JPH10110952A - グロープラグ - Google Patents

グロープラグ

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JPH10110952A
JPH10110952A JP8602697A JP8602697A JPH10110952A JP H10110952 A JPH10110952 A JP H10110952A JP 8602697 A JP8602697 A JP 8602697A JP 8602697 A JP8602697 A JP 8602697A JP H10110952 A JPH10110952 A JP H10110952A
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JP
Japan
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insulating substrate
glow plug
ion
heating element
ion detection
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JP8602697A
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Inventor
Hiroyuki Murai
博之 村井
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Publication of JPH10110952A publication Critical patent/JPH10110952A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F23COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
    • F23QIGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
    • F23Q7/00Incandescent ignition; Igniters using electrically-produced heat, e.g. lighters for cigarettes; Electrically-heated glowing plugs
    • F23Q7/001Glowing plugs for internal-combustion engines
    • F23Q2007/002Glowing plugs for internal-combustion engines with sensing means

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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)
  • Control Of Combustion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カーボン付着の問題がなく,精度良くイオン
電流を検出することができ,耐久性に優れたグロープラ
グ及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 ハウジング4と該ハウジング4内に支持
された本体10とよりなるグロープラグにおいて,上記
本体は,第1絶縁基板11と,該第1絶縁基板の表側面
と被覆絶縁基板13との間に印刷形成された,通電発熱
体2及び該通電発熱体2の両端部に接続された一対のリ
ード線21,22と,上記第1絶縁基板11の裏側面に
積層させた第2絶縁基板12と,上記第1絶縁基板11
と第2絶縁基板12の間に設けられ,火炎中のイオン化
の状態を検出するためのイオン検出用電極とよりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,燃料の着火・燃焼を促進するた
めのグロープラグ,及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】近年,ガソリンエンジン,ディーゼルエン
ジンにおいては,環境保護の面から,排気ガスや排気煙
をより一層低減させることが要望されている。そして,
こうした要望に応えるべく,各種のエンジン改良や後処
理(触媒浄化等)により排出ガス低減,燃料・潤滑油性
状の改善,各種のエンジン燃焼制御システムの改善など
が検討されている。
【0003】また,最近のエンジン燃焼制御システムに
おいては,エンジンの燃焼状態を検出することが要請さ
れており,筒内圧,燃焼光,イオン電流等を検出するこ
とによってエンジン燃焼状態を検出することが検討され
ている。特に,イオン電流によりエンジン燃焼状態を検
出することは,燃焼に伴う化学反応を直接的に観察でき
ることから極めて有用と考えられており,種々のイオン
電流検出方法が提案されている。
【0004】例えば,特開平7−259597号公報に
