JPH07285852A - 非水系油性軟膏基剤及び皮膚外用軟膏剤 - Google Patents

非水系油性軟膏基剤及び皮膚外用軟膏剤

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JPH07285852A
JPH07285852A JP10225394A JP10225394A JPH07285852A JP H07285852 A JPH07285852 A JP H07285852A JP 10225394 A JP10225394 A JP 10225394A JP 10225394 A JP10225394 A JP 10225394A JP H07285852 A JPH07285852 A JP H07285852A
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悟 宮田
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 環状シリコーンオイル、高級脂肪酸塩、ワッ
クス、高級アルコール、界面活性剤及び炭化水素類から
なる非水系油性軟膏基剤。環状シリコーンオイル30〜
75重量部、高級脂肪酸塩0.1〜3重量部、ワックス
1〜14重量部、高級アルコール1〜25重量部、界面
活性剤1〜10重量部及び炭化水素類1〜25重量部か
らなる非水系油性軟膏基剤。前記非水系油性軟膏基剤に
薬理活性物質を配合してなる皮膚外用軟膏剤。 【効果】 本発明の非水系油性軟膏基剤及びそれを含む
皮膚外用軟膏剤は、べとつき、てかつきがなく、使用感
に優れ、経皮吸収性が高く、しかも皮膚安全性が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非水系油性軟膏基剤及
びそれに薬理活性物質を配合した皮膚外用軟膏剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の非水系の皮膚外用剤としては、主
基剤としてワセリンを使用するワセリン軟膏、高級アル
コールとプロピレングリコールとからなるFAPG基剤
やポリエチレンを流動パラフィンにゲル化したプラステ
ィベース等を使用する軟膏があるが、これらはいずれも
皮膚への塗布後に「べとつき」や「てかり」が生じ、使
用感及び経皮吸収性等の点で満足できるものではなかっ
た。そのため、使用感の改善を目的として、環状シリコ
ーンオイルを配合した非水系油性軟膏基剤及び/または
それを配合した外用剤が、米国特許5,078,993
号、国際公開9200077号、特開昭63-2609
55号、特開昭63-275518号、特開昭63-21
6817号等において提案されている。しかしながら、
これらの非水系油性軟膏基剤は、いずれも軟膏の稠度の
調節と物性安定性の保持のためにワセリンを主成分とし
たものであって、環状シリコ−ンオイルは配合されてい
るものの、その配合量が少ないため、使用感の点では未
だ満足できるものではなかった。一方、環状シリコーン
オイルを多量に配合した例として、特開平2−6064
2号に記載の製剤が公知であるが、これは水を配合して
乳化剤で乳化したクリ−ムであり、非水系の軟膏である
本発明の軟膏とは全く異なる剤形である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の油
性の軟膏剤は、クリームまたはゲル等に比べて安全性の
点では優れているが、使用感の悪さや経皮吸収性の悪さ
等の欠点を有していた。そのため、安全で、しかも使用
感が良く、薬理活性物質の効果を充分に発揮し得る基剤
及びそれを使用した皮膚外用軟膏剤の開発が望まれてい
た。また、上記したように、使用感の改善を目的として
環状シリコーンオイルを配合することは試みられてはい
たものの、環状シリコーンオイルは、油性軟膏基剤との
相溶性が悪く、配合量が増加すると液分離を起こすた
め、その配合には製剤上限界があった。従って、本発明
は、上記従来技術の問題点を解決し、使用感及び経皮吸
収性に優れた、環状シリコーンオイル配合の非水系油性
軟膏基剤及びそれに薬理活性物質を配合した皮膚外用軟
膏剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究を
重ねた結果、軟膏基剤に主基剤として環状シリコーンオ
イルを多量に配合し、これに油ゲル化剤としての高級脂
肪酸塩や、ワックス、高級アルコール、界面活性剤及び
炭化水素類を配合することにより、上記の本発明の目的
を達成することができることを見出し、本発明を完成し
た。即ち、本発明は、環状シリコーンオイル、高級脂肪
酸塩、ワックス、高級アルコール、界面活性剤及び炭化
水素類からなる非水系油性軟膏基剤からなる。本発明は
また、環状シリコーンオイル30〜75重量%、高級脂
肪酸塩0.1〜3重量%、ワックス1〜14重量%、高
級アルコール1〜25重量%、界面活性剤1〜10重量
%及び炭化水素類1〜25重量%からなる前記非水系油
性軟膏基剤からなる。本発明はまた、環状シリコーンオ
イル45〜60重量%、高級脂肪酸塩0.5〜2重量
%、ワックス4〜10重量%、高級アルコール5〜20
重量%、界面活性剤1〜3重量%及び炭化水素類5〜2
0重量%からなる前記非水系油性軟膏基剤からなる。
【0005】本発明はまた、前記環状シリコ−ンオイル
が、オクタメチルシクロテトラシロキサンまたはデカメ
チルシクロペンタシロキサンである前記記載の非水系油
性軟膏基剤からなる。本発明はまた、前記高級脂肪酸塩
が、モノステアリン酸アルミニウム、ジステアリン酸ア
ルミニウム、トリステアリン酸アルミニウムである前記
非水系油性軟膏基剤からなる。本発明はまた、前記ワッ
クスが、マイクロクリスタリンワックスである非水系油
性軟膏基剤からなる。本発明はまた、前記高級アルコー
ルが、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、2
−オクチルドデカノールまたはベヘニルアルコールであ
る前記非水系油性軟膏基剤からなる。本発明はまた、前
記界面活性剤が、ポリオキシエチレン(2)ノニルフェ
ニルエーテル、デカグリセリンペンタステアレート、ジ
グリセリンモノオレエート、ジグリセリンモノイソステ
アレートまたはソルビタンモノイソステアレートである
前記非水系油性軟膏基剤からなる。本発明はまた、前記
炭化水素類が、流動パラフィン、流動イソパラフィン、
軽質流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、スクワ
レン、スクワランまたはプリスタンである前記非水系油
性軟膏基剤からなる。本発明はまた、前記非水系油性軟
膏基剤に薬理活性物質を配合してなる皮膚外用軟膏剤か
らなる。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明の
