JPH10109928A - 動物用点耳クリーム剤 - Google Patents

動物用点耳クリーム剤

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JPH10109928A JP26419896A JP26419896A JPH10109928A JP H10109928 A JPH10109928 A JP H10109928A JP 26419896 A JP26419896 A JP 26419896A JP 26419896 A JP26419896 A JP 26419896A JP H10109928 A JPH10109928 A JP H10109928A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動物における外耳炎の治療に有用な動物用点
耳クリーム剤を提供する。 【解決手段】 流動性油状物質、多価アルコール類、非
イオン性界面活性剤、カルボキシビニルポリマー水溶液
および水溶性塩基物質を含有するクリーム基剤に、活性
成分として抗菌剤、抗真菌剤およびステロイド剤のいず
れか1剤または2剤以上の組合せ、好ましくは3剤の組
合せ、を配合してクリーム製剤とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種動物における
外耳炎の治療に有用な動物用点耳クリーム製剤に関す
る。さらに詳しくは、流動性油状物質、多価アルコール
類、非イオン性界面活性剤、カルボキシビニルポリマー
水溶液および水溶性塩基物質を含有するクリーム基剤
に、活性成分として抗菌剤、抗真菌剤およびステロイド
剤の1剤または2剤以上の組合せを配合してなる動物用
点耳クリーム剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】動物
においては、菌感染で起こる外耳道の炎症が多く見られ
る。しかしながら、そのような動物における外耳炎の治
療のための動物用製剤はこれまで全く知られておらず、
外耳炎の症状があってもそのまま放置されるか、ヒト用
に販売されている軟膏や、クリームを手指で塗布する程
度の手段が講じられているに過ぎない。近年のペットブ
ームに伴い、そのような動物における外耳炎の治療に適
した製剤の開発が強く望まれている。その目的のために
は、耳に挿入して用い得るように細いノズルを装着した
チューブに治療用製剤を充填し、これを動物の耳内の炎
症部位に注入塗布することが考えられるが、動物の耳介
内面および外耳道には多くの被毛があり塗布の障害にな
る。したがって、そのような耳介内面や外耳道の余分な
被毛を除毛しなくても、注入する薬剤が入口で止まるこ
となく外耳道まで達することが必要である。また、チュ
ーブから細いノズルを通して注入するためには、その製
剤は大きな力を加えることなく容易に絞り出すことが可
能な程度の粘度であることが必要であると共に、その反
面、外耳道内の局所に注入、塗布した後にその製剤が流
れ出さないように比較的高い粘度を有することも要求さ
れる。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる要
求を満足する動物用点耳製剤を得るべく、種々研究を重
ねた結果、特定の組成からなる基剤に活性成分として抗
菌剤、抗真菌剤およびステロイド剤を配合することによ
り、動物の外耳炎に対して極めて優れた治療薬となるこ
とを発見して本発明を完成するに至った。すなわち、本
発明は、流動性油状物質、多価アルコール類、非イオン
性界面活性剤、カルボキシビニルポリマー水溶液および
水溶性塩基物質を含有するクリーム剤に、活性成分とし
て抗菌剤、抗真菌剤およびステロイド剤の1剤または2
剤以上の組合せを配合することを特徴とする動物の外耳
炎の治療に適した動物用点耳クリーム剤を提供するもの
である。
【0004】
【発明の実施の態様】本発明の動物用点耳クリーム剤
は、流動性油状物質の1種または2種以上、多価アルコ
ール類の1種または2種以上、非イオン性界面活性剤の
1種または2種以上、カルボキシビニルポリマー水溶液
およびカルボキシビニルポリマー水溶液の中和用水溶性
塩基物質の1種または2種以上を含有するクリーム基剤
に、外耳炎を治療するための活性成分として、抗菌剤、
抗真菌剤およびステロイド剤の1剤または2剤以上、好
ましくは3剤の組合せを配合した製剤である。
【0005】本発明において用いられる流動性油状物質
としては、常温で液体の植物油脂、高級脂肪酸エステ
ル、高級アルコール、油状炭化水素、クロタミトンを挙
げることができる。これらの具体例としては、植物油脂