は,燃料噴射ノズルの取り付け座部において,当該噴射
ノズル及びエンジンのシリンダヘッドから絶縁されたス
リーブ状のイオン検出用電極を装着し,これを外部の検
出回路に接続することにより燃料の燃焼に伴うイオン電
流を検出する方法が開示されている。また,米国特許第
4,739,731号では,セラミックグロープラグを
用いたイオン電流検出用センサが開示されている。
【0005】これらの技術では,グロープラグのヒータ
(通電発熱体)表面に白金製の導電層を取着すると共
に,この導電層を燃焼室及びグロープラグ取付金具から
絶縁している。そして,導電層に外部からイオン電流測
定用電源(直流250V)を印加して燃料燃焼に伴うイ
オン電流を検出するようにしている。
【0006】
【解決しようとする課題】ところが,上記従来技術にお
いては,いずれも以下に示す問題がある。即ち,前者の
技術(特開平7−259597号公報)では,イオン電
流検出のために,他の部位より絶縁されたスリーブ状の
イオン検出用電極を接地しなくてはならず,その材料の
選択及びその加工において煩雑な作業が強いられる。そ
のため,イオン検出用電極が非常に,高価な構成となる
という問題がある。さらに,燃料噴射ノズルとイオン検
出用電極との間,及びイオン検出用電極とシリンダヘッ
ドとの間が燃焼室内にて発生するカーボンにより短絡
し,早期に使用不能となるという欠点があった。
【0007】また,後者の技術(米国特許第4,73
9,731号)では,イオン検出用電極を通電発熱体と
は別に設けると共に,両者を別々の電源に接続している
ために構造が複雑になるという欠点があった。また,イ
オン検出用電極の耐熱性及び耐消耗性を確保するため
に,白金など高価な貴金属を多量に必要とすることか
ら,グロープラグ自体が非常に高価なものとなる欠点が
あった。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので,カーボン付着の問題がなく,精度良くイオン電流
を検出することができ,耐久性に優れたグロープラグ及
びその製造方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,ハウジングと該
ハウジング内に支持された本体とよりなるグロープラグ
において,上記本体は,第1絶縁基板と,該第1絶縁基
板の表側面に配設した被覆絶縁基板と,上記第1絶縁基
板の表側面と被覆絶縁基板との間に印刷形成された,通
電発熱体及び該通電発熱体の両端部に接続された一対の
リード線と,上記第1絶縁基板の裏側面に積層させた第
2絶縁基板と,上記第1絶縁基板と第2絶縁基板の間に
設けられ,火炎中のイオン化の状態を検出するためのイ
オン検出用電極とよりなることを特徴とするグロープラ
グにある。
【0010】本発明において最も注目すべきことは,上
記第1絶縁基板の表側面と被覆絶縁基板との間に通電発
熱体とリード線とが印刷形成されており,また上記第1
絶縁基板と第2絶縁基板の間にイオン検出用電極が配設
されていることである。本発明のグロープラグは,上記
通電発熱体に電流を通すことにより発熱し,その加熱に
より燃焼室における着火及び燃焼を促進させる。
【0011】また,イオン検出用電極は,燃焼火炎中の
イオン化の状態を検出する。即ち,イオン電流の検出時
において,イオン検出用電極とそれに近接する燃焼室の
内壁(シリンダヘッド)とは,両者間に存在する燃料燃
焼時のプラスイオン及びマイナスイオンを捕獲するため
の2電極を形成する。
【0012】これにより,精度良くイオン電流を検出す
ることができ,その情報を燃焼制御に有用に活用するこ
とが可能となる。また,グロープラグに,本来の燃焼室
の加熱機能(グロー機能)とイオン電流検出機能とを付
与しているので,構造がコンパクトで,かつ安価に製造
できる。
【0013】また,通電発熱体は,第1絶縁基板と被覆
絶縁基板との間に,印刷形成された状態で埋設されてい
る。そのため,燃焼火炎による腐触がなく,抵抗値の低
下,発熱特性の変化を招くことがなく,長期にわたって
高い発熱性能を発揮することができ,耐久性に優れてい
る。即ち,通電発熱体が酸化により消耗することがない
ため,その断面積が一定に保持されると共に,その抵抗
値の変化を生ずることもない。さらに,燃焼室内での熱
的衝撃等に起因して通電発熱体が破損する等の不具合も
回避できる。
【0014】また,イオン検出用電極は,燃料燃焼に伴
ってその表面中にカーボンが付着する場合があるが,そ
の付着カーボンは通電発熱体の加熱動作(例えば,エン
ジンの低温始動時におけるグロー動作)によって焼き切
ることができる。そのため,長期間に渡って正確にイオ
ン電流を検出することができる。
【0015】また,本発明においては,上記通電発熱体
は,例えば,上記第1絶縁基板の表側面に印刷形成によ
り設けてある。かかる印刷形成につき一例を示せば,後
述するごとく,例えば第1絶縁基板を形成するためのセ
ラミック材料の生成形体(グリーンシート)の表面に,
スクリーン印刷,パッド印刷,ホットスタンプ等によ
り,所望形状に導電性材料よりなる通電発熱体及びリー