非水系油性軟膏基剤において主成分として用いられる環
状シリコーンオイルは、特に限定されないが、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタ
シロキサン等が好適な例として挙げられる。このうち、
揮発速度が速いという観点から、オクタメチルシクロテ
トラシロキサンは、特に好ましい。前記環状シリコーン
オイルは、単独でも、2種以上を混合して用いてもよ
い。前記環状シリコーンオイルの配合量は、本発明の非
水系油性軟膏基剤の全体の重量に基づいて、30〜75
重量%、特に45〜60重量%であることが好ましい。
配合量が30重量%より少ないと、基剤のべとつきが増
し、75重量%より多いと、基剤の稠度が損なわれるの
で好ましくない。
【0007】本発明の非水系油性軟膏基剤において用い
られる高級脂肪酸塩は、特に限定されないが、モノステ
アリン酸アルミニウム、ジステアリン酸アルミニウム、
トリステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ミリスチン
酸亜鉛等が好適な例として挙げられる。このうち、油相
のゲル化作用の強さから、モノステアリン酸アルミニウ
ム、ジステアリン酸アルミニウム及びトリステアリン酸
アルミニウムは、特に好ましい。前記高級脂肪酸塩の配
合量は、本発明の非水系油性軟膏基剤の全体の重量に基
づいて、0.1〜3重量%、特に0.5〜2重量%である
ことが好ましい。配合量が0.1重量%より少ないと、
基剤の稠度が損なわれ、3重量%より多いと、べとつき
が増すので好ましくない。
【0008】本発明の非水系油性軟膏基剤において用い
られるワックスは、植物性ワックス、動物性ワックスま
たは鉱物性ワックスのいずれでもよいが、特に、鉱物性
のワックスが好ましい。前記植物性ワックスとしては、
カルナウバロウ、キャンデリラロウ等が、動物性ワック
スとしては、鯨ロウ、ミツロウ、セラック、ラノリン等
が、鉱物性のワックスとしては、マイクロクリスタリン
ワックス、モンタンワックス、オゾケライト、セレシン
等が挙げられ、これらの中でも、マイクロクリスタリン
ワックスが特に好ましい。前記ワックスの配合量は、本
発明の非水系油性軟膏基剤の全体の重量に基づいて、1
〜14重量%、特に4〜10重量%であることが好まし
い。配合量が1重量%より少ないと、軟膏の稠度が保ち
にくく、14重量%より多いと、軟膏が硬くなり、ぱさ
つきが増すので好ましくない。
【0009】本発明の非水系油性軟膏基剤において用い
られる高級アルコールは、基剤の安定性を損うようなも
のでない限り、特に限定されないが、炭素数が10以上
の液状または固形状のものが特に好ましい。このような
高級アルコールの好ましい例としては、ミリスチルアル
コール、イソステアリルアルコール、セチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、アラ
キルアルコール、2−オクチルドデカノール、コレステ
ロール、フィトステロール、2−ヘキシルデカノール、
ベヘニルアルコール、ラウリルアルコール等が挙げられ
る。この内、ステアリルアルコール、オレイルアルコー
ル、2−オクチルドデカノール、ベヘニルアルコールは
特に好ましい。前記高級アルコールは、単独で、または
2種以上の混合物として用いられ、その場合は、液状と
固形状のものの混合物として用いられる。前記高級アル
コールの配合量は、液状のものと固形状のものとでは若
干異なるものの、本発明の非水系油性軟膏基剤の全体の
重量に基づいて、1〜25重量%、特に5〜20重量%
が好ましい。配合量が1重量%より少ないと、長時間滑
らかさを保つことが困難となり、また、25重量%より
多いと、特に液状の高級アルコールの場合軟膏の稠度が
保ち難くなるので好ましくない。
【0010】本発明の非水系油性軟膏基剤において使用
される界面活性剤は、イオン性または非イオン性界面活
性剤のいずれでもよいが、皮膚安全性の観点から非イオ
ン性界面活性剤が好ましい。これらの界面活性剤の例と
しては、ソルビタン脂肪酸エステル(例えばソルビタン
モノステアレ−ト、ソルビタンセスキオレエ−ト等)、
グリセリン脂肪酸エステル(例えばグリセリルモノステ
アレ−ト、グリセリルモノミリステ−ト等)、ポリグリ
セリン脂肪酸エステル(例えばジグリセリルモノオレエ
−ト、テトラグリセリルモノステアレ−ト等)、プロピ
レングリコール脂肪酸エステル(例えばプロピレングリ
コ−ルモノステアレ−ト等)、ペンタエリスリト−ル脂
肪酸エステル(例えばペンタエリスリト−ルステアレ−
ト等)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
(例えばポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノス
テアレ−ト、ポリオキシエチレン(6)モノパルミテ−
ト等)、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル
(例えばポリオキシエチレン(6)ソルビットヘキサス
テアレ−ト、ポリオキシエチレン(6)ソルビットテト
ラオレエ−ト等)、ポリオキシエチレングリセリン脂肪
酸エステル(例えばポリオキシエチレン(5)グリセリ
ルモノステアレ−ト、ポリオキシエチレン(5)グリセ
リルモノステアレ−ト等)、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル(例えばポリオキシエチレングリコ−ル
(2)モノステアレ−ト、ポリオキシエチレングリコ−
ル(2)モノオレエ−ト等)、ポリオキシエチレンアル
キルエ−テル(例えばポリオキシエチレン(9)ラウリ
ルエ−テル、ポリオキシエチレン(7)セチルエ−テル
等)、ポリオキシエチレンフィトステロール(例えばポ
リオキシエチレン(5)フィトステロ−ル、ポリオキシ
エチレン(10)フィトステロ−ル等)、ポリオキシエ
チレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(例えば
ポリオキシエチレン(1)ポリオキシプロピレン(4)
セチルエ−テル、ポリオキシエチレン(20)ポリオキ
シプロピレン(8)セチルエ−テル等)、ポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル(例えばポリオキシエ
チレン(2)ノニルフェニルエ−テル、ポリオキシエチ
レン(5)ノニルフェニルエ−テル等)、ポリオキシエ
チレンヒマシ油(例えばポリオキシエチレン(3)ヒマ
シ油、ポリオキシエチレン(10)ヒマシ油等)、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油(例えばポリオキシエチレ
ン(5)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(10)硬