として、オリーブ油、ゴマ油、ナタネ油、ヒマシ油等、
高級脂肪酸エステルとしてアジピン酸ジイソプロピル、
ミリスチン酸イソプロピル、セバシン酸ジエチル、ミリ
スチン酸オクチルドデシル等、高級アルコールとして2
−ヘキシルデカノール、2−オクチルドデカノール等、
油状炭化水素として流動パラフィン、スクワラン、プリ
スタン等を例示することができる。この流動性油状物質
は、活性成分を溶解・分散させる油相成分として配合さ
れ、その配合量は、クリーム基剤全量当たり1〜30重
量%、好ましくは5〜20重量%である。配合量が1重
量%以下では所望の溶解・分散の効果が充分に達成され
ず、一方30重量%以上では、油ぎったクリームとな
り、クリーム基剤の乳化安定性も悪くなるため好ましく
ない。
【0006】本発明において用いられる多価アルコール
類としてはエチレングリコール、ポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、グリセリンが挙げられる。この多価アルコール類を
添加することによりクリーム基剤の乳化安定性が向上
し、展着性もよくなるので、上記流動性油状物質と併用
して用いることにより本発明の製剤の使用性を一層向上
することができる。この多価アルコール類の配合量は、
クリーム基剤全量当たり3〜20重量%、好ましくは5
〜10重量%である。配合量が3重量%以下では、所望
の効果が充分に達成されず、一方20重量%以上では刺
激性の原因となって好ましくない。
【0007】本発明に使用されるカルボキシビニルポリ
マーは、アクリル酸を主成分として重合せしめて得られ
る親水性ポリマーであり、例えば米国グッドリッチ・ケ
ミカル社からカーボポール934、同940、同941
等の名称で市販されているものを使用することができ
る。このカルボキシビニルポリマーは水溶液の形で用い
られ、例えば、1〜4重量%濃度の水溶液として用いら
れる。カルボキシビニルポリマー水溶液は、後述するよ
うに塩基性物質で中和することにより増粘し、粘稠なゲ
ルとなって本発明のクリーム剤に所望の粘度を与える。
本発明のクリーム剤は、後述するように、最終的に、2
0℃にて約5,000〜50,000センチポイズの粘度
を有するように調製され、その粘度は、基本的にカルボ
キシビニルポリマーの配合量および中和の程度により決
定されるものであって、その目的のために、カルボキシ
ビニルポリマーの配合量はクリーム基剤全量当たり0.
1〜3.0重量%とする。
【0008】上記カルボキシビニルポリマーは遊離のカ
ルボキシ基を有し、その水溶液は酸性を呈し、これを塩
基で中和すると粘稠なゲルとなる。このカルボキシビニ
ルポリマー水溶液を中和するための水溶性塩基物質とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア
等の無機塩基;メチルアミン、エチルアミン、プロピル
アミン等のアルキルアミン、ジメチルアミン、ジエチル
アミン、ジプロピルアミン等のジアルキルアミン、トリ
メチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン
等のトリアルキルアミン、メタノールアミン、エタノー
ルアミン、プロパノールアミン等のアルカノールアミ
ン、ジメタノールアミン、ジエタノールアミン、ジプロ
パノールアミン等のジアルカノールアミン、トリメタノ
ールアミン、トリエタノールアミン、トリプロパノール
アミン等のトリアルカノールアミン、アルギニン、リジ
ン、オルニチン等のアミノ酸等の有機塩基を挙げること
ができる。これらの水溶性塩基物質はカルボキシビニル
ポリマーを中和して所望のpH範囲、通常pH4〜8、
に調製するのに必要な量を添加して用いる。
【0009】本発明において、クリーム状製剤を得るた
めに非イオン性界面活性剤が使用される。かかる非イオ
ン性界面活性剤としては、セスキオレイン酸ソルビタ
ン、トリオレイン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビ
タン、モノステアリン酸ソルビタン、モノラウリン酸ソ
ルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタ
ン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ラ
ウロマクロゴール、ポリオキシエチレンセチルエーテ
ル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、モノステア
リン酸グリセリン、モノステアリン酸ポリオキシル4
0、モノステアリン酸ポリエチレングリコールまたは、
これらの混合物を例示することができる。この非イオン