ド線を印刷することにより行なう。なお,上記通電発熱
体及びリード線は,上記被覆絶縁基板に,印刷形成する
こともできる。
【0016】また,上記第2絶縁基板,第1絶縁基板,
被覆絶縁基板はこの順に積層されている。これらの間の
接合は,例えば実施形態例1にも示すごとく,これら各
基板をセラミック材料の生成形体とし,これらを積層
し,焼成することにより焼成結合させる。或いは,各基
板の間を接着剤を用いて接合する。
【0017】このように,本発明においては,通電発熱
体及びリード線は,第1絶縁基板と被覆絶縁基板との間
に印刷形成してある。そのため,通電発熱体及びリード
線は,0.005〜0.02mmの薄層状態でグロープ
ラグ内に配設することができ,グロープラグがコンパク
トになる。また,通電発熱体,リード線は,上記のごと
く燃料火炎中に露出しないので耐久性にも優れている。
【0018】また,本発明のグロープラグは,上記通電
発熱体,リード線及びイオン検出用電極を,上記被覆絶
縁基板,第1絶縁基板,第2絶縁基板と共に,一体的に
設けているので,構造簡単である。したがって,本発明
によれば,カーボン付着の問題がなく,精度良くイオン
電流を検出することができ,耐久性に優れたグロープラ
グを提供することができる。
【0019】次に,請求項2の発明のように,上記第1
絶縁基板及び被覆絶縁基板の外表面は,曲面形状部を有
していることを特徴とするグロープラグがある。この場
合には,上記外表面の曲面形状部を利用して,第1絶縁
基板,第2絶縁基板,被覆絶縁基板の積層体を,断面円
形状に,容易に加工することができる(図4参照)。
【0020】次に,請求項3の発明のように,第1絶縁
基板と,第2絶縁基板とを積層してなると共に,両者間
には通電発熱体と該通電発熱体の両端部に接続された一
対のリード線と,火炎中のイオン化の状態を検出するた
めのイオン検出用電極が設けてあることを特徴とするグ
ロープラグがある。この場合は,第1絶縁基板と第2絶
縁基板との間に,通電発熱体とリード線とイオン検出用
電極とを,併列的に設けることができる(実施形態例5
参照)。そのため,グロープラグの製造が容易である。
【0021】次に,請求項4の発明のように,上記イオ
ン検出用電極は第2絶縁基板の表側面に印刷形成されて
いることが好ましい。第2絶縁基板の上に上記イオン検
出用電極を予め印刷形成しておき,この上に第1絶縁基
板を積層すれば良いので製造容易である。
【0022】次に,請求項5の発明のように,上記イオ
ン検出用電極は,導電性線材であり上記第2絶縁基板の
表側面と上記第1絶縁基板の裏側面との間に挟持配設さ
れていることが好ましい。この場合には,イオン検出用
電極は予め線材の状態に作成しておき,これを第1絶縁
基板と第2絶縁基板の間に配設すれば良い。それ故,グ
ロープラグの製造が容易である。なお,上記導電性線材
としては,金属線,セラミック材料の焼結体などがあ
る。
【0023】次に,請求項6の発明のように,上記イオ
ン検出用電極の先端は,上記火炎に曝されるよう,上記
第2絶縁基板の先端部に露出していることが好ましい。
この場合には,イオン電流検出の応答性と検出精度(S
/N比)の向上の効果が得られる。次に,請求項7の発
明のように,上記イオン検出用電極はMoSi2 ,W
C,TiNの1種又は2種以上の導電性セラミック材料
により作製することができる。この場合には耐熱性が向
上し,かつ絶縁体との膨張係数を容易に調整,合わせ込
みができるため耐熱衝撃性向上の効果が得られる。
【0024】次に,請求項8の発明のように,上記イオ
ン検出用電極は,W,Mo,Tiの1種又は2種以上の
高融点金属により作製することができる。この場合に
は,素材が線状で使用できるため材料,加工,組付に関
するコストの低減の効果が得られる。
【0025】次に,請求項9の発明のように,上記第2
絶縁基板より露出しているイオン検出用電極の露出部に
は,Pt,Ir,Rh,Ru,Pdの1種又は2種以上
の貴金属が設けてあることが好ましい。この場合には,
検出用電極の耐消耗性・耐酸化性の向上の効果が得られ
る。次に,請求項10の発明のように,上記棒状絶縁体
の先端部は半球面形状を有していることが好ましい。こ
の場合には,棒状絶縁体の先端鋭角部を除去する事で,
イオン検出部近傍での燃焼火炎流の乱れが抑制され検出
性能が安定,また熱応力の集中が抑制され,耐熱衝撃性
が向上するという効果が得られる。
【0026】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるグロープラグにつき,図1
〜図9を用いて説明する。本例のグロープラグは,ディ
ーゼルエンジンの始動補助装置として用いられる,セラ
ミックグロープラグである。本例のグロープラグ1は,
本体10(図1)と該本体10を装着するハウジング4
とからなる。上記本体10は,図1に示すごとく,第1
絶縁基板11と,該第1絶縁基板11の表側面において
その一端側に印刷形成された通電発熱体2と,該通電発
熱体2の両端部に電気的に接続されて第1絶縁基板の他
端側に導出された一対のリード線21,22とを有す
る。
【0027】また,第1絶縁基板11の表側面に上記通