化ヒマシ油等)、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体
(例えばポリオキシエチレン(6)ソルビットミツロ
ウ、ポリオキシエチレン(20)ソルビットミツロウ
等)、ポリオキシエチレンラノリン誘導体(例えばポリ
オキシエチレン(5)ラノリンアルコ−ル、ポリオキシ
エチレン(10)ラノリンアルコ−ル等)、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン(例えばポリオキシエチレン
(10)ステアリルアミン、ポリオキシエチレン(1
5)オレイルアミン等)、ポリオキシエチレン脂肪酸ア
ミド(例えばポリオキシエチレン(4)ステアリン酸ア
ミド、ポリオキシエチレン(5)オレイン酸アミド
等)、ショ糖脂肪酸エステル(例えばショ糖ステアレ−
ト、ショ糖パルミテ−ト等)等が挙げらる。
【0011】また、これらの界面活性剤の中でも炭化水
素、ワックス、高級アルコ−ル等との相溶性の点から、
HLB(Hydrophile-Lipophile Balance)が10以下の界
面活性剤が好ましい。HLBが10以下の界面活性剤の
例としては、例えばポリオキシエチレン(2)ノニルフ
ェニルエ−テル、デカグリセリンペンタステアレ−ト、
ジグリセリンモノオレエ−ト、ジグリセリンモノイソス
テアレ−ト、ソルビタンモノイソステアレ−ト等が挙げ
られる。前記界面活性剤の配合量は、1〜10重量%、
特に1〜3重量%が好ましい。配合量が1重量%より少
ないと、長時間における安定性が損なわれ、10重量%
より多いと、べとつきが著しく増すので好ましくない。
【0012】本発明の非水系油性軟膏基剤において用い
られる炭化水素類としては、流動パラフィン、流動イソ
パラフィン、軽質流動パラフィン、軽質流動イソパラフ
ィン、スクワレン、スクワラン、プリスタン等が好まし
い例として挙げられ、中でも流動パラフィンとスクワラ
ンは、特に好ましい。前記炭化水素の配合量は、1〜2
5重量%、特に5〜20重量%が好ましい。配合量が1
重量%より少ないと、長時間滑らかさを保つことが困難
となり、25重量%より多いと、べとつきが著しく増し
好ましくない。
【0013】また、上記成分からなる本発明の非水系油
性軟膏基剤は極めて安定であるため、前記成分にさら
に、皮膚外用剤において通常用いられるいずれかの油性
成分を添加してもよい。このような油性成分としては、
脂肪酸エステル、植物油、合成油、脂肪酸、油性高分
子、多価アルコール、薬理活性物質の溶解剤等が例とし
て挙げられる。尚、これらの油性成分の混合比率は、基
剤自体の安定性が損なわれない限り、特に限定されな
い。上記成分からなる本発明の非水系油性軟膏基剤は、
塗布後にべとつき、てかつきを生じさせることがなく、
使用感に優れ、しかも、薬理活性物質の経皮吸収性が優
れている。また、このような成分からなる本発明の非水
系油性軟膏基剤は、いかなる慣用法を用いても製造する
ことができる。
【0014】本発明の皮膚外用軟膏剤は、前記非水系油
性軟膏基剤に薬理活性物質を配合して製造することがで
きる。この薬理活性物質の配合の方法は、特に限定され
ないが、本発明の皮膚外用軟膏剤は、例えば、前記非水
系油性軟膏基剤に、薬理活性物質を加え、80〜100
℃に加熱して溶解した後、攪拌しながら室温付近〜約3
5℃程度まで冷却して製造するか、あるいは非水系油性
軟膏基剤を80〜100℃に加熱して溶解した後、攪拌
しながら冷却し、適当な温度で薬理活性物質を加え、さ
らに攪拌しながら室温付近〜約35℃程度まで冷却して
製造することができる。前記薬理活性物質は特に限定さ
れず、いずれの種類のものであってもよいが、消炎鎮痛
剤、抗真菌剤、鎮痒剤、殺菌消毒剤及び創傷治癒剤等が
好ましい例として挙げられる。
【0015】前記消炎鎮痛剤としては、例えば、酪酸ク
ロベタゾン、ブデソニド、酪酸ヒドロコルチゾン、酢酸
ヒドロコルチゾン、吉草酸ベタメタゾン、フルオシノロ
ンアセトニド、ピバル酸フルメタゾン、フルオシノニ
ド、トリアムノシノニド及び酢酸プレドニゾロン等のス
テロイド剤、イブプロフェンピコノール、フルフェナム
酸ブチル、イブプロフェン、ケトプロフェン、インドメ
タシン、フェルビナク、ブフェキサマック及びグリチル
レチン酸等の非ステロイド系抗炎症剤が挙げられる。
【0016】前記抗真菌剤としては、例えば、クロトリ
マゾール、ビフォナゾール、塩酸ブテナフィン、シッカ
ニン、硝酸スルコナゾール、ケトコナゾール、塩酸クロ
コナゾール、硝酸ミコナゾール、硝酸エコナゾール、硝
酸イソコナゾール、チオコナゾール、硝酸オキシコナゾ
ール及び硝酸オモコナゾールが挙げられる。前記殺菌消
毒剤としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベ
ンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、硫酸ゲン
タマイシン、硫酸フラジオマイシン、塩酸テトラサイク
リン、ポビドンヨード、アクリノール、フェノール、レ
ゾルシン、サリチル酸、ヘキサクロロフェン、チメロサ
ール、アクリノール、ヨウ素、イソプロピルメチルフェ
ノール、ペニシリンV、ベンザペニシリンG、ストレプ
トマイシン、クロラムフェニコール、テトラサイクリ
ン、エリスロマイシン、バシトラシン、ポリミキシンB
及びニトロフラゾン等が挙げられる。
【0017】前記鎮痒剤としては、クロタミトン、ジフ
ェンヒドラミン、塩酸リドカイン、塩酸ジフェンヒドラ
ミン、マレイン酸クロルフェニラミン、メントール、カ
ンフル、イクタモール、モクタール、チモール、クロル
フェニラミン及び塩酸プロメタジン等が挙げられる。
【0018】前記創傷治癒剤としては、フィブリノリジ
ン、デオキシリボヌクレアーゼ、ジメチルイソプロピル
アズレン、酸化亜鉛、カラミン、ヘパリン類似物質、硫
酸アルミニウム酢酸鉛、次硝酸硫酸ビスマス及びタンニ
ン酸等が挙げられる。さらに、前記薬理活性物質の例と
して、エチニルエストラジオール、塩化カルプロニウ
ム、塩化アセチルコリン、塩化ピロカルピン、ヒノキチ
オール、ビタミンA油、トコフェロール、メトキサレン
及びアミジン等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。前記薬理活性物質の配合量は、外用剤中に
薬効量として通常配合される濃度である0.01〜20
重量%が好ましく、特に0.01〜5重量%は特に好ま
しい。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 (1)オクタメチルテトラシロキサン 50.0重量% (2)流動パラフィン 20.0重量% (3)モノステアリン酸アルミニウム 2.0重量% (4)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 1.0重量% (5)ベヘニルアルコール 20.0重量% (6)マイクロクリスタリンワックス 7.0重量% −−−−−−−−−− 計 100.0重量% 上記(1)〜(6)の全てを90〜95℃において溶融解さ
