器の
    姿勢検出装置。
JP11502994A 1994-05-27 1994-05-27 測定器の姿勢検出装置 Pending JPH07318315A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008170430A (ja) * 2006-12-27 2008-07-24 Robert Bosch Gmbh 駆動ベルト製造工程内で横断要素の品質を監視する方法および装置
US7440119B2 (en) 2003-07-23 2008-10-21 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Three-dimensional shape detecting device, image capturing device, and three-dimensional shape detecting method
JP2013160507A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Nippon Steel & Sumitomo Metal 磁粉探傷装置及び磁粉探傷方法
JP2016527478A (ja) * 2013-06-04 2016-09-08 テスト アクチエンゲゼルシャフト 三次元撮影装置、三次元画像の作成方法、および、三次元撮影装置の設定方法

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