電発熱体2及びリード線21,22を覆うように配設し
た被覆絶縁基板13と,上記第1絶縁基板11の裏側面
に積層された第2絶縁基板とを有する。そして,上記通
電発熱体2と電気絶縁されて上記第2絶縁基板12の表
側面に配設された,火炎中のイオン化の状態を検出する
ためのイオン検出用電極3を有する。該イオン検出用電
極3は,本体10の直径方向の略中心位置に設けてあ
る。これらは,後述のごとく,焼成により一体的に形成
されている。
【0028】上記本体10は,図1,図2に示すごと
く,金属製のハウジング4内に,金属製の環状支持体4
1を介して,固定されている。そして,上記通電発熱体
2の一方のリード線21は,本体10の内部を上昇し
て,本体10の側面に設けた導電性の端子部23を介し
て内部リード線231に電気的に接続されている。ま
た,他方のリード線22は,上記環状支持体41を介し
てハウジング4に電気的に接続されている。また,上記
イオン検出用電極3の上部は,本体10の上方側部に設
けた導電性の端子部31を介して内部リード線33に電
気的に接続されている。
【0029】一方,ハウジング4は,上記環状支持体4
1を有し,図2に示すごとく,その上部に保護筒42を
有している。また,ハウジング4は,エンジンのシリン
ダヘッド45へ装着するための,雄ねじ部43を有す
る。上記保護筒42の上方開口部には,ゴムブッシュ4
21が嵌合されている。また,該ゴムブッシュ421に
は,外部リード線233,333が貫挿され,これらは
それぞれ接続端子232,332を介して,上記内部リ
ード線231,33に接続されている。したがって,外
部リード線233は通電発熱体2の一端に,外部リード
線333はイオン検出用電極3にそれぞれ電気的に導通
されている。
【0030】なお,通電発熱体2の他端は,上記のごと
く,環状支持体41を介してハウジング4に電気的に導
通している(図1)。また,本体10の先端部(下端
部)は,図1に示すごとく,半球面形状に形成されてお
り,イオン検出用電極3の先端30が露出している。
【0031】次に,上記グロープラグ本体10の製造方
法につき図3〜図5を用いて説明する。まず,第1絶縁
基板1用の板状成形体110,第2絶縁基板用の第2成
形体120,被覆絶縁基板用の第3成形体130を準備
する。上記第2成形体120は下面に,一方第3成形体
130は上面にそれぞれ曲面形状部121,131を有
する。そして,これら3つの成形体は,電気絶縁性のセ
ラミック材料からなる生成形体(グリーンシート)であ
る。
【0032】上記成形体110,120,130はセラ
ミック材料,樹脂バインダー等からなる原料を混合し,
プレス成形して,上記形状に成形する(図3(a)
(b)(c))。次いで,まず第1成形体110の表面
側に通電発熱体用の導電性ペーストを用いて,スクリー
ン印刷により通電発熱体部分20を印刷形成する(図3
(d))。また,同様にして,リード線部分210,2
20を印刷形成する(図3(e))。また,第2成形体
120の表側面にイオン検出用電極用の導電ペーストを
用いて,イオン検出用電極部分30を印刷形成する(図
3(f))。
【0033】次に,図4(A)に示すごとく,上記第2
成形体120の上に第1成形体110を,更にその上に
第3成形体130を積層する。次に,予備加熱により脱
脂を行ない,本加熱を行なって,これらを一体的に焼成
する。これにより,上記各生成形体は,第1絶縁基板1
1,第2絶縁基板12,被覆絶縁基板13となる。
【0034】次に,上記焼成体につき,図4(B)に示
すごとく,上記第2成形体,第3成形体の半円状の曲面
形状部121,131を利用して,研削により,グロー
プラグを断面円形に作製する。次に,上記リード線部分
210の端部にCu,次いでNiのメッキを施して,端
子部23とする(図4(C),図1)。更に,図5に示
すごとく,この端子部23に内部リード線231(図
1)を,ロウ付けにより組み付け,更にその表面にNi
メッキを施す。また,同様に端子部31を形成し,これ
に内部リード線33を接続する。これにより,上記図
1,図5に示したグロープラグ本体10が得られる。
【0035】次に,上記グロープラグ本体10につき,
その具体例を例示する。まず,第1絶縁基板11,第2
絶縁基板12,被覆絶縁基板13の成形体の原料は,S
34 (窒化珪素)粉末63%(重量比)と,MoS
2 (二珪化モリブデン)粉末18%と,Y2 3 (イ
ットリア)粉末4%と,Al2 3 (アルミナ)粉末3
%と,パラフィンWAXを主成分とする複合バインダー
12%とを混合して用いた。
【0036】また,通電発熱体部分20の材料として
は,W(タングステン)とRe(レニウム)とからなる
ペーストを用いた。また,リード線部分210,220
を印刷形成した導電ペーストとしては,W(タングステ
ン)ペーストを用いた。また,上記イオン検出用電極3
の印刷形成に用いた導電ペーストは,W(タングステ
ン)とRe(レニウム)よりなる。
【0037】次に,上記積層体(図4(A))の焼成
は,アルゴン又は窒素雰囲気中1700〜1800℃,
1〜2時間のホットプレスを行なった。得られた本体1