せ、35℃まで攪拌冷却し、白色でつやのある軟膏基剤
を得た。
【0020】実施例2 (1)酪酸クロベタゾン 0.1重量% (2)クロタミトン 2.0重量% (3)セバシン酸ジイソプロピル 5.0重量% (4)オクタメチルシクロテトラシロキサン 49.9重量% (5)流動パラフィン 3.0重量% (6)2−オクチルドデカノール 11.0重量% (7)モノステアリン酸アルミニウム 1.0重量% (8)マイクロクリスタリンワックス 6.0重量% (9)ベヘニルアルコール 20.0重量% (10)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 2.0重量% −−−−−−−−−− 計 100.0重量% 上記(3)〜(10)を用いて、実施例1と同様の方法によ
り、白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟
膏基剤に、上記(1)及び(2)を配合して、白色でつやのあ
る皮膚外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上
記(1)を上記(2)及び(3)に溶解させ、上記(4)〜(6)と混
合した後、その混合物を上記(7)〜(10)に加え、90〜
95℃において溶融解させ、次いで、35℃まで攪拌冷
却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0021】実施例3 (1)酪酸クロベタゾン 0.1重量% (2)クロタミトン 2.0重量% (3)セバシン酸ジイソプロピル 5.0重量% (4)オクタメチルシクロテトラシロキサン 48.9重量% (5)スクワラン 15.0重量% (6)モノステアリン酸アルミニウム 1.0重量% (7)マイクロクリスタリンワックス 6.0重量% (8)ベヘニルアルコール 20.0重量% (9)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 2.0重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(3)〜(9)を用いて、実施例1と同様の方法により、
白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟膏基
剤に、上記(1)及び(2)を配合して、白色でつやのある皮
膚外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上記
(1)を上記(2)及び(3)に溶解させ、上記(4)及び(5)と混
合した後、その混合物を上記(6)〜(9)に加え、90〜9
5℃において溶融解させ、次いで、35℃まで攪拌冷却
して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0022】実施例4 (1)酪酸クロベタゾ 0.1重量% (2)クロタミトン 2.0重量% (3)酸化亜鉛 2.0重量% (4)セバシン酸ジエチル 10.0重量% (5)オクタメチルシクロテトラシロキサン 46.9重量% (6)スクワラン 4.0重量% (7)2−オクチルドデカノール 10.0重量% (8)モノステアリン酸アルミニウム 1.0重量% (9)マイクロクリスタリンワックス 6.0重量% (10)ベヘニルアルコール 16.0重量% (11)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 2.0重量% −−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(4)〜(11)を用いて、実施例1と同様の方法によ
り、白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟
膏基剤に、上記(1)〜(3)を配合して、白色でつやのある
皮膚外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上記
(1)を上記(2)及び(3)に溶解させ、上記(4)〜(6)と混合
した後、その混合物を上記(7)〜(11)に加え、90〜9
5℃において溶融解させ、次いで、35℃まで攪拌冷却
して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0023】実施例5 (1)酪酸クロベタゾン 0.1重量% (2)クロタミトン 2.0重量% (3)セバシン酸ジイソプロピル 5.0重量% (4)オクタメチルシクロテトラシロキサン 44.9重量% (5)流動パラフィン 11.0重量% (6)スクワラン 4.0重量% (7)2−オクチルドデカノール 4.0重量% (8)モノステアリン酸アルミニウム 1.0重量% (9)マイクロクリスタリンワックス 14.0重量% (10)ベヘニルアルコール 8.0重量% (11)ステアリン酸 3.0重量% (12)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 3.0重量% −−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(3)〜(12)を用いて、実施例1と同様の方法によ
り、白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟
膏基剤に、上記(1)及び(2)を配合して、白色でつやのあ
る皮膚外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上
記(1)を上記(2)及び(3)に溶解させ、上記(4)〜(7)と混
合した後、その混合物を上記(8)〜(12)に加え、90〜
95℃において溶融解させ、次いで、35℃まで攪拌冷
却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0024】実施例6 (1)酪酸クロベタゾン 0.1重量% (2)クロタミトン 2.0重量% (3)セバシン酸ジイソプロピル 5.0重量% (4)デカメチルシクロペンタシロキサン 42.9重量% (5)流動パラフィン 7.0重量% (6)スクワラン 4.0重量% (7)2−オクチルドデカノール 4.0重量% (8)オリーブ油 4.0重量% (9)ジステアリン酸アルミニウム 3.0重量% (10)マイクロクリスタリンワックス 6.0重量% (11)ベヘニルアルコール 20.0重量% (12)ソルビタントリステアレート 2.0重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(3)〜(12)を用いて、実施例1と同様の方法によ