性界面活性剤は、通常クリーム基剤全量当たり0.5〜
6.0重量%。好ましくは1.0〜3.0重量%の範囲で
用いられる。
【0010】本発明の動物用点耳クリーム剤における活
性成分の1つである抗菌剤としては、イセパマイシン、
硫酸ゲンタマイシン、硫酸ネチルマイシン、硫酸フラジ
オマイシン、エノキサシン、塩酸シプロフロキサシン、
塩酸ロメフロキサシン、オフロキサシン、ノルフロキサ
シン、オルビフロキサシン等の抗生物質および合成抗菌
剤を挙げることができる。また、抗真菌剤としては、ク
ロトリマゾール、硝酸ミコナゾール、硝酸エコナゾー
ル、硝酸イソコナゾール、塩酸クロコナゾール、硝酸オ
キシコナゾール、硝酸スルコナゾール、チオコナゾー
ル、ビフォナゾール、トリコマイシン、ナイスタチン、
バリオチン等を挙げることができる。なお、これら薬物
のうち、硝酸ミコナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸イ
ソコナゾール、塩酸クロコナゾール、硝酸オキシコナゾ
ール、硝酸スルコナゾールはそれら塩の形で配合しても
よいが、溶解性の観点から通常は配合前、または製剤中
に遊離の塩基にかえて配合することが好ましい。さら
に、ステロイド剤はブレドニゾロン、コルチゾン、ヒド
ロコルチゾン、トリアムシノロン、ベタメタゾン、デキ
サメタゾン、フルオシノロン、フルオロメソロン、トリ
アムシノロンアセトニド、フルオシノロンアセトニド、
吉草酸ベタメタゾン、酢酸プレドニゾロン、酢酸ヒドロ
コルチゾン、酢酸デキサメタゾン、プロピオン酸ベクロ
メタゾン、フルオシノニド等を挙げることができる。こ
れら活性成分の組合せは、原因菌がグラム陽性菌、グラ
ム陰性菌、緑膿菌、トリコフィートン、カンジタ、マラ
セチアのいずれかにより選択されるが、それら3薬剤の
各1種または2種以上を同時に配合することにより、抗
菌・抗真菌スペクトルが広く、外耳炎の原因菌として知
られているほとんど全ての病原菌に有効性を示すことに
なり、同時に混合感染症(細菌と真菌、2種以上の細菌
等)およびアレルギー性の疾患にも有効性を示す。
【0011】本発明の動物用点耳クリーム剤を製造する
には、まず流動性油状物質、多価アルコール類、非イオ
ン性界面活性剤、カルボキシビニルポリマー水溶液およ
び水溶性塩基物質からクリーム基剤を調製し、これに活
性成分として抗菌剤、抗真菌剤、およびステロイド剤の
いずれか1種、好ましくはこれら3薬剤の各1種または
2種以上の組合せで配合する方法も採用され得るが、工
業的に実施するに際しては、これら活性成分をクリーム
基剤のいずれかの成分に予め溶解または分散し、これを
常法にしたがって製剤化する方法が好都合に用いられ
る。以下に本発明のクリーム剤の代表的な製造方法を示
す。
【0012】本発明のクリーム剤の製造に際しては、抗
菌剤、抗真菌剤およびステロイド剤から選ばれる活性成
分を予め、クリーム基剤成分のいずれかに溶解または分
散しておくのが好ましいが、その際、溶解または分散す
るための基剤成分は活性薬剤の物性により選択され、活
性成分が親油性であれば流動性油状物質および非イオン
性界面活性剤を選び、親水性であれば精製水が選ばれ、
通常これらの基剤成分に活性薬剤を加え、約70〜80
℃に加温して溶解または分散させる。親油性薬剤を用い
た場合を例にとって説明すると、まず、流動性油状物質
および非イオン性界面活性剤の各1種または2種以上を
混合し、これに、約70〜80℃に加温しながら、抗菌
剤、抗真菌剤およびステロイド剤を溶解、分散する。一
方、カルボキシビニルポリマー水溶液に水溶性塩基物質
および多価アルコール類、精製水等を加え、混合撹拌し
て均一なゲルとしたのち、約70〜80℃に加温する。
これに上記の加温した活性成分混合液を加えて乳化し、
均一に混合したのち、冷却してクリーム剤とする。
【0013】上記の方法において、活性成分を溶解・分
散した流動性油状物質は多価アルコール類と混合し、こ
の油相とカルボキシビニルポリマー水溶液の水相とは、
非イオン界面活性剤の作用により、均一に混和されてク
リーム状の製剤となる。本発明のクリーム製剤は20℃
において5,000〜50,000センチポイズの粘度を
有する製剤とされる。この粘度を有する製剤とするため
に、カルボキシビニルポリマーは製剤中に0.1〜3.0
重量%含有するように添加される。一般に、カルボキシ
ビニルポリマーは1〜4%水溶液として使用し、添加撹
拌後、水を追加して前記の濃度になるように調製するの
が好都合である。クリーム製剤のpHは4〜8に調製さ
れる。pHがアルカリ側ではステロイド類が不安定にな
り、pHが4未満では酸性が強すぎて、刺激性となるほ