0の直径は3.5mmであった。また,上記イオン検出
用電極3の先端部の露出部分30(図1)の表面には,
Ptをコーティングした。
【0038】次に,上記のごとく,本体10とハウジン
グ4などとによって構成したグロープラグ1は,図6に
示すごとく,エンジンのシリンダヘッド45に対して,
ハウジンク4の雄ねじ部を螺合することにより装着す
る。これにより,グロープラグ本体10の先端部が,シ
リンダヘッド45の燃焼室の一部である渦流室451に
突出した状態で装着される。なお,符号457は主燃焼
室,458はピストン,459は燃料噴射ノズルであ
る。
【0039】また,上記グロープラグ1は,図6に示す
ごとく,グロープラグ作動回路に接続される。即ち,通
電発熱体2の一端のリード線21は,外部リード線23
3,グローリレー53,及び12ボルトのバッテリ54
を介して,金属製のシリンダヘッド45に接続されてい
る。更に,シリンダヘッド45,ハウジング4,環状支
持体41,本体10のリード線22(図1)を介して,
通電発熱体2の他端に接続されている。これにより,通
電発熱体2の加熱用回路が形成される。
【0040】また,イオン検出用電極3の外部リード線
333は,イオン電流検出用抵抗521,直流電源51
を介してシリンダヘッド45に接続されている。また,
上記イオン電流検出用抵抗521には,イオン電流を検
出するための電位差計522が設けられ,これはECU
(電子制御装置)52に接続されている。また,ECU
52には,上記グローリレー53,エンジン冷却水の水
温センサ525,エンジンの回転数センサ526が接続
されている。
【0041】上記図6に示した,グロープラグ1の使用
に当たっては,まずエンジンの始動時においては,EC
U52により,グローリレー53がオンとされる。その
ため,バッテリ54とグロープラグの通電発熱体2との
間が閉路となり,グロープラグ本体10の通電発熱体2
が通電され発熱する。そのためグロープラグ1は加熱状
態となり,渦流室451が加熱され,着火温度に上昇す
る。そこで,燃料噴射ノズル459から,燃料が噴射さ
れると,その都度該燃料が着火され,ピストン458が
作動し,エンジンが駆動される。
【0042】一方,燃料が燃焼している際には,前記の
ごとく,イオンが発生するので,そのイオン電流をイオ
ン検出用電極3,イオン電流検出用抵抗521及び電位
差計522により検出する。即ち,グロープラグ本体1
0の上記イオン検出用電極3とシリンダヘッド45との
間には12ボルトの直流電源51によって電圧が印加さ
れている。
【0043】そこで,渦流室451内における,燃焼火
炎帯の活性イオンの発生に伴い,イオン電流検出用抵抗
521を含む電流経路にイオン電流が流れる。なお,イ
オン電流検出用抵抗521は,約500kΩで,これを
流れるイオン電流は,その両端の電位差として電位差計
522により検出される。
【0044】ここで,イオン電流の検出原理を略述す
る。燃料噴射ノズル459からの噴射燃料が渦流室45
1で燃焼されると,その燃焼火炎帯ではイオン化された
プラスイオンとマイナスイオンが大量に発生する。この
とき,上記イオン検出用電極3とそれに対面するシリン
ダヘッド45との間にバッテリ電圧が印加されているの
で,イオン検出用電極3にはマイナスイオンが捕獲され
ると共に,シリンダヘッド45にはプラスイオンが捕獲
される。その結果,上記の電流経路が形成され,この電
流経路を流れるイオン電流がイオン電流検出用抵抗52
1の両端の電位差として検出される。
【0045】一方,ECU52は,CPU,ROM,R
AM,入出力回路等からなる周知のマイクロコンピュー
タやA/D変換器(共に図示略)を中心に構成され,前
記電位差計522により検出された検出信号を入力す
る。また,ECU52には,エンジン冷却水の温度を検
出するための水温センサ525の検出信号や,エンジン
クランク角に応じてエンジン回転数を検出するための回
転数センサ526の検出信号が入力され,ECU52は
各検出信号に基づいて水温Tw,エンジン回転数Neを
検知する。
【0046】上記ECU52は,ディーゼルエンジンの
低温始動時において,グロープラグ1の通電発熱体2を
加熱させて燃料の着火及び燃焼を促進させる。また,デ
ィーゼルエンジンの始動直後において,イオン電流を検
出する。なお,エンジン始動当初においては,グローリ
レー53がオンの状態にあり,通電発熱体2は加熱状態
に保持されるようになっている。
【0047】以下,図7のフローチャートを用いて,上
記グローリレー53のオン,オフ切り替え処理を説明す
る。図7は,所定の時間の割り込み処理により実行され
る。まず,図7の処理がスタートすると,ECU52
は,先ずステップ11でエンジン暖機完了後であり,且
つグローリレー53がオフであるか否かを判別する。エ
ンジン始動当初においては,ステップ11が否定判別さ
れ,ECU52は続くステップ12で水温Tw及びエン
ジン回転数Neを読み込む。
【0048】その後,ステップ13で水温Twが所定の
暖機完了温度(本実施形態例では,60℃)以上である
か否かを判別すると共に,ステップ14でエンジン回転