り、白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟
膏基剤に、上記(1)及び(2)を配合して、白色でつやのあ
る皮膚外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上
記(1)を上記(2)及び(3)に溶解させ、上記(4)〜(7)と混
合した後、その混合物を上記(8)〜(12)に加え、90〜
95℃において溶融解させ、次いで、35℃まで攪拌冷
却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0025】実施例7 (1)デカメチルシクロペンタシロキサン 30.0重量% (2)オクタメチルシクロテトラシロキサン 30.0重量% (3)ステアリン酸アルミニウム 0.5重量% (4)ベヘニルアルコール 15.0重量% (5)ミリスチン酸ミリスチル 1.0重量% (6)デカグリセルペンタステアレート 2.0重量% (7)トリイソオクタン酸グリセリン 2.0重量% (8)オレイルアルコール 3.0重量% (9)マイクロクリスタリンワックス 7.5重量% (10)流動パラフィン 5.0重量% (11)軽質流動パラフィン 4.0重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 実施例1と同様の方法により、白色でつやのある軟膏基
剤を得た。
【0026】実施例8 (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 60.0重量% (2)流動パラフィン 10.0重量% (3)トリステアリン酸アルミニウム 1.0重量% (4)ベヘニルアルコール 12.0重量% (5)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 2.0重量% (6)ジメチルシロキサン・メチル (ポリオキシエチレン) 1.0重量% (7)2−オクチルドデカノール 8.0重量% (8)マイクロクリスタリンワックス 6.0重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 実施例1と同様の方法により、白色でつやのある軟膏基
剤を得た。
【0027】実施例9 (1)酢酸プレドニゾロン 0.1重量% (2)クロタミトン 2.0重量% (3)オレイルアルコール 1.0重量% (4)ベヘニルアルコール 19.0重量% (5)流動パラフィン 5.0重量% (6)モノステアリン酸アルミニウム 1.0重量% (7)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 2.0重量% (8)2−オクチルドデカノール 5.0重量% (9)マイクロクリスタリンワックス 5.0重量% (10)オクタメチルシクロテトラシロキサン 59.9重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(3)〜(10)を用いて、実施例1と同様の方法によ
り、白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟
膏基剤に、上記(1)及び(2)を配合して、白色でつやのあ
る皮膚外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上
記(2)〜(10)の全てを90〜95℃において溶融解さ
せ、50℃になったところで上記(1)を添加し、次い
で、35℃まで攪拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤
を得た。
【0028】実施例10 (1)酪酸ヒドロコルチゾン 0.05重量% (2)セバシン酸ジエチル 5.0重量% (3)スクワラン 5.0重量% (4)流動パラフィン 10.0重量% (5)ステアリン酸 1.0重量% (6)ベヘニルアルコール 15.0重量% (7)ステアリン酸アルミニウム 1.0重量% (8)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 1.9重量% (9)グリセリルモノステアレート 0.1重量% (10)マイクロクリスタリンワックス 6.0重量% (11)オクタメチルシクロテトラシロキサン 54.95重量% −−−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(2)〜(11)を用いて、実施例1と同様の方法によ
り、白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟
膏基剤に、上記(1)を配合して、白色でつやのある皮膚
外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上記(2)
〜(11)の全てを90〜95℃において溶融解させ、50
℃になったところで上記(1)を添加し、次いで、35℃
まで攪拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0029】実施例11 (1)硝酸ミコナゾール 1.0重量% (2)ベヘニルアルコール 20.0重量% (3)マイクロクリスタリンワックス 5.0重量% (4)セレシン 2.0重量% (5)2−オクチルドデカノール 15.0重量% (6)ジステアリン酸アルミニウム 2.0重量% (7)グリセルモノオレエート 1.0重量% (8)流動パラフィン 10.0重量% (9)デカメチルシクロペンタシロキサン 44.0重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(2)〜(9)を用いて、実施例1と同様の方法により、
白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟膏基
剤に、上記(1)を配合して、白色でつやのある皮膚外用
軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上記(2)〜(9)
の全てを90〜95℃において溶融解させ、50℃にな
ったところで上記(1)を添加し、次いで、35℃まで攪
拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0030】実施例12 (1)グルコン酸クロルヘキシジン 0.2重量% (2)ベヘニルアルコール 20.0重量% (3)流動パラフィン 8.0重量% (4)ステアリン酸アルミニウム 2.0重量% (5)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 2.0重量% (6)マイクロクリスタリンワックス 4.0重量% (7)2−オクチルドデカノール 10.0重量% (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 53.8重量% −−−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(2)〜(8)を用いて、実施例1と同様の方法により、