か、高粘度の製剤を得るためにカルボキシビニルポリマ
ーを多量に使用する必要が生じるため好ましくない。こ
のpHはカルボキシビニルポリマーを中和する水溶性塩
基物質の添加量を加減することによって調製される。本
発明による動物用点耳クリーム剤は均一なクリーム製剤
であり、その粘度は高温(40〜60℃)においても低
温(0〜10℃)においてもほとんど変化はなく、また
長期間保存してもその粘度はほとんど変化せず、極めて
安定である。したがって本発明の動物用点耳クリーム剤
は、夏期に軟化、液化したり、冬期には硬化、固化する
ような傾向はなく、また油相と水相が分離することはな
く、極めて安定であり、なおかつ比較的高粘度であるに
もかかわらず、細いノズルから大きな力を加えることな
く、容易に絞り出すことが可能であり、使用に際して有
利である。本発明のクリーム製剤を点耳すると、表面に
付着した汚れ、分泌物等に含まれる電解質によって液化
して外耳道の奥へ移動していくことになる。
【0014】
【実施例】以下に実施例を示して本発明の動物用点耳ク
リーム剤をさらに具体的に示すが、本発明はこれらに限
定されるものではない。 実施例1 (成分) (配合量) オルビフロキサシン 1.0 硝酸ミコナゾール 1.0 トリアムシノロンアセトニド 0.1 クロタミトン 5.0 ミリスチン酸イソプロピル 10.0 ラウロマクロゴール 1.0 4%カルボキシビニルポリマー水溶液 15.0 2%水酸化ナトリウム溶液 10.0 プロピレングリコール 5.0 精製水 51.9 全量 100.0 g オルビフロキサシンを2%水酸化ナトリウム溶液と精製
水の一部、硝酸ミコナゾールとトリアムシノロンアセト
ニドをクロタミトン、ミリスチン酸イソプロピル、ラウ
ロマクロゴールに約70〜80℃に加温して溶解もしく
は分散する。一方、4%カルボキシビニルポリマー水溶
液に残余の2%水酸化ナトリウム溶液と精製水およびプ
ロピレングリコールを加えてかき混ぜ均一なゲルとした
のち、約70〜80℃に加温する。これに上記の加温し
た主薬溶液を加えて乳化し、均一にしたのち、冷却して
クリーム剤を得る。
【0015】実施例2 (成分) (配合量) オルビフロキサシン 1.0 硝酸ミコナゾール 1.0 トリアムシノロンアセトニド 0.1 クロタミトン 5.0 2−オクチルドデカノール 10.0 モノステアリン酸グリセリン 1.0 モノステアリン酸ポリエチレングリコール(45E.O.) 1.0 4%カルボキシビニルポリマー水溶液 16.0 2%水酸化ナトリウム溶液 10.0 グリセリン 10.0 精製水 44.9 全量 100.0 g オルビフロキサシンを2%水酸化ナトリウム溶液と精製
水の一部、硝酸ミコナゾールとトリアムシノロンアセト
ニドをクロタミトン、2−オクチルドデカノール、モノ
ステアリン酸グリセリンおよびモノステアリン酸ポリエ
チレングリコール(45E.O.)に約70〜80℃に加
温して溶解もしくは分散する。一方、4%カルボキシビ
ニルポリマー水溶液に残余の2%水酸化ナトリウム溶液
と精製水およびグリセリンを加えてかき混ぜ均一なゲル
としたのち、約70〜80℃に加温する。これに上記の
加温した主薬溶液を加えて乳化し、均一に混合したの
ち、冷却してクリーム剤を得る。
【0016】実施例3 (成分) (配合量) 硫酸フラジオマイシン 0.25(力価) 硝酸エコナゾール 1.0 プレドニゾロン 0.1 ヒマシ油 10.0 アジピン酸ジイソプロピル 2.0 モノステアリン酸グリセリン 3.0 モノステアリン酸ポリオキシル40 3.0 4%カルボキシビニルポリマー水溶液 20.0 2%水酸化ナトリウム溶液 15.0 ポリエチレングリコール400 5.0 精製水 40.65 全量 100.0 g 硫酸フラジオマイシンを精製水の一部、硝酸エコナゾー
ルとプレドニゾロンをヒマシ油、アジピン酸ジイソプロ
ピル、モノステアリン酸グリセリンおよびモノステアリ
ン酸ポリオキシル40に約70〜80℃に加温して溶解
もしくは分散する。一方、4%カルボキシビニルポリマ
ー水溶液に2%水酸化ナトリウム溶液と残余の精製水お
よびポリエチレングリコール400を加えてかき混ぜ均
一なゲルとしたのち、約70〜80℃に加温する。これ
に上記の加温した主薬溶液を加えて乳化し、均一に混合
したのち冷却してクリーム剤を得る。
【0017】実施例4 (成分) (配合量) 硫酸ゲンタマイシン 0.3(力価) クロトリマゾール 1.0 酢酸ヒドロコルチゾン 0.3 クロタミトン 10.0 スクワラン 5.0 セスキオレイン酸ソルビタン 2.0 モノステアリン酸ソルビタン 3.0 ラウロマクロゴール 1.0 4%カルボキシビニルポリマー水溶液 10.0 2%水酸化ナトリウム溶液 7.0 1,3−ブチレングリコール 10.0 精製水 50.4 全量 100.0 g 硫酸ゲンタマイシンを精製水の一部、クロトリマゾール