数Neが所定回転数(本実施形態例では,2000rp
m)以上に達しているか否かを判別する。このときステ
ップ13,14が共に否定判別されれば,エンジンの暖
機が完了しておらず,グロープラグの通電発熱体2によ
る加熱が必要であるとみなし,ステップ15に進む。
【0049】また,ステップ13,14のいずれかが肯
定判別されれば,エンジンの暖機が完了,或いはグロー
プラグ1による加熱が不要であるとみなし,ステップ1
6に進む。
【0050】ステップ15に進んだ場合は,グローリレ
ー53はオンのまま維持される。この状態では,グロー
プラグ1の発熱作用によって燃料の着火及び燃焼が継続
される。また,ステップ16に進んだ場合,ECU52
は,グローリレー53をオフとする。
【0051】次に,図8(A)は,オシロスコープを用
いて燃料燃焼時に発生するイオン電流を観察した際の電
流波形図である。同図において,燃料噴射時期(圧縮T
DC)直後に電圧が急上昇している波形が燃料の燃焼に
よるイオン電流波形であり,A点が燃焼の開始位置,即
ち着火時期に相当する。また,このイオン電流波形に
は,2つの山が観測される。つまり,燃焼初期には,拡
散火炎帯の活性イオンにより第1の山B1が観測され,
燃焼中後期には筒内圧上昇による再イオン化により第2
の山B2が観測される。
【0052】この場合,ECU52は,イオン電流波形
の第1の山B1から実際の着火時期を検出すると共に,
検出された実際の着火時期と目標着火時期との差をなく
すべく着火時期のフィードバック制御を実施する。ま
た,ECU52は,イオン電流波形の第2の山B2から
異常燃焼,失火等の燃焼状態を検出し,その検出結果を
燃料噴射制御に反映させる。こうしてイオン電流をエン
ジンの燃料噴射制御に反映させることにより,きめ細か
くエンジンの運転状態を制御することが可能となる。
【0053】次に,グロープラグのイオン検出用電極3
に,燃料燃焼により発生したカーボン(スス)が付着し
た状態,即ち燻りが発生したときには,図8(B)に示
すごとく,イオン電流が燃料噴射時期の前には低く,そ
の後には上昇していくという現象が発生する(図8の
(A)と(B)を比較)。なお,図8(A)のIthは
燻り状態を判別し,グローリレー53をオンするか否か
を判断するための波高値の判定レベル(しきい値)を表
している。そこで,このような燻り現象が発生したとき
には,上記グローリレー53をオンとし,通電発熱体2
を加熱し,上記の付着カーボンを焼き切る操作を行な
う。
【0054】図9は,このカーボン焼き切り操作を,上
記図6の回路におけるECU52により行なうフローチ
ャートである。即ち,同図のステップ21において,グ
ローリレー53がオフの状態にあるとき,ステップ22
において,燃料噴射時期に上記のごとき異常イオン電流
(図8(B))が検出されたか否か判定する。否であれ
ば,ステップ24に進み,グローリレー53はオフのま
まとする。一方,異常イオン電流が検出されたときに
は,ステップ23に進みグローリレー53をオンとし,
グロープラグの通電発熱体2を加熱してカーボンを焼失
させる。
【0055】上記のごとく,本例のグロープラグにおい
ては,本体10の内部に通電発熱体2とリード線21,
22とが印刷形成され,また本体10の内部にイオン検
出用電極3が設けてあり,これらは一体的に構成されて
いる。そのため,通電発熱体2によるグロー動作(加熱
動作)と,イオン検出用電極3によるイオン電流検出と
を1つのグロープラグにより達成できる。
【0056】また,イオン検出用電極3にカーボンが付
着した場合にも,該イオン検出用電極3の近くにある通
電発熱体2を通電加熱することにより,上記カーボンを
焼き切り,イオン検出用電極3を正常状態に戻すことが
できる。そのため,イオン電流を精度良く検出すること
ができる。
【0057】また,上記通電発熱体2,リード線21,
22は,印刷形成されているのでその厚みが薄く,グロ
ープラグ本体をコンパクトに構成できる。また,上記第
1,第2,被覆の各絶縁基板11,12,13通電発熱
体2,リード線21,22,イオン検出用電極3を一体
構成しているので,構成簡単,製造容易である。また,
通電発熱体2,リード線21,22,イオン検出用電極
3は,絶縁体の内部に設けてあるので,燃焼ガスによる
酸化等の腐食もなく,耐久性に優れている。また,本体
10の先端部は,半球形状としてある(図1)ので,燃
焼室内における熱衝撃を吸収することができる。
【0058】また,イオン検出用電極3の先端部30
は,燃焼ガスに接触するよう露出しており(図1),そ
の露出部分にはPt等の貴金属がコーティングしてあ
る。そのため,酸化等によるイオン検出用電極表面の絶
縁物生成が抑制され電極の導電性あるいは初期抵抗値が
確保され,検出精度の劣化を防止する効果がある。ま
た,イオン検出用電極3は,本体10の直径方向の中心
近傍に配設してある。そのため,燃焼室内におけるあら
ゆる方向におけるイオン電流を高精度で検出することが
できる。
【0059】なお,上記各絶縁基板は,Si34
他,Al23 ,Si−Al−O−N(サイアロン)を