白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟膏基
剤に、上記(1)を配合して、白色でつやのある皮膚外用
軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上記(2)〜(8)
の全てを90〜95℃において溶融解させ、50℃にな
ったところで上記(1)を添加し、次いで、35℃まで攪
拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0031】実施例13 (1)カンフル 3.0重量% (2)クロタミトン 5.0重量% (3)ステアリルアルコール 15.0重量% (4)ステアリン酸アルミニウム 2.0重量% (5)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 1.0重量% (6)マイクロクリスタリンワックス 7.0重量% (7)流動パラフィン 9.0重量% (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 58.0重量% −−−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(3)〜(8)を用いて、実施例1と同様の方法により、
白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟膏基
剤に、上記(1)及び(2)を配合して、白色でつやのある皮
膚外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上記
(2)〜(8)の全てを90〜95℃において溶融解させ、5
0℃になったところで上記(1)を添加し、次いで、35
℃まで攪拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0032】実施例14 (1)フルフェナム酸ブチル 3.0重量% (2)ベヘニルアルコール 20.0重量% (3)流動パラフィン 10.0重量% (4)ステアリン酸アルミニウム 2.0重量% (5)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 1.0重量% (6)2−オクチルドデカノール 10.0重量% (7)マイクロクリスタリンワックス 7.0重量% (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 33.0重量% (9)デカメチルシクロペンタシロキサン 14.0重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(2)〜(9)を用いて、実施例1と同様の方法により、
白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟膏基
剤に、上記(1)を配合して、白色でつやのある皮膚外用
軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上記(2)〜(9)
の全てを90〜95℃において溶融解させ、50℃にな
ったところで上記(1)を添加し、次いで、35℃まで攪
拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0033】実施例15 (1)ビタミンA油 0.5重量% (2)トコフェロール 2.0重量% (3)ベヘニルアルコール 15.0重量% (4)流動パラフィン 8.0重量% (5)スクワラン 2.0重量% (6)マイクロクリスタリンワックス 7.0重量% (7)ステアリン酸アルミニウム 2.0重量% (8)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 1.0重量% (9)2−オクチルドデカノール 5.0重量% (10)オクタメチルシクロテトラシロキサン 57.5重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(3)〜(10)を用いて、実施例1と同様の方法によ
り、白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟
膏基剤に、上記(1)及び(2)を配合して、白色でつやのあ
る皮膚外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上
記(3)〜(10)の全てを90〜95℃において溶融解さ
せ、50℃になったところで上記(1)及び(2)を添加し、
次いで、35℃まで攪拌冷却して、白色でつやのある軟
膏剤を得た。
【0034】実施例16 (1)酢酸プレドニゾロン 0.1重量% (2)オレイルアルコール 1.0重量% (3)ベヘニルアルコール 19.0重量% (4)流動パラフィン 2.0重量% (5)モノステアリン酸アルミニウム 0.9重量% (6)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 2.0重量% (7)マイクロクリスタリンワックス 5.0重量% (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 70.0重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(2)〜(8)を用いて、実施例1と同様の方法により、
白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟膏基
剤に、上記(1)を配合して、白色でつやのある皮膚外用
軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上記(2)〜(8)
の全てを90〜95℃において溶融解させ、50℃にな
ったところで上記(1)を添加し、次いで、35℃まで攪
拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0035】実施例17 (1)吉草酸ベタメタゾン 0.1重量% (2)クロタミトン 2.0重量% (3)オレイルアルコール 1.0重量% (4)ベヘニルアルコール 13.0重量% (5)流動パラフィン 5.0重量% (6)モノステアリン酸アルミニウム 1.0重量% (7)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 10.0重量% (8)2−オクチルドデカノール 5.0重量% (9)ミツロウ 3.0重量% (10)オクタメチルシクロテトラシロキサン 59.9重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(3)〜(10)を用いて、実施例1と同様の方法によ