と酢酸ヒドロコルチゾンをクロタミトン、スクワラン、
セスキオレイン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビ
タン、ラウロマクロゴールに約70〜80℃に加温して
溶解する。一方、4%カルボキシビニルポリマー水溶液
に2%水酸化ナトリウム溶液と残余の精製水および1,
3−ブチレングリコールを加えてかき混ぜ均一なゲルと
したのち、約70〜80℃に加温する。これに上記の加
温した主薬溶液を加えて乳化し、均一に混合したのち、
冷却してクリーム剤を得る。
【0018】実施例5 (成分) (配合量) オフロキサシン 0.3 ビホナゾール 1.0 酢酸デキサメタゾン 0.1 セバシン酸ジエチル 2.0 2−オクチルドデカノール 10.0 モノステアリン酸グリセリン 1.0 モノステアリン酸ポリエチレングリコール(45E.O.) 1.0 4%カルボキシビニルポリマー水溶液 10.0 トリエタノールアミン 0.5 1,3−ブチレングリコール 10.0 精製水 64.1 全量 100.0 g オフロキサシンを精製水の一部、ビホナゾールと酢酸デ
キサメタゾンをセバシン酸ジエチル、2−オクチルドデ
カノール、モノステアリン酸グリセリン、モノステアリ
ン酸ポリエチレングリコール(45E.O.)に約70〜
80℃に加温して溶解もしくは分散する。一方、4%カ
ルボキシビニルポリマー水溶液にトリエタノールアミン
と残余の精製水および1,3−ブチレングリコールを加
えてかき混ぜ均一なゲルとしたのち、約70〜80℃に
加温する。これに上記の加温した主薬溶液を加えて乳化
し、均一に混合したのち、冷却してクリーム剤を得る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で液状の植物油脂、高級脂肪酸エス
    テル、高級アルコール、油状炭化水素、クロタミトンか
    ら選ばれる1種または2種以上の流動性油状物質、エチ
    レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
    グリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン
    よりなる群から選ばれる1種または2種以上の多価アル
    コール類、非イオン性界面活性剤の1種または2種以
    上、カルボキシビニルポリマー水溶液および水溶性塩基
    物質の1種または2種以上を含有するクリーム基剤に、
    活性成分として抗菌剤、抗真菌剤およびステロイド剤の
    いずれか1剤または2剤以上の組合せを配合することを
    特徴とする動物用点耳クリーム剤。
  2. 【請求項2】 製剤中、カルボキシビニルポリマーが、
    0.1〜3.0重量%含有されており、pHが4〜8であ
    り、粘度が20℃で5,000〜50,000センチポイ
    ズである請求項1に記載の動物用点耳クリーム剤。
  3. 【請求項3】 活性成分が、抗菌剤、抗真菌剤およびス
    テロイド剤の3剤の各1種または2種以上の組合せであ
    る請求項1または2に記載の動物用点耳クリーム剤。
  4. 【請求項4】 抗菌剤がイセパマイシン、硫酸ゲンタマ
    イシ、硫酸ネチルマイシン、硫酸フラジオマイシン、エ
    ノキサシン、塩酸シプロフロキサシン、塩酸ロメフロキ
    サシン、オフロキサシン、ノルフロキサシンおよびオル
    ビフロキサシンから選ばれる1種または2種以上である
    請求項1〜3のいずれかに記載の動物用点耳クリーム
    剤。
  5. 【請求項5】 抗真菌剤がクロトリマゾール、硝酸ミコ
    ナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸イソコナゾール、塩
    酸クロコナゾール、硝酸オキシコナゾール、硝酸スルコ
    ナゾール、チオコナゾール、ビフォナゾール、トリコマ
    イシン、ナイスタチンおよびバリオチンから選ばれる1
    種または2種以上である請求項1〜3のいずれかに記載
    の動物用点耳クリーム剤。
  6. 【請求項6】 抗菌剤がオルビフロキサシン、抗真菌剤
    が硝酸ミコナゾール、ステロイド剤がトリアムシノロン
    アセトニドである請求項3に記載の動物用点耳クリーム
    剤。
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