用いることもできる。また,通電発熱体等を印刷形成す
る場合の導電性ペーストとしては,W,Mo,Re,W
/Mo,或いはW/Re,WC,WC/Reと樹脂から
なるペーストがある。
【0060】実施形態例2 本例は,図10に示すごとく,実施形態例1のグロープ
ラグ作動回路(図6)を変更したもので,実施形態例1
のバッテリ54と直流電源51とを,1個のバッテリ5
5のみに代えたものである。。なお,イオン電流検出用
抵抗521とバッテリ55との間には,定電流,定電圧
回路524を介在することもできる。この場合には,回
路構成の簡素化とコスト低減の効果がある。
【0061】その他は,実施形態例1と同様である。本
例においても,実施形態例1と同様の効果を得ることが
できる。また,特に,本例においては,定電流・定電圧
回路524を介在する事で1つのバッテリでも,グロー
プラグ発熱時に生じるイオン電極への印加電圧の変動を
防止し安定した検出性能が維持できる効果を得ることが
できる。
【0062】実施形態例3 本例は,図11に示すごとく,グロープラグ本体10に
おける,通電発熱体2の一方のリード線220を,棒状
絶縁体11の上方側部に設けた端子部31に接続し,リ
ード線220とイオン検出用電極3との端子部31を共
用した例である。尚この場合,通電発熱体2の加熱用回
路とイオン電流検出回路とはECU52からの指令信号
により,スイッチ切替されるもので,作動状態としては
常に通電発熱体加熱状態かイオン電流検出状態のどちら
か一方に接続されている回路構成となっている。その他
は,実施形態例1と同様であり,実施形態例1と同様の
効果を得ることができる。
【0063】なお,本例では,上記端子部31を共用し
ているので,構造が簡単である。また,本例において
は,イオン電流検出状態では通電発熱体自体もイオン検
出電極へと作用するため,実質イオン検出電極の面積が
拡大でき,より広範囲に渡ったイオン検出が可能となり
検出精度向上の効果が得られる。
【0064】実施形態例4 本例は,図12(A),(B)に示すごとく,第2絶縁
基板12の表側面に通電発熱体2とイオン検出用電極3
とを,同一面上に印刷形成した例である。また,グロー
プラグ本体10の上端に共用端子部31を設け,これに
通電発熱体2の一方のリード線22と,イオン検出用電
極3とを接続したものである。イオン検出用電極3の先
端30は露出している。その他は,実施形態例1と同様
である。
【0065】本例によれば,通電発熱体2,リード線2
1,22,イオン検出用電極3を,全て,第2絶縁基板
12に印刷形成したので,これらの印刷形成が容易であ
る。また,第2絶縁基板12と第1絶縁基板11との2
つの成形体を準備すれば良いので,製造容易,低コスト
である。その他,実施形態例1と同様の効果を得ること
ができる。
【0066】実施形態例5 本例は図13に示すごとく,第2絶縁基板12の表側面
に半円状凹部120を,また第1絶縁基板11の裏側面
に半円状凹部110を設け,この両者の半円状凹部の間
に円柱状のイオン検出用電極3を挟持する例である。ま
た,第1絶縁基板11,第2絶縁基板12,被覆絶縁基
板13ともに,板状体としておく。それ故,グロープラ
グ本体10は,実施形態例1と異なって断面四角形状で
ある(図13B)。
【0067】その他は,実施形態例1と同様に,焼成
後,棒状に研削する。本例においても,実施形態例1と
同様の効果を得ることができる。また,本例によれば,
イオン検出用電極3は断面が円形状の成形体であるた
め,イオン検出すべく電極表面積を容易に有効かつ大幅
に確保でき,特にイオン検出精度向上の効果を得ること
ができる。
【0068】実施形態例6 本例は,図14,図15に示すごとく,U字状の2つの
通電発熱体28,29を設けたものである。まず,図1
4A,Bに示すグロープラグは,上記一方の通電発熱体
28が,第1絶縁基板11と被覆絶縁基板13との間,
他方の通電発熱体29は内側絶縁基板115と第2絶縁
基板12との間に設けられている。また,イオン検出用
電極3は,上記第1絶縁基板11と内側絶縁基板115
との間に配置されている。また,上記通電発熱体28,
29の両端は,実施形態例1と同様にリード線21,2
2を介して,端子部23,環状支持体41に接続されて
いる。
【0069】また,図15に示すグロープラグは,上記
通電発熱体28,29を,それぞれ第1絶縁基板11と
被覆絶縁基板13,第1絶縁基板11と内側絶縁基板1
15との間に設け,イオン検出用電極3を内側絶縁基板
115と第2絶縁基板12との間に設けたものである。
その他は,上記図14(A)と同様である。
【0070】本例の場合には,いずれも通電発熱体を2
系統設けてあるので,グロープラグの加熱を,急速かつ
均一に行なうことができ,イオン検出用電極3へのカー
ボン付着による燻りが発生した際のカーボン焼失時間の
大幅な短縮が図れ,イオン電流検出状態への回復を早
め,一層精度良くイオン電流を検出することができる。
その他は,実施形態例1と同様である。また,実施形態
例1と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,(A)グロープラグ本