り、白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟
膏基剤に、上記(1)及び(2)を配合して、白色でつやのあ
る皮膚外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上
記(2)〜(10)の全てを90〜95℃において溶融解さ
せ、50℃になったところで上記(1)を添加し、次い
で、35℃まで攪拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤
を得た。
【0036】実施例18 (1)プロピオン酸クロベタゾ−ル 0.1重量% (2)クロタミトン 2.0重量% (3)オレイルアルコール 1.0重量% (4)ベヘニルアルコール 19.0重量% (5)流動パラフィン 1.0重量% (6)モノステアリン酸アルミニウム 1.0重量% (7)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 2.0重量% (8)2−オクチルドデカノール 5.0重量% (9)マイクロクリスタリンワックス 9.0重量% (10)オクタメチルシクロテトラシロキサン 59.9重量% −−−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(3)〜(10)を用いて、実施例1と同様の方法によ
り、白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟
膏基剤に、上記(1)及び(2)を配合して、白色でつやのあ
る皮膚外用軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上
記(2)〜(10)の全てを90〜95℃において溶融解さ
せ、50℃になったところで上記(1)を添加し、次い
で、35℃まで攪拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤
を得た。
【0037】実施例19 (1)インドメタシン 3.0重量% (2)ベヘニルアルコール 20.0重量% (3)流動パラフィン 10.0重量% (4)ステアリン酸アルミニウム 2.0重量% (5)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 1.0重量% (6)2−オクチルドデカノール 10.0重量% (7)マイクロクリスタリンワックス 7.0重量% (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 33.0重量% (9)デカメチルシクロペンタシロキサン 14.0重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(2)〜(9)を用いて、実施例1と同様の方法により、
白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟膏基
剤に、上記(1)を配合して、白色でつやのある皮膚外用
軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上記(2)〜(9)
の全てを90〜95℃において溶融解させ、50℃にな
ったところで上記(1)を添加し、次いで、35℃まで攪
拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0038】実施例20 (1)ケトプロフェン 3.0重量% (2)ベヘニルアルコール 15.0重量% (3)流動パラフィン 10.0重量% (4)ステアリン酸アルミニウム 2.0重量% (5)(4)ポリオキシエチレン(2)ノニル フェニルエーテル 1.0重量% (6)2−オクチルドデカノール 15.0重量% (7)マイクロクリスタリンワックス 7.0重量% (8)オクタメチルシクロテトラシロキサン 33.0重量% (9)デカメチルシクロペンタシロキサン 14.0重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(2)〜(9)を用いて、実施例1と同様の方法により、
白色でつやのある軟膏基剤を得た。次いで、その軟膏基
剤に、上記(1)を配合して、白色でつやのある皮膚外用
軟膏剤を得た。また、第2の方法として、上記(2)〜(9)
の全てを90〜95℃において溶融解させ、50℃にな
ったところで上記(1)を添加し、次いで、35℃まで攪
拌冷却して、白色でつやのある軟膏剤を得た。
【0039】 比較例1(ワセリン軟膏) (1)酪酸クロベタゾン 0.1重量% (2)白色ワセリン 99.9重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(2)に上記(1)を徐々に加えながら乳鉢で混合し、白
色半透明の軟膏剤を得た。
【0040】 比較例2(プラスティベース基剤を使用するもの) (1)酪酸クロベタゾン 0.1重量% (2)プラスティベース(三共(株)製) 99.9重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(2)に上記(1)を徐々に加えながら乳鉢で混合し、白
色半透明の軟膏剤を得た。
【0041】 比較例3(FAPGを使用するもの) (1)酪酸クロベタゾン 0.1重量% (2)ステアリルコール 9.5重量% (3)セタノール 8.0重量% (4)ベヘニルアルコール 11.0重量% (5)プロピレングリコール 71.4重量% −−−−−−−−−− 計100.0重量% 上記(1)〜(5)全てを完全に溶融解するまで加熱し、攪拌
冷却して、軟膏剤を得た。
【0042】試験例1(官能試験) 本発明の軟膏剤の使用感を調べるために、実施例2の軟
膏剤の使用感を比較例1、2及び3の軟膏剤の使用感と
比較した。試験項目は、塗布時のべとつきの少なさ、伸
びの良さ、塗布直後のてかつきの少なさの3項目であ
る。 被検者:健康成人男女 被検者数:10名 試験方法:検体を手の甲に塗布し、使用感をインタヴュ
ーした。評価の段階は、良好、普通、悪いの3段階とし
て実施した。 試験結果:下記の4段階の基準に従って検討した。結果
を表1に示す。 ◎:良好と回答したものが10名中8名以上 ○:良好と回答したものが10名中6〜7名 △:良好と回答したものが10名中4〜5名 ×:良好と回答したものが10名中4名未満
【0043】
【表1】
【0044】表1の結果から明らかなように、本発明の
軟膏基剤は、従来の油性の軟膏剤であるワセリン軟膏
(比較例1)、プラスティベース(比較例2)及びFA
PG(比較例3)に比べて、べとつき、てかつき及び伸
びのいずれの点においても、使用感が非常に優れてい
た。
【0045】試験例2(皮膚安全性試験) 基剤の皮膚安全性を調べるため、実施例1において得ら
れた本発明の基剤及び対照として白色ワセリンを用いて
ウサギ皮膚累積刺激性試験を行った。 被検体:雄性日本白色家兎 被検体数:4 対照品:白色ワセリン 試験方法:塗布前日に背部を除毛した。その後、約2
日に1度、毛が伸びるとバリカンにより除毛した。 直径25mmの円の一部をマジックで印をつけた。 円内に各製剤を適量投与した。 固定台にて6時間放置後、乾いた脱脂綿で1回、ぬる
ま湯を含ませた脱脂綿で3回、さらに乾いた脱脂綿で1
回サンプルを拭き取った。 翌日、塗布前に判定を行った。 上記〜の操作を1日1回14日間繰り返した。
【0046】判定基準:A)紅班と痂皮 0:紅班なし 1:ごく軽度の紅班 2:明かな紅班 3:中程度〜強度の紅班 4:深紅色の強度紅班、軽い痂皮 B)浮腫 0:浮腫なし 1:ごく軽度の浮腫 2:明かな浮腫(周囲と区別可) 3:中程度浮腫(1mm程度盛り上がっている) 4:強い浮腫(周囲にも広がっている) 上記の数値を用い、下記式により皮膚刺激指数を算出し
た。 皮膚刺激指数={紅班と痂皮(0〜4)+浮腫(0〜
4)}/ 例数 試験結果:皮膚刺激指数を図1に示す。図1に示される
結果から明らかであるように、本発明の基剤は、対照品
の白色ワセリンと比較して同等の皮膚安全性が得られ
た。
【0047】試験例3(ヘアレスマウス皮膚透過試験) 実施例2〜4において得られた本発明の軟膏剤を用い
て、酪酸クロベタゾン(外用合成副腎皮質ホルモン)の
ヘアレスマウス皮膚透過試験を行った。比較のために、
比較例1〜3において得られた各軟膏剤を使用した。 検体投与量:0.05cm3/0.785cm2 試験はオープン系で行った。 試験温度:25℃ 動物:ヘアレスマウス レセプター:50%エタノールリン酸緩衝液(50mMリン酸
一カリウム+50mMリン酸二ナトリウム;pH 7.4) 試験方法:切り取ったヘアレスマウスの皮膚上に、検体
を0.05cm3投与し、その皮膚に攪拌接触させたレセプ
ター中に透過した酪酸クロベタゾンの濃度をHPLCで
定量した。 試験結果:8時間及び24時間後における酪酸クロベタ
ゾンの平均皮膚透過量及び投与量に対する透過率を図2
に示した。 図2に示される結果から明らかであるように、本発明の
軟膏剤は、従来の軟膏剤である比較例1〜3において得
られた軟膏剤より、はるかに高い皮膚透過性を示した。
【0048】
【発明の効果】本発明の非水系軟膏基剤及び薬理活性物
質を配合した皮膚外用軟膏剤は、べとつかず、てかつき
も少ないため、使用感が非常に優れている。また、経皮
吸収が高く、優れた薬効を得ることができる。さらに、
皮膚安全性も高いので、びらん皮膚、傷のある皮膚等の
損傷皮膚へも塗布することができる。従って、本発明の
皮膚外用軟膏剤は、湿疹、皮膚炎、かぶれ、水虫、切
傷、褥瘡等の治療剤及びそれらに用いられる基剤として
極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】皮膚安全性試験の結果を示すグラフである。
【図2】ヘアレスマウス皮膚透過試験の結果を示すグラ
フである。(a)は、8時間後の結果を示し、(b)は
24時間後の結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83/04 LRT

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状シリコーンオイル、高級脂肪酸塩、
    ワックス、高級アルコール、界面活性剤及び炭化水素類
    からなる非水系油性軟膏基剤。
  2. 【請求項2】 環状シリコーンオイル30〜75重量
    %、高級脂肪酸塩0.1〜3重量%、ワックス1〜14
    重量%、高級アルコール1〜25重量%、界面活性剤1
    〜10重量%及び炭化水素類1〜25重量%からなる請
    求項1に記載の非水系油性軟膏基剤。
  3. 【請求項3】 環状シリコーンオイル45〜60重量
    %、高級脂肪酸塩0.5〜2重量%、ワックス4〜10
    重量%、高級アルコール5〜20重量%、界面活性剤1
    〜3重量%及び炭化水素類5〜20重量%からなる請求
    項1に記載の非水系油性軟膏基剤。
  4. 【請求項4】 前記環状シリコ−ンオイルが、オクタメ
    チルシクロテトラシロキサンまたはデカメチルシクロペ
    ンタシロキサンである請求項1〜3のいずれかに記載の
    非水系油性軟膏基剤。
  5. 【請求項5】 前記高級脂肪酸塩が、モノステアリン酸
    アルミニウム、ジステアリン酸アルミニウム、トリステ
    アリン酸アルミニウムである請求項1〜3のいずれかに
    記載の非水系油性軟膏基剤。
  6. 【請求項6】 前記ワックスが、マイクロクリスタリン
    ワックスである請求項1〜3のいずれかに記載の非水系
    油性軟膏基剤。
  7. 【請求項7】 前記高級アルコールが、ステアリルアル
    コール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノー
    ルまたはベヘニルアルコールである請求項1〜3のいず
    れかに記載の非水系油性軟膏基剤。
  8. 【請求項8】 前記界面活性剤が、ポリオキシエチレン
    (2)ノニルフェニルエーテル、デカグリセリンペンタ
    ステアレート、ジグリセリンモノオレエート、ジグリセ
    リンモノイソステアレートまたはソルビタンモノイソス
    テアレートである請求項1〜3のいずれかに記載の非水
    系油性軟膏基剤。
  9. 【請求項9】 前記炭化水素類が、流動パラフィン、流
    動イソパラフィン、軽質流動パラフィン、軽質流動イソ
    パラフィン、スクワレン、スクワランまたはプリスタン
    である請求項1〜3のいずれかに記載の非水系油性軟膏
    基剤。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の非水
    系油性軟膏基剤に薬理活性物質を配合してなる皮膚外用
    軟膏剤。
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JP2008528655A (ja) * 2005-02-04 2008-07-31 シュヴァン−スタビロ コスメティクス ゲーエムベーハー ウント コンパニー カーゲー 調製品、特に化粧用調製品、並びにその製造方法および使用方法
JP2021104960A (ja) * 2019-12-26 2021-07-26 小林製薬株式会社 外用組成物
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