体の断面図,(B)上記(A)のA−A線矢視断面図。
【図2】実施形態例1における,グロープラグの全体説
明図。
【図3】実施形態例1における,グロープラグ本体の製
造方法の説明図。
【図4】図3に続く,グロープラグ本体の製造方法の説
明図。
【図5】図4に続く,グロープラグ本体の製造方法の説
明図。
【図6】実施形態例1における,グロープラグ作動回路
図。
【図7】実施形態例1における,グロープラグ作動シス
テムの,グロープラグ始動時のフローチャート。
【図8】実施形態例1における,(A)正常時のイオン
電流,(B)燻り時のイオン電流を示す図。
【図9】実施形態例1における,燻り判定フローチャー
ト。
【図10】実施形態例2における,グロープラグ作動回
路図。
【図11】実施形態例3における,(A)グロープラグ
本体の断面図,(B)上記(A)のB−B線矢視断面
図。
【図12】実施形態例4における,(A)グロープラグ
本体の断面図,(B)上記(A)のC−C線矢視断面
図。
【図13】実施形態例5における,グロープラグの製造
方法の説明図。
【図14】実施形態例6における,(A)グロープラグ
本体の断面図,(B)上記(A)のD−D線矢視断面
図。
【図15】実施形態例6における,他のグロープラグ本
体の図14のD−D線相当断面図。
【符号の説明】
1...グロープラグ, 10...本体, 11...第1絶縁基板, 12...第2絶縁基板, 13...被覆絶縁基板, 2...通電発熱体, 21,22,220...リード線, 3...イオン検出用電極, 4...ハウジング, 45...シリンダヘッド, 451...渦流室,

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと該ハウジング内に支持され
    た本体とよりなるグロープラグにおいて,上記本体は,
    第1絶縁基板と,該第1絶縁基板の表側面に配設した被
    覆絶縁基板と,上記第1絶縁基板の表側面と被覆絶縁基
    板との間に印刷形成された,通電発熱体及び該通電発熱
    体の両端部に接続された一対のリード線と,上記第1絶
    縁基板の裏側面に積層させた第2絶縁基板と,上記第1
    絶縁基板と第2絶縁基板の間に設けられ,火炎中のイオ
    ン化の状態を検出するためのイオン検出用電極とよりな
    ることを特徴とするグロープラグ。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記第1絶縁基板及
    び被覆絶縁基板の外表面は,曲面形状部を有しているこ
    とを特徴とするグロープラグ。
  3. 【請求項3】 第1絶縁基板と,第2絶縁基板とを積層
    してなると共に,両者間には通電発熱体と該通電発熱体
    の両端部に接続された一対のリード線と,火炎中のイオ
    ン化の状態を検出するためのイオン検出用電極が設けて
    あることを特徴とするグロープラグ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記イオン検出用電極は,上記第2絶縁基板の表側面に
    印刷形成されていることを特徴とするグロープラグ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記イオン検出用電極は,導電性線材であり上記第2絶
    縁基板の表側面と上記第1絶縁基板の裏側面との間に挟
    持配設されていることを特徴とするグロープラグ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項において,
    上記イオン検出用電極の先端は,上記火炎に曝されるよ
    う,上記第2絶縁基板の先端部に露出していることを特
    徴とするグロープラグ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか一項において,
    上記イオン検出用電極はMoSi2 ,WC,TiNの1
    種又は2種以上の導電性セラミック材料により作製され
    ていることを特徴とするグロープラグ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか一項において,
    上記イオン検出用電極は,W,Mo,Tiの1種又は2
    種以上の高融点金属により作製されていることを特徴と
    するグロープラグ。
  9. 【請求項9】 請求項4〜8のいずれか一項において,
    上記第2絶縁基板より露出しているイオン検出用電極の
    露出部には,Pt,Ir,Rh,Ru,Pdの1種又は
    2種以上の貴金属が設けてあることを特徴とするグロー
    プラグ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれか一項におい
    て,グロープラグの先端部は半球形状を有していること
    を特徴とするグロープラグ。
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